JPH0724115Y2 - マスク - Google Patents

マスク

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JPH0724115Y2
JPH0724115Y2 JP1986088989U JP8898986U JPH0724115Y2 JP H0724115 Y2 JPH0724115 Y2 JP H0724115Y2 JP 1986088989 U JP1986088989 U JP 1986088989U JP 8898986 U JP8898986 U JP 8898986U JP H0724115 Y2 JPH0724115 Y2 JP H0724115Y2
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JP
Japan
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mask
layers
layer
fibrous
fibrous layer
Prior art date
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JP1986088989U
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JPS62200351U (ja
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行雄 狩野
典孝 高橋
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Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は防塵用、衛生用、花粉症用などに使用されるマ
スクに関する。
[従来技術] 一般に不織布、フェルト、繊維ウェブなどの繊維質層を
過層に用いたマスクが、使い捨て用の簡易マスクとし
て様々な分野で使用されている。最近、これらのマスク
においては要求性能の高度化、あるいは多様化から、通
常の過作用を行う繊維質層の他、微細繊維層、エレク
トレット化された繊維層、活性炭などの吸着物質を保持
した繊維層、抗菌性を付与された繊維層など種々の性能
を有する繊維質層が組合わせて使用されるようになって
きている。従来これら複数の繊維質層からなるマスクは
繊維質層中に熱融着性などの結合素材を含有させてお
き、金型などを用いて熱成形することにより一体化して
作製されていた。ところが、この様にして得られた従来
のマスクには、その周縁部から層剥離が生じたり、縁部
が毛羽立ち易いという欠点があった。
この層剥離を防止するには、例えば、成形温度、成形圧
を上げるなどの成形条件を厳しくすることにより、層間
の結合力を強めるという方法がとれるが、この方法では
各層が緻密化されてしまい、圧力損失が大きくなるうえ
に、過に寄与する繊維質層の体積が減少して過効率
が低下するため問題があった。特に繊維質層に微細繊維
質層が用いられる場合にこの方法を用いると、層がフィ
ルム化してしまうおそれもあった。一方、層間をバイン
ダーで結合する方法なども考えられるが、この方法もバ
インダーが繊維質層内の空隙を封止するため、結局圧力
損失が大きくなり、過効率を低下させるので、上記問
題を解決することができなかった。
このため、本考案者は、熱成形して一体化したマスクの
周縁部を連続した線状にシールすることを試みた。この
方法によれば、外力を強く受け易い周縁部からの層剥離
が解決され、マスク縁部の毛羽立ちも生じなくなるが、
周縁部が固くなるため、着用した際に顔になじみにく
く、顔との間に隙間が生じてマスクとしての機能が損わ
れ、しかも固い部分が肌に当って、着用感が悪いという
欠点があった。
[考案の目的] 本考案は、上記従来技術の欠点を解消すべくなされたも
のであり、圧力損失の増大や過性能の低下を生じさせ
ずに、周縁部からの層剥離やマスク縁部での毛羽立ちを
防止し、且つ、顔へのフィット性が良く、着用感の良い
マスクを提供することを目的とする。
[考案の構成] 本考案は、繊維質層が2層以上積層され、かつ成形され
ており、周縁部にマスクの外形に沿って、不連続な線状
に部分的なシール部が設けられていることを特徴とする
マスクである。
以下図面に沿って本考案を更に詳細に説明する。第1図
は本考案のマスクの一例を示す正面図であり、第2図は
その断面図である。
本考案のマスクの繊維質層(1)には、通気性のある不
織布、フェルト、繊維ウェブ、編織物、ネツトなどが使
用されるが、更にこれらをエレクトレット化して捕集効
率を高めたもの、活性炭などの吸着物質を保持させて脱
臭効果や有害物質の除去効果を高めたもの、抗菌処理や
殺菌処理をして衛生性を高めたもの、あるいは、これら
を平均直径10μm以下の微細繊維で構成することにより
タバコの煙などの微細な塵をも捕集できるようにしたも
のなど、種々の機能を付与した繊維質層が好適に用いら
れる。
これらの繊維質層(1)は2層以上積層した後、所望の
マスク形状に成形される。繊維質層(1)にはシール部
(2)を成形するため、及び各繊維質層間を結合するた
めに熱融着性繊維が含まれていることが望ましい。ただ
し、この熱融着性繊維は必ずしもマスクを構成する繊維
質層のすべてに含まれている必要はなく、例えば、熱融
着性繊維を含む2つの繊維質層の間に、熱融着性繊維を
含まない層を挟持した構造のマスクであってもよい。ま
た、活性炭などの吸着物質を保持するためや、繊維質層
の強度を高めるため、あるいは層間の結合力を高めるた
めに、繊維質層中もしくは層間に、通気性を阻害しない
範囲で樹脂を付着させてもよい。
上記のマスク形状への成形は、金型によるプレス成形な
どにより行われるが、とくに好ましい方法は、積層され
た繊維質層を加熱した後、金型によりコールドプレスす
る方法である。この方法によれば、加熱しながらプレス
する方法に比べ、繊維がフィルム化しにくく、繊維質層
中の空隙が潰れにくい。
この成形工程と同時に、もしくは成形後に、マスクの周
縁部には熱圧着、又は、超音波溶着などにより部分的に
シール部(2)が形成される。この部分的なシール部
(2)は、マスクの周縁部からの層間剥離が防止でき、
且つ、顔にフィットするように周縁部が硬くならないよ
うに、第1図に示すようなマスクの外形に沿った不連続
な線状のシール部が周縁部に設けられている。又、この
部分的なシール部(2)はマスクの周縁部のみに設けら
れている方がよく、マスクの他の部分に設けられると、
その部分がフィルム化して通気性を失うので、圧力損失
が増大し、過効率も低下してしまう。
第2図は、捕集のマスクの繊維質層(1)の積層構造の
一例を示しており、2層の熱融着性繊維を含む不織布
(11)の間に、過性能を高めるためにメルトブロー法
により作成された10μm以下の平均直径の微細繊維から
なる不織布(12)が挟まれた形に積層されている。この
積層構造のものは、微細繊維からなる不織布が、シール
部を形成する条件では融着性を示すが、通常のマスクの
成形条件では融着性に乏しく、他の層との結合力が弱い
ため層間剥離を生じやすい。しかし、成形の際に強い加
熱加圧を行うと、微細繊維からなる不織布(12)の層が
緻密化しすぎたり、フィルム化したりして、使用できな
いものとなってしまうので、本考案では、所望のマスク
形状に成形可能な範囲で層間を緩く結合しておき、周縁
部に外形に沿った不連続な線状のシール部を設けること
により、周縁部からの層剥離が生じないマスクが作成さ
れる。このような3層構造のマスクの場合、中間層に熱
融着性繊維を含まない繊維質層があってもよく、場合に
よっては層間が実質的に結合されていなくても、マスク
形状が維持され、且つ、周縁部に設けた部分的なシール
部により、周縁部からの層剥離が生じないものであれば
使用できる。なお、微細繊維からなる不織布層として密
度の異なる2層を用いて4層構造としてもよく、あるい
は活性炭を保持した不織布などの他の性能を有する繊維
質層と組合せて4層構造、あるいはそれ以上の多層構造
としてもよい。
本考案のマスクは、上述のごとく作成された後、所望に
より顔面とマスクとのスキ間からの空気もれを防止する
クッション材(図示せず)、鼻の形状にマスクを沿わせ
るための鼻金(3)、マスク装着用の紐(4)、などが
取り付けられる。なお、上述の空気もれ防止用のクッシ
ョン材には、顔面への沿いが良く、ソフトで通気性のな
い部材を用いることが好ましく、例えば、独立気泡の発
泡塩化ビニル樹脂などのクッション性はあるが、弾性回
復率の低いものが使用される。
[考案の効果] 本考案のマスクは、マスクを構成する繊維質層の過効
率の低下や圧力損失の増大を生じるような手段を用いる
ことなく、周縁部に部分的なシール部を設けることで各
繊維質層の周縁部からの層間剥離や毛羽立ちを防止して
いるので、本来繊維質層の持つ過性能を損うことなく
利用できる。また、顔に装着した場合にもシール部が部
分的に設けられているため、フィット性に優れていて空
気の横もれなどがなく、しかも固化した部分が直接顔に
当たらないので、ソフトで装着感も良い。このように本
考案のマスクは、周縁部からの剥離や毛羽立ちがなく、
耐久性があり、しかも装着感が良く、過性能も優れた
極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のマスクの一例を示す正面図であり、第
2図は第1図のA−A′線で切断した断面図である。 1……繊維質層、2……シール部 3……鼻金、4……装着用の紐 11……熱融着性繊維を含む不織布 12……微細繊維からなる不織布

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維質層が2層以上積層され、かつ成形さ
    れており、周縁部にマスクの外形に沿って、不連続な線
    状に部分的なシール部が設けられていることを特徴とす
    るマスク。
  2. 【請求項2】繊維質層の少なくともひとつが熱融着性繊
    維を含む層からなる実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載のマスク。
  3. 【請求項3】繊維質層の少なくともひとつが約10μm以
    下の平均直径の微細繊維からなる実用新案登録請求の範
    囲第1項又は第2項に記載のマスク。
JP1986088989U 1986-06-10 1986-06-10 マスク Expired - Lifetime JPH0724115Y2 (ja)

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JPS62200351U JPS62200351U (ja) 1987-12-21
JPH0724115Y2 true JPH0724115Y2 (ja) 1995-06-05

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ID=30947565

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JPS60158853U (ja) * 1984-03-29 1985-10-22 小柳 紀道 衛生マスク

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