JPH0724680A - フレキシブル治具 - Google Patents

フレキシブル治具

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JPH0724680A
JPH0724680A JP19289293A JP19289293A JPH0724680A JP H0724680 A JPH0724680 A JP H0724680A JP 19289293 A JP19289293 A JP 19289293A JP 19289293 A JP19289293 A JP 19289293A JP H0724680 A JPH0724680 A JP H0724680A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立作業時などにおいて種々の形状のワーク
の位置・姿勢の保持・固定を確実に行うことができるフ
レキシブル治具を提供すること。 【構成】 ワークWが載置される水平な基盤1の周囲
に、力検出センサを備えるとともに、基盤1より上方に
おいて基盤1に沿って回転するベース6と、このベース
6に保持されベース6とともに回転しかつ基盤1に沿っ
て並進するプローブ4と、プローブ4に作用する力を検
出するセンサとからなる触指2を不特定に3以上設け、
各プローブ4の先端で前記ワークWを保持・固定するよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的小さい部品など
組立に供せられる部品(以下、ワークという)を所定の
位置・姿勢で保持・固定することができるフレキシブル
治具に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】治具は、加工や組立な
どの作業においてワークの位置・姿勢を保持・固定する
ものであり、ワークに外力が加わった場合でも、その位
置・姿勢を固定する機能が求められる。治具としては、
単純なものでは万力、一般的なものでは旋盤などの加工
機械のチャック機構がある。従来の治具の多くは、ワー
クの外周の形状に応じた枠構造をしており、ワークを嵌
め込んだり挟み込むことによって位置・姿勢の保持を行
っていた。しかし、これでは、個々のワーク形状に対応
した治具を製作しなければならず、近年の多品種少量生
産形態では、特に組立工程においてコストや生産効率の
面で問題が多い。この解決のためには1台で任意の形状
のワークの保持を行うことができる治具が望まれる。
【0003】組立作業において、任意形状のワークを保
持する機能を有する装置の一つとしてロボットハンドが
あり、形状の多様性に優れたハンド機構も多く考え出さ
れている。ただ、今までのハンドでは、 ワークの上面からハンドを下ろし、側面を指で把持
するものが多く、組付け面をハンドで塞いでしまう、 ワーク形状の多様性に対応するハンドでは多指ハン
ドのように自由度の高い機構になるため、アクチュエー
タが多くなり、制御が複雑になりやすい、 多くのハンドでは、把持のフレキシビリティやワー
クの損傷防止などのために弾性を有する機構になってい
るところから、外力に対する固定機能を望めない、 などの問題がある。つまり、任意形状のワークに対する
保持機能を備えていても、外力に対する固定機能に欠け
るといえる。
【0004】一方、ハンドとは別に治具機能を有する装
置として、回転台座と台座に垂直に並進できる細い棒状
の指を複数の台座に装備し、ワークの下面の形状に合わ
せて複数の指を上下させて、ワークを下から支える形で
保持する治具装置が考えられている。しかし、この治具
装置においては、 アクチュエータの数が多いため制御が複雑になる、 ワークを下から支える形になるため、横方向の外力
に対する固定能力に不安がある、 などの問題がある。
【0005】任意形状のワークの保持に対しては、多指
ハンドのように複数の指でワークを把持する機構、特に
ハンドの自由度を減らし平面上でワークの側面を把持す
る機構が、動作機能を損なわず、制御の容易さからも適
していると考えられる。この場合、外力に対する固定機
能を有するためには、指がバックドライバビリティのな
い駆動機構であることが望まれる。しかし、バックドラ
イバビリティのない駆動機構では、動作速度が遅いため
作業効率が悪いという欠点がある。そこで、作業効率を
上げるためには、高速に稼働できる駆動部を併用する必
要がある。
【0006】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、組立作業時などにおいて種々の形
状のワークの位置・姿勢の保持・固定を確実に行うこと
ができるフレキシブル治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のフレキシブル治具は、ワークが載置される
水平な基盤の周囲に、力検出センサを備えるとともに、
基盤より上方において基盤に沿って回転するベースと、
このベースに保持されベースとともに回転しかつ基盤に
沿って並進するプローブと、プローブに作用する力を検
出するセンサとからなる触指を不特定に3以上設け、各
プローブの先端で前記ワークを保持・固定するように構
成されている。この場合、プローブの先端にワークとの
接触角度を検出するセンサを設けてもよい。
【0008】
【作用】上記構成のフレキシブル治具は、高速並進駆動
と高剛性(バックドライバビリティのない)回転駆動を
併せ持つ複数の触指からなるものであるので、従来の多
指ハンドと同様に、保持されるワークの任意方向への位
置決め機能を有することは勿論のこと、平面形状が種々
の多用なワークを所定の位置・姿勢で確実に保持・固定
することができ、しかも、素早い動作で行うことができ
る。従って、組立時における作業効率の向上が図れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。
【0010】図1〜図5は、本発明の一実施例を示して
いる。先ず、図1は、本発明のフレキシブル治具の一例
を示すもので、この図において、1はワークWが載置さ
れる水平な基盤で、平面視が例えば方形である。2はこ
の基盤1の各辺の適所に設けられた触指である。すなわ
ち、本発明のフレキシブル治具は、3以上(図示例では
4つ)の触指2から構成されている。触指2は、1つの
並進駆動部3と、1つのプローブ4と、1つの回転駆動
部5とからなり、並進駆動部3が基盤1のxy平面より
上方に位置し、基盤1上に載置されたワークWの保持・
固定を行う。なお、ワークWは、基盤1上に安定して載
置できる形状であればよく、従って、平面視形状が方形
に限られるものではないことはいうまでもない。
【0011】並進駆動部3は、プローブ4をxy平面上
で直線的に移動させる要素であり、回転駆動部5は、プ
ローブ4をxy平面上で回転させる要素である。プロー
ブ4は、ワークWと接触する要素である。並進駆動部3
と回転駆動部5によって発生した力をワークWと接触す
る位置まで移動し、各触指2にそれぞれ設けられたプロ
ーブ4がワークWに接触し、各並進駆動部3および回転
駆動部5によて発生した力によってワークWをxy平面
上で保持・固定する。なお、基盤1の辺に沿って設けら
れる触指2間の間隔は不特定であってもよい。
【0012】次に、各部の構成の詳細について、図2〜
図4を参照しながら説明する。図2は触指2の一例を示
す図で、並進駆動部3は次のように構成されている。す
なわち、この図において、6は回転駆動部5(後述す
る)の上方に設けられるベースで、このベース6は図1
に示すように、基盤1のxy平面よりやや上方に位置
し、これとややオーバーラップするように水平に配置さ
れている。7は並進駆動部3の駆動源としてのボイスコ
イルモータ(以下、VCMという)で、ステータ8、コ
イル9、このコイル9を纏め固定するボビン10からな
る。
【0013】そして、ベース6上には、y方向にリニア
ガイド11が設けられ、この上面にスライダ12がy方
向に摺動自在に設けられている。そして、このスライダ
12にはボビン10が取り付けられている。また、スラ
イダ12には、プローブ4の軸13(その構成について
は後述する)およびセンサ用軸14が取り付けられてい
る。15はベース6に立設されたセンサ台で、このセン
サ台15にはセンサ用軸14を外套するようにして並進
位置検出用センサ16が保持されている。
【0014】従って、前記コイル9に電流(直流)を流
すと、電流の向きに応じてy方向の正負の向きに力が発
生し、コイル9およびボビン10が力の向きに動き、ボ
ビン10の直線的な移動に伴ってスライダ12が同方向
に移動し、これによって、プローブ軸13およびセンサ
用軸14が同方向に移動する。そして、このときの移動
量は、並進位置検出用センサ16によって検出される。
【0015】次に、プローブ4の詳細を、図2および図
3を参照しながら説明すると、スライダ12には、例え
ば角軸状のプローブ軸13がy方向に取り付けられ、そ
の先端には歪ゲージ17を取り付けるためのベース板1
8がプローブ軸13のyz平面に平行な面に2枚設けら
れている。歪ゲージ用ベース板18の他端にはプローブ
先端軸19が取り付けられ、このプローブ先端軸19の
他端は、接触角検出用センサ20の回転軸21に固定さ
れている。この回転軸21は、接触板軸受22の上下に
組み込まれた軸受23によってz軸回りに回転自在であ
り、接触板軸受22はワークWと接触する接触板24に
取り付けられている。
【0016】従って、接触板24は、接触角検出用セン
サ20の回転軸21回りに回転自在であり、その回転角
度は接触角検出用センサ20によって検出される。そし
て、接触板24において発生するプローブ4の回転接線
方向の力は、歪ゲージ17によって検出される。
【0017】次に、回転駆動部5の詳細を図4を参照し
ながら説明すると、この図において、25はエンコーダ
付きのサーボモータで、その出力軸26が水平になるよ
うに取付け板27を介してケース28の側板29の外側
に取り付けられている。ケース28の内部には、ギアボ
ックス30が設けられている。このギアボックス30内
には、サーボモータ25の出力軸26とカップリング3
1を介して接続される入力軸32の先端に設けられたウ
ォーム33と垂直な出力軸34の先端に設けられたウォ
ームホイール35とからなるウォーム歯車36が配置さ
れている。そして、出力軸36の他端側はカップリング
37、ケース28の天板38に組み込まれた軸受39を
介して、ベース6の底部に適宜のブラケット(図示して
ない)を介して取り付けられた回転軸40と接続されて
いる。従って、前記サーボモータ25が正転または逆転
することにより、回転駆動部5の上部に設けられた並進
駆動部3全体が基盤1上で回転する。
【0018】前記ギアボックス30においては、動力伝
達機構としてウォーム歯車36を用いているが、これに
代えて、例えばかさ歯車などを用いることができる。そ
して、ギアボックス30の内部の歯車の選択によって、
回転駆動部5の特性が異なってくる。すなわち、簡単な
制御系によってワークWへの外力に対する保持・固定機
能を実現するには、ウォーム歯車による減速が必要であ
る。ウォーム歯車は、バックドライバビリティがないた
め駆動系の剛性が無限大とみなせる。一方、ウォーム歯
車以外の例えばかさ歯車による減速の場合、大出力・高
剛性の駆動系となり、制御次第では保持・固定機能を実
現できる。因みに、ギア比が1:1の場合には、サーボ
モータ25によるダイレクトドライブとなり、大きな出
力・高剛性は気体できないが、制御性に優れた駆動系と
なる。
【0019】次に、本発明のフレキシブル治具の制御系
の構成とワークWを保持する場合の制御方法について、
図5を参照しながら説明する。この図は、一つの触指2
と制御装置としての計算機との入出力関係を示すブロッ
ク図であって、41は計算機、42はVCM7のドライ
ッバ、43はその制御回路、44はサーボモータ25の
ドライバ、45はサーボモータ25のエンコーダであ
る。
【0020】今、ワークWがm個の触指2によって保持
(把握)されているとき、i番目の触指2の並進駆動
力、回転駆動力をそれぞれfi ,ni とすると、ワーク
Wがm個の触指2から受ける力の合力Tは、T=JFと
表せる。ここに、Fは個々の触指2の駆動力fi ,ni
からなる2m×1次元のベクトルであり、Tはx方向、
y方向、回転力(θ)の3要素からなる3×1次元のベ
クトル、Jは個々の触指2とワークWの接点の位置によ
って定まる3×2m次元の行列を示す。
【0021】ワークWが所定の位置に置かれ保持される
とき、上記の式においてT=0を代入し、予め求められ
た接点位置から、0=JFに基づいて、各触指2のプロ
ーブ4の移動量と把握力(保持力)の値を求め、その値
を計算機41から並進駆動部3、回転駆動部5に与え
る。このとき、計算機41には、並進位置検出用センサ
16から並進駆動による移動量が、そして、サーボモー
タ25に付属のエンコーダ45からは回転駆動による移
動量がそれぞれフィードバックされる。
【0022】また、並進駆動によるワークWに与える保
持力は、並進駆動がVCM7によるダイレクトイドライ
ブであることを利用して、VCM7のドライバ42で出
力する電流量を検出し、電流に比例する保持力を検出す
る。そして、回転駆動による保持力は、歪ゲージ17か
ら得られた歪ゲージ用ベース板18の歪み量から検出
し、計算機41内に取り込む。これらの保持力の検出値
と予め求めた保持力の指令値との比較を行い、所定の保
持力が得られたとき、計算機41から各駆動部3,5に
対して、その時点での位置を確保するための位置指令値
が出力され、触指2のプローブ4は保持位置に固定され
る。なお、ワークWを把握したときに生じた保持姿勢の
誤差は、接触各検出用センサ20からの検出値によって
明らかにされる。
【0023】既に示したワークWが受ける合力と触指2
の駆動力との関係式T=JFからも明らかなように、ワ
ークWを平面内で保持するためには、触指2の駆動力は
3要素あれば可能であり、それ以上の駆動力要素は冗長
となる。本発明のフレキシブル治具は、3個以上の触指
2からなるため、3つの並進駆動力要素と3つの回転駆
動力要素とを持っている。つまり、フレキシブル治具
は、平面内の保持に対して冗長であり、各触指2の並進
駆動力と回転駆動力とを分離して考えることができる。
この点が、本発明のフレキシブル治具の最も特長とする
ところであるといえる。
【0024】つまり、前記関係式T=JFは、T=JA
A +JL L と書き直せる。ここで、FA は各触指2
の回転駆動力ni からなるm×1次元のベクトルを表
し、F L は各触指2の並進駆動力fi からなるm×1次
元のベクトルを表す。そして、各駆動力要素は最低3つ
ずつ存在することから、触指2を適当な位置に配置すれ
ば、並進駆動力のみによるワークWの把握も可能である
し、回転駆動力のみによるワークWの把握も可能である
ことが上記の式から明らかである。
【0025】そして、既に説明したように、従来の治具
では、ワークWを保持・固定させておくには、ワークW
の形状に対応した治具が必要であったが、上記構成のフ
レキシブル治具では、一つの装置で種々の平面形状のワ
ークWの把持(保持)が狩野である。
【0026】また、上記実施例においては、回転駆動部
5にはサーボモータ25の回転力を触指2に加える伝達
機構としてウォーム歯車36を用いているので、回転駆
動部5による回転駆動力のみよってワークWの保持を行
った場合、ウォーム歯車36の特性により、無限大剛性
による保持が可能となる。つまり、ワークWになんらか
の外力が加わった場合でも、ワークWはその位置・姿勢
を変化させることなく保持・固定される。ただし、これ
はワークWとプローブ4との接触点が滑らないという条
件下で成り立つ。もっとも、歪ゲージ17によって検出
した回転接線方向の力を計算機41内に取り込み、並進
駆動部3による並進駆動力を制御することにより、前記
接触点が滑らないようにすることができる。このとき、
回転駆動に対しては制御を行う必要はない。つまり、並
進駆動力のみを制御することによって、外力が発生した
場合においてもワークWを固定することができる。
【0027】さらに、ワークWを保持している状態で、
望まれるワークWの位置・姿勢が求められれば、それに
対応してプローブ4の先端(接触部)の軌道を求めるこ
とができる。この目標軌道から、各触指2の並進駆動部
3、回転駆動部5の目標入力を計算機41内で求め、出
力する。それと同時に、ワークWを保持するための内力
が発生し続けるように並進、回転の各力をセンサから検
出して計算機41内に取り込み、移動中、内力がゼロ以
下にならないように各駆動部3,5に出力する。これに
よって、ワークWはxy平面内で任意に位置決めされ
る。
【0028】本発明は、上記実施例に限られるものでは
なく、種々に変形して実施することができ、例えば並進
駆動部3の駆動源をVCM7に代えて、サーボモータや
エアシリンダで構成してもよい。すなわち、図6は、サ
ーボモータを駆動源にした例を示し、この図において、
46はベース6に載置されたギアボックスで、その入力
軸側にはエンコーダ付きのサーボモータ47が設けら
れ、出力軸側にはy方向にボールネジ48がベース6に
載置された支持台49に保持されるようにして設けられ
ている。50は上部に力センサを組み込んだテーブル
で、ボールネジ48と咬合し、ボールネジ48の正転ま
たは逆転によって、y方向に延設されたガイド部材51
に沿って前進または後進する。そして、このテーブル5
0の前記力センサ部分には、y方向に延びるようにして
プローブ軸13が取り付けられている。
【0029】従って、サーボモータ47が回転すると、
ギアボックス46を介してボールネジ48がy軸回りに
回転し、この回転に伴ってテーブル50がy方向に動
き、これにより、プローブ軸13がy方向に動く。そし
て、プローブ4が並進方向に受けた力は、テーブル50
に組み込まれた力センサによって検出され、また、プロ
ーブ4の位置の検出は、サーボモータ47に取り付けら
れたエンコーダによって行われる。
【0030】図7は、空気圧を駆動源とした例を示し、
この図において、52はエアシリンダで、そのシリンダ
軸53がy軸と平行になるようにベース6に立設された
保持部材54に保持されている。シリンダ軸53の一端
側には並進位置検出用センサ16が設けられ、他端側に
は力センサを組み込んだカップリング55が設けられ、
さらに、このカップリング55の力センサ部分には、y
方向に延びるようにしてプローブ軸13が取り付けられ
ている。
【0031】従って、エアシリンダ52内に空気を送り
込むことにより、シリンダ軸53がガイド56に沿うよ
うにしてy方向に動き、この動きに伴って、プローブ軸
13がy方向に動く。そして、プローブ4が並進方向に
受けた力は、カップリング55に組み込まれた力センサ
によって検出され、また、プローブ4の位置の検出は、
並進位置検出用センサ16によって行われる。
【0032】また、前記回転駆動部5において、ギアボ
ックス30内にかさ歯車を設けるようにしてもよい。こ
の場合、ギア比を1:Nとしたり、1:1とすることが
できる。
【0033】ところで、VCM7によるもの(図2に例
示)、サーボモータ47によるもの(図6に例示)、エ
アシリンダ47によるもの(図7に例示)があり、回転
駆動機構としては、サーボモータ25とウォーム歯車3
6によるもの、サーボモータ25とかさ歯車によるもの
があり、さらに、サーボモータ25とかさ歯車による場
合、1:Nのときと、1:1の場合とがある。
【0034】そして、並進駆動機構においては、VCM
7による場合およびエアシリンダ47による場合は、力
は小さいが動作が素早く、サーボモータ47による場合
は、力は大きいが動作が遅い。また、回転駆動機構にお
いては、サーボモータ25とウォーム歯車36による場
合およびサーボモータ25と1:Nのかさ歯車の場合
は、力は大きいが動作が遅く、サーボモータ25と1:
1のかさ歯車による場合は、力は小さいが動作が素早
い。
【0035】従って、前記種々の並進駆動機構と回転駆
動機構とを適宜組み合わせることによって、種々の特性
のフレキシブル治具を得ることができるが、前記図1〜
図5に示した実施例のように構成した場合、ワークWを
所定の位置および姿勢で素早くしかも確実に保持・固定
でき、組立などにおいて用いる治具として最適のものが
得られる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の多指ハンドと同様に、保持部品の任意方向への位
置決め機能を有することは勿論のこと、平面形状が種々
の多用なワークを所定の位置・姿勢で確実に保持・固定
することができる。従って、組立時における作業効率の
向上が図れる。
【0037】また、装置全体の構成が簡単であり、制御
も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフレキシブル治具の全
体構成を示す斜視図である。
【図2】前記フレキシブル治具の触指およびその並進駆
動部を示す斜視図である。
【図3】前記触指の先端部における構成を示す一部を断
面した部分拡大図である。
【図4】前記触指の回転駆動部を示す部分断面斜視図で
ある。
【図5】前記触指の制御関係を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る並進駆動部を示す斜
視図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例に係る並進駆動部を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1…基盤、4…プローブ、6…ベース、20…接触角検
出用センサ、W…ワーク。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークが載置される水平な基盤の周囲
    に、力検出センサを備えるとともに、基盤より上方にお
    いて基盤に沿って回転するベースと、このベースに保持
    されベースとともに回転しかつ基盤に沿って並進するプ
    ローブと、プローブに作用する力を検出するセンサとか
    らなる触指を不特定に3以上設け、各プローブの先端で
    前記ワークを保持・固定するように構成したことを特徴
    とするフレキシブル治具。
  2. 【請求項2】 プローブの先端にワークとの接触角度を
    検出するセンサを備えてなる請求項1に記載のフレキシ
    ブル治具。
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