JPH0724561Y2 - エアモータ - Google Patents

エアモータ

Info

Publication number
JPH0724561Y2
JPH0724561Y2 JP287893U JP287893U JPH0724561Y2 JP H0724561 Y2 JPH0724561 Y2 JP H0724561Y2 JP 287893 U JP287893 U JP 287893U JP 287893 U JP287893 U JP 287893U JP H0724561 Y2 JPH0724561 Y2 JP H0724561Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
rotor
blade
cylinder
divided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP287893U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0658102U (ja
Inventor
篤生 西田
Original Assignee
共立機巧株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 共立機巧株式会社 filed Critical 共立機巧株式会社
Priority to JP287893U priority Critical patent/JPH0724561Y2/ja
Publication of JPH0658102U publication Critical patent/JPH0658102U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0724561Y2 publication Critical patent/JPH0724561Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、エア圧から回転力を
得るエアモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエアモータには次のようなものが
ある。図3,図4(A) に示すように、そのエアモータ
は、ほぼ円筒状の本体ケース110の内側にほぼ円筒状
の本体116が組付けられ、本体116に対して上部ケ
ース120が組付けられている。本体116の内側に
は、円筒状の円筒状エア流路132を挟むようにして、
円筒状の気筒130が設けられている。気筒130は、
円形断面の外壁面に対して偏心した円形断面の内壁面を
有している。気筒130の内側には、気筒130の外壁
面に対して同心的に(すなわち、気筒130の内壁面に
対しては偏心して)、ほぼ円柱状のロータ140がその
中心軸線回りに回転可能に収納されており、気筒130
の内壁面とロータ140との間にはエア隙間(エア空
間)150が形成されている。ロータ140には放射状
に4つのブレード溝152が形成され、各ブレード溝1
52にはブレード154が進退可能に収容されている。
そして、前進状態のブレード154によってエア隙間1
50がほぼ気密に分割されて、分割エア隙間(分割エア
空間)156a〜156dが形成されるようにされてい
る。
【0003】そして、上部ケース120のエア入口12
2から流入した圧縮エアが、エア隙間入口134からエ
ア隙間150(分割エア隙間156a)に流入し、その
エア圧によって分割エア隙間156aの容積が大きくな
るようにロータ140が図4(A) 中時計回り方向に回転
し、エアが矢印のように流れ、エア隙間出口138から
円筒状エア流路132を経てエア出口112から流出す
る。このようにして、エア圧からロータ140の回転が
得られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
エアモータでは、ブレード154が常に気筒130の内
壁面に当接した状態で、気筒130とロータ140との
間のエア隙間150がブレード154によってほぼ気密
に分割されている必要がある。そして、上記のエアモー
タでは、ブレード154はロータ140の回転に基づく
遠心力によってブレード溝152から飛び出る方向(前
進方向)へ付勢されることにより、エア隙間150が分
割されている。
【0005】しかしながら、すでにロータ140が回転
しているときは、それによってブレード154が前進状
態にあって気筒130の内壁面に当接しているが、エア
モータの始動時すなわち未だロータ140が回転してい
ない状態のときには問題がある。すなわち、ロータ14
0に対して特に何も負荷がかけられていない場合はとも
かくとして、ロータ140に負荷がかけられている場合
は、図4(B) に示すように、ブレード154がブレード
溝152内に後退した状態で留まる場合があり、その場
合は、図中矢印で示すように、エア隙間入口134から
エア隙間出口138へとエアが素通りしてしまい、ロー
タ140が回転しない。そのため、本体ケース110を
叩いたりして衝撃を加えてブレード154を前進させ、
何とか始動させたりしているが、これでは非常に不便で
ある。
【0006】そこで、本考案は、円滑に始動させること
ができるエアモータを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案は、ケーシングの内側に設けられた気筒の内
側にロータが回転可能に収納され、そのロータに放射状
に形成されたブレード溝に対して進退可能にブレードが
収納され、そのブレードが前記ブレード溝から前進方向
に付勢され前記気筒の内壁面に当接することにより前記
ロータと前記気筒の内壁面との間のエア空間がほぼ気密
に分割されて複数の分割エア空間が形成され、前記ケー
シングに形成されたエア入口から前記複数の分割エア空
間のうちの一部の分割エア空間にエアが流入し他の分割
エア空間からエアが流出しつつロータが回転するエアモ
ータにおいて、前記エア入口から流入するエアの一部を
前記ロータの内側を経て前記ブレード溝へと導き、その
エア圧によって前記ブレードをその背後から前記前進方
向に付勢するブレード付勢エア流路が形成されているこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】この考案においては、エア入口から流入するエ
アの一部が、ブレード付勢エア流路を通って各ブレード
溝へと導かれ、各ブレードをその背後から前進方向に付
勢する。このため、各ブレードは、常に(始動時におい
ても)気筒の内壁面に当接し、気筒の内壁面とロータと
の間のエア空間が常にほぼ気密の分割エア空間に分割さ
れる。このため、一部の分割エア空間にエアが流入し他
の分割エア空間からエアが流出しつつロータが回転する
ということが、始動時においても担保される。
【0009】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図1,図2に基づ
いて説明する。図1に示すように、このエアモータは、
ほぼ円筒状の本体ケース10を有している。本体ケース
10にはエア出口12が設けられている。本体ケース1
0の内側にはほぼ円筒状の本体16が組付けられてい
る。本体16には上部ケース20が組付けられている。
上部ケース20にはエア入口22が形成され、その下流
側には有蓋円筒形状の上部エア流路24が形成されてい
る。
【0010】本体16の内側には、円筒状の気筒30が
設けられている。本体16の内壁面と気筒30の外壁面
との間には、円筒状の円筒状エア流路32が形成されて
いる。図2に示すように、気筒30の外壁面と内壁面と
はともに円形断面を有しているが、内壁面は外壁面に対
して偏心している。
【0011】気筒30の内側には、ロータ40が、ベア
リング蓋42,ベアリング44,スペーサ46,ベアリ
ング48を介して、その中心軸線を回転軸として回転可
能に設けられている。ロータ40は、図1中上方におい
てほぼ円柱状をなし、図1中下方においてそれと同心的
な丸軸状をなしている。図2に示すように、ロータ40
は、気筒30の外壁面に対して同心的であり、気筒30
の内壁面に対しては偏心しており、ロータ40は気筒3
0の内壁面に対して一側でほぼ接触している。気筒30
の内壁面とロータ40との間にはエア隙間(エア空間)
50が形成されている。
【0012】ロータ40には、放射状に4つのブレード
溝52が設けられており、それらブレード溝52に対し
て進退可能にブレード54が収納されている。そして、
前進状態のブレード54が気筒30の内壁面に当接する
ことによって、エア隙間50がほぼ気密に分割されて分
割エア隙間(分割エア空間)56a〜56dが形成され
るようにされている。なお、ブレード54の図1中上下
両端には上蓋58,下蓋59が設けられている。
【0013】気筒30の図1中上下端の内壁面の一側に
は、エア入口22から上部エア流路24を経て流入する
エアをエア隙間50(最小の分割エア隙間56a)へ送
るエア隙間入口34が形成されている。図1中上下の2
つのエア隙間入口34は、3本のエア隙間入口連通路3
6により連通状態とされている。また、気筒30の図1
中上下方向における4か所においては、エア隙間50
(分割エア隙間56c)内のエアを円筒状エア流路32
へ排出するエア隙間出口38が設けられている。円筒状
エア流路32はエア出口12に連通している。
【0014】一方、ベアリング蓋42の中央にはエア孔
60が設けられている。また、ロータ40の図1中上部
における中心軸線部分には、そのエア孔60に対応して
ブレード付勢エア流路62が設けられている。ブレード
付勢エア流路62は、各ブレード54の図1中上下方向
におけるほぼ中央部分に対応する箇所において、各ブレ
ード溝52に向かって4方向に分岐し、各ブレード溝5
2の底部に連通している。
【0015】次に、このエアモータの作用を説明する。
エア入口22から流入した圧縮エアの大半は、図1及び
図2中矢印で示すように、上部エア流路24を経て、図
1中上下2つのエア隙間入口34から分割エア隙間56
aへ送られる。すると、分割エア隙間56aが高圧とな
り、その圧力によってその分割エア隙間56aが大きく
なるようにロータ40が図2中時計回り方向に回転させ
られる。そして、分割エア隙間56cのエアが、エア隙
間出口38,円筒状エア流路32を経てエア出口12か
ら流出する。このようにしてロータ40が回転する。
【0016】その際、エア入口22から流入した圧縮エ
アは、同じく図1中矢印で示すように、エア孔60,ブ
レード付勢エア流路62を経て各ブレード溝52の底部
から各ブレード溝52へと送られる。このため、各ブレ
ード54は、そのエア圧によって常に(このエアモータ
の始動時においても)前進方向に付勢され、気筒30の
内壁面に当接し、エア隙間50はこれらブレード54に
よってほぼ気密の分割エア隙間56a〜56dに分割さ
れる。このため、このエアモータの始動時においても、
前述したようなロータ40の回転が担保され、このエア
モータを円滑に始動させることが可能となるのである。
【0017】
【考案の効果】この考案によれば、エア入口から流入す
るエアの一部によって各ブレードが常に前進方向に付勢
されて気筒の内壁面とロータとの間のエア空間が常にほ
ぼ気密の分割エア空間に分割されるため、一部の分割エ
ア空間にエアが流入し他の分割エア空間からエアが流出
しつつロータが回転するということが、常に(始動時に
おいても)担保される。このため、円滑に始動させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の横断面図(但し、気筒30及びその内
側)である。
【図3】従来例を示す縦断面図である。
【図4】図3の横断面図(但し、気筒130及びその内
側)であり、図4(A) は正常に作動している場合、図4
(B) は正常に作動していない場合を示す。
【符号の説明】
10 本体ケース(ケーシング) 20 上部ケース(ケーシング) 22 エア入口 30 気筒 40 ロータ 50 エア隙間(エア空間) 52 ブレード溝 54 ブレード 56a〜56d 分割エア隙間(分割エア空間) 62 ブレード付勢エア流路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内側に設けられた気筒の内
    側にロータが回転可能に収納され、そのロータに放射状
    に形成されたブレード溝に対して進退可能にブレードが
    収納され、そのブレードが前記ブレード溝から前進方向
    に付勢され前記気筒の内壁面に当接することにより前記
    ロータと前記気筒の内壁面との間のエア空間がほぼ気密
    に分割されて複数の分割エア空間が形成され、前記ケー
    シングに形成されたエア入口から前記複数の分割エア空
    間のうちの一部の分割エア空間にエアが流入し他の分割
    エア空間からエアが流出しつつロータが回転するエアモ
    ータにおいて、 前記エア入口から流入するエアの一部を前記ロータの内
    側を経て前記ブレード溝へと導き、そのエア圧によって
    前記ブレードをその背後から前記前進方向に付勢するブ
    レード付勢エア流路が形成されていることを特徴とする
    エアモータ。
JP287893U 1993-01-07 1993-01-07 エアモータ Expired - Lifetime JPH0724561Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP287893U JPH0724561Y2 (ja) 1993-01-07 1993-01-07 エアモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP287893U JPH0724561Y2 (ja) 1993-01-07 1993-01-07 エアモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0658102U JPH0658102U (ja) 1994-08-12
JPH0724561Y2 true JPH0724561Y2 (ja) 1995-06-05

Family

ID=11541620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP287893U Expired - Lifetime JPH0724561Y2 (ja) 1993-01-07 1993-01-07 エアモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0724561Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101256394B1 (ko) * 2013-02-08 2013-04-25 방성근 에어모터

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0658102U (ja) 1994-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0724561Y2 (ja) エアモータ
JP2008128201A (ja) ベーンポンプ
JP3014656B2 (ja) 回転圧縮機
JP2001246326A (ja) ターボ振動機
EP1204809B1 (en) Rotary piston engine
JPH11343996A (ja) 流体機械のラビリンスシール構造
US4669951A (en) Air operated motor
JP4976826B2 (ja) ベーンポンプ
JP2582863Y2 (ja) ベーンポンプ
JPH0587680B2 (ja)
US1252841A (en) Governor-blade pump.
JP2532819Y2 (ja) 真空ポンプ
US1728029A (en) Rotary engine, compressor, and exhauster
JP2001113439A (ja) エアタービンスピンドル
JP4490103B2 (ja) ポンプ
JP2008144662A (ja) ベーンポンプ
JPH03237297A (ja) ターボ分子ポンプ
JPS6037317B2 (ja) 回転液圧動力装置
JP2650102B2 (ja) 電動式燃料ポンプ
JPS5965586A (ja) スクロ−ル式ポンプ
JP3595035B2 (ja) スクロールプレート調整機構を有した全系回転形スクロール流体機械
JP2749128B2 (ja) ベーンポンプ
JPS6329183Y2 (ja)
JP2919550B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH08105392A (ja) スクロール型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term