JPH07243532A - うず巻形ガスケット - Google Patents

うず巻形ガスケット

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JPH07243532A
JPH07243532A JP5478094A JP5478094A JPH07243532A JP H07243532 A JPH07243532 A JP H07243532A JP 5478094 A JP5478094 A JP 5478094A JP 5478094 A JP5478094 A JP 5478094A JP H07243532 A JPH07243532 A JP H07243532A
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JP
Japan
Prior art keywords
hoop
hoop material
wound
gasket
inner peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP5478094A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Owaki
晃則 大脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
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Publication of JPH07243532A publication Critical patent/JPH07243532A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 うず巻形ガスケットの圧縮時における内周空
巻フープ部のフープ材の割れをシール部のフープ材に進
行しないようにする。 【構成】 金属フープ材とフィラー材を重ね合わせてう
ず巻状に巻いて構成するうず巻形ガスケットにおいて、
フープ材の内周空巻フープ部のフープ材1と、フィラー
材2に重ね合わされるシール部のフープ材3aとを分割
して構成する。前記フープ材3aと外周空巻フープ部の
フープ材3bは1本のフープ材とする。 【効果】 内周空巻フープ部のフープ材に割れが発生し
ても、分割されているので、シール部のフープ材に割れ
が進行することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械器具、圧力容器や
管などの接合面のような固定接合面に挾み、ボルトその
他の手段で締め付けて流体の漏れを防ぐうず巻形ガスケ
ットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のうず巻形ガスケット
は、初めに断面V字状の金属フープ材のみを巻取り駒に
複数回巻き付けて内周空巻フープ部を形成し、その内周
空巻フープ部のフープ材をスポット溶接により固定した
あと、前記フープ材にフィラー材を重ね合わせて所要回
数巻き付けてシール部を形成し、最後にまた金属フープ
材のみを複数回巻き付けて外周空巻フープ部を形成し、
その外周空巻フープ部のフープ材をスポット溶接により
固定する構造としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のうず巻形ガ
スケットにあっては、フープ材は通常、厚さ0.1〜
0.3mm、幅2.0〜8.0mmの金属薄板が用いられて
いるので、使用時に圧縮されることにより、曲げによる
割れが生じやすい。また、曲げ角度の最も小さい内周空
巻フープ部のフープ材の溶接による酸化で脆くなってい
る部分から割れが発生し、長期の使用において、その割
れがフィラー材と重ね合わされたシール部のフープ材ま
で進行していき、それがうず巻形ガスケットのシール性
を低下させ、更にはガスケットを破壊する原因となって
いる。
【0004】上記内周空巻フープ部の割れを無くすに
は、例えば、曲げ強度の大きい金属を使用すればよい
が、ガスケットの使用条件に合った材質でなければ、シ
ール性能および応力緩和性能等を維持できなくなる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであって、内周空巻フープ部のフープ材に割れが発
生しても、その割れをシール部のフープ材に進行させる
ことのないうず巻形ガスケットを提供することを主たる
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属フープ材
とフィラー材とから成るうず巻形ガスケットにおいて、
内周空巻フープ部のフープ材と、フィラー材に重ね合わ
されるシール部のフープ材とが分割され、前記シール部
のフープ材の内周側端部が前記内周空巻フープ部の重ね
巻きフープ材間に挿入されていることを要旨としてい
る。
【0007】
【作用】うず巻形ガスケットのフープ材を、内周空巻フ
ープ部とシール部とに分割し、後者のフープ材の内周側
端部を前者の重ね巻きフープ材間に挿入した構成によれ
ば、内周空巻フープ部に割れが生じても、その割れはシ
ール部に進行することはない。ただし、内周空巻フープ
部の巻回数を調整して曲げ角度を大きくすることによ
り、シール部のフープ材の割れを全くなくすことができ
る。
【0008】
【実施例】図1に、本発明の一実施例によるうず巻形ガ
スケットの構成図を示す。この図面は、本発明のガスケ
ットの構成を容易に理解できるように、ガスケットの縦
断面図(A)と横断面図(B)とを関連づけた図面に作
成している。
【0009】図1において、1は内周空巻フープ部の金
属フープ材、2はフィラー材、3aはフィラー材2に重
ね合わされるシール部の金属フープ材、3bは外周空巻
フープ部の金属フープ材であり、前記シール部のフープ
材3aと外周空巻フープ部のフープ材3bは1本のフー
プ材であり、内周空巻フープ部のフープ材1は前記フー
プ材3aと分割されている。
【0010】前記フープ材1,3a〜3bは、通常、厚
さ0.1〜0.3mm、幅2.0〜8.0mm寸法である。
その材質は、流体の種類、温度等のガスケット使用条件
に適した金属材料が用いられる。フープ材の材質の一例
として、ジルコニウムが挙げられるが、これは曲げによ
る割れが生じやすい材質である。前記フィラー材2は、
通常、厚さ0.2〜0.8mm、幅2.0〜9.0mm寸法
である。その材質は、石綿を主材とする石綿紙、可撓性
膨張黒鉛シート、フッ素樹脂シート等が挙げられる。
【0011】上記構成のうず巻形ガスケットを製造する
には、まず、内周空巻フープ部のフープ材1を1周巻
き、2周目と1周目をその所要部位に施したスポット溶
接部4で固定する。そのあと3周回目まで巻き、その3
周目と4周目との間にシール部となるフープ材3aの先
端を挿入する。次に挿入したフープ材3aとフープ材1
を重ね合わせながら1周巻き、内周空巻フープ部側のフ
ープ材1を切断する。このあと内周空巻フープ部の4周
目フープ材1とシール部の2周目の間にフィラー材2を
挿入し、規定寸法になるようにシール部のフープ材3a
とフィラー材2を重ね合わせながら巻く。最後にフィラ
ー材2を切断し、シール部のフープ材3bを3周巻いて
外周空巻フープ部とし、所要部位に施したスポット溶接
部5で固定することにより、図1のうず巻形ガスケット
が得られる。
【0012】図2は、前記構成のうず巻形ガスケットを
溝付きフランジ6の溝内に入れ、相手フランジ7で圧縮
された状態を示したもので、これによりガスケットは、
その内径側および外径側が溝の壁面まで変形する。更に
圧縮すると、図3に示すように、ガスケットは溝空間を
完全に埋めるように変形する。このとき、内径側のフー
プ材(内周空巻フープ部の1周目フープ材)の曲げ角度
(V字形の頂部角度)が最も小さくなる。そこで曲げに
よる割れが生じやすい金属フープ材を使用した場合、こ
の1周目フープ材が最も割れ易くなる。
【0013】しかし、前記構成のガスケットのように、
内周空巻フープ部のフープ材を分割した構成によれば、
内周空巻フープ部のフープ材に割れが発生し、それが拡
大しても、内周空巻フープ部のフープ材はシール部のフ
ープ材と分割されているので、前記割れがシール部に進
行することはない。ただし、シール部のフープ材が直接
割れることがないよう、ガスケット圧縮時におけるシー
ル部の曲げ強度を、割れの発生しない角度(例えば1周
目のR=0.2mm、2周目のR=0.4mm、3周目のR
=0.6mmとなる)まで、内周空巻フープ部の巻回数を
調整(巻回数を増やす)して、大きくすることが必要で
ある。これらのことにより、シール部のフープ材は割れ
ることはない。したがってガスケットのシール特性は何
ら影響を受けるれおそれはない。
【0014】次に本発明の具体的実施例を下記に述べ
る。フープ材に厚さ0.2mm、幅5.3mmのジルコニウ
ムを用い、フィラー材に厚さ0.5mm、幅5.5mmのフ
ッ素樹脂シートを使用し、常法により内径69.8mm、
外径85.8mm、厚さ4.5mmのうず巻形ガスケット
(図1参照)を製作して試料とした。この試料を溝付き
フランジ(溝寸法:内径69.1mm、外径86.7mm、
深さ3.0mm)の溝内に入れ、ガスケット厚さ3.0mm
まで圧縮し、無負荷に戻して復元させ、この圧縮−復元
を3000回繰り返して行った結果、内周空巻フープ部
のフープ材には割れが発生したが、シール部のフープ材
には割れは発生しなかった。
【0015】図4に、本発明の他の実施例を示す。本例
は、内周空巻フープ部のフープ材1に、シール部のフー
プ材3a,3bより幅のせまいフープ材を使用して構成
したものである。この場合にも、前記実施例と同様に、
内周空巻フープ部の3周目と4周目のフープ材1,1間
にシール部となるフープ材3aを挿入し、内周空巻フー
プ部の4周目とシール部の2周目のフープ間にフィラー
材2を挿入して巻き付け、最後にフィラーを切断し、フ
ープ材3bを空巻きして外周空巻フープ部を形成する。
【0016】上記構成のうず巻形ガスケットにあって
は、内周空巻フープ部のフープ材1はシール部のフープ
材3a,3bより幅がせまいので、ガスケット圧縮時の
圧縮力を受けることがなく、したがって割れを発生する
おそれを小さくできる。仮に、割れが発生しても、前記
実施例と同様に、シール部のフープ材に進行することは
ない。
【0017】図5に、さらに本発明の他の実施例を示
す。本例は、図1のうず巻形ガスケットに内輪8および
外輪9を設けて構成したものである。この場合は、図1
〜図3に示した実施例の溝付きフランジの溝壁面が、前
記内輪・外輪の内周壁面に代るだけで、ガスケット圧縮
時の作用・効果は図1〜図3と同じである。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
うず巻形ガスケットの内周空巻フープ部のフープ材と、
フィラー材に重ね合わされるシール部のフープ材とを分
割して構成したので、内周空巻フープ部に割れが発生し
ても、その割れをシール部に進行させることがないの
で、ガスケットのシール性能維持ならびにガスケット破
壊防止に顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すうず巻形ガスケットの
構成図であって、(A)は縦断面図、(B)は横断面図
である。
【図2】うず巻形ガスケットを溝付きフランジに装着し
た状態の断面図である。
【図3】溝付きフランジ内のうず巻形ガスケットが圧縮
された状態の断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すうず巻形ガスケット
の縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すうず巻形ガスケット
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 内周空巻フープ部のフープ材 2 フィラー材 3a シール部のフープ材 3b 外周空巻フープ部のフープ材 4,5 スポット溶接部 6 溝付きフランジ 7 相手フランジ部材 8 内輪 9 外輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属フープ材とフィラー材とから成るう
    ず巻形ガスケットにおいて、内周空巻フープ部のフープ
    材と、フィラー材に重ね合わされるシール部のフープ材
    とが分割され、前記シール部のフープ材の内周側端部が
    前記内周空巻フープ部の重ね巻きフープ材間に挿入され
    ていることを特徴とするうず巻形ガスケット。
JP5478094A 1994-03-02 1994-03-02 うず巻形ガスケット Pending JPH07243532A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5478094A JPH07243532A (ja) 1994-03-02 1994-03-02 うず巻形ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

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JP5478094A JPH07243532A (ja) 1994-03-02 1994-03-02 うず巻形ガスケット

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Publication Number Publication Date
JPH07243532A true JPH07243532A (ja) 1995-09-19

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ID=12980293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5478094A Pending JPH07243532A (ja) 1994-03-02 1994-03-02 うず巻形ガスケット

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JP (1) JPH07243532A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315306A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Nippon Valqua Ind Ltd ガスケット

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60227061A (ja) * 1985-02-26 1985-11-12 Nippon Valqua Ind Ltd アルミニウム製フランジ用うず巻形ガスケツトの製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60227061A (ja) * 1985-02-26 1985-11-12 Nippon Valqua Ind Ltd アルミニウム製フランジ用うず巻形ガスケツトの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005315306A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Nippon Valqua Ind Ltd ガスケット

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