JPH0630036A - セル中継装置 - Google Patents

セル中継装置

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JPH0630036A
JPH0630036A JP1852593A JP1852593A JPH0630036A JP H0630036 A JPH0630036 A JP H0630036A JP 1852593 A JP1852593 A JP 1852593A JP 1852593 A JP1852593 A JP 1852593A JP H0630036 A JPH0630036 A JP H0630036A
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JP
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cell
mid
value
relay
sequence number
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Application number
JP1852593A
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English (en)
Inventor
Kenta Yamazaki
研多 山崎
Toshihiro Shikama
敏弘 鹿間
Tetsuya Yokoya
哲也 横谷
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ATM方式の広帯域ISDNで、遅延時間が
小さく、セルを無効に送ることが少ないコネクションレ
ス通信を実現する。またセル選択再送の端末システムに
も適用可能とする。 【構成】 一電文を構成する複数のセルの先頭セルを受
信してこれに入線番号と出線番号と重複しない多重識別
子(MIDという)を与えて待ち行列に送る入線番号付
与処理手段と、上記セル中にある宛て先毎に少なくとも
出線とMIDを管理し、同一MID毎に受信したセルの
シーケンス番号を順次付加してセル送信部に送るセル中
継処理手段を備えた。また他の発明は、更に、上記受信
セルの受信シーケンス番号を監視する手段を備えた。更
に他の発明は、セル選択再送判定手段と、セル選択再送
と判定したときに受信シーケンスに対応する出シーケン
スを付与する手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はATM(非同期転送モ
ード)通信網(ATM方式の広帯域ISDN)を介して
LAN(構内網)間の相互接続等のコネクションレス通
信サービスを提供する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声、データ、映像などの情報を統一的
に提供するネットワークとして、広帯域ISDNが注目
され、CCITT(国際電信電話諮問委員会)において
国際標準化が精力的に進められている。この広帯域IS
DNではパケット交換の原理によるATM(非同期転送
モード)が中核技術となっている。このATMではあら
ゆる情報を一種の固定長パケットであるセルに変換し、
バーチャルパスまたはバーチャルチャネルと呼ぶ論理的
な通信経路に従ってセルを中継する。このバーチャルパ
スまたはバーチャルチャネルは半固定的に設定されるか
または呼設定手続きにより必要に応じて設定され、セル
にはこのバーチャルパスおよびバーチャルチャネルを識
別する情報が付与される。
【0003】ATMは上記のような論理的な通信路を予
め設定してから通信を行うコネクションオリエンテッド
な通信を基本としているが、広域に亘るLAN間接続な
どではこのような論理的な通信経路を設定しないコネク
ションレス通信サービスも重要である。ATMの標準化
において、コネクションレス通信サービスはバーチャル
パスやバーチャルチャネルのようなコネクションオリエ
ンテッドな通信サービスを用いてその上位に実現するこ
とが考えられている。このようなコネクションレス通信
サービスの実現については、たとえば樫尾他、”通信ソ
フトウェア”、電子情報通信学会誌Vol.74、N
o.11、pp.1198〜1205に記述されている
ように、コネクションレスサーバを介さぬ方式と介した
方式とがある。
【0004】図16において100はLAN、101は
端末、102はゲートウェイ装置(GW)、103は広
帯域ISDN(B−ISDN)、104はユーザ・網イ
ンタフェース(UNI)、105はバーチャルチャネル
を示し、図17において106はセル中継装置を示して
いる。本発明はバーチャルパスのみを用いる場合とバー
チャルパスとその内部に設定されるバーチャルチャネル
を用いる場合とで本質的な差はないので、以下の説明で
は後者のバーチャルチャネルを用いる場合を例にとって
説明する。このバーチャネルチャネルは、バーチャルパ
ス識別子(VPI)とバーチャルチャネル識別子(VC
I)により識別される。図16および図13においてL
AN 100はゲートウェイ装置102を介してB−I
SDNに接続されている。図16では、ゲートウェイ装
置102間がバーチャルチャネル105によりメッシュ
に接続され、ゲートウェイ装置102はLAN 100
よりメッセージを受信するとメッセージのヘッダに含ま
れる宛先アドレスを分析し、このメッセージの宛先端末
101をLAN 100に接続しているゲートウェイ装
置102およびこのゲートウェイ装置102へ至るバー
チャルチャネル105を割り出す。ゲートウェイ装置1
02はメッセージを分割してセルを生成し、B−ISD
N 103に送信する。
【0005】セルの形式を図18に示す。図において2
00はセルで、以下、210はセルヘッダ、220はS
AR(Segmentation And Reass
embly(セル分解組立情報))ヘッダ、230はペ
イロード、240はSARトレイラ、211はバーチャ
ルパス識別子(VPI)、212はバーチャルチャネル
識別子(VCI)、221はセグメントタイプ(S
T)、222はシーケンス番号(SN)、223は多重
識別子(MID)、241はレングス指示(LI)、2
42はサイクリック冗長検査符号(CRC)である。多
重識別子(MID)223はバーチャルパス内に設定さ
れるバーチャルチャネルおいて、セル化した複数のメッ
セージを多重化して送信する場合に各メッセージを識別
するために使用される。またシーケンス番号222はM
ID 223の値ごとに独立に管理され、あるMID
223の値で送信したメッセージのセル200の中で廃
棄されたものがあれば、これを検出できる。
【0006】ゲートウェイ装置102は、前記で割り出
したバーチャルチャネルの識別子212をセル200に
付与してB−ISDN 103に送信する。B−ISD
N103はセル200に付与されたバーチャルチャネル
識別子212によりセル200を宛先端末101を収容
するLAN 100のゲートウェイ装置102に送り届
ける。ゲートウェイ装置102は受信したセル200か
ら元のメッセージを組み立て、LAN 100を介して
宛先端末101に送信する。
【0007】ゲートウェイ装置102はメッセージをC
CITT勧告I.363に従ってセル200に組み立て
る。メッセージ長が1個のセル200により送ることが
できる範囲であれば、SSMセルと呼ばれるセル200
が生成される。
【0008】メッセージ長が大きく、1セルに納まらな
い場合、メッセージは複数のセル200に分割して送信
される。図19はその説明図でもあり、1メッセージを
構成するセルの内、先頭のセルをBOMセル201、最
後のセルをEOMセル203、中間のセルをCOMセル
202と呼ぶ。メッセージの長さによりCOMセルの数
は0の場合もあれば、大きな数になる場合もある。これ
らSSMセル、BOMセル、COMセル、EOMセルの
識別は図18のセグメントタイプ(ST)221により
行われる。
【0009】図16の方法は固定的に設定されたバーチ
ャルチャネル105をゲートウェイ装置102がメッセ
ージの宛先アドレスに基づいて選択することによりコネ
クションレスなメッセージの転送を行う方式であるが、
図17の方式はB−ISDN103内部にコネクション
レス転送機能を実現するセル中継装置106を設けるも
のである。セル中継装置106はメッセージより生成さ
れたセル200に含まれる宛先アドレスを分析すること
により、他のセル中継装置106または宛先ゲートウェ
イ装置102に至るバーチャルチャネル105を選択
し、セル200を中継する。セル中継装置106を用い
ない図16の方式は、接続するLAN 100の数が大
きくなると設定するバーチャルチャネル105の数が大
きくなる欠点がある。一方、図17に示すセル中継装置
106による方式は、接続するLAN 100の数が大
きい場合、設定するバーチャルチャネル数が比較的少な
く有利となるので、以下では図17のセル中継装置10
6による方式を対象とする。
【0010】次に動作を説明する。図17において、ゲ
ートウェイ装置102はメッセージをLAN 100よ
り受信すると、これを固定長のセル200に分割し、セ
ル中継装置106に送信する。ゲートウェイ装置102
とセル中継装置106とはバーチャルチャネル105に
より論理的に接続されている。セル中継装置106はセ
ル200を受信するとこれを元のメッセージに組み立て
る。各セル200にはバーチャルチャネル内に多重化さ
れたメッセージの識別番号であるMID 223値とそ
のMID 223値におけるシーケンス番号222値と
が設定されている。同一のメッセージより生成されたセ
ル200は同一のMID 223値が設定される。セル
中継装置106はシーケンス番号値により、あるMID
223値で送信されたメッセージのセル200の内、
廃棄されたものがあるかどうかを検出することができ
る。
【0011】図19は従来のセル中継装置106におけ
る処理の例を示している。図19で201はBOMセ
ル、202はCOMセル、203はEOMセルであり、
204はメッセージ、205はメッセージの宛先アドレ
スを示している。セル中継装置106はBOMセルから
EOMセルに至るすべてのセル200が揃ったらメッセ
ージ204の組立て処理を行い、一部のセル200が廃
棄されたメッセージ204については、受信した当該メ
ッセージ204に関するすべてのセル200を廃棄す
る。正常に組み立てたメッセージ204については、そ
の後メッセージ204の宛先アドレス205を分析し、
セルを送信する出線と当該出線におけるバーチャルパス
とその中のバーチャルチャネル105を決定する。この
後、メッセージ204をセル200に分割し、同一のメ
ッセージ204について同じバーチャルパス識別子(V
PI)、同じバーチャルチャネル識別子(VCI)、同
じMID 223値をセル200に付与して送信する。
【0012】一般にセル中継装置106自体の構成方法
について発表された例はないが、セル中継装置106の
構成として図20に示すものが考えられる。図におい
て、250はメッセージ組立処理部、260はメッセー
ジ中継処理待ち行列部、270はメッセージ中継処理
部、280はメッセージ送信待ち行列部、290はセル
組立処理部で、300は入線、310は出線を示してい
る。
【0013】次に、この動作を説明する。メッセージ組
立処理部250は、入線300上のバーチャルパスおよ
びバーチャルチャネル105で同一のMID 223値
を有するセル200を受信して、セル200に付与され
たシーケンス番号(SN)222よりセル200の抜け
が無いことを検査する。すべてのセル200が正常に受
信されたメッセージ204については、元のメッセージ
204を組立て、メッセージ中継待ち行列部260に入
力する。メッセージ中継処理部270はメッセージ待ち
行列部260よりメッセージ204を取り出し、メッセ
ージ204の宛先アドレス205からルーチングテーブ
ルを検索し、当該メッセージ204を中継するために使
用する出線番号とその出線におけるバーチャルパスおよ
びバーチャルチャネル105を決定する。
【0014】図21はこのルーチングテーブルの一例を
示している。図において、620はルーチングテーブ
ル、630は出線番号フィールド、640はVPI・V
CIフィールドを示している。VPI・VCIフィール
ド640は、同じ行の出線フィールド630で指定され
る出線において使用するバーチャルパス識別子(VP
I)とバーチャルチャネル識別子(VCI)の情報を含
んでいる。メッセージ中継処理部270はルーチングテ
ーブル620で宛先アドレスが一致する行を探し、その
行に設定されている出線番号とVPI・VCI値を得
る。そして、メッセージ204に上記で得たVPI・V
CI値の情報を付与し、出線番号に対応したメッセージ
送信待ち行列部280に入力する。
【0015】各出線310対応に設けられたセル組立て
処理部290は、メッセージ送信待ち行列部280より
メッセージ204を取り出し、これを分割してセル20
0に組立て、出線310で送信する。ここで、各セル2
00にはメッセージ中継処理部270より通知されたV
PI・VCI値を付与し、また同一のMID 223値
を設定して送信する。
【0016】図22従来のセル中継装置106の動作シ
ーケンス例を示した図である。図において、10はセル
中継装置106のセル200受信時点、11はアドレス
分析処理時間、12はセル送信処理時間を示している。
また、13はセル送信時点、a1はBOMセル201受
信時点、a2からa6はCOMセル202受信時点、a
7はEOMセル203受信時点、d1はBOMセル20
1送信時点、d2からd6はCOMセル202送信時
点、d7はEOMセル203送信時点を示している。ま
た、ここでa1からa7およびd1からd7の各時点
は、それぞれ7個のセル200より成る同一メッセージ
204を分割したセル200の受信および送信時点とし
ている。
【0017】図22では、メッセージ204を構成する
セル200の内、最後尾のEOMセル203受信時点a
7でメッセージ204を組立てるので、メッセージ20
4の宛先アドレス205から出線番号およびVPI・V
CI値を決定するアドレス分析処理11がa7の時点で
行われ、その後、各セル200の送信が行われる。この
ため、受信から送信までto 時間が必要である。
【0018】一方、廃棄されたセルのみを再送するエラ
ー回復手順としては、井上 他“セル再送による誤り回
復機能を持つAALプロトコルの評価”電子情報通信学
会技術研究報告 SSE91−94に記述されているよ
うなセル選択再送手順がある。これは、セル誤りの発生
したセルのみを再送することにより、誤り回復の効率化
をはかり、網への流入トラヒックを低減させ、網でセル
廃棄がある場合の実質的スループットを向上させようと
するものである。
【0019】次にセルの選択再送手順の動作を説明す
る。SAP(Segmentation And Re
assembly)、CPCS(Common Par
t Convergence Sublayer)では
受信したセルに誤りが生じていてもフレームを組み立
て、セルごとの受信結果を0/1で示すビットマップと
共にSSCS(Service Specific C
onvergence Sublayer)に渡す。S
SCSでは受信番号誤りだけではなく、ビットマップも
用いてフレームエラーを検出する。ビットマップによ
り、一部のセルの受信異常によるフレームエラーを検出
した場合、受信側端末はそのフレームのセル受信結果ビ
ットマップを含むSREJ(Selective RE
Ject)フレームを送信側端末に送信する。正しく受
信したセルは破棄せずに保持する。受信したフレームの
送信順序番号異常により、フレーム全体の受信失敗を検
出した場合、受信側端末は再送を必要とするフレームの
送信順序番号と全セルについて受信失敗を示すビットマ
ップを持つSREJフレームを送信側端末に送信する。
SREJを受信した送信端末は、含まれるビットマップ
より再送の必要なセルとビットマップからなる再送用フ
レームを作り再送する。再送フレームを受信した送信端
末は、保持していた正常受信セルと共に正しいセルを組
み立てる。図23にタイムチャートを示す。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の方式
では、メッセージ組立て処理部250でセル200を連
結してメッセージ204を組立てた後、またセル組立て
処理部290でメッセージ204を分割してセル200
を組み立てるため、処理のオーバーヘッドが大きいとい
う課題があった。また、セル200を元のメッセージ2
04に組み立てるため、遅延時間が大きくなるという課
題、およびメッセージ204を組み立てた後で、メッセ
ージ待ち行列部260で待ち合わせを行うため、メッセ
ージを保持するために大量のバッファを必要とする課題
があった。さらにメッセージ組立処理部250とセル組
立処理部290の両方を必要とすることにより、装置の
規模およびコストが大きくなる課題があった。さらにエ
ラー時の回線の効率が低下するという課題もあった。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるセル中
継装置は、一電文を構成する複数のセルの先頭セルを受
信してこれに入線番号と出線番号と重複しない多重識別
子(MIDという)を与えて待ち行列に送る入線番号付
与処理手段と、上記セル中にある宛て先毎に少なくとも
出線とMIDを管理し、同一MID毎に受信したセルの
シーケンス番号を順次付加してセル送信部に送るセル中
継処理手段を備えた。また請求項2の発明は、請求項1
の発明に、更に、上記受信セルの受信シーケンス番号を
監視し、シーケンスが期待値と異なる場合は、上記中継
シーケンス番号を期待値から変更するかまたは異常符号
を付加する手段をも備えた。請求項3の発明は、請求項
1の発明に、更に、上記受信セルの受信シーケンス番号
を監視し、シーケンスが期待値と異なる場合は、ただち
に、または一定数だけ上記中継シーケンス番号を期待値
から変更して送出後、以後の上記同一MIDの受信セル
を廃棄する手段をも備えた。
【0022】請求項4の発明は、請求項1の発明に、更
に、受信セルの受信シーケンス番号を監視し、シーケン
スが期待値と異なる場合は、受信セルの送信元に送信停
止を指示する手段とを備えた。また請求項5の発明は、
請求項1の発明に、更に、一電文を構成する複数のセル
を受信して後、電文の最後のセルを受信する前に、同一
MIDのセルを一定時間以上受信しない場合、上記電文
を構成するセルに割当てたMIDを解放する手段を付加
した。また請求項6の発明は、請求項2ないし請求項4
の発明に、更に、受信セルが誤り部分だけの選択再送を
指示するか否かを判定する手段と、上記判定手段が選択
再送と判定したセルを受信した場合は、中継シーケンス
番号を期待値から変更または異常符号付加または送信停
止の指示は行わず、期待値と異なる受信したシーケンス
対応のままの番号を付与して送信する手段をも備えた。
【0023】
【作用】この発明におけるセル中継装置は、一電文を構
成する一連のセルを受信すると、識別番号とシーケンス
番号が付与され、ただちに送信セルとして処理される。
また請求項2の発明は、受信シーケンスに誤りが検出さ
れると、シーケンス番号が変更されるか異常符号が付加
されて、ただちに送信セルとして処理される。また請求
項3の発明は、受信シーケンスに誤りが検出されると、
少なくともある時間後には同一MIDの受信セルは廃棄
され、その中継送信が止まる。また請求項4の発明は、
受信シーケンスに誤りが検出されると、その受信セルの
送信元に送信停止を指示する。また請求項5の発明は、
同一MIDのセルを一定時間以上受信しないと、これを
検出して該当MIDを取り消す。また請求項6の発明
は、誤り部分だけの選択再送を指示した受信セルに対し
ては、受信シーケンスに誤りが検出されても、対応シー
ケンス番号が付加されてただちに中継される。
【0024】
【実施例】実施例1.図1は本発明に係るセル中継装置
106の構成を示している。図1において320は入線
番号付与処理部、330は受信セル待ち行列部、340
はセル中継処理部、350はセル送信待ち行列部、36
0はセル送信処理部を示している。セル中継処理部34
0は図17に例を示すルーチングテーブル620の他
に、図2および図3に示す2種類のテーブルを用いて処
理を行う。図2はセル中継管理テーブル400を示して
おり、410は入線番号フィールド、420は入VPI
・VCIフィールド、430は入MIDフィールド、4
40は出線番号フィールド、450は出VPI・VCI
フィールド、460は出MIDフィールド、470は出
シーケンス番号フィールドである。図3はMID管理テ
ーブルを示しており、500はMID管理テーブルであ
り、その中に510の使用中フラグフィールド、520
のシーケンス番号フィールドがある。
【0025】次に動作を説明する。図1の方式において
は、メッセージ204の宛先アドレス205情報を含む
SSMセルおよびBOMセル201を受信するとまず、
ルーチングテーブル620を参照し、セル200を中継
する出線310と当該出線310におけるVPI・VC
I値を決定し、さらにMID管理テーブル500を参照
して使用中でないMID 223値を探し、当該出線3
10におけるMID 223値を決定する。受信したセ
ル200の、入線番号、VPI・VCI値、MID値、
シーケンス番号222値、およびセル200を中継のた
め送信する場合の出線番号、VPI・VCI値、MID
値、シーケンス番号222値をセル中継管理テーブル4
00の該当する各フィールドに設定する。COMセル2
02やEOMセル203を受信した場合は、ルーチング
テーブル620を参照せず、セル中継管理テーブル40
0のみを参照する。MID管理テーブル400は全ての
MID 223値ごとにシーケンス番号が連続的に使用
されるので、これを管理するために必要で、このテーブ
ルはすべての出線310における有効なバーチャルチャ
ネルについて設ける。
【0026】ここで、あるメッセージ204を構成する
セル200をすべて中継し終わらない間に、同じ宛先ア
ドレス205を有する他のメッセージ204のセル20
0を受信した場合を考える。このとき、同じ出線310
で同じVPI・VCI値を使用してセル200を送信す
ることになるが、同じMID 223値で送信すると、
同一メッセージ204のBOMセル201とEOMセル
203の間に他のメッセージ204のセル200が混入
し、メッセージ204を構成するセル200の順序を乱
すので、別のMID 223値を割当てセル200を送
信する必要がある。そこで別のMIDを探すため、MI
D管理テーブル500を使用して空いているMID 2
23値を探し出して使用する。
【0027】またセル中継管理テーブル400への登録
は、同じ入線番号、同じVPI・VCI値、同じMID
223値が登録されていない場合に行う。またセル中
継管理テーブル400より登録を削除するには、当該出
線310のVPI・VCI値およびMID 223値で
送信したメッセージ204を構成するセル200が全て
送信された後に行うことが必要である。
【0028】ルーチングテーブル620、セル中継管理
テーブル400、MID管理テーブル500を使用し
て、セル中継処理部340は以下の処理を行う。
【0029】1個のメッセージすべてを含むSSMセル
を受信した場合、SSMセルを受信した入線番号、VP
I・VCI値、MID 223値がセル中継管理テーブ
ル400に登録されているかどうかを調べる。登録され
ている場合は、登録されているVPI・VCI値、MI
D 223値、シーケンス番号222値をセル200に
設定し、登録されている出線番号のセル送信待ち行列部
350へセル200を入力する。また、セル中継管理テ
ーブル400において登録されている出シーケンス番号
フィールド470の値を1つ増加させ、MID管理テー
ブル500のシーケンス番号フィールド520にこの更
新した値を設定し、MID管理テーブル500の当該M
ID値の使用中フラグフィールド510を空きとする。
さらにセル中継管理テーブル400の使用した行を空き
とする。
【0030】受信したSSMセルが登録されていない場
合は、ルーチングテーブル620でメッセージ204の
宛先アドレス205を検索し、セル200を中継する出
線番号、VPI・VCI値を決定する。さらに、MID
管理テーブル500を参照して、当該VPI・VCIに
おいて割り当てられていないMID 223値を確保
し、そのMID 223値における現在のシーケンス番
号値を獲得する。セル200にこれらVPI・VCI
値、MID 223値、シーケンス番号222値を設定
し、ルーチングテーブル620で得られた番号の出線3
10でこのセル200を送信する。また、MID管理テ
ーブル500で使用したMID 223のシーケンス番
号フィールド520の値を1つ増加させる。
【0031】BOMセル201を受信した場合、このB
OMセル201を受信した入線番号、VPI・VCI
値、MID 223値がセル中継管理テーブル400に
登録されているかどうかを調べる。登録されている場合
は、登録されているVPI・VCI値、MID値、シー
ケンス番号値をセル200に設定し、登録されている番
号の出線310対応のセル送信待ち行列部350に入力
する。また、セル中継管理テーブルにおいて、登録され
ている行の出シーケンス番号フィールド470の値を1
つ増加させる。
【0032】受信したBOMセル201が登録されてい
ない場合は、ルーチングテーブル620でメッセージ2
04の宛先アドレス205を検索し、セル200を中継
する出線番号、VPI・VCI値を決定する。さらに、
当該VPI・VCIで割り当てられていないMID 2
23値を確保し、そのMID 223値における現在の
シーケンス番号値を獲得する。セル200にこれらの情
報を設定し、ルーチングテーブル620で得られた出線
番号のセル送信待ち行列部350にセル200を入力す
るとともにこれらの情報をセル中継管理テーブル400
に設定する。
【0033】COMセル202を受信した場合、COM
セル202を受信した入線番号、VPI・VCI値、M
ID値がセル中継管理テーブル400に登録されている
かどうかを調べる。登録されている場合は、登録されて
いるVPI・VCI値、MID 223値、シーケンス
番号値をセル200に設定し、登録されている番号の出
線310に対応するセル送信待ち行列部350へ入力す
る。また、セル中継管理テーブル400の登録されてい
る行の出シーケンス番号フィールド470の値を1つ増
加させる。登録されていない場合は、当該COMセル2
02を廃棄する。
【0034】EOMセル203を受信した場合、EOM
セル203を受信した入線番号、VPI・VCI値、M
ID 223値がセル中継管理テーブル400に登録さ
れているかどうかを調べる。登録されている場合は、V
PI・VCI値、MID値、シーケンス番号値をセル2
00に設定し、登録された出線310に対応するセル送
信待ち行列部350に入力する。また、登録されている
行の出シーケンス番号フィールド470の値を1つ増加
させ、MID管理テーブル400にこの更新した値を設
定し、MID管理テーブル500の当該MID値の使用
中フラグフィールド510を空きにする。さらにセル中
継管理テーブル400において登録していた行を空きと
する。登録されていない場合は、当該EOMセル203
を廃棄する。
【0035】次に本発明のセル中継装置の処理時間につ
いて説明する。図4は本発明に係るセル中継装置106
の動作シーケンス例を示している。本発明に係るセル中
継装置106では、先頭のBOMセル201受信時点a
1でアドレス分析処理11が行われ、以後セル200の
送信と受信とは並行して行われる。従来例の図18と比
較して、図4では最後のEOMセル203受信時点a7
からこのEOMセル203の送信時点d7までの時間t
n は従来例のto と比べて大幅に短縮され、セル中継装
置106におけるメッセージ204の遅延時間が短縮さ
れていることが分かる。また、ハードウェア構成も簡単
になっている。
【0036】実施例2.次に、伝送中のセルに欠落が生
じた場合に対処する構成例について述べる。この場合の
構成は図1の形であって、その管理テーブルを図2の管
理テーブル400に換えて図6の管理テーブル401と
することである。さらに中継して送信する場合、出シー
ケンス番号222値は受信シーケンス番号222値に上
記管理テーブル401中の出シーケンス番号フィールド
470に設定した差分値を加算する手段を付加したもの
である。
【0037】この動作を説明する。図4の方式で一部の
セル200がB−ISDN 103で廃棄された場合を
考える。図5は一例としてCOMセル202が廃棄され
た場合のシーケンスを示している。図5は基本的には図
4と同様に7個のセル200から成るメッセージ204
のセル200を受信して、中継する場合を示している
が、a2の時点で受信するはずのCOMセル202がB
−ISDN 103内での転送中に廃棄されたものとし
ている。また図5では、分かり易くするためにアドレス
分析処理11の時間を短くして、受信したセル200が
常に短い遅延時間で中継されるものとして記述してい
る。
【0038】実施例1においては、メッセージ204を
構成する複数セル200の内、BOMセル201を除く
一部のセル200が廃棄されても他の正常に受信したセ
ル200は全て中継する。ここで、もし図5のようにシ
ーケンス番号222値に飛びのあるセル200を中継す
る場合、上記の説明ように単純にシーケンス番号222
の値を1だけ増加させると、宛先のゲートウェイ装置1
02は、シーケンス番号222値により、セル200の
廃棄が発生していることを検出できず、一部が欠如した
不完全なメッセージ204を組立てこれを正常なメッセ
ージ204としてLAN 100に送り込んでしまうこ
とになる。
【0039】本実施例では、このような欠点を除去する
ために次のような処理を行う。BOMセル201受信時
点で、図6のセル中継管理テーブル401への登録を行
うが、ここでセル中継管理テーブル401の出シーケン
ス番号フィールド470には、受信したBOMセル20
1のシーケンス番号222と出線310側で選択したM
ID 223のシーケンス番号フィールド520に設定
の値との差分を計算し、この差分を設定する。この後、
COMセル202やEOMセル203を受信して、中継
するためにこれらのセル200を送信する場合、これら
のセル200のシーケンス番号222値は、受信したシ
ーケンス番号222値に前記セル中継管理テーブル40
1の出シーケンス番号フィールド470に設定してある
差分を加えた値を使用する。このようにすることによ
り、途中でセル200の廃棄が発生した後に受信したセ
ル200について、シーケンス番号222値の飛びが保
存して中継され、宛先のゲートウェイ装置102は、こ
れによりセル200の廃棄を検出し、不正なメッセージ
204の組立てを防止することができる。
【0040】また、EOMセル203受信時にMID管
理テーブル500のシーケンス番号フィールド520に
値を設定するが、この設定値は実際に中継のために送信
したEOMセル203に設定したシーケンス番号222
値を1つ増加させた値を設定することになる。
【0041】実施例3.上記実施例2では、管理テーブ
ル中の出フィールドを設け、ここに差分値を書き込み、
出シーケンス番号に差分値を加算する手段を設けた。本
実施例ではこれに替え、異常シーケンスフィールドを設
け、ここにシーケンス番号と明らかに異なる番号または
符号を記入しておき、異常時には出シーケンス番号に替
え、異常シーケンス番号(符号)を送るようにする。こ
うすることで、宛発のゲートウェイ装置は異常を検出
し、不正なメッセージを廃棄することができる。
【0042】実施例4.次に、伝送中のセルに欠落が生
じた場合、いずれはそのメッセージは廃棄されるので、
中継装置で以後のメッセージの伝送を中止した方が網全
体としては効率が上がる。こうした例について述べる。
この場合の構成は図1の形であって、その管理テーブル
は図6のテーブル401である。さらにセルの中継の場
合に、同一メッセージ204中のセル200のシーケン
ス番号を監視する手段を付加した。また監視中のシーケ
ンスが連続でなくなると、以降のセル200を廃棄する
手段を設けた。
【0043】この動作を説明する。実施例2において
は、メッセージ204を構成する複数セル200の内、
BOMセル201を除く一部のセル200が廃棄されて
も他の正常に受信したセル200は全て中継し、宛先の
ゲートウェイ装置102でこれらのセル200を廃棄し
ている。一方、従来のセル中継装置106では、セル2
00の廃棄が発生するとセル中継装置106自体でメッ
セージ204を組立てることができず、正常に受信した
セル200を全て廃棄する。メッセージ204を構成す
るセル200の内、一部欠けたものがある場合、同じメ
ッセージ204を構成する他のセル200を中継しても
本来は無駄である。B−ISDN 103を有効に利用
する上では、セル中継装置106がメッセージ204を
構成するセル200の紛失の発生を検出し、検出したメ
ッセージ204のセル200については中継せずに廃棄
してしまうことが望ましい。
【0044】本実施例では、セル中継装置106でセル
200のシーケンス番号222値を監視し、同じメッセ
ージ204を構成するセル200の中で、直前に受信し
たセル200のシーケンス番号222値と受信したセル
200のシーケンス番号222値との間に飛びがあれ
ば、受信したセル200とこのセル200以降受信する
同じメッセージ204のセル200を廃棄する。
【0045】本実施例における中継管理テーブル401
も、図6の構成である。図6で480は受信シーケンス
番号フィールドである。本実施例でセル中継処理部34
0はBOMセル201受信時、必ず、受信したBOMセ
ル201のシーケンス番号222値をセル中継管理テー
ブル401の受信シーケンス番号フィールド480に設
定する。その後、同じ入線番号、同じVPI・VCI
値、同じMID 223値を有するCOMセル202ま
たはEOMセル203を受信すると、受信したセル20
0のシーケンス番号223値とセル管理テーブル401
のシーケンス番号フィールド480の設定されたシーケ
ンス番号値とを比較し、値が1だけ増加しているかチェ
ックする。
【0046】値が1だけ増加していれば、正常に受信し
たものとして当該セル200を中継し、セル中継管理テ
ーブル401の受信シーケンス番号フィールド480に
受信したセル200のシーケンス番号222値を設定す
る。値が1以上増加している場合は、受信したセル20
0を廃棄し、セル中継管理テーブル401の受信シーケ
ンス番号フィールド480はそのままにして置く。これ
により、同じメッセージ204を構成する後続のセル2
00を正常に受信しても、シーケンス番号222値に飛
びがあるので全て廃棄されることになる。ただし、次の
メッセージ204のBOMセル201を受信した時点
で、セル中継管理テーブル400の受信シーケンス番号
フィールド480の値は更新され、これ以降、正常に受
信されたセル200は中継される。
【0047】図7は本実施例によるセル中継装置106
のシーケンス例を示している。この図では、同一メッセ
ージ204を構成するセル200の内、2番目のCOM
セル202がB−ISDN 103で廃棄されたものと
している。セル中継装置106は3番目のCOMセル2
02を受信した時点a3でシーケンス番号の222値に
飛びを検出し、このセル200を廃棄する。その後、a
4からa6の時点でCOMセル202、a7の時点でE
OMセル203を受信するが、これらのセル200は設
定されているシーケンス番号222値が、セル中継管理
テーブル400の受信シーケンス番号フィールド480
に設定されている値より2以上大きいので全て廃棄され
る。このようにして、セル中継装置106は、セル20
0の廃棄に伴う無効なセル200の中継を防ぐことが出
来る。
【0048】実施例5.次に、伝送中のセルに欠落が生
じた場合、単純に以降のセルを廃棄するのではなく、網
全体の効率を上げるために、よりきめ細かな管理をする
構成を説明する。この場合の構成は図1の形であって、
そのセル中継管理テーブルは図8のテーブル402であ
る。さらにセル中継の場合に、同一メッセージ204中
のセル200のシーケンス番号を監視する手段と、監視
中のシーケンスが連続でなくなると、一定数以下のセル
200だけを中継し、それ以降のセル200は廃棄する
手段を設けた。
【0049】この動作を説明する。まず、比較のために
図7のシーケンスを考えてみる。図7のシーケンスで
は、先頭のBOMセル201のみは中継されているが、
このBOMセル201が宛先のゲートウェイ装置102
で受信されると、ゲートウェイ装置102はメッセージ
204の組立を行うためにこのBOMセル201をバッ
ファに入れて保留する。しかし、同じメッセージ201
より生成された後続のセル200がすべてセル中継装置
106で廃棄されるため、ゲートウェイ装置102はB
OMセル201をバッファに保留したままこれを解放す
ることが出来なくなる。このような状態で、ゲートウェ
イ装置102は保留しているBOMセル201と同じ入
線番号、同じVPI・VCI値、同じMID 223値
で、次のメッセージ204のSSMセルまたはBOMセ
ル201を受信すると、前のメッセージ204について
組立てに失敗したことを検出し、保留していたBOMセ
ル201のバッファを解放できる。しかし、このような
条件を満足するメッセージ204のSSMセルまたはB
OMセル201をいつ受信できるかは確定的ではない。
確率的には、数時間や数日のような長時間、同じ入線番
号、同じVPI・VCI値、同じMID値でメッセージ
204を受信しないことも有り得る。この場合、ゲート
ウェイ装置102は、バッファを無効に長期間保留する
ことになり、ゲートウェイ装置102内におけるバッフ
ァの利用効率が低下することになる。
【0050】図7のようにメッセージ204を構成する
セル200の内、2番目のCOMセル202が廃棄さ
れ、最初のBOMセル201のみが保留される場合は影
響が少ないが、例えば100個のセル200より構成さ
れる長大メッセージ204のセル200を受信して組み
立てる場合、91番目のセル200が廃棄されたとする
と、ゲートウェイ装置102はそれ以前に受信した90
個のセル200をバッファに保留することになり、バッ
ファを早期に解放できないことの影響が大きくなる。
【0051】本実施例のセル中継装置106は、このよ
うな欠点を解決することを目的としたもので、シーケン
ス番号222値の飛びを検出後、一定数以下のセル20
0を中継し、それ以降のセル200は廃棄するようにし
たものである。
【0052】図8はこの発明を実現する場合のセル中継
管理テーブル402の構成例を示している。図8におい
て、図6の中継管理テーブルに加え、490のセル中継
カウンタフィールドがある。本実施例では、セル200
を受信してそのシーケンス番号222値に飛びを検出し
た場合、一定数以下の後続セル200は中継する。この
セル200を中継した回数を記憶するために、セル中継
管理テーブル402にセル中継カウンタフィールド49
0を設けている。そして、このセル中継カウンタフィー
ルド490内の値は0にリセットされていて、その後、
最大セル中継回数以上になったとき、セルを廃棄する。
【0053】図9は本実施例を適用した場合のシーケン
ス例を示しており、シーケンス番号222値の飛びを検
出後、最大2個のセル200を中継する場合を示してい
る。ここで、セル中継カウンタフィールド490の値
は、BOMセル201受信時に必ず0にリセットして置
く。セル中継処理部340は、図9のa3の時点でCO
Mセル202を受信してシーケンス番号222値の飛び
を検出するが、セル中継カウンタフィールド490の値
が0で、2より小さいのでこのCOMセル202を中継
し、セル中継カウンタフィールド490の値を1に増加
させる。次にセル中継処理部340はa4の時点でCO
Mセル202を受信する。この時もセル中継カウンタフ
ィールド490の値が1で、2より小さいのでこのCO
Mセル202を中継し、セル中継カウンタフールド49
0の値を2に増加させる。次にa5の時点でCOMセル
202を受信するが、セル中継カウンタフィールド49
0の値が2で、セル200廃棄検出後の最大セル中継回
数と等しいため、このCOMセル202を廃棄する。同
様に、a6、a7の時点で、それぞれCOMセル20
2、EOMセル203を受信するが、どちらのセル20
0もセル中継管理テーブル402のセル中継カウントフ
ィールド490の値が2であるため廃棄される。
【0054】宛先のゲートウェイ装置102では、図9
のd1の時点で中継されたBOMセル201を受信する
と、メッセージ204を組立てるためにバッファに保留
するが、d3の時点で中継されたCOMセル202を受
信すると、シーケンス番号222値よりセル200の廃
棄が発生したことを検出し、受信したCOMセル202
とともにバッファに保留してるBOMセル201を廃棄
する。その後、d4の時点で中継されたセル200を受
信するが、このセル200もシーケンス番号222検査
により廃棄する。
【0055】図9ではセル200廃棄を検出後、2個の
セル200までは中継している。この場合、セル200
廃棄を検出後、中継するセル200数は最大1個でも良
い。しかし、中継するセル200数を少なくすると、B
−ISDN 103を有効に利用する点では良いが、も
し中継したセル200がB−ISDN 103で廃棄さ
れることがあると、宛先のゲートウェイ装置102でセ
ル200廃棄が検出できず、セル200をバッファに無
効に保留する確率が高くなる。
【0056】実施例6.上記実施例4、5では受信セル
の欠落等の異常発生時に、直ちにまたは一定数のセルを
中継した後、以降は廃棄するようにした。本実施例では
これに加え、実施例2または実施例3を組み合わせたも
のである。構成要素は、実施例2または3と、実施例4
または5の要素を加えたものとなる。
【0057】また動作は以下のようになる。即ち、異常
発生時には、中継したセルに差分値を加えたシーケンス
番号を加えて送るか、または異常シーケンス番号(符
号)に置き換えて送ると同時に、以後は受信セルを廃棄
する。
【0058】実施例7.伝送中のセル欠落時の網の有効
利用をさらに向上した例を説明する。すなわち、欠落が
生じた場合、その伝送元であるセルの生成側に送信停止
の指示を送って送信を止める。この場合の構成は図1の
形であって、その管理テーブルは図6のテーブル401
である。そして同一メッセージ204中のセル200の
シーケンス番号を監視する手段と、監視中のシーケンス
が連続でなくなると、送信元送信停止を指示する手段を
設けた。
【0059】次に動作を説明する。まず実施例の動作の
説明の前に、実施例3、実施例4と対比する。上記の実
施例4、5では、セル中継装置106でセル200の廃
棄を検出すると同じメッセージ204の後続セル200
の中継を行わないことにより、B−ISDN 103を
有効利用することを狙っている。しかし、例えば図7に
おいて、a3からa7の時点で受信するセル200は、
セル中継装置106で廃棄されており、送信側のゲート
ウェイ装置102は無効なセル200をB−ISDNに
送信している。本実施例では、セル中継装置106が同
一メッセージ204を構成するセル200の中でセル2
00の廃棄を検出すると、これを送信側のゲートウェイ
装置102に通知し、同じメッセージ204のセル20
0の送信を停止するようにしたものである。
【0060】図10はこのようなセル中継装置106の
シーケンス例を示しており、210はアボートセル(A
BTセル)、t1はアボートセルの送信時点を示してい
る。セル中継装置106はa3の時点でシーケンス番号
222値によりセル200の廃棄を検出すると、t1の
時点でABTセル210を送信側のゲートウェイ装置1
02に送信する。ABTセル210は例えば、OAMセ
ルの1タイプとして定義することにより実現できる。送
信側のゲートウェイ装置102はこのABTセル210
を受信すると、送信中のメッセージ204のセル200
について送信を停止する。これにより、B−ISDN
103への無効なセル200の送信を減少させることが
できる。
【0061】実施例8.上記実施例5と実施例7は組み
合せて実施することができる。この場合の構成は、実施
例7の構成に、実施例5のセル廃棄手段を付加した構成
となる。
【0062】動作は以下に示す通りとなる。図11は本
実施例を適用した場合の発明のシーケンス例を示してい
る。図11では、a3の時点でセル200の廃棄を検出
後直ちにABTセル210を送信するのではなく、一定
数のセル200(図12では2個)を中継した時点d3
の後に、送信側のゲートウェイ装置102にABTセル
210を送信するようにしている。ABTセルは例え
ば、OAMセルの1タイプとして定義することにより実
現できる。送信側のゲートウェイ装置102はこのAB
Tセルを受信すると、送信中のメッセージ204のセル
200について送信を停止する。この動作により、B−
ISDN 103への無効なセル200の送信を減少さ
せることができる。
【0063】一方、次のメッセージ204のBOMセル
201を受信した時点で、セル中継管理テーブル402
の受信シーケンス番号フィールド480の値は更新さ
れ、これ以降、正常に受信されたセル200は中継され
る。
【0064】宛先のゲートウェイ装置102では、BO
Mセル201を受信すると、メッセージ204を組み立
てるためにバッファに保存するが、シーケンス番号が飛
んでいるCOMセル202を受信すると、セル200の
廃棄が発生したことを検出し、受信したCOMセル20
2と共にバッファに保留しているBOMセルを廃棄す
る。その後一定数以下の後続セルを受信するが、このセ
ルもシーケンス番号検査により廃棄する。この動作によ
り、宛先ゲートウェイ装置102でのバッファの解放を
確実に行える。
【0065】EOMセル203受信時、値が1以上増加
している場合も、正常なセルを受信したときと同じ動作
を行い、その後、同じメッセージのセル200の送信停
止を指示するアボートセル(ABTセル)を、送信側ゲ
ートウェイ装置102に対して送信する。
【0066】1個のメッセージ全てを含むSSMセルを
受信した場合、セル中継管理テーブル402に登録され
ている場合には、出シーケンス番号算出用値を算出し、
出シーケンス番号算出用フィールド470に設定する。
その後、シーケンス番号をセル200に設定し、登録さ
れている出線番号のセル送信待ち行列部350へセル2
00を入力し、セル中継管理テーブル402において登
録していた行を空きとする。更にMID管理テーブル5
00のシーケンス番号フィールド520に値を設定す
る。この設定値は実際に中継のために送信したSSMセ
ル203に設定したシーケンス番号222値を1つ増加
させた値を設定する。そしてMID管理テーブル500
の当該MID値の使用中フラグフィールド510を空き
にする。
【0067】受信したSSMセル201が登録されてい
ない場合は、ルーチングテーブル620でメッセージ2
04で宛先アドレス205を検索し、セル200を中継
する出線番号、VPI・VCIを決定する。更に、MI
D管理テーブル500を参照して、当該VPI・VCI
で割り当てられていないMID 223値を確保し、そ
のMID 223値における現在のシーケンス番号値か
ら、セル中継管理テーブル402の出シーケンス算出用
フィールド470に設定する値を決定する。セル中継管
理テーブル402に、入線番号、入VPI・VCI値、
入MID値、受信シーケンス番号値、出線番号、出VP
I・VCI値、出MID値、出シーケンス番号算出用値
を設定し、セル中継管理テーブル402に登録されてい
る出VPI・VCI値、出MID値及び、出シーケンス
番号算出用値より割り出されたシーケンス番号を、セル
200に設定し、ルーチングテーブル620で得られた
出線番号のセル送信待ち行列部350にセル200を入
力する。そしてセル中継管理テーブル402において登
録していた行を空きとする。更にMID管理テーブル5
00のシーケンス番号フィールド520に値を設定す
る。この設定値は実際に中継のために送信したSSMセ
ル203に設定したシーケンス番号222値を1つ増加
させた値を設定する。そしてMID管理テーブル500
の当該MID値の使用中フラグフィールド510を空き
にする。本実施例は、網の有効利用を図る上で実用上、
一連の本発明の極めて適切な応用例である。
【0068】実施例9.伝送中のセル欠落時の、その後
のMIDの有効利用の例を説明する。この場合の構成は
図1の形であって、管理テーブルは図2、図6、図8の
いずれでもよいが、管理テーブルに登録したメッセージ
204についてタイマを設定し、EOMセル203の受
信でそのタイマをリセットする手段を設けた。
【0069】本実施例の目的は以下の不具合をなくすこ
とである。即ち、セルの中継においてメッセージ204
を構成するセル200の内、最後尾のEOMセル203
が失われると、セル中継装置106は、次のメッセージ
204のセル200を同じ入線番号、同じVPI・VC
I値、同じMID値で受信するまで、EOMセル204
の廃棄を検出できない。このような次のメッセージをい
つ受信するかは確定的ではなく、長時間受信しないこと
も有り得る。この場合、EOMセルが失われたメッセー
ジ204のセル200を中継するためにセル中継管理テ
ーブルのエリアおよび中継に使用する出線のVPI・V
CIにおけるMIDが長時間保留され、他のメッセージ
の中継に使用できない不具合が生じることがある。
【0070】本実施例では、BOMセル201を受信し
て、当該メッセージに関連してセル中継管理テーブル4
00に登録を行う時に、登録したメッセージ204につ
いてタイマを設定し、EOMセル203が失われたこと
により、セル中継管理テーブル400における登録の解
除が一定の時間内に行われない場合、タイマのタイムア
ウトにより登録を解除するようにしたものである。正常
な場合、タイマはEOMセル203の受信により登録を
解除する際に合わせてリセットする。またタイマはBO
Mセル201の受信からEOMセル203の受信を監視
するように設定する方法と、同一メッセージ204を構
成するセル200の間を監視するように設定する方法と
があり、どちらを用いても良い。BOMセル201の受
信からEOMセル203の受信までを監視する場合、タ
イマの値は最も長いメッセージ204をセル200で転
送するのに要する時間より大きく設定する必要がある。
セル200間を監視するように設定する場合は、シーケ
ンス番号誤りのないセルを受信した場合、タイマを再ス
タートさせる必要がある。また、タイマをどちらの設定
方法で用いても、メッセージ204の途中のセル200
でシーケンス番号誤りを検出し、当該メッセージ204
関連の登録をセル中継管理テーブル400より削除する
場合にはタイマをリセットする必要がある。
【0071】実施例10.本実施例は、上記各実施例の
中継装置が、誤り部分の選択再送をする端末をも接続可
能にする構成としたものである。本発明のセル中継装置
の構成は、図1に示すセル中継装置106と同様であ
る。セル中継装置のセル中継処理部340は、図17に
例を示すルーチングテーブル620、図3に示すMID
管理テーブル500に加えて、図12及び図13に示す
2種類のテーブルを用いて処理を行う。図12は、従来
のセル中継装置に使用した図8の管理テーブル402に
換えて、本実施例で使用するセル中継管理テーブル40
0を示しており、495はセル選択再送有無フィールド
である。図13はセル選択再送判定テーブルA700を
示しており、判定テーブルの中の710は宛先アドレス
フィールド、720はセル選択再送有無フィールドであ
る。
【0072】本実施例において、セル選択再送を行うコ
ネクションのセルは、シーケンス番号が連続していなく
ても、そのまま中継される。選択再送を行うコネクショ
ンのセルであるかどうかの判定は、セル選択再送判定テ
ーブルA700を使用する。
【0073】次に動作を説明する。メッセージ204の
宛先アドレス205情報を含むSSMセル及びBOMセ
ル201を受信すると、ルーチングテーブル620を参
照し、セル200を中継する出線310と当該出線31
0における出VPI・VCI値を決定する。更にMID
管理テーブル500を参照して使用中でないMID 2
23値を探し、当該出線310における出MID値を決
定する。MID管理テーブル500には、各MID値に
対応してシーケンス番号フィールド520があり、決定
したMID値に対応したシーケンス番号フィールドに設
定されている値は、送信するSSMセル及びBOMセル
のシーケンス番号として使用される。更に当該値は、セ
ル中継管理テーブル400の出シーケンス番号算出用フ
ィールド470に設定する値を決定するのにも使用され
る。すなわち、受信したSSMセル及びBOMセルシー
ケンス番号222と、シーケンス番号フィールドに設定
されている値の差分を計算し、この差分をセル中継管理
テーブル400の出シーケンス番号算出用フィールド4
70に設定する値とする。
【0074】次にセル選択再送判定テーブルA700を
参照し、宛先アドレスより選択再送を行うコネクション
のセルであるかの判定を行う。セル選択再送を行わない
コネクションのセルの場合、受信したSSMセル及びB
OMセル201の、入線番号、入VPI・VCI値、入
MID値、受信シーケンス番号、及びセルを中継のため
送信する場合の出線番号、出VPI・VCI値、出MI
D値、出シーケンス算出用値をセル中継管理テーブル4
00の該当するフィールドに設定し、更にセル選択再送
有無フィールドにセル選択再送無しを設定する。セル選
択再送を行うコネクションのセルの場合、受信したSS
Mセル及びBOMセル201の、入線番号、入VPI・
VCI値、入MID値、及びセルを中継のため送信する
場合の出線番号、出VPI・VCI値、出MID値、出
シーケンス算出用値をセル選択再送用セル中継管理テー
ブル400の該当するフィールドに設定し、更にセル選
択再送有無フィールドにセル選択再送有りを設定する。
【0075】COMセル202やEOMセル203を受
信した場合は、ルーチングテーブル620を参照せず、
セル選択再送用セル中継管理テーブル400のみを参照
する。中継するためにこれらのセルを送信する場合、こ
れらのセルのシーケンス番号値は、受信したセルのシー
ケンス番号値に前記セル中継管理テーブル400の出シ
ーケンス番号算出用フィールド470に設定してある差
分を加えた値を使用する。このようにすることにより、
途中でセル200の廃棄が発生した場合、シーケンス番
号値の飛びが保存される。
【0076】ルーチングテーブル620、MID管理テ
ーブル500、セル選択再送判定テーブルA700、セ
ル選択再送用セル中継テーブル400、を使用して、セ
ル中継処理部340は以下の処理を行う。
【0077】BOMセル201を受信した場合、このB
OMセル201を受信した入線番号、VPI・VCI
値、MID 223値がセル選択再送用セル中継管理テ
ーブル400に登録されているかどうかを調べる。登録
されている場合は、セル選択再送有無フィールドの設定
を確認し、セル選択再送を行わないコネクションのセル
なら、セルのシーケンス番号チェック及びセル廃棄の処
理を行う。一方、セル選択再送を行うコネクションのセ
ルと判定された場合は、COMセルと同様に、出シーケ
ンス番号算出用値を算出し、出シーケンス番号算出用フ
ィールド470に設定する。その後、セル中継管理テー
ブル400に登録されている出シーケンス番号算出用値
等より割り出されたシーケンス番号をセル200に設定
し、登録されている番号の出線310対応のセル送信待
ち行列部350に入力する。
【0078】受信したBOMセル201が登録されてい
ない場合は、セル選択再送判定テーブルA700を参照
し、宛先アドレスよりセル選択再送を行わないコネクシ
ョンのセルであるかの判定を行う。セル選択再送を行わ
ないコネクションのセルの場合、セルのシーケンス番号
チェック及びセル廃棄の処理を行う。セル選択再送を行
うコネクションのセルの場合、ルーチングテーブル62
0でメッセージ204の宛先アドレス205を検索し、
セル200を中継する出線番号、VPI・VCI値を決
定する。更に、当該VPI・VCIで割り当てられてい
ないMID 223値を確保し、そのMID 223値
における現在のシーケンス番号値から、セル選択再送用
セル中継管理テーブル400の出シーケンス番号算出用
フィールド470に設定する値を決定する。セル選択再
送用セル中継管理テーブル400に、セル選択再送有
無、入線番号、入VPI・VCI値、入MID値、出線
番号、出VPI・VCI値、出MID値、出シーケンス
番号算出用値を設定し、セル選択再送用セル中継管理テ
ーブル400に登録されている出VPI・VCI値、出
MID値及び、出シーケンス番号算出用値より割り出さ
れたシーケンス番号を、セル200に設定し、ルーチン
グテーブル620で得られた出線番号のセル送信待ち行
列部350にセル200を入力する。
【0079】COMセル202を受信した場合も、CO
Mセル202を受信した入線番号、VPI・VCI値、
MID値が、セル選択再送用セル中継管理テーブル40
0に登録されているかどうかを調べ、登録されていない
場合は、当該COMセルを廃棄する。セル中継管理テー
ブル400に登録されている場合は、セル選択再送有無
フィールドの設定値を確認し、セル選択再送を行わない
コネクションのセルであるなら、セルのシーケンス番号
チェック及びセル廃棄の処理を行う。セル選択再送を行
うコネクションのセルと判定された場合は、出シーケン
ス番号算出用値等より割り出されたシーケンス番号を、
セル200に設定し、登録されている番号出線310に
対応するセル送信待ち行列部350へ入力する。
【0080】EOMセル203を受信した場合も、セル
選択再送用セル選択再送テーブル400に登録の有無を
調べ、登録されていない場合は、当該EOMセルを廃棄
する。
【0081】セル中継管理テーブル400に登録されて
いる場合は、セル選択再送を行わないコネクションのセ
ルであるなら、セルのシーケンス番号チェック及びセル
廃棄の処理を行う。セル選択再送を行うコネクションと
判定された場合は、やはりCOMセル同様に、算出用値
等より割り出されたシーケンス番号をMセル200に設
定し、登録されている番号出線310に対応するセル送
信待ち行列部350へ入力する。更にMID管理テーブ
ル500のシーケンス番号フィールド520に値を設定
する。この設定値は実際に中継のために送信したEOM
セル203に設定したシーケンス番号222値を1つ増
加させた値を設定する。
【0082】1個のメッセージ全てを含むSSMセルを
受信した場合も、セル選択再送用セル中継管理テーブル
400に登録の有無を調べる。セル選択再送用セル中継
管理テーブル400に登録されている場合は、セル選択
再送を行わないコネクショのセルであるなら、セルのシ
ーケンス番号チェック及びセル廃棄の処理を行う。セル
選択再送を行うコネクションのセルであると判定された
場合は、出シーケンス番号算出用値を算出し、出シーケ
ンス番号算出用フィールド470に設定する。その後、
登録されているVPI・VCI値、MID 223値、
及び、出シーケンス番号算出値より割り出されたシーケ
ンス番号をセル200に設定し、登録されている出線番
号のセル送信待ち行列部350ヘセル200を入力し、
セル中継管理テーブル400において登録していた行を
空きとする。更にMID管理テーブル500のシーケン
ス番号フィールド520に値を設定する。この設定値は
実際に中継のために送信したSSMセル203に設定し
たシーケンス番号222値を1つ増加させた値を設定す
る。そしてMID管理テーブル500の当該MID値の
使用中フラグフィールド510を空きにする。
【0083】受信したSSMセル201が登録されてい
ない場合は、ルーチングテーブル620でメッセージ2
04で宛先アドレス205を検出し、セル200を中継
する出線番号、VPI・VCI値を決定する。更に、M
ID管理テーブル500を参照して、当該VPI・VC
Iで割り当てられていないMID 223値を確保し、
そのMID 223値における現在のシーケンス番号値
から、セル選択再送用セル中継管理テーブル400の出
シーケンス番号算出用フィールド470に設定する値を
決定する。セル選択再送用セル中継管理テーブル400
に、入線番号、入VPI・VCI値、入MID値、出線
番号、出VPI・VCI値、出MID値、出シーケンス
番号算出用値を設定し、登録されている出VPI・VC
I値、出MID値及び、出シーケンス番号算出用値より
割り出されたシーケンス番号を、セル200に設定し、
ルーチングテーブル620で得られた出線番号のセル送
信待ち行列部350にセル200を入力する。そしてセ
ル選択再送用セル中継管理テーブル400において登録
していた行を空きとする。更にMID管理テーブル50
0のシーケンス番号フィールド520に値を設定する。
この設定値は実際に中継のために送信したSSMセル2
03に設定したシーケンス番号222値を1つ増加させ
た値を設定する。そしてMID管理テーブル500の当
該MID値の使用中フラグフィールド510を空きにす
る。
【0084】セル選択再送を行っているコネクションで
は、EOMセル203を受信しても、メッセージが正常
送信されたとは限らないので、セル選択再送用セル中継
管理テーブル400の登録の解除したり、MID管理テ
ーブル500の使用中フラグフィールド510を空きに
できない。そのため、BOMセル201を受信して、当
該メッセージに関連してセル選択再送用セル中継管理テ
ーブル400に登録を行う時に、登録したメッセージ2
04についてタイマを設定し、タイマのタイムアウトに
より登録を解除するようにする。その時同時に、MID
管理テーブル500の使用中フラグフィールド510を
空きにする。
【0085】実施例11.本実施例は、誤り部分のセル
選択再送を行うコネクションの判定を、受信セルのバー
チャルパス識別子によって行う例である。この場合のセ
ル選択再送判定テーブルは図14の形である。図14は
セル選択再送判定テーブルB701を示しており、73
0は受信セルバーチャルパス識別子フィールドである。
【0086】実施例12.本実施例は、セル選択再送を
行うコネクションの判定を、受信セルのバーチャルパス
識別子と受信セルのバーチャルチャネル識別子の両者の
組み合せによって行う例である。図15はセル選択再送
判定テーブルC702を示しており、740は受信セル
バーチャルチャネル識別子フィールドである。
【0087】
【発明の効果】この発明では、セル中継装置でセルを元
のメッセージに組み立てることなく、同じメッセージの
セルをMIDを与えて中継することにより、セルの中継
遅延を少なくする効果、および装置構成を簡単化させる
効果がある。また、請求項2の発明では、セル中継装置
でシーケンス番号の誤りを検出後、一定数以下のセルの
シーケンス番号誤りを保存して中継することにより、セ
ルの廃棄が生じたメッセージについて、宛先のゲートウ
ェイ装置でのバッファの解放が早期に行われ、バッファ
の有効利用ができる効果を有する。
【0088】また、請求項3の発明では、セル中継装置
で同じメッセージのセルについてシーケンス番号の誤り
を検出した場合、同じメッセージの後続セルを廃棄する
ことにより、回線網の利用度を向上させる効果がある。
また、請求項4の発明では、セル中継装置でシーケスス
番号の誤りの発生を検出した場合、これを送信側のゲー
トウェイ装置等に通知してセルの送信を停止させること
により、回線網の有効利用と送信側ゲートウェイ装置の
送信負荷を軽減させる効果がある。また、請求項6の発
明では、選択再送の機能を持つ端末を組み込んだシステ
ムに対してもその機能を生かし、中継装置での組み立て
時間を短縮できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるセル中継装置の構成を
示した図である。
【図2】セル中継管理テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図3】MID管理テーブルの構成例を示した図であ
る。
【図4】本発明に係るセル中継装置のシーケンス例を示
す図である。
【図5】COMセルが廃棄された場合のシーケンス例を
示す図である。
【図6】受信シーケンス番号を監視する場合のセル中継
管理テーブルの構成例を示す図である。
【図7】シーケンス番号を監視するセル中継装置のシー
ケンス例を示す図である。
【図8】セル廃棄検出後、一定数以下のセルを中継する
場合のセル中継管理テーブルの構成例を示す図である。
【図9】セル廃棄検出後、一定数以下のセルを中継する
場合のシーケンス例を示す図である。
【図10】セル廃棄の発生を送信元に通知する場合のシ
ーケンス例を示す図である。
【図11】セル廃棄を検出後、一定数のセルを中継した
後に送信ゲートウェイ装置にセル廃棄を通知する場合の
シーケンス例を示す図である。
【図12】請求項6の発明におけるセル中継管理テーブ
ルの構成例を示す図である。
【図13】セル選択再送判定テーブルの例を示す図であ
る。
【図14】セル選択再送判定テーブルの例を示す図であ
る。
【図15】セル選択再送判定テーブルの例を示す図であ
る。
【図16】セル中継装置を用いない場合のコネクション
レスサービスの実現例を示す図である。
【図17】セル中継装置を用いたコネクションレスサー
ビスの実現例を示す図である。
【図18】セルのフォーマットを示す図である。
【図19】従来のセル中継装置における処理の例を示す
図である。
【図20】従来のセル中継装置の構成例を示す図であ
る。
【図21】ルーチングテーブルの例を示す図である。
【図22】従来のセル中継装置のシーケンス例を示す図
である。
【図23】セル選択再送手順を説明するタイムチャート
図である。
【符号の説明】
106 セル中継装置 200 セル 300 入線 310 出線 320 入線番号付与処理部 330 受信セル待ち行列部 340 セル中継処理部 350 セル送信待ち行列部 360 セル送信処理部 400 セル中継管理テーブル 401 セル中継管理テーブル 402 セル中継管理テーブル 410 入線番号フィールド 420 入VPI・VCIフィールド 430 入MIDフィールド 440 出線番号フィールド 450 出VPI・VCIフィールド 460 出MIDフィールド 470 出シーケンス番号フィールド 480 受信シーケンス番号フィールド 490 セル中継カウンタフィールド 500 MID管理テーブル 510 使用中フラグフィールド 520 シーケンス番号フィールド 620 ルーチングテーブル 700、701、702 セル選択再送判定テーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一電文を構成する複数のセルの先頭セル
    を受信してこれに入線番号と出線番号と重複しない多重
    識別子(MIDという)を与えて待ち行列に送る入線番
    号付与処理手段と、 上記セル中にある宛て先毎に少なくとも出線とMIDを
    管理し、同一MID毎に受信したセルのシーケンス番号
    を順次付加してセル送信部に送るセル中継処理手段を備
    えたセル中継装置。
  2. 【請求項2】 一電文を構成する複数のセルの先頭セル
    を受信してこれに入線番号と出線番号と重複しない多重
    識別子(MIDという)を与えて待ち行列に送る入線番
    号付与処理手段と、 上記セル中にある宛て先毎に少なくとも出線とMIDを
    管理し、同一MID毎に受信したセルの中継シーケンス
    番号を順次付加してセル送信部に送るセル中継処理手段
    と、 上記受信セルの受信シーケンス番号を監視し、シーケン
    スが期待値と異なる場合は、上記中継シーケンス番号を
    期待値から変更するかまたは異常符号を付加する手段と
    を備えたセル中継装置。
  3. 【請求項3】 一電文を構成する複数のセルの先頭セル
    を受信してこれに入線番号と出線番号と重複しない多重
    識別子(MIDという)を与えて待ち行列に送る入線番
    号付与処理手段と、 上記セル中にある宛て先毎に少なくとも出線とMIDを
    管理し、同一MID毎に受信したセルの中継シーケンス
    番号を順次付加してセル送信部に送るセル中継処理手段
    と、 上記受信セルの受信シーケンス番号を監視し、シーケン
    スが期待値と異なる場合は、ただちに、または一定数だ
    け上記中継シーケンス番号を期待値から変更して送出
    後、以後の上記同一MIDの受信セルを廃棄する手段と
    を備えたセル中継装置。
  4. 【請求項4】 一電文を構成する複数のセルの先頭セル
    を受信してこれに入線番号と出線番号と重複しない多重
    識別子(MIDという)を与えて待ち行列に送る入線番
    号付与処理手段と、 上記セル中にある宛て先毎に少なくとも出線とMIDを
    管理し、同一MID毎に受信したセルの中継シーケンス
    番号を順次付加してセル送信部に送るセル中継処理手段
    と、 上記受信セルの受信シーケンス番号を監視し、シーケン
    スが期待値と異なる場合は、受信セルの送信元に送信停
    止を指示する手段とを備えたセル中継装置。
  5. 【請求項5】 一電文を構成する複数のセルを受信して
    後、電文の最後のセルを受信する前に、同一MIDのセ
    ルを一定時間以上受信しない場合、上記電文を構成する
    セルに割当てたMIDを解放することを特徴とする請求
    項1記載のセル中継装置。
  6. 【請求項6】 一電文を構成する複数のセルの先頭セル
    を受信してこれに入線番号と出線番号と重複しない多重
    識別子(MIDという)を与えて待ち行列に送る入線番
    号付与処理手段と、 上記セル中にある宛て先毎に少なくとも出線とMIDを
    管理し、同一MID毎に受信したセルの中継シーケンス
    番号を順次付加してセル送信部に送るセル中継処理手段
    と、 上記受信セルの受信シーケンス番号を監視し、シーケン
    スが期待値と異なる場合は、上記集計シーケンス番号を
    期待値から変更または異常符号を付加し、必要に応じて
    受信セルの送信元に送信停止を指示する番号変更・付加
    手段と、 受信セルが誤り部分だけの選択再送を指示するか否かを
    判定する手段と、 上記判定手段が選択再送と判定したセルを受信した場合
    は、上記変更番号・付加または送信停止の指示は行わ
    ず、期待値と異なるシーケンス対応のままの番号を付与
    して送信することを特徴とするセル中継装置。
JP1852593A 1992-05-13 1993-02-05 セル中継装置 Pending JPH0630036A (ja)

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JP4-120287 1992-05-13
JP12028792 1992-05-13
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07283820A (ja) * 1994-04-13 1995-10-27 Nec Corp パス設定システム
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