JPH07241136A - 天然芝生のマット構造体 - Google Patents

天然芝生のマット構造体

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JPH07241136A
JPH07241136A JP6035521A JP3552194A JPH07241136A JP H07241136 A JPH07241136 A JP H07241136A JP 6035521 A JP6035521 A JP 6035521A JP 3552194 A JP3552194 A JP 3552194A JP H07241136 A JPH07241136 A JP H07241136A
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Yoshikazu Morimune
義和 森宗
Takaaki Miyake
孝明 三宅
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Hagiwara Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運動競技場などの過酷な条件下で使用される
耐久性に優れた天然芝生のマット構造体を提供する。 【構成】 地面表層にネット状物3を敷設し、その上面
に芝苗あるいは芝種子を保有する培土4を積層させ、更
にこの上面にマット地2を敷設して芝生を成育させるも
ので、このマット地2が立体メッシュ状表側地組織7と
平坦編成された平板状裏側地組織8とを連結した立体編
地であることを特徴とする天然芝生のマット構造体であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝生マットの構造に関
するもので、特に運動競技場などの過酷な条件下で使用
される耐久性に優れた天然芝生のマット構造体である。
【0002】
【従来の技術】公園や庭園の緑化、遊技広場、運動競技
場等には天然芝生が植設されており、植設方法としては
目的場所への芝苗や芝種子の直播きや吹き付け工法、ま
たは切り芝工法が多く採用されている。直播きや吹き付
け工法の場合、芝生が発芽して密生するまでに長期間を
要することや、均一な状態での植設が困難なことや、多
くの人手の必要性等の問題がある。張り芝工法は、踏圧
によって切り芝に付着した畑土部分が地中で固まり不透
水層ができやすい状態となることや、比較的重量があっ
て取扱いの不便さが問題となっている。
【0003】これらの問題点を解決する手段として、予
め天然芝生を植生したマット構造物や、マット構造とす
るための栽培方法が多数開示されている(例えば、特開
平2-31615号、特開平2-312521号、特開平3-164111号、
特開平4-51823号、特開平5-49344号、特開平5-268830号
など)。これら構造物及び施工方法は、芝生植生期間及
び施工期間の短縮、芝生の均一植設、移植や地被化にお
ける取扱いの容易さ、低コスト等の目的を達成すること
において有効な手段である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、維持管理が
容易な点で人工芝生なるものが天然芝生の代替として多
目的に使用されているが、運動競技に関するもので例え
ばサッカ−、ラグビ−、テニス、ゴルフなど公式競技と
して天然芝生上で行うことが規定化されているものがあ
るが、こうした使用目的つまり競技者の踏圧やスパイク
掘削などの過酷な条件下で使用される場合に耐久性に優
れた天然芝生競技場を成すための有効な工法はなく、本
発明において目的及び解決課題としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、地面表層にネ
ット状物3を敷設し、その上面に芝苗あるいは芝種子を
保有する培土4を積層させ、更にこの上面にマット地2
を敷設して芝生を成育させるもので、このマット地2が
立体メッシュ状表側地組織7と平坦編成された平板状裏
側地組織8とを連結した立体編地であることを特徴とす
る天然芝生のマット構造体である。
【0006】上記構造とするための栽培方法の特徴とし
ては、長尺のネット状物3を整地した地面にひろげ、そ
の上に芝苗あるいは芝種子を保有する培土4を撒き、そ
の上にマット地2を重ねて芝を育成して、芝根の一部を
ネット状物3に絡ませるとともに芝葉をマット地表層よ
り突出させた状態となった後、地面から剥ぎとってあた
かも天然芝生のカ−ペット状を呈する構造体が形成でき
ることである。
【0007】この構造体の下側に位置するネット状物3
は、合成繊維や天然繊維等の糸条を編織成したものであ
って、目隙間が1〜15mm程度のものが好適に採用され
る。これは成長した芝根が下方に伸びてネット状物3ま
でくると、その殆どは貫通しないで横方向に張り、一部
がネット状物3に絡み付く状態とすることによる。つま
り、目隙間が大きすぎると芝根がネット状物3を貫通し
て地面にまで張りだし、移植に際して芝根を切断するこ
とで活性状態が持続せず、一方、目隙間が小さすぎると
透水性を阻害して芝生の発育を損ねたり病害虫の発生の
原因となるのである。
【0008】前記構造体の上側に位置するマット地2
は、立体構造を呈する二重編地であってダブルラッシェ
ル編機やモケット織機で編織成することが可能である。
これは芝根部分を保護するためのもので、その耐久性や
剛性、強度の点で合成樹脂製のモノフィラメント、マル
チフィラメント、フラットヤ−ン、スプリットヤ−ン等
の糸条を編織成したものが好適である。
【0009】マット地2の表裏両地組織の形状として
は、表側地組織7が四辺形または六辺形のメッシュ状
で、裏側地組織8が平板状であるものが用いられる。こ
れは、芝が発芽して裏側地組織8を通過して、更に芝葉
が成長して伸広する妨げとならないために表側地組織7
をメッシュ状とするもので、その最も安定した構成とし
て採用されるのものである。マット地2を緑色等の着色
系で編成することも任意である。
【0010】表裏両地組織の間を連結糸6で掛渡して立
体構造のマット地2となり、連結の間隔や方向は連結糸
6の物性を考慮して垂直、斜め、交差など任意に選択で
きるのであるが、マット地2の厚みは5〜20mm程度であ
ることが好ましい。これは、マット地2が芝生をスパイ
クなどで根こそぎ堀取しないように芝根を保護するため
のものであり、マット地が厚いと圧縮程度が過大で競技
者等が踏圧した際に違和感を生じ、マット地が薄いと芝
根の保護材として機能しないのである。
【0011】
【作用】地面5の上に敷いたネット状物3は生育芝を地
面から剥がすときに芝根部分を保護し、かつ剥がしやす
くする。ネット状物3の上にある培土4が同時に撒布し
た芝茎の生育を促す。その上のマット地2は培土の上面
と裏側地組織8とで芝の根元保持をし、表側地組織7が
粗い目で芝葉を開かせて均一化させる。そのため茎葉生
長の障害にならないばかりか、連結糸組織6でメッシュ
が裏側地より高くなって、植生芝に踏みや蹴りなどの過
激な力が加わっても、根こそぎ剥がれることが生じな
い。また、メッシュが高いところにあって厚みがあるの
で裏側地組織や連結糸組織を緑色に着色しておけば、外
観上、天然芝の剥げたところが目立たない作用がある。
【0012】
【実施例】高密度ポリエチレン製の繊度385drのモノフ
ィラメントを選び、スル−ザ−織機を用いて織成密度10
×10本/インチの平織で目隙間約2mmのネット状物3を
得た。
【0013】マット地2である立体編地を編成するにあ
たり14Gダブルラッシェル編機を用いるものとし、この
編機の要部概略側面図を図1に示す。これは、ニ−ドル
91とトリックプレ−ト92とステッチコ−ム93と筬L1〜L5
により構成されている。各々の筬は、表側地組織7を編
成する挿入糸筬L1と鎖糸筬L2、裏側地組織8を編成する
鎖糸筬L4と挿入糸筬L5、及び地組織間を掛け渡す連結糸
筬L3となっている。
【0014】ここで表裏両地組織を編成するにあたり鎖
糸95に総繊度350dr/46f、挿入糸94に総繊度150dr/32fの
共にポリエステル製マルチフィラメントを用い、また連
結糸96としてナイロン6製の繊度350drのモノフィラメ
ントを用いて、図2に示す編成組織で立体編地となしマ
ット地2を得た。このマット地2は、図3に示すように
表側地組織7が六辺形のメッシュ状で、裏側地組織8が
平坦な平板状で構成され、これらの連結糸組織6を含め
て坪量650g/m2、厚み8mmのものである。
【0015】こうして得られた部材を用いた本発明の天
然芝生の栽培方法は、図4の断面により説明すると、以
下のようになる。まず、農場や養生畑等の地面5を整地
し平坦化して、地面表層に1.2m幅×10m長とした長尺
なネット状物3を敷設する。次に、この上面には、自然
土壌に必要に応じて肥料や保水剤を適量配合した培土4
に芝苗や芝種子を混合して、約3cm厚さで均一平坦に積
層客土する。そして、この上面にマット地2を敷設して
養生するのであるが、マット地が比較的厚みのある場合
は更に上面に適当量覆土することが好ましい。その後、
水や肥料などを適宜与えて芝生を育成していく。
【0016】所定期間経過して、芝葉が発芽伸長し且つ
芝根がネット状物3に絡み付くまで成育した状態で、地
面5から剥ぎとり、ロ−ル状に巻かれて移植場所に運搬
される。本実施例では、多目的競技場として使用される
天然芝生ロ−ルとして、10m長もので直径約35cm、幅1.
2m、重量約8kgであった。天然芝生ロ−ルは、整地後
に転圧された移植場所に延展した後、目土撒布、転圧、
養生によって芝張りを完了した。
【0017】本実施例の天然芝生のマット構造体による
競技場を従来の切り芝工法による競技場と比較した場
合、芝生堀取によるあばたや芝葉のすり切れなどの発生
頻度は明らかに少なく、天然芝生として過酷な条件下で
の耐久性の良好さを充分確認することができるものであ
った。
【0018】
【発明の効果】本発明の天然芝生のマット構造体は従来
の単なるネット状織物に芝苗を挾着して生育させたもの
に比べて、それ自身厚みがあり、芝の絡みも十分である
ので、運動競技場などの踏付や蹴りなど過酷な条件下で
の使用に対しても、芝が剥がれることなく、耐久性に優
れた芝張りができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マット地の編成に用いたダブルラッシェル編機
の要部概略側面図である。
【図2】マット地の編成組織図である。
【図3】マット地の部分斜視図である。
【図4】本発明に係る天然芝生の栽培方法を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 天然芝生 2 マット地 3 ネット状物 4 培土 5 地面 6 連結糸組織 7 表側地組織 8 裏側地組織

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面表層にネット状物3を敷設し、その
    上面に芝苗あるいは芝種子を保有する培土4を積層さ
    せ、更にこの上面にマット地2を敷設して芝生を成育さ
    せるもので、該マット地2が立体メッシュ状表側地組織
    7と平坦編成された平板状裏側地組織8とを連結した立
    体編地であることを特徴とする天然芝生のマット構造
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07246023A (ja) * 1994-03-08 1995-09-26 Puriide Yutani Kk 植生用芝シート
WO2016159116A1 (ja) * 2015-03-30 2016-10-06 積水フィルム株式会社 天然芝生育用ネット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07246023A (ja) * 1994-03-08 1995-09-26 Puriide Yutani Kk 植生用芝シート
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