JPH07242432A - U字形曲成部を有するガラス管の成形方法および成形装置 - Google Patents

U字形曲成部を有するガラス管の成形方法および成形装置

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JPH07242432A
JPH07242432A JP3564894A JP3564894A JPH07242432A JP H07242432 A JPH07242432 A JP H07242432A JP 3564894 A JP3564894 A JP 3564894A JP 3564894 A JP3564894 A JP 3564894A JP H07242432 A JPH07242432 A JP H07242432A
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JP
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glass tube
chuck
guide groove
virtual circle
rotation guide
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JP3564894A
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Inventor
Narikatsu Yasunaga
成克 安永
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HARRISON DENKI KK
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
HARRISON DENKI KK
Harison Denki Corp
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Publication date
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Publication of JPH07242432A publication Critical patent/JPH07242432A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • C03B23/04Re-forming tubes or rods
    • C03B23/06Re-forming tubes or rods by bending
    • C03B23/065Re-forming tubes or rods by bending in only one plane, e.g. for making circular neon tubes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個のU字形曲成部を同時に曲成加工し、
しかも良好な生産性で高品質なガラス管を得ることが可
能な成形加工方法およびその実施に適する装置の提供を
目的とする。 【構成】 ガラス管の所定領域を加熱,軟化させて曲
げ、U字形に曲成する工程を含むガラス管の成形方法に
おいて、前記ガラス管2を、U字形に曲成する部分2aが
つくる円弧を円周の一部とする第1の仮想円3aを基準と
したインボリュート曲線に沿って内向する方向に回動す
る離隔した一対の第1のチャック4、および前記第1の
チャック4の回動に伴い第2の仮想円3bを基準としたイ
ンボリュート曲線に沿って内向する方向に移動するU字
形に曲成される領域2b,2cが形成する円弧を円周の一部
とする第3の仮想円3cを基準としたインボリュート曲線
に沿って内向する方向に回動する第2のチャック5で把
握して、同時に複数個のU字形に曲成部を形成する方法
と、この方法の実施に適するように構成された形成装置
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はW字形蛍光ランプなどの
製造用に、ガラス管をW字形に曲げ加工する方法および
その実施に適する装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、内壁面に蛍光体を塗布したガ
ラス管に、複数のU字形曲成部を形成(ガラス管の複数
箇所をU字形に曲成)し、平面的にW字形化もしくはS
字形化して成る蛍光ランプが知られている。すなわち、
内壁面に蛍光体を塗布したガラス管の曲げ部分の両側を
一対のチャックで把持し、加熱用のバーナで、前記ガラ
ス管の曲げ部分を加熱して軟化させた後、同一点を回転
センターとして、一定の半径で円弧を描くように、前記
チャックを互いに逆方向に90度角まで回動移動させるこ
とによって、ガラス管をU字形に曲成することによっ
て、U字形蛍光ランプを得る手段が知られている。な
お、前記曲成加工において曲成部の円弧を一定に保持し
易いように、ドラムに巻き付けるようにして曲成するこ
とも知られている。
【0003】さらに、ガラス管をU字形に曲成する方法
として、ガラス管の被曲成部を加熱,軟化させた後、U
字形に曲成する部分がつくる円弧を円周の一部とする仮
想円の直径(円周)を基準としたインボリュート曲線に
沿って対向する方向に回動する離隔した一対のチャック
でガラス管を把持して曲成する手段も知られている(特
開平4-108628号公報)。この手段は、図8 (a)〜 (c)に
その工程順に実施態様を模式的に示すごとく、先ず、ガ
ラス管の第1の被曲成部1aを加熱,軟化させた後、一対
のチャックで所定位置を把持して曲成してから(図8
(a))、第2の被曲成部1bを加熱,軟化させ、前記一対の
チャックで所定位置を把持し直して曲成し(図8(b))、
さらに、第3の被曲成部1cを加熱,軟化させ、前記一対
のチャックで所定位置を把持し直して曲成(図8(c))し
て、ガラス管を平面的に略W字形もしくはSW字形して
いる。つまり、U字形に曲成する工程を繰り返すことに
よって、所要のU字形曲成部を形成し、ガラス管を平面
的に略W字形もしくはSW字形などに成形,加工してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ガラス管のU字形
に曲成1a,1b,1cする部分がつくる円弧を、円周の一部
とする仮想円の直径を基準としたインボリュート曲線に
沿って対向する方向に回動する一対のチャックでガラス
管を把持して曲成する手段の場合は、次のような利点が
ある。すなわち、後工程でのランプ組立て加工、ランプ
完成後の検査、輸送、また、使用機器への組付け工程な
どででの破損(割れ)発生、曲げ部分の発光量が低下、
外観不良などの原因となる問題を大幅に解消し得る。換
言すると、曲げ部分は全周の肉厚が薄くなること、曲げ
部分は内面に塗布した蛍光体膜が粗くなる(薄くなる)
こと、曲げ部分は正面方向の形状が所望のU字形になら
ないこと、曲げ部分の中央部が横断面的には楕円形にな
ること、正面方向から見た管径(管の幅)が均一でなく
なることなどを解消し、常に一様なU字形状、一様な断
面形状などに保持する高品質なW字形蛍光ランプの製造
に適するガラス管を得ることが可能となった。
【0005】しかしながら、この曲成加工方法、および
実施に好適する装置の場合は、なお次のような問題があ
る。すなわち、曲成加工が1個のU字形を単位として行
われるので、たとえばW字形の曲成加工方法では、曲成
加工の工程を3回繰り返す必要がある。したがって、ガ
ラス管の成形工程が煩雑かつ冗長となって、生産性など
が損なわれる。また、前記曲成加工の繰り返しにおいて
は、曲成加工の工程ごとに、ガラス管がチャックで把持
し直され、この把持し直しに起因して、平面度のバラツ
キが生じ易くなる。そして、この平面度のバラツキは、
たとえば平面形のW字形蛍光ランプとして、装置もしく
は機器類への装着,組み込みに、支障を招来するという
不都合がある。さらに、前記曲成加工の繰り返しを、専
用の曲成加工装置によって、それぞれ行い生産性などの
向上を図る場合は、被加工ガラス管を、配置した複数の
曲成加工装置間で搬送,移載する手段の別設が必要であ
り、設備費のアップや設置,占有スペースの増大(拡
大)などを伴いコスト面で問題を提起する。
【0006】本発明は上記事情に対処してなされたもの
で、複数個のU字形曲成部を同時に曲成加工し、しかも
良好な生産性で高品質なガラス管を得ることが可能な成
形加工方法およびその実施に適する装置の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガラス管の
形成方法は、ガラス管の所定領域を加熱,軟化させて曲
げ、U字形に曲成する工程を含むガラス管の成形方法に
おいて、前記ガラス管を、U字形に曲成する部分がつく
る円弧を円周の一部とする第1の仮想円を基準としたイ
ンボリュート曲線に沿って内向する方向に回動する離隔
した一対の第1のチャック、および前記第1のチャック
の回動に伴い第2の仮想円を基準としたインボリュート
曲線に沿って内向する方向に移動するU字形に曲成され
る領域が形成する円弧を円周の一部とする第3の仮想円
を基準としたインボリュート曲線に沿って内向する方向
に回動する第2のチャックで把握して、同時に複数個の
U字形に曲成部を形成することを特徴とする。また、本
発明に係るU字形に曲成部を有するガラス管の形成装置
は、ガラス管を離隔した位置で把持する一対の第1のチ
ャックと、前記第1のチャックを内向する方向に回転移
動するU字形に曲成する部分がつくる円弧を円周の一部
とする第1の仮想円の直径(円周)を基準としたインボ
リュート曲線に沿って回動案内する第1の回動案内溝
と、前記第1の回動案内溝に沿って第1のチャックを保
持し回動する第1のスライド機構と、前記第1のチャッ
クより外側でガラス管を把持する一対の第2のチャック
と、前記第2のチャックを内向する方向に回転移動する
第2の仮想円の直径(円周)を基準としたインボリュー
ト曲線に沿って内向する方向に移動して、U字形に曲成
する部分がつくる円弧を円周の一部とする第3の仮想円
の直径(円周)を基準としたインボリュート曲線に沿っ
て内向する方向に回動案内する第2の回動案内溝,第3
の回動案内溝,第4の回動案内溝および第5の回動案内
溝と、前記第2〜第5の回動案内溝に沿って第2のチャ
ックを保持し回動する第2のスライド機構と、前記第2
のスライド機構に回転自在に支持された第2の支持機構
および第3のスライド機構と、前記U字形に曲成される
ガラス管部分を周面から加熱し曲成可能に軟化させる加
熱手段とを具備して成ることを特徴とする。
【0008】本発明において“インボリュート”曲線と
は、図1に模式的に示すごとく、ガラス管2をU字形に
曲成加工しようとするそのU字形曲成内周面に、円周が
接して形成する円(仮想円)3を基準として、前記ガラ
ス管2のA点に対し、このA点から一定の距離をおいた
B点が折り曲げによって描く曲線であり、点AB=AC
の関係にある。したがって、前記“インボリュート”曲
線は、A点をを中心とした場合やや偏心した円周を呈し
ていることになる。
【0009】また、本発明において、ガラス管を、たと
えばW字形に成形する場合は、第2のチャックを離隔し
た一対のチャックとすることを要するが、S字形に成形
するときは、第2のチャックを離隔した対を成す構成と
せずに、一方のチャックだけでもよい。
【0010】さらに、前記第2の仮想円3bの直径 D
2 は、一般的に、前記第1の仮想円3aの直径 D1 ,第3
の仮想円3cの直径 D3 ,およびガラス管2の直径 d× 2
倍の和、すなわち D2 = D1 + D3 + 2× dに選択,設
定される。
【0011】
【作用】本発明は、複数個のU字形を有する形状に、曲
成加工するに当たり、被曲成部に相当するU字形内側の
仮想円の直径(円周)を基準とした“インボリュート”
曲線に沿って、各被曲成部をほぼ中央として把持するチ
ャックを内向の方向に回動させ、同時に複数箇所を平面
的なU字形に曲成,加工することを骨子としている。そ
して、前記曲成加工によれば、同時に複数箇所のU字形
曲成,加工がなされるため、所要の曲成加工の工程が短
縮され、生産性の向上および工程の簡素化が図られる。
一方、被加工体であるガラス管の曲げ部分の内周側の伸
びも抑制され、曲げ部分は全体的に伸びが少なくなっ
て、曲げ部分の肉厚が薄くなることが防止されるなど、
高品質なW字形もしくはS字形に曲成されたガラス管を
歩留まりよく得ることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下図2〜図7を参照して本発明の実施例を
説明する。
【0013】図2および図3 (a) (f)は本発明に係る成
形方法の実施態様例を模式的に示すもので、図2は、ガ
ラス管2の複数箇所にU字形の曲成,加工を同時に施
し、W字形に成形するときの基本的な態様図である。先
ず、たとえば外径 6.2mmのガラス管2のほぼ中央部に、
U字形に曲成する部分2aがつくる円弧を円周の一部とす
る第1の仮想円3aと、この第2の仮想円3bとを同心円的
に設定する。ここで、第2の仮想円3bの直径 D2 は、前
記第1の仮想円3aの直径 D1 ,ガラス管2の直径d× 2
および後述する第3の仮想円3cの直径 D3 の和、すなわ
ち、 D2 = D1 +D3 + d× 2に選択,設定される。さ
らに、前記ガラス管2を把持可能なように、前記ガラス
管2中央部のU字形に曲成する部分2aを挟んで、左右方
向に一対の第1のチャック4、および第2のチャック5
が配置されており、被加工体としてのガラス管2を把持
してほぼ水平に保持する。
【0014】また、前記第2の仮想円3bを基準として、
インボリュート曲線に沿って内向する方向に移動する第
3の仮想円3c(U字形に曲成する部分2aの左右方向にに
形成するU字形に曲成する部分2b,2cがつくる円弧を円
周の一部とする)が、ガラス管2を挟んで第1の仮想円
3aと反対側で、かつ第1のチャック4、および第2のチ
ャック5の間に配置される。ここで、第3の仮想円3c
は、第1の仮想円3aと同径でもよく、さらに、これら仮
想円3a,3b,3cに対応する位置、換言すると、ガラス管
2のU字形に曲成される部分2a,2b,2cを、選択的に周
面側から加熱する開閉式の加熱手段6a,6b,6c(たとえ
ば上下方向もしくは左右方向に進退し開閉する R付き蜂
の巣バーナーなど)を配置する。
【0015】図3 (a)〜 (e)は、前記図2に図示したW
字形に成形するときの基本的な態様に基づき、所要の曲
成,加工を行ったときの実施態様例を示すものであり、
一対の第1のチャック4、および第2のチャック5でガ
ラス管2の所要位置を把持し、ほぼ水平に保持した状態
で、第1の仮想円3aおよび第3の仮想円3cに対応する領
域、すなわちU字形に曲成,加工する部分2a,2b,2c
を、開閉式の加熱手段6a,6b,6cによって、選択的に加
熱・軟化させる。この選択的な加熱によって、前記曲
成,加工する部分2a,2b,2cを曲成可能に加熱・軟化さ
せた段階で、前記第1のチャック4、および第2のチャ
ック5を連動させ、同時に内向きに回動させる。この第
1のチャック4、および第2のチャック5の内向きな回
動に伴って、前記曲成,加工する部分2a,2b,2cは、図
2の状態から順次 (a)〜 (d)に図示する形態を採って成
形が進行し、第1のチャック4、および第2のチャック
5の回動が同時に終了した時点、つまり最終的には、図
3 (e)に示すように、複数のU字形曲成部を有する平面
型のW字形に成形される。
【0016】次に、図4〜図7は本発明に係るガラス管
の成形装置の構造例を示すもので、図4は要部構造の斜
視図、図5はガイドプレート部の正面図、図6は要部構
造の側面図、図7は、ガラス管を把持して連動する第1
および第2の両チャックの回動軌道(軌跡)の関係例を
示す回動軌道図である。
【0017】この実施例に係るガラス管成形装置は、第
1の支軸,ガイドブレード,支持プレートおよび板カム
以外の各機構が、前記第1の支軸を中心として左右に対
称的に配置され、かつ対称的に同時動作(回動・滑動)
可能に構成されている。なお、ガラス管をS字形に成型
する装置の場合は、いずれか一方の第2チャック,およ
び対応する第2チャックの支持機構や回動案内溝を省略
することもできる。
【0018】図4において、7は基台、8は前記基台7
面上に植設されたガイドプレート、9は同じく基台7面
上に植設された支持プレートである。ここで、前記ガイ
ドプレート8は、図5に示すごとく、第1の仮想円およ
び第2の仮想円の中心を成す第1の支持軸10を中心とし
て、第1の回動案内溝8a,第2の回動案内溝8b,第3の
回動案内溝8c,第4の回動案内溝8dおよび第5の回動案
内溝8eが、それぞれ対称的に配設されている。なお、こ
れらの回動案内溝8a,8b,8c,8d,8eは、後述する図7
の回動軌道図(計算式に基づく)から導かれている。
【0019】また、前記ガイドプレート8面には、第1
の支持軸10(水平固定)および一対の第1の支持体11が
配設されている。ここで、第1の支持体11は、前記第1
の支持軸10によって回動自在に支持され、扇状に開閉,
回動可能に構成されているとともに、第1のスライド機
構を成す第1スライダー12および第1スライドシャフト
13がそれぞれ取付けられている。さらに、前記第1スラ
イダー12には、前方に向けて第1のチャック基体14を介
して第1のチャック15が設置してある。この第1のチャ
ック15は、下方の固定部,上方の可動部(シーソ式),
支持ピンおよび圧縮バネ16で構成されており、前記圧縮
バネ16によって被加工体としてのガラス管2を把持する
ことが可能となっている。なお、前記第1スライダー12
は、上下に並行配置された2段式に構成されており、先
端をシャフト止具17で固定して、外方に向かって直角に
配設した第1スライドシャフト13で滑動自在に支持され
ている。さらに、前記第1スライダー12は、後方に突出
したロット状のスペーサー18が設置されており、このス
ペーサー18が、前記ガイトプレート8の第1の回動案内
溝8aに滑動自在に挿入された構成を成している。
【0020】第2のスライド機構は、前記第1スライド
シャフト13、および第1スライドシャフト13によって滑
動自在に支持されている第2スライダー19で構成されて
いる。そして、前記第2スライダー19には、後方に突出
したロット状のスペーサー20が設置されており、このス
ペーサー20が、前記ガイトプレート8の第2の回動案内
溝8bに滑動自在に挿入された構成を成している。また、
この第2スライダー19には、第2の回動支軸機構を成す
第2の支持軸21(第3の仮想円の中心となる)、および
長尺の第2の支持体22が配設されている。そして、前記
第2の支持体22は、第2の支持軸21によって回動自在に
されており、この第2の支持体22の先端近傍部には、後
方に突出したロット状のスペーサー23が配置されてい
て、このスペーサー23の先端部に設置されたローラ24
が、前記ガイドプレート8の第5の回動案内溝8eに滑動
自在に挿入された構成を採っている。
【0021】さらに、第3のスライド機構は、前記第2
の支持体22に取着された略L字形シャフト止め25、この
L字形シャフト止め25と共同して支持された上下に並行
配置された2段式構成の第2のスライドシャフト26、お
よび前記第2のスライドシャフト26によって滑動自在に
支持された第3スライダー27で構成されている。そし
て、前記第3スライダー27には、前方に向けて配設され
た第2のチャック基体28を介して第2のチャック29が設
置してある。この第2のチャック29は、前記第1のチャ
ック15の場合と同様に、ガラス管を把持することが可能
となっており、第1のチャック15とともに、曲成,加工
前の段階では、ガラス管を同軸上で把握し、水平保持可
能になっている。また、この第3スライダー27には、後
方に突出したロット状のスペーサー30が設置されてお
り、このスペーサー30が、前記ガイトプレート8の第3
の回動案内溝8cに滑動自在に挿入された構成を成してい
る。さらにまた、前記L字形シャフト止め25には、その
先端部後方に突出したロット状のスペーサー31が設置さ
れており、スペーサー31の中間部に設置したローラ32
を、前記ガイトプレート8の第4の回動案内溝8dに滑動
自在に挿入された構成を成している。なお、前記、スペ
ーサー31は、ガイトプレート8の後方で、第2の回動用
レバー33に設けた溝穴に滑動自在に挿入された構成を成
している。
【0022】そして、前記第2の回動用レバー33は、シ
ャフト34によって回動可能に支持され、そのシャフト34
は、カラー35によって前後動を規制されるとともに、前
記ガイドプレート8および支持プレート9によって回転
可能に支持されている。また、前記シャフト34には、支
持プレート9の背面側の位置で、第1の回動用レバー36
が設置されており、この第1の回動用レバー36は、先端
部のカムフォロアー37を介して上下動可能な1枚の板カ
ム38に滑動可能に連結されている。
【0023】さらに、被加工体としてのガラス管2を加
熱する手段が、曲成,加工領域、換言すると、U字形に
曲成する部分(第1の仮想円んおよび第3の仮想円)に
対応下前方位置に配置されている。ここで、加熱手段
は、前後方向に移動が可能であるとともに、被加工体と
してのガラス管を上下方向から挟む方式の、複数個のバ
ーナー(たとえば R付き蜂の巣バーナー)39で構成され
ている。
【0024】次に上記構成の成形装置の動作について説
明する。
【0025】先ず、用意された被加工体としてのガラス
管を、対を成す第1のチャック15および第2のチャック
29によって、同軸上で把握して水平に保持させる一方、
加熱手段である複数個のバーナー39で、U字形に曲成す
る部分をそれぞれ加熱・軟化させる。この動作は、板カ
ム38を降下させることによって開始し、板カム38の降下
動は第1の回動用レバー36を下方に回動させる一方、シ
ャフト34が回転して第2の回動用レバー33を上方に回動
する。この回動によって、L字型シャフト止め具25およ
び第2スライドシャフト26は、スペーサ31を介して第4
の回動案内溝8dによって規制されながら内向する方向に
回動する。このとき、第3スライダー27が、第3の回動
案内溝8cによって規制されながら内向する方向に滑動す
るとともに下降するので、対を成している第2のチャッ
ク29は内向する方向に回動し、所要の軌跡を描くことに
なる。
【0026】また、第2の支持体22は、その先端部をス
ペーサー23を介して第5の回動案内溝8eによって規制さ
れながら、第2の支持軸21を支点として回動する。一
方、この第2の支持軸21を支持する第2スライダー19
は、スペーサー20を介して第2の回動案内溝8bによって
規制されながら、第1スライドシャフト13に沿って内向
する方向に滑動するとともに、第1の支持軸10を中心と
して第1スライドシャフト13ともに下降,回動する。こ
の動作によって、第3の仮想円の中心となる第2の支持
軸21が、内向する方向に回動して所要の軌跡を描くこと
になる。なお、前記第1スライドシャフト13の下降に伴
って、第1のスライダー12は内向する方向に滑動すると
ともに、スペーサー18を介して第1の回動案内溝8aによ
って規制されながら下降,回動するので、対をなす第1
のチャック15も内向する方向に回動して所要の軌跡を描
くことになる。
【0027】つまり、このガラス管成型装置によれば、
被加工体としてのガラス管を、一連の動作過程で複数の
U字形に、同時に曲成,加工して、平面型のW字形もし
くはS字形のガラス管を得ることが可能である。そし
て、この種のガラス管加工は、比較的広い投光面を要求
される光源用の発光管などの製造において、大きな威力
を呈するものといえる。
【0028】前記構成の成形装置における15,29両チャ
ックの回動軌道(軌跡)について詳述すると、ガラス管
2を把持して連動する第1および第2の両チャック15,
29の回動軌道は図7に示すごとくなる。すなわち、第1
の仮想円3aの直径 D1 ,第2の仮想円3bの直径 D2 、お
よびガラス管2の直径dとしたとき、曲成前において
は、同心円を成している第1の仮想円3aおよび第2の仮
想円3bの中心( 0,0)に対して、第3の仮想円3cの中心
(x1 ,y1 )は水平に保持されているが、第1の回動
案内溝8aを滑動するスペーサー18に連動して、第1のチ
ャック15は回動軌道 Aを回動する。このとき、第3の仮
想円3cは第2の回動案内溝8bを滑動するスペーサー20に
連動して、回動軌道 Bを回動するのに伴って、第2のチ
ャック29は、前記第3の仮想円3cの回動軌道 Bに対応し
て回動軌道 Bを回動する。そして、前記第2のチャック
29は、第2の支持体22に連接し、第5の回動案内溝8eを
滑動するスペーサー23部によって、回動軌道 Dを回動す
る一方、第3の回動案内溝8cおよび第4の回動案内溝8d
をそれぞれ滑動するスペーサー30部,31部によって、回
動軌道 Eや回動軌道 Fによって制御される。
【0029】この図示した態様を計算式で示すと次のご
とくなる。
【0030】 (x,y)=( D2 /2× Sinθ, D2 /2× Cosθ) (x1 ,y1 )=(x+ L′1 × Cosθ,y− L′1 ×
Sinθ) (x2 ,y2 )=(x1 + D2 /2× Sinθ+ L2 × Cos
θ,y1 − D2 /2× Cosθ+ L′2 × Sinθ) (x3 ,y3 )=(x1 + L′3 × Cosθ,y1 + L′
3 × Sinθ) (x4 ,y4 )=(x1 + L′4 × Sinθ,y1 − L′
4 × Cosθ) L′1 = L1 − D2 ×π×θ/360 L′2 = L2 − D3 ×π×θ/360 ただし、 L3 = L′3 , L4 = L′4 であり、かつ一定
である。
【0031】なお、上記では3個のU字形曲成部を有す
るガラス管のW字形化の成形加工例について説明した
が、2個もしくは3個以上のU字形の曲成部を有す各種
のガラス管の成形加工に適用し得る。また、成形装置の
構成においても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろ
いろの変形を採り得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】上記説明から分かるように、本発明に係
る曲成加工手段によれば、同時に複数箇所のU字形曲
成,加工がなされるため、所要の曲成加工の工程が短縮
され、生産性の向上および工程の簡素化が図られる。し
かも、被加工体であるガラス管の曲げ部分の内周側の伸
びも抑制され、曲げ部分は全体的に伸びが少なくなっ
て、曲げ部分の肉厚が薄くなることが防止されるなど、
高品質なW字形もしくはS字形に曲成されたガラス管を
歩留まりよく得ることが可能となる。また、前記曲成加
工の工程では、チャックによるガラス管を把持するチャ
ックの、把持し直しなどもなくなるので、良好な平面度
を出し易く(平面度が安定しておりバラツキが大幅に低
減する)、したがって蛍光ランプ化した場合、使用機
器,装置に対する組み込み・装着に当たっての支障など
を生じることも全面的に解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮想円を基準としたインボリュート曲線の説明
図。
【図2】本発明に係る形成方法の実施態様例を模式的に
示すもので、ガラス管の複数箇所にU字形の曲成,加工
を同時に施し、W字形に成形するときの基本的な態様
図。
【図3】本発明に係る成形方法の実施態様例を模式的に
示すもので、 (a), (b), (c), (d)および (e)はガラ
ス管のU字形曲成,加工の進行に伴う実施態様の変化を
示す態様図。
【図4】本発明に係る成形装置の要部構成例を示す斜視
図。
【図5】本発明に係る成形装置において、インボリュー
ト曲線に沿ってガラス管把持チャックを回動させる回動
案内溝配置状態例を示す平面図。
【図6】図4に図示した成形装置の一部を拡大的に示す
正面図。
【図7】本発明に係る成形装置において、インボリュー
ト曲線に沿ったガラス管把持チャックの回動軌道説明
図。
【図8】(a), (b), (c)は従来のガラス管のU字形曲
成,加工の進行に伴う実施態様の変化を示す態様図。
【符号の説明】
1,2…ガラス管 1a,1b,1c,2a,2b,2c…ガラス
管の被曲成部 3a…第1の仮想円 3b…第2の仮想
円 3c…第3の仮想円 4,15…第1のチャック
5,29…第2のチャック 6a,6b,6c,39…加熱手
段 7…基台 8…ガイドプレート 8a…第1の回動案内溝 8b…
第2の回動案内溝 8c…第3の回動案内溝 8d…第4の回動案内溝 8e
…第5の回動案内溝 9…支持プレート 10…第1の支持軸 11…第1の
支持体 12…第1のスライダー 13…第1のスライ
ドシャフト 14…第1のチャック基体 16…圧縮バ
ネ 17…シャフト止め具 18,20,23,30,31…ス
ペーサー 19…第2のスライダー 21…第2の支持
軸 22…第2の支持体 25… L字形シャフト止め具
26…第2ののスライドシャフト 27…第3のスラ
イダー 28…第2のチャック基体 33…第2の回動用レバー
34…シャフト 35…カラー 36…第1の回動用レ
バー 37…カムフォロアー 38…板カム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管の所定領域を加熱,軟化させて
    曲げ、U字形に曲成する工程を含むガラス管の成形方法
    において、 前記ガラス管を、U字形に曲成する部分がつくる円弧を
    円周の一部とする第1の仮想円を基準としたインボリュ
    ート曲線に沿って内向する方向に回動する離隔した一対
    の第1のチャック、および前記第1のチャックの回動に
    伴い第2の仮想円を基準としたインボリュート曲線に沿
    って内向する方向に移動するU字形に曲成される領域が
    形成する円弧を円周の一部とする第3の仮想円を基準と
    したインボリュート曲線に沿って内向する方向に回動す
    る第2のチャックで把握して、同時に複数個のU字形に
    曲成部を形成することを特徴とするU字形曲成部を有す
    るガラス管の成形方法。
  2. 【請求項2】 ガラス管を離隔した位置で把持する一対
    の第1のチャックと、 前記第1のチャックを内向する
    方向に回転移動するU字形に曲成する部分がつくる円弧
    を円周の一部とする第1の仮想円の直径を基準としたイ
    ンボリュート曲線に沿って回動案内する第1の回動案内
    溝と、 前記第1の回動案内溝に沿って第1のチャックを保持し
    回動する第1のスライド機構と、 前記第1のチャックより外側でガラス管を把持する第2
    のチャックと、 前記第2のチャックを内向する方向に回転移動する第2
    の仮想円の直径(円周)を基準としたインボリュート曲
    線に沿って内向する方向に移動して、U字形に曲成する
    部分がつくる円弧を円周の一部とする第3の仮想円の直
    径(円周)を基準としたインボリュート曲線に沿って内
    向する方向に回動案内する第2の回動案内溝,第3の回
    動案内溝,第4の回動案内溝および第5の回動案内溝
    と、 前記第2〜第5の回動案内溝に沿って第2のチャックを
    保持し回動する第2のスライド機構と、 前記第2のスライド機構に回転自在に支持された第2の
    支持機構および第3のスライド機構と、 U字形に曲成されるガラス管部分を周面から加熱し曲成
    可能に軟化させる加熱手段とを具備して成ることを特徴
    とするU字形曲成部を有するガラス管の成形装置。
JP3564894A 1994-03-07 1994-03-07 U字形曲成部を有するガラス管の成形方法および成形装置 Withdrawn JPH07242432A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104860515A (zh) * 2015-04-16 2015-08-26 江苏科技大学 一种玻璃基微通道网络的成型装置及其加工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104860515A (zh) * 2015-04-16 2015-08-26 江苏科技大学 一种玻璃基微通道网络的成型装置及其加工方法
CN104860515B (zh) * 2015-04-16 2017-05-03 江苏科技大学 一种玻璃基微通道网络成型装置及其加工方法

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