JPH07240346A - チップ状固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

チップ状固体電解コンデンサおよびその製造方法

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JPH07240346A
JPH07240346A JP3130594A JP3130594A JPH07240346A JP H07240346 A JPH07240346 A JP H07240346A JP 3130594 A JP3130594 A JP 3130594A JP 3130594 A JP3130594 A JP 3130594A JP H07240346 A JPH07240346 A JP H07240346A
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JP
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cathode
lead
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metal layer
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Pending
Application number
JP3130594A
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English (en)
Inventor
Sumio Nishiyama
澄夫 西山
Kenji Uenishi
謙次 上西
Nobuo Hasegawa
信男 長谷川
Hideto Yamaguchi
秀人 山口
Koji Kamioka
浩二 上岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小形で電気特性ならびに歩留まりにおいて優
れ、かつ容易に量産することができるチップ状固体電解
コンデンサおよびその製造方法を提供することを目的と
する。 【構成】 コンデンサ素子11の陽極導出線12の引き
出し面と対向する面に金属層14を設け、さらにこの金
属層14を導電性樹脂層15により被覆して陰極導出層
16を形成し、その後、コンデンサ素子11の陽極導出
線12が片側に引き出されるように陰極導出層16も含
めたコンデンサ素子11を外装樹脂17で被覆し、外装
樹脂17の陽極導出面17aと外装樹脂17における陽
極導出面17aに対向する面の一部を除去して陰極導出
層16の一部を表出させた陰極導出面17bに、陽極金
属層18と陰極金属層19を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップ状固体電解コンデ
ンサおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽薄短小化と面実装技
術の進展からチップ部品が急増している。チップ状固体
電解コンデンサにおいても小型大容量化が進展する中で
チップ部品自身の一層の小型化が要求されている。
【0003】以下に従来のチップ状固体電解コンデンサ
について説明する。図3は従来のチップ状固体電解コン
デンサの断面図を示したもので、この図3において、1
はコンデンサ素子、2は陽極導出線、3は陰極層、4は
導電粉末を混入した熱硬化性樹脂からなる導電性材料に
より構成された陰極導出層、5は外装樹脂、6は陽極金
属層、7は陰極金属層、8は陽極側半田層、9は陰極側
半田層である。そしてこのチップ状固体電解コンデンサ
は、陽極導出線2を具備する弁作用金属からなる陽極体
上に誘電体酸化皮膜、電解質層、陰極層3を順次形成し
て構成したコンデンサ素子1に陰極導出層4を凸状に形
成し、そしてこのコンデンサ素子1および陰極導出層4
を前記陽極導出線2が片側に引き出されるように外装樹
脂5で被覆し、その後、外装樹脂5の陽極導出線導出面
5aに相対する面5bの一部を除去して陰極導出層4の
一部を表出させ、さらにその後、陰極導出線2、陰極導
出層4にそれぞれ接続されるように、外装樹脂5の両端
部に陽極金属層6、陽極側半田層8および陰極金属層
7、陰極側半田層9を形成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の構成では、陰極導出層4が導電粉末を主成分と
する熱硬化性樹脂からなる導電性材料により構成されて
いるため、前記導電性材料の硬化の際に、導電性材料の
内部に含まれている気体や溶媒の蒸発によって陰極導出
層4の内部にボイドが発生する場合があり、そしてこの
ボイド部は外装樹脂5より陰極導出層4の一部を表出さ
せる際に表出することになり、このボイド部の表出によ
って、陽極金属層6、陰極金属層7を形成する際に化学
薬品が侵入してコンデンサ素子1の特性劣化や外観形状
の不具合を発生させるという問題点を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、小形で電気特性ならびに歩留まりにおいて優れ、か
つ容易に量産することができるチップ状固体電解コンデ
ンサおよびその製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のチップ状固体電解コンデンサは、陽極導出線
の一端が表出するように埋設した弁作用金属からなる陽
極体に誘電体酸化皮膜と電解質層および陰極層を設けて
構成したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の陽極
導出線の引き出し面と対向する面に設けられ、かつ金属
層とこの金属層を被覆する導電性樹脂層とからなる陰極
導出層と、前記陽極導出線および陰極導出層の少なくと
も一部が表出されるように前記コンデンサ素子と陰極導
出層を被覆する外装樹脂と、この外装樹脂の陽極導出面
および陰極導出面に形成された陽極金属層および陰極金
属層とを備えたものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、コンデンサ素子の陽極導出
線の引き出し面と対向する面に設けられる陰極導出層を
金属層とこの金属層を被覆する導電性樹脂層とにより構
成しているため、前記陽極導出線が片側に引き出される
ように陰極導出層を含めたコンデンサ素子を外装樹脂で
外装し、そして外装樹脂における陽極導出線の引き出し
面に対向する面の一部を除去して陰極導出層を表出させ
る際にはボイドがない金属層が表出することになり、こ
れにより、従来のようなボイド部の表出による外観形状
不良や後工程での化学薬品の侵入によるコンデンサ素子
の特性劣化も未然に防止することができるものである。
また陰極導出層を構成する金属層を被覆する導電性樹脂
層は外装樹脂より表出した金属層の外周に表出して、外
装樹脂と金属層間の弾性体となるもので、この関係によ
り、物性差により隙間が開くのも防止することができる
とともに、後工程における化学薬品の侵入も防止するこ
とができるため、電気特性、歩留まりにおいて優れると
ともに体積効率の優れたチップ状固体電解コンデンサを
容易に得ることができるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例におけ
るチップ状固体電解コンデンサの断面図を示し、また図
2は図1に示すチップ状固体電解コンデンサのコンデン
サ素子に陰極導出層を形成した状態を示したものであ
る。図1,図2において、11はコンデンサ素子で、こ
のコンデンサ素子11は、弁作用金属であるタンタル金
属粉末を成形焼結した多孔質の陽極体より陽極導出線1
2を導出させ、かつこの多孔質の陽極体の表面に一般的
な方法で誘電体酸化皮膜、電解質層、コロイダルカーボ
ン層を順次形成し、その後、銀塗料層よりなる陰極層1
3を形成することにより構成している。14は金属層
で、この金属層14は銀を凸状に成形したものをコンデ
ンサ素子11の陰極層13における陽極導出線12の引
き出し面に対向する対向面13aに熱硬化性導電性接着
剤により接続し、さらに、この金属層14に熱硬化性導
電性材料を塗布して硬化させることにより導電性樹脂層
15を形成して陰極導出層16を構成している。
【0009】続いて、陽極導出線12が片側に引き出さ
れるように金属層導電性樹脂層15で構成される陰極導
出層16を含むコンデンサ素子11をトランスファーモ
ールドにより形成されかつ完成品の長さ寸法より長い外
装樹脂17で外装し、その後、外装樹脂17における陽
極導出線12の陽極導出面17aに対向する面の一部を
除去して陰極導出面17bに金属層14と導電性樹脂層
15とからなる陰極導出層16を表出させる。次に陽極
導出線12、陰極導出面17bおよび外装樹脂17の表
面をブラスト研磨することにより、それぞれの表面を粗
面化した。そして陽極導出線12を所定寸法の部分で切
断し、その後、PH10〜12のアルカリ溶液で脱脂
し、かつ20〜30%のパラジウム−錫溶液により触媒
付与の前処理を行い、次に前記陽極導出線12、陰極導
出層16を構成する金属層14、導電性樹脂層15の陰
極導出面17b、外装樹脂17の両端部を無電解ニッケ
ルメッキ液に浸漬して外装樹脂17の陽極導出線12を
含む陽極導出面17aおよび陰極導出面17bに陽極金
属層18および陰極金属層19を形成した。さらに陽極
金属層18、陰極金属層19の半田付け性を確保するた
めに、陽極側半田層20、陰極側半田層21を形成する
ことにより、図1に示すチップ状固体電解コンデンサを
完成させた。
【0010】本実施例により、6V10μFのチップ状
固体電解コンデンサを試作するとともに、陰極導出層の
構成を変えた以外は本実施例と全く同じ構成にした従来
のチップ状固体電解コンデンサを試作し、これらについ
て不良率、電気特性を比較した結果を(表1)に示す。
【0011】
【表1】
【0012】(表1)から明らかなように、本発明のチ
ップ状固体電解コンデンサは、従来のチップ状固体電解
コンデンサに比べて、電気特性{容量(Cap)、損失
角の正接(tanδ)、漏れ電流(LC)}に全く影響
を及ぼすことなく、陰極導出層のボイド発生による外観
不良を大幅に低減できるものである。
【0013】なお、上記本発明の一実施例における陰極
導出層16を構成する金属層14は板状の金属、金属
線、金属球の他、陰極層13に装着しやすい形状に加工
したものを用いてもその効果は本発明の一実施例と同様
のものが得られるものである。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コンデン
サ素子の陽極導出線の引き出し面と対向する面に設けら
れる陰極導出層を金属層とこの金属層を被覆する導電性
樹脂層とにより構成しているため、前記陽極導出線が片
側に引き出されるように陰極導出層を含めたコンデンサ
素子を外装樹脂で外装し、そして外装樹脂における陰極
導出線の引き出し面に対向する面の一部を除去して陰極
導出層を表出させる際にはボイドがない金属層が表出す
ることになり、これにより、従来のようなボイド部の表
出による外観形状不良や後工程での化学薬品の侵入によ
るコンデンサ素子の特性劣化も未然に防止することがで
きるものである。また陰極導出層を構成する金属層を被
覆する導電性樹脂層は外装樹脂より表出した金属層の外
周に表出して、外装樹脂と金属層間の弾性体となるもの
で、この関係により、物性差により隙間が開くのも防止
することができるとともに、後工程における化学薬品の
侵入も防止することができるため、電気特性、歩留まり
において優れるとともに体積効率の優れたチップ状固体
電解コンデンサを容易に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すチップ状固体電解コン
デンサの断面図
【図2】同チップ状固体電解コンデンサの陰極導出層を
形成した状態を示す断面図
【図3】従来のチップ状固体電解コンデンサを示す断面
【符号の説明】 11 コンデンサ素子 12 陽極導出線 13 陰極層 14 金属層 15 導電性樹脂層 16 陰極導出層 17 外装樹脂 17a 陽極導出面 17b 陰極導出面 18 陽極金属層 19 陰極金属層 20 陽極側半田層 21 陰極側半田層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 9/24 C (72)発明者 山口 秀人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上岡 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極導出線の一端が表出するように陽極
    導出線を埋設した弁作用金属からなる陽極体に誘電体酸
    化皮膜と電解質層および陰極層を設けて構成したコンデ
    ンサ素子と、このコンデンサ素子の陽極導出線の引き出
    し面と対向する面に設けられ、かつ金属層とこの金属層
    を被覆する導電性樹脂層とからなる陰極導出層と、前記
    陽極導出線および陰極導出層の少なくとも一部が表出さ
    れるように前記コンデンサ素子と陰極導出層を被覆する
    外装樹脂と、この外装樹脂の陽極導出面および陰極導出
    面に形成された陽極金属層および陰極金属層とを備えた
    チップ状固体電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 陽極金属層および陰極金属層をメッキに
    より形成するとともに、この陽極金属層および陰極金属
    層を半田層で被覆した請求項1記載のチップ状固体電解
    コンデンサ。
  3. 【請求項3】 陽極導出線の一端が表出するように陽極
    導出線を埋設した弁作用金属からなる陽極体に誘電体酸
    化皮膜と電解質層および陰極層を設けてコンデンサ素子
    を構成し、このコンデンサ素子の陽極導出線の引き出し
    面と対向する面に金属層を設け、さらにこの金属層を導
    電性樹脂層により被覆して陰極導出層を形成し、その
    後、前記コンデンサ素子の陽極導出線が片側に引き出さ
    れるように前記陰極層出層も含めたコンデンサ素子を外
    装樹脂で被覆し、さらにその後、外装樹脂の陽極導出面
    と、外装樹脂における導出面に対向する面の一部を除去
    して陰極導出層の一部を表出させた陰極導出面に、陽極
    金属層と陰極金属層を形成するようにしたチップ状固体
    電解コンデンサの製造方法。
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