JPH07246937A - 物品搬送具 - Google Patents

物品搬送具

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JPH07246937A
JPH07246937A JP4162994A JP4162994A JPH07246937A JP H07246937 A JPH07246937 A JP H07246937A JP 4162994 A JP4162994 A JP 4162994A JP 4162994 A JP4162994 A JP 4162994A JP H07246937 A JPH07246937 A JP H07246937A
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Toshihiro Hayakawa
稔洋 早川
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ベース体の両側に取付けられた枠体に、中間
棚5を支持する前後一対の支持部材11a,11bを設け、
後位の支持部材11bに、前部から後部にかけて下方に傾
斜した後位被係止溝20を形成し、前位の支持部材11a
に、前位被係止孔24を形成し、中間棚5に、後位被係止
溝20に係合して後位被係止溝20の後端部まで滑り落ちる
後位係止ピン51と、前位被係止孔24に嵌脱自在な前位係
止ピン53とを設けた。 【効果】 中間棚5を取付ける際、後位係止ピン51を後
位被係止溝20に係合させて中間棚5を後方に押す。これ
により後位係止ピン51が後位被係止溝20の後端部まで斜
め下方に滑り落ちて中間棚5は前後方向で容易に位置決
めされるため、中間棚5の取付けが容易に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品を中間棚で形成さ
れた複数の収納部に整理して収納し、目的場所まで移動
可能な物品搬送具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の物品搬送具としては、例
えば特開平4−123975号公報が挙げられる。この
物品搬送具は、移動用の車輪を有するベース体と、この
ベース体の両側に取付けられた側枠体と、ベース体の後
側に取付けられた後枠体と、これら側枠体と後枠体との
間に着脱自在に設けられた中間棚とにより形成されてい
る。上記側枠体の前部には、中間棚の前部を支持する前
位支持部材が設けられ、後枠体には、中間棚の後部を支
持する後位支持部材が左右一対設けられている。上記前
位支持部材には長形孔状の前位被係止部が上下複数箇所
に形成され、上記後位支持部材には長形孔状の後位被係
止部が上下複数箇所に形成されている。
【0003】上記中間棚の後端には、上記後位被係止部
に係脱自在なフック形状の固定係止部が設けられ、中間
棚の前部両側には、上記前位被係止部に係脱自在なフッ
ク形状の可動係止部が左右方向で出退自在に設けられて
いる。
【0004】これによると、中間棚を取付ける場合、先
ず、中間棚を両側枠体間に挿入し、固定係止部を後位被
係止部に挿入して係合させる。その後、可動係止部を左
右外方に突出させて前位被係止部に挿入し係合させる。
これにより、中間棚は後位支持部材と前位支持部材とに
支持されて両側枠体間に取付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式では、固定係止部を後位被係止部に係合させた
際、固定係止部が後位被係止部に対して前後に摺動し、
これにより中間棚が前後に位置ずれして可動係止部が前
位被係止部に対して前後にずれ、可動係止部と前位被係
止部との係合に支障を来すといった問題があった。この
ような前後の位置ずれを減少させるためには、上記固定
係止部の両縦板部の内面間距離を小さくすることが考え
られるが、上記内面間距離を小さくすると、固定係止部
と後位被係止部との係合が行いにくくなるといった問題
が生じた。
【0006】本発明は上記問題を解決するもので、中間
棚を取付ける際、中間棚の前後方向の位置決めが容易に
行える物品搬送具を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本第1発明は、移動用の車輪を有するベース体と、こ
のベース体の両側に取付けられた枠体と、両枠体間に着
脱自在に設けられた中間棚とにより形成される物品搬送
具であり、上記枠体に、中間棚を支持する前後一対の支
持部材を設け、後位の支持部材に、前部から後部にかけ
て下方に傾斜した後位被係止部を上下複数箇所に設け、
前位の支持部材に、前位被係止孔を上下複数箇所に形成
し、上記中間棚の後部両側端に、上記後位被係止部に係
合して後位被係止部の後端部まで滑り落ちる後位係止部
を設け、上記中間棚の前部両側端に、上記前位被係止孔
に嵌脱自在な前位係止部を左右方向に出退自在に設けた
ものである。
【0008】本第2発明は、後位被係止部を後位係止部
が係合可能な溝状に形成し、後位の支持部材に、上記後
位係止部が係合可能なガイド溝を上端部から下端部にわ
たって形成し、上記後位被係止部の前部をガイド溝に連
通し、ガイド溝の上端部に、後位の支持部材の上方に開
口する開口部を設けたものである。
【0009】本第3発明は、中間棚を前部中間棚と後部
中間棚とに前後で2分割し、枠体に、前部中間棚を支持
する前後一対の支持部材と、後部中間棚を支持する前後
一対の支持部材とをそれぞれ設けたものである。
【0010】本第4発明は、後位被係止部を後位係止部
が貫通可能な溝状に形成し、後位の支持部材に、上記後
位係止部が貫通可能なガイド溝を上端部から下端部にわ
たって形成し、上記後位被係止部の前部をガイド溝に連
通し、上記後位係止部の先端に、後位被係止部の幅およ
びガイド溝の幅よりも大きな拡径部を形成し、この拡径
部の外周部に丸みをつけるとともに、上記ガイド溝から
後位被係止部の前端部にかけて丸みをつけたものであ
る。
【0011】
【作用】上記第1発明の構成によると、中間棚を取付け
る際、先ず、中間棚を両枠体間に挿入し、その後、中間
棚の後位係止部を後位の支持部材の後位被係止部に係合
させて中間棚を後方に押す。これにより、後位係止部が
後位被係止部の後端部まで斜め下方に滑り落ち、中間棚
は前後方向で位置決めされる。その後、中間棚の前位係
止部を左右外方に突出させて前位の支持部材の前位被係
止孔に嵌入する。この際、中間棚はすでに前後方向で位
置決めされているため、前位係止部の前位被係止孔への
嵌入は容易に行える。これにより、中間棚は前位の支持
部材と後位の支持部材とに支持されて両枠体間に取付け
られる。
【0012】上記第2発明の構成によると、中間棚を取
付ける際、中間棚の後位係止部を後位の支持部材の開口
部からガイド溝に係合させる。そして、中間棚を目的の
高さまで上下移動させることにより、後位係止部はガイ
ド溝に案内されて中間棚とともに上下移動し目的の高さ
の後位被係止部に係合される。このように、ガイド溝に
案内された状態で中間棚を上下移動させることにより、
中間棚の取付けおよび高さ変更が容易に行える。
【0013】上記第3発明の構成によると、前部中間棚
は支持部材に支持されて両枠体間の前部に取付けられ、
後部中間棚は支持部材に支持されて両枠体間の後部に取
付けられる。これにより、物品搬送具内の前部と後部と
で、別々に中間棚の取付け位置を物品のサイズなどに応
じて変えることができるため、物品の積載効率が向上す
る。
【0014】上記第4発明の構成によると、中間棚を取
付ける際、中間棚の後位係止部をガイド溝に貫通させて
目的の高さまで上下移動させることにより、後位係止部
はガイド溝に案内されて中間棚とともに上下移動し目的
の高さの後位被係止部に貫通される。このような後位係
止部の移動の際、拡径部は、後位係止部がガイド溝およ
び後位被係止部から抜け出すことを防止する。また、拡
径部の外周部に丸みをつけたことにより、後位係止部を
ガイド溝に沿って移動させる際、拡径部の外周部が後位
の支持部材に食い込むことを防止できるため、中間棚の
上下移動がスムーズに行える。さらに、ガイド溝から後
位被係止部の前端部にかけて丸みをつけたため、後位被
係止部の前端部の幅が拡がり、ガイド溝から後位被係止
部への中間棚の出し入れがスムーズに行える。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図12に基づ
いて説明する。図4に示すように、1は物品搬送具であ
り、ベース体2と、このベース体2の両側に着脱自在に
連結された右側枠体3および左側枠体4と、これら両枠
体3,4間に設けられた複数の前部中間棚5および後部
中間棚6により形成されている。
【0016】両枠体3,4はそれぞれ、前後一対の縦支
柱8,9と、これら両縦支柱8,9の上端間に設けられ
た上部横材10とにより門形状に形成されている。尚、両
枠体3,4にはパイプ材が使用されている。上記右側枠
体3と左側枠体4とにはそれぞれ、前部中間棚5を支持
する前後一対の支持部材11a,11bと、後部中間棚6を
支持する前後一対の支持部材12a,12bとが設けられて
いる。
【0017】このうち、前部中間棚5の前部を支持する
前位の支持部材11aは上記右側枠体3の縦支柱8と左側
枠体4の縦支柱8とにそれぞれ設けられ、後部中間棚6
の前部を支持する前位の支持部材12aは上記右側枠体3
の縦支柱9と左側枠体4の縦支柱9とにそれぞれ設けら
れている。
【0018】図2,図3に示すように、上記前位の支持
部材11a,12aは平面視でチャンネル形状に形成され、
左右方向における外側面が開放されている。また、前部
中間棚5の後部を支持する後位の支持部材11bは上記右
側枠体3の上部横材10の中央部と左側枠体4の上部横材
10の中央部とからそれぞれ垂下して取付けられている。
同様に、後部中間棚6の後部を支持する後位の支持部材
12bは上記右側枠体3の上部横材10の中央部と左側枠体
4の上部横材10の中央部とからそれぞれ垂下して取付け
られている。これら後位の支持部材11b,12bは角パイ
プ形状に形成され、その上端が上部横材10に連結されて
いる。
【0019】図3〜図6に示すように、上記縦支柱8の
下部と後位の支持部材11bの下端とは下部横材14で連結
され、同様に、縦支柱9の下部と後位の支持部材12bの
下端とは下部横材15で連結されている。上記各下部横材
14,15の前後で相対向する側の端部にはそれぞれ、外側
に向いた連結片16,17が設けられ、前後一方の下部横材
14の連結片16と他方の下部横材15の連結片17とにはボル
ト18が挿通され、ナット19で締め付けられている。
【0020】図1〜図3に示すように、上記後位の支持
部材11b,12bにはそれぞれ、前部(手前側)から後部
(奥側)にかけて下方に傾斜した上下複数本の後位被係
止溝20(後位被係止部の一例)と、これら後位被係止溝
20の前部(手前側)に連通して上端部から下端部に至る
一本のガイド溝21とが形成されている。上記ガイド溝21
の上端部には、後位の各支持部材11b,12bの上方に開
口する上部開口部22が形成されている。この上部開口部
22は、ガイド溝21の前端(手前側)から後位被係止溝20
の後端(奥端)までの幅Wと同じ幅に形成されている。
また、上記ガイド溝21から後位被係止溝20の前端部にか
けては、丸み27がつけられている。
【0021】また、上記前位の各支持部材11a,12aに
はそれぞれ、前位被係止孔24が上下複数個形成されてい
る。これら前位被係止孔24は、拡大孔部25と、この拡大
孔部25の下部に連通しかつ拡大孔部25よりも小径に形成
された落込み孔部26とにより構成されている。これら落
込み孔部26は上記後位被係止溝20の後端(奥端)部と同
レベルに設定されている。
【0022】図7,図8に示すように、上記ベース体2
は、角パイプを用いて矩形状に形成された枠フレーム29
と、この枠フレーム29の四隅下面に取付けられた移動用
の車輪30と、枠フレーム29上に着脱自在に取付けられる
左右一対の樹脂板31とを有している。上記枠フレーム29
の前部材32と後部材33とにはそれぞれ、逆L形状をした
ガイド部材34が設けられ、これにより、ガイド部材34の
内側に差込み溝35が形成されている。上記両樹脂板31は
前後一対の差込み溝35に差し込まれて枠フレーム29に取
付けられている。尚、上記樹脂板31の上面の前後端部に
は一段低い凹部61が形成され、この凹部61が上記差込み
溝35内に差し込まれるため、上記ガイド部材34が樹脂板
31の上面から上方に出っ張ることはない。また、上記ガ
イド部材34の前面には、樹脂板31の上面から上方に突出
する荷こぼれ防止用板62が取付けられている。尚、上記
枠フレーム29の右側部材36と左側部材37とには、樹脂板
31が左右方向にずれることを防止するためのステップル
38が設けられている。
【0023】また、右側部材36および左側部材37の前後
端部には筒体39がそれぞれ設けられている。図5,図6
に示すように、これら筒体39には、上記両枠体3,4の
縦支柱8,9の下端部が嵌脱自在な連結孔40が上下に貫
通して形成されている。両筒体39の連結孔40の前後に相
対向する側には、漸次狭くなる狭窄部41が形成されてい
る。
【0024】図9,図10に示すように、上記前部中間棚
5および後部中間棚6は、それぞれ同一構造であり、角
パイプを用いて矩形状に形成されたの枠フレーム43と、
この枠フレーム43上に着脱自在に取付けられる樹脂板44
とを有している。枠フレーム43の前部材45と後部材46と
にはそれぞれ、逆L形状をしたガイド部材47が設けら
れ、これにより、ガイド部材47の内側に差込み溝48が形
成されている。上記樹脂板44は前後一対の差込み溝48に
差し込まれて枠フレーム43に取付けられている。尚、上
記樹脂板44の上面の前後端部には一段低い凹部63が形成
され、この凹部63が上記差込み溝48内に差し込まれるた
め、上記ガイド部材47が樹脂板44の上面から上方に出っ
張ることはない。また、上記前位(手前側)のガイド部
材47の前面には、樹脂板44の上面から上方に突出する荷
こぼれ防止用板64が取付けられている。上記枠フレーム
43の右側部材49の外側面後部と左側部材50の外側面後部
とには、上記ガイド溝21と後位被係止溝20とに係合自在
でかつ後位被係止溝20の後端(奥端)部まで滑り落ちる
後位係止ピン51(後位係止部の一例)が左右外側方に突
出して取付けられている。
【0025】図1,図2に示すように、上記後位係止ピ
ン51の先端には、抜け止め用の拡径部52が形成されてい
る。この拡径部52は後位被係止溝20およびガイド溝21の
幅よりも大きな径を有する円板状に形成され、この拡径
部52の外周部には丸み65がつけられている。また、上記
右側部材49の外側面前部と左側部材50の外側面前部とに
は、上記前位被係止孔24の拡大孔部25と落込み孔部26と
に嵌脱自在な前位係止ピン53(前位係止部の一例)が左
右方向に出退自在に取付けられている。このうち、右側
の前位係止ピン53は、右側部材49とこの右側部材49の内
側に取付けられたアングル状のブラケット54とに左右方
向に摺動自在に挿通され、同様に、左側の前位係止ピン
53は、左側部材50とこの左側部材50の内側に取付けられ
たアングル状のブラケット54とに左右方向に摺動自在に
挿通されている。これら前位係止ピン53の先端には、上
記前位被係止孔24の拡大孔部25に嵌脱自在でかつ落込み
孔部26よりも大径の拡径部55が形成されている。また、
前位係止ピン53の基端部には、この前位係止ピン53の出
退を手動操作するための操作部56と、上記ブラケット54
に当接して前位係止ピン53の突出量を規制する抜止め用
の規制部57とが形成されている。また、図9,図10に示
すように、右側部材49と左側部材50とには、樹脂板44が
左右方向にずれることを防止するためのステップル58が
設けられている。
【0026】図11に示すように、ベース体2の上面から
最下段の後位被係止溝20および前位被係止孔24までの範
囲にわたって、使用しない中間棚5,6を段積みするた
めの段積み用スペース59が形成されている。また、図4
に示すように、上記右側枠体3と左側枠体4との上端間
は着脱自在なステー60で連結されている。
【0027】以下、上記構成における作用を説明する。
図5,図6に示すように、ベース体2の左側の前後一対
の筒体39の連結孔40に左側枠体4の各縦支柱8,9の下
端部を嵌め込むことにより、左側枠体4の下部横材14,
15が左側部材37上に載置される。その後、ボルト18とナ
ット19とを締め付けることにより、図5の仮想線および
図6の仮想線に示すように、前後で相対向する一対の下
部横材14,15の端部間の間隔が狭まり、両縦支柱8,9
の下端部が互いに接近する方向に変移するため、これら
縦支柱8,9の下端部がそれぞれ連結孔40の狭窄部41に
押し付けられ、左側枠体4がベース体2に連結固定され
る。また、右側枠体3も同様にしてベース体2に連結固
定される。そして、図4に示すように、ステー60を右側
枠体3と左側枠体4との上端間に取付ける。
【0028】その後、図1の仮想線に示すように、前部
中間棚5の後位係止ピン51を拡径部52とともに後位の支
持部材11bの上部開口部22からガイド溝21に係合させ
る。そして、前部中間棚5を目的の高さまで下動させる
ことにより、後位係止ピン51はガイド溝21に案内されて
前部中間棚5とともに下方へスライド移動し目的の高さ
の後位被係止溝20に係合される。この際、前部中間棚5
を後方に押すことにより、図1の実線に示すように後位
係止ピン51が後位被係止溝20の後端(奥端)部まで斜め
下方に滑り落ち、前部中間棚5は前後方向で位置決めさ
れる。
【0029】その後、前部中間棚5をほぼ水平状にし、
図2の実線に示すように前位係止ピン53の操作部56を手
で操作して前位係止ピン53を前部中間棚5の左右外方に
突出させ、図1の仮想線に示すように前位係止ピン53を
拡径部55とともに前位の支持部材11aの前位被係止孔24
の拡大孔部25に嵌入する。この際、前部中間棚5はすで
に前後方向で位置決めされているため、前位係止ピン53
の拡大孔部25への嵌入は容易に行える。その後、前部中
間棚5の前部をわずかに押し下げて、図1の実線に示す
ように前位係止ピン53を落込み孔部26に落とし込む。こ
れにより、前部中間棚5は前位の支持部材11aと後位の
支持部材11bとに支持されて両枠体間3,4の前部に取
付けられる。
【0030】また、前部中間棚5の取付高さを変更する
場合は、前部中間棚5の前部をわずかに持ち上げて、図
1の仮想線に示すように前位係止ピン53を拡径部55とと
もに落込み孔部26から拡大孔部25に移動させる。その
後、図2の仮想線に示すように操作部56を手で操作して
前位係止ピン53を前部中間棚5の左右内方に退入させ、
前位係止ピン53を拡径部55とともに支持部材11aの前位
被係止孔24の拡大孔部25から脱抜する。そして前部中間
棚5を前方(手前側)に引き寄せることにより、後位係
止ピン51が後位被係止溝20の後端(奥端)部からガイド
溝21に引き出される。この状態で前部中間棚5を目的の
高さまで上下動させた後、後位係止ピン51をガイド溝21
から後位被係止溝20に係合させればよい。
【0031】また、前部中間棚5を取り外す場合は、後
位係止ピン51をガイド溝21に引き出し、その後、前部中
間棚5を持ち上げて、後位係止ピン51を上部開口部22か
ら後位の支持部材11bの上方に脱抜すればよい。
【0032】このように、ガイド溝21に案内された状態
で前部中間棚5を上下移動させることにより、前部中間
棚5の取付け取外しおよび高さ変更が容易に行える。ま
た、後部中間棚6も同様にして前位の支持部材12aと後
位の支持部材12bとに支持されて両枠体間3,4の後部
に取付けられるため、後部中間棚6の取付け取外しおよ
び高さ変更も容易に行える。尚、拡径部52がそれぞれ後
位の支持部材11b,12bに係合するため、後位係止ピン
51がガイド溝21と後位被係止溝20とから不用意に抜け出
すといった不具合を防止できる。同様に、前位係止ピン
53を落込み孔部26に落とし込むことにより、拡径部55が
それぞれ前位の支持部材11a,12aに係合するため、前
位係止ピン53が落込み孔部26から不用意に抜け出すとい
った不具合を防止できる。また、前位係止ピン53を落込
み孔部26に落とし込むことにより、各中間棚5,6をし
っかりと固定することができる。
【0033】さらに、後位係止ピン51の拡径部52の外周
部に丸み65をつけたことにより、後位係止ピン51をガイ
ド溝21に沿って移動させる際、拡径部52の外周部が後位
の支持部材11b,12bに食い込むことを防止できるた
め、中間棚5,6の上下移動がスムーズに行える。さら
に、ガイド溝21から後位被係止溝20の前端部にかけて丸
み27をつけたため、後位被係止溝20の前端部の上下幅S
が拡がり、ガイド溝21から後位被係止溝20への中間棚
5,6の出し入れがスムーズに行える。
【0034】さらに、前部中間棚5と後部中間棚6との
棚割りを別々に物品のサイズなどに応じて変えることが
できるため、物品の積載効率が向上する。また、右側枠
体3と左側枠体4との上端間はステー60で連結されてい
るため、右側枠体3と左側枠体4とが互いに接近離間方
向に歪むことは防止される。
【0035】図11の仮想線に示すように、使用しない前
部中間棚5あるいは後部中間棚6をベース体2に段積み
することができるため、前部中間棚5と後部中間棚6と
の紛失防止に役立つ。この際、段積みされる前部中間棚
5あるいは後部中間棚6の前位係止ピン53は退入され、
後位係止ピン51はガイド溝21の下端部に挿入されてい
る。
【0036】物品搬送具1を分解する場合は、前部中間
棚5と後部中間棚6とを取り外し、ステー60を取り外し
た後、ボルト18とナット19とを緩めることにより、図5
の実線および図6の実線で示すように、前後で相対向す
る一対の下部横材14,15の端部間の間隔が拡がって元に
戻り、変移していた縦支柱8の下端部と縦支柱9の下端
部とが互いに離間して元の位置に戻る。これにより、縦
支柱8の下端部と縦支柱9の下端部とは連結孔40の狭窄
部41に押し付けられていた状態から開放され、各縦支柱
8,9の下端部を連結孔40から脱抜することにより、右
側枠体3と左側枠体4とがそれぞれベース体2から取り
外される。このように、物品搬送具1は前部中間棚5と
後部中間棚6と右側枠体3と左側枠体4とベース体2と
に容易に分解することができるため、分解して保管する
ことにより、小さなスペースで保管できる。
【0037】また、ベース体2および前部中間棚5と後
部中間棚6とに樹脂板31,44を使用することにより、ベ
ース体2および各中間棚5,6の軽量化が実現できる。
さらに、万一、ベース体2の樹脂板31が損傷した場合、
損傷した樹脂板31を差込み溝35から引き抜いて枠フレー
ム29から取り外した後、新たな樹脂板31を差込み溝35に
差し込んで枠フレーム29に取付ければよい。このよう
に、ベース体2の樹脂板31のみを取り替えることができ
るため、経済性が良い。また、前部中間棚5および後部
中間棚6の樹脂板44が損傷した場合も同様にして樹脂板
44のみを取り替えることができる。
【0038】また、前部中間棚5および後部中間棚6に
物品を載置した後、物品搬送具1を押して(あるいは引
いて)目的地まで移動させ、図12に示すように前部中間
棚5および後部中間棚6を取付けた状態でベース体2か
ら両枠体3,4一式を取り外し、この両枠体3,4一式
を目的地に残すこともできる。そして、このベース体2
に別の両枠体3,4一式を取付けて移動させてもよい。
【0039】また、物品搬送具1を押して移動させてい
る時やトラックなどに積み込んで輸送している時、振動
などにより物品がベース体2の樹脂板31および各中間棚
5,6の樹脂板44上でずれても、図8,図10に示すよう
に各荷こぼれ防止用板62,64により物品が物品搬送具1
の前後にこぼれ落ちることは防止される。
【0040】また、同レベルに設けられた前部中間棚5
と後部中間棚6との間で物品(荷)を移動させる場合、
ガイド部材47の上面は樹脂板44の上面よりも下位に位置
するため、ガイド部材47が物品の移動の邪魔になること
はない。
【0041】上記実施例において、図1に示すように、
後位被係止溝20と前位被係止孔24のそれぞれの上下ピッ
チは収納される物品のサイズによって設定されるが、特
に細かいピッチに設定することが可能であり、多種の小
さな物品(部品など)を収納する場合に適している。
【0042】上記実施例では、物品搬送具1の中間棚を
前部中間棚5と後部中間棚6とに2分割しているが、分
割しない1枚物の中間棚であってもよい。上記実施例で
は、右側枠体3と左側枠体4との上端かつ中間部間を一
本のステー60で連結しているが、二本のステー60で右側
枠体3と左側枠体4との上端かつ前後両端部間を連結し
てもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、中間
棚を取付ける際、先ず、中間棚を両枠体間に挿入し、そ
の後、中間棚の後位係止部を後位の支持部材の後位被係
止部に係合させて中間棚を後方に押す。これにより、後
位係止部が後位被係止部の後端部まで斜め下方に滑り落
ち、中間棚は前後方向で位置決めされる。その後、中間
棚の前位係止部を左右外方に突出させて前位の支持部材
の前位被係止孔に嵌入する。この際、中間棚はすでに前
後方向で位置決めされているため、前位係止部の前位被
係止孔への嵌入は容易に行える。これにより、中間棚の
取付けが容易に行え、中間棚は前位の支持部材と後位の
支持部材とに支持されて両枠体間に取付けられる。
【0044】本第2発明によれば、中間棚を取付ける
際、中間棚の後位係止部を後位の支持部材の開口部から
ガイド溝に係合させる。そして、中間棚を目的の高さま
で上下移動させることにより、後位係止部はガイド溝に
案内されて中間棚とともに上下移動し目的の高さの後位
被係止部に係合される。このように、ガイド溝に案内さ
れた状態で中間棚を上下移動させることにより、中間棚
の取付けおよび高さ変更が容易に行える。
【0045】本第3発明によれば、前部中間棚は支持部
材に支持されて両枠体間の前部に取付けられ、後部中間
棚は支持部材に支持されて両枠体間の後部に取付けられ
る。これにより、物品搬送具内の前部と後部とで、別々
に中間棚の取付け位置を物品のサイズなどに応じて変え
ることができるため、物品の積載効率が向上する。
【0046】本第4発明によれば、中間棚を取付ける
際、中間棚の後位係止部をガイド溝に貫通させて目的の
高さまで上下移動させることにより、後位係止部はガイ
ド溝に案内されて中間棚とともに上下移動し目的の高さ
の後位被係止部に貫通される。このような後位係止部の
移動の際、拡径部は、後位係止部がガイド溝および後位
被係止部から抜け出すことを防止する。また、拡径部の
外周部に丸みをつけたことにより、後位係止部をガイド
溝に沿って移動させる際、拡径部の外周部が後位の支持
部材に食い込むことを防止できるため、中間棚の上下移
動がスムーズに行える。さらに、ガイド溝から後位被係
止部の前端部にかけて丸みをつけたため、後位被係止部
の前端部の幅が拡がり、ガイド溝から後位被係止部への
中間棚の出し入れがスムーズに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における物品搬送具の中間棚
の取付構造を示す側面図である。
【図2】中間棚の取付構造を示す平面図である。
【図3】枠体の内側方から見た図である。
【図4】物品搬送具の斜視図である。
【図5】枠体とベース体との連結部の縦断面図である。
【図6】図5のA−A矢視図である。
【図7】ベース体の一部切欠き平面図である。
【図8】ベース体の一部拡大側面図である。
【図9】中間棚の一部切欠き平面図である。
【図10】中間棚の側面図である。
【図11】物品搬送具の下部の側面図である。
【図12】両枠体一式をベース体から取外した際の物品搬
送具の斜視図である。
【符号の説明】
1 物品搬送具 2 ベース体 3,4 枠体 5 前部中間棚 6 後部中間棚 11a,12a 前位の支持部材 11b,12b 後位の支持部材 20 後位被係止溝(後位被係止部) 21 ガイド溝 22 上部開口部 24 前位被係止孔 27 丸み 30 車輪 51 後位係止ピン(後位係止部) 52 拡径部 53 前位係止ピン(前位係止部) 60 ステー 65 丸み

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動用の車輪を有するベース体と、この
    ベース体の両側に取付けられた枠体と、両枠体間に着脱
    自在に設けられた中間棚とにより形成される物品搬送具
    であり、両枠体間を連結するステーを設け、上記枠体
    に、中間棚を支持する前後一対の支持部材を設け、後位
    の支持部材に、前部から後部にかけて下方に傾斜した後
    位被係止部を上下複数箇所に設け、前位の支持部材に、
    前位被係止孔を上下複数箇所に形成し、上記中間棚の後
    部両側端に、上記後位被係止部に係合して後位被係止部
    の後端部まで滑り落ちる後位係止部を設け、上記中間棚
    の前部両側端に、上記前位被係止孔に嵌脱自在な前位係
    止部を左右方向に出退自在に設けたことを特徴とする物
    品搬送具。
  2. 【請求項2】 後位被係止部を後位係止部が係合可能な
    溝状に形成し、後位の支持部材に、上記後位係止部が係
    合可能なガイド溝を上端部から下端部にわたって形成
    し、上記後位被係止部の前部をガイド溝に連通し、ガイ
    ド溝の上端部に、後位の支持部材の上方に開口する開口
    部を設けたことを特徴とする請求項1記載の物品搬送
    具。
  3. 【請求項3】 中間棚を前部中間棚と後部中間棚とに前
    後で2分割し、枠体に、前部中間棚を支持する前後一対
    の支持部材と、後部中間棚を支持する前後一対の支持部
    材とをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の
    物品搬送具。
  4. 【請求項4】 後位被係止部を後位係止部が貫通可能な
    溝状に形成し、後位の支持部材に、上記後位係止部が貫
    通可能なガイド溝を上端部から下端部にわたって形成
    し、上記後位被係止部の前部をガイド溝に連通し、上記
    後位係止部の先端に、後位被係止部の幅およびガイド溝
    の幅よりも大きな拡径部を形成し、この拡径部の外周部
    に丸みをつけるとともに、上記ガイド溝から後位被係止
    部の前端部にかけて丸みをつけたことを特徴とする請求
    項1記載の物品搬送具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008254528A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Yamato Auto Works Kk 運搬用台車
JP2015067094A (ja) * 2013-09-29 2015-04-13 ヤマト・インダストリー株式会社 運搬用台車の中間棚システム
CN110758514A (zh) * 2019-11-29 2020-02-07 福建捷联电子有限公司 Pcb板防静电周转车

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