JPH0724132B2 - テ−プリ−ル駆動装置 - Google Patents

テ−プリ−ル駆動装置

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JPH0724132B2
JPH0724132B2 JP60144396A JP14439685A JPH0724132B2 JP H0724132 B2 JPH0724132 B2 JP H0724132B2 JP 60144396 A JP60144396 A JP 60144396A JP 14439685 A JP14439685 A JP 14439685A JP H0724132 B2 JPH0724132 B2 JP H0724132B2
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rotary
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寛 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明を以下の順序で説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 作 用 G 実施例 G−1 各部の構成(第1図,第2図,第3図) G−2 フォワード送り動作及びリバース送り動作(第
1図,第3図) G−3 変形例 H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、テープリールの装着がなされ、テープを必要
に応じた横行に走行させるべく、装着されたテープリー
ルを回転駆動するテープリール駆動装置に関する。
B 発明の概要 本発明は、一対のテープリールの装着がなされ、両テー
プリール間でテープを必要に応じた方向に走行させるべ
く、装着されたテープリールを回転駆動するテープリー
ル駆動装置において、各テープリールが夫々装着される
供給リール台及び巻取リール台の一方を、駆動源部によ
って回転せしめられる回動部により回転駆動されるとと
もに回動部の回転方向に応じて供給リール台もしくは巻
取リール台に係合せしめられ、回動部の回転を供給リー
ル台もしくは巻取リール台に伝達する回転伝達部により
回転させることとし、これら回動部及び回転伝達部のう
ちの少なくとも一方を、第1の方向もしくはそれとは逆
の第2の方向に回転する駆動回転部材と、駆動回転部材
の回転に基づいて回転せしめられ、回動部もしくは供給
リール台及び巻取リール台の一方を回転させる従動回転
部材と、駆動回転部材と一体的に回動する回転軸部材,
回転軸部材に対して回転可能に配された回転摩擦板部
材,駆動回転部材が第1の方向に回転するとき、回転摩
擦板部材を回転軸部材の回転によるトルクをスリップ機
構を介して伝達することにより回転させ、また、駆動回
転部材が台2の方向に回転するとき、回転摩擦板部材を
実質的に回転軸部材と一体に回転させる回転駆動機構、
及び、駆動回転部材及び回転摩擦板部材の回転によるト
ルクを従動回転部材に伝達するスリップ機構を含んで成
るトルク伝達部とを備えるものとすることにより、占有
スペースを小とする簡単な構成のもとに、供給リール台
及び巻取リール台に装着されるテープリールの夫々に対
する回転駆動を、夫々の場合に要求される互いに異なる
トルクをもって行うことができるようにしたものであ
る。
C 従来の技術 磁気テープを用いてビデオ信号の記録または再生動作を
行うビデオテープレコーダにおいては、例えば、テープ
カセットに内蔵されたものとされる磁気テープ巻装され
たテープリールの装着がなされて、所定のテープ走行状
態を得べく装着されたテープリールを回転駆動するテー
プリール駆動装置が設けられる。斯かるテープリール駆
動装置は、例えば、シャーシに回動可能に取り付けら
れ、磁気テープが巻装されたテープリールが装着される
供給リール台及び巻取リール台と、モータ等の駆動源に
より第1の方向及びそれとは逆の第2の方向に回転駆動
されるトルクリミッタを備えた駆動ギア部と、この駆動
ギア部の回動中心に支点を置いて揺動し得るものとされ
た揺動アームの先端に取り付けられ、駆動ギア部に噛合
して回転駆動されるとともに駆動ギア部の回転方向に応
じて供給リール台に設けられたギアもしくは巻取リール
台に設けられたギアに噛合せしめられ、それによって、
駆動ギア部の回転を供給リール台もしくは巻取リール台
に伝達する回転伝達ギアとで構成される。
このようなテープリール駆動装置が設置されたもとで、
映像信号の記録時あるいはノーマル再生時等においてと
られる、磁気テープを供給リール台に装着されたテープ
リール側から巻取リール台に装着されたテープリール側
に向かう方向(以下、順方向という)に走行させるフォ
ワード送り動作が行われる場合には、駆動源により駆動
ギア部が第1の方向に回転駆動され、それに伴って回転
伝達ギアが巻取リール台に設けられたギアに噛合せしめ
られた状態とされて回転駆動される。これにより、駆動
ギア部の回転が回転伝達ギアを介して巻取リール台に設
けられたギアに伝達されて巻取リール台が回転せしめら
れ、供給リール台に装着されたテープリールから引き出
されてピンチローラとキャプスタンとにより走行せしめ
られる磁気テープが巻取リール台に装着されたテープリ
ールに巻き取られることになる。このとき、駆動ギア部
に備えられたトルクリミッタにより、巻取リール台に装
着されたテープリールを回転させるトルクが、順方向に
走行する磁気テープを適正に巻き取るに要求される値に
設定される。
また、磁気テープを巻取リール台に装着されたテープリ
ール側から供給リール台に装着されたテープリール側に
向かう方向(以下、逆方向という)に走行させるリバー
ス送り動作が行われる場合には、駆動源により駆動ギア
部が第2の方向に回転駆動され、それに伴って回転伝達
ギアが供給リール台に設けられたギアに噛合せしめられ
た状態とされて回転駆動される。これにより、駆動ギア
部の回転が回転伝達ギアを介して供給リール台に設けら
れたギアに伝達されて供給リール台が回転せしめられ、
磁気テープが巻取リール台に装着されたテープリールか
ら引き出されて供給リール台に装着されたテープリール
に巻き取られることになる。斯かる場合にも、駆動ギア
部に備えられたトルクリミッタにより、供給リール台に
装着されたテープリールを回転させるトルクが、フォワ
ード送り動作が行われる場合に設定された値と同値に設
定されることになる。
D 発明が解決しようとする問題点 ビデオテープレコーダにあっては、磁気テープを順方向
に走行させるフォワード送り動作のもとで信号を再生す
るフォワード再生を行う機能に加えて、例えば、磁気テ
ープを逆方向に走行させた状態で再生画像を形成できる
信号を得ることができるリバース再生を行う機能をも備
えることが、磁気テープの編集操作に際して得られる利
点等の面から望まれるところである。そして、斯かるリ
バース再生がなされるためには、テープリールから引き
出された磁気テープが回転磁気ヘッドを内蔵するシリン
ダの表面に沿う正規のテープパスを経由する状態とされ
て、走行せしめられるリバース送り動作が行われること
が必要となるが、斯かるリバース送り動作に際して供給
リール台に装着されたテープリールを回転させるに要求
されるトルクの値は、フォワード送り動作が行われる場
合に巻取リール台に装着されたテープリールを回転させ
るに要求されるトルクの値とは異なるものとなり、通
常、フォワード送り動作に際しての巻取リール台に装着
されたテープリールの駆動にあたって要求されるトルク
の値より大とされる。
ところが、上述の如くのテープリール駆動装置により行
われるリバース送り動作に際しての供給リール台に装着
されたテープリールの回転駆動においては、駆動ギア部
に備えられたトルクリミッタがフォワード送り動作に際
して巻取リール台に装着されたテープリールを回転させ
るトルクを適正に設定するものとされることにより、供
給リール台に装着されたテープリールを回転させるトル
クの値もフォワード送り動作に際して巻取リール台に装
着されたテープリールを回転させるにあたって設定され
るトルクの値と同値とされることになり、このため、リ
バース再生のためのリバース送り動作に際して供給リー
ル台に装着されたテープリールを駆動するに要求される
トルクの値は得られないことになる。従って、上述のテ
ープリール駆動装置が設置されたビデオテープレコーダ
は、適正なリバース再生を行う機能を備えることが困難
となってしまう。
そこで、リバース送り動作に際して供給リール台に装着
されたテープリールを回転させるトルクをフォワード送
り動作が行われる場合に巻取リール台に装着されたテー
プリールを回転させるトルクと異なるものとすべく、テ
ープリール駆動装置を、供給リール台に設けられたギア
と巻取リール台に設けられたギアとの夫々に係合する別
個のトルクリミッタが組み込まれたものとすることが考
えられるが、斯かる場合には、テープリール駆動装置に
おける構成の複雑化と占有スペースの拡大をまねき、ま
た、コストが嵩むことになるという不都合を生じる。
斯かる点に鑑み本発明は、テープリールが夫々装着され
る供給リール台及び巻取リール台と、駆動源により回転
駆動される回動部と、この回動部により回転駆動される
とともに回動部の回転方向に応じて供給リール台にもし
くは巻取リール台に係合せしめられて回動部の回転を供
給リール台もしくは巻取リール台に伝達する回転伝達部
とを備えた、占有スペースを小とする簡単な構成のもと
に、供給リール台及び巻取リール台に装着されるテープ
リールの夫々を互いに異なるトルクをもって回転駆動す
ることができるようにしたテープリール駆動装置を提供
することを目的とする。
E 問題点を解決するための手段 上述の目的を達成すべく、本発明に係るテープリール駆
動装置は、夫々回動可能に支持された一対の供給リール
台及び巻取リール台と、駆動源部により回転駆動される
回動部と、回動部により回転駆動されるとともに回動部
の回転方向に応じて供給リール台もしくは巻取リール台
に係合せしめられ、回動部の回転を供給リール台もしく
は巻取リール台に伝達する回転伝達部とを備えて構成さ
れる。そして、回動部及び回転伝達部のうちの少なくと
も一方が、第1の方向もしくはそれとは逆の第2の方向
に回転する駆動回転部材と、駆動回転部材の回転に基づ
いて回転せしめられ、回転伝達部もしくは供給リール台
及び巻取リール台のうちの一方を回転駆動するものとさ
れた従動回転部材と、駆動回転部材と一体的に回動する
回転軸部材回転軸部材に対して回転可能に配された回転
摩擦板部材,駆動回転部材が第1の方向に回転すると
き、回転摩擦板部材を回転軸部材の回転によるトルクを
スリップ機構を介して伝達することにより回転させ、ま
た、駆動回転部材が第2の方向に回転するとき、回転摩
擦板部材を実質的に回転軸部材と一体に回転させる回転
駆動機構、及び、駆動回転部材及び回転摩擦板部材の回
転によるトルクを従動回転部材に伝達するスリップ機構
を含んで成るトルク伝達部とを有した構成をとるものと
される。
F 作 用 上述の如くに構成される本発明に係るテープリール駆動
装置においては、駆動源部による回動部に対する回転駆
動に基づいて、回動部もしくは回転伝達部を構成する駆
動回転部材が回転せしめられ、例えば、駆動回転部材の
回転が第1の方向となる場合には、回動部の回転が回転
伝達部によって巻取リール台に伝達される状態がとら
れ、また、駆動回転部材の回転が第2の方向となる場合
には、回動部の回転が回転伝達部によって供給リール台
に伝達される状態がとられるものとされる。これらの夫
々の場合において、駆動回転部材の回転によるトルクが
トルク伝達部によって従動回転部材に伝達され、駆動回
転部材の回転が第1の方向となるときには、従動回転部
材が巻取リール台に係合せしめられた回転伝達部もしく
は巻取リール台を回転させる状態がとられ、また、駆動
回転部材の回転が第2の方向となるときには従動回転部
材が供給リール台に係合せしめられた回転伝達部もしく
は供給リール台を回転させる状態がとられる。そして、
トルク伝達部は、斯かる駆動回転部材の回転によるトル
クの従動回転部材への伝達にあたり、従動回転部材の回
転により得られるトルクを、例えば、駆動回転部材の回
転が第1の方向となるときに比して第2の方向となると
きの方が大となるものとすべく作用する。
このように、巻取リール台が回転される状態と供給リー
ル台が回転される状態とでは、トルク伝達部の作用によ
り従動回転部材の回転により得られるトルクが異なるも
のとされ、その結果、巻取リール台に装着されたテープ
リールを回転駆動するトルクの値と供給リール台に装着
されたテープリールを回転駆動するトルクの値とを、夫
々の場合に要求される互いに異なるものに設定すること
ができることになる。
G 実施例 G−1 各部の構成(第1図,第2図,第3図) 第1図は、本発明に係るテープリール駆動装置の一例を
示し、この例はビデオテープレコーダに適用されたもの
である。
この第1図に示される例においては、二点鎖線で表され
るテープTpが巻装されてビデオテープカセットTに内蔵
された供給テープリールRs及び巻取テープリールRtが夫
々装着される供給リール台11及び巻取リール台13とが、
シャーシ15に回動可能に設置されており、これら供給リ
ール台11及び巻取リール台13の夫々には、被駆動ギア11
a及び13aが設けられている。シャーシ15には、供給リー
ル台11及び巻取リール台13に対して共通に設けられた回
動部を形成する回転駆動ギア部21も配置されており、回
転駆動ギア部21には、その回転を供給テープリールRs及
び巻取テープリールRtの一方に選択的に伝達する回転伝
達ギア41が係合している。この回転伝達ギア41は、回動
部を形成する回転駆動ギア部21の回動中心に支点を置い
て揺動し得るものとされた揺動アーム43の先端に回動自
在に取り付けられている。
また、巻取リール台13側の所定位置にモータ17が固定さ
れており、モータ17の回転軸にプーリ17aが取り付けら
れている。さらに、モータ17に近接したシャーシ15上の
位置にプーリ19が回転可能に軸着されており、このプー
リ19とプーリ17aとにはベルト20が掛けられていて、プ
ーリ19がモータ17の回転方向に応じた方向に回転するよ
うにされている。
回転駆動ギア部2は、第2図に分解されて示され、ま
た、第3図にシャーシ15に取り付けられた状態が第1図
におけるIII−III線に沿う断面で示される如くに構成さ
れている。
即ち、比較的大なる径を有する駆動ギア23とこれに係合
する回転軸部材25とを有している。この駆動ギア23に
は、その中央孔23aに一対の係合片24が設けられてお
り、これら係合片24が回転軸部材25の中空軸部26に形成
された一対の溝26aに係合せしめられ、それにより、駆
動ギア23と回転軸部材25とが、中空軸部26の中心を貫く
回転軸をもって一体的に回転し得るものとされる。回転
軸部材25の中空軸部26は、その下端部に平坦面部26bが
設けられたものとされ、第3図に示される如く、平坦面
部26bをシャーシ15に近接せしめてシャーシ15に植設さ
れた軸6に回動可能に支持される。回転軸部材25の平坦
面部26bの上面には、スリップ機構を形成する環状のフ
ェルト28が貼着されており、このフェルト28に囲まれて
座金29が配される。
回転軸部材25の中空軸部26には、その平坦面部26bと駆
動ギア23との間において、回転摩擦板30と従動ギア31と
が、夫々の中央孔30a及び31aを中空軸部26に嵌合させて
回動可能に支持される。回転摩擦板30の中央孔30aには
3個の切欠き部32が形成されており、それらの夫々と中
空軸部26の外周面との間に、座金29上に位置する転動子
35が1個づつ挿入されている。3個の切欠き部32の夫々
は、中空軸部26の外周面との間の間隔が一定とはされて
いず、一端側においてこの間隔が転動子35の径より僅か
に小となる狭幅部を形成し、また、他端側において上述
の間隔が転動子35の径より大となる広幅部を形成してい
る。また、従動ギア31には、その下面、即ち、回転摩擦
板30側の面に、スリップ機構を形成する環状のフェルト
36がフェルト28より大なる径を有するものとされて貼着
されるとともに、その上面、即ち、駆動ギア23側の面に
スリップ機構を有するフェルト37が、フェルト36より中
空軸部26に近接し、また、フェルト28よりは中空軸部26
から離れた位置をもって貼着されている。
また、回転軸部材25の中空軸部26の駆動ギア23より上方
に突出する上端部側には軸端係止部材39が嵌合してお
り、この軸端係止部材39と駆動ギア23との間にばね部材
40が縮装される。このばね部材40の縮装により駆動ギア
23が平坦面部26b側に押圧され、それによって、駆動ギ
ア23の下面に従動ギア31の上面に貼着されたフェルト37
が圧接され、また、回転摩擦板30の上面に従動ギア31の
下面に貼着されたフェルト36が圧接され、さらに、回転
摩擦板30の下面に平坦面部26bに貼着されたフェルト28
が圧接される状態となされる。
斯かる回転駆動ギア部21においては、回転軸部材25,フ
ェルト28,36及び37,回転摩擦板30及び転動子35等が、駆
動ギア23からのトルクを従動ギア31に伝達するトルク伝
達機構を形成しているのである。そして、駆動ギア23が
第1図において矢印Aで示される回転方向に回転すると
き、この駆動ギア23の回転に伴って回転軸部材25も矢印
Aの回転方向に回転する。それによって、3個の転動子
35の夫々が、第1図において破線で示される如く、回転
摩擦板30に設けられた切欠き部32における広幅部に位置
せしめられる。このため、回転摩擦板30は、回転軸部材
25の中空軸部26の外周面には実質的に係合しない状態と
され、平坦面部26bからのトルクがフェルト28を介して
伝達されて回転せしめられる。そして、このように回転
する回転摩擦板30のトルクがフェルト36を介して、ま
た、駆動ギア23のトルクがフェルト37を介して、夫々、
従動ギア31に伝達され、従動ギア31が矢印Aの回転方向
に回転せしめられる。
このとき、フェルト28の径に比してフェルト36の径が大
であり、フェルト28と回転摩擦板30の下面との間の摩擦
力に比してフェルト36と回転摩擦板30の上面との間の摩
擦力が大となるので、平坦面部26bと従動ギア31との間
の回転摩擦板30を介してトルクの伝達においては、従動
ギア31に負荷が掛けられる場合、回転摩擦板30が実質的
に従動ギア31に追従し、フェルト28においてスリップを
生じる状態となる。従って、この場合、従動ギア31の回
転によるトルクは、実質的に駆動ギア23の回転によるト
ルクがフェルト28及び37を介して伝達されて得られるも
のとなる。
一方、駆動ギア23が矢印Aで示される回転方向とは逆の
第1図において矢印Bで示される回転方向に回転すると
きには、回転軸部材25も矢印Bの回転方向に回転し、そ
れによって、3個の転動子35の夫々が、第1図において
二点鎖線で示される如く、回転摩擦板30に設けられた切
欠き部32における狭幅部の近傍に位置せしめられる。こ
のため、回転摩擦板30が転動子35によって回転軸部材25
の中空軸部26の外周面にロックされる状態とされ、回転
摩擦板30が実質的に回転軸部材25と一体に回転せしめら
れる。そして、このように回転する回転摩擦板30のトル
クがフェルト36を介して、また、駆動ギア23のトルクが
フェルト37を介して、夫々、従動ギア31に伝達され、従
動ギア31が矢印Bの回転方向に回転せしめられる。従っ
て、この場合、従動ギア31の回転によるトルクは、実質
的に駆動ギア23の回転によるトルクがフェルト36及び37
を介して伝達されて得られるものとなり、駆動ギア23が
矢印Aの回転方向に回転する場合における駆動ギア23の
回転によるトルクがフェルト28及び37を介して伝達され
て得られるトルクより大なる値のものとされる。
このようにして、回転駆動ギア部21においては、回転軸
部材25と、回転摩擦板30と、回転軸部材25における中空
軸部26,フェルト28,回転摩擦板30における切欠き部32,
転動子35及び座金29を含んで形成される回転駆動機構
と、フェルト36及び37が形成するスリップ機構とがトル
ク伝達部を構成するもとで、駆動ギア23が矢印Aの回転
方向に回転する場合における従動ギア31の回転によるト
ルクの値に比して、駆動ギア23が矢印Bの回転方向に回
転する場合における従動ギア31の回転によるトルクの値
の方が大とされることになり、夫々のトルクの値は、フ
ェルト28,36及び37によって形成されるスリップ機構の
夫々の設定に応じて設定される。
上述の如くの回転駆動ギア部21における軸端係止部材39
から突出するシャーシ15に植設された軸6の上端部に、
前述の回転伝達ギア41を一端で支持する揺動アーム43の
他端が回動可能に係合しており、揺動アーム43は軸6を
中心として揺動し得るものとされている。
第1図に示される如く、回転伝達ギア41は従動ギア31と
常時噛合しており、従動ギア31が矢印Aの回転方向に回
転するとき、揺動アーム43の軸6を中心とする矢印Aの
回転方向に沿う揺動を伴って、第1図において実線で示
される如く、巻取リール台13に設けられた被駆動ギア13
aと噛合し、従動ギア31の回転を巻取リール台13に伝達
して巻取リール台13を第1図に矢印A′で示される回転
方向に回転させ、また、従動ギア31が矢印Bの回転方向
に回転するとき、揺動アーム43の軸6を中心とする矢印
Bの回転方向に沿う揺動を伴って、第1図において二点
鎖線で示される如く、供給リール台11に設けられた被駆
動ギア11aと噛合し、従動ギア31の回転を供給リール台1
1に伝達して供給リール台11を第1図に矢印B′で示さ
れる回転方向に回転させる。
さらに、回転駆動ギア部21の駆動ギア23は、前述のプー
リ19に設けられたギア部19aに常時噛合しており、従っ
て、駆動ギア23は、プーリ19を介してモータ17により回
転駆動されることになり、モータ17の回転方向に応じて
上述の矢印Aの回転方向もしくは矢印Bの回転方向に回
転せしめられる。
G−2 フォワード送り動作及びリバース送り動作(第
1図,第3図) 以上の如くの構成のものに、第1図に示されるビデオテ
ープカセットTに内蔵された供給テープリールRs及び巻
取テープリールRtに巻装されたテープTpについてのフォ
ワード送り動作がなされる場合には、回転駆動ギア部21
の駆動ギア23が、モータ17によりプーリ19を介して回転
駆動されて、第1図における矢印Aの回転方向に回転せ
しめられる状態とされる。このため、上述の如くにし
て、回転駆動ギア部21の回転摩擦板30に平坦面部26bか
らのトルクがフェルト28を介して伝達される状態とさ
れ、駆動ギア23からのトルクがフェルト28及び37を介し
て従動ギア31に伝達されて得られるトルクをもって、回
転駆動ギア部21の従動ギア31が矢印Aの回転方向に回転
せしめられる。この従動ギア31の矢印Aの回転方向にお
ける回転により、回転伝達ギア41が回転駆動されて、巻
取リール台13に設けられた被駆動ギア13aに噛合する状
態とされて回転せしめられ、従動ギア31の回転を巻取リ
ール台13に伝達して、巻取リール台13を第1図においけ
る矢印A′の回転方向に回転させる。
従って、この場合、巻取リール台13に装着された巻取テ
ープリールRtが矢印A′の回転方向に回転駆動され、供
給テープリールRsから引き出されたテープTpが巻取リー
ル台13に巻取られる。この場合、巻取リール台13に装着
された巻取テープリールRtの回転駆動におけるトルク
は、駆動ギア23からのトルクがフェルト28及び37を介し
て従動ギア31に伝達されて得られるトルクに基づくもの
となり、フェルト28及び37によって形成される各スリッ
プ機構が、斯かるトルクの値が巻取テープリールRtの回
転駆動において要求される適正なものとなるように設定
される。
また、ビデオテープカセットTに内蔵された供給テープ
リールRs及び巻取テープリールRtに巻装されたテープTp
についての、例えば、リバース送り動作がなされる場合
には、駆動ギア23が、モータ17によりプーリ19を介して
回転駆動されて、第1図における矢印Bの回転方向に回
転せしめられる状態とされる。このため、上述の如くに
して、回転駆動ギア部21における回転摩擦板30が回転軸
部材25と実質的に一体的に回転せしめられる状態とさ
れ、駆動ギア23からのトルクがフェルト36及び37を介し
て従動ギア31に伝達されて得られるトルクをもって、回
転駆動ギア部21の従動ギア31が矢印Bの回転方向に回転
せしめられる。この従動ギア31の矢印Bの回転方向にお
ける回転より、回転伝達ギア41が回転駆動されて、供給
リール台11に設けられた被駆動ギア11aに噛合する状態
とされて回転せしめられ、従動ギア31の回転を供給リー
ル台11に伝達して、供給リール台11を第1図における矢
印B′の回転方向に回転させる。
従って、この場合、供給リール台11に装着された供給テ
ープリールRsが矢印B′の回転方向に回転駆動され、巻
取テープリールRtから引き出されたテープTpが供給テー
プリールRsに巻取られる。この場合、供給リール台11に
装着された供給テープリールRsの回転駆動におけるトル
クは、駆動ギア23からのトルクがフェルト36及び37を介
して従動ギア31に伝達されて得られるトルクに基づく、
巻取リール台13に装着された巻取テープリールRtの回転
駆動に際してのトルクより大なる値をとるものとなり、
フェルト36及び37によって形成される各スリップ機構
が、斯かるトルクの値が供給テープリールRsの回転駆動
において要求される適正なものとなるように設定され
る。
このようにして、テープTpについてのフォワード送り動
作に際しての巻取リール台13に装着された巻取テープリ
ールRtの回転駆動と、リバース送り動作に際しての供給
リール台11に装着された供給テープリールRsの回転駆動
とが、夫々の場合に要求される互いに異なる適正なトル
クをもって行われることになる。
G−3 変形例 上述の例においてフェルト28により形成されるスリップ
機構はかならずしも必要ではなく、斯かるスリップ機構
に代えてスラスト軸受が配される構成がとられてもよ
い。
さらに、上述の例においては、回動部を形成する回転駆
動ギア部21が、第2図に示される如くの諸部材で構成さ
れて、その回転方向によって異なるトルクを回転伝達ギ
ア41に伝達するものとされているが、これに代え、回転
駆動ギア部21がその回転方向にかかわらず一定のトルク
を回転伝達ギア41に伝達するものとされ、回転伝達ギア
41が第2図に示される如くの諸部材による構成と同様な
構成を有するものとされて、その回転方向によって異な
るトルクを巻取リール台13及び供給リール台11に伝達す
るものとなされてもよい。斯かる構成においても、巻取
リール台13と供給リール台11とを互いに異なる値をとる
トルクをもって回転駆動することができ、夫々のトルク
の値を要求に応じて適正に設定できること明らかであ
る。
H 発明の効果 以上の説明から明らかな如く、本発明に係るテープリー
ル駆動装置によれば、テープリールが夫々装着される供
給リール台及び巻取リール台と、駆動源により回転駆動
される回動部と、この回動部により回転駆動されるとと
もに回動部の回転方向に応じて供給リール台もしくは巻
取リール台に係合せしめられて回動部の回転を供給リー
ル台もしくは巻取リール台に伝達する回転伝達部とを備
えた、占有スペースを小とする簡単な構成のもとに、供
給リール台及び巻取リール台の夫々を互いに異なるトル
クをもって回転駆動することができ、しかも、夫々のト
ルクの値を任意に設定することができる。従って、供給
リール台と巻取リール台との夫々に係合する別個のトル
クリミッタが組み込まれる如くの場合に伴われる、構成
の複雑化、占有スペースの拡大及びコストの増大等の不
利益をまねくことなく、テープのフォワード送り動作に
際しての巻取リール台に装着されたテープリールの回転
駆動と、リバース送り動作に際しての供給リール台に装
着されたテープリールの回転駆動とを、夫々の場合に要
求される互いに異なる適正なトルクをもって行えること
になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るテープリール駆動装置の一例を示
す平面図、第2図は第1図に示される例における回転駆
動ギア部の詳細構成を示す分解斜視図、第3図は第1図
におけるIII−III線に沿う断面図である。 図中、11は供給リール台、13は巻取リール台、21は回転
駆動ギア部、23は駆動ギア、25は回転軸部材、26は中空
軸部、30は回転摩擦板、31は従動ギア、32は切欠き部、
35は転動子、28,36及び37はフェルト、41は回転伝達ギ
アである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々回動可能に支持された一対の供給リー
    ル台及び巻取リール台と、駆動源部により回転駆動され
    る回動部と、該回動部により回転駆動されるとともに上
    記回動部の回転方向に応じて上記供給リール台もしくは
    巻取リール台に係合せしめられ、上記回動部の回転を上
    記供給リール台もしくは巻取リール台に伝達する回転伝
    達部とを備えて成り、 上記回動部及び上記回転伝達部のうちの少なくとも一方
    が、 第1の方向もしくは該第1の方向とは逆の第2の方向に
    回転する駆動回転部材と、 該駆動回転部材の回転に基づいて回転せしめられ、上記
    回転伝達部もしくは上記供給リール台及び巻取リール台
    のうちの一方を回転駆動するものとされる従動回転部材
    と、 上記駆動回転部材と一体的に回動する回転軸部材,該回
    転軸部材に対して回転可能に配された回転摩擦板部材,
    上記駆動回転部材が上記第1の方向に回転するとき、上
    記回転摩擦板部材を上記回転軸部材の回転によるトルク
    をスリップ機構を介して伝達することにより回転させ、
    また、上記駆動回転部材が上記第2の方向に回転すると
    き、上記回転摩擦板部材を実質的に上記回転軸部材と一
    体に回転させる回転駆動機構、及び、上記駆動回転部材
    及び上記回転摩擦板部材の回転によるトルクを上記従動
    回転部材に伝達するスリップ機構を含んで成るトルク伝
    達部と、 を有して構成されることを特徴とするテープリール駆動
    装置。
JP60144396A 1985-07-01 1985-07-01 テ−プリ−ル駆動装置 Expired - Lifetime JPH0724132B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT382036B (de) * 1985-02-27 1986-12-29 Philips Nv Aufzeichnungs- und/oder wiedergabegeraet
JPS61267954A (ja) * 1985-05-22 1986-11-27 Hitachi Ltd テ−プ巻取り機構

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JPS626453A (ja) 1987-01-13

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