JP3407466B2 - チップ状固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

チップ状固体電解コンデンサおよびその製造方法

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JP3407466B2 JP08009895A JP8009895A JP3407466B2 JP 3407466 B2 JP3407466 B2 JP 3407466B2 JP 08009895 A JP08009895 A JP 08009895A JP 8009895 A JP8009895 A JP 8009895A JP 3407466 B2 JP3407466 B2 JP 3407466B2
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信男 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップ状固体電解コンデ
ンサおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽薄短小化と面実装技
術の進展からチップ部品が急増している。チップ状固体
電解コンデンサにおいても小型大容量化が進展する中で
チップ部品自身の一層の小型化が要求されている。
【0003】以下に従来のチップ状固体電解コンデンサ
について説明する。図7は従来のチップ状固体電解コン
デンサの断面図を示したもので、この図7において、1
はコンデンサ素子、2は陽極導出線、3は陰極層、4は
導電粉末を混入した熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂
からなるペースト状の導電性材料により構成された陰極
導出層、5はエポキシ樹脂などの外装樹脂、6は無電解
メッキ被膜からなる陽極金属層、7は無電解メッキ被膜
からなる陰極金属層、8は陽極側半田層、9は陰極側半
田層である。
【0004】このチップ状固体電解コンデンサは、陽極
導出線2を具備する弁作用金属からなる陽極体に誘電体
酸化被膜、電解質層、陰極層3を順次形成して構成した
コンデンサ素子1に陰極導出層4を凸状に形成し、そし
てこのコンデンサ素子1および陰極導出層4を前記陽極
導出線2が片側に引き出されるように外装樹脂5で被覆
し、その後、外装樹脂5の陽極導出線2側の導出面5a
に対向する面5bの一部を除去して陰極導出層4の一部
を表出させた後、陽極導出線2、陰極導出層4にそれぞ
れ接続されるように外装樹脂5の両端部に陽極金属層
6、陽極側半田層8および陰極金属層7、陰極側半田層
9を形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の構成では、次のような課題を有していた。
【0006】(1)陰極導出層4が導電粉末を主成分と
する熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂からなるペース
ト状の導電性材料により構成されているため、この導電
性材料が熱硬化する際の熱により、導電性材料の内部に
含まれている溶媒が蒸発し、この溶媒の蒸発によって陰
極導出層4の内部に気泡が発生していた。
【0007】(2)弁作用金属からなる陽極体に誘電体
酸化被膜、電解質層、陰極層3を順次形成して構成した
コンデンサ素子1の陰極層3の表層には、微小な貫通孔
が存在するもので、陰極層3の表面に陰極導出層4を形
成するためペースト状の導電性材料を塗布した後、この
導電性材料を熱硬化させるため熱を加えた場合、この熱
により、陰極層3の下側に位置する電解質層に残存した
気体が膨張し、そしてこの気体は前記陰極層3の表層に
存在する貫通孔を通じて導電性材料からなる陰極導出層
4の内部に気泡を発生させていた。
【0008】これらの気泡部4aは外装樹脂5より陰極
導出層4の一部を表出させる際に表出することになり、
そしてこの気泡部4aの表出によって、陽極金属層6、
陰極金属層7を形成する際に無電解メッキの化学薬品が
侵入してコンデンサ素子1の特性劣化や外観形状の不具
合を発生させるという問題点を有していた。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、小形で電気特性ならびに歩留まりにおいて優れ、か
つ容易に量産することができるチップ状固体電解コンデ
ンサおよびその製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のチップ状固体電解コンデンサは、一端が表出
するように陽極導出線を埋設した弁作用金属からなる陽
極体に誘電体酸化被膜と電解質層および陰極層を設けて
構成したコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の陽極
導出線の引き出し面と対向する面に設けられかつ金属層
と導電性接着剤とからなる陰極導出層と、前記陽極導出
線および金属層の一部が表出するように前記コンデンサ
素子と陰極導出層を被覆する外装樹脂と、この外装樹脂
の陽極導出面および陰極導出面に形成された陽極金属層
および陰極金属層とを備え、前記金属層を円柱状部とこ
の円柱状部より大径の径大部とにより構成し、かつ前記
径大部をコンデンサ素子における陰極層側に位置させた
ものである。
【0011】
【作用】上記構成によれば、コンデンサ素子の陽極導出
線の引き出し面と対向する面に設けられる陰極導出層
を、金属層と導電性接着剤とにより構成しているもの
で、前記陽極導出線が片側に引き出されるように陰極導
出層を含めたコンデンサ素子を外装樹脂で被覆する場
合、気泡が発生しない金属層の一部が表出するように被
覆しているため、従来のような気泡部の表出による外観
形状不良や後工程での化学薬品の侵入によるコンデンサ
素子の特性劣化も未然に防止することができるものであ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照しながら説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例におけるチッ
プ状固体電解コンデンサの断面図を示したものであり、
図2は図1に示すチップ状固体電解コンデンサのコンデ
ンサ素子に金属層を形成した状態を示したものである。
また図3は本発明の第2の実施例におけるチップ状固体
電解コンデンサの断面図を示したものであり、図4は図
3に示すチップ状固体電解コンデンサのコンデンサ素子
に金属層を形成した状態を示したものである。そしてま
た図5(a)(b)は本発明の第1の実施例および第2
の実施例に使用した金属層の形状を示す斜視図であり、
さらに図6(a)(b)(c)(d)は本発明の第1の
実施例のチップ状固体電解コンデンサのコンデンサ素子
に使用した金属層の製造方法を説明するための工程図で
ある。
【0014】図1,図2において、11はコンデンサ素
子で、このコンデンサ素子11は弁作用金属であるタン
タル金属粉末を成形焼結した多孔質の陽極体より陽極導
出線12を導出させ、かつこの多孔質の陽極体の表面に
一般的な方法で誘電体酸化被膜、電解質層、コロイダル
カーボン層を順次形成し、その後、銀塗料層よりなる陰
極層13を形成することにより構成している。14は金
属層であり、この金属層14は丸状に伸ばされた銀線を
利用して円柱状部14aと、この円柱状部14aより大
径の径大部14bができるように金型加工で成形したも
のである。そしてこの金属層14における径大部14b
をコンデンサ素子11の陰極層13における陽極導出線
12の引き出し面と対向する対向面である陰極層側13
aに位置させて、熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂を
主成分とするペースト状の導電性接着剤15で装着し、
その後、ペースト状の導電性接着剤15を熱硬化させる
ことにより陰極導出層16を構成している。
【0015】続いて、陽極導出線12が片側に引き出さ
れるように金属層14と導電性接着剤15とで構成され
る陰極導出層16を含むコンデンサ素子11を、トラン
スファーモールドにより樹脂成形され、かつ完成品の長
さ寸法より長い外装樹脂17で被覆し、その後、外装樹
脂17における陽極導出線12の陽極導出面17aに対
向する面の一部を除去して陰極導出面17bに金属層1
4の一部を露出させて陰極導出層16を表出させる。な
お、このときの金属層14における物理的強度は、樹脂
成形前に比べ樹脂成形後の金属層14は径大部14bの
鍔部分が外装樹脂17に引っ掛かるように包み込まれて
いるため、強固に保持がなされるものである。
【0016】続いて、陽極導出線12、陰極導出面17
bおよび外装樹脂17の表面をブラスト研磨することに
より、それぞれの表面を物理的に粗面化する。そして陽
極導出線12を所定寸法に切断し、その後、PH10〜
12のアルカリ液で脱脂後、外装樹脂17の前記ブラス
ト研磨により物理的に粗面化された表面に、さらにエッ
チング液で化学的に粗面化し、その後、無電解メッキの
前処理となるパラジウムの触媒付与を行い、次に陽極導
出線12と陰極導出層16を含む外装樹脂17の表面に
ニッケル被膜を形成するために無電解ニッケルメッキ液
に浸漬して無電解メッキをした後に選択的に電極形成を
行うことにより陽極金属層18と陰極金属層19を形成
した。更に陽極金属層18と陰極金属層19の半田付け
を確保するために、陽極側半田層20、陰極側半田層2
1を形成することにより、図1に示すチップ状固体電解
コンデンサを完成させた。
【0017】次に、本発明の第2の実施例について図3
と図4を用いて説明する。図3,図4において、31は
コンデンサ素子で、このコンデンサ素子31は弁作用金
属であるタンタル金属粉末を成形焼結した多孔質の陽極
体より陽極導出線32を導出させ、かつこの多孔質の陽
極体の表面に一般的な方法で誘電体酸化被膜、電解質
層、コロイダルカーボン層を順次形成し、その後、銀塗
料層よりなる陰極層33を形成することにより構成して
いる。34は金属層であり、この金属層34は、丸状に
伸ばされた銀線を利用して円柱状部34aと、この円柱
状部34aの一部に形成したくさび状の切り溝34bが
できるように金型加工で成形したものである。そしてこ
の金属層34におけるくさび状の切り溝34bをコンデ
ンサ素子31の陰極層33における陽極導出線32の引
き出し面と対向する対向面である陰極層側33aに位置
させて、熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂を主成分と
するペースト状の導電性接着剤35で装着し、その後、
ペースト状の導電性接着剤35を熱硬化させることによ
り陰極導出層36を構成している。
【0018】続いて、陽極導出線32が片側に引き出さ
れるように金属層34と導電性接着剤35とで構成され
る陰極導出層36を含むコンデンサ素子31を、トラン
スファーモールドにより樹脂成形され、かつ完成品の長
さ寸法より長い外装樹脂37で被覆し、その後、外装樹
脂37における陽極導出線32の陽極導出面37aに対
向する面の一部を除去して陰極導出面37bに金属層3
4の一部を露出させて陰極導出層36を表出させる。な
お、このときの金属層34における物理的強度は樹脂成
形前に比べ樹脂成形後の金属層34はくさび状の切り溝
34bの溝部分で外装樹脂37に引っ掛かるように包み
込まれているため、強固に保持がなされるものである。
【0019】続いて、陽極導出線32、陰極導出面37
bおよび外装樹脂37の表面をブラスト研磨することに
より、それぞれの表面を物理的に粗面化する。そして陽
極導出線32を所定寸法に切断し、その後、PH10〜
12のアルカリ液で脱脂後、外装樹脂37の前記ブラス
ト研磨により物理的に粗面化された表面に、さらにエッ
チング液で化学的に粗面化し、その後、無電解メッキの
前処理となるパラジウムの触媒付与を行い、次に陽極導
出線32と陰極導出層36を含む外装樹脂37の表面に
ニッケル被膜を形成するために無電解ニッケルメッキ液
に浸漬して無電解メッキをした後に選択的に電極形成を
行うことにより陽極金属層38と陰極金属層39を形成
した。更に陽極金属層38と陰極金属層39の半田付け
を確保するために、陽極側半田層40、陰極側半田層4
1を形成することにより、図3に示すチップ状固体電解
コンデンサを完成させた。
【0020】次に、本発明の第1の実施例と第2の実施
例に使用した金属層14,34の寸法形状と製造方法に
ついて、図5と図6を用いて詳しく説明する。
【0021】まず、図5(a)に示したものは本発明の
第1の実施例に使用した金属層14であり、この金属層
14は、円柱状部14aと、この円柱状部14aより大
径の径大部14bとにより構成している。そしてこの金
属層14の各寸法は、A=0.4±0.025mm,B=
0.6±0.05mm,C=0.5±0.025mmであ
る。
【0022】図5(b)に示したものは本発明の第2の
実施例に使用した金属層34であり、この金属層34
は、円柱状部34aと、この円柱状部34aの一部に形
成したくさび状の切り溝34bとにより構成している。
そしてこの金属層34の各寸法は、A=0.4±0.0
25mm,C=0.5±0.025mmである。
【0023】なお、上記した金属層14,34の各寸法
は、上記寸法および寸法公差範囲内に限定されるもので
はなく、あくまでも本発明に使用した一実施例による寸
法値である。この場合、好ましい寸法としては、A寸法
は、コンデンサ素子11,31における陰極層側13
a,33aに装着される金属層14,34の位置におけ
る陰極層13,33の寸法よりも小さくして外装樹脂1
7,37の側面側から露出して外観不良にならない寸法
が好ましく、またC寸法は、完成品の長さ寸法より長い
外装樹脂17,37で被覆し、その後、外装樹脂17,
37における陽極導出線12,32の陽極導出面17
a,37aに対向する面の一部を高速回転するグライン
ダー等による研削により除去して、陰極導出面17b,
37bに金属層14,34の一部が露出するように、つ
まり研削による除去寸法よりも長い状態の設計寸法であ
ればよい。そしてまた径大部14aの鍔部分寸法と、く
さび状の切り溝34bの深さ寸法は、外装樹脂17,3
7がそれぞれの金属層14,34における凹凸部分で引
っ掛かって物理的に金属層14,34が外装樹脂17,
37に強固に保持されるような寸法に設計すれば、金属
層14,34としての強度的な効果が出るものである。
【0024】次に、本発明の第1の実施例に使用した金
属層14の製造方法について図6(a)〜(d)を用い
て説明する。図6(a)〜(d)において、まず(a)
の工程で、直径0.4mmの丸状に伸ばされた銀線を金型
(図示せず)に供給し、そしてこの銀線の先端部のみを
成形金型でたたいて円柱状部14aより大径の径大部1
4bを加工する。その後、(b)の工程で、加工部を除
いて銀線の先端に導電性接着剤15を一定量塗布する。
その塗布する順序について説明すると、まず回転ローラ
51に導電性接着剤15を供給し、ローラ軸52を中心
に回転ローラ51を図中の矢印D方向に回転させること
により、スキージ53によって導電性接着剤15は常時
均一な厚みになるように矯正されて一定厚みとなる。こ
の導電性接着剤15の厚みが均一になった状態で加工部
を除いて銀線の先端、つまり径大部14bの底部に導電
性接着剤15を塗布する。
【0025】この塗布においては、銀線を図中の矢印E
方向に回転ローラ51まで下げて導電性接着剤15を径
大部14bの底部に塗布し、そしてこの導電性接着剤1
5が一定量塗布された後に回転ローラ51から銀線を図
中の矢印F方向に引き上げ、その後、銀線を所望寸法に
切断する。この切断後にコンデンサ素子11に装着する
前の状態を示したものが(c)の工程で、この装着前の
状態では、導電性接着剤15が約0.1mg塗布された
状態となっており、また金属層14はコンデンサ素子1
1の陰極層側13aのほぼ中心になるように機械的に制
御された状態となっているものである。
【0026】次に、(d)の工程で金属層14の先端部
を約50〜75gの加圧力により図中の矢印G方向に加
圧すれば、金属層14と陰極層側13aの界面に電気的
導通を行うための導電性接着剤15は介在されることに
なり、そしてこの加圧により余分な導電性接着剤15は
径大部14bの周面に滲み出ることになる。この後、導
電性接着剤15を熱硬化させることによりコンデンサ素
子11に金属層14が形成される。なお、上記した一連
の(a)〜(d)の工程は、銀線状態あるいは金属層1
4の状態においても、その側面部を機械化したチャック
治具により一定方向で保持して加工・組立を行うように
しているため、金属層14の方向性は必ず一定方向にな
り、その結果、微小な寸法形状の金属層14でありなが
ら、個々にその方向性を一定方向に整列する必要もなく
機械的な自動化が容易となるものである。
【0027】上記本発明の第1および第2の実施例の構
成にもとづいて、6v10μFのチップ状固体電解コン
デンサのサンプルをそれぞれ(n=3000)ずつ試作
するとともに、陰極導出層の構成を変えた以外は本発明
の実施例と全く同じ構成にした従来のチップ状固体電解
コンデンサ(n=3000)を試作し、これらの不良
率、電気特性、実装評価としてのプリント基板のたわみ
試験による破壊限界試験の比較結果を(表1)に示す。
【0028】
【表1】
【0029】(表1)から明らかなように本発明のチッ
プ状固体電解コンデンサは、従来のチップ状固体電解コ
ンデンサに比べて、電気特性{容量(Cap)、損失角
の正接(tanδ)、漏れ電流(LC)}に全く影響を
及ぼすことなく、陰極導出層の気泡発生による不良を大
幅に低減できるものであり、かつ実装評価としてのプリ
ント基板のたわみ試験による破壊限界試験においても本
発明のチップ状固体電解コンデンサは従来のチップ状固
体電解コンデンサに比べて耐久性においても優れている
ものである。
【0030】なお、上記本発明の第1および第2の実施
例における陰極導出層16,36を構成する金属層1
4,34は銀材料に限定されるものでなく、その他の材
料、例えば金、銅、ニッケル、錫の他、これらの材料を
主成分とする合金でも、その効果は本発明の各実施例と
同様のものが得られるものである。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明のチップ状固体電解
コンデンサによれば、コンデンサ素子の陽極導出線の引
き出し面と対向する面に設けられる陰極導出層を、金属
層と導電性接着剤とにより構成しているもので、前記陽
極導出線が片側に引き出されるように陰極導出層を含め
たコンデンサ素子を外装樹脂で被覆する場合、気泡が発
生しない金属層の一部が表出するように被覆しているた
め、従来のような気泡部の表出による外観形状不良や後
工程での化学薬品の侵入によるコンデンサ素子の特性劣
化も未然に防止することができ、これにより、小形で電
気特性ならびに歩留まりにおいて優れ、かつ容易に量産
することができるチップ状固体電解コンデンサを得るこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるチップ状固体電
解コンデンサの断面図
【図2】同チップ状固体電解コンデンサのコンデンサ素
子に金属層を形成した状態を示す断面図
【図3】本発明の第2の実施例におけるチップ状固体電
解コンデンサの断面図
【図4】同チップ状固体電解コンデンサのコンデンサ素
子に金属層を形成した状態を示す断面図
【図5】(a)本発明の第1の実施例におけるチップ状
固体電解コンデンサのコンデンサ素子に使用した金属層
の斜視図 (b)本発明の第2の実施例におけるチップ状固体電解
コンデンサのコンデンサ素子に使用した金属層の斜視図
【図6】(a)〜(d)本発明の第1の実施例における
チップ状固体電解コンデンサのコンデンサ素子に使用し
た金属層の製造方法を説明するための工程図
【図7】従来のチップ状固体電解コンデンサを示す断面
【符号の説明】 11,31 コンデンサ素子 12,32 陽極導出線 13,33 陰極層 14,34 金属層 14a,34a 円柱状部 14b 径大部 34b くさび状の切り溝 15,35 導電性接着剤 16,36 陰極導出層 17,37 外装樹脂 17a,37a 陽極導出面 17b,37b 陰極導出面 18,38 陽極金属層 19,39 陰極金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上岡 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−90089(JP,A) 特開 平7−240346(JP,A) 特開 平7−283082(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/012 H01G 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が表出するように陽極導出線を埋設
    した弁作用金属からなる陽極体に誘電体酸化被膜と電解
    質層および陰極層を設けて構成したコンデンサ素子と、
    このコンデンサ素子の陽極導出線の引き出し面と対向す
    る面に設けられかつ金属層と導電性接着剤とからなる陰
    極導出層と、前記陽極導出線および金属層の一部が表出
    するように前記コンデンサ素子と陰極導出層を被覆する
    外装樹脂と、この外装樹脂の陽極導出面および陰極導出
    面に形成された陽極金属層および陰極金属層とを備え、
    前記金属層を円柱状部とこの円柱状部より大径の径大部
    とにより構成し、かつ前記径大部をコンデンサ素子にお
    ける陰極層側に位置させてなるチップ状固体電解コンデ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 一端が表出するように陽極導出線を埋設
    した弁作用金属からなる陽極体に誘電体酸化被膜と電解
    質層および陰極層を設けて構成したコンデンサ素子と、
    このコンデンサ素子の陽極導出線の引き出し面と対向す
    る面に設けられかつ金属層と導電性接着剤とからなる陰
    極導出層と、前記陽極導出線および金属層の一部が表出
    するように前記コンデンサ素子と陰極導出層を被覆する
    外装樹脂と、この外装樹脂の陽極導出面および陰極導出
    面に形成された陽極金属層および陰極金属層とを備え、
    前記金属層を円柱状部とこの円柱状部の一部に形成した
    くさび状の切り溝とにより構成し、かつ前記切り溝をコ
    ンデンサ素子における陰極層側に位置させてなるチップ
    状固体電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】 一端が表出するように陽極導出線を埋設
    した弁作用金属からなる陽極体に誘電体酸化被膜と電解
    質層および陰極層を設けて構成したコンデンサ素子と、
    このコンデンサ素子の陽極導出線の引き出し面と対向す
    る面に設けられかつ金属層と導電性接着剤とからなる陰
    極導出層と、前記陽極導出線および金属層の一部が表出
    するように前記コンデンサ素子と陰極導出層を被覆する
    外装樹脂と、この外装樹脂の陽極導出面および陰極導出
    面に形成された陽極金属層および陰極金属層とを備え、
    前記金属層は金属線の先端部に径大部加工もしくはくさ
    び状の切り溝加工を施し、その後、この加工部を除いて
    金属線の先端に導電性接着剤を配設し、更にその後、前
    記金属線を所望寸法に切断し、この切断された金属線を
    前記導電性接着剤がコンデンサ素子における陰極層側に
    位置するように陰極層上に装着するようにしたチップ状
    固体電解コンデンサの製造方法。
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