JPH07244761A - 車両用データ記録装置 - Google Patents

車両用データ記録装置

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Publication number
JPH07244761A
JPH07244761A JP3474894A JP3474894A JPH07244761A JP H07244761 A JPH07244761 A JP H07244761A JP 3474894 A JP3474894 A JP 3474894A JP 3474894 A JP3474894 A JP 3474894A JP H07244761 A JPH07244761 A JP H07244761A
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JP
Japan
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vehicle
sensor
steering wheel
steering
data recording
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JP3474894A
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English (en)
Inventor
Tadashi Shimizu
忠 清水
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両が緊急状態に至ったときの要因の判別を
容易とする。 【構成】 ドライブレコーダには、ステアリングホイー
ルの回転を検出するステアリングセンサが設けられてい
る。このステアリングセンサは、2つのフォトインタラ
プタを備えており、ステアリングホイールが右回り(S
R方向)に回転されたか又は左回り(SL方向)に回転
されたかに応じて所定の位相ずれrが生じている出力信
号SS1、SS2が出力される。ECUでは、所定のサ
ンプリングタイムt毎にこの出力信号からステアリング
ホイールの角度Sを検出して記録している。このため、
記録されたデータからステアリングホイールの回転操作
方向と共に操作量ΔSを明確に知ることができ、急激な
ステアリイング操作が行なわれた否かを判別することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両緊急時の車両の走
行状態及び車両の周囲の状況等を記録し保存可能な車両
用データ記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の急速なエレクトロニクス化
に伴い、車速、車両の加速度、エンジン回転数、ブレー
キの動作等の車両走行に関する制御を自動的に行い、種
々の状況に応じて車両が最適な状態で走行可能としたも
のがある。これらの車両走行に関する制御は、車両に設
けた多数のセンサによって車両の状態、挙動を検出しこ
れらのセンサから得た情報を基に、車速、加速度、サス
ペンションのダンパの強さ、ブレーキの作動加減等を最
適に制御して快適な車両走行を可能にしている。
【0003】一方、航空機等に設けているボイスレコー
ダやフライトレコーダ等の原理を車両に応用した車両用
データ記録装置が種々検討されている。この車両用デー
タ記録装置は、前記した車両走行に関する制御を行なう
ための種々の情報を記録し、車両緊急時、例えば、車両
が走行中に急激な衝撃を受けたときの車両の走行状態、
周囲の道路状況等を再現することができるように考えた
ものである。
【0004】この車両用データ記録装置に記録する情報
(データ)は、例えば運転者がステアリング操作を行な
ったか否か、ブレーキ操作を行なったか否か等を検出し
て記録している。また、車両の挙動に関しては車両の速
度が速くなったか遅くなったかブレーキが作動したか否
か等をデータとして記録している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た車両用データ記録装置では、各装置が作動したか否か
を主に検出しているため、それぞれの作動状況の関連性
を再現することは困難となっている。このため、車両の
挙動が急激に変化したときや車両が緊急状態に至ったと
きの要因の究明は難しいものとなっている。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、各検出手段の検出結果の関連性を明確に判別で
き、車両緊急時の要因の究明が容易な車両用データ記録
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の車両用データ記録装置は、車両情報検出手段
によって検出した車両走行に関する情報をデータ記録手
段に記録する車両用データ記録装置であって、車両運転
者によって操作される運転操作手段の操作量を検出する
第1の検出手段と、前記運転操作手段が操作されること
により作動する作動手段の作動量を検出する第2の検出
手段と、を前記車両情報検出手段として含むことを特徴
とする。
【0008】
【作用】上記記載の本発明の車両用データ記録装置で
は、運転者が操作する操作手段の操作量を第1の検出手
段によって検出している。また、この操作手段の操作に
よって作動する作動手段の作動量を第2の検出手段によ
って検出している。この第1及び第2の検出手段によっ
て検出された情報は、車両走行に関するデータとして記
録手段に記録している。
【0009】これによって、第1の検出手段によって操
作量の変化を検出したときには、運転者がその操作手段
を操作したことを判別することができると共に、その前
に記録しているデータからどれだけ操作したかを知るこ
とができる。また、第2の検出手段によって検出して記
録しているデータから、作動手段がどのように作動した
かを知ることができ、運転者の運転操作状況とそれに伴
う車両の挙動を正確に把握して解析することができ、例
えば、車両が緊急状態に至ったときの要因を明確にする
ことができる。
【0010】
【実施例】図1には、本発明の車両用データ記録装置の
一例として適用したドライブレコーダ10の要部ブロッ
ク図を示している。
【0011】このドライブレコーダ10では、車両の情
報を記録するデータ記録装置12がドライブレコーダ1
0の動作を制御するECU(Electronic Control Unit
)14に接続されている。このECU14は、信号処
理回路、演算回路、出力信号処理回路、電源回路等が一
体に収容されており、後述する車両情報検出手段で検出
された信号を必要に応じて変換処理して、データ記録装
置12に書き込む役目をしている。
【0012】なお、ECU14では、入力されたデータ
を所定のサンプリングタイムt毎に順次データ記録装置
12の所定の記録領域へ記録し、この記録領域が一杯に
なると、最も古いデータを最新のデータに書き換えて記
録するようになっており、例えば数十秒から数分間の最
新のデータを記録している。また、このデータ記録装置
12は、強固なケーシング(図示省略)に収容されてお
り、車両が緊急状態となっても記録しているデータが消
滅することがないように確実に保護されている。なお、
データ記録装置12とECU14とを一体に保護する構
造であってもよい。
【0013】このECU14には、車両情報検出手段で
運転者によって操作される運転操作手段の操作量を検出
する第1の検出手段として、ステアリングセンサ16、
ブレーキペダルセンサ18、アクセルペダルセンサ20
が接続されている。また、このECU14には、運転者
の車両運転操作による作動手段の作動を検出する第2の
検出手段として、運転操作手段の操作によって直接的に
作動するべき作動手段の作動量を検出する手段としてエ
ンジン回転数センサ22、タイヤ切れ角センサ24、ブ
レーキ油圧センサ26、及び運転操作手段の操作により
間接的に作動する作動手段の作動量を検出する手段とし
て速度センサ28、ヨーレートセンサ30、車両の各車
輪の回転数を検出する車輪回転センサ32が接続されて
いる。さらに、ECU14には、車両に作用する衝撃を
検出して車両が緊急状態に至ったかを感知するための衝
撃感知センサ34が接続されている。
【0014】なお、運転操作手段の操作によって間接的
に作動する作動手段としては、運転操作手段の操作によ
って直接的に作動する作動手段によって作動するものと
することができる。
【0015】以下にこれらのセンサの概略を説明する。
図2(A)に示されるように、ステアリングセンサ16
は、車両のステアリングホイール40と一体に回転する
スリット板42を備えている。図2(B)にも示すよう
に、このスリット板42は、円板の外周部に略矩形状の
スリット44が周縁に沿って一定間隔で形成されてお
り、運転者のステーアリングホイール40の回転操作と
一体にこのスリット板42が回転するようになってい
る。
【0016】ステアリングセンサ16は、このスリット
板42の外周部の一部を表裏面から挟むように設けられ
ている。このステアリングセンサ16には、所定の間隔
でフォトインタラプタ46、48が配置されている。そ
れぞれのフォトインタラプタ46、48は、投光部50
Aと受光部50Bがスリット板42を挟んで対で配置さ
れ、スリット板42の回転によって、投光部50Aから
照射した光がスリット孔44を通過して受光部50Bに
達したか、スリット板42に遮られたかによって出力信
号のレベルが変化するパルスを出力する。
【0017】フォトインタラプタ46、48は所定の間
隔を置いて設けられ、パルスの出力タイミングがずらさ
れている。このため、図3(A)及び図3(C)に示さ
れるように、フォトインタラプタ46から出力される出
力信号SS1とフォトインタラプタ48から出力される
出力信号SS2との間に所定の位相ずれrが生じるよう
になっている。また、スリット板42の回転方向(ステ
アリングホイール40の回転方向)によって、例えば右
回り(図2(A)に示す矢印SR方向)のときは、フォ
トインタラプタ46からの出力信号SS1がフォトイン
タラプタ48からの出力信号SS2より遅れ、左回りの
ときには、出力信号SS1が出力信号SS2より進むよ
うになっている。
【0018】ECU14では、このステアリングセンサ
16のフォトインタラプタ46、48からの出力信号S
S1、SS2から、ステアリングホイール40が何れの
方向にどれだけ回転されたかを判別している。すなわ
ち、図3(A)及び図3(B)に示されるように、ステ
アリングホイール40が右回りに回転されると、出力S
S1が出力SS2より遅れて出力される。ECU14で
は、出力信号SS1、SS2の出力レベルの切り替わり
をカウントして、ステアリングホイール40の回転角度
(操作角S)を検出している。
【0019】また、図3(C)及び図3(D)に示すよ
うに、ステアリングホイール40が左回り(図2(A)
に示す矢印SL方向)に回転されたときには、ECU1
4は出力信号SS1とSS2との位相ずれと出力レベル
の切り替わり回数からステアリングホイール42が左回
りにどれだけ回転したかを検出している。
【0020】このステアリングホイール40の回転位置
を一定のサンプリングタイムtで記録することにより、
サンプリングタイムtにおける操作角Sの変化量ΔSを
知ることができ、急激なステアリングホイール40の回
転操作を行なったか否かを判断することができる。
【0021】なお、本実施例では、フォトインタラプタ
46、48の間の位相ずれrが4.5°となるようスリ
ット板42に形成したスリット孔44の数及び大きさを
設定しており、ECU14でステアリングホイール42
が4.5°回転操作される毎に操作0Sの変位を検出す
るようにしている。また、このステアリングホイールの
センタ位置(操作角S=0°)は、車両が所定速度以上
で所定時間走行し、その間のステアリングホイール40
の操作角度が所定値以内であったときに、その操作範囲
の中心位置を新たなセンタ位置(操作角S=0°)とし
て更新するようにしている。
【0022】図4(A)には、ブレーキペダルセンサ1
8の一例を示している。このブレーキペダルセンサ18
は、所定の電圧Vを印加している抵抗体52に摺動しな
がら摺動子54が回転軸54Aを軸に回転移動するよう
になっている。この摺動子54の回転軸54Aは、ブレ
ーキペダル56を踏み込んでマスタシリンダ58から突
出するプッシュロッド58Aを押し込んで車両のブレー
キ装置を作動させるときに、ブレーキペダル56の回転
支軸56Aと一体に回転するようになっている。摺動子
54が抵抗体52との接触位置を移動することにより、
出力電圧Vbが変化するようになっており、ECU14
では、この出力電圧Vbの変化からブレーキペダル56
の操作量である踏込み角Rbを検知している。
【0023】一方、図4(B)には、ブレーキ油圧セン
サ26の一例を示している。ブレーキ油圧センサ26
は、ブレーキペダル56の操作によってマスタシリダ5
8内のブレーキオイルの圧力変化を検出している。この
ブレーキ油圧センサ26には、ブレーキオイルの圧力変
化に応じて変形する金属ダイヤフラム60、金属ダイヤ
フラム60の変形量に応じて抵抗値を変化するシリコン
チップ62、シリコンチップ62の抵抗値の変化からブ
レーキオイルの圧力を演算してECUへ出力するハイブ
リッドIC64によって構成される半導体圧力センサを
用いている。ECU14では、このブレーキ油圧センサ
26から出力をA/D変換(アナログ信号をデジタル信
号に変換)してデータ記録装置12へ記録している。
【0024】また、図5には、アクセルペダルセンサ2
0の概略を示している。このアクセルペダルセンサ20
は、ブレーキペダルセンサ18と同様に摺動子66が回
転軸66Aを軸に抵抗体52に沿って摺動して、出力電
圧Vaを変化させるようになっている。このアクセルペ
ダルセンサ20の回転軸66Aは、アクセルペダル68
の回転支軸68Aと一体に回転するようになっている。
【0025】このため、運転者がアクセルペダル68を
踏み込んで回転支軸68Aを中心に回転させてアクセル
ワイヤー70を引くと、アクセルペダルセンサ20の回
転軸66Aが回転して摺動子66を抵抗体52に沿って
移動させて、出力電圧Vaを変化させる。ECU14
は、この出力電圧Vaからアクセルペダル68の踏込み
角Raを検知している。
【0026】一方、ECU14に接続されているエンジ
ン回転数センサ22は、アクセルペダル68の操作によ
って変化する車両のエンジンの回転数を検出して出力す
る。また、車輪回転センサ32は、それぞれの車輪の回
転速度を検出して出力し、速度センサ28は、車両の走
行速度を出力する。
【0027】図6には、エンジン回転数センサ22、車
速センサ28、車輪回転センサ32等の回転数を検出す
るのに適用可能なセンサの一例として光電式センサ72
を示している。この光電式センサ72は、被測定物と一
体に回転する略円板状のロータ(又はスリット板)74
を備え、このロータ74の外周部を挟むようにして光電
式ピックアップ76の投光部76Aと受光部76Bが配
置されている。また、このロータ74の外周部には、一
定間隔でスリット74Aが形成されており、ロータ74
の回転によって投光部76Aから照射した光がスリット
74Aを通過して投光部76Bに達するか否かに応じて
オン・オフ信号(又はH・L信号)を出力させ、この出
力信号の単位時間当りのパルス数から被測定物の回転数
を検出することができるようにしたものである。
【0028】この光電式センサ72によってエンジン回
転数を検出するときには、エンジンからエンジンのクラ
ンクシャフトの回転に応じて回転するディストリビュー
タ内の回転に合わせてロータ74を回転させればよく、
また、車輪回転センサ32では車輪とロータ74を一体
に回転させれよにすればよく、速度センサ28ではスピ
ードメータケーブルとロータ74を一体に回転させれよ
うにすればよい。
【0029】なお、被測定物の回転数を検出するセンサ
としては、光電式センサ72に限らず、例えばスリット
74Aに変えてマグネットを等間隔で配置したマグネッ
トロータを用い、マグネットロータの回転による磁界の
変化をマグネットピックアップによって検出してパルス
信号を出力する磁気式センサを用いることもできる。ま
た、ガソリンエンジンのエンジン回転数を検出するとき
には、イグニッションコイルで発生されるパルスを検出
するものでもよい。
【0030】一方、ECU14に接続されているタイヤ
切れ角センサ24は、ステアリングホイール40の回転
操作によって車両の操舵輪(一般に前輪)が車両の前方
方向に対してどれだけ回転しているかを検出している。
また、ヨーレートセンサ30は、車両の重心の鉛直線に
対して車両が受けた回転加速度を検出している。
【0031】さらに、衝撃感知センサ34は、車両が急
激な衝撃等を受けたときに作動する所謂Gセンサを用い
ており、ECU14では、この衝撃感知センサ34が車
両に急激な加速度が作用したことを検出すると、車両が
緊急状態に至ったと判断するようになっている。
【0032】次に本実施例の作用を説明する。ドライブ
レコーダ10では、車両の図示しないイグニッションス
イッチがオンされると作動を開始して、所定のサンプリ
ングタイムtが経過する毎に、各センサで検出したデー
タをデータ記録装置12へ書換えながら記録する。な
お、このデータ記録装置12には、イグニッションスイ
ッチがオンされて走行を開始する毎に、その走行開始の
日時を記録するようにしてもよい。また、それぞれのデ
ータを記録するときには、そのデータを読み込んだ時間
(日時)も明確となるように記録している。
【0033】ドライブレコーダ10では、車両の走行に
伴って運転者がステアリング操作を行なうと、このステ
アリングホイール40のセンタ位置に対する操作角Sを
ステアリングセンサ22によって検出して順次記録す
る。また、このステアリング操作に伴って車両の操舵輪
の向きがタイヤ切れ角センサ24によって検出されると
共に、車両が進行方向を換えたときにヨーレートセンサ
30によって車両の回転角速度が検出されて順次データ
記録装置12に記録される。
【0034】また、運転者が加速、減速を行なったとき
には、アクセルペダル68の踏込み量、ブレーキペダル
56の踏込み量をアクセルペダルセンサ20、ブレーキ
ペダルセンサ18によって検出すると、その踏込み量
(作動量)をデータ記録装置12に記録すると共に、ア
クセルペダル68、ブレーキペダル56の操作によって
直接的に変化するエンジン回転数、ブレーキ油圧を、そ
れぞれエンジン回転数センサ22、ブレーキ油圧センサ
26によって検出し、さらにエンジン回転数、ブレーキ
油圧の変化に応じて変化する車速、各車輪の回転数が、
車速センサ28、車輪回転センサ32によって検出し
て、それぞれの検出量を作動量としてデータ記録装置1
2に記録している。
【0035】一方、ドライブレコーダ10では、車両が
外部から急激な衝撃を受け、この衝撃を衝撃感知センサ
34によって検出すると、車両が緊急状態に至ったと判
断して、予め設定されている所定時間の間(例えば十数
秒から数十秒)、各センサによって検出して入力される
データを順次データ記録装置12へ記録した後、作動を
停止して、データ記録装置12に記録しているデータを
保持する。これによって、データ記録装置12には、車
両が緊急状態を検出する所定時間前のデータから車両が
緊急状態を検出して作動を停止するまでの間の各センサ
によって検出されるデータが記録されている。
【0036】ここで、このデータ記録装置12に記録さ
れているデータを読み出して解析すると、例えば、車両
が緊急状態に至る前に、運転者が急激なステアリング操
作を行なったか否かをステアリングセンサ22によって
検出したデータから判断することができる。これは、ス
テアリングセンサ22によってステアリングホイール4
0の操作角Sを記録しているため、各サンプリングタイ
ムtにおけるステアリングホイール40の操作角Sの変
化量ΔSを知ることができ、急激なステアリングホイー
ル40の回転操作が行なわれたか否かを正確に判断する
ことができる。
【0037】また、このステアリングホイールの回転操
作によって操舵輪の向きが正確に変化したかをタイヤ切
れ角センサ24によって検出したデータによって判断す
ることができ、また、ヨーレートセンサ30によって検
出した車両の回転加速度により、ステアリングホイール
40の操作に応じた適切な方向に車両の向きが変化した
かを判断することができる。ここで、ヨーレートセンサ
30が適当な回転加速度を検出していないときには、運
転者が車両の進行方向を変えようとしたにも拘らず、ス
リップ等のために車両が適切な方向へ向かなかったと判
断することができる。
【0038】また、車両が緊急状態に至る前に運転者が
急激にアクセルペダル68を踏み込んだり急激にブレー
キペダル56を踏み込んで、車両の急加速、急減速を行
なおうとしたかもそれぞれの踏込み角度Ra、Rbを検
出して記録しているため極めて判断が容易である。この
とき、それぞれの操作によって、車両が適切な挙動を示
したかも、車速センサ28、車輪回転センサ32の検出
結果から明確に判断することができる。
【0039】これは、例えばアクセルペダル68の踏込
みに応じてエンジンの回転数が上昇したかをエンジン回
転数センサ22によって検出したデータから判断するこ
とができると共に、このエンジン回転数の上昇に応じて
車速が速くなったかを速度センサ28によって検出した
データから判断することができる。また、ブレーキペダ
ル56の踏込みに応じて適切にブレーキの油圧が上昇し
たかをブレーキ油圧センサ26によって判断することが
でき、また、速度センサ28の検出したデータから適切
にブレーキが作動して車両が減速したかを判断すること
ができる。さらにこのときに、車輪回転センサ32によ
って検出したデータから車両の各車輪がスリップせずに
均一に回転が変化したかを判断することができる。
【0040】このように、各センサがオン・オフのみを
検出するだけでなく、それぞれの操作量、それぞれの操
作により直接的に作動する作動手段の作動量及び間接的
に作動する作動量を検出して記録することにより、例え
ば、運転者がステアリングホイール40、ブレーキペダ
ル56、アクセルペダル68を操作したときに、何が目
的でそのような操作を行なったかの運転者の意思の判断
が容易である。また、運転者の操作によって、車両が運
転者の意思に沿った挙動を示したか否か、車両が運転者
の意思に沿った挙動を示さなかったときの要因が何であ
るかを明確に判断することが可能である。これによっ
て、車両が緊急状態に至った容易を適切に判断すること
ができる。
【0041】なお、本実施例のドライブレコーダ10
は、本発明の車両用データ記録装置の一例を示すもので
あり、本発明の車両用データ記録装置の構成を限定する
ものではない。例えば、第2の検出手段としては、スロ
ットルの開閉度合いを検出するスロットルポジションセ
ンサ等の車両情報検出手段をさらに設けてもよい。ま
た、車両情報検出手段によって検出する車両走行に関す
る情報としては、車両の方向指示器が操作されたかを否
かを検出する方向指示器検出手段や、灯火を点灯してい
るか否か、シフト操作を行なったか否か等の運転者の操
作に関するものや、方向指示器が作動したか、灯火が点
灯したかを検出する手段、トランスミッションのギヤポ
ジションを検出する手段等をさらに加えて、車両の各部
品の作動状態を記録するようにしてもよい。
【0042】また、車両情報検出手段としては、外気の
温度、湿度等の周囲の気象情報を検出するもの、車両の
走行位置や周囲の道路、交通情報を検出する測位、道路
情報検出を検出するもの等の車両の周囲の状況を適切に
把握することができる手段をさらに加えてもよいことは
勿論であり、これによってさらに的確なデータの解析が
可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の車両用デー
タ記録装置は、運転者の操作による操作手段の操作量
と、この操作手段によって作動する作動手段の作動量を
データ記録手段に記録している。これによって、車両が
緊急状態に至ったときに運転者がどのような運転操作を
行なったか、その運転者の運転操作によって各炎天操作
手段が適切に作動したか、また、その運転操作によって
車両がどのような挙動を示したかを明確に判断すること
ができ、車両が緊急状態に至った要因を適切に判断する
ことができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用したドライブレコーダを示す概
略構成図である。
【図2】(A)はステアリングセンサ取付け位置を示す
概略斜視図、(B)はステアリングセンサの構成を示す
概略斜視図である。
【図3】(A)はステアリングホイールを右回りに回転
させたときの時間変化に応じたステアリングセンサから
の出力信号を示す波形図、(B)は(A)での出力信号
に合わせて検出されるステアリングホイールの角度を示
すグラフ、(C)はステアリングホイールを左回りに回
転させたとき時間変化に応じたステアリングセンサから
の出力信号を示す波形図、(D)は(C)での出力信号
に合わせて検出されるステアリングホイールの角度を示
すグラフである。
【図4】(A)はブレーキペダルセンサの概略構成図、
(B)はブレーキ油圧センサを示す概略断面図である。
【図5】アクセルペダルセンサの概略構成図である。
【図6】回転数を検出するセンサの一例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
10 ドライブレコーダ(車両用データ記録装置) 12 データ記録装置 14 ECU 16 ステアリングセンサ(第1の検出手段) 18 ブレーキペダルセンサ(第1の検出手段) 20 アクセルペダルセンサ(第1の検出手段) 22 エンジン回転数センサ(第2の検出手段) 24 タイヤ切れ角センサ(第2の検出手段) 26 ブレーキ油圧センサ(第2の検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両情報検出手段によって検出した車両
    走行に関する情報をデータ記録手段に記録する車両用デ
    ータ記録装置であって、 車両運転者によって操作される運転操作手段の操作量を
    検出する第1の検出手段と、 前記運転操作手段が操作されることにより作動する作動
    手段の作動量を検出する第2の検出手段と、 を前記車両情報検出手段として含むことを特徴とする車
    両用データ記録装置。
JP3474894A 1994-03-04 1994-03-04 車両用データ記録装置 Pending JPH07244761A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3474894A JPH07244761A (ja) 1994-03-04 1994-03-04 車両用データ記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3474894A JPH07244761A (ja) 1994-03-04 1994-03-04 車両用データ記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07244761A true JPH07244761A (ja) 1995-09-19

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JP3474894A Pending JPH07244761A (ja) 1994-03-04 1994-03-04 車両用データ記録装置

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JP (1) JPH07244761A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997026172A1 (de) * 1996-01-18 1997-07-24 Itt Automotive Europe Gmbh Lenkwinkelgeber mit konstanter abtastfrequenz zur abtastung der sensorsignale
JP2002261790A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Toshiba Corp ビークル・プラットフォームとしての車載ネットワークシステム
JP2011164848A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Toyota Motor Corp 車両状態記録装置、及びその方法

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