JPH07245625A - メール転送システム - Google Patents

メール転送システム

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Publication number
JPH07245625A
JPH07245625A JP6035886A JP3588694A JPH07245625A JP H07245625 A JPH07245625 A JP H07245625A JP 6035886 A JP6035886 A JP 6035886A JP 3588694 A JP3588694 A JP 3588694A JP H07245625 A JPH07245625 A JP H07245625A
Authority
JP
Japan
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node
mail
relay
transfer
arrival confirmation
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Pending
Application number
JP6035886A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Okada
恭典 岡田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6035886A priority Critical patent/JPH07245625A/ja
Publication of JPH07245625A publication Critical patent/JPH07245625A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル回線の有効利用を図るとともに、メ
ールが送信先のノードに届きやすく、かつメールの増殖
を防止したメール転送システムを提供することである。 【構成】 ノード1においてノード3宛のメールが発生
した状態で、ノード1,2間で第1のサブチャネルを用
いた通信が発生した場合、ノード1は、ノード2に対し
第2のサブチャネルを用いてノード2,3間の発着呼率
R23を問い合わせる。メール管理部106は、発着呼
率R23と、発着呼率しきい値R1と、上限中継段数N
1と上限中継転送依頼数M1aと、中継段数Xと中継転
送依頼数Y1とをメール中継判定情報として用いて、当
該メールをノード2に転送するか否かを判定するように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メール転送システムに
関し、より特定的には、ディジタル通信網を介して相互
に通信可能に結合された3つ以上のノードを備え、各ノ
ード間で通信を行う際に、ディジタル通信網に接続され
たチャネルを多重化して複数のサブチャネルに分割し、
空きサブチャネルを用いてメールの送受信を行うような
メール転送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、公衆のディジタル通信網として、
いわゆるISDNがサービスされている。ISDNの基
本インタフェースは、64kbpsのBチャネル2本
と、16kbpsのDチャネル1本とで構成されてお
り、音声通話は、1本のBチャネルを用いて行なわれ
る。従来、ボイスメール、電子メール等のメールの転送
のためにBチャネルを1本割り当てていたため、デジタ
ル回線の有効利用を図ることができなかった。ところ
で、通信には、音声通話等のようにリアルタイム性が要
求されるものと、ボイスメール、電子メール等のように
リアルタイム性が要求されないものとがある。このた
め、Bチャネルを1本用いたリアルタイム性のある通信
が行われた場合、Dチャネルを用いてメールを転送する
ことが考えられる。しかしながら、Dチャネルを用いて
メールを転送した場合、Dチャネルの伝送速度が遅いた
め、回線占有時間が長くなり、かえって通話料が高くな
るという問題点がある。
【0003】一方、従来から、特定地点間に配線された
専用回線を用いてボイスメールを転送するメール転送シ
ステムが考えられている。この従来のメール転送システ
ムは、特開昭63−122345号公報において開示さ
れている。この従来のメール転送システムでは、メール
を音声パケットに分割して音声蓄積装置に蓄積してお
き、パケット交換機のチャネルに時間的な空きが生じた
ときに、この空き時間を利用して音声パケットを転送す
るようにしている。しかしながら、従来のメール転送シ
ステムでは、特定地点間の専用回線を使用するため、I
SDN網等の公衆デジタル回線網のように通信相手が特
定できない場合には利用できないという問題点を有して
いた。
【0004】ところで、近年、データ圧縮の技術の進展
により、例えば、音声情報を高圧縮し、デジタル回線を
32kbps,16kbps,8kbpsで通信する技
術が確立されつつある。そこで、本願出願人は、デジタ
ル回線の有効利用を図るため、上記した通話呼のBチャ
ネルを多重化して複数のサブチャネルに分割し、第1の
サブチャネルを用いた通信が行なわれているときに、空
いているサブチャネルを用いてメールを転送するメール
転送システムを先に提案した(但し、本出願時未公
知)。しかしながら、当該メール転送システムにおける
メール転送は、空きサブチャネルを用いて行われるた
め、送信元のノードと送信先のノードとの間に通話呼が
発生しないとメールを送信できない。
【0005】そこで、本願出願人は、送信元のノードと
送信先のノードとの間だけでなく、送信元のノードと他
のノードとの間に通話呼が発生したときにもそのノード
に送信先ノード宛のメールを空きサブチャネルを用いて
送信して中継転送を依頼をすることにより、送信先ノー
ドへのメールの到着確率を増やすことのできるメール転
送システムを新たに提案した。
【0006】ところで、通話呼が発生したノード全てに
対してメールの中継転送を依頼すると、コピーされるメ
ールの数が増し、メール転送システムの各ノード上のメ
モリを大量に消費してしまう恐れがある。そのため、本
願出願人が先に提案したメール転送システムでは、通信
に関する履歴情報として各ノード間の発着呼の発生頻度
を表す発着呼率を用い、送信元ノードが中継転送の依頼
を行う際に、自ノードと送信先ノードとの間の発着呼率
と、中継ノードと送信先ノードとの間の発着呼率とを比
較し、中継ノードと送信先ノードとの間の発着呼率が高
い場合にメールの中継転送を依頼するようになってい
る。また、中継ノードがさらに中継転送の依頼を行う際
に、自ノードと送信先ノードとの間の発着呼率と、中継
ノードと送信先ノードとの間の発着呼率とを比較し、中
継ノードと送信先ノードとの間の発着呼率が高い場合に
メールの中継転送を依頼するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、メールの中継転送依頼先のノードと送
信先ノードとの間の発着呼率が高い場合には、送信元ノ
ードや中継ノードは、中継転送依頼をしてしまう。この
ため、発着呼率を比較するメール転送システムにおいて
も、送信元ノードと、中継ノードとにおけるメールの中
継転送依頼数が増加するとともに、中継段数も増加し、
多数の中継ノードにメールの増殖が起こり、各ノード上
のメモリを大量に消費してしまう恐れがあった。
【0008】本発明は、上述の技術的課題を解決し、デ
ジタル回線の有効利用を図るとともに、メールが送信先
のノードに届きやすく、かつメールの増殖を防止したメ
ール転送システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ディジタル通信網を介して相互に通信可能に結合された
3つ以上のノードを備え、各ノード間で通信を行う際
に、ディジタル通信網に接続されたチャネルを多重化し
て複数のサブチャネルに分割し、空きサブチャネルを用
いてメールの送受信を行うようなメール転送システムで
あって、各ノードは、自ノードで発生したメールを他の
ノードに送信する際に、当該メールに、当該メールの中
継段数の上限を示す上限中継段数と、当該自ノードおよ
び当該メールを中継する中継ノードにおける中継転送依
頼数のそれぞれの上限を示す上限中継転送依頼数と、当
該自ノードにおける中継転送依頼数とを付加して送信す
る第1のメール送信手段と、他の第1のノードで発生し
たメールを他の第2のノードに中継転送する際に、当該
メールに中継段数と、中継ノードにおける中継転送依頼
数とを追加して送信する第2のメール送信手段と、通信
に関する履歴情報を、少なくとも自ノードと他のノード
との相互間のそれぞれについて記憶する履歴情報記憶手
段、履歴情報のしきい値を示す履歴情報しきい値を記憶
する履歴情報しきい値記憶手段、他の第1のノードへ送
信すべきメールが発生している状態で、自ノードと他の
第2のノードとの間でサブチャネルを用いた通信が開始
された場合、履歴情報記憶手段に記憶された当該他の第
1および第2のノード相互間の履歴情報をサーチするサ
ーチ手段、および他の第1のノードへ送信すべきメール
が発生している状態で、自ノードと他の第2のノードと
の間でサブチャネルを用いた通信が開始された場合、サ
ーチ手段によりサーチされた他の第1および第2のノー
ド相互間の履歴情報と、履歴情報しきい値記憶手段に記
憶された履歴情報しきい値と、第1のメール送信手段に
より付加された上限中継段数および上限中継転送依頼数
と、第1および第2のメール送信手段により付加および
追加された中継段数および中継転送依頼数とをメール中
継判定情報として用いて、当該メールを当該他の第2の
ノードに転送するか否かを判定する第1の判定手段を備
える。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
ものにおいて、履歴情報は、発着呼の頻度を表す発着呼
率、単位時間内に到着した自ノード宛の全メール数に対
する空きサブチャネルを用いて到着した自ノード宛の全
メール数の割合を表すメール到達確率、またはメールが
発ノードに発生した時から着ノードに到着するまでの当
該メールを転送するのに要するメール転送時間の平均値
を表す平均メール転送時間のうち、少なくともいずれか
1つである。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載のものにおいて、第1のメール送信手段は、自己
宛のメールに付加および追加された中継段数と中継転送
依頼数とをメールが発生した発ノードごとにそれぞれ集
計し、集計した結果から上限中継段数と上限中継転送依
頼数とを算出する。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項2に記載の
ものにおいて第1のメール送信手段は、履歴情報記憶手
段が記憶するメール到達確率が履歴情報しきい値記憶手
段に記憶された履歴情報しきい値を超えるように、上限
中継段数と上限中継転送依頼数とを算出する。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項2に記載の
ものにおいて第1のメール送信手段は、履歴情報記憶手
段が記憶する平均メール転送時間が履歴情報しきい値記
憶手段に記憶された履歴情報しきい値より小さくなるよ
うに、上限中継段数と上限中継転送依頼数とを算出す
る。
【0014】請求項6に係る発明は、請求項1ないし5
のいずれかに記載のものにおいて各ノードは、さらに他
の第1のノードで発生した自己宛のメールが他の第2の
ノードから到着した場合、当該メールが到着したことを
示す到着確認情報を作成する到着確認情報作成手段、到
着確認情報が存在する状態で、自ノードと他のノードと
がサブチャネルを用いた通信が開始された場合、空きサ
ブチャネルを用いて当該到着確認情報を送信する第1の
到着確認情報送信手段、および他のノードから到着確認
情報を受信した場合において、自ノードに当該到着確認
情報に対応するメールが存在するとき、当該メールを削
除するメール削除手段を備える。
【0015】請求項7に係る発明は、請求項1ないし5
のいずれかに記載のものにおいて各ノードは、さらに他
の第1のノードで発生した自己宛のメールが他の第2の
ノードから到着した場合、当該メールが到着したことを
示す到着確認情報を作成する到着確認情報作成手段、自
ノードで発生した到着確認情報を他のノードに送信する
際に、当該到着確認情報に、当該到着確認情報を中継す
る中継ノードの中継段数の上限を示す上限中継段数と、
当該自ノードおよび当該中継ノードにおける中継転送依
頼数の上限を示す上限中継転送依頼数と、当該自ノード
における中継転送依頼数とを付加して送信する第1の到
着確認情報送信手段、他の第1のノードで発生した到着
確認情報を他の第2のノードに中継転送する際に、当該
到着確認情報に中継ノードの中継段数と、中継ノードに
おける中継転送依頼数とを追加して送信する第2の到着
確認情報送信手段と、他の第1のノードへ送信すべき到
着確認情報が存在している状態で、自ノードと他の第2
のノードとの間でサブチャネルを用いた通信が開始され
た場合、サーチ手段によりサーチされた当該他の第1お
よび第2のノード相互間の履歴情報と、履歴情報しきい
値記憶手段に記憶された履歴情報しきい値と、第1の到
着確認情報送信手段により付加された上限中継段数およ
び上限中継転送依頼数と、第1および第2の到着確認情
報送信手段により付加および追加された中継段数および
中継転送依頼数とを到着確認情報中継判定情報として用
いて、空きサブチャネルを用いて当該到着確認情報を当
該他の第2のノードに転送するか否かを判定する第2の
判定手段、および他のノードから到着確認情報を受信し
た場合において、自ノードに当該到着確認情報に対応す
るメールが存在するとき、当該メールを削除するメール
削除手段を備える。
【0016】請求項8に係る発明は、請求項7に記載の
ものにおいて各ノードは、さらに他の第1のノードへ送
信すべき到着確認情報が発生している状態で、自ノード
と他の第2のノードとの間でサブチャネルを用いた通信
が開始された場合において、当該第2のノードに当該到
着確認情報に対応するメールが存在するとき、第2の判
定手段の判定結果の如何に拘わらず、空きサブチャネル
を用いて当該到着確認情報を当該他の第2のノードに転
送する第3の到着確認情報送信手段を備える。
【0017】請求項9に係る発明は、請求項1ないし8
のいずれかに記載のものにおいて履歴情報記憶手段は、
通信に関する履歴情報を、自ノードと他のノードとの相
互間のそれぞれについて記憶する第1の記憶領域、およ
び通信に関する履歴情報を、他のノード相互間のそれぞ
れについて記憶する第2の記憶領域を含み、各ノード
は、さらに自ノードにおいて発生したメールを他のノー
ドに送信する際、または自ノードで発生した到着確認情
報を他のノードに送信する際、当該メールまたは当該到
着確認情報に第1の記憶領域に記憶した自ノードと他の
ノード相互間の履歴情報を付加して送信する履歴情報送
信手段、およびメールまたは到着確認情報を受信した場
合、当該メールまたは当該到着確認情報に付加された履
歴情報に基づいて、第2の記憶領域に記憶する他のノー
ド相互間の履歴情報を更新する履歴情報更新手段を備え
る。
【0018】
【作用】請求項1に係る発明においては、他の第1のノ
ードへ送信すべきメールが発生している状態で、自ノー
ドと他の第2のノードとの間でサブチャネルを用いた通
信が開始された場合、他の第1および第2のノード相互
間の履歴情報と、履歴情報しきい値と、上限中継段数お
よび上限中継転送依頼数と、中継段数および中継転送依
頼数とをメール中継判定情報として用いて、当該メール
を当該他の第2のノードに転送するか否かを判定するよ
うにしている。したがって、デジタル回線の有効利用を
図るとともに、メールの増殖を防止しつつ、メールを効
率よく宛先のノードに転送することができる。
【0019】請求項2に係る発明においては、履歴情報
として、発着呼の頻度を表す発着呼率、単位時間内に到
着した自ノード宛の全メール数に対する空きサブチャネ
ルを用いて到着した自ノード宛の全メール数の割合を表
すメール到達確率、またはメールが発ノードに発生した
時から着ノードに到着するまでの当該メールを転送する
のに要するメール転送時間の平均値を表す平均メール転
送時間のうち、少なくともいずれか1つを用いるように
している。したがって、メールを効率よく宛先のノード
に転送することができる。
【0020】請求項3に係る発明においては、第1のメ
ール送信手段は、自己宛のメールに付加および追加され
た中継段数と中継転送依頼数とをメールが発生した発ノ
ードごとにそれぞれ集計し、集計した結果から上限中継
段数と上限中継転送依頼数とを算出するようにしてい
る。したがって、各ノードのトラヒックに応じた最適な
上限中継段数および上限中継転送依頼数をメールに設定
することができる。
【0021】請求項4に係る発明においては、第1のメ
ール送信手段は、履歴情報記憶手段が記憶するメール到
達確率が履歴情報しきい値記憶手段に記憶された履歴情
報しきい値を超えるように、上限中継段数と上限中継転
送依頼数とを算出するようにしている。したがって、各
ノードのトラヒックに応じた最適な上限中継段数および
上限中継転送依頼数をメールに設定することができる。
【0022】請求項5に係る発明においては、第1のメ
ール送信手段は、履歴情報記憶手段が記憶する平均メー
ル転送時間が履歴情報しきい値記憶手段に記憶された履
歴情報しきい値より小さくなるように、上限中継段数と
上限中継転送依頼数とを算出するようにしている。した
がって、各ノードのトラヒックに応じた最適な上限中継
段数および上限中継転送依頼数をメールに設定すること
ができる。
【0023】請求項6に係る発明においては、他の第1
のノードで発生した自己宛のメールが他の第2のノード
から到着した場合、当該メールが到着したことを示す到
着確認情報を作成し、到着確認情報が存在する状態で、
自ノードと他のノードとがサブチャネルを用いた通信が
開始された場合、空きサブチャネルを用いて当該到着確
認情報を送信し、他のノードから到着確認情報を受信し
た場合において、自ノードに当該到着確認情報に対応す
るメールが存在するとき、当該メールを削除するように
している。したがって、メールを記憶する記憶領域が広
がり、メモリの有効利用を図ることができる。
【0024】請求項7に係る発明においては、他の第1
のノードで発生した自己宛のメールが他の第2のノード
から到着した場合、当該メールが到着したことを示す到
着確認情報を作成し、他の第1のノードへ送信すべき到
着確認情報が存在している状態で、自ノードと他の第2
のノードとの間でサブチャネルを用いた通信が開始され
た場合、当該他の第1および第2のノード相互間の履歴
情報と、履歴情報しきい値と、上限中継段数および上限
中継転送依頼数と、中継段数および中継転送依頼数とを
到着確認情報中継判定情報として用いて、空きサブチャ
ネルを用いて当該到着確認情報を当該他の第2のノード
に転送するか否かを判定するようにしている。したがっ
て、デジタル回線の有効利用を図るとともに、到着確認
情報の増殖を防止しつつ、到着確認情報を効率よく発ノ
ードに転送することができる。
【0025】請求項8に係る発明においては、他の第1
のノードへ送信すべき到着確認情報が発生している状態
で、自ノードと他の第2のノードとの間でサブチャネル
を用いた通信が開始された場合において、当該第2のノ
ードに当該到着確認情報に対応するメールが存在すると
き、第2の判定手段の判定結果の如何に拘わらず、空き
サブチャネルを用いて当該到着確認情報を当該他の第2
のノードに転送するようにしている。したがって、メー
ルを効率よく削除でき、しかも、メールを記憶する記憶
領域が広がり、メモリの有効利用を図ることができる。
【0026】請求項9に係る発明においては、履歴情報
記憶手段は、通信に関する履歴情報を、自ノードと他の
ノードとの相互間のそれぞれについて記憶する第1の記
憶領域、および通信に関する履歴情報を、他のノード相
互間のそれぞれについて記憶する第2の記憶領域を含
み、各ノードは、自ノードにおいて発生したメールを他
のノードに送信する際、または自ノードで発生した到着
確認情報を他のノードに送信する際、当該メールまたは
当該到着確認情報に第1の記憶領域に記憶した自ノード
と他のノード相互間の履歴情報を付加して送信し、メー
ルまたは到着確認情報を受信した場合、当該メールまた
は当該到着確認情報に付加された履歴情報に基づいて、
第2の記憶領域に記憶する他のノード相互間の履歴情報
を更新するようにしている。したがって、メールの中継
転送または到着確認情報の中継転送に当たり、通信先の
ノードに履歴情報を問い合わせる必要がなくなり、ただ
ちに中継転送するか否か判定することができる。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図1は本発明の第1の実施例に係るメール転送
システムの全体構成を示すブロック図であり、図2は図
1の各ノード1,2,3の構成を示すブロック図であ
る。図1において、本実施例では、複数のノード(図示
3つ)1,2,3がデジタル通信網であるISDN網9
を介して相互に通信可能に結合されている。各ノード
1,2,3には、電話機、FAX、パーソナルコンピュ
ータ等の通信端末10a〜10n,20a〜20n,3
0a〜30nがそれぞれ収容されている。
【0028】各ノード1,2,3は、ISDN網9を介
して、各通信端末10a〜10n,20a〜20n,3
0a〜30n相互間のリアルタイムな通信のコネクショ
ンおよびサブコネクションを設定する。また、ノード
1,2,3は、各通信端末10a〜10n,20a〜2
0n,30a〜30nから依頼されたボイスメール、電
子メール等のメールの受け付け、サブコネクションを用
いたISDN網9を介するメールの転送、各通信端末1
0a〜10n,20a〜20n,30a〜30nに対す
るメールの配信を行う。メールの転送に関して、各ノー
ド1,2,3は、自ノードで発生したメールの宛先が他
のノードである場合に発ノードとして動作し、他のノー
ド宛のメールを別の他のノードから受信した場合に中継
ノードとして動作し、自ノード宛のメールを受信した場
合に着ノードとして動作する。
【0029】図2において、各ノード1,2,3は、そ
れぞれ、I/F部101,201,301と、多重分離
部102,202,302と、交換スイッチ103,2
03,303と、端末I/F部104,204,304
と、メール蓄積部105,205,305と、メール管
理部106,206,306と、呼制御部107,20
7,307と、コネクション検出部108,208,3
08と、中継依頼管理部109,209,309と、発
着呼率管理部110,210,310とを備える。
【0030】網I/F部101,201,301は、I
SDN網9に接続するためのインタフェース処理を行な
う。多重分離部102,202,302は、ISDNの
1本のBチャネルを例えば32kbpsの2本のサブチ
ャネルに分割して使用するために、データの多重を行う
とともに、多重化されたデータの分離を行なう。交換ス
イッチ103,203,303は、内線相互間の回線交
換、内線と、外線との相互間の回線交換、およびメール
管理部106,206,306への接続を行なう。端末
I/F部104,204,304は、各通信端末10a
〜10n,20a〜20n,30a〜30nと、ノード
1,2,3とのインタフェース処理を行ない、通信端末
10a〜10n,20a〜20n,30a〜30nから
入力された音声信号等をディジタル符号化するととも
に、符号化された音声信号等を復号化し通信端末10a
〜10n,20a〜20n,30a〜30nに出力す
る。
【0031】メール蓄積部105,205,305は、
自ノードにおいて発生したメール、他のノードから中継
転送依頼されたメール、自ノード宛のメールを蓄積す
る。メール管理部106,206,306は、メール蓄
積部105,205,305に蓄積した自ノードにおい
て発生したメール、他のノードから中継転送依頼された
メールを他のノードに転送するか否か判断するととも
に、自ノード宛のメールを受信する。また、メール管理
部106,206,306は、自ノード宛のメールを受
信したことを検出し、到着確認情報を作成する。呼制御
部107,207,307は、通信相手側の通信端末1
0a〜10n,20a〜20n,30a〜30nとのコ
ネクションの設定および解放処理を行なう。コネクショ
ン検出部108,208,308は、Bチャネルを用い
たコネクションの設定と、サブチャネルを用いたコネク
ションの設定とを検出する。
【0032】図3は、各ノード1,2,3の中継依頼管
理部109,209,309および発着呼率管理部11
0,210,310の内部構成を示す図である。図3に
おいて、中継依頼管理部109,209,309の内部
メモリ109m,209m,309mには、予め設定さ
れた上限中継段数N1,N2,N3と、予め設定された
上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1c、M2a,
M2b,M2c、M3a,M3b,M3cと、メール蓄
積部105,205,305に蓄積されている各メール
の中継段数Xと、中継転送依頼数Y1,Y2,Y3とを
記憶する領域が設けられている。中継依頼管理部10
9,209,309は、上限中継段数N1,N2,N3
と、上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1c、M2
a,M2b,M2c、M3a,M3b,M3cを保持
し、中継段数Xと中継転送依頼数Y1,Y2,Y3を管
理する。なお、M1a,M2a,M3aは、メールが発
生した発ノードにおける上限中継転送依頼数、M1b,
M2b,M3bは、第1段目の中継ノードにおける上限
中継転送依頼数、M1c,M2c,M3cは、第2段目
の中継ノードにおける上限中継転送依頼数である。ま
た、Y1は、発ノードにおける中継転送依頼数であり、
Y2は、第1段目の中継ノードにおける中継転送依頼数
であり、Y3は、第2段目の中継ノードにおける中継転
送依頼数である。
【0033】図3において、発着呼率管理部110,2
10,310の内部メモリ110m,210m,310
mには、履歴情報しきい値としての発着呼率しきい値R
1,R2,R3と、通信に関する履歴情報としての自ノ
ードと他のノードの発着呼率R12,R13、R21,
R23、R31,R32とを記憶する領域が設けられて
いる。発着呼率管理部110,210,310は、発着
呼率しきい値R1,R2,R3を内部メモリ110m,
210m,310mに保持しており、自ノードと他のノ
ード相互間の発呼または着呼を監視し、各ノード1,
2,3間の単位時間当たりの発着呼数を発着呼率(すな
わち、各ノード1,2,3間の発着呼の発生頻度を表す
情報)発着呼率R12,R13、R21,R23、R3
1,R32として計算し、計算結果を内部メモリ110
m,210m,310mに保持する。
【0034】なお、図1において、Bは、通話のために
設定されたBチャネルリンクを示している。また、R1
2(=R21)は、ノード1,2間の発着呼率、R23
(=R32)は、ノード2,3間の発着呼率、R13
(=R31)はノード1,3間の発着呼率を示してい
る。また、R1,R2、R3は、各ノード1,2,3の
発着呼率しきい値を示している。また、N1,N2,N
3、M1a,M1b,M1c、M2a,M2b,M2
c、M3a,M3b,M3c、X、Y1,Y2,Y3
は、メールを格納するフレーム(後述)に付加される上
限中継段数、上限中継転送依頼数、中継段数および中継
転送依頼数をそれぞれ示している。
【0035】上記のように構成されたメール転送システ
ムでは、発着呼率R12,R13、R21,R23、R
31,R32と、発着呼率しきい値R1,R2,R3
と、上限中継段数N1,N2,N3と、上限中継転送依
頼数M1a,M1b,M1c、M2a,M2b,M2
c、M3a,M3b,M3cと、中継段数Xと、中継転
送依頼数Y1,Y2,Y3とを各ノード1,2,3にお
けるメールの中継判定情報として用いている。
【0036】次いで、第1の実施例のメール転送システ
ムの動作を、ISDNの1本のBチャネル(64kbp
s)を32kbpsの2本のサブチャネルに分割して使
用するものとして説明する。まず、コネクションの設定
動作、サブコネクションの設定動作を、代表的にノード
1の場合について説明する。通信端末10a〜10nの
いずれかから通信端末20a〜20nのいずれかに対し
て通信する場合、通信相手の電話番号を入力すると、ノ
ード1の呼制御部107は、網I/F部101を介して
ISDN網9に発呼信号を出力する。相手先番号の通信
端末20a〜20nの応答により、ISDN網9から接
続完了信号が出力されると、ノード1の呼制御部107
は、接続完了信号を発呼元の通信端末10a〜10nに
出力するとともに、Bチャネルコネクションおよび第1
および第2の2つのサブチャネルコネクションを設定す
る。
【0037】発呼元の通信端末10a〜10nから入力
された音声信号は、端末I/F部104において32k
bpsに符号化され、交換スイッチ103を介して多重
分離部102に入力される。多重分離部102は第1の
サブチャネルを音声信号送受信用に割り当て、網I/F
部101は符号化された音声信号をISDN信号形式に
変換してISDN網9に送出する。このようにして、通
信端末10a〜10n,20a〜20n,30a〜30
n相互間の通信が行われる。この場合、第1のサブチャ
ネルで通信が行われるので、第2のサブチャネルは、空
いている。このため、ノード1,2は、第2のサブチャ
ネルを使用して相互にメールを無料で転送することがで
きる。
【0038】次いで、発着呼率の計測動作を、代表的に
ノード1の場合について説明する。ノード1の発着呼率
管理部110は、ノード2,3への発呼またはノード
2,3からの着呼が起きると、呼の相手先ノード番号を
抽出し、呼の発生した時刻を通信先ノード番号別に内部
メモリ110mに格納する。このようにして呼発生時刻
データが集計できたら、発着呼率管理部110は、内部
メモリ110mに記憶された通信先ノード番号毎の呼発
生時刻データから、ノード1,ノード2間の発着呼率R
12(ノード1,ノード2間の単位時間当たりの発着呼
数)と、ノード1,ノード3間の発着呼率R13(ノー
ド1,ノード3間の単位時間当たりの発着呼数)とを計
算し、内部メモリ110mに格納する。
【0039】他のノード2,3の発着呼率管理部21
0,310においても、上記と同様の動作を繰り返すこ
とによって、ノード2におけるノード1,ノード2間の
発着呼率R21およびノード2,ノード3間の発着呼率
R23と、ノード3におけるノード1,ノード3間の発
着呼率R31およびノード3,ノード2間の発着呼率R
32とが作成され、それぞれ内部メモリに格納される。
ところで、ノード1の中継判定情報のうちノード2,ノ
ード3間の発着呼率R23は、ノード2または3でしか
作成されないので、ノード1は、ノード2またはノード
3に問い合わせることによりサーチするようにしてい
る。ノード2におけるノード1,ノード3間の発着呼率
R13と、ノード3におけるノード1,ノード2間の発
着呼率R12も同様な動作によってサーチされる。
【0040】次いで、メールの受け付け動作を、代表的
にノード1の場合について説明する。例えば、通信端末
10aから通信端末30aに対してメールを送る場合、
通信端末10aの発信者は、ノード1に対して通信端末
10aからメールを入力する旨通知し、通信端末30a
の電話番号と、メール転送制限時間tmと、メールとを
順次入力する。通信端末10aから入力されたメール
は、ノード1の端末I/F部104によって符号化され
ることにより、データ圧縮され、メール蓄積部105に
蓄積される。また、メール蓄積部105に新しいメール
が発生すると、中継依頼管理部109は、発生したメー
ルに対してヘッダを作成し、ヘッダを内部メモリ109
mに登録する。
【0041】次いで、中継依頼管理部109において作
成されるヘッダと、メールを転送する場合の、メールの
フレーム構造とを説明する。図4は、メールを転送する
場合の、メールのフレーム構造を示す図である。図4に
おいて、1つのフレームFは、メールのデータが格納さ
れるメール本体αと、メールに付加されるヘッダβと、
トレイラγとで構成される。トレイラγには、メールの
データ量を表すメール長と、メール等のデータの誤りを
訂正する誤り訂正符号が格納される。
【0042】ヘッダβには、メール識別番号と、メール
識別子と、発ノード番号と、着ノード番号と、メール発
生時刻と、メール転送制限時間tmと、上限中継依頼情
報と、中継依頼情報とをそれぞれ記録する領域が設けら
れている。メール識別番号は、発生したメールをシステ
ムにおいて特定するための番号であり、例えば、メール
が発生したノードのノード番号と、メールのシリアル番
号との組み合わせで構成される。メール識別子は、フレ
ームFが、メールであるのか、到着確認情報であるのか
を示している。発ノード番号は、メールの転送を依頼し
た通信端末が接続されたメールの転送元のノード番号で
ある。着ノード番号は、メールの宛先の通信端末が接続
されているメールの転送先のノード番号である。メール
発生時刻は、自ノードで発生したメールがメール蓄積部
105,205,305および中継依頼管理部109,
209,309に登録された時刻である。メール転送制
限時間tmは、発信者により設定され、宛先のノードま
でメールを転送するための制限時間である。メール発生
時刻と、現在の時刻と、メール転送制限時間tmとを監
視することにより、そのメールがメール転送制限時間t
mをオーバーしたか否かを検出することができる。
【0043】上限中継依頼情報は、そのメールを宛先ノ
ードに転送するまでに許される中継段数のしきい値を表
す上限中継段数N1,N2,N3と、メールが発生した
発生ノードおよびメールを中継転送する中継ノードにお
いて、中継転送依頼できるノード数のしきい値を表す上
限中継転送依頼数M1a,M1b,M1c、M2a,M
2b,M2c、M3a,M3b,M3cとを含む。中継
依頼情報は、中継段数Xと、中継転送依頼数Y1,Y
2,Y3とを含む。
【0044】図5は、中継依頼管理部109,209,
309によって管理される中継依頼情報の遷移を示す遷
移図である。ヘッダβに格納される中継依頼情報は、そ
のメールが滞在するノードの中継依頼管理部109によ
ってそれぞれ管理されている。メールを転送する場合、
中継依頼管理部109から中継依頼情報を読出してヘッ
ダβに記録する。メールの発生時点においては、中継段
数Xと中継転送依頼数Y1,Y2,Y3には、初期値
(例えば、X=「0」,Y1,Y2,Y3=「1」)が
格納されている。発ノードから第1段目の中継ノードに
メールの中継転送の依頼をした場合、発ノードは、中継
転送の依頼を行うごとに中継転送依頼数Y1を「1」ず
つインクリメントする(Y1=「1」,「2」,…)。
中継転送の依頼を受けた第1段目の中継ノードは、中継
段数Xを「1」インクリメントする(X=「1」)。
【0045】第1段目の中継ノードから第2段目の中継
ノードにメールの中継転送の依頼をした場合、第1段目
の中継ノードは、中継転送の依頼を行うごとに中継転送
依頼数Y2を「1」ずつインクリメントする(Y2=
「1」,「2」,…)。中継転送の依頼を受けた第2段
目の中継ノードは、中継段数Xを「1」インクリメント
する(X=「2」)。このように中継段数Xと中継転送
依頼数Y1,Y2,Y3とをインクリメントすることに
より、そのメールが自ノードに到着するまでに何段中継
されたか、中継依頼した各ノードでどれだけ中継転送依
頼されたか、自ノードでどれだけ中継依頼したかを管理
することができる。
【0046】次いで、メールの転送動作を、代表的にノ
ード1からノード3に転送する場合について説明する。
まず、ノード1とノード3との間で通信が発生した場合
について説明する。ノード1で発生したノード3宛のメ
ールがメール蓄積部105に蓄積されている状態で、ノ
ード3からノード1に対して第1のサブチャネルを指定
した呼が発生すると、ノード1の呼制御部107は、ノ
ード3からの呼を受け付け、第1のサブチャネルによる
コネクションを設定する。ノード1の多重分離部102
は、1本のBチャネルから第1のサブチャネルを分離
し、交換スイッチ103を介して端末I/F部104に
出力することによってノード3とノード1との間で、第
1のサブチャネルを用いた通信が開始される。
【0047】このとき、コネクション検出部108は、
接続完了信号により、ノード3とノード1との間で第1
のサブチャネルを用いたサブチャネルコネクションが設
定されたことを検出し、メール管理部106に通知す
る。メール管理部106は、中継依頼管理部109から
メールのヘッダβを読み出し、ヘッダβの着ノード番号
と通信先ノード番号とが一致するか否か判断する。ヘッ
ダβの着ノード番号と通信先ノード番号とが一致する場
合、メール管理部106は、メール蓄積部105からヘ
ッダβに対応するメール本体αを読み出し、読み出した
ヘッダβと、メール本体αとを多重分離部102へ出力
する。多重分離部102は、ノード3と通信中のBチャ
ネルの第2のサブチャネルをメールの転送に割り当てる
とともに、フレームFにヘッダβと、メール本体αと、
トレイラγとを格納し、ISDN網9経由で、第2のサ
ブチャネルを用いてフレームFを転送先ノード3へ転送
する。したがって、第1のサブチャネルの通信ととも
に、メールをノード1からノード3に転送することによ
り、メールの転送のために回線を別途形成する必要がな
く、回線を有効利用することができる。
【0048】次いで、ノード1とノード3との間で通信
が発生する前に、ノード1とノード2との間で通信が発
生し、次いでノード2とノード3との間で通信が発生し
た場合について説明する。ノード2からノード1に対し
て第1のサブチャネルを指定した呼が発生した場合、ノ
ード1の呼制御部107は、ノード2からの呼を受け付
け、第1のサブチャネルによるコネクションを設定す
る。多重分離部102は、第1のサブチャネルを分離
し、分離した第1のサブチャネルの通信情報を交換スイ
ッチ103を介して端末I/F部104に出力する。こ
れにより、ノード2とノード1との間で通信が開始され
る。
【0049】このときに、コネクション検出部108
は、接続完了信号により、ノード2とノード1との間で
第1のサブチャネルを用いたサブチャネルコネクション
が設定されたことを検出し、メール管理部106に通知
する。メール管理部106は、中継依頼管理部109か
らメールのヘッダを読み出し、ヘッダの着ノード番号と
通信先ノード番号とが一致するか否か判断する。メール
管理部106は、着ノード番号と通信先ノード番号とが
一致しないことを検出すると、ノード2に対して、ノー
ド2とメールの宛先であるノード3との間の発着呼率R
23を第2のサブチャネルを用いて、問い合わせる。ノ
ード2は、問い合わせに応じて、ノード1に対して、発
着呼率管理部210に保持している自ノードとノード3
との間の発着呼率R23をサブチャネルを用いて通知す
る。
【0050】発着呼率R23を受け取ると、ノード1の
メール管理部106は、中継判定情報を用いてメールを
ノード2に転送するか否か、判定する。すなわち、ノー
ド2とノード3との間の発着呼率R23が予め設定した
発着呼率しきい値R1よりも大きく(R23>R1)、
ヘッダの現在の中継段数X(X=0)が上限中継段数N
1よりも小さく(X<N1)、かつ自ノードにおける中
継転送依頼数Y1が上限中継転送依頼数M1よりも小さ
い(Y1<M1)か否か判定する。
【0051】ここで、ノード2とノード3との間の発着
呼率R23と発着呼率しきい値R1とを比較しているの
は、着ノードとの間の発着呼率の高い第1段目の中継ノ
ードにだけメールの中継を依頼し、着ノードにメールが
転送される確率を高くするためである。また、中継段数
Xと上限中継段数N1とを比較しているのは、中継段数
Xを上限中継段数N1以内に制限するためである。ま
た、中継転送依頼数Y1と上限中継転送依頼数M1とを
比較しているのは、中継転送依頼数Y1を上限中継転送
依頼数M1以内に制限するためである。これにより、着
ノードにメールが転送される確率を高く、かつ、メール
の増殖を一定範囲に制限することができる。なお、ノー
ド2等の第1段目の中継ノードと第2段目の中継ノード
との間、第2段目の中継ノードと第3段目の中継ノード
との間等で通話が発生した場合も、同様にして中継判定
情報を用いてメールの中継転送を依頼するか否かが判定
される。
【0052】ノード2とノード3との間の発着呼率R2
3が予め設定した発着呼率しきい値R1よりも大きく、
中継段数X(X=0)が上限中継段数N1よりも小さ
く、かつ中継転送依頼数Y1が上限中継転送依頼数M1
よりも小さい場合、メール管理部106は、メール蓄積
部105からヘッダβに対応するメール本体をコピー
し、読み出したヘッダβと、コピーしたメール本体αと
を多重分離部102へ出力する。多重分離部102は、
ノード2と通信中のBチャネルの第2のサブチャネルを
メール本体αを含むフレームFの転送に割り当て、フレ
ームFにヘッダβと、メール本体αと、トレイラγとを
格納し、ISDN網9経由で、第2のサブチャネルを用
いてフレームFを、通信音声と共にISDN網9経由で
ノード2へ無料で転送し、ノード2に対してノード3へ
のメール転送を依頼する。
【0053】第2のサブチャネルでノード2に中継依頼
されたフレームFは、多重分離部202において第1の
サブチャネルの通信と分離される。フレームF中のメー
ル本体αは、メール管理部206を介してメール蓄積部
205に蓄積される。フレームF中のヘッダβは、中継
依頼管理部209に格納される。中継依頼管理部209
は、ヘッダβの中継段数Xを「1」インクリメントす
る。
【0054】一方、ノード1の中継依頼管理部109
は、メールの中継転送を依頼すると、ヘッダの中継転送
依頼数Y1を「1」インクリメントする。このように、
ノード1の中継依頼管理部109は、他の第1段目の中
継ノードに中継転送を依頼するごとに、中継転送依頼数
Y1を「1」ずつインクリメントする。しかしながら、
ノード1において、中継転送依頼数Y1を上限中継転送
依頼数M1aで制限している。すなわち、中継転送依頼
数Y1が増加し、中継転送依頼数Y1が上限中継転送依
頼数になると、中継判定情報が判定条件を満たさなくな
るため、他のノードへのメールの中継転送が停止され
る。したがって、ノード1から第1段目の中継ノードに
増殖するメールの数は、上限中継転送依頼数M1aまで
に制限される。
【0055】ノード2のメール蓄積部205にノード1
から中継転送依頼されたメールが存在している状態で、
ノード3からノード2に対して第1のサブチャネルを指
定した呼が発生した場合、ノード2の呼制御部207
は、呼を受け付ける。これにより、ノード1とノード2
との場合と同様にしてノード3とノード2との間の通信
が開始される。このとき、コネクション検出部208
は、接続完了信号により、ノード3とノード2との間で
第1のサブチャネルを用いたサブチャネルコネクション
が設定されたことを検出し、メール管理部206に通知
する。メール管理部206は、メールのヘッダβを中継
依頼管理部209から読み出し、着ノード番号と通信先
ノード番号とが一致するか否か判断する。メール管理部
206は、一致することを検出すると、ヘッダβと、メ
ール蓄積部205からメール本体αとを多重分離部20
2へ出力する。多重分離部202は、ノード3と通信中
のBチャネルの第2のサブチャネルをメール本体αを含
むフレームFの転送に割り当て、フレームFを通信音声
とともにISDN網9経由でメールの宛先のノード3へ
転送する。これにより、ノード1において発生したメー
ルを、メールの宛先のノード3に無料で転送することが
できる。したがって、発ノードから着ノードまで、IS
DN網9の有効利用を図るとともに、中継依頼したメー
ルを効率よく、かつメールの増殖を防止しながら中継転
送することができる。
【0056】次いで、メールが着ノードに届いた場合の
動作を、ノード3を代表例として説明する。ノード3の
メール管理部306は、受信したメールのヘッダαの着
ノード番号から自ノード宛のメールであることを検出
し、メールをメール蓄積部305に格納するとともに、
到着確認情報を作成する。到着確認情報は、例えば、図
4に示した、ヘッダβと、トレイラγとのみで構成され
ている。なお、メール識別子は、到着確認情報であるこ
とを示すように書き換えられている。到着確認情報を作
成した状態でノード3とノード1との間、またはノード
3とノード2との間で通信が発生すると、ノード3は、
メールの転送の場合と同様に、第2のサブチャネルを用
いてノード1あるいはノード2に到着確認情報を転送す
る。
【0057】各ノード1,2,3のメール管理部10
6,206,306は、現在の時刻を計時するタイマを
備えており、メールの発生時刻と現在の時刻とからメー
ル転送制限時間をオーバしたか否か監視している。メー
ル管理部106,206,306は、メール転送制限時
間tmが経過する前に到着確認情報を受信した場合、到
着確認情報に対応するメールをメール蓄積部105,2
05,305から削除する。これにより、メールを記憶
する記憶領域を広げることができる。メール転送制限時
間tmが経過しても到着確認情報を受信しなかった場
合、中継ノード(本実施例の場合は、ノード2)は、メ
ール蓄積部205からそのメールを削除する。これによ
っても、メールを記憶する記憶領域を広げることができ
る。
【0058】一方、メール転送制限時間tmが経過して
も到着確認情報を受信しなかった場合、発ノード(本実
施例の場合は、ノード1)は、着ノード(本実施例の場
合は、ノード3)に対して発呼処理を行ない、メール転
送のため新たに呼接続を行なって、メールを着ノードへ
転送する。なお、到着確認情報を受信した各ノード1,
2は、メール転送制限時間tmを経過した到着確認情報
をメール蓄積部105,205から削除する。これによ
り、ノード1,2のメール蓄積部105,205に空き
ができ、記憶領域を広げることができる。
【0059】なお、上述した逆のノードから発呼により
2つのノード間で通信が発生した場合においても、第2
のサブコネクションを用いたメールおよび到着確認情報
の転送は可能である。また、Bチャネルを第1および第
2の2つのサブチャネルに分割するようにしたが、3以
上の複数のサブチャネルに分割するようにしてもよい。
【0060】以上のように、第1の実施例によれば、B
チャネルを複数のサブチャネルに分割し、通信中のチャ
ネルの空きサブチャネルを利用してメールを転送するよ
うにしているので、メールの転送のために新たにチャネ
ルを設定してコネクションを設定する必要がなく、無料
でメールを転送することが出来る。また、発着呼率R1
2,R13、R21,R23、R31,R32と、発着
呼率しきい値R1,R2,R3と、上限中継段数N1,
N2,N3と、上限中継転送依頼数M1a,M1b,M
1c、M2a,M2b,M2c、M3a,M3b,M3
cと、中継段数Xと、中継転送依頼数Y1,Y2,Y3
とを各ノード1,2,3におけるメールの中継判定情報
として用いているので、メールが無制限に増殖すること
無く、メールを効率的に転送することができる。この結
果、各ノード1,2,3のメール蓄積部105,20
5,305のメモリの消費量を低減することができる。
【0061】さらに、到着確認情報を通話の生じた各ノ
ード1,2,3に対して転送するので、到着確認情報が
発ノードに到着した場合、メールを転送したユーザは、
メールがメール転送制限時間tm内に着ノードに到着し
たことを確認でき、発ノードから着ノードに発呼してわ
ざわざメールを転送する必要がなくなる。また、メール
を保持している中継ノードも、メールが到着したことを
確認してメールを削除することができるので、メール蓄
積部105,205,305のメモリを有効に利用する
ことができる。
【0062】なお、到着確認情報の転送については、上
述の実施例では通信が発生した全てのノードに対して転
送するようにしたが、メールを転送するのと同様の方式
で到着確認情報の中継転送依頼を行ない、発ノードまで
転送しても良い。すなわち、到着確認情報のヘッダβに
上限中継段数N1,N2,N3、上限中継転送依頼数M
1a,M1b,M1c、M2a,M2b,M2c、M3
a,M3b,M3c、中継段数X、中継転送依頼数Y
1,Y2,Y3を付加し、発着呼率R12,R13、R
21,R23、R31,R32と、発着呼率しきい値R
1,R2,R3と、上限中継段数N1,N2,N3と、
上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1c、M2a,
M2b,M2c、M3a,M3b,M3cと、中継段数
Xと、中継転送依頼数Y1,Y2,Y3とを各ノード
1,2,3における到着確認情報の中継判定情報として
用いるようにしてもよい。これにより、到着確認情報の
不要な増殖が抑えられ、メール転送の効率を良くするこ
とができる。
【0063】さらに、通信が発生したノードに到着確認
情報に対応するメールが存在する場合、到着確認情報の
中継判定情報の判定条件と無関係に到着確認情報を転送
するようにしてもよい。これにより、到着確認情報の増
殖を最小限に抑えながら中継ノードに保存されているメ
ールをすばやく削除することができる。
【0064】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
なお、当該第2の実施例のメール転送システムの概略構
成は、図1に示す第1の実施例と同様であるので、以下
の説明では図1をそのまま援用することとする。当該第
2の実施例で注目すべきは、各ノード1,2,3の中継
依頼管理部109,209,309が、自ノード宛のメ
ールの中継依頼情報、すなわち中継段数X,中継転送依
頼数Y1,Y2,Y3を発ノード毎に集計し、統計処理
を行なって、自ら最適な上限中継段数N1,N2,N3
と、最適な上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1
c、M2a,M2b,M2c、M3a,M3b,M3c
を算出し、自ノードで発生したメールのヘッダに設定す
る機能も備えていることである。その他の構成について
は、第1の実施例と同様である。
【0065】メールの上限中継段数N1,N2,N3お
よび各中継段での上限中継転送依頼数M1,M2,M3
の決定動作について、代表的にノード1の場合について
説明する。ノード2またはノード3を発ノードとするノ
ード1宛のメールを受信した場合、ノード1のメール管
理部106は、メールのヘッダの着ノード番号から自ノ
ード宛のメールであることを検出する。そして、メール
のヘッダを読み出し、中継依頼管理部109へ転送す
る。中継依頼管理部109は、転送されたヘッダの発ノ
ード番号と中継依頼情報、すなわち中継段数Xと、中継
転送依頼数Y1,Y2,Y3から、発ノード毎に自ノー
ドに転送されるまでにどれだけ中継されたか、また各発
ノードおよび各中継ノードでどれだけ中継転送依頼を行
なったかを集計し、統計処理する。その結果を用いて、
中継依頼管理部109は、最適な上限中継段数N1およ
び上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1cを求め
る。
【0066】最適な上限中継段数N1および上限中継転
送依頼数M1a,M1b,M1cの求め方としては、例
えば中継段数や中継転送依頼数の平均値の小数点以下を
切り上げた値や、中継段数や中継転送依頼数の発生頻度
が最大の値を用いるなどの方法がある。そして、ノード
1において他のノード宛のメールが発生した場合、発生
したメールのヘッダβに中継依頼管理部109が求めた
上限中継段数N1および上限中継転送依頼数M1a,M
1b,M1cを設定する。また、到着確認情報について
も、そのヘッダβに中継依頼管理部109が求めた上限
中継段数N1および上限中継転送依頼数M1a,M1
b,M1cを設定する。メールの転送および到着確認情
報の転送については、第1の実施例の場合と同様であ
る。なお、ノード2,3においても、同様にして、最適
な上限中継段数N2,N3および上限中継転送依頼数M
2a,M2b,M2c、M3a,M3b,M3cが求め
られる。
【0067】ところで、このようにして上限中継段数N
1および上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1cを
求めるのは、自ノードと他のノードとの発着呼率、メー
ル発生率等のトラヒックが低ければ、自ノード宛のメー
ルは、中継段数、中継転送依頼数の大きいものが到着す
る可能性が高い。一方、自ノードと他のノードとの発着
呼率、メール発生率等のトラヒックが高ければ、自ノー
ド宛のメールは、中継段数、中継転送依頼数の小さいも
のが到着する可能性が高い。このため、各ノードのトラ
ヒックに応じて最適な上限中継段数、上限中継転送依頼
数をメールおよび到着確認情報に設定するためである。
【0068】以上のように、第2の実施例によれば、各
ノード間の発着呼率や、メール発生率等のトラヒックに
違いがある場合でも、そのトラヒックに応じた最適な上
限中継段数や上限中継転送依頼数を設定することができ
る。この結果、高い転送成功確率で、効率よくメールの
転送および到着確認情報の転送が行なえる。
【0069】次いで、本発明の第3の実施例を説明す
る。なお、当該第3の実施例のメール転送システムの概
略構成は、図1に示す第1の実施例と同様であるので、
以下の説明では図1をそのまま援用することとする。当
該第2の実施例で注目すべきは、各ノード1,2,3の
発着呼率管理部110,210,310が、第1の実施
例で説明した機能に加えて、他のノード相互間の発着呼
率を保持する機能も有することである。
【0070】図6は第3の実施例に係る発着呼率管理部
110,210,310の内部メモリ110m,210
m,310mの構成を示す図であり、図7は第3の実施
例に係る発ノードがメールを転送するときのメールのフ
レーム構造を示す図である。図6において、各発着呼率
管理部110,210,310の内部メモリ110m,
210m,310mには、それぞれ、自己ノードと他の
ノード間の相互の発着呼率を記憶する第1の記憶領域1
10a,210a,310aと、他のノード相互間の発
着呼率を記憶する第2の記憶領域110b,210b,
310bとが設けられている。
【0071】図7において、フレームFは、メールで構
成されるメール本体α、ヘッダβと、トレイラγとで構
成される。ヘッダには発着呼率を書き込む領域が設けら
れている。その他の領域については第1の実施例の場合
と同様である。発ノードは、ヘッダβの発着呼率を書き
込む領域をブランクにしてメールを転送する。着ノード
は、到着確認情報作成時に自己が第1の記憶領域110
a,210a,310aに保持している着ノードと、他
のノードとの相互間の発着呼率を書き込む。
【0072】着ノードにメールが到着した後の動作を、
代表的にノード3の場合について説明する。ノード3宛
のメールがノード3に到着した場合、ノード3のメール
管理部306は、メールのヘッダの着ノード番号から自
ノード宛のメールであることを検出する。そして、メー
ル管理部306は、そのメールの到着確認情報を作成す
る。到着確認情報は、例えば図7のヘッダβとトレイラ
γとのみで構成される。メール管理部306は、発着呼
率管理部310に対して第1の記憶領域310aに保持
している発着呼率R31,R32を出力するよう指示す
る。発着呼率管理部310は、メール管理部306から
の指示にしたがって、これまでに計測してきた自ノード
(ノード3)と他のノード(ノード1およびノード2)
との間の発着呼率R31,R32を出力する。メール管
理部306は、ヘッダβの発着呼率の領域に発着呼率管
理部310から出力された発着呼率R31,R32を書
き込む。他のノードとの通信が発生すると、ノード3
は、メールの転送の場合と同様に、到着確認情報を第2
のサブチャネルを用いて通信先のノードへ転送する。
【0073】到着確認情報がノード2に転送された場
合、ノード2のメール管理部206は、到着確認情報の
ヘッダの着ノード番号と発着呼率R31,R32を読み
出し、発着呼率管理部210へ出力する。発着呼率管理
部210は、第2の記憶領域210bに保持している発
着呼率R12,R13,R31,R32の内、ノード3
に対応する発着呼率R13,R31,R32をメール管
理部206から入力した発着呼率に書き換える。これに
より、ノード3に関する発着呼率R13,R31,R3
2が最新の発着呼率に更新されたことになる。同様に、
到着確認情報がノード1に転送された場合においても、
第2の記憶領域110bのノード3に関する発着呼率R
23,R31,R32が最新の発着呼率に更新される。
ノード1,2から他のノードに到着確認情報が転送され
た場合も同様である。
【0074】第1の実施例においては、メールを中継転
送依頼する場合、中継転送依頼先のノードに対して、中
継転送依頼先ノードと着ノードとの間の発着呼率を問い
合わせることによって得ていたが、第3の実施例では発
着呼率管理部110,210,310に他のノード相互
間の発着呼率も保持されているため、発着呼率を発着呼
率管理部110,210,310から読み出すことによ
って中継転送依頼の判定を行なう。したがって、発着呼
率を問い合わせ、返答を待つ必要がなくなるため、すぐ
に中継判定情報の判断を行うことができる。
【0075】なお、上述の実施例では、到着確認情報の
ヘッダに発着呼率を付加するようにしたが、メールのヘ
ッダに発着呼率を付加するようにしてもよい。
【0076】以上のように、第3の実施例によれば、発
着呼率管理部110,210,310において自ノード
で計測した自ノードと他のノード間の発着呼率の他に、
他ノード相互間の発着呼率も管理するようにしているの
で、中継転送依頼の際にわざわざ転送先ノードに対して
発着呼率を問い合わせる必要がなく、効率よくメールま
たは到着確認情報の転送を行なうことができる。また、
無料で転送されるメールまたは到着確認情報に発着呼率
を付加して転送するため、発着呼率転送のために別途課
金されることもない。
【0077】図8は本発明の第4の実施例のメール転送
システムの各ノード1,2,3の構成を示すブロック図
であり、図9は図8のメール転送成功率管理部111,
211,311の内部構成を示す図である。この実施例
で注目すべきは、図2の発着呼率管理部110,21
0,310に代えて、メール転送成功率管理部111,
211,311を設けるようにしたことである。他の構
成は、第1の実施例と同様である。
【0078】図9において、メール転送成功率管理部1
11,211,311の内部メモリ111m,211
m,311mには、履歴情報しきい値としてのメール転
送成功率しきい値C1,C2,C3と、履歴情報として
の他のノードから自ノード宛に転送されるメールのメー
ル転送成功率C12,C13、C21,C23、C3
1,C32とを記憶する領域が設けられている。メール
転送成功率管理部111,211,311は、メール転
送成功率しきい値C1,C2,C3を内部メモリ111
m,211m,311mに保持しており、単位時間内に
到着した自ノード宛の全メール数に対する第2のサブチ
ャネルを用いて到着した自ノード宛の全メール数の割合
を監視し、各ノード1,2,3間の単位時間当たりのメ
ール転送成功率C12,C13、C21,C23、C3
1,C32として計算し、計算結果を内部メモリ111
m,211m,311mに保持する。
【0079】例えば、ノード2において発生したノード
1宛の単位時間当たりの全メール数をC12aとし、全
メール数C12aのうち第2のサブチャネルを用いた全
メール数をC12bとすると、メール転送成功率C12
は、C12b/C12aである。ここで、(C12a−
C12b)は、メール転送時間tm経過後、メール転送
のため発ノードから着ノードにBチャネルコネクション
を設定し、通話料を支払って転送した全メール数を表
す。すなわち、メール転送成功率は、(無料で転送され
た全メール数)/(無料で転送された全メール数+通話
料を支払って転送された全メール数)を意味する。した
がって、メール転送成功率の高いノードにメールの中継
転送を依頼した方が、着ノードに効率よく転送できる。
【0080】上記のように構成されたメール転送システ
ムでは、メール転送成功率C12,C13、C21,C
23、C31,C32と、メール転送成功率しきい値C
1,C2,C3と、上限中継段数N1,N2,N3と、
上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1c、M2a,
M2b,M2c、M3a,M3b,M3cと、中継段数
Xと、中継転送依頼数Y1,Y2,Y3とを各ノード
1,2,3におけるメールおよび到着確認情報の中継判
定情報として用いている。
【0081】この第4の実施例においても、第1の実施
例と同様に、無料でメールを転送することができ、メー
ルが無制限に増殖すること無く、メールを効率的に転送
することができる。この結果、各ノード1,2,3のメ
ール蓄積部105,205,305のメモリの消費量を
低減することができる。到着確認情報が発ノードに到着
した場合、メールを転送したユーザは、メールがメール
転送制限時間tm内に着ノードに到着したことを確認で
き、発ノードから着ノードに発呼してわざわざメールを
転送する必要がなくなる。また、メールを保持している
中継ノードも、メールが到着したことを確認してメール
を削除することができるので、メール蓄積部105,2
05,305のメモリを有効に利用することができる。
【0082】なお、第2の実施例では、自ノードに転送
されてきたメールに付された中継段数Xと発ノードおよ
び各中継ノードでの中継転送依頼数Y1,Y2,Y3と
から、最適な上限中継段数N1,N2,N3および上限
中継転送依頼数M1a,M1b,M1c、M2a,M2
b,M2c、M3a,M3b,M3cを求めるようにし
たが、メール転送成功率がメール転送成功率しきい値よ
りも大きくなるように、上限中継段数N1,N2,N3
および上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1c、M
2a,M2b,M2c、M3a,M3b,M3cを算出
するようにしてもよい。これによっても、各ノード間の
メール転送成功率や、メール発生率等のトラヒックに違
いがある場合でも、そのトラヒックに応じた最適な上限
中継段数や上限中継転送依頼数を設定することができ
る。この結果、高い成功確率で、効率よくメールの転送
および到着確認情報の転送が行なえる。
【0083】また、第3の実施例では、メールまたは到
着確認情報に発着呼率を付加し、他のノード相互間の発
着呼率を管理するようにしたが、メールまたは到着確認
情報に自ノードと発ノード間のメール転送成功率C1
2,C13、C21,C23、C31,C32を付加
し、他のノード相互間のメール転送成功率C12,C1
3、C21,C23、C31,C32をメール転送成功
率管理部111,211,311で管理するようにして
もよい。これによっても、中継転送依頼の際にわざわざ
転送先ノードに対してメール転送成功率を問い合わせる
必要がなく、効率よくメールまたは到着確認情報の転送
を行なうことができる。また、無料で転送されるメール
または到着確認情報に発着呼率を付加して転送するた
め、メール転送成功率のために別途課金されることもな
い。
【0084】図10は本発明の第5の実施例のメール転
送システムの各ノード1,2,3の構成を示すブロック
図であり、図11は図10の平均メール転送時間管理部
112,212,312の内部構成を示す図である。こ
の実施例で注目すべきは、図2の発着呼率管理部11
0,210,310および図8のメール転送成功率管理
部111,211,311に代えて、平均メール転送時
間管理部112,212,312を設けるようにしたこ
とである。他の構成は、第1および第4の実施例と同様
である。
【0085】図11において、平均メール転送時間管理
部112,212,312の内部メモリ112m,21
2m,312mには、履歴情報しきい値としての平均メ
ール転送時間しきい値P1,P2,P3と、履歴情報と
しての発ノードから着ノードに到着するまでに要するメ
ールの転送時間の平均値を表す平均メール転送時間P1
2,P13、P21,P23、P31,P32とを記憶
する領域が設けられている。平均メール転送時間管理部
112,212,11は、平均メール転送時間しきい値
P1,P2,P3を内部メモリ112m,212m,3
12mに保持しており、到着した自ノード宛のメールの
メール発生時刻とメール到着時刻とを監視し、メール発
生時刻とメール到着時刻との差から各ノード1,2,3
間の単位時間当たりの平均メール転送時間P12,P1
3、P21,P23、P31,P32として計算し、計
算結果を内部メモリ112m,212m,312mに保
持する。
【0086】例えば、ノード2において発生したノード
1宛の単位時間当たりの全メール数をP12aとし、こ
の全メール数P12aのメール発生時刻とメール到着時
刻との差をP12bとすると、平均メール転送時間P1
2は、P12b/P12aである。ここで、平均メール
転送時間P12が長いと、メール転送時間tm経過後、
メール転送のため発ノードから着ノードにBチャネルコ
ネクションを設定し、通話料を支払ってメールが転送さ
れる可能性が高い。したがって、平均メール転送時間の
短いノードにメールの中継転送を依頼した方が、発ノー
ドに効率よく転送できる。
【0087】上記のように構成されたメール転送システ
ムでは、平均メール転送時間P12,P13、P21,
P23、P31,P32と、平均メール転送時間しきい
値P1,P2,P3と、上限中継段数N1,N2,N3
と、上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1c、M2
a,M2b,M2c、M3a,M3b,M3cと、中継
段数Xと、中継転送依頼数Y1,Y2,Y3とを各ノー
ド1,2,3におけるメールおよび到着確認情報の中継
判定情報として用いている。
【0088】この第5の実施例においても、第1の実施
例と同様に、無料でメールを転送することができ、メー
ルが無制限に増殖すること無く、メールを効率的に転送
することができる。この結果、各ノード1,2,3のメ
ール蓄積部105,205,305のメモリの消費量を
低減することができる。到着確認情報が発ノードに到着
した場合、メールを転送したユーザは、メールがメール
転送制限時間tm内に着ノードに到着したことを確認で
き、発ノードから着ノードに発呼してわざわざメールを
転送する必要がなくなる。また、メールを保持している
中継ノードも、メールが到着したことを確認してメール
を削除することができるので、メール蓄積部105,2
05,305のメモリを有効に利用することができる。
【0089】なお、第2の実施例では、自ノードに転送
されてきたメールに付された中継段数Xと発ノードおよ
び各中継ノードでの中継転送依頼数Y1,Y2,Y3と
から、最適な上限中継段数N1,N2,N3および上限
中継転送依頼数M1a,M1b,M1c、M2a,M2
b,M2c、M3a,M3b,M3cを求めるようにし
たが、平均メール転送時間が平均メール転送時間しきい
値よりも小さくなるように、上限中継段数N1,N2,
N3および上限中継転送依頼数M1a,M1b,M1
c、M2a,M2b,M2c、M3a,M3b,M3c
を算出するようにしてもよい。これによっても、各ノー
ド間の平均メール転送時間や、メール発生率等のトラヒ
ックに違いがある場合でも、そのトラヒックに応じた最
適な上限中継段数や上限中継転送依頼数を設定すること
ができる。この結果、高い成功確率で、効率よくメール
の転送および到着確認情報の転送が行なえる。
【0090】また、第3の実施例では、メールまたは到
着確認情報に発着呼率を付加し、他のノード相互間の発
着呼率を管理するようにしたが、メールまたは到着確認
情報に自ノードと発ノード間の平均メール転送時間P1
2,P13、P21,P23、P31,P32を付加
し、他のノード相互間の平均メール転送時間P12,P
13、P21,P23、P31,P32を平均メール転
送時間管理部112,212,11で管理するようにし
てもよい。これによっても、中継転送依頼の際にわざわ
ざ転送先ノードに対して平均メール転送時間を問い合わ
せる必要がなく、効率よくメールの転送を行なうことが
できる。また、無料で転送されるメールまたは到着確認
情報に発着呼率を付加して転送するため、平均メール転
送時間のために別途課金されることもない。
【0091】なお、上述の実施例では、発着呼率と、メ
ール転送成功率と、平均メール転送時間とを個別に用い
るようにしたが、履歴情報としてこれらを組み合わせて
使用するようにしてもよい。
【0092】
【発明の効果】請求項1に係る発明にあっては、他の第
1のノードへ送信すべきメールが発生している状態で、
自ノードと他の第2のノードとの間でサブチャネルを用
いた通信が開始された場合、他の第1および第2のノー
ド相互間の履歴情報と、履歴情報しきい値と、上限中継
段数および上限中継転送依頼数と、中継段数および中継
転送依頼数とをメール中継判定情報として用いて、当該
メールを当該他の第2のノードに転送するか否かを判定
するようにしているので、デジタル回線の有効利用を図
るとともに、メールの増殖を防止しつつ、メールを効率
よく宛先のノードに転送することができる。
【0093】請求項2に係る発明にあっては、履歴情報
として、発着呼の頻度を表す発着呼率、単位時間内に到
着した自ノード宛の全メール数に対する空きサブチャネ
ルを用いて到着した自ノード宛の全メール数の割合を表
すメール到達確率、またはメールが発ノードに発生した
時から着ノードに到着するまでの当該メールを転送する
のに要するメール転送時間の平均値を表す平均メール転
送時間のうち、少なくともいずれか1つを用いるように
しているので、メールを効率よく宛先のノードに転送す
ることができる。
【0094】請求項3に係る発明にあっては、第1のメ
ール送信手段が、自己宛のメールに付加および追加され
た中継段数と中継転送依頼数とをメールが発生した発ノ
ードごとにそれぞれ集計し、集計した結果から上限中継
段数と上限中継転送依頼数とを算出するようにしている
ので、各ノードのトラヒックに応じた最適な上限中継段
数および上限中継転送依頼数をメールに設定することが
できる。
【0095】請求項4に係る発明にあっては、第1のメ
ール送信手段が、履歴情報記憶手段が記憶するメール到
達確率が履歴情報しきい値記憶手段に記憶された履歴情
報しきい値を超えるように、上限中継段数と上限中継転
送依頼数とを算出するようにしているので、各ノードの
トラヒックに応じた最適な上限中継段数および上限中継
転送依頼数をメールに設定することができる。
【0096】請求項5に係る発明にあっては、第1のメ
ール送信手段が、履歴情報記憶手段が記憶する平均メー
ル転送時間が履歴情報しきい値記憶手段に記憶された履
歴情報しきい値より小さくなるように、上限中継段数と
上限中継転送依頼数とを算出するようにしているので、
各ノードのトラヒックに応じた最適な上限中継段数およ
び上限中継転送依頼数をメールに設定することができ
る。
【0097】請求項6に係る発明にあっては、他の第1
のノードで発生した自己宛のメールが他の第2のノード
から到着した場合、当該メールが到着したことを示す到
着確認情報を作成し、到着確認情報が存在する状態で、
自ノードと他のノードとがサブチャネルを用いた通信が
開始された場合、空きサブチャネルを用いて当該到着確
認情報を送信し、他のノードから到着確認情報を受信し
た場合において、自ノードに当該到着確認情報に対応す
るメールが存在するとき、当該メールを削除するように
しているので、メールを記憶する記憶領域が広がり、メ
モリの有効利用を図ることができる。
【0098】請求項7に係る発明にあっては、他の第1
のノードで発生した自己宛のメールが他の第2のノード
から到着した場合、当該メールが到着したことを示す到
着確認情報を作成し、他の第1のノードへ送信すべき到
着確認情報が存在している状態で、自ノードと他の第2
のノードとの間でサブチャネルを用いた通信が開始され
た場合、当該他の第1および第2のノード相互間の履歴
情報と、履歴情報しきい値と、上限中継段数および上限
中継転送依頼数と、中継段数および中継転送依頼数とを
到着確認情報中継判定情報として用いて、空きサブチャ
ネルを用いて当該到着確認情報を当該他の第2のノード
に転送するか否かを判定するようにしているので、デジ
タル回線の有効利用を図るとともに、到着確認情報の増
殖を防止しつつ、到着確認情報を効率よく発ノードに転
送することができる。
【0099】請求項8に係る発明にあっては、他の第1
のノードへ送信すべき到着確認情報が発生している状態
で、自ノードと他の第2のノードとの間でサブチャネル
を用いた通信が開始された場合において、当該第2のノ
ードに当該到着確認情報に対応するメールが存在すると
き、第2の判定手段の判定結果の如何に拘わらず、空き
サブチャネルを用いて当該到着確認情報を当該他の第2
のノードに転送するようにしているので、メールを効率
よく削除でき、しかも、メールを記憶する記憶領域が広
がり、メモリの有効利用を図ることができる。
【0100】請求項9に係る発明にあっては、履歴情報
記憶手段は、通信に関する履歴情報を、自ノードと他の
ノードとの相互間のそれぞれについて記憶する第1の記
憶領域、および通信に関する履歴情報を、他のノード相
互間のそれぞれについて記憶する第2の記憶領域を含
み、各ノードは、自ノードにおいて発生したメールを他
のノードに送信する際、または自ノードで発生した到着
確認情報を他のノードに送信する際、当該メールまたは
当該到着確認情報に第1の記憶領域に記憶した自ノード
と他のノード相互間の履歴情報を付加して送信し、メー
ルまたは到着確認情報を受信した場合、当該メールまた
は当該到着確認情報に付加された履歴情報に基づいて、
第2の記憶領域に記憶する他のノード相互間の履歴情報
を更新するようにしているので、メールの中継転送また
は到着確認情報の中継転送に当たり、通信先のノードに
履歴情報を問い合わせる必要がなくなり、ただちに中継
転送するか否か判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るメール転送システ
ムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の各ノード1,2,3の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1の中継依頼管理部109,209,309
および発着呼率管理部110,210,310の内部構
成を示す図である。
【図4】メールを転送する場合の、メールのフレーム構
造を示す図である。
【図5】中継依頼管理部109,209,309によっ
て管理される中継依頼情報の遷移を示す遷移図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る発着呼率管理部1
10,210,310の内部メモリ110m,210
m,310mの構成を示す図である。
【図7】第3の実施例に係る発ノードがメールを転送す
るときのメールのフレーム構造を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施例のメール転送システムの
各ノード1,2,3の構成を示すブロック図である。
【図9】図8のメール転送成功率管理部111,21
1,311の内部構成を示す図である。
【図10】本発明の第5の実施例のメール転送システム
の各ノード1,2,3の構成を示すブロック図である。
【図11】図10の平均メール転送時間管理部112,
212,312の内部構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3…ノード 9…ISDN網 102,202,302…多重分離部 105,205,305…メール蓄積部 106,206,306…メール管理部 107,207,307…呼制御部 108,208,308…コネクション検出部 109,209,309…中継依頼管理部 110,210,310…発着呼率管理部 111,211,311…メール転送成功率管理部 112,212,312…平均メール転送時間管理部 N1,N2,N3…上限中継段数 M1a,M1b,M1c、M2a,M2b,M2c、M
3a,M3b,M3c…上限中継転送依頼数 X…中継段数 Y1,Y2,Y3…中継転送依頼数 R1,R2,R3…発着呼率しきい値 R12,R13、R21,R23、R31,R32…発
着呼率 C1,C2,C3…メール転送成功率しきい値 C12,C13、C21,C23、C31,C32…メ
ールのメール転送成功率 P1,P2,P3…平均メール転送時間しきい値 P12,P13、P21,P23、P31,P32…平
均メール転送時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/02 H04M 11/06 8324−5K

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル通信網を介して相互に通信可
    能に結合された3つ以上のノードを備え、各ノード間で
    通信を行う際に、ディジタル通信網に接続されたチャネ
    ルを多重化して複数のサブチャネルに分割し、空きサブ
    チャネルを用いてメールの送受信を行うようなメール転
    送システムであって、 前記各ノードは、 自ノードで発生したメールを他のノードに送信する際
    に、当該メールに、当該メールの中継段数の上限を示す
    上限中継段数と、当該自ノードおよび当該メールを中継
    する中継ノードにおける中継転送依頼数のそれぞれの上
    限を示す上限中継転送依頼数と、当該自ノードにおける
    中継転送依頼数とを付加して送信する第1のメール送信
    手段と、 他の第1のノードで発生したメールを他の第2のノード
    に中継転送する際に、当該メールに中継段数と、中継ノ
    ードにおける中継転送依頼数とを追加して送信する第2
    のメール送信手段と、 通信に関する履歴情報を、少なくとも自ノードと他のノ
    ードとの相互間のそれぞれについて記憶する履歴情報記
    憶手段、 前記履歴情報のしきい値を示す履歴情報しきい値を記憶
    する履歴情報しきい値記憶手段、 他の第1のノードへ送信すべきメールが発生している状
    態で、自ノードと他の第2のノードとの間でサブチャネ
    ルを用いた通信が開始された場合、前記履歴情報記憶手
    段に記憶された当該他の第1および第2のノード相互間
    の履歴情報をサーチするサーチ手段、および他の第1の
    ノードへ送信すべきメールが発生している状態で、自ノ
    ードと他の第2のノードとの間でサブチャネルを用いた
    通信が開始された場合、前記サーチ手段によりサーチさ
    れた他の第1および第2のノード相互間の履歴情報と、
    前記履歴情報しきい値記憶手段に記憶された履歴情報し
    きい値と、前記第1のメール送信手段により付加された
    上限中継段数および上限中継転送依頼数と、前記第1お
    よび第2のメール送信手段により付加および追加された
    中継段数および中継転送依頼数とをメール中継判定情報
    として用いて、当該メールを当該他の第2のノードに転
    送するか否かを判定する第1の判定手段を備える、メー
    ル転送システム。
  2. 【請求項2】 前記履歴情報は、 発着呼の頻度を表す発着呼率、 単位時間内に到着した自ノード宛の全メール数に対する
    前記空きサブチャネルを用いて到着した自ノード宛の全
    メール数の割合を表すメール到達確率、またはメールが
    発ノードに発生した時から着ノードに到着するまでの当
    該メールを転送するのに要するメール転送時間の平均値
    を表す平均メール転送時間のうち、少なくともいずれか
    1つである、請求項1に記載のメール転送システム。
  3. 【請求項3】 前記第1のメール送信手段は、 自己宛のメールに付加および追加された中継段数と中継
    転送依頼数とをメールが発生した発ノードごとにそれぞ
    れ集計し、集計した結果から前記上限中継段数と前記上
    限中継転送依頼数とを算出する、請求項1または2に記
    載のメール転送システム。
  4. 【請求項4】 前記第1のメール送信手段は、 前記履歴情報記憶手段が記憶するメール到達確率が前記
    履歴情報しきい値記憶手段に記憶された履歴情報しきい
    値を超えるように、前記上限中継段数と前記上限中継転
    送依頼数とを算出する、請求項2に記載のメール転送シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記第1のメール送信手段は、 前記履歴情報記憶手段が記憶する平均メール転送時間が
    前記履歴情報しきい値記憶手段に記憶された履歴情報し
    きい値より小さくなるように、前記上限中継段数と前記
    上限中継転送依頼数とを算出する、請求項2に記載のメ
    ール転送システム。
  6. 【請求項6】 前記各ノードは、さらに他の第1のノー
    ドで発生した自己宛のメールが他の第2のノードから到
    着した場合、当該メールが到着したことを示す到着確認
    情報を作成する到着確認情報作成手段、 到着確認情報が存在する状態で、自ノードと他のノード
    とがサブチャネルを用いた通信が開始された場合、前記
    空きサブチャネルを用いて当該到着確認情報を送信する
    第1の到着確認情報送信手段、および他のノードから到
    着確認情報を受信した場合において、自ノードに当該到
    着確認情報に対応するメールが存在するとき、当該メー
    ルを削除するメール削除手段を備える、請求項1ないし
    5のいずれかに記載のメール転送システム。
  7. 【請求項7】 前記各ノードは、さらに他の第1のノー
    ドで発生した自己宛のメールが他の第2のノードから到
    着した場合、当該メールが到着したことを示す到着確認
    情報を作成する到着確認情報作成手段、 自ノードで発生した到着確認情報を他のノードに送信す
    る際に、当該到着確認情報に、当該到着確認情報を中継
    する中継ノードの中継段数の上限を示す上限中継段数
    と、当該自ノードおよび当該中継ノードにおける中継転
    送依頼数の上限を示す上限中継転送依頼数と、当該自ノ
    ードにおける中継転送依頼数とを付加して送信する第1
    の到着確認情報送信手段、 他の第1のノードで発生した到着確認情報を他の第2の
    ノードに中継転送する際に、当該到着確認情報に中継ノ
    ードの中継段数と、中継ノードにおける中継転送依頼数
    とを追加して送信する第2の到着確認情報送信手段と、 他の第1のノードへ送信すべき到着確認情報が存在して
    いる状態で、自ノードと他の第2のノードとの間でサブ
    チャネルを用いた通信が開始された場合、前記サーチ手
    段によりサーチされた当該他の第1および第2のノード
    相互間の履歴情報と、前記履歴情報しきい値記憶手段に
    記憶された履歴情報しきい値と、前記第1の到着確認情
    報送信手段により付加された上限中継段数および上限中
    継転送依頼数と、前記第1および第2の到着確認情報送
    信手段により付加および追加された中継段数および中継
    転送依頼数とを到着確認情報中継判定情報として用い
    て、前記空きサブチャネルを用いて当該到着確認情報を
    当該他の第2のノードに転送するか否かを判定する第2
    の判定手段、および他のノードから到着確認情報を受信
    した場合において、自ノードに当該到着確認情報に対応
    するメールが存在するとき、当該メールを削除するメー
    ル削除手段を備える、請求項1ないし5のいずれかに記
    載のメール転送システム。
  8. 【請求項8】 前記各ノードは、さらに他の第1のノー
    ドへ送信すべき到着確認情報が発生している状態で、自
    ノードと他の第2のノードとの間でサブチャネルを用い
    た通信が開始された場合において、当該第2のノードに
    当該到着確認情報に対応するメールが存在するとき、前
    記第2の判定手段の判定結果の如何に拘わらず、前記空
    きサブチャネルを用いて当該到着確認情報を当該他の第
    2のノードに転送する第3の到着確認情報送信手段を備
    える、請求項7に記載のメール転送システム。
  9. 【請求項9】 前記履歴情報記憶手段は、 通信に関する履歴情報を、自ノードと他のノードとの相
    互間のそれぞれについて記憶する第1の記憶領域、およ
    び通信に関する履歴情報を、他のノード相互間のそれぞ
    れについて記憶する第2の記憶領域を含み、 前記各ノードは、さらに自ノードにおいて発生したメー
    ルを他のノードに送信する際、または自ノードで発生し
    た到着確認情報を他のノードに送信する際、当該メール
    または当該到着確認情報に前記第1の記憶領域に記憶し
    た自ノードと他のノード相互間の履歴情報を付加して送
    信する履歴情報送信手段、およびメールまたは到着確認
    情報を受信した場合、当該メールまたは当該到着確認情
    報に付加された履歴情報に基づいて、前記第2の記憶領
    域に記憶する他のノード相互間の履歴情報を更新する履
    歴情報更新手段を備える、請求項1ないし8のいずれか
    に記載のメール転送システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018207532A (ja) * 2012-12-21 2018-12-27 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ データ通信のためのシステム、方法及び装置
US11227687B2 (en) 2010-01-22 2022-01-18 Deka Products Limited Partnership System, method, and apparatus for communicating data

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