JPH0724527Y2 - Pc柱部材建起こし用の鉄筋保護治具 - Google Patents
Pc柱部材建起こし用の鉄筋保護治具Info
- Publication number
- JPH0724527Y2 JPH0724527Y2 JP84993U JP84993U JPH0724527Y2 JP H0724527 Y2 JPH0724527 Y2 JP H0724527Y2 JP 84993 U JP84993 U JP 84993U JP 84993 U JP84993 U JP 84993U JP H0724527 Y2 JPH0724527 Y2 JP H0724527Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcing bar
- jig
- column member
- strip
- erection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は突出したネジ鉄筋を有す
るプレキャストコンクリート(以下PCと略す)部材を
建起こす際に使用する鉄筋保護治具に関するものであ
る。
るプレキャストコンクリート(以下PCと略す)部材を
建起こす際に使用する鉄筋保護治具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】脚部側に鉄筋が突出しており、横置状態
のPC柱部材を建起こす際に、PC柱部材の頭部側のみ
を吊上げて建起こそうとすると、脚部側の突出鉄筋の先
端でPC柱部材の重量の一部を支えることとなるため、
突出鉄筋が曲がるなどのおそれがある。これを避けるた
め、PC柱部材の頭部と脚部の両側を吊り上げてから、
脚部側を吊ったままの状態で、頭部側をさらに吊上げて
PC柱部材を垂直にする方法がある。
のPC柱部材を建起こす際に、PC柱部材の頭部側のみ
を吊上げて建起こそうとすると、脚部側の突出鉄筋の先
端でPC柱部材の重量の一部を支えることとなるため、
突出鉄筋が曲がるなどのおそれがある。これを避けるた
め、PC柱部材の頭部と脚部の両側を吊り上げてから、
脚部側を吊ったままの状態で、頭部側をさらに吊上げて
PC柱部材を垂直にする方法がある。
【0003】この方法だと、頭部、脚部の揚程が異なる
ため吊上設備が大型化するのみならず、操作も複雑とな
る。
ため吊上設備が大型化するのみならず、操作も複雑とな
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、PC柱部材
の頭部側のみを吊上げて建起こそうとする場合に、突出
鉄筋の曲がるなどのおそれをなくする鉄筋保護治具を提
供することにある。
の頭部側のみを吊上げて建起こそうとする場合に、突出
鉄筋の曲がるなどのおそれをなくする鉄筋保護治具を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は頭部側のみを吊
上げた場合に、柱部材が傾斜して脚部側突出鉄筋の先端
が支えることとなる荷重を、この鉄筋に代って支え、突
出鉄筋には曲げ荷重ではなく、引張荷重として伝える治
具である。
上げた場合に、柱部材が傾斜して脚部側突出鉄筋の先端
が支えることとなる荷重を、この鉄筋に代って支え、突
出鉄筋には曲げ荷重ではなく、引張荷重として伝える治
具である。
【0006】即ち、ネジ鉄筋の貫通する孔と、柱部材端
コンクリート面と接する面を有する帯状物1とこれとL
字形になるように垂直に溶接され、ネジ鉄筋を包囲する
管状物2と、このL字形金物をネジ鉄筋に固定するナッ
ト3とより構成される治具である。
コンクリート面と接する面を有する帯状物1とこれとL
字形になるように垂直に溶接され、ネジ鉄筋を包囲する
管状物2と、このL字形金物をネジ鉄筋に固定するナッ
ト3とより構成される治具である。
【0007】この治具をネジ鉄筋に装着すると、柱部材
が傾斜したとき、前記部材の荷重の一部はこの治具によ
って支えられ、そのとき本治具にかかる荷重はネジ鉄筋
へは引張荷重として伝わることにより、ネジ鉄筋の材料
強度およびコンクリートへの定着強度から見て問題とな
ることは全くない。
が傾斜したとき、前記部材の荷重の一部はこの治具によ
って支えられ、そのとき本治具にかかる荷重はネジ鉄筋
へは引張荷重として伝わることにより、ネジ鉄筋の材料
強度およびコンクリートへの定着強度から見て問題とな
ることは全くない。
【0008】本考案の帯状物は鋼板でもよいが、強度よ
り見て溝形鋼を使用するのが好ましい。
り見て溝形鋼を使用するのが好ましい。
【0009】また、管状物は突出鉄筋を包むものである
から突出鉄筋径より大きい内径の鋼管でもよいし、適度
な幅、深さの溝形鋼でもよい。管状物が溝形鋼であると
きは、帯状物との溶接端の反対端には、ネジ鉄筋貫通孔
を有する鋼板、溝形鋼などを溶接してナット締めができ
るようにしておく。
から突出鉄筋径より大きい内径の鋼管でもよいし、適度
な幅、深さの溝形鋼でもよい。管状物が溝形鋼であると
きは、帯状物との溶接端の反対端には、ネジ鉄筋貫通孔
を有する鋼板、溝形鋼などを溶接してナット締めができ
るようにしておく。
【0010】管状物の長さは、本考案の治具を装着した
とき、突出鉄筋の端部が外に出ない程度としておくこと
が好ましい。
とき、突出鉄筋の端部が外に出ない程度としておくこと
が好ましい。
【0011】なお、帯状物と管状物との溶接によるL字
形金物のみではPC柱部材が傾斜しかけたとき、その荷
重が本考案の治具のみで支えられるのではなく、荷重の
一部はPC柱部材の脚部側角で支えられることとなり、
この角が欠落するおそれがある。そのため、管状物の突
出鉄筋先端側に脚部を溶接しておき、PC柱部材の傾斜
の初期からPC柱部材の脚部側角を保護できるようにす
るのが好ましい。
形金物のみではPC柱部材が傾斜しかけたとき、その荷
重が本考案の治具のみで支えられるのではなく、荷重の
一部はPC柱部材の脚部側角で支えられることとなり、
この角が欠落するおそれがある。そのため、管状物の突
出鉄筋先端側に脚部を溶接しておき、PC柱部材の傾斜
の初期からPC柱部材の脚部側角を保護できるようにす
るのが好ましい。
【0012】また、帯状物と管状物との溶接によるL字
形金物のみでは強度的に不安があるときは、L字形の内
側に補強板を設けておくことが好ましい。
形金物のみでは強度的に不安があるときは、L字形の内
側に補強板を設けておくことが好ましい。
【0013】本治具をネジ鉄筋に装着するには鉄筋軸方
向の外からさし込みナットで固定する。脱着するにはこ
の逆を行なう。
向の外からさし込みナットで固定する。脱着するにはこ
の逆を行なう。
【0014】装着は鉄筋の先端に荷重がかかると思われ
る鉄筋に対して行えばよく、角柱の場合は下側2本にそ
れぞれ1個を取りつける。
る鉄筋に対して行えばよく、角柱の場合は下側2本にそ
れぞれ1個を取りつける。
【0015】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。
【0016】図1、図2は帯状物1として溝形鋼を使用
し、管状物2として鋼管を使用してL字形となるように
溶接したものをネジ鉄筋7に装着した状態を示すもので
ある。
し、管状物2として鋼管を使用してL字形となるように
溶接したものをネジ鉄筋7に装着した状態を示すもので
ある。
【0017】この場合帯状物1の溝形鋼は開口部がコン
クリート面8に接するような方向で使用されているが、
場合によっては閉口部がコンクリート面8と接するよう
にしてもよいことは勿論である。
クリート面8に接するような方向で使用されているが、
場合によっては閉口部がコンクリート面8と接するよう
にしてもよいことは勿論である。
【0018】図3は帯状物1、管状物2、および脚部兼
ナット反力受5として同一深さ、同一幅の溝形鋼を使用
し補強板2枚を使用して製作した本治具を示す。(ナッ
トは図示していない。)帯状物1の溝形鋼の底部にはね
じ鉄筋貫通孔があけられ、その位置と対応する開口部に
管状物2である溝形鋼が垂直に溶接される。管状物の他
端は、5の溝形鋼の開口部縁と溶接されており、5の閉
口部の対応箇所にねじ鉄筋貫通孔があけられる。
ナット反力受5として同一深さ、同一幅の溝形鋼を使用
し補強板2枚を使用して製作した本治具を示す。(ナッ
トは図示していない。)帯状物1の溝形鋼の底部にはね
じ鉄筋貫通孔があけられ、その位置と対応する開口部に
管状物2である溝形鋼が垂直に溶接される。管状物の他
端は、5の溝形鋼の開口部縁と溶接されており、5の閉
口部の対応箇所にねじ鉄筋貫通孔があけられる。
【0019】5の底部には鋼板6が溶接されており、こ
の5と6とが脚部を構成し傾斜初期のPC部材の脚部側
角ならびに突出鉄筋先端を保護する。
の5と6とが脚部を構成し傾斜初期のPC部材の脚部側
角ならびに突出鉄筋先端を保護する。
【0020】また、図3においては2,3の開口部両縁
を各1枚の補強鋼板4と溶接することで補強することを
示している。
を各1枚の補強鋼板4と溶接することで補強することを
示している。
【0021】本考案においては、単純な構成の図1,2
に示されるものから、脚部や補強板を設けたものや、ナ
ット反力受を設けたものなどより要素が加わったものま
で色々の態様がある。
に示されるものから、脚部や補強板を設けたものや、ナ
ット反力受を設けたものなどより要素が加わったものま
で色々の態様がある。
【0022】
【考案の効果】本治具は製作が簡単であり、着脱も容易
であり、繰返し使用できる。さらに、PC柱部材の頭部
側の吊上げのみでよいので、吊上設備の簡素化、吊上操
作の能率化が図れる。
であり、繰返し使用できる。さらに、PC柱部材の頭部
側の吊上げのみでよいので、吊上設備の簡素化、吊上操
作の能率化が図れる。
【図1】本考案治具をネジ鉄筋に装着した横断面図であ
る。
る。
【図2】本考案治具をネジ鉄筋に装着した縦断面図であ
る。
る。
【図3】管状物として溝形鋼を使用した場合の一例の縦
断面図である。
断面図である。
1…帯状物、2…管状物、3…ナット、4…補強板、5
…脚部兼ナット反力受、6…脚底部鋼板、7…ネジ鉄
筋、8…コンクリート面
…脚部兼ナット反力受、6…脚底部鋼板、7…ネジ鉄
筋、8…コンクリート面
Claims (5)
- 【請求項1】 ネジ鉄筋の貫通する孔を有し、プレキャ
ストコンクリート(以下PCと略す)柱部材端コンクリ
ート面と接する面を有する帯状物1とこれと垂直に溶接
され、ネジ鉄筋を包囲する管状物2と、帯状物1をPC
柱部材に固着するナット3とより構成されるPC柱部材
建起こし用の鉄筋保護治具。 - 【請求項2】 帯状物1が溝形鋼である請求項1記載の
PC柱部材建起こし用の鉄筋保護治具。 - 【請求項3】 管状物2が溝形鋼である請求項1,2記
載のPC柱部材の建起こし用の鉄筋保護治具。 - 【請求項4】 管状物2の突出鉄筋先端側に脚部が溶接
されている請求項1〜3記載のPC柱部材建起こし用の
鉄筋保護治具。 - 【請求項5】 帯状物1、管状物2の両者に溶接された
補強板を有する請求項1〜4記載のPC柱部材建起こし
用の鉄筋保護治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP84993U JPH0724527Y2 (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | Pc柱部材建起こし用の鉄筋保護治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP84993U JPH0724527Y2 (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | Pc柱部材建起こし用の鉄筋保護治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0656364U JPH0656364U (ja) | 1994-08-05 |
JPH0724527Y2 true JPH0724527Y2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=11485098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP84993U Expired - Lifetime JPH0724527Y2 (ja) | 1993-01-18 | 1993-01-18 | Pc柱部材建起こし用の鉄筋保護治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724527Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-18 JP JP84993U patent/JPH0724527Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0656364U (ja) | 1994-08-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19951212 |