JPH0724661B2 - 衝撃波治療装置 - Google Patents
衝撃波治療装置Info
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- JPH0724661B2 JPH0724661B2 JP3235448A JP23544891A JPH0724661B2 JP H0724661 B2 JPH0724661 B2 JP H0724661B2 JP 3235448 A JP3235448 A JP 3235448A JP 23544891 A JP23544891 A JP 23544891A JP H0724661 B2 JPH0724661 B2 JP H0724661B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被検体内にある被破砕物
例えばガン細胞,結石等を衝撃波の集束エネルギで破壊
して治療する衝撃波治療装置に関する。
例えばガン細胞,結石等を衝撃波の集束エネルギで破壊
して治療する衝撃波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波治療装置として特開昭62-0
49843 に開示されたものがある。この超音波治療装置を
構成する超音波アプリケータの断面図を図6に示す。
49843 に開示されたものがある。この超音波治療装置を
構成する超音波アプリケータの断面図を図6に示す。
【0003】同図に示す超音波アプリケータ1は、中央
部に所定形状の抜孔を設けた直径10cmの曲率を有す
る凹面振動子2と、この凹面振動子2の背面に一様に接
着したバッキング材3とからなる。
部に所定形状の抜孔を設けた直径10cmの曲率を有す
る凹面振動子2と、この凹面振動子2の背面に一様に接
着したバッキング材3とからなる。
【0004】第2の超音波トランスジューサ4は、前記
抜孔内に固定され、かつ細い振動子を配列してなる振動
子アレイ4aを前記凹面振動子2の曲面に臨ませたセク
タプローブである。
抜孔内に固定され、かつ細い振動子を配列してなる振動
子アレイ4aを前記凹面振動子2の曲面に臨ませたセク
タプローブである。
【0005】図中5は音響カプラであり、これは内部に
水を満たし、水とほぼ等しい音響インピーダンスを有す
る薄い膜で形成された袋6から構成されている。
水を満たし、水とほぼ等しい音響インピーダンスを有す
る薄い膜で形成された袋6から構成されている。
【0006】他方、図7に示すような超音波アプリケー
タ7を備えた超音波治療装置も用いられている。
タ7を備えた超音波治療装置も用いられている。
【0007】すなわち、同図に示す超音波アプリケータ
7は、寝台8の下方に設けられた前記図6に示す凹面振
動子2と同様の凹面振動子9と、この凹面振動子9の超
音波送受波面と寝台8に設けられた開口部13に臨ませ
て設けられた内部に水を満たした水槽10と、この水槽
10内に設けられたメカニカルプローブ11とを備えた
ものである。
7は、寝台8の下方に設けられた前記図6に示す凹面振
動子2と同様の凹面振動子9と、この凹面振動子9の超
音波送受波面と寝台8に設けられた開口部13に臨ませ
て設けられた内部に水を満たした水槽10と、この水槽
10内に設けられたメカニカルプローブ11とを備えた
ものである。
【0008】尚、図中12は凹面振動子9で形成される
超音波の集束状態を示す。
超音波の集束状態を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】まず、図6に示す超音
波アプリケータ1では、第2の超音波トランスジューサ
4の超音波送受波面(超音波アレイ)4aが、凹面振動
子2の超音波送受波面と同一曲面あるいはその面より後
退させた位置に配置されている。
波アプリケータ1では、第2の超音波トランスジューサ
4の超音波送受波面(超音波アレイ)4aが、凹面振動
子2の超音波送受波面と同一曲面あるいはその面より後
退させた位置に配置されている。
【0010】このような構成の超音波アプリケータで
は、まず、第2の超音波トランスジューサ4で送受波さ
れる超音波は、音響カプラ5の内部に満たされた水、さ
らに被検体と当接する薄い膜を介在させたものとなるた
めに、散乱,減衰等を避けることができない。従って、
図示しない表示部に表示される表示画像はノイズによる
影響を受け被破砕物の認識が困難となる。
は、まず、第2の超音波トランスジューサ4で送受波さ
れる超音波は、音響カプラ5の内部に満たされた水、さ
らに被検体と当接する薄い膜を介在させたものとなるた
めに、散乱,減衰等を避けることができない。従って、
図示しない表示部に表示される表示画像はノイズによる
影響を受け被破砕物の認識が困難となる。
【0011】また、該表示部に被破砕物を表示させた際
には該被破砕物の表示位置がその両面の下方に表示され
るので被破砕物の確認が難しいという問題があった。
には該被破砕物の表示位置がその両面の下方に表示され
るので被破砕物の確認が難しいという問題があった。
【0012】他方、図7に示す第2の超音波トランスジ
ューサでは図6に示す問題点とともに、メカニカルプロ
ーブであることに起因する欠点、すなわち表示される画
質の低下,機構部分による大型化,振動に対して弱い等
の問題があった。さらに、同図に示す超音波アプリケー
タでは寝台8に固定されているのでハンドリングするこ
とが困難であるという欠点を有していた。
ューサでは図6に示す問題点とともに、メカニカルプロ
ーブであることに起因する欠点、すなわち表示される画
質の低下,機構部分による大型化,振動に対して弱い等
の問題があった。さらに、同図に示す超音波アプリケー
タでは寝台8に固定されているのでハンドリングするこ
とが困難であるという欠点を有していた。
【0013】そこで本発明は上述した各問題点を解決す
べく、被検体内の被破砕物の認識が容易でありながら衝
撃波を有効に照射できる衝撃波治療装置の提供を目的と
する。
べく、被検体内の被破砕物の認識が容易でありながら衝
撃波を有効に照射できる衝撃波治療装置の提供を目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るための本発明の構成は、被検体に向けて衝撃波の送波
を行う衝撃波アプリケータを備えた衝撃波治療装置にお
いて、前記衝撃波アプリケータは被検体内に被破砕物破
砕用衝撃波の集束点を形成する衝撃波トランスジューサ
と、この衝撃波トランスジューサの衝撃波送波面に設け
た水槽と、衝撃波トランスジューサの衝撃波送波面の中
央に設けられた切欠部と、この切欠部内に挿入され、か
つ、被検体表面に超音波送受波面を当接した状態で前記
集束点を含む音場領域を形成し該被検体の断層像データ
を収集する超音波トランスジューサとを具備したものと
している。
るための本発明の構成は、被検体に向けて衝撃波の送波
を行う衝撃波アプリケータを備えた衝撃波治療装置にお
いて、前記衝撃波アプリケータは被検体内に被破砕物破
砕用衝撃波の集束点を形成する衝撃波トランスジューサ
と、この衝撃波トランスジューサの衝撃波送波面に設け
た水槽と、衝撃波トランスジューサの衝撃波送波面の中
央に設けられた切欠部と、この切欠部内に挿入され、か
つ、被検体表面に超音波送受波面を当接した状態で前記
集束点を含む音場領域を形成し該被検体の断層像データ
を収集する超音波トランスジューサとを具備したものと
している。
【0015】
【作用】上記目的を備えた本発明の作用は、衝撃波トラ
ンスジューサの衝撃波送波面中央に設けた切欠部に超音
波トランスジューサを配置するとともに、この超音波ト
ランスジューサの超音波送受波面を被検体に当接させた
状態で該被検体の断層像データを収集する。
ンスジューサの衝撃波送波面中央に設けた切欠部に超音
波トランスジューサを配置するとともに、この超音波ト
ランスジューサの超音波送受波面を被検体に当接させた
状態で該被検体の断層像データを収集する。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。尚、本実施例では衝撃波として超音波を用
いたものを例として説明する。
て説明する。尚、本実施例では衝撃波として超音波を用
いたものを例として説明する。
【0017】図5は一実施例衝撃波治療装置の構成ブロ
ック図である。
ック図である。
【0018】同図において衝撃波治療装置は、後に詳述
するように超音波からなる衝撃波を送波する衝撃波トラ
ンスジューサ15と、この衝撃波トランスジューサの形
成する衝撃波送波領域とは異なる音場領域を形成する超
音波を送受波する超音波トランスジューサ16を含んで
構成された超音波アプリケータ17と、衝撃波トランス
ジューサ15に対しパルス信号を送出するパルサ18
と、前記超音波トランスジューサ16に対しパルス信号
を送出して、該超音波トランスジューサ16がセクタス
キャンを行うように励振するとともに、このセクタスキ
ャンに基く超音波トランスジューサ16からのエコー信
号を受信する送受信回路19と、この送受信回路19の
出力信号を入力してこれに振幅検波を施してビデオ信号
として信号変換系21に送出する信号処理回路20と、
所定パラメータのもとにこの装置各部の制御を行うCP
U(中央処理装置)22及びこのCPU22に制御され
前記送受信回路19,信号処理回路20,パルサ18に
おけるパルス信号の送受信タイミング,振幅,周波数等
を制御するコントローラ23と、前記CPU22により
制御され前記送受信回路19,信号処理回路20の出力
信号に対し信号変換処理を行う信号変換系21(例えば
ディジタルスキャンコンバータ)と、この信号変換系2
1の出力信号を基に超音波トランスジューサ16による
扇状の音場領域25,被検体の体表像,腎臓像,腎結石
像等と、衝撃波トランスジューサ15の衝撃波送波領
域,集束点マーカ26等を表示するTVモニタ等を含む
表示手段27と、被検体の一部、例えば手足等に接触可
能に形成され、被検体の心拍等を示す被検体信号を前記
CPU22に送る被検体信号検出素子28と、前記パル
サ18から衝撃波トランスジューサ15に送出されるパ
ルス信号の発生タイミングを設定すべくCPU22に接
続され、第1,第2のスイッチ(図示しない)を備えた
パルス発生スイッチ29と、前記衝撃波トランスジュー
サ15に対する超音波トランスジューサ16の相対的位
置関係を調整する位置コントローラ30とを有して構成
されている。
するように超音波からなる衝撃波を送波する衝撃波トラ
ンスジューサ15と、この衝撃波トランスジューサの形
成する衝撃波送波領域とは異なる音場領域を形成する超
音波を送受波する超音波トランスジューサ16を含んで
構成された超音波アプリケータ17と、衝撃波トランス
ジューサ15に対しパルス信号を送出するパルサ18
と、前記超音波トランスジューサ16に対しパルス信号
を送出して、該超音波トランスジューサ16がセクタス
キャンを行うように励振するとともに、このセクタスキ
ャンに基く超音波トランスジューサ16からのエコー信
号を受信する送受信回路19と、この送受信回路19の
出力信号を入力してこれに振幅検波を施してビデオ信号
として信号変換系21に送出する信号処理回路20と、
所定パラメータのもとにこの装置各部の制御を行うCP
U(中央処理装置)22及びこのCPU22に制御され
前記送受信回路19,信号処理回路20,パルサ18に
おけるパルス信号の送受信タイミング,振幅,周波数等
を制御するコントローラ23と、前記CPU22により
制御され前記送受信回路19,信号処理回路20の出力
信号に対し信号変換処理を行う信号変換系21(例えば
ディジタルスキャンコンバータ)と、この信号変換系2
1の出力信号を基に超音波トランスジューサ16による
扇状の音場領域25,被検体の体表像,腎臓像,腎結石
像等と、衝撃波トランスジューサ15の衝撃波送波領
域,集束点マーカ26等を表示するTVモニタ等を含む
表示手段27と、被検体の一部、例えば手足等に接触可
能に形成され、被検体の心拍等を示す被検体信号を前記
CPU22に送る被検体信号検出素子28と、前記パル
サ18から衝撃波トランスジューサ15に送出されるパ
ルス信号の発生タイミングを設定すべくCPU22に接
続され、第1,第2のスイッチ(図示しない)を備えた
パルス発生スイッチ29と、前記衝撃波トランスジュー
サ15に対する超音波トランスジューサ16の相対的位
置関係を調整する位置コントローラ30とを有して構成
されている。
【0019】次に、前記衝撃波アプリケータ17につい
て図1乃至図4を参照して詳述する。
て図1乃至図4を参照して詳述する。
【0020】まず図1において衝撃波アプリケータ17
は、被検体32内に被破砕物例えば腎結石を破砕する被
破砕物破砕用衝撃波(例えば強力なエネルギの超音波パ
ルス)の集束点41aを形成する衝撃波トランスジュー
サ15と、この衝撃波トランスジューサ15の衝撃波送
波面15a側に設けられた水槽33と、前記衝撃波トラ
ンスジューサ15の衝撃波送波面15aから集束点41
aに至る衝撃波送波領域41内に配置され、かつ、被検
体表面32Sに超音波送受波面16aを当接した状態で
前記集束点41aを含む音場領域42を形成し該被検体
32の断層像データを収集する超音波トランスジューサ
16とを有して構成されている。
は、被検体32内に被破砕物例えば腎結石を破砕する被
破砕物破砕用衝撃波(例えば強力なエネルギの超音波パ
ルス)の集束点41aを形成する衝撃波トランスジュー
サ15と、この衝撃波トランスジューサ15の衝撃波送
波面15a側に設けられた水槽33と、前記衝撃波トラ
ンスジューサ15の衝撃波送波面15aから集束点41
aに至る衝撃波送波領域41内に配置され、かつ、被検
体表面32Sに超音波送受波面16aを当接した状態で
前記集束点41aを含む音場領域42を形成し該被検体
32の断層像データを収集する超音波トランスジューサ
16とを有して構成されている。
【0021】前記衝撃波トランスジューサ15は、一定
の曲率からなる凹面振動子と、この背面に一様に接着し
たバッキング材(いずれも図示しない)とを備えてなる
ものである。そしてこの衝撃波トランスジューサ15の
中央には切欠部43が設けられ、そこに超音波トランス
ジューサ16がトランスジューサ支持駆動部36を介し
矢印B方向で移動可能に取り付けられている。従って、
超音波トランスジューサ16の送受波面16aが被検体
体表32Sに接した状態で、衝撃波トランスジューサ1
5からの衝撃波41が前記超音波トランスジューサ16
を避けるようにして照射されることになる。
の曲率からなる凹面振動子と、この背面に一様に接着し
たバッキング材(いずれも図示しない)とを備えてなる
ものである。そしてこの衝撃波トランスジューサ15の
中央には切欠部43が設けられ、そこに超音波トランス
ジューサ16がトランスジューサ支持駆動部36を介し
矢印B方向で移動可能に取り付けられている。従って、
超音波トランスジューサ16の送受波面16aが被検体
体表32Sに接した状態で、衝撃波トランスジューサ1
5からの衝撃波41が前記超音波トランスジューサ16
を避けるようにして照射されることになる。
【0022】このトランスジューサ支持駆動部36は前
述した位置コントローラ30からの制御信号に基づき矢
印B方向で任意に移動,停止が行える機構及びその駆動
源を備えたものである。本実施例においては、超音波ト
ランスジューサ16の側面にラック部材を固定し、この
ラックと噛み合うピニオンギヤを駆動軸に取り付けたモ
ータとを備えており、前記位置コントローラ30からモ
ータの回転量あるいは回転角を制御することで衝撃波ト
ランスジューサ15と超音波トランスジューサ16との
相対的な位置関係を調整している。尚、このトランスジ
ューサ支持駆動部36は他の任意の構成としたものでよ
く、また必ずしも設ける必要はない。すなわち、超音波
トランスジューサ16は衝撃波トランスジューサ15の
中央に固定してもよく、あるいは一定の力を矢印B方向
に加えた場合に手動で同方向で移動できる機構としても
よい。
述した位置コントローラ30からの制御信号に基づき矢
印B方向で任意に移動,停止が行える機構及びその駆動
源を備えたものである。本実施例においては、超音波ト
ランスジューサ16の側面にラック部材を固定し、この
ラックと噛み合うピニオンギヤを駆動軸に取り付けたモ
ータとを備えており、前記位置コントローラ30からモ
ータの回転量あるいは回転角を制御することで衝撃波ト
ランスジューサ15と超音波トランスジューサ16との
相対的な位置関係を調整している。尚、このトランスジ
ューサ支持駆動部36は他の任意の構成としたものでよ
く、また必ずしも設ける必要はない。すなわち、超音波
トランスジューサ16は衝撃波トランスジューサ15の
中央に固定してもよく、あるいは一定の力を矢印B方向
に加えた場合に手動で同方向で移動できる機構としても
よい。
【0023】ところで、衝撃波トランスジューサ15の
衝撃波送波面15a側には、内部に衝撃波伝達液として
水を満した水槽33が設けられている。
衝撃波送波面15a側には、内部に衝撃波伝達液として
水を満した水槽33が設けられている。
【0024】図示水槽33は、衝撃波トランスジューサ
15の外径寸法値とほぼ等しい略有底円筒状または円す
い状からなるものである。そしてその側面には矢印B方
向あるいはその方向と所定角度内で伸縮できる蛇腹33
aが形成されており、また、その底部37は水とほぼ等
しい音響インピーダンスからなる薄膜としている。その
詳細を図2に示す。
15の外径寸法値とほぼ等しい略有底円筒状または円す
い状からなるものである。そしてその側面には矢印B方
向あるいはその方向と所定角度内で伸縮できる蛇腹33
aが形成されており、また、その底部37は水とほぼ等
しい音響インピーダンスからなる薄膜としている。その
詳細を図2に示す。
【0025】同図に示すようにその底部37の中央に
は、超音波トランスジューサ16の超音波送受波面16
aの側面形状に対応して形成した切欠部37aが形成さ
れており、本実施例においてはこの切欠部37aと超音
波トランスジューサ16の超音波送受波面16aの側面
とは溶着あるいは接着されて固定されている。従って、
超音波トランスジューサ16の移動に従って薄膜は変形
できるようにしている。又、この構成から超音波送受波
面16aは薄膜とともに被検体表面32Sと直接接触す
る。尚、本実施例においては蛇腹33aは外部から力を
作用しない場合にはその姿勢を保持できるように形成し
ている。これは例えば蛇腹33aを構成する材質を適宜
設定するか補助具を設けるなどすればよい。
は、超音波トランスジューサ16の超音波送受波面16
aの側面形状に対応して形成した切欠部37aが形成さ
れており、本実施例においてはこの切欠部37aと超音
波トランスジューサ16の超音波送受波面16aの側面
とは溶着あるいは接着されて固定されている。従って、
超音波トランスジューサ16の移動に従って薄膜は変形
できるようにしている。又、この構成から超音波送受波
面16aは薄膜とともに被検体表面32Sと直接接触す
る。尚、本実施例においては蛇腹33aは外部から力を
作用しない場合にはその姿勢を保持できるように形成し
ている。これは例えば蛇腹33aを構成する材質を適宜
設定するか補助具を設けるなどすればよい。
【0026】図3に上記水槽33の他の一実施例を示
す。
す。
【0027】同図に示す水槽44は側面に蛇腹33aを
形成した点では共通するが、本実施例では該底部46の
中央に形成した切欠部46aと同形状の筒状部材45を
形成した点が異なる。すなわち、切欠部46aの外径寸
法値と同寸法値の筒状部材45を該底部46から側面上
端44aあたりまで形成し、その上端部45aを前記衝
撃波トランスジューサ15の中央に形成した切欠部43
周囲と接着するようにしている。従って、衝撃波トラン
スジューサ15にこの水槽44を装着した際には、内部
に満される水が外部に洩れることがない。そしてこの筒
状部材45内には超音波トランスジューサ16が挿入さ
れるようになる。尚、この筒状部材45は水槽44の底
部と一体として形成してもよく、別の材質から形成して
もよい。このような構成の衝撃波アプリケータの外観は
図4に示すようになる。ところで、前記図2,図3に示
した一実施例水槽は、いづれも側面に蛇腹を形成したも
のを示したが、これは必ずしも必要ではなく、適宜必要
に応じて形成すればよい。以上のように構成された衝撃
波治療装置の作用,効果について、主に図1に38で示
す腎臓内の腎結石39を破砕治療する場合を想定して説
明する。
形成した点では共通するが、本実施例では該底部46の
中央に形成した切欠部46aと同形状の筒状部材45を
形成した点が異なる。すなわち、切欠部46aの外径寸
法値と同寸法値の筒状部材45を該底部46から側面上
端44aあたりまで形成し、その上端部45aを前記衝
撃波トランスジューサ15の中央に形成した切欠部43
周囲と接着するようにしている。従って、衝撃波トラン
スジューサ15にこの水槽44を装着した際には、内部
に満される水が外部に洩れることがない。そしてこの筒
状部材45内には超音波トランスジューサ16が挿入さ
れるようになる。尚、この筒状部材45は水槽44の底
部と一体として形成してもよく、別の材質から形成して
もよい。このような構成の衝撃波アプリケータの外観は
図4に示すようになる。ところで、前記図2,図3に示
した一実施例水槽は、いづれも側面に蛇腹を形成したも
のを示したが、これは必ずしも必要ではなく、適宜必要
に応じて形成すればよい。以上のように構成された衝撃
波治療装置の作用,効果について、主に図1に38で示
す腎臓内の腎結石39を破砕治療する場合を想定して説
明する。
【0028】まず衝撃波アプリケータ17に設けられて
いる水槽33を被検体32の表面32Sに載置し、この
状態で送受信回路19,信号処理回路20及び信号変換
系21を制御して超音波トランスジューサ16を駆動し
て表示手段27の画面上に被検体の断層像を表示する。
この場合該超音波トランスジューサ16の超音波送受波
面16aが直接被検体表面32Sに当接するので、水槽
底部,水等の影響を排除して鮮明な断層像を得ることが
できる。従って、被破砕物の把握,認識が容易となる。
いる水槽33を被検体32の表面32Sに載置し、この
状態で送受信回路19,信号処理回路20及び信号変換
系21を制御して超音波トランスジューサ16を駆動し
て表示手段27の画面上に被検体の断層像を表示する。
この場合該超音波トランスジューサ16の超音波送受波
面16aが直接被検体表面32Sに当接するので、水槽
底部,水等の影響を排除して鮮明な断層像を得ることが
できる。従って、被破砕物の把握,認識が容易となる。
【0029】この断層像中の腎層像中に腎臓像38が描
写された段階でその中にある腎結石像39を探す。
写された段階でその中にある腎結石像39を探す。
【0030】この場合、表示手段27上には、CPU2
2から信号変換系21に送受信される信号に基づいて凹
面振動子(図示しない)の位置、衝撃波トランスジュー
サ15の衝撃波送波領域41及び集束点マーカ26がそ
れぞれ固定された位置に表示されるとともに、リアルタ
イムで表示される被検体32の断層像は衝撃波アプリケ
ータ17の移動に伴ってその表示部位が変化する。この
場合、超音波トランスジューサ16の超音波送受波面1
6aは、衝撃波トランスジューサ15の衝撃波送波面1
5aより集束点に至る衝撃波送波領域に配置されるの
で、被破砕物の表示位置を画面の中央に位置させること
ができる。従って、被破砕物の確認が容易となる。ま
た、超音波トランスジューサ16は衝撃波トランスジュ
ーサ15との相対的位置関係を調整できるのでさらに治
療行為を容易とできる。
2から信号変換系21に送受信される信号に基づいて凹
面振動子(図示しない)の位置、衝撃波トランスジュー
サ15の衝撃波送波領域41及び集束点マーカ26がそ
れぞれ固定された位置に表示されるとともに、リアルタ
イムで表示される被検体32の断層像は衝撃波アプリケ
ータ17の移動に伴ってその表示部位が変化する。この
場合、超音波トランスジューサ16の超音波送受波面1
6aは、衝撃波トランスジューサ15の衝撃波送波面1
5aより集束点に至る衝撃波送波領域に配置されるの
で、被破砕物の表示位置を画面の中央に位置させること
ができる。従って、被破砕物の確認が容易となる。ま
た、超音波トランスジューサ16は衝撃波トランスジュ
ーサ15との相対的位置関係を調整できるのでさらに治
療行為を容易とできる。
【0031】そして、腎結石像39が断層像内に描写さ
れた段階でさらに衝撃波アプリケータ17を微調整し
て、その腎結石像39が前記集束点マーカ26内に位置
するように設定し、この状態で衝撃波アプリケータ17
を固定する。この場合、蛇腹33aは設定されたその姿
勢を保持するので衝撃波アプリケータの固定を容易にで
きる。
れた段階でさらに衝撃波アプリケータ17を微調整し
て、その腎結石像39が前記集束点マーカ26内に位置
するように設定し、この状態で衝撃波アプリケータ17
を固定する。この場合、蛇腹33aは設定されたその姿
勢を保持するので衝撃波アプリケータの固定を容易にで
きる。
【0032】次にオペレータはパルス発生スイッチ29
の第1のスイッチを操作しCPU22,コントローラ2
3を介してパルサ18に制御信号を送信する。これによ
りパルサ18から衝撃波トランスジューサ15にパルス
信号が送信され、衝撃波トランスジューサ15は強力な
エネルギの超音波パルス(被破砕物破砕用衝撃波)を集
束点マーカ26の位置に相当する位置に存在する腎結石
39に向けて送波する。このとき、超音波トランスジュ
ーサ16は、切欠部43及び水槽の中央切欠部内に挿入
されているので、衝撃波への障害とならず有効な衝撃波
の照射が行える。
の第1のスイッチを操作しCPU22,コントローラ2
3を介してパルサ18に制御信号を送信する。これによ
りパルサ18から衝撃波トランスジューサ15にパルス
信号が送信され、衝撃波トランスジューサ15は強力な
エネルギの超音波パルス(被破砕物破砕用衝撃波)を集
束点マーカ26の位置に相当する位置に存在する腎結石
39に向けて送波する。このとき、超音波トランスジュ
ーサ16は、切欠部43及び水槽の中央切欠部内に挿入
されているので、衝撃波への障害とならず有効な衝撃波
の照射が行える。
【0033】この超音波パルスは腎結石39の位置で衝
撃波となり、腎結石を破壊する。
撃波となり、腎結石を破壊する。
【0034】このような超音波パルスの発生を何度か必
要なだけ繰り返すことにより、腎結石39の全体を破壊
して治療することができる。
要なだけ繰り返すことにより、腎結石39の全体を破壊
して治療することができる。
【0035】尚、被検体は心拍動や呼吸等のためわずか
に動いていることから、予め被検体信号検出素子28を
被検体の手,足や胸部,鼻等に接触しておき、この被検
体信号検出素子28から得られる被検体信号と前記パル
ススイッチ29からの信号とをCPU22により同期さ
せてパルサ18からのパルス信号の送出タイミングを制
御するようにすればより効果的である。
に動いていることから、予め被検体信号検出素子28を
被検体の手,足や胸部,鼻等に接触しておき、この被検
体信号検出素子28から得られる被検体信号と前記パル
ススイッチ29からの信号とをCPU22により同期さ
せてパルサ18からのパルス信号の送出タイミングを制
御するようにすればより効果的である。
【0036】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能で
ある。
ものではなく、その要旨の範囲内で種々の変形が可能で
ある。
【0037】例えば上述した実施例では腎結石を破砕す
る場合について説明したが、これに限らず胆石破砕等に
も適用することができる。また、図2及び図3に示すよ
うな構成とした水槽33又は44を用いた場合には前述
した効果とともに超音波トランスジューサの超音波送受
波面を防水する必要がない。
る場合について説明したが、これに限らず胆石破砕等に
も適用することができる。また、図2及び図3に示すよ
うな構成とした水槽33又は44を用いた場合には前述
した効果とともに超音波トランスジューサの超音波送受
波面を防水する必要がない。
【0038】
【発明の効果】以上詳細したように本発明によれば、被
検体内の被破砕物の識別が容易でありながら衝撃波を有
効に照射できる衝撃波治療装置の提供ができる。また、
断層像用超音波トランスジューサが衝撃波照射時の障害
とならないので、有効な衝撃波の照射が行えるという特
有の効果を奏する。
検体内の被破砕物の識別が容易でありながら衝撃波を有
効に照射できる衝撃波治療装置の提供ができる。また、
断層像用超音波トランスジューサが衝撃波照射時の障害
とならないので、有効な衝撃波の照射が行えるという特
有の効果を奏する。
【図1】発明の衝撃波治療装置に用いられる衝撃波アプ
リケータの断面図
リケータの断面図
【図2】水槽の一実施例を示す一部断面を含む斜視図
【図3】水槽の一実施例を示す一部断面を含む斜視図
【図4】図1に示す衝撃波アプリケータの外観斜視図
【図5】本発明の衝撃波治療装置の構成ブロック図
【図6】従来の衝撃波アプリケータの断面図
【図7】従来の衝撃波アプリケータの断面図
15 衝撃波トランスジューサ 15a 衝撃波送波面 16 超音波トランスジューサ 16a 超音波送受波面 17 衝撃波アプリケータ 32 被検体 32S 被検体表面 33,44 水槽 41a 集束点
Claims (3)
- 【請求項1】 被検体に向けて衝撃波の送波を行う衝撃
波アプリケータを備えた衝撃波治療装置において、前記
衝撃波アプリケータは被検体内に被破砕物破砕用衝撃波
の集束点を形成する衝撃波トランスジューサと、この衝
撃波トランスジューサの衝撃波送波面に設けた水槽と、
衝撃波トランスジューサの衝撃波送波面の中央に設けら
れた切欠部と、この切欠部内に挿入され、かつ、被検体
表面に超音波送受波面を当接した状態で前記集束点を含
む音場領域を形成し該被検体の断層像データを収集する
超音波トランスジューサとを具備したことを特徴とする
衝撃波治療装置。 - 【請求項2】 前記水槽は被検体との当接面に超音波ト
ランスジューサの超音波送受波面に対応形成した切欠部
を備えたものである請求項1に記載の衝撃波治療装置。 - 【請求項3】 前記水槽は中央部に超音波トランスジュ
ーサを挿通可能な挿通孔を備えた略円筒状からなるもの
である請求項1に記載の衝撃波治療装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3235448A JPH0724661B2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 衝撃波治療装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3235448A JPH0724661B2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 衝撃波治療装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62290158A Division JPH01129845A (ja) | 1987-11-16 | 1987-11-16 | 衝撃波治療装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06114071A JPH06114071A (ja) | 1994-04-26 |
JPH0724661B2 true JPH0724661B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=16986262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3235448A Expired - Lifetime JPH0724661B2 (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 衝撃波治療装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724661B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP3235448A patent/JPH0724661B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06114071A (ja) | 1994-04-26 |
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