JPH072440B2 - 動的色彩装飾材料及びその製造方法 - Google Patents

動的色彩装飾材料及びその製造方法

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JPH072440B2
JPH072440B2 JP1506775A JP50677589A JPH072440B2 JP H072440 B2 JPH072440 B2 JP H072440B2 JP 1506775 A JP1506775 A JP 1506775A JP 50677589 A JP50677589 A JP 50677589A JP H072440 B2 JPH072440 B2 JP H072440B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、構造及び建築の分野に関し、特に動的色彩面
を持った装飾材料及びその製造方法に関する。
本発明は、種々の外装及び装飾材料の製造、または外観
が特に重要な広範囲の物品、例えば、照明設備用ドー
ム、装飾用陶器、家具、機械及び設備の要素、異なった
目的の装飾格子、天然の布、不織布材料及び種々の布、
靴、革、服飾品、プラスチック材料の製造に用いられ
る。
土木に使用するとき、本発明は、例えば、セラミック、
せっこう、ガラス、ポリマ及び他の外装タイル、外装レ
ンガ、セラミックブロック、フェロコンクリート壁パネ
ル、隔壁、吊り天井用の細胞状の格子板、ガラスブロッ
ク、装飾用ステインガラスパネル、ポリマ及び金属板材
料、合成フィルム及び壁紙等の装飾性の動的色彩面を持
った広範囲の仕上げ及び建造製品を製造することができ
る。
本発明は、特に今日用いられている任意の建造または仕
上げ材料に対して装飾性の動的色彩特性を与えることが
できる。
今まで知られている仕上げ及び装飾材料の大部分は、
「静的色彩」であり、即ち、それらの面の色が観察する
可視角度または光の入射角度に依存しないものである。
これとは対照的に、動的色彩面は可視角度または光の入
射角度の変化と共に狭いまたは広い範囲の両方でそれら
の色を変化できるものである。例えば、動的色彩タイル
は、異なった角度で見ると、連続的に、赤、オレンジ、
黄、緑、青及び紫に見え、これらの色は観察者の所定の
位置に応じて明るい飽和したスペクタクル色を示す。
先行技術 本発明は、昔から知られているラスタ動的表示の形成の
原理に基づくものである。
これらの原理は種々の形式のラスタ表示の発生の課題に
完全に向けられていたラスタ技術分野で達成された。
これらの光学的課題の性質と高い品質及び純度の表示を
得るための必要条件は、これらを解決する方法及び手順
にかなり厳しい要件を課するものであり、方法及び手順
をかなり複雑にし高価なものにし、その結果、本発明に
関連して前述した大規模な製造に使用するには全く適し
ないものであった。
実際上、異なった可視角度で色が変化する面を持った材
料を製造する課題は今まで提案されていないし、したが
って、ラスタ光学分野では解決されていない。その理由
は、この分野ではこの課題が意味のないものであるから
である。
ラスタ光学系は第1に組織した光学系であり、その系の
素子が組み合わさった状態でのみ作用してこの光学課題
を解決することができる。したがって、ラスタ材料また
は面とは、本明細書では、以後、ラスタ成分の組み合わ
せ作用による光学装飾効果を発生する材料を言う。
板の外観が変化する突起がある等しく間隔を隔てた平ら
な底部を備えた床や壁を被覆する単一ブロックの砂岩板
が知られている。等しく間隔を隔てた突起の系は光沢部
分を形成し、その光沢部分で、光線の異なった屈折が突
起の異なった傾斜に対応し、かくして、これらの部分に
異なった外観を与える。
本発明では、光線の入射の状態によって異なった方向に
光を異なった状態で屈折し反射させて、空間内の位置を
変わる観察者にとって異なった外観を生じさせる板の能
力を利用する。しかしながら、板の色が変化しない場合
には、動的色彩効果は生じない。
でっぱり及び中空部からなりかつ交差線に沿って配置さ
れた波形のでっぱり要素で被覆された面を持ち、各でっ
ぱり要素が少なくとも1つの光反射小平面を持つように
形成されている装飾材料も知られている。
隣接するでっぱり要素の小平面間の異なった形状が所定
のラインに沿って連続的に或るサイクルで変化し、面と
観察者との間の相対的な移動の間光はこの線に沿って連
続的に移動する。
かくして、このような材料の装飾特性は動的モアレ効果
の存在によって補足される異なった方向に向いた三次元
要素からの光反射に基づくものであり、即ち、光の明暗
の繰り返す階調が、観察者が隣接するでっぱり要素の小
平面の間の異なった輪郭が繰り返す変化に従って移動す
るとき、材料上に現れて材料上で移動する。
この特徴のため、所定の材料は前述の意味では可変色材
料であるとはみなさない。
広く知られているものに、組織面を得る方法がある。こ
の方法は二色組織及びレリーフセラミック板の製造に使
用される。
この方法は、レリーフパンチで板をプレスし、面組織ま
たはレリーフを形成し、面全体にわたって顔料を含有す
る均質なうわぐすりを塗布した後、既に塗布したうわぐ
すりとは異なった色(通常より暗色)のうわぐすりを1
つの側から交差させて噴霧することによって付着させる
ものである。その際、噴霧円錐に向いた板の側の組織ま
たはレリーフ要素の着色被膜は実際には暗色のうわぐす
りを被覆されなかった反対側より暗色である。
この技術により、実際にはそれほど著しくはないが、人
工的な塗られた影の形成により板面の組織またはレリー
フが可視的に現れ強調される。前記板の板面組織または
レリーフの幾何学形状パラメータが動的色彩効果を得る
課題ではなく装飾上の課題の解決に向けられているの
で、そのような効果はほとんど大部分の可能な可視角度
で面を見るときでも存在しない。
以下の説明は、第1図、板の組織及びレリーフが実際に
はそれほど著しくは形成されないが、大部分の実際の視
点から観察者が組織の要素の暗色及び明色の側の両方を
同時に見ることができるということに向けられたもので
ある。
組織形式の程度及び物品のレリーフの程度は、三次元要
素が配置された主な面に対するこれらの基部の間の空間
の面積を含む組織三次元要素の全面積の比で特徴付けら
れる。この比は面組織ファクタと呼ばれ、この面組織フ
ァクタは前記板では1.001から1.007の範囲内で変化す
る。
第2には、板の組織要素が、うわぐすりの交差噴霧と面
の可視色の知覚の両方で、正確に色彩分離を保証しない
滑らかな丸めた頂部を持つことである。組織要素の頂部
の相対的な鋭さはこれらの頂部の平均の丸みの半径に対
する要素の平均高さの比で決められる。
説明した板の大部分にとって、これらの頂部の平均の丸
みの半径に対する組織要素の平均高さの比は0.5から1.7
までの範囲内で変化する。
したがって、所定の材料で或る程度同様な装飾及び光学
特性があり、本発明によって提供される製造プロセスと
それらの製造プロセスが明らかに類似するにもかかわら
ず、これらの材料は前述の意味では動的色彩材料ではな
い。
発明の開示 本発明の目的は、組織及び光学特性、即ち面色彩の課題
の解決案が異なった可視角度でかつ照明が変化する状態
で見るとき色の広範囲にわたって色変化効果を発生する
装飾材料を得る方法を提供することにある。
本発明の本質は、三次元要素の異なった方向に向いた部
分が異なった色を持つ、組織またはレリーフの三次元要
素を持つ動的色彩組織面を持った装飾材料において、組
織面は三次元要素から形成され、三次元要素が配置され
た面の面積に対する三次元要素のすべて及びこれらの要
素の基部の間の間隔の全面積の比が1.2から24までの範
囲にあり、三次元要素の頂部の丸み部の平均半径に対す
る三次元要素の平均高さの比が3から300までの範囲に
あり、各三次元要素の面の異なった方向に向いた部分が
異なった色及び(又は)光学特性を持ち、異なった三次
元要素の同様な方向に向いた面部分が少なくとも三次元
要素の一部において同様な色及び(又は)同様な光学特
性を持つことである。
すべての三次元要素において異なった三次元要素の同様
な方向に向いた部分が同様な色及び(又は)同様な光学
特性を持つ変形例が好ましい。この場合、隣接する三次
元要素間に面の部分を含む各三次元要素の異なった方向
に向いた面の部分は少なくとも3つの異なった色及び
(又は)3つの異なった光学特性を有し、三次元要素の
異なった方向に向いた面の部分に3つの色を用いると
き、3つの主な色、即ち、赤、青、並びに黄、黄緑及び
緑のカラーグループのうちの1つの色を選ぶのが好まし
い。
好ましくは、良好な装飾特性を得るためには、組織面
は、すべての三次元要素で同様な方向に向いた3辺を持
った、三次元要素として製造された規則的に配置した突
起及び(又は)中空部の形態であり、各三次元要素の辺
は頂部に集まるリブによって分離されており、リブ及び
頂部の鋭さはリブ及び頂部の丸み部の半径に対する要素
の高さの比が3から300までの範囲にある特徴を有し、
3つの辺の各々は要素の他の2つの辺の色及び(又は)
光学特性とは異なった色及び(又は)光学特性を持つ。
組織面は、また、交互に配置した3つの小平面付きの突
起及び中空部の形態で作られ、各小平面が平らに作られ
てもよい。
本発明は動的色彩特性を持つ基本的に新しい材料を得る
ことができる。
そのような材料の小平面の色は見る視覚角度によって広
範囲に変化する。例えば、セラミック板は、異なった視
覚角度で見るとき、赤、オレンジ、黄、緑、青、及び紫
に見える。任意のその他の組み合わせの色または分布の
順序を設計できる。
材料は、積極的に、その色の変化によって、自然のまた
は人工的な照明の角度の変化に応答する。例えば、建物
の動的色彩壁の色は、たとえ一箇所から見たとしても時
間の経過と共に絶えず変化する。朝にはオレンジがかっ
た赤であり、日中は紫であり、夕方には青がかった緑に
見える。
人は異なった視覚角度で大きな建築の面の異なった部分
を見るので、動的色彩面のこれらの部分は異なった色を
持つ。例えば、建物の左部分は赤く見え、右側、底部及
び頂部は、それそれ、青、黄、紫に見え、色の影は部分
の境界において互いに知覚できない。
動的色彩面は光と影が強調し合うのと同様に建物の形状
の性質を露出させ強調する。円筒形は「丸く」なり、立
方体は「多数小平面」形状になる。同時に、バルコニー
の面や建物の壁のような同一方向に向きしばしば繰り返
される建築要素は、色の違いから始まってカラーライン
を形成し、かくしてかなり単調な感覚を減少させる。
視覚角度に対する色の反応により、観察者が位置を変え
ると、動的色彩の建物の徐々の色変化を生じまたは内部
に複雑な多色を発生し、建物に対して基本的に新しい印
象を与える。
動的色彩面の装飾材料は面の異なった方向により広範囲
の色の課題の解決案を提供する。この場合、動的色彩装
飾、スーパーグラフィカルな絵及び色強調を得ることも
できる。
前述の装飾及び光学効果、即ち材料の色変化の作用のす
べての存在の程度は組織パラメータによって広く調節で
きる。
図面の簡単な説明 以下に、本発明を添付図面に関連して特定の実施例を参
照してさらに説明する。
第1図は、(異なった方向のハッチングが異なった色部
分を示す)本発明のガラス装飾材料の可変色彩面の部分
図である。
第2図は、本発明に従った第1図の線II−IIに沿った断
面図である。
第3図は、第2図の部分Aの拡大図である。
第4図は、波形金属板の形態に作られた装飾材料の動的
色彩組織面の部分図である。
第5図は、第4図の線V−Vに沿った断面図である。
第6図は、組織の三次元要素を不規則に配列したコンク
リートで作られた装飾材料の動的色彩面の部分図であ
る。
第7図は、第6図の線VII−VIIに沿った断面図である。
第8図は、第7図の部分Bの拡大図である。
第9図は、3つの小平面付きの三次元要素を持った動的
色彩組織面の変形例を示す図である。
第10図は、第9図の線X−Xに沿った断面図である。
第11図は、半透明保護層を持った装飾材料の変形例の断
面図である。
第12図は、板の形態に作られた装飾材料の変形例の断面
図である。
発明の好ましい実施例 第1図は、板の形態に作られた装飾ガラス材料の動的色
彩面の部分を示す。
この動的色彩面は規則的に配置した交互の2つの小平面
付きの三次元要素1(第1図及び第2図)によって形成
されている。本発明の実施例では、各三次元要素は、異
なった色または異なった光学特性を持つ2つの小平面
2、4及び3、5を有する。例えば、小平面は、異なっ
た光反射率または異なった色、例えば主なスペクトル
色、即ち、赤、黄、緑、青を持ってもよい。この場合、
すべての三次元要素の1の面の部分(実施例での小平
面)は同様な色または同様な光学特性を有し、例えば、
すべての三次元要素内の小平面2は着色した赤であり、
小平面4は着色した緑であり、小平面3は着色した黄で
あり、小平面5は着色した青である。
本発明によれば、組織(テキスチャー)面は、すべての
三次元要素の全面積とこの面積に対する基部の間の間隔
の面積との比を持って、三次元要素で形成され、これら
の比は1.2乃至24内にあるように決められている。面組
織ファクタである比は、動的色彩効果が実際上小さい面
組織ファクタでは面に生じないので、1.2より小さくす
べきでない。
組織ファクタの上限値は、組織ファクタをさらに増大し
ても動的色彩効果を増大させない、即ち、この上限値以
上では組織ファクタが観察される効果の特性にもはや影
響を及ぼさない値として決められた。
さらに、本発明によれば、三次元要素1の頂部6の丸み
部の半径Rに対する高さH(第3図)の比は、3から30
0までの範囲内にある。前記比は、小さい場合には、面
で知覚される光の分離の品質がかなり劣化するので、3
より小さくすべきでない。
上限値の300は、要素の高さに対して頂部の丸み部の半
径をさらに小さくしても、即ち、これらの頂部の鋭さを
さらに増大させても色彩分離の品質にもはや影響を及ぼ
されず、面の作用特性を損ない、三次元要素の頂部の切
り欠かれたり破損する可能性を増大させる値として決め
られた。
第4図は波形金属板の形態で作られた装飾材料の動的色
彩面の実施例を示す。動的色彩面は、規則的に配置した
三次元要素7(第4図、第5図)及び隣接する三次元要
素の間の面の部分8によって形成され、隣接する三次元
要素7の間の面の部分8を含む各三次元要素の面の異な
った方向に向いた部分9及び10は、少なくとも3つの異
なった光学特性を持ち、隣接する要素の間に位置した隣
接する三次元要素7を含む異なった三次元要素の面の同
様な方向に向いた部分は同様な色または同様な光学特性
を持つ。
本発明によれば、組織ファクタは1.2から24までの範囲
内にあり、三次元要素の頂部の丸み部の半径に対する三
次元要素の高さの比は3から300までの範囲内にある。
第6図はコンクリート板の形態で作られた装飾材料の動
的色彩面の実施例を示す。動的色彩面は不規則に配置し
た三次元要素11によって形成されている。この変形例で
は、各三次元要素11は、異なった方向に向いた不規則な
形状であり、かつ色または光学特性が異なった面の3つ
の部分12、13、14(第6図、第7図、第8図)を持ち、
すべての三次元要素11の面の同様に向いた部分は同様な
色または同様な光学特性を持つ。
本発明によれば、組織ファクタは1.2から24までの範囲
内にある。
この実施例では、不規則な形状、頂部15(第6図、第7
図、第8図)の丸み部の異なった高さH(第8図)及び
半径Rを持つ無秩序に配置した三次元要素11が用いられ
ている。したがって、頂部15の丸み部の平均半径Rに対
する三次元要素の平均高さHの比によって決められる要
素の頂部の平均の鋭さは3から300までの範囲内にあ
る。
第9図は、3つの小平面及び中空部を交互に配置して作
られ、3つの小平面付きの三次元要素16(第9図、第10
図)を形成する組織を持つ装飾材料の動的色彩面の実施
例を示し、小平面17、18、19の各々は平らに形成され、
2つの他の小平面とは色彩または光学特性が異なってお
り、異なった三次元要素のうちの1つの方向に向いた小
平面、例えば小平面17(第9図、第10図)は同様な色ま
たは同様な光学特性を持つ。
本発明によれば、組織ファクタは1.2から24までの範囲
内にある。
第11図は、滑らかな外面23を持つ半透明保護層22を備え
た装飾材料の実施例を示す。半透明層22は汚染に対して
動的色彩組織面を保護する。
第12図は、板の形態で作られた半透明材料を備えた装飾
材料の実施例を示す。層25と組織面との間にはギャップ
26がある。この変形例の保護板として用いられるもの
は、組織面に接着された、融着された、またはその他の
方法で固定された硬質のまたは可撓性のフィルムでよ
い。
かくして、動的色彩特性がすべての材料に実際に与えら
れ、所望の幾何学的形状パラメータの三次元要素を持っ
た組織面またはレリーフが適当な技術プロセスを用いて
得られる。この場合、要素の絶対的な寸法は、異なった
材料で、かなりの広範囲、即ち数10cmから1mmの10分の
いくつかまでの範囲で変えることができる。
動的色彩組織面の能力、即ち、その色を強力に変化させ
る能力は、見る角度がほとんど変化しない場合でさえ
も、組織、即ち格子状三次元要素の寸法には左右されな
い。言い換えると、初期の小さくされる要素の幾何学形
状の同一性、色彩成分の設定、それらの色の方向を維持
しながら、可変色彩面の三次元要素の絶対寸法を10、10
0、1000倍に減らしても、新たに得られた微小組織面の
色彩変化能力は初期の荒い組織面の色彩変化能力と同一
である。
主な面に対して或る角度で染料または他の物質を噴霧す
る方法により、三次元要素の異なった方向に向いた部分
に2つだけでなく3つまたはそれ以上の異なった色に着
色された被膜が得られる。色彩噴霧モードを正確に選択
することにより、三次元要素、即ちセルが1mmの10分の
いくつかまで測定できる寸法を持つ微小組織面または格
子上に少なくとも3つのはっきりと異なった色彩の付着
が得られ、各セル、即ち三次元要素の異なった方向に向
いた部分に高純度で高品質の色彩分離が得られる。
特殊なものであるがかなり重要なものと考えられるもの
には、純度があり、輝度の高い3原色、即ち、赤、黄、
青(黄緑または明度のある緑が黄色の代わりに使用され
てもよい)を組織の各要素に加える場合がある。
もし組織面が十分に微小であるか、または荒い組織が目
が色彩の個々の要素を識別できないほど十分に遠方から
観察される場合には、いわゆる付加的な色彩の混合が行
われる。それは、原色の輝点の大きさによって形成され
るテレビジョンのカラー表示の知覚と似たものであり、
原色の明度の組合せによって可視部分のスペクトル色の
完全な組合せを得ることができる。
同様に、もし或る可視角度で動的色彩面を見る観察者が
三次元要素の赤の部分だけを見るならば、観察者にとっ
て面全体が赤く見え、もし観察者が赤と黄の部分だけを
見るならば、面はオレンジ色に見え、もし観察者が黄と
青の部分だけを見るならば、面は緑に見え、もし観察者
が青だけを見るならば、面は青に見え、最後に、青と赤
が混合されると、観察者の目には動的色彩面は紫に見え
る。観察者が移動して、すべての単色部分の投影の全面
積が変化すると、色彩は各色の一連の色合いを通して徐
々に変化する。このようにして、スペクトル色のすべて
の組合せを得ることができる。
しかしながら、面の色は、観察者の位置ばかりでなく光
束の方向によっても決められる。その理由は、照明され
た色の部分の輝度が影になった部分の輝度の何倍にも高
くなるからである。したがって、照明されている部分の
色が優勢になり、観察者にとって投影されている全面積
が別の色を持つ影になった部分よりも少ない場合でさ
え、面の主な色を決めるのは正確にはこの部分である。
動的色彩材料は、直線の、円形の、正方形の小平面を持
った規則的な組織及び格子、他の規則的に配置したセル
及び要素、並びに不規則な組織及び格子、例えば形成し
た砂利または砂組織を持った面、発泡コンクリート、発
泡ガラス、発泡プラスチック、ポロロン等のような種々
の発泡材料の面、パイル、ループ化した及び細胞布のよ
うな種々の形式の組織、及び不織布合成材料を用いて得
られる。
基本的には、動的色彩面を持つ装飾材料を得る2つの主
な方法があり、各方法は一連のプロセスの変更例を持っ
てもよいものである。
産業界で極めて一般的に広く用いられる第1の方法は、
すべての三次元要素の面及びこれらの要素の基部の間の
間隔の面の全面積と要素が配置される面の面積との比を
1.2から24までの範囲内にあるようにし、かつそれらの
頂部の主な丸みの半径に対する三次元要素の平均高さを
3から300までの範囲内にあるようにして、組織面を三
次元要素から形成し、その際、異なった色及び(又は)
異なった光学特性を三次元要素の異なった方向に向いた
部分に与え、異なった三次元要素の同様な部分に同様な
色及び(又は)同様な光学特性をもたせる。
産業界で幾分それほど一般的ではないが広く用いられる
第2の方法は、三次元組織要素を異なった色または光学
特性が予め与えられた部分から形成する点で第1の方法
と異なり、すべての三次元要素の面及びこれらの要素の
基部の間の間隔の面の全面積と要素が配置される面の面
積との比を1.2から24までの範囲内にあるようにし、か
つそれらの頂部の主な丸みの半径に対する三次元要素の
平均高さを3から300までの範囲内にあるようにし、異
なった三次元要素の同様な方向に向いた部分が同様な色
または同様な光学特性を持つようにする。
製造プロセス及び動的色彩面組織を持った装飾材料を得
る方法の説明は、以下の2つの主な操作から成る2つの
提案される方法のうちの第1のものを考慮して扱う。
−三次元要素から成る面組織またはレリーフ格子の形
成、 −異なった色または異なった光学特性を三次元要素の異
なった方向に向いた部分に与えること。
装飾材料の面に三次元要素の必要な幾何学パラメータを
持つ組織を形成するために、種々の製造プロセス及び技
術を使用できる。
−レリーフパンチでガラス、セラミック、金属、プラス
チック、ゴム及び他の材料をプレスし型押しすること、 −組織形成軸間で、金属、ガラス、ポリマ、紙及び他の
シート及びロール材料、並びにある種の一個物品(例え
ばセラミック及びガラス)を圧延すること、 −組織またはレリーフを1つまたは数個の面に持つモー
ルド内で構造物品、外装材料、鉄筋コンクリート壁パネ
ル、構造ブロック、コンクリート、セメント、せっこ
う、セラミック、他の外装タイル及び物品を成形するこ
と。
−外装レンガ、セラミックブロック及び他のポリマ材料
である場合には、組織形成軸の間で材料の面を圧延する
ときには組み合わせてレリーフ形成ダイを通して材料を
押出成形すること、 −金属、ガラス、セラミック、ポリマ及び他の材料をレ
リーフモールドで鋳造すること(ダイキャストを含
む)、 −材料を発泡し、発泡コンクリート、発泡ガラス、発泡
プラスチック、ポロロン等の発泡面を持った物品を得る
こと。その際、発泡を受けるのは材料の塊全体ではな
く、その薄い表面だけである。例えば、このようにして
発泡コンクリート面を持ったフェロコンクリート壁パネ
ルが得られる。
−材料の主な部分またはその表面にプロセス熱処理で焼
成した混合材を導入すること、特に硬質粒状物質は物品
の圧延または型打ちのプロセス中にプレスされてセラミ
ックまたはガラスにされ、焼成後の発泡した組織に似た
組織を得ることができる。
−適当な結合化合物を用いて、砂利、ガラス、セラミッ
ク及び他の粉末にした粒子を材料の前面に振り掛けるこ
と、 −種々の振動工具、ミリングカッタ及び他の工具で材料
の表面を機械加工すること、 −材料及び物品の表面を化学的に腐食させること、 −格子構造体を鋳造、成形、圧延によって製造するこ
と、または個々の板または個々のレリーフ要素を組み立
てることによって製造すること、 −製織、収縮、起毛の結果として及び他のよく知られて
広く使用されている製造プロセスを用いて装飾布の組織
を得ること。
三次元要素の面の異なった方向に向いた部分に異なった
色または異なった光学特性を与えるために、以下の製造
プロセスが使用できる。
−材料の主要面に対して或る角度で噴霧することによっ
て種々の染料及び他の物質を付着させること。装飾は、
噴霧インジェクタの静止設置ラインを通して個々の物
品、板またはロール材料を移動させるコンベヤで行う。
この場合、インジェクタは、1つの色の染料を噴霧する
インジェクタの各ラインが1つの方向に向いた組織三次
元要素の面部分に、即ち所定の着色化合物の錐面にだけ
1つの色を与えるように配列される。かなりの質量と大
きな寸法を持つ物品を着色するとき、または或る別の場
合には、静止して設置した物品を通って一定速度で移動
する可動噴霧装置を使用してもよい。そのような装置
は、特に壁パネルの面組織を装飾する際使用できる。
この方法は、最も一般的であり効率的であるので、主要
な方法と考えられるが、各特定の組織に対する染料噴霧
モードの正確な選択と製造プロセス中のこれらのモード
の安定な維持とが要求される。
−付着を意図しない組織要求の部分に染料が塗布される
ことを排除するレリーフ網目状のテンプレートを用いて
染料または他の着色物質を付着させること。
この方法は噴霧モードの正確な選択を必要としない。染
料は手でまたは種々の微粉機で付着できるが、前述の方
法と比べて効率的でなく、大部分は規則的な組織面及び
格子を着色する際用いられる。
−材料の主要面に或る角度で行うガスバーナまたはプラ
ズマトーチの火炎によって金属及び他の被膜を付着する
こと。
主要な方法と同様なこの方法では、噴霧インジェクタの
ラインを、蒸発金属及び他の付着物質を火炎で燃焼する
バーナのラインに置き換えたものである。
−真空室内で、金属を蒸発させ、その後三次元要素のそ
れぞれの部分に金属を付着させることによる金属被膜の
付着。
この方法では、真空室内の物品は付着粒子の平行な流れ
に対して或る角度で配置される。
−めっきによって三次元要素のそれぞれの部分に種々の
物質(金属を含む)を付着すること。
−三次元要素の異なった方向に向いた部分に光化学方法
によって色が異なった被膜を形成すること。この方法で
は、均質に顔料を分散したフォトエマルジョンを組織面
の全体にわたって塗布し、その際1つの方向に向いた三
次元要素の部分を材料の主要面に或る角度に向けて正確
な方向を決めた平行束の或る色を照射する。色が異なる
光束による三次元要素の異なった方向に向いた部分の連
続的なまたは同時の照射及びその後の光化学処理の結
果、動的色彩が得られる。このような材料の組織は組織
形成軸を用いて従来のシート及びロールの写真材料(例
えば、カラー写真紙または写真布)を圧延することによ
って得ることもできる。写真布を得るとき、天然布を使
用してもよい。
−謄写方法によってカラーレリーフのラスタを形成する
こと。この謄写方法では、異なった色の染料が組織形成
軸を用いてロールまたはシート組織材料に印刷される。
この方法の変形例は、特殊な謄写組織軸の使用により組
織の組織形成と同時に行われる謄写印刷プロセスによっ
て代表される。
組織三次元要素の異なった方向に向いた部分に異なった
色及び異なった光学特性を与えることが可能な前述の製
造方法は唯一の可能な方法ではない。これらの方法とは
別に、化学腐食プロセス、面の機械加工、シャフト状の
ブラシを回転することによる染料の塗布等を使用しても
よい。さらに、前述の方法を種々に組み合わせて使用し
てもよい。例えば、カラーうわぐすりを噴霧によってセ
ラミック物品の小平面に付着させ、一方この物品の他の
小平面にプラズマまたは真空蒸着方法によって金属を被
覆してもよい。
材料の天然色、例えば外装レンガの赤色、漂白布の明る
い色を或る動的色彩材料の製造中材料の色の成分として
用いてもよい。
大部分の前述の方法により、エアゾール、プラズマ、真
空、光化学及び可変色被膜の塗布の他の方法の場合、物
品の面の一部を密封するマスク及びステンシルを使用し
て製造プロセス中材料の面に種々の絵を印刷することが
できる。
しかしながら、既に述べたように、絵を得る課題は動的
色彩材料製造プロセスを複雑にして高価にするばかりで
なく、組合せ潜在能力をかなり減らし、多数のその他の
利点を奪う。
言い換えると、動的色彩材料にラスタ表示を形成するこ
とは、表示の寸法が自然に受け入れられる動的色彩面の
寸法に匹敵するまれな場合にだけ引き合う。しかし、こ
の課題は、均質の動的色彩材料の板または片のような非
描写的な動的色彩物品の方向と組み合わせて一層自然な
安価な方法によって大部分の場合解決できる。
ラスタ装飾動的色彩組織を得る2つの提案した方法のう
ちの第2の方法は、第1の方法と同様に、2つの主な製
造操作から成る −組織の三次元要素の必要な幾何学パラメータを持つラ
スタ動的色彩面または格子を、カラー要素の結合の結果
として、得ることができるカラー要素を得ること。
−材料または物品の製造プロセス中カラー要素の結合及
び固定を行うこと。
色または光学特性が異なった組織形成要素として用いら
れるものには、解決すべき課題によって、小さい寸法の
カラーセラミック板、高分子板の予め着色した金属、平
らなカラーラスタの要素(例えば紙ラスタ)、カラー糸
及び他の物品のような種々の部品及び物品がある。
例えば、下面に適当なレリーフを備えた型に対してセラ
ミックカラー板を機械的にまたは自動的に配置する結果
安全パネルの可変色ラスタを得ることができる。その
際、1つのカラー板を1つの方向に向ける。板及び必要
な固定具を型の中に配置した後、型にコンクリートを充
填する。型から取り出した物品は、必要な強度を持った
後には可変色面を備えたセラミック板が外装されたパネ
ルとなる。
懸垂式の天井格子またはバルコニー保護板のような多目
的装飾格子の製造中、格子の構造部品はレリーフ形成カ
ラー要素として機能してもよい。そのような要素として
用いられるものには、両側が異なった色に塗られ、組み
立て中或る角度で異なった色のまたは同一の色の金属板
を受け入れる等間隔のスロットを備えた金属片がある。
例えば、正方形メッシュを持った垂直格子の組み立て
中、垂直板は赤と緑に塗られ、水平板が青と黄に塗られ
る。この場合、各メッシュは正方形の各辺に対応する4
つの色、即ち、赤、黄、緑及び青によって表される。
当然、三角形、五角形、六角形及びその他のメッシュ
(等しくない間隔のものを含む)を備えた他の格子があ
る。この場合、カラー要素として用いられるものは直線
ばかりでなく曲げた板または個々のレリーフ要素であ
る。
また、予め印刷したカラーラスタを備えた一個材料、ロ
ール材料及びシート材料に波形を付けるか押出成形する
ことによって動的色彩面を得ることもできる。カラーラ
スタを従来の方法、特に謄写方法によって印刷してもよ
く、レリーフパンチによって一個材料をプレスするか、
または組織形成軸の間でロール材料またはシート材料を
圧延することによって組織を形成してもよい。
ラスタ可変色面を得る第2の方法は、種々の動的色彩
布、編物、カーペット被膜等の製造において特に重要で
ある。その理由は、もし製造プロセスが自動化されてお
り、高生産性を得ることができる場合にはこの第2の方
法によって特に純度の高い成分の色が得られるからであ
る。
動的色彩布及び織物の製造中、三次元要素のそれぞれの
方向に組織を得ることができるカラー糸の特殊織りを使
用できる。そのような織物に関連するものは、第1に、
「ウエハ」または「ハニカム」面組織を持った種々のル
ープ状でメッシュの布の織物である。
可変色面が得られた後、広範囲の材料を特別な半透明保
護層として用いてもよい。
例えば、艶出ししたコンクリート板の動的色彩セラミッ
クの面に、板の組織を完全にまたは部分的に相殺する層
22(第11図)中に塗布される半透明うわぐすりの被膜を
加えてもよい。微小な組織の場合、被膜はかなり薄く、
同様に、ガラス外装板(第1図、第2図)が、板とコン
クリートまたはモルタルとの良好な付着性と滑らかな表
面を同時に得るように内部に色組織を持ってもよい。こ
の場合、光の変化による効果は透明なガラス層を通って
出る「日光」を見ることによって知覚される。半透明層
の光の屈折の結果起こり、組織の三次元要素の可視的な
変動を生じさせるそのような材料の光変化作用の或る程
度の低下は着色された面の実際の組織ファクタの低下に
よって補償される。
半透明層とカラー支持組織面27との間にエアギャップ26
(第12図)を持った板ガラスのような薄いシート保護層
25(第12図)を用いるとき実際には色変化作用が起こら
ないことに留意すべきである。
そのような層は、融着、接着、またはその他方法で半透
明材料を組織面または格子に固定することによって得る
ことができる。
本発明の実施例は、最初に組織面を形成し、次いで組織
の三次元要素の異なった方向に向いた部分に材料の主要
面に対してある角度で噴霧することによって異なったカ
ラー染料を含む種々の物質を付着させる方法を提供す
る。この方法の主な利点は、既に述べたように、高い生
産性と汎用性があり、規則的な及び不規則な組織を持っ
た異なった動的色彩材料を得ることができることであ
る。
組織要素の幾何学形状が材料の製造及び用途にとってか
なり重要であるので、これらの要素の主な幾何学的な種
類を復習することが得策である。
最も簡単なものは、プリズム状または任意の他の、互い
に平行に配置された、延ばされた形状を持つ直線状の三
次元要素7(第4図、第5図)の種類である。
普通の場合には、各三次元要素は2つの側に異なった色
が塗られる。しかし、この実施例の装飾上の利点は、色
変化効果が2つの成分から成る狭い色範囲によって制限
されるので、大きくはない。
3つの成分色を持つ直線状の組織は、三次元要素7の間
のギャップ8(第4図、第5図)に第3の色を導入して
いるため、かなり高い装飾特性を持つ。
直線状の組織の利点は、延ばされた材料が垂直に配列さ
れる場合、格子がその他のすべての組織と比べて使用中
に汚染を受けにくいことである。
しかしながら、直線状の組織面の色変化効果は1座標で
あり、このことにより基本的に制限される。このことは
垂直成分が、建築または他の形態で、また垂直要素を持
った直線状の組織を使用するとき三次元形態で生じるカ
ラーの延長部に存在しないことを意味する。したがっ
て、直線状の組織材料は組合せの可能性において制限さ
れる。その理由は、三次元要素7(第4図、第5図)が
垂直である状態にあると、垂直面では2つの位置だけが
可能であるからである。
三次元要素の第2の種類は、規則的な及び不規則な組織
面及び格子の両方を形成するあらゆる種類の非直線状の
要素を含む(第1図、第2図、第6図、第7図)。
これらの組織は全範囲の値(即ち、2座標の)の動的色
彩効果を得ることができ、直線状の組織と比べてかなり
有効な組合せと装飾潜在能力を持つ。
都合の悪いことに、これらの組織は、垂直面で使用する
とき、それらすべては容易に塵を集め短時間に汚れる三
次元要素の水平(または水平に近い)部分を持つという
すべての動的色彩面にとって共通の欠点を持つ。
さらに、主要面に対して或る角度で染料を噴霧すること
によって組織を着色するとき、並びに3つまたはそれ以
上の成分カラーを得ることが必要なとき、一連の製造プ
ロセスの力を借りる必要がある。その理由はこれらの組
織の三次元要素の幾何学形状自体が染料の付着中正確な
色彩分離を確実に行わないからである。
三面体要素16(第9図、第10図)は非直線状の三次元要
素の第2の種類の特殊なグループに属し、他のすべての
要素と比べて生産及び性能特性で好ましいものである3
つの色成分の存在は全範囲の値の2座標動的色彩効果及
び全範囲のスペクトル色を含む極めて広範囲の付加的色
彩混合を与えるのに必要かつ十分な性質である。したが
って、三面体三次元要素16から成る第9図及び第10図に
示す組織は装飾性及び組合せの潜在能力において前述の
組織(第1図、第2図、第6図、第7図)と競合しうる
ものであり、それらと比べて容量の点から好ましいもの
であり、染料の付着中高品質の色彩分離を確実に行う。
このことは、1つの側または小平面、例えば各三面体三
次元組織要素の小平面17(第9図)に染料を付着する
間、要素16の2つの他の小平面18、19(第9図)が染料
がそれらの小平面に付着するのを防止する第1の小平面
17によって保護されるという事実に起因する。同様な状
況が要素の他の小平面に他の色を付着するときに当ては
まる。
高品質の色彩分離を確実に行う前記製造上の利点とは別
に、三面体要素を持つ組織は、汚染を早める傾向にある
水平部分を持たない垂直面上に三次元要素の3つの位置
があるので、汚染をかなり受けにくい。
例えば、第1図、第2図に示す組織の三次元要素は垂直
面に対して60゜に傾いた部分5を持ち、第9図及び第10
図に示す、動的色彩能力に関しては同一の組織の三次元
要素16は垂直面に対して30゜の角度で傾いた部分18及び
19を持つ。即ち、ほぼ水平な部分(60゜の傾斜)が第2
の場合にはほぼ垂直な部分(30゜の傾斜)に置き換えら
れている。
成分色の全範囲の値の付加的混合を確実に行いかつ材料
上で見られる動的色彩効果の可視知覚の快適さを得るた
めに、面の組織要素が知覚の基本的な特性を確実に行う
のに十分なだけ微細であることが望ましい。
近距離から見られる内装材の場合、高さが10乃至12mmま
たはそれ以下の三次元要素を用いることが好ましい。
産業上の利用可能性 ラスタ装飾動的色彩組織面を得る方法のすべての前述の
製造変形例は産業上利用できるものであるが、各変形例
は利点と欠点を持つ。一般に、高生産性と汎用性は第1
の方法、特にエアロゾルを用いる変形例の主な利点であ
る。特に、コンベヤによって移動される物品の面に噴霧
によって染料及び他の物質の付着を行う産業設備は、大
きな寸法の外装板やブロックから染料を用いる条件の布
や壁紙までの多数の異なった動的色彩物品及び材料の製
造に用いてもよい。
第2の方法の主な利点は、階調のある成分色を用いると
きの高品質の色彩分離にある。この方法の欠点と考えら
れるものは、この方法を用いるときの各種の材料が個々
の生産プロセス、及び個々の固定具、工具及び設備を必
要とするので、比較的低い生産性と低い汎用性である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なった方向に向いた部分が異なった色を
    持つ、組織またはレリーフの可変色組織付き面三次元要
    素(1)を持つ装飾材料において、組織面は三次元要素
    (1)から形成され、三次元要素(1)が配置された面
    の面積に対する三次元要素(1)のすべて及びこれらの
    要素の基部の間の間隔の全面積の比が1.2から24までの
    範囲にあり、三次元要素の頂部の丸み部の平均半径
    (R)に対する三次元要素の平均高さ(H)の比が3か
    ら300までの範囲にあり、各三次元要素(1)の面の異
    なった方向に向いた部分(2、3、4、5)が異なった
    色及び(又は)光学特性を持ち、異なった三次元要素の
    同様な方向に(1方向に)向いた面部分が少なくとも三
    次元要素(1)の一部において同様な色及び(又は)同
    様な光学特性を持つことを特徴とする装飾材料。
  2. 【請求項2】請求の範囲第1項記載の装飾材料におい
    て、すべての三次元要素において、異なった三次元要素
    (1)の面の同様な方向に向いた部分(2、3、4、
    5)は同様な色及び(又は)同様な光学特性を持つこと
    を特徴とする装飾材料。
  3. 【請求項3】請求の範囲第1項記載の装飾材料におい
    て、隣接する三次元要素間に面の部分を含む各三次元要
    素(1)の面の異なった方向に向いた部分(2、3、
    4、5)は少なくとも3つの異なった色及び(又は)3
    つの異なった光学特性を持つことを特徴とする装飾材
    料。
  4. 【請求項4】請求の範囲第3項記載の装飾材料におい
    て、三次元要素の面の異なった方向に向いた部分に3つ
    の色を用いるとき、3つの主な色(赤、青、並びに黄、
    黄緑及び緑のカラーグループのうちの1つ)が選ばれる
    ことを特徴とする装飾材料。
  5. 【請求項5】請求の範囲第1項記載の装飾材料におい
    て、組織面は、すべての三次元要素で同様な方向に向い
    た3辺を持った、三次元要素として製造された規則的に
    配置した突起及び(又は)中空部の形態であり、各三次
    元要素の辺は頂部に集まるリブによって分離されてお
    り、リブ及び頂部の鋭さはリブ及び頂部の丸み部の半径
    に対する要素の高さの比が3から300までの範囲にある
    特徴を有し、3つの辺の各々は要素の他の2つの辺の色
    及び(又は)光学特性とは異なった色及び(又は)光学
    特性を持つことを特徴とする装飾材料。
  6. 【請求項6】請求の範囲第5項記載の装飾材料におい
    て、組織面が交互に配置した3つの小平面付きの突起及
    び中空部の形態に作られ、その各小平面(17、18、19)
    が平らに形成されていることを特徴とする装飾材料。
  7. 【請求項7】請求の範囲第1項記載の装飾材料におい
    て、滑らかな外面を持った半透明の保護層(22)が設け
    られていることを特徴とする装飾材料。
  8. 【請求項8】請求の範囲第7項記載の装飾材料におい
    て、保護層(25)が平らな半透明板の形態で作られ、ギ
    ャップ(26)がこの層と動的色彩組織面との間に設けら
    れていることを特徴とする装飾材料。
  9. 【請求項9】動的色彩組織面の異なった方向に向いた部
    分が異なった色及び(又は)光学特性を持つ、複数の三
    次元要素(1)を持つ動的色彩組織面を有する装飾材料
    の製造方法において、組織面は三次元要素(1)から形
    成され、三次元要素(1)が配置された面の面積に対す
    る三次元要素(1)のすべて及びこれらの要素の基部の
    間の間隔の全面積の比が1.2から24までの範囲にあり、
    三次元要素の頂部の丸み部の平均半径(R)に対する三
    次元要素の平均高さ(H)の比が3から300までの範囲
    にあり、異なった三次元要素の面の同様な方向に向いた
    面部分が同様な色及び(又は)同様な光学特性を持つよ
    うに、異なった色及び(又は)光学特性を各三次元要素
    (1)の面の異なった方向に向いた部分(2、3、4、
    5)に与えることを特徴とする装飾材料の製造方法。
  10. 【請求項10】請求の範囲第9項記載の方法において、
    異なった色または異なった光学特性を材料面に対して或
    る角度で行われる染料を含む種々の物質の付着によって
    三次元要素の面の異なった方向に向いた部分に与えて、
    材料面に三次元要素を形成することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】請求の範囲第10項記載の方法において、
    異なった色を噴霧による染料の付着によって得て、噴霧
    の円錐軸を三次元要素が位置する面に対する三次元要素
    の傾斜角度より3乃至5゜小さい角度で位置決めするこ
    とを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】異なった方向に向いた部分が異なった色
    を持つ、複数の三次元要素(1)を持った可変色組織付
    き面を持つ装飾材料の製造方法において、組織三次元要
    素は互いに異なった色または光学特性が予め与えられた
    面の部分によって形成され、三次元要素(1)が配置さ
    れた面の面積に対する三次元要素(1)のすべて及びこ
    れらの要素の基部の間の間隔の全面積の比が1.2から24
    までの範囲にあり、三次元要素の頂部の丸み部の平均半
    径(R)に対する三次元要素の平均高さ(H)の比が3
    から300までの範囲にあり、各三次元要素(1)の面の
    異なった方向に向いた部分が異なった色及び(又は)光
    学特性を持ち、異なった三次元要素の面の同様な方向に
    向いた部分が同様な色及び(又は)同様な光学特性を持
    つことを特徴とする装飾材料の製造方法。
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