JPH0724167U - クリーニング済みシャツ類の立体包装用支持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリーニング済みシャツ類を綺麗に折畳んで
包装でき、作業が熟練を要せず、誰でも簡単に行え、作
業能率が良好で、取扱い易く、便利で使い勝手に優れ、
作業の負担を大幅に軽減し、構成が簡素で、故障し難
く、耐久性に優れ、量産に適し、低廉で、経済的に優れ
た立体包装用支持具を提供する。 【構成】 ベース１と、ベース１に立設する支柱２と、
支柱２上部に略水平方向に於いて回動自在となるよう装
着するハンガー支持体３と、ハンガー支持体３と共に回
動する折畳用ガイド体７とを備え、ハンガー支持体３に
は、ハンガーＢを上方から収容支持可能なハンガー収容
溝５を設け、折畳用ガイド体７には、所定間隔で配する
略平行な左右折畳用ガイド部８を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主に、クリーニング店等に於いて、クリーニングされたシャツ類に 合成樹脂製の袋等による立体包装を行う際に使用されるもので、クリーニング済 みのシャツ類を綺麗に且つ容易に折畳めるようにすると共に、合成樹脂製の袋等 による立体包装が容易に且つ能率的に行えるようにしたクリーニング済みシャツ 類の立体包装用支持具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、クリーニング店に於いて、クリーニングされたシャツ類を、合成樹脂製 の袋等によって包装する場合、作業台等の上でクリーニング済みのシャツ類を適 宜折畳んだ後、これを包装用袋材によって包装している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前述の如き手段にあっては、クリーニング済みのシャツ類を綺麗に 折畳んで包装する作業が比較的面倒であると共に、熟練を要する難点等があった 。しかも、これらの作業自体の能率が悪く、多量に処理しなければならないクリ ーニング店等にあっては、かなり大きな負担となっていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、前述の如き難点等を解消すべく案出されたもので、請求項 １記載の立体包装用支持具にあっては、ベース１と、このベース１に立設される 支柱２と、この支柱２上部に略水平方向に於いて回動自在となるよう装着される ハンガー支持体３と、ハンガー支持体３と共に回動する折畳用ガイド体７とを備 え、ハンガー支持体３には、ハンガーＢを上方から収容支持可能なハンガー収容 溝５を設け、折畳用ガイド体７には、所定間隔で配される略平行な左右折畳用ガ イド部８を設ける手段を採用した。

【０００５】 また、請求項２記載の立体包装用支持具にあっては、ロッド部１１とこのロッ ド部１１上部に設けられるクリップ部１０とからなるクリップ体９を、ベース１ 或いは支柱２に装着し、クリップ部１０で、シャツ類の所定位置を仮に挾持して おけるよう構成する手段を採用した。

【０００６】

【作用】

しかして、請求項１記載の立体包装用支持具にあっては、支柱２は、ベース１ に立設支持され、ハンガー支持体３は、支柱２上部に装着されると共に略水平方 向に於いて回動せしめられる。更に、ハンガー支持体３のハンガー収容溝５では 、ハンガーＢが上方から収容支持される。そして、折畳用ガイド体７は、ハンガ ー支持体３と共に回動し、しかも、折畳用ガイド体７の左右折畳用ガイド部８は 、所定間隔で略平行に配される。

【０００７】 また、請求項２記載の立体包装用支持具にあっては、クリップ体９は、ベース １或いは支柱２に装着され、クリップ部１０は、ロッド部１１上部に設けられて 、シャツ類の所定位置を仮に挾持する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図示例に基づいて説明する。 図中Ａは、本考案のクリーニング済みシャツ類の立体包装用支持具を示し、こ の立体包装用支持具Ａは、ベース１と、このベース１に立設される支柱２と、こ の支柱２上部に略水平方向に於いて回動自在となるよう装着されるハンガー支持 体３と、ハンガー支持体３と共に回動する折畳用ガイド体７と、ベース１或いは 支柱２に装着されるクリップ体９とを備えたものである。そして、ハンガー支持 体３には、ハンガーＢを上方から収容支持可能なハンガー収容溝５を設け、折畳 用ガイド体７には、所定間隔で配される略平行な左右折畳用ガイド部８を設け、 クリップ体９には、シャツ類の所定位置を仮に挾持しておけるクリップ部１０が 設けてある。

【０００９】 ベース１は、比較的重量のある適宜金属板（或いは、適宜合成樹脂材でも良い ）等によって円形状（或いは、矩形状や、その他の形状でも良い）に構成されて おり、立体包装用支持具Ａ自身の安定性が増すようにしてある。尚、ベース１の 具体的構成、形状、寸法、材質等は、図示例等に限定されることなく適宜自由に 設定できるものである。尚、ベース１には、ストッパー付きキャスター等を付設 して、その移動が簡単に行えるようにしても良い（図示せず）。

【００１０】 支柱２は、適宜金属製（或いは、適宜合成樹脂製でも良い）の長尺パイプ状を 呈し、その下端がベース１に着脱自在となるよう固着されている。尚、支柱２の 具体的構成、形状、寸法、材質、ベース１への具体的固着手段、配設位置等は、 図示例等に限定されることなく適宜自由に設定できるものである。

【００１１】 ハンガー支持体３は、適宜金属製（或いは、適宜合成樹脂製でも良い）の円錐 台筒を前後方向に若干潰したような横断面略長円状となる支持体本体４を形成し 、この支持体本体４の左右部分に上端から下端がわに向って左右のハンガー収容 溝５を切欠し、支持体本体４の左右下部に帯板材を架設すると共に、帯板材中央 に下方に向って突出する軸棒６を固着せしめて構成されている。しかも、左右の ハンガー収容溝５は、ハンガーＢの厚みより若干幅広に形成されて、ハンガーＢ をスムーズに収容支持できるよう形成されている。そして、軸棒６を支柱２の上 端部分に挿入することで、支柱２に対してハンガー支持体３が水平方向に於いて 回動自在となる。尚、ハンガー支持体３の具体的構成、形状、寸法、材質、支柱 ２への具体的装着手段、ハンガー収容溝５の具体的形状、寸法、配設位置等は、 図示例等に限定されることなく適宜自由に設定できるものである。

【００１２】 折畳用ガイド体７は、適宜金属製（或いは、適宜合成樹脂製でも良い）の線材 で略Ｕ字状に構成され、略平行なその左右直線部分が左右折畳用ガイド部８とな っており、この左右折畳用ガイド部８の上端部分がハンガー支持体３（支持体本 体４の左右下部に架設される帯板材）に固着されている。しかも、折畳用ガイド 体７の中央下部が支柱２の径より若干太い環状（或いは、渦巻状）に形成される と共に、この部分が支柱２に外装され、折畳用ガイド体７がハンガー支持体３と 共に水平方向に於いてスムーズに且つ安定的に回動するよう構成してある。尚、 折畳用ガイド体７の具体的構成、形状、寸法、材質、支柱２やハンガー支持体３ への具体的装着手段、折畳用ガイド部８の具体的形状、寸法、配設位置等は、図 示例等に限定されることなく適宜自由に設定できるものである。

【００１３】 クリップ体９は、適宜金属製（或いは、適宜合成樹脂製でも良い）の長尺線材 で構成され、その下端部分がベース１或いは支柱２に適宜手段で固定されるロッ ド部１１と、このロッド部１１上端部に設けられ、シャツ類の所定位置を仮に挾 持しておけるよう構成されるクリップ部１０とを有している。尚、クリップ体９ の具体的構成、形状、寸法、材質、ベース１或いは支柱２への具体的装着手段、 クリップ部１０の具体的構成、形状、寸法、材質、配設位置、ロッド部１１の具 体的形状、寸法等は、図示例等に限定されることなく適宜自由に設定できるもの である。

【００１４】 ところで、図示例のハンガーＢは、その左右側片の間隔が、シャツ類の肩幅よ り短く構成されたもので、ハンガーＢにクリーニングされたシャツ類を着せたま まの状態で、シャツ類の両側（両肩）部分を後がわに折畳めるようにしたもので ある。

【００１５】 本考案のクリーニング済みシャツ類の立体包装用支持具Ａは、前述の如く構成 されており、その使用例について説明すると、先ず、ハンガー支持体３の左右ハ ンガー収容溝５にハンガーＢを架設するようにセットする。そして、クリーニン グ済みシャツ類をハンガー支持体３（及びハンガーＢ）に着せるようにすると共 に、襟元のボタン（及び中央部分のボタン）を止めて、シャツ類を立体包装用支 持具Ａに懸吊した状態とする。それから、ハンガー支持体３及び支持体本体４を シャツ類と共に１８０度回転せしめる（作業者の方にシャツ類の後がわを向ける ）。次に、折畳用ガイド体７を利用してシャツ類の両側（胴部の両側及び両肩） 部分を後がわに折畳み、更に、クリップ体９のクリップ部１０でシャツ類の左右 両側部分を中央で仮止め状に挟み、シャツ類両側（胴部の両側及び両肩）部分の 後がわへの折畳み状態（折畳用ガイド体７によってシャツ類両側部分が後がわへ 折返されている状態）を維持する。そして、適宜包装用袋材をシャツ類に被せた 後、ハンガーＢのフック部分を持って、ハンガーＢを上方に引上げることで、ク リーニング済みシャツ類が綺麗に折畳まれて包装された状態となる。尚、ハンガ ーＢを強制的に上方に引上げると、クリップ体９のクリップ部１０によるシャツ 類の左右両側部分の挾持状態は解除される。ところで、クリップ体９のクリップ 部１０に換りに、適宜挾持具を利用してシャツ類の左右両側部分を中央で挾持し ておいても良い。

【００１６】

【考案の効果】

従って、請求項１記載の立体包装用支持具Ａにあっては、ベース１と、このベ ース１に立設される支柱２と、この支柱２上部に略水平方向に於いて回動自在と なるよう装着されるハンガー支持体３と、ハンガー支持体３と共に回動する折畳 用ガイド体７とを備え、ハンガー支持体３には、ハンガーＢを上方から収容支持 可能なハンガー収容溝５を設け、折畳用ガイド体７には、所定間隔で配される略 平行な左右折畳用ガイド部８を設けたので、クリーニングされたシャツ類を立体 包装する場合、シャツ類を綺麗に折畳んで包装できるようになると共に、この作 業が熟練を要することなく誰でも簡単に行えるようになる。しかも、これらの作 業能率が良好となり、一日に数百以上のシャツ類を包装しなければならないクリ ーニング店等にとっては、取扱い易く、便利で使い勝手に優れ、シャツ類を包装 するときの負担を大幅に軽減できる立体包装用支持具Ａとなる。更に、立体包装 用支持具Ａ自体の構成が簡素で、故障し難く、耐久性に優れ、量産に適し、低廉 に提供でき、経済的にも優れたものとなる。

【００１７】 特に、ハンガー支持体３と共に回動する折畳用ガイド体７を備え、折畳用ガイ ド体７には、所定間隔で配される略平行な左右折畳用ガイド部８を設けたので、 折畳用ガイド体７の折畳用ガイド部８を利用してシャツ類の所定の両側（胴部の 両側及び両肩）部分を綺麗に且つ確実に後がわに折畳めるようになる。

【００１８】 更に、支柱２上部に略水平方向に於いて回動自在となるよう装着されるハンガ ー支持体３を設けたので、ハンガー支持体３及び支持体本体４をシャツ類と共に 容易に回転せしめられるようになり、作業者の作業が行い易いようにシャツ類の 向きを簡単に変えられるようになる。

【００１９】 また、請求項２記載の立体包装用支持具Ａにあっては、ロッド部１１とこのロ ッド部１１上部に設けられるクリップ部１０とからなるクリップ体９を、ベース １或いは支柱２に装着し、クリップ部１０で、シャツ類の所定位置を仮に挾持し ておけるよう構成したので、折畳用ガイド体７を利用してシャツ類の両側（胴部 の両側及び両肩）部分を後がわに折畳んだ後、シャツ類の左右両側部分を中央で 仮止め状に簡単に挟めるようになり、シャツ類両側（胴部の両側及び両肩）部分 の後がわへの折畳み状態（折畳用ガイド体７によってシャツ類両側部分が後がわ へ折返されている状態）を確実に維持できるようになり、適宜包装用袋材をシャ ツ類に被せる作業が行い易くなる。しかも、ハンガーＢを強制的に上方に引上げ た場合に、クリップ部１０によるシャツ類の左右両側部分の挾持状態は無理なく 自然に解除されるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体包装用支持具を例示する一部切欠
斜視図である。

【図２】本考案の立体包装用支持具を例示する一部省略
切欠正面図である。

【図３】本考案の立体包装用支持具の使用例を示す一部
省略正面図である。

【図４】本考案の立体包装用支持具の使用例を示す一部
省略正面図である。

【符号の説明】

Ａ 立体包装用支持具 １ ベース ２ 支柱 ３ ハンガー支持体 ４ 支持
体本体 ５ ハンガー収容溝 ６ 軸棒 ７ 折畳用ガイド体 ８ 折畳
用ガイド部 ９ クリップ体 １０ クリ
ップ部 １１ ロッド部 Ｂ ハンガー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベースと、このベースに立設される支柱
   と、この支柱上部に略水平方向に於いて回動自在となる
   よう装着されるハンガー支持体と、ハンガー支持体と共
   に回動する折畳用ガイド体とを備え、ハンガー支持体に
   は、ハンガーを上方から収容支持可能なハンガー収容溝
   を設け、折畳用ガイド体には、所定間隔で配される略平
   行な左右折畳用ガイド部を設けたことを特徴とするクリ
   ーニング済みシャツ類の立体包装用支持具。
2. 【請求項２】 ロッド部とこのロッド部上部に設けられ
   るクリップ部とからなるクリップ体を、ベース或いは支
   柱に装着し、クリップ部で、シャツ類の所定位置を仮に
   挾持しておけるよう構成したことを特徴とする請求項１
   記載のクリーニング済みシャツ類の立体包装用支持具。