JPH07247219A - コリン核含有生化学活性物質の効果増強剤とそれを含む製品 - Google Patents

コリン核含有生化学活性物質の効果増強剤とそれを含む製品

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JPH07247219A
JPH07247219A JP7523694A JP7523694A JPH07247219A JP H07247219 A JPH07247219 A JP H07247219A JP 7523694 A JP7523694 A JP 7523694A JP 7523694 A JP7523694 A JP 7523694A JP H07247219 A JPH07247219 A JP H07247219A
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JP
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solid
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vitamin
biochemically active
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Yukio Murakami
幸雄 村上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 コリン核含有生化学活性物質、ことにビタミ
ンB12の効能効果を、それを単独で使用するよりも増
強し得る物質と、その製法、ならびに、該物質とコリン
核含有生化学活性物質とを混合して得られる生理学的効
果、ことに神経生理学的に活性を有する製品を提供す
る。 【構成】 魚類、は虫類、両せい類、鳥類、甲殻類、軟
体動物、腔腸動物、昆虫の卵を、物理的な吸水効果、ま
たは化学的な脱水効果を示す物質と常温または加熱状態
で混和し、固体または半固体状とした後、要すればさら
に加熱と乾燥を行い、特定の形状寸法に成形して、固形
物としたり、または粉粒体としたコリン核含有生化学活
性物質の効能効果増強剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコリン核含有生化学活性
物質、ことにビタミンB12の効能効果を、それを単独
で使用するよりも増強し得る物質と、その製法ならび
に、該物質とコリン核含有生化学活性物質とを混合して
得られるところの生理学的効果、ことに神経生理学的に
活性を有する製品を提供するにある。
【0002】
【従来の技術】従来のコリン核含有生化学活性物質、た
とえば、ビタミンB12の使用法は、そのまま単味で用
いたり、たかだか他のビタミンあるいはミネラルと混合
するなどの方法で製剤の総体的機能と効果を高めるに止
まっていた。またビタミンB12のメチル基転移酵素の
補酵素としての機能を考慮して、メチル基を提供する各
種の化合物を混用したり、あるいは他の方法で同時投与
したりすることも多いが、これもビタミンB12そのも
のに作用して、その効能効果を高めるというものではな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コリン核含有生化学活
性物質は、それと結合して、その機能を充分に発揮せし
める内因子とかトランスコバラミンと呼ばれる蛋白質を
必要とする。この蛋白質は上記の活性物質を生体組織に
透過吸収させるために必要な補助因子であるが、比較的
特殊な食品に小量含まれるのみで、人間が常時、充分な
量を摂取することは困難である。一方、コリン核含有生
化学活性物質、たとえばビタミンB12もやはり同様
に、特定の食品に極微量しか含有されていないものであ
る。
【0004】したがって、この両者が相互に結合して、
しかるべき生理効果を生体に与えるためには両者を豊富
に、同時に摂取して、相互に結合する確率を高めてゆく
ことが好ましい。しかし現状では、このような栄養学的
方法も、それに対応する実用的な食糧学的製品は創成さ
れるに到っていない。本発明は、このような栄養食糧学
的課題を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者は、前項に示した
課題を解決するために、トランスコバラミン、あるいは
トランスコバラミン構成アミノ酸と相似のアミノ酸構成
を有する物質を、コリン核含有生化学活性物質に添加し
た製品を発明した。トランスコバラミンの抽出を実験室
的規模で行い、学術的研究のための純粋なものを得るた
めには鶏卵の卵黄が用いられることが多く、そこで得ら
れたトランスコバラミンは、構成アミノ酸の中で、とく
にグルタミン酸とセリンが多いという点が特徴的であ
る。本発明の発明者は、鶏卵の卵黄から得られたトラン
スコバラミンと同様、魚類、は虫類、両生類、鳥類、甲
殻類、軟体動物、腔腸動物、昆虫の卵の多くのものも、
グルタミン酸とセリンの多いアミノ酸構成を有するた
め、それがトランスコバラミンまたは、それに近縁の蛋
白質を含むであろうとの想定にもとづき、コリン核含有
生化学活性物質、ことにビタミンB12との併用した場
合に、その効果を増強し得る製品を開発した。
【0006】そのための具体的手段は動物卵と吸水性物
質を混和攪拌し固体または半固体状のものとした後、必
要に応じて、さらに加熱して殺菌、滅菌あるいは熱変
性、乾燥を行い、適当な形状寸法のものに成形した固形
物、あるいは粉末としたものを得ることを可能とする。
なお本発明は、かくして得られた固形物または粉末とコ
リン核含有生化学的活性物質との混合による製品をも含
むものである。上記の混和攪拌による吸水反応工程によ
って、成形または粉末化が実行可能な状態になる場合
は、その工程の終了後ただちに、この成形あるいは粉末
化を行ってもよいが、より完全な脱水を必要とする場合
はその後、さらに加熱を行ってもよい。これによって脱
水以外に、殺菌、滅菌、熱変性の効果も得られる。ある
いは、加熱時間と温度を異なったものとして、成形また
は粉末化の作業に入る前と、その完了後の両方に加熱工
程を設けてもよい。このようにして得られた最終製品は
各種の形状寸法に成形された固形物、あるいは粉末であ
る。また、本発明は、このようにして得られた固形物あ
るいは粉末とコリン核含有生化学活性物質とを任意の比
率で混和して得られる製品も、その範囲に含めるもので
ある。
【0007】なお、本発明において使用する吸水性物質
あるいは脱水性物質としては、温和な加熱によって一種
の水和反応を伴ったアルファ化が行われる米、麦、粟、
とうもろこしなどの穀粒や甘薯、馬鈴薯などのいも類を
こまかく切断した小塊状、粒状の製品あるいは、穀物や
いも類を原料として得られた澱粉を主成分とする製品が
最も使い易いものであるが、決して、これらの澱粉の特
性のみに依存するものでなく、水分と反応して、新しい
乾燥質の固体を生ずるような物質でもよい。そのような
物質のうち、生体に対して害作用がなく、かえって有益
な作用を示す酸化カルシウムまたは酸化マグネシウムの
ようなものを選ぶことができる。
【0008】またこのような塩基性物質とは逆に酸性の
物質で、脱水力のあるものを用いることもできる。この
ような物質としては、無水酢酸、無水コハク酸、無水マ
レイン酸などの分子内脱水物、結晶水を含まないクエン
酸、酒石酸、フマール酸などの有機酸、リン酸の分子内
脱水物であるピロ燐酸、トリポリ燐酸などがある。これ
らは酸化カルシウムや酸化マグネシウムなどが動物卵ま
たはその成分、あるいはその加工物と混合した際に、そ
れに含まれる水分と反応して、これと結合し、同時にそ
の混合成績物全体をアルカリ性とするのに対し、逆にそ
れを酸性とするものである。したがって、動物卵の成分
にアルカリ性または酸性の状況が好ましくない影響を与
える場合、また本発明品を食品として用いる場合に、そ
の呈味性を損じるような場合には、これらの塩基性の吸
水性物質と酸性の吸水性物質を適量づつ、交互に添加す
る配慮を脱水と固体化の工程に加えることが推奨され
る。また、このような交互添加法のかわりに、両者を乾
燥した状況下で混合した製品を、脱水固体化のための混
和剤として用いてもよい。
【0009】このほか、使用可能な脱水剤、吸水剤とし
ては、単一の化学物質ではなく水の存在によって、反応
を開始する混合物がある。この種のものは、その反応過
程において遊離水の量を低減させたり、あるいはまた、
反応後の成績体を構成する分子が、その近傍に水分子を
引き寄せるために、同様な遊離水の低減効果を示すもの
である。この種のものとしては結晶水を含まない各種の
有機酸、たとえばクエン酸、酒石酸、あるいは分子内脱
水をした有機酸、たとえば無水マレイン酸に対して、酸
性条件で水分さえあれば反応して炭酸ガスを発生する炭
酸水素ナトリウムまたは無水炭酸ナトリウム(ソーダ
灰)を混合した粉末状の製品がある。この製品は、水分
さえあれば、その液性をただちに酸性とするので、これ
によって、ただちに炭酸ガスを放出する中和反応が開始
される。したがって充分、反応が進んだ後、完了すれ
ば、動物卵、あるいは動物卵の磨砕物、あるいはその磨
砕物を濾過した粘液状製品をその混合効果によって、ほ
ぼ中性を保ったまま、性状を一変させると同時に、遊離
水の少ない状態のものとすることができる。
【0010】以上に記した吸水性物質あるいは化学反応
を伴った脱水性のある物質は、工程や作業の難易、原料
価格、最終製品の性状や呈味性、あるいは保存性のため
に、数種類を組合せて用いることができる。そのような
場合、それらをあらかじめ混合したものを用いたり、順
序を定めて、一種類づつ、添加してゆくなどの方法があ
る。これらの方法により、単一の物質を添加するより
も、各種の点で好ましい製品が得られる場合が多い。
【0011】
【作用】本発明は僅小量のトランスコバラミンしか含有
せず、しかも高価である鶏卵の卵黄をば用いることなく
水産業界から大量に供給される魚卵その他の動物卵を用
いて、これを固形物または粉末として、コリン核含有生
化学活性物質と同時使用し、後者単独よりも、その効果
を増大させるための製品に関するものである。既に、コ
リン核含有生化学活性物質のうち、最もよく知られてい
るビタミンB12はトランスコバラミンとの結合によっ
て生体組織への吸収が容易となり、ビタミンB12の各
種の機能,たとえば悪性貧血や、神経障害の予防と治療
という効果が発現する。このトランスコバラミンは生体
そのものが生合成によって内生的に産生されるものであ
り胃の内壁から、分泌される内因子と呼ばれるものがこ
れである。
【0012】したがって、胃がんなどのために胃切除手
術を受けた人は、この内因子が存在しないため、摂取し
た食品中に充分量のビタミンB12が含まれていても、
組織に吸収されて有効に利用されることが困難となる。
また、トランスコバラミンの生体内生合成による産生量
は、その生物の特定のDNAによって制禦されており、
個体それぞれによって異ったものとなっている。したが
って、すべての人が食物中にあるビタミンB12と結合
して、これを有効化するに充分なトランスコバラミンを
産生し、分泌しているとは考えられず、また、たとえ、
その産生量と分泌量とが正常であったにしても、摂取し
た食物中のビタミンB12も、トランスコバラミンも、
ともに極微量であるから、両者が生体内で結合する確率
の指標である両者の生体内濃度の相乗積は、一般に低い
数値である。このため、摂取された食品中のビタミンB
12を最大限に有効に活用するためには、トランスコバ
ラミンを通常の濃度よりも高値となるように補給するこ
とが好ましい。本発明は、この目的のために適合した栄
養学的製品であり、魚卵などの動物卵を原料したトラン
スコバラミン含有製品、またはトランスコバラミンに近
縁な化学組成物を含む製品である。本発明は、また上記
の製品にコリン核含有生化学活性物質を添加した複合品
をも包括するものである。
【0013】このようにして得られた本発明品の作用
は、既述のごとく、ビタミンB12単独使用によるより
も、明らかに有利である。本品の構成成分に類似したビ
タミンB12、フォスフォセリン、グルタミンの三者混
合物を高校生に投与したところ、総合成績がよくなった
という報告がヨーロッパの学会誌に既に現れているが、
これは、トランスコバラミンの構成アミノ酸中、最も多
量に存在するものが、セリンとグルタミン酸であること
を考慮すると、この報告はビタミンB12にトランスコ
バラミンを添加する代りに、トランスコバラミンの主要
構成成分である上記の両アミノ酸の混用により得られた
一種のモデル実験と受けることもできる。本発明に係る
製品は、上記両アミノ酸のみならず、トランスコバラミ
ンの他の構成アミノ酸も多量に含むのみか、トランスコ
バラミンそのものも含有するものと推定されるから上記
の学会報告同様、あるいはそれ以上にビタミンB12
効果を増強するであろうことは容易に予測される。以下
に、本発明品の製法と、それによって得られた製品を用
いた結果を、以下に実施例として示すこととする。
【0014】
【実施例】
実施例1 各種の動物卵のうち、比較的入手し易いものとして、水
産業によって提供される魚卵がある。発明者は、セリン
とグルタミン酸の含有量が多いことが判明しており、こ
のことから、トランスコバラミン、あるいはそれに近縁
か構造類似の蛋白質を含むと思われる鱈の魚卵を原料に
用いた実験を行った。鱈の卵はすじこと呼ばれ、日本列
島の北部沿岸地方に大量に水揚げされた鱈から得られた
卵を加工して東京などの大量消費市場に輸送される。発
明者は、一般消費者向けに、東京の市場で販売されてい
るすじこを用い、これに特許請求の範囲・請求項1に示
した方式で加工作業を行った。
【0015】すなわち、すじこ100グラムをとり、目
のこまかい金属製の網を用いて、うらごしにかけると、
表面の皮膜部分と内部の原形質部分にわかれ、後者は網
を通過するので、これを容器に分取することができる。
容器に分取された粘液状の原形質70グラムに対し、3
0グラムの馬鈴薯澱粉を加え、乳鉢内で、よく混和攪拌
する。粘度が高まってからも、充分に捏和し、澱粉のア
ルファ化と水和を行うため85℃で15分間加熱する。
これによって、すじこ原形質に含まれる水分は、澱粉の
アルファ化に伴って、水分が澱粉に吸収されて全体が固
体または、半固体の状態となり、脱水と乾燥の操作を行
ったと同等の効果を得る。このような状態のものは乾燥
し易い小塊伏、あるいは粉粒状に破砕し得るものであ
る。したがって、必要とあれば、小塊状、あるいは粉粒
状とした後、ふたたび自然乾燥、または加熱、送風を伴
った乾燥を行い、さらに微小な塊状、粉粒状に粉砕する
工程を加えることができる。この乾燥−粉砕−乾燥−粉
砕−……の繰返しは含水量を低下させることにより、保
存性をよくしたり、他の粉粒状製品と混和することを容
易にしたりするために重要である。
【0016】このようにして得られたすじこ乾燥粉とビ
タミンB12(たとえばジアノコバラミン)との混合物
は、ビタミンB12を単独に用いるよりも、優れた効果
を示す。すなわち、クレペリン・テストに類似した一桁
の数字同志の加算作業について比較したところ、その作
業速度増大効果は、1人あたりビタミンB12(シアノ
コバラミン)単独で1日量1500マイクログラムを用
いる場合に比し、同量のビタミンB12と、本発明によ
る魚卵の乾燥物とを同時併用した方が、より大きいもの
となった。
【0017】実施例2 実施例1に示したシアノコバラミンと同様に、メチルコ
バラミンもビタミンB12の一種であることはよく知ら
れており、近年になって、神経障害、ことに末梢神経の
麻痺やしびれや疼痛に有効とされ、専門医によって、頻
用されてきたがさらに最近は、一般市民が比較的自由に
用い得るようになっている。このメチルコバラミンを実
施例1におけるシアノコバラミンと同様に用いて、同様
な結果が得れた。
【0018】実施例3 実施例1および実施例2においては、特許請求の範囲・
請求項1に記載の吸水性物質として馬鈴薯澱粉を用いて
いるが、本発明における吸水性物質としては、決して澱
粉のごとく、加熱による糊化、アルファ化の過程で水分
と反応あるいは吸着して遊離水を減少させる物質に、そ
の範囲を限定するものではなく、水分と反応して新しい
質の固体となるような化学物質や、特に化学物質の名で
呼ぶほどのものではない食品または食品原料または食品
添加物でもよい。たとえば、水分と反応する化学物質と
しては、酸化カルシウム、酸化マグネシウムなどの金属
酸化物、無水酢酸や無水コハク酸、ピロ燐酸、トリポリ
燐酸などの酸無水物、あるいは水分の存在によって反応
を生する二種類またはそれ以上の化学物質の混合物で、
反応完了後の生成物分子がその周囲に水分子を引きつ
け、既述の澱粉の場合と同様な吸水効果を示すようなも
のであってもよい。このような混合物としては、結晶水
を含まない有機酸、たとえばクエン酸や酒石酸と炭酸水
素ナトリウムあるいは無水炭酸ナトリウム(ソーダ灰)
と混合して成るところの発泡性組成物がある。
【0019】これらの吸水性物質のうち、酸化カルシウ
ムと酸化マグネシウムの微粉末を脱水剤として用いての
実施例を記載することとする。カルシウムとマグネシウ
ムとは周知のごとく、生体内で適当な比率で存在する必
要があり、単に骨格や歯の硬組織に取りこまれるのみで
なく、神経系の活動や各種の酵素の活性をも左右する重
要なものであるが、近年は国民栄養調査において、とも
に摂取量が低い傾向にあることが指摘されている。した
がって、国民が摂取する食品中に何らかの形で添加され
るか、あるいは、この両元素を吸収し易い形で含むとこ
ろの栄養補助食品の普及が期待されている。したがって
本発明品の製造過程において、カルシウムとマグネシウ
ムを含む成分が適当な方法で添加されることは、本発明
品を国民の食品として提供する場合、大いに好ましいこ
とである。
【0020】まず、実施例1に示した方法で得られた粘
液状の原形質70グラムを乳鉢に入れる。これに10グ
ラムの酸化カルシウム微粉と5グラムの酸化マグネシウ
ム微粉の混合物を添加するのであるが、酸化カルシウム
も酸化マグネシウムも水と反応して、液性をやや強いア
ルカリ性とするところの塩基性物質であるから、液性を
中性に近づけるために、無水クエン酸、無水コハク酸、
無水酢酸などの酸性物質を酸化カルシウムと酸化マグネ
シウムの添加作業と交互に小量づつ添加するなどの方法
をとってもよい。かくして得られた製品は、実施例1に
示したように、固体または半固体状となるので、それを
小塊あるいは粉粒に破砕して、乾燥、脱水の操作を効率
よく行うことができる。かくして製せられた本発明品の
ビタミンB12に対する効能効果増強作用は、実施例1
の場合と同様であった。
【0021】
【発明の効果】本発明方法により、一般に水分を多量に
含む動物卵、または動物卵からの抽出物を迅速に乾燥固
体または粉末とすること、あるいはそれに近い半乾燥状
態で低含水量のものとすることができ、その後の各種の
加工作業、たとえばさらに充分な乾燥物とする作業,微
粉末とするための粉砕や磨砕の作業、コリン核含有生化
学活性物質との均一性の高い混和作業を容易とし、本発
明にかかるコリン核含有生化学活性物質の効能効果増強
剤の生産を産業技術面から見て、実用的なものとするこ
とができる。
【0022】また、そのほかの特長として水分の多い動
物卵、あるいはその抽出物は腐敗その他の品質劣化が生
じ易いのみならず、粘着性物質の含有のために、そのま
までは、各種の加工を行うにあたって、取扱いが困難で
あるが、本発明方法によれば、乾燥状態または、それに
近い状態を迅速に得ることができるので、上記のごとき
劣化を予防し、その後の加工作業を容易にすることはも
ちろんのこと、一時的貯蔵のための包装や容器への収納
も格段に容易にし得る。このことは、本発明製品の出発
原料である魚卵などの水産物が毎日の収穫量に大きな変
動を示す点から考えて、新しい有利な技術を提供し得る
ものと思われる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 31/68

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚類、は虫類、両せい類、鳥類、甲殻
    類,軟体動物、腔腸動物、昆虫の卵を、物理的な吸水効
    果、または化学的な脱水効果を示す物質と常温または加
    熱状態で混和し、固体または半固体状とした後、要すれ
    ばさらに加熱と乾燥を行い、特定の形状寸法に成形し
    て、固形物としたり、または粉粒体としたところのコリ
    ン核含有生化学活性物質の効能効果増強剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に示した増強剤の製造過程か、
    あるいは完成後の製品に、コリン核含有生化学活性物質
    を添加してなる該生化学活性物質の効能効果増強剤含有
    製品。
JP7523694A 1994-03-09 1994-03-09 コリン核含有生化学活性物質の効果増強剤とそれを含む製品 Pending JPH07247219A (ja)

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