JPH07240347A - コイン型電気二重層コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents
コイン型電気二重層コンデンサおよびその製造方法Info
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- JPH07240347A JPH07240347A JP6029220A JP2922094A JPH07240347A JP H07240347 A JPH07240347 A JP H07240347A JP 6029220 A JP6029220 A JP 6029220A JP 2922094 A JP2922094 A JP 2922094A JP H07240347 A JPH07240347 A JP H07240347A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 限られたケーシング寸法において、内部抵抗
をより小さなコイン型電気二重層コンデンサおよびその
合理的な製造方法を実現する。 【構成】 ２つの偏平な円形の金属ケース１，２とリン
グ状の封口ガスケット３とによって偏平なコイン型ケー
シングが構成され、薄板状に形成された一対の分極性電
極５１と５２，５３と５４，５５と５６が間にセパレー
タ４１，４２，４３を挟んで対向配置されることで１つ
のコンデンサ・セルが構成され、これら３個のコンデン
サ・セルが積層状態で密封されており、分極性電極の表
面に密着配置された集電板６１，６２，６３，６４およ
び当該集電板に連続したリード片７１，７２，７３，７
４を介して複数の前記コンデンサ・セルがすべて並列接
続されるとともに、その両極が金属ケース１と２にそれ
ぞれ接続されている。
をより小さなコイン型電気二重層コンデンサおよびその
合理的な製造方法を実現する。 【構成】 ２つの偏平な円形の金属ケース１，２とリン
グ状の封口ガスケット３とによって偏平なコイン型ケー
シングが構成され、薄板状に形成された一対の分極性電
極５１と５２，５３と５４，５５と５６が間にセパレー
タ４１，４２，４３を挟んで対向配置されることで１つ
のコンデンサ・セルが構成され、これら３個のコンデン
サ・セルが積層状態で密封されており、分極性電極の表
面に密着配置された集電板６１，６２，６３，６４およ
び当該集電板に連続したリード片７１，７２，７３，７
４を介して複数の前記コンデンサ・セルがすべて並列接
続されるとともに、その両極が金属ケース１と２にそれ
ぞれ接続されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、各種の電子機器ある
いは電気機械の補助電源などとして使用される小型で大
容量のコイン型電気二重層コンデンサおよびその製造方
法に関し、特に、内部抵抗を低減するための技術改良に
関する。
いは電気機械の補助電源などとして使用される小型で大
容量のコイン型電気二重層コンデンサおよびその製造方
法に関し、特に、内部抵抗を低減するための技術改良に
関する。
【０００２】
【従来の技術】コイン型電気二重層コンデンサの従来の
代表的な構成を図１に示している。この電気二重層コン
デンサは、外形の少し異なる２つの偏平な円形の金属ケ
ース１と２、それに両金属ケース１と２の間に挟み込ま
れて圧縮されるリング状の封口ガスケット３とによって
形成される偏平なケーシング空間内に、セパレータ４で
２層に分割された分極性電極５を積層状態で密封したも
のである。２つの分極性電極５は両金属ケース１および
２の内面に密着し、両金属ケース１と２は外部接続用の
端子となる。封口ガスケット３は金属ケース１と２を絶
縁するとともに両者の隙間を塞いで当該コンデンサ・ケ
ースを密封する。分極性電極５は活性炭の粉体を偏平な
円形ペレット状に成形したものであり、これに適宜な電
解液を含浸させている。セパレータ４はポリプロピレン
などのイオン透過性の多孔性フィルムからなる。
代表的な構成を図１に示している。この電気二重層コン
デンサは、外形の少し異なる２つの偏平な円形の金属ケ
ース１と２、それに両金属ケース１と２の間に挟み込ま
れて圧縮されるリング状の封口ガスケット３とによって
形成される偏平なケーシング空間内に、セパレータ４で
２層に分割された分極性電極５を積層状態で密封したも
のである。２つの分極性電極５は両金属ケース１および
２の内面に密着し、両金属ケース１と２は外部接続用の
端子となる。封口ガスケット３は金属ケース１と２を絶
縁するとともに両者の隙間を塞いで当該コンデンサ・ケ
ースを密封する。分極性電極５は活性炭の粉体を偏平な
円形ペレット状に成形したものであり、これに適宜な電
解液を含浸させている。セパレータ４はポリプロピレン
などのイオン透過性の多孔性フィルムからなる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この発明で取り上げて
いる技術課題は、コイン型電気二重層コンデンサの内部
抵抗をできるだけ小さくすることである。電気二重層コ
ンデンサをメモリバックアップ用電源として使用するよ
うな場合、放電電流は非常に小さいのでコンデンサ・セ
ルの内部抵抗はあまり問題にならない。しかし、電気二
重層コンデンサを介して負荷にパルス的に大きな放電電
流を供給するような利用形態の場合に、コンデンサ・セ
ルの内部抵抗が問題となる。従来のコイン型電気二重層
コンデンサの内部抵抗はあまり小さくはなく、低レート
の放電１μＡ〜１ｍＡ程度では、コンデンサに充電した
電気量をほぼ１００％放電することができるものの、高
レートの放電１００ｍＡ以上では、内部抵抗による電圧
降下が大きく、充電した電気量を効率よく放電すること
ができない。従って、間欠的でも瞬間的に大きな放電電
流を必要とするパルス駆動の用途にはあまり適してはい
なかった。
いる技術課題は、コイン型電気二重層コンデンサの内部
抵抗をできるだけ小さくすることである。電気二重層コ
ンデンサをメモリバックアップ用電源として使用するよ
うな場合、放電電流は非常に小さいのでコンデンサ・セ
ルの内部抵抗はあまり問題にならない。しかし、電気二
重層コンデンサを介して負荷にパルス的に大きな放電電
流を供給するような利用形態の場合に、コンデンサ・セ
ルの内部抵抗が問題となる。従来のコイン型電気二重層
コンデンサの内部抵抗はあまり小さくはなく、低レート
の放電１μＡ〜１ｍＡ程度では、コンデンサに充電した
電気量をほぼ１００％放電することができるものの、高
レートの放電１００ｍＡ以上では、内部抵抗による電圧
降下が大きく、充電した電気量を効率よく放電すること
ができない。従って、間欠的でも瞬間的に大きな放電電
流を必要とするパルス駆動の用途にはあまり適してはい
なかった。
【０００４】この種の電気二重層コンデンサの内部抵抗
を減少させるための改良技術として、特開昭６３−５８
８１４号や特開昭６３−２４４８３９号に開示されてい
るように、活性炭に導電性カーボンブラックを混合する
ことが提案されている。しかし、導電剤としてカーボン
ブラックを配合することで分極性電極の抵抗を低減する
ことができるが、充分な効果が得られる程度にカーボン
ブラックの配合量を増やすと、限られた体積の分極性電
極に含まれる活性炭の量が大幅に低下し、コンデンサ容
量が低下するという問題が生じる。
を減少させるための改良技術として、特開昭６３−５８
８１４号や特開昭６３−２４４８３９号に開示されてい
るように、活性炭に導電性カーボンブラックを混合する
ことが提案されている。しかし、導電剤としてカーボン
ブラックを配合することで分極性電極の抵抗を低減する
ことができるが、充分な効果が得られる程度にカーボン
ブラックの配合量を増やすと、限られた体積の分極性電
極に含まれる活性炭の量が大幅に低下し、コンデンサ容
量が低下するという問題が生じる。
【０００５】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、限られたケーシング寸法に
おいて、内部抵抗をより小さくして大きな放電電流を取
り出すことができ、充電した電気量を効率よく放電する
ことができるようにしたコイン型電気二重層コンデンサ
およびその合理的な製造方法を提供することにある。
されたもので、その目的は、限られたケーシング寸法に
おいて、内部抵抗をより小さくして大きな放電電流を取
り出すことができ、充電した電気量を効率よく放電する
ことができるようにしたコイン型電気二重層コンデンサ
およびその合理的な製造方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコイン型
電気二重層コンデンサは、２つの偏平な円形の金属ケー
スとリング状の封口ガスケットとによって偏平なコイン
型ケーシングが構成され、薄板状に形成された一対の分
極性電極が間にセパレータを挟んで対向配置されること
で１つのコンデンサ・セルが構成され、前記コイン型ケ
ーシング内に複数の前記コンデンサ・セルが積層状態で
密封されており、前記分極性電極の表面に密着配置され
た集電板および当該集電板に連続したリード片を介して
複数の前記コンデンサ・セルがすべて並列接続されると
ともに、その両極が前記２つの金属ケースにそれぞれ接
続されているものである。
電気二重層コンデンサは、２つの偏平な円形の金属ケー
スとリング状の封口ガスケットとによって偏平なコイン
型ケーシングが構成され、薄板状に形成された一対の分
極性電極が間にセパレータを挟んで対向配置されること
で１つのコンデンサ・セルが構成され、前記コイン型ケ
ーシング内に複数の前記コンデンサ・セルが積層状態で
密封されており、前記分極性電極の表面に密着配置され
た集電板および当該集電板に連続したリード片を介して
複数の前記コンデンサ・セルがすべて並列接続されると
ともに、その両極が前記２つの金属ケースにそれぞれ接
続されているものである。
【０００７】この発明の前記コイン型電気二重層コンデ
ンサは、前記集電板の片面に前記分極性電極が薄板状に
塗布形成されたものを含んでいてよい。
ンサは、前記集電板の片面に前記分極性電極が薄板状に
塗布形成されたものを含んでいてよい。
【０００８】またこの発明の前記コイン型電気二重層コ
ンデンサは、前記集電板の両面にそれぞれ前記分極性電
極が薄板状に塗布形成されたものを含んでいてよい。
ンデンサは、前記集電板の両面にそれぞれ前記分極性電
極が薄板状に塗布形成されたものを含んでいてよい。
【０００９】またこの発明の前記コイン型電気二重層コ
ンデンサにおいては、複数個の前記集電板が前記リード
片とともに予め一体的に連続していてよい。
ンデンサにおいては、複数個の前記集電板が前記リード
片とともに予め一体的に連続していてよい。
【００１０】またこの発明の前記コイン型電気二重層コ
ンデンサにおいては、前記集電シートと前記リード片と
は同じ金属シートから連続した状態で打ち抜き形成され
ていてよい。
ンデンサにおいては、前記集電シートと前記リード片と
は同じ金属シートから連続した状態で打ち抜き形成され
ていてよい。
【００１１】さらにこの発明では、前記コイン型電気二
重層コンデンサを製造するにあたり、金属シートの所定
部分の片面または両面に分極性電極材料を薄層状に塗布
形成しておき、この塗布部分を円形に打ち抜いて前記集
電板付きの前記分極性電極を形成すると同時に、前記金
属シートにおける前記材料の非塗布部分から前記集電板
に連続した状態で前記リード片を打ち抜き形成すること
が望ましい。
重層コンデンサを製造するにあたり、金属シートの所定
部分の片面または両面に分極性電極材料を薄層状に塗布
形成しておき、この塗布部分を円形に打ち抜いて前記集
電板付きの前記分極性電極を形成すると同時に、前記金
属シートにおける前記材料の非塗布部分から前記集電板
に連続した状態で前記リード片を打ち抜き形成すること
が望ましい。
【００１２】
【作用】コイン型ケーシングの寸法が従来と同じとする
と、複数のコンデンサ・セルが積層された本発明のコイ
ン型電気二重層コンデンサでは、各分極性電極は非常に
薄くなり、また並列接続された複数のコンデンサ・セル
の全体ではセパレータを挟んで対向する分極性電極の対
向面積の合計は非常に大きくなる。つまり、非常に薄く
て大面積の分極性電極がセパレータを挟んで対向してい
るのと等価になり、集電面積も非常に大きくなる。従っ
てコンデンサの内部抵抗は非常に小さくなる。
と、複数のコンデンサ・セルが積層された本発明のコイ
ン型電気二重層コンデンサでは、各分極性電極は非常に
薄くなり、また並列接続された複数のコンデンサ・セル
の全体ではセパレータを挟んで対向する分極性電極の対
向面積の合計は非常に大きくなる。つまり、非常に薄く
て大面積の分極性電極がセパレータを挟んで対向してい
るのと等価になり、集電面積も非常に大きくなる。従っ
てコンデンサの内部抵抗は非常に小さくなる。
【００１３】また、前記集電板の片面あるいは両面にそ
れぞれ前記分極性電極を薄板状に塗布形成したものや、
複数個の前記集電板が前記リード片とともに予め一体的
に連続したものや、前記集電板と前記リード片とを同じ
金属シートから連続した状態で打ち抜き形成したものを
構成要素としたり、前記の製造方法を採用することで、
前記コイン型電気二重層コンデンサを合理的および能率
的に量産することができる。
れぞれ前記分極性電極を薄板状に塗布形成したものや、
複数個の前記集電板が前記リード片とともに予め一体的
に連続したものや、前記集電板と前記リード片とを同じ
金属シートから連続した状態で打ち抜き形成したものを
構成要素としたり、前記の製造方法を採用することで、
前記コイン型電気二重層コンデンサを合理的および能率
的に量産することができる。
【００１４】
【実施例】図２にこの発明の第１実施例の構成を示して
いる。このコイン型電気二重層コンデンサのケーシング
構造は図１の従来のものと同じで、２つの金属ケース１
と２および封口ガスケット３からなる。この実施例にお
いては３つのコンデンサ・セルがコイン型ケーシングに
積層状態で密封され、各コンデンサ・セルは並列接続さ
れている。
いる。このコイン型電気二重層コンデンサのケーシング
構造は図１の従来のものと同じで、２つの金属ケース１
と２および封口ガスケット３からなる。この実施例にお
いては３つのコンデンサ・セルがコイン型ケーシングに
積層状態で密封され、各コンデンサ・セルは並列接続さ
れている。
【００１５】セパレータ４１を挟んで対向配置された分
極性電極５１と５２で１つのコンデンサ・セルが構成さ
れている。セパレータ４２を挟んで対向配置された分極
性電極５３と５４で１つのコンデンサ・セルが構成され
ている。セパレータ４３を挟んで対向配置された分極性
電極５５と５６で１つのコンデンサ・セルが構成されて
いる。
極性電極５１と５２で１つのコンデンサ・セルが構成さ
れている。セパレータ４２を挟んで対向配置された分極
性電極５３と５４で１つのコンデンサ・セルが構成され
ている。セパレータ４３を挟んで対向配置された分極性
電極５５と５６で１つのコンデンサ・セルが構成されて
いる。
【００１６】分極性電極５１の下面にはアルミニウムか
らなる集電板６１が密着しており、この集電板６１が電
池ケース１の内面に密着しているとともに、集電板６１
に連続している帯状のリード片７１が電池ケース１の内
面に溶接されている。また、分極性電極５６の上面には
アルミニウムからなる集電板６４が密着しており、この
集電板６４が電池ケース２の内面に密着しているととも
に、集電板６４に連続している帯状のリード片７４が電
池ケース２の内面に溶接されている。
らなる集電板６１が密着しており、この集電板６１が電
池ケース１の内面に密着しているとともに、集電板６１
に連続している帯状のリード片７１が電池ケース１の内
面に溶接されている。また、分極性電極５６の上面には
アルミニウムからなる集電板６４が密着しており、この
集電板６４が電池ケース２の内面に密着しているととも
に、集電板６４に連続している帯状のリード片７４が電
池ケース２の内面に溶接されている。
【００１７】分極性電極５２と５３の界面には両電極に
密着した集電板６２が配置されており、この集電板６２
に連続している帯状のリード片７２が電池ケース２の内
面に溶接されている。また、分極性電極５４と５５の界
面には両電極に密着した集電板６３が配置されており、
この集電板６３に連続している帯状のリード片７３が電
池ケース１の内面に溶接されている。
密着した集電板６２が配置されており、この集電板６２
に連続している帯状のリード片７２が電池ケース２の内
面に溶接されている。また、分極性電極５４と５５の界
面には両電極に密着した集電板６３が配置されており、
この集電板６３に連続している帯状のリード片７３が電
池ケース１の内面に溶接されている。
【００１８】以上のように、コイン型ケーシングに積層
状態で密封された３つのコンデンサ・セルが並列接続さ
れ、その両極が電池ケース１と２にそれぞれ接続されて
いる。
状態で密封された３つのコンデンサ・セルが並列接続さ
れ、その両極が電池ケース１と２にそれぞれ接続されて
いる。
【００１９】図２（Ａ）の３つのコンデンサ・セルは図
２（Ｂ）及び図２（Ｃ）のエレメントを組み合わせて構
成されたもので、図２（Ｂ）に示すエレメントでは、リ
ード片７１付きの円形の集電板６１の片面に分極性電極
５１が薄板状に塗布形成されている。集電板６４、リー
ド片７４、分極性電極５６の関係もこれと同じである。
２（Ｂ）及び図２（Ｃ）のエレメントを組み合わせて構
成されたもので、図２（Ｂ）に示すエレメントでは、リ
ード片７１付きの円形の集電板６１の片面に分極性電極
５１が薄板状に塗布形成されている。集電板６４、リー
ド片７４、分極性電極５６の関係もこれと同じである。
【００２０】また、図２（Ｃ）に示すエレメントでは片
７２付きの円形の集電板６２の両面に分極性電極５２と
５３が薄板状に塗布形成されている。集電板６３、リー
ド片７３、分極性電極５４と５５の関係もこれと同じで
ある。
７２付きの円形の集電板６２の両面に分極性電極５２と
５３が薄板状に塗布形成されている。集電板６３、リー
ド片７３、分極性電極５４と５５の関係もこれと同じで
ある。
【００２１】尚、図２（Ｄ）に示すように、アルミニウ
ムなどの金属シート６の所定部分の片面または両面に分
極性電極材料５０を薄層状に塗布形成しておき、電極材
料５０の塗布部分を円形に打ち抜いて前記集電板付きの
前記分極性電極を形成すると同時に、前記金属シート６
における前記電極材料５０の非塗布部分から前記集電板
に連続した帯状のリード片を打ち抜き形成することがで
きる。
ムなどの金属シート６の所定部分の片面または両面に分
極性電極材料５０を薄層状に塗布形成しておき、電極材
料５０の塗布部分を円形に打ち抜いて前記集電板付きの
前記分極性電極を形成すると同時に、前記金属シート６
における前記電極材料５０の非塗布部分から前記集電板
に連続した帯状のリード片を打ち抜き形成することがで
きる。
【００２２】図３にこの発明の第２の実施例を示してい
る。図２の実施例と異なるのは、集電板６１と６３がリ
ード片７１を介して予め連続しており、同様に集電板６
２と６４がリード片７２を介して予め連続している。
る。図２の実施例と異なるのは、集電板６１と６３がリ
ード片７１を介して予め連続しており、同様に集電板６
２と６４がリード片７２を介して予め連続している。
【００２３】即ち、図３（Ｂ）に示すように、リード片
７１でつながった一方の集電板６１の片面に分極性電極
５１が塗布形成され、他方の集電板６３の両面に分極性
電極５４と５５がそれぞれ塗布形成されている。リード
片７２、集電板６２と６４、分極性電極５２と５３と５
６の関係も同じである。尚リード片と電池ケース１およ
び２との接続は第１の実施例に示したように溶接により
行なってもよいが、図３に示すように集電板６１および
６４とケース１および２との接触のみによって行なって
もよい。
７１でつながった一方の集電板６１の片面に分極性電極
５１が塗布形成され、他方の集電板６３の両面に分極性
電極５４と５５がそれぞれ塗布形成されている。リード
片７２、集電板６２と６４、分極性電極５２と５３と５
６の関係も同じである。尚リード片と電池ケース１およ
び２との接続は第１の実施例に示したように溶接により
行なってもよいが、図３に示すように集電板６１および
６４とケース１および２との接触のみによって行なって
もよい。
【００２４】また、上記図３（Ｂ）の例とは別に、図３
（Ｃ）に示すように、アルミニウムなどの金属シート６
の２つの領域に片面および両面に分極性電極材料５０を
薄層状に塗布形成しておき、電極材料５０の片面塗布部
分および両面塗布部分をそれぞれ円形に打ち抜いて前記
集電板付きの前記分極性電極を２つ形成すると同時に、
前記金属シート６における前記電極材料５０の非塗布部
分から前記２つの集電板をつなぐ帯状のリード片を打ち
抜き形成することができる。
（Ｃ）に示すように、アルミニウムなどの金属シート６
の２つの領域に片面および両面に分極性電極材料５０を
薄層状に塗布形成しておき、電極材料５０の片面塗布部
分および両面塗布部分をそれぞれ円形に打ち抜いて前記
集電板付きの前記分極性電極を２つ形成すると同時に、
前記金属シート６における前記電極材料５０の非塗布部
分から前記２つの集電板をつなぐ帯状のリード片を打ち
抜き形成することができる。
【００２５】図４にこの発明の第３の実施例を示してい
る。この例では、５枚のセパレータ４１〜４５を挟んで
対向配置された１０枚の分極性電極５１〜６０によって
５個のコンデンサ・セルが構成され、これらがコイン型
ケーシング内に積層状態で収納され、６枚の集電板６１
〜６６とこれらをつなぐリード片７０とによって５個の
コンデンサ・セルが並列接続され、その両極が電池ケー
ス１と２にそれぞれ接続されている。
る。この例では、５枚のセパレータ４１〜４５を挟んで
対向配置された１０枚の分極性電極５１〜６０によって
５個のコンデンサ・セルが構成され、これらがコイン型
ケーシング内に積層状態で収納され、６枚の集電板６１
〜６６とこれらをつなぐリード片７０とによって５個の
コンデンサ・セルが並列接続され、その両極が電池ケー
ス１と２にそれぞれ接続されている。
【００２６】図４の５セル並列型の実施例においても、
３セル並列型の実施例における図３（Ｃ）の製造方法を
少し変更して適用することができる。つまり図４（Ｂ）
または（Ｃ）に示すように、片面に分極性電極が形成さ
れた１個の集電板と両面に分極性電極が形成された２個
の集電板とをリード片で接続した状態の一連部品を打ち
抜き形成する。この一連部品を２つ用意してセパレータ
を挟みながら分極性電極を組み合わせて積層する。これ
で図４（Ａ）の５セル並列型のコイン型電気二重層コン
デンサを製作することができる。なお、さらに多くのコ
ンデンサ・セルを積層し並列接続するコイン型電気二重
層コンデンサも同様な構成および方法で製作することが
できる。
３セル並列型の実施例における図３（Ｃ）の製造方法を
少し変更して適用することができる。つまり図４（Ｂ）
または（Ｃ）に示すように、片面に分極性電極が形成さ
れた１個の集電板と両面に分極性電極が形成された２個
の集電板とをリード片で接続した状態の一連部品を打ち
抜き形成する。この一連部品を２つ用意してセパレータ
を挟みながら分極性電極を組み合わせて積層する。これ
で図４（Ａ）の５セル並列型のコイン型電気二重層コン
デンサを製作することができる。なお、さらに多くのコ
ンデンサ・セルを積層し並列接続するコイン型電気二重
層コンデンサも同様な構成および方法で製作することが
できる。
【００２７】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
コイン型電気二重層コンデンサでは、複数個のコンデン
サ・セルが積層状態で収納されて並列接続されているの
で、コイン型ケーシングの寸法が従来と同じとすると、
各分極性電極は非常に薄くなり、また並列接続された複
数のコンデンサ・セルの全体ではセパレータを挟んで対
向する分極性電極の対向面積の合計は非常に大きくな
る。つまり、非常に薄くて大面積の分極性電極がセパレ
ータを挟んで対向しているのと等価になり、集電面積も
非常に大きくなる。従ってコンデンサの内部抵抗は非常
に小さくなる。
コイン型電気二重層コンデンサでは、複数個のコンデン
サ・セルが積層状態で収納されて並列接続されているの
で、コイン型ケーシングの寸法が従来と同じとすると、
各分極性電極は非常に薄くなり、また並列接続された複
数のコンデンサ・セルの全体ではセパレータを挟んで対
向する分極性電極の対向面積の合計は非常に大きくな
る。つまり、非常に薄くて大面積の分極性電極がセパレ
ータを挟んで対向しているのと等価になり、集電面積も
非常に大きくなる。従ってコンデンサの内部抵抗は非常
に小さくなる。
【００２８】また、前記集電板の片面あるいは両面にそ
れぞれ前記分極性電極を薄板状に塗布形成したものや、
複数個の前記集電板が前記リード片とともに予め一体的
に連続したものや、前記集電板と前記リード片とを同じ
金属シートから連続した状態で打ち抜き形成したものを
構成要素としたり、前記の製造方法を採用することで、
前記コイン型電気二重層コンデンサを合理的および能率
的に量産することができる。
れぞれ前記分極性電極を薄板状に塗布形成したものや、
複数個の前記集電板が前記リード片とともに予め一体的
に連続したものや、前記集電板と前記リード片とを同じ
金属シートから連続した状態で打ち抜き形成したものを
構成要素としたり、前記の製造方法を採用することで、
前記コイン型電気二重層コンデンサを合理的および能率
的に量産することができる。
【図１】従来のコイン型電気二重層コンデンサの構成図
である。
である。
【図２】この発明の第１実施例によるコイン型電気二重
層コンデンサの構造と製造方法を示す図である。
層コンデンサの構造と製造方法を示す図である。
【図３】この発明の第２実施例によるコイン型電気二重
層コンデンサの構造と製造方法を示す図である。
層コンデンサの構造と製造方法を示す図である。
【図４】この発明の第３実施例によるコイン型電気二重
層コンデンサの構造と製造方法を示す図である。
層コンデンサの構造と製造方法を示す図である。
１、２ 金属ケース ３ 封口ガスケット ４、４１〜４５ セパレータ ５、５１〜５９、６０ 分極性電極 ６ 金属シート ６１〜６６ 集電板 ７、７１〜７４ リード片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 龍也 東京都港区新橋５丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 高田 和夫 東京都港区新橋５丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】 ２つの偏平な円形の金属ケースとリング
状の封口ガスケットとによって偏平なコイン型ケーシン
グが構成され、薄板状に形成された一対の分極性電極が
間にセパレータを挟んで対向配置されることで１つのコ
ンデンサ・セルが構成され、前記コイン型ケーシング内
に複数の前記コンデンサ・セルが積層状態で密封されて
おり、前記分極性電極の表面に密着配置された集電板お
よび当該集電板に連続したリード片を介して複数の前記
コンデンサ・セルがすべて並列接続されるとともに、そ
の両極が前記２つの金属ケースにそれぞれ接続されてい
る、ことを特徴とするコイン型電気二重層コンデンサ。 - 【請求項２】 前記集電板の片面に前記分極性電極が薄
板状に塗布形成されたものを含んでいることを特徴とす
る請求項１に記載のコイン型電気二重層コンデンサ。 - 【請求項３】 前記集電板の両面にそれぞれ前記分極性
電極が薄板状に塗布形成されたものを含んでいることを
特徴とする請求項１に記載のコイン型電気二重層コンデ
ンサ。 - 【請求項４】 複数個の前記集電板が前記リード片とと
もに予め一体的に連続していることを特徴とする請求項
１に記載のコイン型電気二重層コンデンサ。 - 【請求項５】 前記集電板と前記リード片とは同じ金属
シートから連続した状態で打ち抜き形成されていること
を特徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求項４
のいずれかに記載のコイン型電気二重層コンデンサ。 - 【請求項６】 請求項１、請求項２、請求項３、請求項
４、請求項５のいずれかに記載のコイン型電気二重層コ
ンデンサを製造するにあたり、金属シートの所定部分の
片面または両面に分極性電極材料を薄層状に塗布形成し
ておき、この塗布部分を円形に打ち抜いて前記集電板付
きの前記分極性電極を形成すると同時に、前記金属シー
トにおける前記材料の非塗布部分から前記集電板に連続
した状態で前記リード片を打ち抜き形成することを特徴
とするコイン型電気二重層コンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6029220A JPH07240347A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | コイン型電気二重層コンデンサおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6029220A JPH07240347A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | コイン型電気二重層コンデンサおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07240347A true JPH07240347A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12270130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6029220A Pending JPH07240347A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | コイン型電気二重層コンデンサおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07240347A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003017132A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-17 | Kansai Research Institute | コイン型非水系二次電池 |
| US6998190B2 (en) | 2002-01-21 | 2006-02-14 | Nec Tokin Corporation | Battery having a sheet current collector fluid-tightly separating basic cells |
| JP2010010143A (ja) * | 2009-10-09 | 2010-01-14 | Hitachi Maxell Ltd | 扁平形非水電解質二次電池 |
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| JP2016219426A (ja) * | 2011-03-09 | 2016-12-22 | アクイオン エナジー インコーポレイテッド | 水系電解質エネルギー貯蔵装置 |
| US9960397B2 (en) | 2011-03-09 | 2018-05-01 | Aquion Energy, Inc. | Aqueous electrolyte energy storage device |
| JP2022145566A (ja) * | 2021-03-18 | 2022-10-04 | 輝能科技股▲分▼有限公司 | 冷却カートリッジを備えたバッテリモジュールおよびそのバッテリシステム |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP6029220A patent/JPH07240347A/ja active Pending
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