JPH07247109A - 造粒シリカ - Google Patents

造粒シリカ

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Publication number
JPH07247109A
JPH07247109A JP6985894A JP6985894A JPH07247109A JP H07247109 A JPH07247109 A JP H07247109A JP 6985894 A JP6985894 A JP 6985894A JP 6985894 A JP6985894 A JP 6985894A JP H07247109 A JPH07247109 A JP H07247109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica
granulated
fine particles
rubber
binder
Prior art date
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Pending
Application number
JP6985894A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Sato
芳則 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP6985894A priority Critical patent/JPH07247109A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 飛散性を有し、低見掛嵩密度のシリカ微粒子
をそれの一次的な性質を実質的に損なうことなく造粒
し、ハンドリング性を向上させた、シリカ造粒物を提供
する。 【構成】 室温で固体でありかつゴム混練温度以下の融
点を有するゴム配合剤、例えばステアリン酸、パラフィ
ンワックス、エステル系ワックス等の滑剤をバインダー
に用いて造粒した造粒シリカ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、造粒シリカに関する。
更に詳しくは、ゴム混練物に配合される造粒シリカに関
する。
【0002】
【従来の技術】シリカ微粒子(二酸化けい素)は、一次粒
子径が数10nm程度の微粒子であって、白色であり、大き
な比表面積を有するなどの特徴を持っているので、塗
料、接着剤等の増粘剤、各種粉体の流動性改善剤、ゴ
ム、プラスチックの補強剤などとして幅広く用いられて
いる物質である。しかしながら、実際の使用工程におい
ては、飛散し易いあるいは重量に対して嵩が大きい(特
に乾式シリカでは見掛嵩密度が約40〜60g/L)など、ハン
ドリングの悪さが欠点となっている。また、長期にわた
ってシリカ微粉を吸入すると非常に危険であり、安全性
および毒性の面でも重要な問題となっている。
【0003】粉体のハンドリング改善法としては、一般
的に粉体造粒法が広く用いられており、各種粉体の造粒
物も数多く販売されている。しかしながら、造粒シリカ
の市販品は、殆んどみることができない。その理由とし
ては、シリカ微粒子の一次的な性質を実質的に損なうこ
となく、造粒することが非常に困難であることが挙げら
れる。
【0004】シリカ微粒子の造粒に際し、合成シリカ微
粒子を水でスラリー化して噴霧造粒することが提案され
ている(特開昭62-96311〜3号公報)。このような方法に
より、水をバインダーとしてシリカ微粒子を造粒する
と、シリカ微粒子が強く凝集し易いため、比較的機械的
強度の高い造粒物が得られる。この造粒シリカは、セラ
ミックス焼結材料として使用する分には問題はないが、
ゴムやプラスチックの補強剤として用いる場合には、混
練工程において一次粒子迄は破壊・分散しないため、補
強剤としての効果が低下するなどの問題が発生する。ま
た、スラリーからの造粒に際し、乾燥工程を必要とす
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、飛散
性を有し、低見掛嵩密度のシリカ微粒子をそれの一次的
な性質を実質的に損なうことなく造粒し、ハンドリング
性を向上させた、シリカ造粒物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
室温で固体でありかつゴム混練温度以下の融点を有する
ゴム配合剤をバインダーに用いて造粒した造粒シリカに
よって達成される。
【0007】造粒対象となるシリカ微粒子としては、乾
式シリカ、湿式シリカによって代表される親水性または
疎水性の非晶質シリカが挙げられ、特に飛散性が高く、
見掛嵩密度の低い乾式シリカが効果的に造粒される。
【0008】バインダーとしては、室温で固体でありか
つゴム混練温度以下の融点を有するゴム配合剤であれば
任意のものを使用することができるが、一般には融点が
約40〜100℃の範囲内にあるステアリン酸、パラフィン
ワックス、エステル系ワックス等の滑剤系配合剤が好ん
で用いられる。これらの配合剤は、シリカ微粒子に対し
て約10〜100重量%程度の割合で用いられ、実際には目的
とする造粒物の粒径、機械的強度、見掛嵩密度などによ
り、その割合が選択される。
【0009】この際、ニーダ、バンバリーミキサ、ロー
ル等が用いられる混練機の機種、混練設定温度、配合剤
の投入順序などにより、混練物の温度が異なってくるた
め、それぞれの場合に応じて混練温度以下で融解する配
合剤を使用することが必要であり、このことは加熱分散
型造粒シリカを得る上で重要である。
【0010】造粒は、撹拌式、押出式、流動層式、コー
ティング式等任意の方法で、しかも供給装置の付与によ
り、連続的に行うことができる。
【0011】撹拌式および押出式の造粒法では、シリカ
微粒子およびバインダーの混合物を加熱(加熱槽設定温
度は80℃以上が望ましい)してバインダーを融解させ、
溶融バインダーによってシリカ微粒子を凝集、造粒す
る。室温に戻すとバインダーは凝固するため、加熱槽か
ら排出した時点で造粒は完了し、そのため乾燥工程を必
要とはしない。また、これらの方式では、ヒータジャケ
ット等が装備されているため、混合物を加熱するのが容
易である。なお、スクリュー式では、スクリュー回転数
が約30〜60rpm程度に設定されるが、スクリーン孔径に
ついては特に限定されない。また、撹拌式では、回転バ
ネの回転数が約300〜600rpmに設定され、このような回
転数で約1〜2分間程度撹拌が行われる。
【0012】また、コーティング式造粒法では、流動層
型、噴流層型、流動転動型などの槽内において、流動、
撹拌中のシリカ微粒子に対し、予め加熱溶融させておい
たバインダーを噴霧し、凝集させて造粒する。バインダ
ー噴霧量は、一般にシリカ微粒子に対し約30〜60重量%
であり、噴霧速度は約100〜250g/分に設定される。流動
層の場合には、風量は約1〜5m3/分、好ましくは約1.9〜
3.4m3/分に調節される。この方式では、噴霧ノズル、ノ
ズル迄の輸送路、バインダー用のホッパ等を加熱する必
要があり、撹拌式および押出式と比較して、ヒータジャ
ケット等の加熱装置の装備は複雑となる。
【0013】
【発明の効果】本発明により、飛散性がなく、しかも見
掛嵩密度が3倍以上高められ、大幅にハンドリング性の
向上した造粒シリカが提供される。この造粒シリカは、
原料シリカ微粒子の一次性質を損なうことなく造粒する
ことが可能であり、従って造粒シリカの一次粒子迄の分
散、混合も容易である。また、バインダーとして室温で
固相である配合剤を使用しているため、造粒の際に乾燥
工程を必要とはせず、しかもこの配合剤がゴム配合剤で
あるので、それを配合した混練物から得られる加硫物の
加硫物性に殆んど影響を及ぼさない。
【0014】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0015】実施例1 乾式親水性シリカ(日本アエロジル製品アエロジル#20
0、平均粒径2×10-6mm、見掛嵩密度60g/L)210g(70重量
%)およびステアリン酸(花王製品ルナックS-30、融点61
℃)90g(30重量%)を、回転バネ回転数600rpm、撹拌槽設
定温度80℃、撹拌時間1〜2分間の条件下で、高速撹拌型
造粒機(岡田精工製メカノミルMM-10型)を用いて造粒を
行い、平均粒径5mm、見掛嵩密度210g/Lの造粒物を得
た。この造粒物には、飛散性はみられなかった。
【0016】実施例2 乾式親水性シリカ(アエロジル#200)350g(70重量%)およ
びステアリン酸(ルナックS-30)150g(30重量%)を、回転
バネ回転数600rpm、撹拌時間30秒間の条件下で、実施例
1で用いられたメカノミルMM-10型による室温下での混
合を行った後、スクリュー回転数50rpm、スクリューケ
ース設定温度80℃の条件下で、横出式2軸スクリュー型
造粒機(不二パウダル製ペレッターダブル、スクリーン
孔径1mm)を用いて造粒を行い、平均粒径3mm(長径)、見
掛嵩密度190g/Lの造粒物を得た。この造粒物には、飛散
性はみられなかった。
【0017】以上の各実施例で得られた造粒シリカを、
実際にゴム配合剤としてゴムに混練し、造粒物の分散性
を確認した。即ち、 塩素含有アクリルゴム 100重量部 (日本メクトロン製品ノックスタイトA-1095) 補強剤(新日鉄化学製品ニテロン#10) 18 〃 安定剤(日東化成製品L-Fos) 4 〃 老化防止剤(A.C.I.ジャパン製品老防D) 2 〃 〃 (大内新興化学製品サンノック) 1 〃 加硫促進剤(NOK製品ケミノックスAC-6) 1.2〃 造粒シリカ 15
【0018】加硫促進剤を除く以上の各配合剤を、3L
ニーダ(森山製作所製)および6インチロール(関西ロール
製)を用いて混練した。最後に造粒シリカが投入された
が、そのときの混練物の温度は130℃に達していた。 ニーダ条件:ロータ回転数 前 60.0rpm 後 44.8rpm 混練時間 20分間 ロール条件:ロータ回転数 前 17.8rpm 後 14.0rpm 混練時間 12分間
【0019】得られた混練物の断面を電子顕微鏡で観察
し、造粒シリカの分散状態を確認したところ、通常のシ
リカ微粒子を用いて混練したものと同じであって、シリ
カの凝集塊は認められなかった。
【0020】また、これらの混練物を用い、166℃、10
分間の一次加硫および180℃、8時間の二次加硫によって
テストピースを作製し、それの常態値を測定した。な
お、参考例は、シリカ微粒子を用いた混練物についての
加硫物性を示している。また、比較例は、実施例2にお
いてステアリン酸の代わりに水をバインダーとして造粒
した造粒シリカ[平均粒径2mm(長径)、見掛嵩密度286g/
L]を用いた混練物(その断面を電子顕微鏡で観察する
と、未分散の造粒シリカが凝集塊として存在していた)
についての加硫物性を示している。 表 測定項目 実施例1 実施例2 参考例 比較例 硬さ (JIS A) 63 63 64 60 100%モジュラス (MPa) 4.4 4.5 4.5 4.0 引張強さ (MPa) 13.0 13.1 13.2 12.0 伸び (%) 227 225 230 170

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温で固体でありかつゴム混練温度以下
    の融点を有するゴム配合剤をバインダーに用いて造粒し
    た造粒シリカ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の造粒シリカを配合したゴ
    ム混練物。
JP6985894A 1994-03-15 1994-03-15 造粒シリカ Pending JPH07247109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6985894A JPH07247109A (ja) 1994-03-15 1994-03-15 造粒シリカ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6985894A JPH07247109A (ja) 1994-03-15 1994-03-15 造粒シリカ

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JPH07247109A true JPH07247109A (ja) 1995-09-26

Family

ID=13414933

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JP6985894A Pending JPH07247109A (ja) 1994-03-15 1994-03-15 造粒シリカ

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JP (1) JPH07247109A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016021467A1 (ja) * 2014-08-05 2016-02-11 住友ゴム工業株式会社 ゴム組成物およびタイヤ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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