JPH07246559A - 加工装置 - Google Patents

加工装置

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Publication number
JPH07246559A
JPH07246559A JP10195A JP10195A JPH07246559A JP H07246559 A JPH07246559 A JP H07246559A JP 10195 A JP10195 A JP 10195A JP 10195 A JP10195 A JP 10195A JP H07246559 A JPH07246559 A JP H07246559A
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JP
Japan
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workpiece
pair
center
centers
rotational force
Prior art date
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Application number
JP10195A
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English (en)
Inventor
Katsumi Nagasaka
勝已 長坂
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
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  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一度に被加工物の全体を加工することができ
ると共に、種々の被加工物に種々の加工を施すことので
きる加工装置を提供する。 【構成】 第1主軸台10,第2主軸台30には、第1
主軸モータ17,第2主軸モータ39で回転駆動される
第1主軸14,第2主軸35が支承されている。第1主
軸14の軸穴14aには第1センタ19が摺動自在に嵌
装され、その先端がカバー21の端面21bから露出し
ている。第2主軸台30はエアシリンダ31により移動
可能であり、第2主軸35には第2センタ41が嵌装さ
れている。被加工物H両端のセンタ穴Haに各センタ1
9,41を係合させ、続いて、端面21bと第2センタ
41とで被加工物Hを挟む。被加工物Hの両側から端面
21b,第2センタ41を介して回転力を伝達するので
大きな回転力となり、種々の半径の被加工物Hに種々の
砥石9を用いて研削加工を施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加工装置に関し、詳しく
は、一対のセンタに挟持された被加工物を回転駆動し
て、切削,研削など種々の加工を施す加工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の加工装置としては、例えば、図
7に例示する研削盤100が知られている。図7の研削
盤100では、砥石軸モータ102によりベルト103
を介して回転駆動される砥石軸105を、軸受106を
介してハウジング107内に支持し、その砥石軸105
の先端に円板状の砥石109を固定している。また、こ
の研削盤100では、砥石109により研削加工される
被加工物Hを、主軸台110と心押し台130との間で
次のように支持する。
【0003】主軸台110のハウジング111内には、
軸受113を介して主軸114が支持され、この主軸1
14はベルト115を介して主軸モータ117により回
転駆動される。主軸114の心押し台130側端面に
は、主軸114の回転軸に沿って有底の軸穴114aが
形成され、その軸穴114aには回りセンタ119が嵌
装されている。また、心押し台130は、エアシリンダ
131により主軸台110に近接離間可能に構成され、
そのハウジング133内には、軸受134を介して心押
し軸135が回転自在に支持されている。この心押し軸
135は主軸114と回転軸を共有し、その主軸台11
0側端面には、その回転軸に沿って止まりセンタ137
が嵌装されている。
【0004】被加工物Hには、対向する一対の端面にそ
れぞれセンタ穴Haが形成され、主軸台110と心押し
台130とは、各センタ119,137を各センタ穴H
aに係合させることにより、被加工物Hを回転自在に支
持する。また、被加工物Hの主軸台110側端部には回
し金151が外嵌され、この回し金151は主軸114
に立設された丸棒153と係合可能に構成されている。
このため、主軸モータ117により主軸114を回転駆
動すると、丸棒153,回し金151を介して回転力が
伝達され、被加工物Hが回転する。一方、砥石109
は、被加工物Hの回転軸と平行方向(Z軸方向)および
垂直方向(X軸方向)に、ハウジング107と一体に移
動可能に構成されている。このため、被加工物Hおよび
砥石109を回転させながら、砥石109を移動させる
ことにより、被加工物Hの表面に所望の研削加工を施す
ことができる。
【0005】ところが、このようないわゆるケレー駆動
方式の研削盤100では、被加工物Hの回し金151を
外嵌した部分には研削加工を施すことができない。この
ため、一度に被加工物Hの全体を加工することができ
ず、一旦装置を停止して、回し金151の被加工物Hへ
の取付位置を変更する必要があった。従って、研削盤1
00では充分に作業性を向上することができなかった。
【0006】そこで、近年、図8に例示するいわゆる片
面駆動方式の研削盤200が考えられている。この研削
盤200では、主軸214の回転力を被加工物Hに伝達
する機構を、次のように構成している。なお、図8にお
いて、研削盤100と同様に構成された部分には図7で
使用したものと同一の符号を付して、構成の詳細な説明
を省略する。
【0007】主軸台210のハウジング211内に軸受
213を介して支持された主軸214は、研削盤100
と同様に、ベルト215を介して主軸モータ217によ
り回転駆動される。この主軸214の心押し台130側
端面には、軸穴114aより深めの軸穴214aが形成
され、その軸穴214aには圧縮コイルバネ218を介
して回りセンタ219が嵌装されている。回りセンタ2
19の心押し台130側(先端側)には、回りセンタ2
19の先端部219aが露出可能な穴部221aを有す
るカバー221が配設されている。カバー221は主軸
214に固定され、回りセンタ219が軸穴214aか
ら飛び出すのを防止している。また、カバー221の心
押し台130側端面221bは平坦に形成され、被加工
物Hの端面と密接可能である。
【0008】このように構成された研削盤200では、
各センタ219,137を各センタ穴Haに係合させた
後エアシリンダ131により心押し台130を主軸台2
10方向に移動させると、回りセンタ219が軸穴21
4a内に移動し、被加工物Hの主軸台210側端面がカ
バー221の端面221bと密接する。このため、主軸
214を回転駆動すると、その回転力は端面221bを
介して被加工物Hに伝達される。従って、研削盤200
では、被加工物Hに回し金151を外嵌する必要がな
く、一度に被加工物Hの全体を加工することができる。
【0009】また、研削盤に限らず、旋盤,超仕上盤な
どでも、同様の技術が開発されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記研削盤
200でも次のような問題が発生していた。すなわち、
研削盤200では被加工物Hの端面とカバー221の端
面221bとが密接することによって回転力を伝達して
いるので、主軸214から被加工物Hへ伝達される被加
工物駆動トルクTpは、図9に例示するようにエアシリ
ンダ131から加わる押し付け力Pに比例して大きくな
る。しかし、止まりセンタ137から被加工物Hへは上
記被加工物駆動トルクTpと逆方向に心押し軸駆動トル
クTbが作用しており、この心押し軸駆動トルクTbも
押し付け力Pに応じて大きくなる。
【0011】このため、被加工物Hに回転力として作用
する被加工物実効トルクTp′は被加工物駆動トルクT
pと心押し軸駆動トルクTbとの差となり、この被加工
物実効トルクTp′を研削加工に必要な研削トルクT0
以上に保持するためには大きな押し付け力Pが必要であ
った。一方、押し付け力Pを加えると被加工物Hには歪
が発生するので、押し付け力Pの増加に伴って製品の品
質が低下する。従って、所望の品質を確保するために
は、押し付け力Pを所定値P0 以下に設定する必要があ
った。このため、押し付け力Pは、P=P0 ,T=T0
,および直線Tp′で囲まれた安定研削領域(図9の
ハッチングを施した部分)に対応する範囲に設定しなけ
ればならない。
【0012】しかも、研削トルクT0 は、被加工物Hの
半径や砥石109の種類、砥石109がドレス直後であ
るか否かによっても変化するので、場合によっては上記
安定研削領域が狭くなり、押し付け力Pの調整が困難と
なる。従って、被加工物Hの半径や使用する砥石109
の種類などが限定されていた。また、端面221bにス
パイク状の突起を設けたいわゆるスパイク駆動方式の研
削盤では、比較的大きな被加工物実効トルクTp′が得
られるが、この場合、被加工物Hの端面が傷ついてしま
うので応用範囲がきわめて狭い。
【0013】そこで、本発明は、一度に被加工物の全体
を加工することができると共に、種々の被加工物に種々
の加工を施すことのできる加工装置を提供することを目
的としてなされた。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた請求項1記載の発明は、回転自在に支持される
と共に、被加工物の対向する一対の端面にそれぞれ形成
された一対のセンタ穴にそれぞれ係合し、上記被加工物
を回動自在に挟持する一対のセンタと、該一対のセンタ
間に近接方向の押し付け力を印加する押し付け力印加手
段と、上記一対のセンタに挟持された上記被加工物を上
記各センタを軸として回転駆動する回転駆動手段と、を
備えた加工装置において、上記回転駆動手段が、上記被
加工物の上記一対の端面に個々に同一方向の回転力を伝
達する一対の回転力伝達部を有することを特徴とする加
工装置を要旨としている。
【0015】請求項2記載の発明は、上記各回転力伝達
部が、個々に動力源を備えたことを特徴とする請求項1
記載の加工装置を要旨としている。請求項3記載の発明
は、上記各回転力伝達部が、共通の動力源を備えたこと
を特徴とする請求項1記載の加工装置を要旨としてい
る。
【0016】請求項4記載の発明は、回転自在に支持さ
れると共に、被加工物の対向する一対の端面にそれぞれ
形成された一対のセンタ穴にそれぞれ係合し、上記被加
工物を回動自在に挟持する一対のセンタと、該一対のセ
ンタ間に近接方向の押し付け力を印加する押し付け力印
加手段と、上記一対のセンタに挟持された上記被加工物
を上記各センタを軸として回転駆動する回転駆動手段
と、を備えた加工装置において、上記回転駆動手段が、
上記被加工物を上記一対のセンタで挟持したとき、上記
被加工物の少なくとも一端面の上記センタ穴周囲に形成
された凹部と係合する凸部と、上記凸部を上記各センタ
を軸として回転駆動する凸部駆動部と、を有することを
特徴とする加工装置を要旨としている。
【0017】
【作用】このように構成された請求項1記載の発明で
は、回転駆動手段の一対の回転力伝達部が、被加工物の
対向する各端面に個々に同一方向の回転力を伝達するの
で、各回転力伝達部が伝達する回転力の合力が被加工物
に回転力として作用する。また、各回転力伝達部は被加
工物の端面に回転力を伝達するので、伝達される回転力
は押し付け力印加手段による押し付け力に応じて大きく
増加する。このため、小さな押し付け力により、被加工
物に大きな回転力が伝達される。更に、各回転力伝達部
は被加工物の端面に回転力を伝達するので、被加工物に
回し金などを外嵌する必要がなく、一度に被加工物の全
体を加工することができる。
【0018】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、回転力伝達部の動力源を個々に設けてい
る。このため、請求項1記載の発明の作用に加えて、各
回転力伝達部を別体に構成することができ、構成が簡略
化する。請求項3の発明では、請求項1記載の発明にお
いて、回転力伝達部の動力源を共通にしている。このた
め、請求項1記載の作用に加えて、各回転力伝達部が伝
達する回転力の同期が取り易くなる。
【0019】なお、請求項1〜3記載の発明における回
転力伝達部は、被加工物端面のセンタ穴に回転力を伝達
するものでも、センタ穴以外の被加工物端面に回転力を
伝達するものでも、或いは、被加工物端面全体に回転力
を伝達するものでもよい。請求項4記載の発明では、被
加工物の少なくとも一端面のセンタ穴周囲に凹部が形成
されており、回転駆動手段の凸部は、上記被加工物を一
対のセンタで挟持したとき、その凹部と係合する。凸部
駆動手段がその凸部を各センタを軸として回転駆動する
と、その回転力が上記凸部と凹部との係合を介して被加
工物に伝達される。このため、押し付け力をほとんど必
要とすることなく、被加工物に大きな回転力が伝達され
る。また、回転力伝達部は被加工物の端面に回転力を伝
達するので、被加工物に回し金などを外嵌する必要がな
く、一度に被加工物の全体を加工することができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図1は、本発明を適用した実施例の研削盤1の構成
を表す部分断面図である。図に示すように、研削盤1で
は、砥石軸モータ2によりベルト3を介して回転駆動さ
れる砥石軸5を、軸受6を介してハウジング7内に支持
し、その砥石軸5の先端に薄型で円板状の砥石9を固定
している。そして、研削盤1では、被加工物Hを第1主
軸台10と第2主軸台30との間で次のように支持す
る。
【0021】第1主軸台10のハウジング11内に軸受
13を介して支持された第1主軸14は、ベルト15を
介して第1主軸モータ17により回転駆動される。この
第1主軸14の第2主軸台30側端面には軸穴14aが
形成され、その軸穴14aには、圧縮コイルバネ,皿バ
ネ等のバネ18を介して第1センタ19が嵌装されてい
る。第1センタ19の第2主軸台30側(先端側)に
は、第1センタ19の先端部19aが露出可能な穴部2
1aを有するカバー21が配設され、第1主軸14に固
定されている。すなわち、第1センタ19は軸穴14a
内を摺動可能に構成され、バネ18は、第1センタ19
の先端をカバー21の第2主軸台30側端面21bより
突出せしめる付勢部材を構成している。
【0022】一方、第2主軸台30は、エアシリンダ3
1により第1主軸台10に近接離間可能に構成されてい
る。そのハウジング33内に軸受34を介して支持され
た第2主軸35は、ベルト37を介して第2主軸モータ
39により回転駆動される。この第2主軸35は第1主
軸14と回転軸を共有し、その第1主軸台10側端面に
はその回転軸に沿って第2センタ41が嵌装されてい
る。
【0023】次に、図2はエアシリンダ31の構成を表
す概略図である。図に示すように、第2主軸台30に接
続されるピストンロッド51の基端には、シリンダ53
をロッド室53aとヘッド室53bとに区画するピスト
ン54が固定されている。ロッド室53a,ヘッド室5
3bは、管路55a,55bを介してそれぞれ2位置切
換弁57に接続されている。ここで、2位置切換弁57
は、圧力源59から管路55cを介して供給される高圧
ガスを、通電状態に応じて管路55aまたは55bのい
ずれか一方に供給し、他方の管路55bまたは55aを
図示しないドレンタンクに接続する周知のものである。
また、シリンダ53は、支柱61を介して土台に固定さ
れている。
【0024】このため、2位置切換弁57を駆動して管
路55aに高圧ガスを供給すると、ロッド室53aが昇
圧してピストン54はヘッド室53b方向に移動する。
すると、第2主軸台30は第1主軸台10から離間す
る。逆に、管路55bに高圧ガスを供給すると、ヘッド
室53bが昇圧して、第2主軸台30は第1主軸台10
に近接する。このような構成により、薄型の研削用砥石
9により、種々の形状の被加工物Hに対して研削加工可
能な構成となっている。
【0025】このように構成された研削盤1では、被加
工物Hの対向する一対の端面にそれぞれ形成されたセン
タ穴Haに各センタ19,41を係合させ、被加工物H
を回転自在に支持する。また、カバー21の端面21b
は平坦に形成され第1センタ19は軸穴14aを摺動可
能に構成されているので、エアシリンダ31により第2
主軸台30を第1主軸台10方向に移動させると、被加
工物Hの第1主軸台10側端面が端面21bと密接す
る。続いて、第1主軸モータ17を駆動して第1主軸1
4を回転させると、その回転力は端面21bを介して被
加工物Hに伝達される。また、第1主軸モータ17と同
時に第2主軸モータ39も駆動して、第2主軸35を第
1主軸14と同一方向に回転させると、その回転力は第
2センタ41を介して被加工物Hに伝達される。従っ
て、被加工物Hは端面21bおよび第2センタ41を介
して伝達される回転力の合力によって回転駆動される。
このため、被加工物Hに回転力として作用する被加工物
実効トルクTpp′は、図3に例示するようにエアシリ
ンダ31から加わる押し付け力Pに比例して大きく増加
する。前述の従来の研削盤200による被加工物実効ト
ルクTp′と比較すると、その値は約2倍以上に増大し
ている。すなわち、本実施例では小さな押し付け力Pに
よって大きな被加工物実効トルクTpp′を得ることが
できる。
【0026】従って、研削加工に必要な研削トルクT0
,品質保持の限界を表す所定押し付け力P0 ,および
直線Tpp′で囲まれた安定研削領域が、研削盤200
の約2.5倍に広がり、使用可能な押し付け力Pの範囲
を広げることができる。このため、研削トルクT0 が多
少上昇しても充分に研削加工を実行できるので、種々の
半径の被加工物Hに種々の砥石9を用いて研削加工を施
すことができる。更に、本実施例では被加工物Hの両側
から回転力を伝達しているので、被加工物Hに捩り歪が
加わるのを良好に防止することができる。
【0027】なお、上記実施例において、エアシリンダ
31が押し付け力印加手段に、第1主軸台10および第
2主軸台30が回転駆動手段に、端面21bおよび第2
センタ41が回転力伝達部に、更に、第1主軸モータ1
7および第2主軸モータ39が各回転力伝達部の動力源
に、それぞれ相当する。
【0028】また、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態
様で実施することができる。例えば、上記実施例ではエ
アシリンダ31により第2主軸台30を移動させている
が、作動油など他の流体を用いた流体シリンダを使用し
てもよい。また、流体シリンダ以外のアクチュエータを
使用することもできる。
【0029】図4は、第2主軸台30を移動させる押し
付け力印加手段を、モータ71を用いて構成した例を表
す概略図である。図に示すように、第2主軸台30の下
面には、ボールネジ73が貫通可能な貫通穴75aを有
する支持部75が形成され、貫通穴75aの一端にはボ
ールネジ73と螺合するナット77が固定されている。
また、ボールネジ73は、一対の支柱79を介して回転
自在に設置されると共に、モータ71の回転軸に直結さ
れている。更に、モータ71にはコントローラ81が接
続され、これによってモータ71への通電状態が制御さ
れる。このため、モータ71を駆動するとボールネジ7
3が回転し、その回転方向に応じて第2主軸台30を第
1主軸台10に近接または離間させることができる。
【0030】上記実施例のように、第2主軸台30を流
体圧によって移動させる場合、大きな駆動力が容易に得
られ、第2主軸台30を大型化することができる。とこ
ろが、上記の場合、第2主軸台30の細かい位置制御が
困難となる。これは、ロッド室53a,ヘッド室53b
の流体圧を所望の値に制御するのが困難であるからであ
る。これに対し、本例のようにモータ71により第2主
軸台30を移動させる場合、コントローラ81によりモ
ータ71の回転量を制御すれば、第2主軸台30の細か
い位置制御が可能となる。従って、被加工物Hの加工精
度を向上させることができる。
【0031】また、上記実施例では第1主軸14および
第2主軸35を、ベルト3,37を介してモータ17,
39に接続しているが、モータ17,39は主軸14,
35に直結してもよい。この場合、ベルト3,37によ
る機械的損失が少なくなり、研削盤全体の消費電力を低
減することができる。更に、各モータ17,39をビル
トインモータとして構成してもよい。この場合、各主軸
14,35の高速回転時における回転精度が高くなり、
被加工物Hの加工精度を一層向上させることができる。
【0032】また、上記実施例では端面21bを平坦に
形成しているが、この部分にスパイク状の突起を設けて
もよい。この場合、被加工物Hが傷つき易くなるが、被
加工物実効トルクは一層向上する。更に、図5,図6に
示すように、被加工物およびカバーを次のように構成し
てもよい。図5は、他の構成例としての、カバー91お
よび被加工物HHの構成を表す部分断面図であり、図6
は、その被加工物HHの構成を表す端面図である。な
お、各図において、図1と同様に構成された部材には図
1で使用したものと同一符号を付して、構成の詳細な説
明を省略する。
【0033】図6に示すように、被加工物HHの端面に
は、センタ穴HHaを横切って直線状の溝部HHbが形
成されている。そして、図5に示すように、第1主軸1
4に固定されるカバー91には、第1センタの先端部1
9aが露出可能な穴91aが形成されると共に、その第
2主軸台30側端面91bに、上記溝部HHbと係合す
る突条91cが形成されている。なお、溝部HHbおよ
び突条91cの断面形状は、矩形,半円形,三角形など
種々の形状とすることができる。
【0034】このように構成されたカバー91では、被
加工物HHの第1主軸台10側端面が端面91bと密接
すると、溝部HHbと突条91cとが係合する。そし
て、第1主軸14を回転駆動すると、その回転力は、溝
部HHbと突条91cとの係合を介して被加工物HHに
伝達される。このため、押し付け力をほとんど必要とす
ることなく、被加工物HHに大きな力を伝達することが
できる。
【0035】例えば、図3に例示するように、押し付け
力Pがほとんど0であっても、本例の被加工物実効トル
クTppp′は所定値T1 となっている。そして、押し
付け力Pの増加に伴って、上記実施例の被加工物実効ト
ルクTpp′と同様の傾きで増加する。このため、本例
では、きわめて大きな研削トルクT0 を要する研削加工
にも、装置を大型化することなく、簡単な構成によって
対応することができる。例えば、砥石9から加わる力が
大きい場合や、被加工物HHの外径が端面91bの直径
に比べて大きい場合などにも対応することができる。従
って、研削加工の自由度を一層向上させることができ
る。
【0036】なお、溝部HHbが凹部に、突条91cが
凸部に、第1主軸モータ17ないし第1主軸14が凸部
駆動部に、それぞれ相当する。また、溝部HHbおよび
突条91cを形成した場合、このようにきわめて大きい
被加工物実効トルクTppp′が得られるので、第2主
軸台30を従来の心押し第130と置き換えてもよい。
更に、凸部および凹部の形状はこの他種々の形状を適用
することができる。例えば、被加工物HHのセンタ穴H
Ha周囲に複数の穴部を形成しておき、端面91bに各
穴部と係合する突起を設けてもよい。
【0037】また、上記各実施例では第1主軸14およ
び第2主軸35、をそれぞれ別のモータ17,39によ
って駆動しており、このため研削盤1全体の構成を簡略
化することができるが、各主軸14,35をシャフトな
どを介して連結し、1台のモータによって駆動してもよ
い。この場合、各主軸14,35の回転の同期を容易に
取ることができる。従って、前者によれば研削盤1の製
造コストを低下させることができ、後者によれば被加工
物H,HHに捩れ歪が加わるのを容易に防止して加工精
度を向上させることができる。
【0038】また、上記実施例では第2主軸35の回転
力を第2センタ41を介して伝達しているが、第2セン
タ41も第1センタ19と同様に摺動自在に構成し、そ
の第1主軸台10側端面にカバー21と同様のカバーを
配設してもよい。この場合、被加工物H,HHの第2主
軸35側端面にもそのカバーの端面を介して回転力が伝
達されるので、被加工物H,HHにより大きな回転力が
伝達され、より小さな押し付け力Pによって所望の被加
工物実効トルクを得ることができる。更にこの場合、第
2主軸35側にも溝部HHbおよび突条91cと同様の
構成を設けてもよい。この場合、更に一層大きな被加工
物実効トルクを得ることができる。
【0039】逆に、第1センタ19を第2センタ41と
同様に構成し、各センタ19,41を介して被加工物H
に回転力を伝達してもよい。この場合、構成が簡略化さ
れて研削盤の製造コストを低下させることができると共
に、被加工物Hの両端が先細の各センタ19,41によ
り支持されるので被加工物Hの両端を小径に加工するこ
とも可能となる。但し、この場合、センタ穴Haの深さ
にバラツキがあると、次のような問題が生じる。すなわ
ち、上記図1の実施例では第1主軸台10は移動せず、
カバー21は第1主軸14に固定されているので、その
端面21bの位置は不変である。更に、被加工物Hの端
面が端面21bに密接するので、被加工物Hは端面21
bによって規定される所定位置に配設される。ところ
が、被加工物Hを両側から各センタ19,41で支持す
る場合、センタ穴Haの深さにバラツキがあると被加工
物Hの配設位置が変化するのである。すると、被加工物
Hの所望位置に正確に研削加工を施すことができない。
そこで、このような構成を採用した場合、被加工物Hの
位置を検出する手段が必要となる。このような手段を設
ければ、被加工物Hには両端を小径にする加工をも正確
に施すことができる。
【0040】更に、上記実施例では本発明を研削盤1に
適用しているが、本発明は研削盤に限らず、低切削の加
工に使用される旋盤,超仕上盤など種々の加工装置に適
用することができる。例えば、旋盤は、砥石9,砥石軸
モータ2などを切削工具に置き換えることによって構成
することができる。また、超仕上盤は、回転可能な砥石
9を固定砥石に置き換えることによって構成することが
できる。ここで、上記実施例では、本発明を研削盤1に
適用したことにより、段取りなしで被加工物H,HH表
面全体を加工でき、プログラミングの変更で多種の被加
工物H,HHの加工に対応することが可能となるという
独特の作用・効果が生じる。また、旋盤に適用した場合
はセンタ19,41で基準をとることによりチャックに
よる振れの影響をなくして加工精度を向上させることが
でき、超仕上盤に適用した場合は被加工物H,HH表面
の全体を一度に加工することができるという、それぞれ
独特の作用・効果が生じる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明では、小さな押し付け力により、被加工物に大きな回
転力を伝達することができる。従って、被加工物に歪が
余り発生しない小さな押し付け力により被加工物に充分
な回転力を伝達することが可能となり、使用可能な押し
付け力の範囲を広げることができる。このため、種々の
被加工物に種々の加工を施すことができる。例えば、種
々の半径の被加工物に種々の砥石,切削工具などを用い
て加工を施すことができる。また、各回転力伝達部は被
加工物の端面に回転力を伝達するので、被加工物に回し
金などを外嵌する必要がなく、一度に被加工物の全体を
加工することができる。
【0042】請求項2記載の発明では、各回転力伝達部
を別体に構成して構成を簡略化することができる。従っ
て、請求項1記載の発明の効果に加えて、加工装置の製
造コストを低下させることができるといった独特の効果
が生じる。請求項3記載の発明では、各回転力伝達部が
伝達する回転力の同期を容易に取ることができる。従っ
て、請求項1記載の発明の効果に加えて、被加工物に捩
れ歪が加わるのを容易に防止して加工精度を向上させる
ことができるといった独特の効果が生じる。
【0043】請求項4記載の発明では、押し付け力をほ
とんど必要とすることなく、被加工物に大きな回転力を
伝達することができる。このため、種々の被加工物に種
々の加工を施すことができる。例えば、種々の半径の被
加工物に種々の砥石,切削工具などを用いて加工を施す
ことができる。従って、加工の自由度がきわめて向上す
る。また、回転力伝達部は被加工物の端面に回転力を伝
達するので、被加工物に回し金などを外嵌する必要がな
く、一度に被加工物の全体を加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の研削盤の構成を表す部分断面図であ
る。
【図2】実施例の研削盤のエアシリンダの構成を表す概
略図である。
【図3】実施例の被加工物実効トルクと押し付け力との
関係を例示するグラフである。
【図4】実施例の研削盤の押し付け力印加手段の他の構
成例を表す概略図である。
【図5】カバーおよび被加工物の他の構成例を表す部分
断面図である。
【図6】その被加工物の構成を表す端面図である。
【図7】従来のケレー駆動方式研削盤の構成を表す部分
断面図である。
【図8】従来の片面駆動方式研削盤の構成を表す部分断
面図である。
【図9】従来の被加工物実効トルクと押し付け力との関
係を例示するグラフである。
【符号の説明】
1…研削盤 2…砥石軸モータ
9…砥石 10…第1主軸台 14…第1主軸
17…第1主軸モータ 18…バネ 19…第1センタ
21,91…カバー 30…第2主軸台 31…エアシリンダ
35…第2主軸 39…第2主軸モータ 41…第2センタ
91c…突条 H,HH…被加工物 Ha,HHa…センタ穴
HHb…溝部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持されると共に、被加工物
    の対向する一対の端面にそれぞれ形成された一対のセン
    タ穴にそれぞれ係合し、上記被加工物を回動自在に挟持
    する一対のセンタと、 該一対のセンタ間に近接方向の押し付け力を印加する押
    し付け力印加手段と、 上記一対のセンタに挟持された上記被加工物を上記各セ
    ンタを軸として回転駆動する回転駆動手段と、を備えた
    加工装置において、 上記回転駆動手段が、 上記被加工物の上記一対の端面に個々に同一方向の回転
    力を伝達する一対の回転力伝達部を有することを特徴と
    する加工装置。
  2. 【請求項2】 上記各回転力伝達部が、個々に動力源を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  3. 【請求項3】 上記各回転力伝達部が、共通の動力源を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  4. 【請求項4】 回転自在に支持されると共に、被加工物
    の対向する一対の端面にそれぞれ形成された一対のセン
    タ穴にそれぞれ係合し、上記被加工物を回動自在に挟持
    する一対のセンタと、 該一対のセンタ間に近接方向の押し付け力を印加する押
    し付け力印加手段と、 上記一対のセンタに挟持された上記被加工物を上記各セ
    ンタを軸として回転駆動する回転駆動手段と、を備えた
    加工装置において、 上記回転駆動手段が、 上記被加工物を上記一対のセンタで挟持したとき、上記
    被加工物の少なくとも一端面の上記センタ穴周囲に形成
    された凹部と係合する凸部と、 上記凸部を上記各センタを軸として回転駆動する凸部駆
    動部と、 を有することを特徴とする加工装置。
JP10195A 1994-01-24 1995-01-04 加工装置 Pending JPH07246559A (ja)

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Applications Claiming Priority (3)

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JP590294 1994-01-24
JP6-5902 1994-01-24
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006111320A1 (de) * 2005-04-21 2006-10-26 Cnc-Service Egger Spannkopf mit schwimmend angeordneten spannbacken
JP2010158757A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Ntn Corp 研削加工装置
CN112388489A (zh) * 2020-11-17 2021-02-23 贵州西南装备制造有限公司 管道自动除锈装置
CN118060982A (zh) * 2024-04-19 2024-05-24 北京特思迪设备制造有限公司 大尺寸主轴加工方法

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