JPH07247135A - 低融点光学ガラス及び光学製品 - Google Patents

低融点光学ガラス及び光学製品

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JPH07247135A
JPH07247135A JP4276094A JP4276094A JPH07247135A JP H07247135 A JPH07247135 A JP H07247135A JP 4276094 A JP4276094 A JP 4276094A JP 4276094 A JP4276094 A JP 4276094A JP H07247135 A JPH07247135 A JP H07247135A
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JP
Japan
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glass
melting point
low melting
optical glass
optical
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JP4276094A
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Koichi Sato
浩一 佐藤
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高屈折率及び高分散率を有するとともに、ガ
ラス軟化点付近の温度でもガラスが失透せずにプレス成
型することができ、液相温度が低く安定性に優れた光学
ガラス及びかのガラスを用いた光学製品の提供。 【構成】 各成分の含量を重量%で表示して、P2 5
が10〜33%、PbOが26〜54%、Li2 Oが0
〜5%、Na2 Oが0〜18%、K2 Oが0〜14%、
(但し、Li2 O+Na2 O+K2 Oが1〜20%)、
Nb2 5 が0〜22%未満、WO3 が0〜28%、
(但し、Nb2 5 +WO3 が5〜35%)である低融
点光学ガラス。このガラスを精密プレスすることにより
得られる光学製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温度でプレスするこ
とが可能な低融点光学ガラス及びこのガラスを用いた光
学製品に関する。本発明の低融点光学ガラスは、非球面
精密プレスが可能であり、本発明の低融点光学ガラスを
用いて精密プレスにより非球面レンズを得ることができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の光学ガラスの中で高屈折率・高分
散領域のガラスとしては、例えば特公昭56−4009
4号公報に開示されているP2 5 −Nb2 5 −アル
カリ金属酸化物系や、特開昭50−71708号公報に
開示されているP2 5 −B23 −PbO−Nb2
5 −アルカリ土類金属酸化物系のガラスがある。しか
し、特公昭56−40094号のガラスは、液相温度
(L.T)が高く、かつガラス屈伏点(Ts)も580
℃以上と高いため、精密プレスをしようとするとプレス
温度が高くなり、プレス型の劣化が著しく精密なガラス
面が得られなくなるという欠点がある。また、特開昭5
0−71708号公報のガラスは、液相温度(L.T)
が高く、かつ軟化点付近で30分間保持すると失透する
ものが多く、ガラスを軟化させて成型する精密プレス成
型ガラスとしての使用は非常に困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のガラスとは別
に、高屈折率・高分散であり、かつ低融点光学ガラスと
しては、特開平5−51233号公報に示されている、
SiO2 −GeO2 −TiO2 −Nb2 5 −アルカリ
金属酸化物系のガラスがある。しかしながら、特開平5
−51233号公報に記載のガラスは、ガラス屈伏温度
は550℃以下と低いが、液相温度(L.T)が高く、
軟化点付近での失透傾向も強い。そのため、ガラスプリ
フォームを昇温して軟化させ、精密プレス成型をするの
は困難であり、プレスレンズの製造には適さない。
【0004】そこで本発明の目的は、高屈折率及び高分
散特性を有するとともに、ガラス軟化点付近の比較的低
い温度でガラスが失透せずにプレス成型することが可能
であり、かつ液相温度が低く安定性に優れた光学ガラス
を提供することにある。特に本発明は、屈折率が1.7
0〜1.95の範囲にあり、分散率が31〜20の範囲
にあり、ガラス屈伏点(Ts)が570℃以下であり、
しかもガラス軟化点付近の比較的低い温度でもガラスが
失透せずにプレス成型することが可能でる安定性に優れ
た(耐失透性の優れた)低融点の光学ガラスを提供する
ことを目的とする。
【0005】さらに本発明の別の目的は、上記の低融点
の光学ガラスを精密プレスすることにより得られる光学
製品を提供することである。特に本発明は、上記の低融
点の光学ガラスを非球面精密プレスすることにより得ら
れる非球面レンズを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の低融点光学ガラ
スは、各成分の含量を重量%で表示して P2 5 10〜33% PbO 26〜54% Li2 O 0〜5% Na2 O 0〜18% K2 O 0〜14% (但し、Li2 O+Na2 O+K2 O 1〜20
%) Nb2 5 0〜22%未満 WO3 0〜28% (但し、Nb2 5 +WO3 5〜35
% ) であることを特徴とする。
【0007】本発明の低融点光学ガラスは、更にCa
O、SrO、BaO、GeO2 、TiO2 2 3 、Z
nO、As2 3 、Sb2 3 のうちの少なくとも1種
を含むこともできる。これら成分の含量は、重量%で表
示して、それぞれ、CaOが0〜8%、SrOが0〜8
%、BaOが0〜15%、GeO2 が0〜15%、Ti
2 が0〜14%、B2 3 が0〜19%、ZnOが0
〜8%、As2 3 が0〜2%、Sb2 3 が0〜2%
である。
【0008】さらに本発明は、上記本発明の低融点光学
ガラスを精密プレスすることにより得られる光学製品に
関し、特に、本発明の低融点光学ガラスを非球面精密プ
レスすることにより得られる非球面レンズに関する。本
発明の低融点光学ガラスにおける各成分およびその含量
の限定理由を、以下に説明する。
【0009】P2 5 は、燐酸塩ガラスにおいてガラス
形成成分として欠かせない成分である。燐酸塩ガラスは
珪酸塩ガラスと比べて低い温度でガラスを溶解すること
ができ、可視域の透過率が高いという特徴をもつ。また
同じガラス形成酸化物成分であるSiO2 やB2 3
比べてP2 5 は高分散側に位置する成分のため、アッ
ベ数31以下の光学特性を得るには、P2 5 は少なく
とも10%は必要である。逆に33%を超えると、失透
性が強くなり高屈折率特性が得られなくなる。そのため
2 5 の含量は10〜33%に限定される。好ましい
2 5 の含量は13〜30%の範囲である。
【0010】PbOは、目的とする高屈折率特性とガラ
ス屈伏点(Ts)を下げる効果があり、少なくとも26
%は必要である。一方、PbOを54%を超えて含む
と、ガラスの耐失透性が悪くなる。そのため、PbOは
26〜54%の範囲に限定される。好ましいPbOの含
量は28〜52%の範囲である。
【0011】Li2 O、Na2 O及びK2 Oは、いずれ
も適量添加することで、ガラスの耐失透性を良くする効
果が非常に大きく、かつガラス屈伏点(Ts)を下げる
効果も非常に大きな成分である。そのため、これらの1
種又は2種以上の合量が1%以上であることが必要であ
る。しかし、これらの1種又は2種以上の合量が20%
を超えると耐失透性が悪くなる。そのため、(Li2
+Na2 O+K2 O)で表されるLi2 O、Na2 O及
びK2 Oの1種又は2種以上の合量は、1〜20%の範
囲に限定され、好ましくは、2〜17%の範囲である。
但し、Li2 Oは5%、Na2 Oは18%、K2 Oは1
4%をそれぞれ超えると、ガラスの耐失透性が悪くな
る。そのため、Li2 Oは0〜5%の範囲、Na2 Oは
0〜18%の範囲、K2 Oは0〜14%の範囲にそれぞ
れ限定される。好ましくは、Li2 Oは0〜3%の範
囲、Na2 Oは0〜16%の範囲、K2 Oは0〜12%
の範囲である。
【0012】Nb2 5 及びWO3 は、ガラスに高屈折
率及び高分散特性を与える成分であり、いずれか一方又
は両者の合量が少なくとも5%であることが必要であ
る。しかし、Nb2 5 とWO3 の合量が35%を超え
るとガラスの耐失透性が悪くなり、ガラス屈伏点(T
s)も上昇する。よって、Nb2 5 及びWO3 は、い
ずれか一方又は両者の合量が5〜35%の範囲に限定さ
れ、好ましくは、8〜32%の範囲である。但し、Nb
2 5 が22%以上となるか、WO3 が28%を超える
と、ガラスの耐失透性が悪くなり、ガラス屈伏点(T
s)も上昇する。そのため、Nb2 5 は0〜22%未
満の範囲、WO3 は0〜28%の範囲にそれぞれ限定さ
れる。好ましくは、Nb2 5 は0〜21%の範囲、W
3 は0〜26%の範囲である。
【0013】任意成分であるCaO、SrO及びBaO
は、適量を添加することによりガラスの液相温度を下
げ、安定性を増す効果が大きな成分である。しかし、C
aOは8%を超え、SrOは8%を超え、BaOは15
%を超えると、目的とする高屈折率・高分散特性が得ら
れず、かつ耐失透性も悪くなる。このため、CaO、S
rO及びBaOの含量は、それぞれ0〜8%の範囲、0
〜8%の範囲及び0〜15%の範囲に限定される。好ま
しくは、CaOは0〜6%の範囲であり、SrOは0〜
6%の範囲であり、BaOは0〜12%の範囲である。
【0014】任意成分であるGeO2 及びB2 3 はガ
ラスの安定性を上げる効果が非常に大きな成分である。
しかし、GeO2 が15%を超え、B2 3 が19%を
超えると、目的とする高屈折率・高分散特性が得られな
くなり、またガラスの屈伏点も上昇する。そのため、G
eO2 は0〜15%の範囲、B2 3 は0〜19%の範
囲に限定される。好ましくは、GeO2 が0〜12%の
範囲、B2 3 が0〜17%の範囲である。
【0015】任意成分であるTiO2 は適量添加により
高屈折率・高分散特性が得られるが、TiO2 が14%
を超えると耐失透性が悪くなるためTiO2 は0〜14
%に限定される。好ましくは0〜12%の範囲である。
【0016】任意成分であるZnOは適量添加により、
ガラス屈伏点(Ts)を下げる効果がある。しかし、8
%を超えると目的とする高屈折率特性が得られなくな
り、耐失透性が悪くなる。そのため、ZnOは0〜8%
の範囲に限定され、好ましくは0〜6%の範囲である。
【0017】As2 3 及びSb2 3 は消色剤および
清澄剤として有効である。しかし、いずれも2%を超え
て添加すると耐失透性を悪くする。そのため、As2
3 及びSb2 3 の含量はそれぞれ0〜2%の範囲に限
定される。さらに、SiO2 、La2 3 、Y2 3
Gd2 3 、ZrO2 、Al2 3 、Ta2 5 、Mg
O、Cs2 O等の成分も、本発明の目的をそこなわない
程度であれば添加可能である。
【0018】本発明の低融点光学ガラスの原料として
は、P2 5 については正燐酸(H3PO4 )、メタリ
ン酸塩、五酸化二燐等を用い、他の成分については炭酸
塩、硝酸塩、酸化物等を適宜用いることが可能である。
これらの原料を所望の割合に秤取し、混合して調合原料
とし、これを1000℃〜1200℃に加熱した溶解炉
に投入し、溶解、清澄後、攪拌し、均一化してから鋳型
に鋳込み徐冷することにより、本発明の低融点光学ガラ
スを得ることができる。
【0019】本発明の光学製品は、上記の本発明の低融
点光学ガラスを精密プレスすることにより得られる。精
密プレスの方法及び装置は、公知のものを用いることが
でき、条件は、ガラスの組成及び物性等を考慮して適宜
決定できる。さらに好ましい光学製品は、本発明の低融
点光学ガラスを非球面精密プレスすることにより得られ
る非球面レンズである。精密プレスは、例えば、図1に
示すようなプレス装置を用いて行うことができる。図1
に示す装置は、支持棒9上に設けた支持台10上に、上
型1、下型2及び案内型3からなる成型鋳型を載置した
ものを、外周にヒーター12を巻き付けた石英管11中
に設けたものである。本発明の低融点光学ガラスからな
る被成形ガラス塊4を下型2及び上型1の間に配置す
る。被成形ガラス塊4は、例えば、直径2〜20mm程
度の球状物であることができる。球状物の大きさは、最
終製品の大きさを考慮して適宜決定される。
【0020】被成形ガラス塊4を下型2及び上型1の間
に配置した後、ヒーター12に通電して石英管11内を
加熱する。成型鋳型内の温度は、下型2の内部に挿入さ
れた熱電対14によりモニターされる。加熱温度は、被
成形ガラス塊4の粘度が精密プレスに適した、例えば約
107.6 ポアズ程度になる温度とする。所定の温度とな
った後に、押し棒13を降下させて上型1を上方から押
して成型鋳型内の被成形ガラス塊4をプレスする。プレ
スの圧力及び時間は、ガラスの粘度等を考慮して適宜決
定できるが、例えば圧力は50〜100kg/cm2
範囲、時間は10〜120秒とすることができる。プレ
スの後、ガラス転移温度まで徐冷し、次いで室温まで急
冷し、成型鋳型から成形物を取り出すことで、本発明の
光学製品を得ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。 実施例1〜12 表1に示す調合組成(重量%)に従って、常法により、
本発明の低融点光学ガラス(実施例1〜12)を調製し
た。即ち、原料としては、P2 5 は正燐酸(H3 PO
4 )、メタリン酸塩又は五酸化二燐等を用い、他の成分
については炭酸塩、硝酸塩、酸化物等を用い、これらの
原料を所望の割合に秤取し、混合して調合原料とし、こ
れを1000℃〜1200℃に加熱した溶解炉に投入
し、溶解、清澄後、攪拌し、均一化してから鋳型に鋳込
み徐冷することにより、本発明の低融点光学ガラスを得
た。得られたガラスの光学的性能を表1に示す。表中の
屈折率nd、アッベ数νdは、徐冷降温速度−30℃/
hrにした場合の結果である。ガラス屈伏点(Ts)は
熱膨張測定機を用いて8℃/minで昇温した場合の結
果である。又、液相温度(L.T)は400℃〜105
0℃の温度勾配のついた失透試験炉に30分保持し、倍
率80倍の顕微鏡により結晶の有無を観察し、軟化点付
近の失透性も液相温度測定の際、同時に目視により観察
した結果である。
【0022】
【表1】
【0023】比較例1〜3 比較例1〜3は、それぞれ特公昭56−40094号公
報に記載の実施例1、4及び14のガラスである。これ
らのガラスの屈折率、アッベ数、液相温度(L.T)、
ガラス屈伏点(Ts)を測定した結果を比較例1〜3と
して表2に示す。これらの比較ガラスは、高屈折率特性
を得るためにNb2 5 を22%以上含んでいるため、
失透試験炉で30分保持したときのL.Tは930℃以
上と高く、Tsも580℃以上であるため、精密プレス
成型ガラスを量産するには適さないものであった。
【0024】比較例4〜11 比較例4〜11は、それぞれ特開昭50−71708号
公報に記載の実施例1、3、7、16、18、19、2
3、31の各ガラスである。これらのガラスの屈折率、
アッベ数、液相温度(L.T)ガラス屈伏点(Ts)を
測定した結果を表2に示す。これらの比較ガラスはアル
カリ金属成分を含んでいないため、失透試験炉で30分
保持したときの液相温度L.Tは880℃以上と高く、
軟化点付近での失透性も強いため、精密プレス成型ガラ
スを量産するには適さない。
【0025】
【表2】
【0026】比較例12〜18 比較例12〜18のガラスは、それぞれ特開平5−51
233号公報に記載の実施例1、2、3、4、5、6、
8のガラスである。これらのガラスの屈折率、アッベ
数、ガラス屈伏点(Ts)を測定した結果を表3に示
す。これらのガラスは、ガラス溶解中にガラスが失透し
たり、溶解後キャストしてガラスになったものでも液相
温度は1000℃以上と高く、軟化点付近で30分間保
持すると、ガラスが失透してしまうためいずれも実用的
でないことが分かる。
【0027】
【表3】
【0028】比較例の各ガラスと比較して、表1に示し
た実施例1〜12の本発明のガラスは、高屈折率かつ高
分散の低融点ガラスである。さらに実施例1〜12の本
発明のガラスは、ガラス屈伏点(Ts)が570℃以下
で、ガラスの液相温度(L.T)はすべて900℃以下
であり、軟化点付近でガラスを30分間保持してもガラ
スは失透することがなかった。特に、液相温度(L.
T)が880℃と低い比較例8のガラスと、比較的液相
温度(L.T)が高い(同じく880℃)実施例8のガ
ラスとを比較しても、実施例8のガラスは、軟化点付近
でも失透することなく透明なガラスであったのに対し、
比較例8のガラスは失透して半透明になってしまった。
従って、本発明のガラスはいずれも精密プレスによるレ
ンズを大量に生産することが可能な安定性(耐失透性)
を有することが分かる。
【0029】実施例13 実施例4のガラスを用いて、図1に示すプレス装置を用
いて非球面精密プレスすることにより非球面レンズを得
た。直径2〜20mmの球状物とした実施例4のガラス
を下型2及び上型1の間に配置した後、石英管11内を
窒素雰囲気としてヒーター12に通電して石英管11内
を加熱した。成型鋳型内の温度を、被成形ガラス塊の粘
度が約107.6 ポアズとなる570℃とした後、この温
度を維持しつつ、押し棒13を降下させて上型1を押し
て成型鋳型内の被成形ガラス塊をプレスした。プレスの
圧力は80kg/cm2 、プレス時間は30秒間とし
た。プレスの後、プレスの圧力を解除し、非球面プレス
成形されたガラス成形体を下型2及び上型1と接触させ
たままの状態でガラス転移温度495℃まで徐冷し、次
いで室温付近まで急冷して非球面に成型されたガラスを
成型鋳型を取り出した。得られた非球面レンズは、極め
て精度の高いレンズであった。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、高屈折率・高分散特性
を有するとともに、ガラス屈伏点が570℃以下で耐失
透性を有し安定であり、かつ成形性にすぐれた低融点光
学ガラスを提供することができる。さらに、本発明の低
融点光学ガラスを用いることにより、精密プレス用の成
型鋳型の寿命を伸ばしてレンズを生産することが可能で
ある。また、本発明の低融点光学ガラスを用いて精密プ
レスすることで、非球面レンズ等の光学製品を得ること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学製品を製造するための精密プレ
ス装置の断面説明図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各成分の含量を重量%で表示して P2 5 10〜33% PbO 26〜54% Li2 O 0〜5% Na2 O 0〜18% K2 O 0〜14% (但し、Li2 O+Na2 O+K2 O 1〜20
    %) Nb2 5 0〜22%未満 WO3 0〜28% (但し、Nb2 5 +WO3 5〜35
    %) であることを特徴とする低融点光学ガラス。
  2. 【請求項2】 各成分の含量の合計が80%以上である
    請求項1記載の低融点光学ガラス。
  3. 【請求項3】 CaOを0〜8%、SrOを0〜8%、
    BaOを0〜15%、ZnOを0〜8%さらに含む請求
    項1又は2記載の低融点光学ガラス。
  4. 【請求項4】 GeO2 を0〜15%、B2 3 を0〜
    19%、TiO2 を0〜14%、As2 3 を0〜2
    %、Sb2 3 を0〜2%さらに含む請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の低融点光学ガラス。
  5. 【請求項5】 屈折率が1.70〜1.95の範囲にあ
    り、分散率が31〜20の範囲にあり、ガラス屈伏点
    (Ts)が570℃以下である請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の低融点光学ガラス。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の低
    融点光学ガラスを精密プレスすることにより得られる光
    学製品。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の低
    融点光学ガラスを非球面精密プレスすることにより得ら
    れる非球面レンズ。
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