JPH07245504A - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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Publication number
JPH07245504A
JPH07245504A JP6032478A JP3247894A JPH07245504A JP H07245504 A JPH07245504 A JP H07245504A JP 6032478 A JP6032478 A JP 6032478A JP 3247894 A JP3247894 A JP 3247894A JP H07245504 A JPH07245504 A JP H07245504A
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JP
Japan
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hole
dielectric
fitting
fitting portion
dielectric filter
Prior art date
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Application number
JP6032478A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Tsujiguchi
達也 辻口
Haruo Matsumoto
治雄 松本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
    • H01P1/2056Comb filters or interdigital filters with metallised resonator holes in a dielectric block

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を低減し、しかも金属ケースを用い
ることなくフィルタユニット単体でプリント基板への実
装を可能にする。 【構成】 誘電体21の端面21Aを除く外周面及び貫
通孔23の内周面に電極22を形成して同軸共振器の3
段構成からなるフィルタユニット2が構成され、貫通孔
23の端面21Aの開口部にピン31及び嵌入部材32
からなる結合端子3を嵌入装着して誘電体フィルタ1が
構成されている。貫通孔23の開口部には広口の嵌装部
231が設けられ、該嵌装部231と被嵌装部232間
に段差233が形成されている。嵌入部材32は嵌装部
231と同一の外形形状を有し、端面21Aから突出す
ることなく嵌装部231に嵌入装着されるとともに、段
差233により被嵌装部232側への移動が規制され、
結合端子3は貫通孔23の所定位置に固定的に取り付け
られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸方向に孔が設けられ
た柱状誘電体の内周面及び外周面に電極を形成してなる
同軸共振器を用いた誘電体フィルタに係り、特に各同軸
共振器の信号の入出力をと行なう結合端子の構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の誘電体フィルタを示す
要部分解斜視図である。従来の誘電体フィルタ100
は、横長長方形の断面形状を有し、かつ、軸方向に延び
る平行な5個の貫通孔103を有する角柱状の誘電体1
02の外周面及び各貫通孔103の内周面に銀、銅等の
電極(図中、点描で示す)104を形成してなるフィル
タユニット101、該フィルタユニット101の信号の
入出力を行なう結合端子105及び該フィルタユニット
101を付図示のプリント基板に実装するための金属ケ
ース106から構成されている。
【0003】フィルタユニット101は、5個の終端短
絡の同軸共振器を縦続接続してなるフィルタブロックを
一体的に成形したもので、誘電体102の各貫通孔10
3の内周面に形成された電極104により各同軸共振器
の内導体が構成され、誘電体102の貫通孔103に平
行な外周面に形成された電極104により各同軸共振器
の外導体が構成され、該外導体と上記内導体とは、誘電
体102の一方端面102Bに形成された電極104に
より短絡されている。
【0004】結合端子105は、ポリメチルペンテン等
の絶縁体からなる嵌入部材105Aと黄銅等の金属鋼線
の表面に半田メッキしてなるピン105Bとから構成さ
れている。嵌入部材105Aは、上記貫通孔103の断
面と同一の断面形状を有するとともに基端部に鍔部10
5Cが設けられている。この鍔部105Cは、上記嵌入
部材105Aの貫通孔103内への没入を防止するもの
である。
【0005】結合端子105は、嵌入部材105Aをそ
れぞれ誘電体102の貫通孔103に圧入して嵌入装着
され、これによりピン105Bの基端部が貫通孔103
の軸上に支持されるようになっている。
【0006】上記金属ケース106は、誘電体フィルタ
100のプリント基板への実装に際し、フィルタの接地
及び結合端子105の貫通孔103からの抜け防止のた
めに使用されるもので、一対の取付板106A間にフィ
ルタユニット101の開放端面102A側の端部を嵌装
させ、該取付板106Aを上記外導体の電極104に半
田付等により固着してフィルタユニット101に取り付
けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の誘電体フィ
ルタ100は、嵌入部材105Aの基端部に鍔部105
C設け、該鍔部105Cを誘電体102の開放端面10
2Aと金属ケース106間で配置して該嵌入部材105
Aの貫通孔103からの抜け及び貫通孔103内への没
入を防止するようにしているので、金属ケース106を
要し、この分、部品点数及び組立工数が増加し、コスト
的にも不利となっている。
【0008】また、実装面積を低減するため、フィルタ
ユニット101の開放端面102Aをプリント基板の実
装面に対向させて誘電体フィルタ100をプリント基板
に実装する構造を採用した場合、フィルタユニット10
1の開放端面102Aとプリント基板の実装面間に上記
鍔部105Cが介在することになり誘電体フィルタ10
0の実装が不安定となる。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、部品点数が少なく、しかもフィルタユニット単体で
実装可能な誘電体フィルタを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
個の軸方向に延びる孔が設けられた柱状の誘電体の少な
くとも上記孔の内周面及び該孔に平行な外周面に電極を
形成して同軸共振器の内導体と外導体とが構成されたフ
ィルタユニットと、上記孔に誘電体からなる嵌入部材を
介して嵌入装着される入出力用の導電性端子とからなる
誘電体フィルタにおいて、上記孔の開口部に上記嵌入部
材と略同一の断面形状と該嵌入部材の軸方向寸法以下の
軸方向寸法とを有する嵌装部が設けられるとともに、該
嵌装部とこれに連続する被嵌装部間に上記嵌入部材の被
嵌装部側への移動を規制する段差が設けられているもの
である(請求項1)。
【0011】また、本発明は、上記孔は貫通孔からな
り、上記嵌装部は、該貫通孔の少なくとも一方の誘電体
の開口部に設けるようにしたものである(請求項2)。
【0012】また、本発明は、上記誘電体の上記導電性
端子が装着されない端面全面に形成された電極により上
記同軸共振器の内導体及び外導体の先端が短絡されてい
るものである(請求項3)。
【0013】また、本発明は、上記誘電体フィルタにお
いて、上記フィルタユニットは、上記誘電体の両端面及
び上記孔に平行な外周面の全面に電極が形成されるとと
もに、上記孔の内周面に上記嵌装部に所定寸法のギャッ
プを設けて電極が形成されてなるものである(請求項
4)。
【0014】なお、上記孔の嵌装部の断面は、被嵌装部
の断面と異なる形状とし、嵌装部と被嵌装部間に嵌入部
材の被嵌装部側への移動を規制する段差を形成するとよ
い(請求項5)。
【0015】また、本発明は、上記嵌入部材の外周面が
上記孔の嵌装部の内周面に接着されたものである(請求
項6)。
【0016】また、本発明は、上記嵌入部材の軸方向寸
法を上記嵌装部の軸方向寸法よりも短くし、上記嵌装部
に嵌装された嵌入部材は、該嵌装部に生じる凹部がモー
ルドされたものである(請求項7)。
【0017】また、本発明は、上記嵌入部材の先端面に
摩擦部が連設され、該摩擦部が上記孔の嵌装部に連続す
る被嵌装部に圧入されているものである(請求項8)。
【0018】更に、本発明は、上記嵌入部材の先端面
に、上記孔の被嵌装部よりわずかに長い軸方向寸法を有
しかつ先端に係止爪を有する径方向に変形可能な係止片
が突設され、上記孔の嵌装部に連続する被嵌装部に上記
係止片を貫通し、上記係止爪が誘電体の他方の開口端面
に係止されているものである(請求項9)。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明によれば、フィルタユニッ
トの孔に嵌入部材を嵌入装着させて該孔の中心軸上に入
出力用の導電性端子が取り付けられる。導電性端子は、
孔の嵌装部の内周面に形成された電極(同軸共振器の内
導体)と容量結合して高周波的に接続される。
【0020】上記嵌装部に嵌入装着された嵌入部材は、
段差により被嵌装部側への移動が規制され、これにより
導電性端子のフィルタユニットにおける取付位置が固定
される。また、嵌入部材の軸方向寸法は上記嵌装部の軸
方向寸法以下に設定され、上記孔の開口面から嵌入部材
が突出することがない。
【0021】請求項2記載の発明によれば、貫通孔の両
端部に嵌装部を設けることにより、入出力用の導電性端
子をいずれかの嵌装部に嵌入装着することにより誘電体
フィルタが構成される。
【0022】請求項3記載の発明によれば、誘電体の上
記導電性端子が装着されない端面全面に形成された電極
により孔の内周面及び該孔に平行な外周面に形成された
電極が短絡され、終端短絡された同軸共振器からなるフ
ィルタユニットが構成される。
【0023】請求項4記載の発明によれば、誘電体の上
記導電性端子が装着されない端面全面に形成された電極
により孔の内周面及び該孔に平行な外周面に形成された
電極の先端が短絡される一方、孔の嵌装部に設けられた
ギャップにより孔の内周面及び該孔に平行な外周面に形
成された電極の基端が容量結合され、内導体が外導体で
遮蔽された終端短絡の同軸共振器からなるフィルタユニ
ットが構成される。上記容量結合部の周りが外導体に遮
蔽されているので、該容量結合部から高周波が漏洩し難
い。
【0024】請求項5記載の発明によれば、断面形状の
相違により段差が形成されるので、嵌装部と被嵌装部の
断面積を略同一にすることができ、内導体の段差部にお
ける表面積の不連続が低減される。
【0025】請求項6記載の発明によれば、結合端子の
嵌入部材は孔の嵌装部の内周面に接着され、これにより
該嵌入部材の上記孔からの抜けが防止される。
【0026】請求項7記載の発明によれば、結合端子の
嵌入部材を嵌装部に嵌装した状態で該嵌装部に生じる凹
部をモールドすることにより嵌入部材の上記孔からの抜
けが防止される。
【0027】請求項8記載の発明によれば、結合端子の
嵌入部材の摩擦部が嵌装部に連続する被嵌装部に圧入さ
れ、この摩擦部と被嵌装部間に生じる摩擦力により、嵌
入部材の上記孔からの抜けが防止される。
【0028】請求項9記載の発明によれば、結合端子の
嵌入部材は、係止片の先端部を先窄まりにした状態で孔
の嵌装部及び被嵌装部を貫通させて誘電体に取り付けら
れる。孔の被嵌装部の開口面から係止爪を突出させて係
止片の先端部を元の状態に開放すると、係止爪が上記被
嵌装部の開口部が形成された誘電体の端面に係止して嵌
入部材の上記孔からの抜けが防止される。
【0029】
【実施例】図1は、本発明に係る誘電体フィルタの第1
実施例を示す分解斜視図、図2は、同誘電体フィルタの
縦断面図である。
【0030】誘電体フィルタ1は、複数個の誘電体同軸
共振器を縦続接続してなる多段構成(図では3段構成)
の誘電体フィルタを一体成形してなるフィルタユニット
2と複数個の結合端子3とから構成されている。
【0031】フィルタユニット2は、3個の終端短絡の
1/4波長同軸共振器を縦続接続してなるフィルタブロ
ックが、セラミックス等からなる高誘電率の誘電体21
の表面に銅、白金、銀、金等の金属膜(以下、電極とい
う)22を形成して一体成形されたものである。
【0032】すなわち、誘電体21は、横長長方形の断
面形状と略λg/4(λg:共振周波数の管内波長)の
軸方向寸法L1とを有し、かつ、平行な軸方向に延びる
3本の貫通孔23が設けられた角柱状をなし、該誘電体
21の上記貫通孔23の内周面、該貫通孔23に平行な
外周面及び一方端面(以下、終端面という)21Bに上
記電極22(図中、点描した部分)が形成されている。
【0033】上記貫通孔23は、開放端面21A側に上
記結合端子3が嵌入装着される広口の嵌装部231が設
けられている。貫通孔23は、円形の断面形状を有し、
上記嵌装部231の直径はこれに連続する被嵌装部23
2の直径よりも大きくなされ、該嵌装部231と被嵌装
部232間に段差233が形成されるようになっている
(図2、参照)。この段差233は、後述するように、
上記結合端子3の貫通孔23内への没入を防止するため
の当接部を構成するものである。
【0034】なお、上記嵌装部231を被嵌装部232
よりも広口に構成しているのは、上記段差233を形成
するためのもので、同一若しくは異なる断面積を有する
嵌装部231と被嵌装部232との断面形状を互いに異
ならせて上記段差233を形成するようにしてもよい。
【0035】例えば図3に示すように、貫通孔23の嵌
装部231の断面形状を三角形、四角形その他の多角形
(図3では六角形)とし、被嵌装部232の断面形状を
該多角形に内接する円形にしてもよい。また、嵌装部2
31の断面形状を楕円形にし、被嵌装部232の断面形
状を円形にして段差233を形成するようにしてもよ
い。 孔23の嵌装部231及び被嵌装部232の断面
積が略同一となるようにすれば、孔23の内周面に電極
22を形成してなる内導体の上記段差233における表
面積の変化が小さくなり、誘電体21内の電磁界分布の
不連続が低減される利点がある。
【0036】上記電極22は、銅、銀、白金銀等の電極
ペーストを誘電体21全体に塗布した後、該電極ペース
トを所定の高温で焼成して形成される。なお、銅、銀、
錫等の無電解メッキにより上記電極22を形成してもよ
い。そして、誘電体21の終端面に対向する端面(以
下、開放端面という)21Aを軸方向寸法が所定寸法に
なるまで研磨して上記フィルタユニット2が構成され
る。
【0037】なお、誘電体21の軸方向寸法L1を予め
所定寸法に設定しておき、開放端面21Aを除く部分に
上記電極ペーストを塗布するとともに、該電極ペースト
焼成して上記フィルタユニット2を構成するようにして
もよい。
【0038】上記誘電体21の各貫通孔23の内周面に
形成された電極22により各同軸共振器の内導体が構成
され、誘電体21の貫通孔23に平行な外周面に形成さ
れた電極22により各同軸共振器の共通の外導体が構成
され、該外導体と上記内導体とは、誘電体21の終端面
21Bに形成された電極22により短絡されている(図
2、参照)。そして、終端短絡の各1/4波長同軸共振
器は、誘電体内に形成される電磁界の磁界成分により相
互に結合されるようになっている。
【0039】結合端子3は、銅、銀、金、アルミニウム
等の導電率の高い金属剛線からなるピン31と該ピン3
1を上記貫通孔23の嵌装部231の同軸上に支持する
絶縁体からなる嵌入部材32とからなる。上記ピン31
は、上記嵌入部材32の中心軸上に取り付けられてい
る。
【0040】嵌入部材32は、ポリメチルペンテン、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)等の低損失の合成
樹脂からなり、上記嵌装部231の断面と同一形状の断
面を有し、かつ、該嵌装部231の軸方向寸法以下の軸
方向寸法L2を有している。なお、嵌入部材32の軸方
向寸法L2を嵌装部231の軸方向寸法以下に制限して
いるのは、嵌入部材32が完全に嵌装部231に嵌入さ
れ、その端面が誘電体2の開放端面21Aから突出しな
いようにするためである。
【0041】そして、結合端子3は、上記嵌入部材32
を上記貫通孔23の嵌装部231に圧入して誘電体21
に取り付けられている。なお、結合端子3の貫通孔23
からの抜けを確実に防止するため、好ましくは嵌入部材
32の外周面と上記貫通孔23の嵌装部231の内周面
とを合成樹脂からなる接着剤で接着するよい。
【0042】結合端子3のピン31は、貫通孔23の嵌
装部231の内周面に形成された電極22との間で容量
結合し、この容量を介してフィルタユニット2の各同軸
共振器と高周波的に接続されている。
【0043】図7は、誘電体フィルタがプリント基板に
実装された状態を示す断面図である。プリント基板4
は、誘電体フィルタ1の各結合端子3に対応して孔41
が穿設されるとともに、表裏面の該孔41を含む所定位
置及び誘電体フィルタ1の外導体が接する位置に所定の
回路パターンが形成されている。
【0044】誘電体フィルタ1は、対応する孔41に3
本の結合端子3をそれぞれ貫通させてプリント基板4の
表面に搭載され、更に該結合端子3のピン31の先端が
プリント基板4の裏面電極42に半田付け6により接続
されるとともに、外導体22の開放端面21Aの近傍の
所定位置がプリント基板4の表面電極43に半田付け6
により接続されて取り付けられている。
【0045】上記のように、貫通孔23の嵌装部231
と被嵌装部232間に段差233を設け、かつ、該嵌装
部231に嵌入装着された結合端子3の嵌入部材32を
貫通孔23に接着しているので、上記段差233により
嵌入部材32の貫通孔23内における終端面側への移動
が規制されるとともに、嵌入部材32の貫通孔23から
の離脱が困難となる。
【0046】これにより誘電体21における結合端子3
の取付位置が固定され、従来のように結合端子3の取付
位置を固定するための金属ケースが不要になる分、誘電
体フィルタの構造が簡単になり、組立工数及び製造コス
トの低減に寄与する。
【0047】また、結合端子3の嵌入部材32を貫通孔
23の嵌装部231に完全に収納するようにしているの
で、誘電体21の開放端面21Aをプリント基板4の表
面(実装面)に隙間を生じさせることなく直接、搭載
し、誘電体フィルタ1を上記プリント基板4に安定して
取り付けることができる。
【0048】図4は、本発明に係る誘電体フィルタの第
2実施例を示す縦断面図である。
【0049】同図に示す第2実施例は、嵌入部材32の
一方端に襞状の摩擦部材321を連続して設け、該摩擦
摩擦部材321を貫通孔23の嵌装部231に連続する
被嵌装部232に圧入して嵌入部材32の貫通孔23か
らの抜けを防止したものである。上記摩擦部材321
は、嵌入部材32と別部材で構成することも可能である
が、好ましくは嵌入部材32と同一部材で一体的に形成
するとよい。
【0050】図5は、本発明に係る誘電体フィルタの第
3実施例を示す縦断面図である。
【0051】同図に示す第3実施例は、嵌入部材32の
軸方向寸法L2を貫通孔23の嵌装部231の軸方向寸
法より短くし、嵌入部材32を該嵌装部231に嵌入装
着した際、嵌装部231の開口部に生じる凹部に樹脂等
を充填してモールドし、嵌入部材32の貫通孔23から
の抜けを防止したものである。なお、上記樹脂モールド
に代えて上記凹部に該凹部と同一形状の蓋体5を固着し
て嵌入部材32の貫通孔23からの抜けを防止するよう
にしてもよい。
【0052】図6は、本発明に係る誘電体フィルタの第
4実施例を示す縦断面図である。同図に示す第4実施例
は、嵌入部材32の一方端に、先端に係止爪322Aが
形成された複数の係止片322を延設し、該係止片32
2の係止爪322Aを誘電体2の終端面21Bに係止さ
せて嵌入部材32の貫通孔23からの抜けを防止したも
のである。
【0053】上記係止片322は、貫通孔23の被嵌装
部232の軸方向寸法よりわずかに長い軸方向寸法を有
し、先端部を外側にL字状に屈曲させて上記係止爪32
2Aが形成されている。また、隣接する係止片322間
に適度な隙間322Bが設けられ、各係止片322の先
端部は径方向に変位可能になっている。
【0054】嵌入部材32は、各係止片322の先端を
内側に変位させて先窄まり状態とし、この状態で誘電体
2の開放端面21Aから各貫通孔23に、各係止片32
2の先端が誘電体2の終端面21Bから突出するまで嵌
入装着される。この後、係止片322の先端部の変位を
解消すると、係止爪322Aが誘電体2の終端面21B
に係止して嵌入部材32の貫通孔23内における開放端
面21A側への移動が規制され、これにより嵌入部材3
2の貫通孔23からの抜けが防止される。
【0055】なお、上記実施例は、終端短絡の同軸共振
器を一体成形してなる誘電体フィルタについて説明した
が、本発明は、終端開放の例えば1/2は波長同軸共振
器を一体成形してなる誘電体フィルタについても適用す
ることができる。
【0056】かかる場合は、図8に示すように、誘電体
21′に穿設される貫通孔23′の両端部に同一の嵌装
部231,231′を設け、誘電体21′のいずれか一
方の端面21A,21Bに結合端子3が嵌装し得るよう
にするとよい。
【0057】図8に示す誘電体21′を用いる場合は、
該誘電体21′の全体に電極22を形成した後、両端面
21A,21Bの電極22を切除し、いずれかの端面2
1A,21Bから貫通孔23′に結合端子3を嵌入装着
して誘電体フィルタ1′が組み立てられる。
【0058】なお、上記誘電体21′は、終端短絡の同
軸共振器を一体成形してなる誘電体フィルタにも適用す
ることができる。この場合は、誘電体21′の全体に電
極22を形成した後、いずれかの端面21A,21Bの
電極22を切除し、開放端面とした端面から貫通孔2
3′に結合端子3を嵌入装着して誘電体フィルタ1′が
組み立てられる。
【0059】上記のように、両端部に嵌装部を有する貫
通孔を設けた誘電体は、誘電体に電極を形成する際や電
極形成後の誘電体から電極を切除する際には開放端面が
特定されておらず、電極形成若しくは電極削除によって
開放端面が特定されるようになっているので、誘電体フ
ィルタの組立が容易になる利点がある。
【0060】図9は、本発明に係る誘電体フィルタの第
6実施例を示す分解斜視図である。また、図10は、同
誘電体フィルタの縦断面図である。
【0061】図9及び図10は、それぞれ図1及び図2
において、端面21Aの全面に電極を形成し、貫通孔2
3の内周面に形成された電極22と該貫通孔23に平行
な外周面に形成された電極22とを短絡する一方、貫通
孔23の嵌装部231に所定寸法のギャップ7を設けた
ものである。
【0062】第6実施例に係る誘電体フィルタ1′のフ
ィルタユニット2″は、同軸共振器の外導体が誘電体2
1″の端面21Aを回り込んで貫通孔23の嵌装部の開
口端にまで形成され、内導体の基端が上記ギャップ7で
形成された容量により該外導体に容量結合された構造を
なしている。誘電体フィルタ1′は、同軸共振器の基端
部(上記ギャップ7による結合部分)が、図10に示す
ように誘電体21″の外周面に形成された電極(外導
体)22で遮蔽されているので、上記ギャップ7の部分
における高周波のリークが防止され、信頼性の高いフィ
ルタ特性が得られるようになっている。
【0063】なお、上記誘電体フィルタ1′について
も、図4〜図6に示す結合端子3の抜防止方法を適用す
ることができる。また、貫通孔23の両端部に嵌装部2
31,231′が設けられた誘電体21′を用いて誘電
体フィルタ1′を構成することもできる。
【0064】上記実施例では、内導体を構成する孔が貫
通孔の場合について説明したが、本発明は、先端部が閉
塞された非貫通孔が形成された誘電体を用いた誘電体フ
ィルタにも適用することができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少なくとも1個の軸方向に延びる孔が設けられた柱状誘
電体の少なくとも上記孔の内周面及び該孔に平行な外周
面に電極を形成して同軸共振器の内導体と外導体とが構
成されたフィルタユニットと、上記孔に誘電体からなる
嵌入部材を介して嵌入装着される入出力用の導電性端子
とからなる誘電体フィルタにおいて、上記孔の開口部に
上記嵌入部材が嵌装される所定寸法の嵌装部を設けると
ともに該嵌装部とこれに連続する被嵌装部間に上記嵌入
部材の被嵌装部側への移動を規制する段差を設け、上記
嵌装部に嵌入装着された嵌入部材が上記段差により被嵌
装部側へ移動しないようにしたので、誘電体における結
合端子の取付位置が固定され、従来の誘電体の孔に装着
された結合端子を固定するための金属ケースが不要にな
る。これにより誘電体フィルタの部品点数が削減され、
組立工数及び製造コストの低減を図ることができる。
【0066】また、嵌入部材の軸方向寸法を孔の嵌装部
の軸方向寸法以下にしたので、孔に装着した際、嵌入部
材が誘電体の開口面から突出することがなく、該開口面
を搭載面として誘電体フィルタをプリント基板に直接、
実装することができる。
【0067】また、上記嵌装部を貫通孔の少なくとも一
方の誘電体の開口部に設けたので、貫通孔の両端部に嵌
装部を設け、いずれか一方の嵌装部に結合端子を装着す
るように構成することにより誘電体フィルタの組立が容
易になる。
【0068】また、上記誘電体の両端面及び上記孔に平
行な外周面の全面に電極を形成するとともに、上記孔の
内周面に上記嵌装部に所定寸法のギャップを設けて電極
を形成して上記フィルタユニットを構成したので、フィ
ルタを構成する同軸共振器の開放端が上記誘電体の外周
面に形成された電極により遮蔽され、該開放端における
高周波のリークが防止され、フィルタ特性の安定性及び
信頼性が向上する。
【0069】また、上記孔の嵌装部の断面を被嵌装部の
断面と異なる形状にして上記段差を形成するようにした
ので、嵌装部と被嵌装部の断面積を略同一にすることに
より孔の内周面に電極を形成してなる内導体の段差にお
ける表面積の相違が低減され、誘電体内の電磁界分布の
不連続が低減される。
【0070】また、上記嵌入部材の外周面を上記孔の嵌
装部の内周面に接着し、或いは、上記嵌入部材の軸方向
寸法を上記嵌装部の軸方向寸法よりも短くし、嵌入部材
を嵌装部に嵌装した状態で該嵌装部に生じる凹部をモー
ルドするようにしたので、結合端子の誘電体からの抜け
が防止される。
【0071】また、上記嵌入部材の先端面に摩擦部を連
設し、該摩擦接部を上記孔の嵌装部に連続する被嵌装部
に圧入させ、若しくは、上記嵌入部材の先端面に径方向
に変形可能かつ上記孔の被嵌装部よりわずかに長い軸方
向寸法を有する、先端に係止爪が形成された係止片を突
設し、該係止片を上記孔の嵌装部に連続する被嵌装部に
貫通し、上記係止爪を誘電体の他方の開口端面に係止さ
せるようにしたので、簡単な構造で結合端子の誘電体か
らの抜けを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体フィルタの第1実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る誘電体フィルタの第1実施例を示
す縦断面図である。
【図3】誘電体に設けられた孔の他の形状を示す横断面
図である。
【図4】本発明に係る誘電体フィルタの第2実施例を示
す縦断面図である。
【図5】本発明に係る誘電体フィルタの第3実施例を示
す縦断面図である。
【図6】本発明に係る誘電体フィルタの第4実施例を示
す縦断面図である。
【図7】本発明に係る誘電体フィルタがプリント基板に
実装された状態を示す断面図である。
【図8】本発明に係る誘電体フィルタの第5実施例に適
用される誘電体を示す縦断面図である。
【図9】本発明に係る誘電体フィルタの第6実施例を示
す分解斜視図である。
【図10】本発明に係る誘電体フィルタの第6実施例を
示す縦断面図である。
【図11】従来の誘電体フィルタを示す要部分解斜視図
である。
【符号の説明】
1,1′ 誘電体フィルタ 2,2′,2″ フィルタユニット 21,21′,21″ 誘電体 22 電極 23 貫通孔 231,231′ 嵌装部 233 段差 232 被嵌装部 3 結合端子 31 ピン 32 嵌入部材 321 摩擦部 322 係止片 322A 係止爪 4 プリント基板 41〜43 電極 5 蓋体 6 半田付け 7 ギャップ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個の軸方向に延びる孔が設
    けられた柱状の誘電体の少なくとも上記孔の内周面及び
    該孔に平行な外周面に電極を形成して同軸共振器の内導
    体と外導体とが構成されたフィルタユニットと、上記孔
    に誘電体からなる嵌入部材を介して嵌入装着される入出
    力用の導電性端子とからなる誘電体フィルタにおいて、
    上記孔の開口部に上記嵌入部材と略同一の断面形状と該
    嵌入部材の軸方向寸法以下の軸方向寸法とを有する嵌装
    部が設けられるとともに、該嵌装部とこれに連続する被
    嵌装部間に上記嵌入部材の被嵌装部側への移動を規制す
    る段差が設けられていることを特徴とする誘電体フィル
    タ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誘電体フィルタにおい
    て、上記孔は貫通孔からなり、上記嵌装部は上記孔の少
    なくとも一方の誘電体の開口部に設けられていることを
    特徴とする誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の誘電体フィルタに
    おいて、上記同軸共振器の内導体及び外導体は、上記誘
    電体の上記導電性端子が装着されない端面全面に形成さ
    れた電極により先端が短絡されていることを特徴とする
    誘電体フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の誘電体フィルタにおい
    て、上記フィルタユニットは、上記誘電体の両端面及び
    上記孔に平行な外周面の全面に電極が形成されるととも
    に、上記孔の内周面に上記嵌装部に所定寸法のギャップ
    を設けて電極が形成されてなることを特徴とする誘電体
    フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれかに記載の誘電体フ
    ィルタにおいて、上記孔の嵌装部の断面は、被嵌装部の
    断面と異なる形状を有することを特徴とする誘電体フィ
    ルタ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の誘電体
    フィルタにおいて、上記嵌入部材の外周面は、上記孔の
    嵌装部の内周面に接着されていることを特徴とする誘電
    体フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の誘電体
    フィルタにおいて、上記嵌入部材は、上記嵌装部の軸方
    向寸法よりも短い軸方向寸法を有し、上記嵌装部に生じ
    る凹部がモールドされていることを特徴とする誘電体フ
    ィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の誘電体
    フィルタにおいて、上記嵌入部材は、先端面に摩擦部が
    連設され、該摩擦接部が上記孔の嵌装部に連続する被嵌
    装部に圧入されていることを特徴とする誘電体フィル
    タ。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の誘電体フィルタにおい
    て、上記嵌入部材は、その先端面に、上記孔の被嵌装部
    よりわずかに長い軸方向寸法を有しかつ先端に係止爪を
    有する径方向に変形可能な係止片が突設され、上記孔の
    嵌装部に連続する被嵌装部に上記係止片を貫通し、上記
    係止爪が誘電体の他方の開口端面に係止されていること
    を特徴とする誘電体フィルタ。
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