JPH07239747A - ペン入力装置 - Google Patents

ペン入力装置

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JPH07239747A
JPH07239747A JP6028416A JP2841694A JPH07239747A JP H07239747 A JPH07239747 A JP H07239747A JP 6028416 A JP6028416 A JP 6028416A JP 2841694 A JP2841694 A JP 2841694A JP H07239747 A JPH07239747 A JP H07239747A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 システム電源起動時、座標検出パルス増幅器
及びPR信号増幅器の増幅器共通電源はOFF状態であ
る(S1)。ペンスイッチがONすると(S2)共通電
源をONし(S3)、これにて、入力ペンが液晶パネル
に近づくと、PR信号がONする。その後、入力ペンが
液晶パネル近傍から離れてPR信号がOFFすると(S
4)、カウンタをスタートさせ(S5)、カウントが終
了する前にPR信号がON状態となると(S6)、カウ
ンタをリセットして(S8)、S3に戻り、PR信号が
OFFの状態でカウンタがカウントを終了すると(S
7)、共通電源をOFFする。 【効果】 座標検出パルス増幅器及びPR信号増幅器の
消費電力を低減し、かつ、素早い入力に追従可能な、低
消費電力で、高性能のペン入力装置を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペン入力可能なワード
プロセッサやパーソナルコンピュータ等の情報処理装置
に搭載されるペン入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサやパーソナルコ
ンピュータ等の情報処理装置においては、キーボードを
用いたキー入力だけでなく、例えば静電方式表示一体型
タブレットと入力ペンとからなるペン入力装置を用い
た、手書き入力を可能とする装置が開発されている。
【0003】このような静電方式表示一体型タブレット
を用いたペン入力装置では、入力ペンが検出した座標検
出パルスを、増幅器を用いて増幅する必要がある。
【0004】ところが、座標検出パルスを増幅する増幅
器は、比較的大きな電力を消費するため、操作者が入力
ペンを使用していないときにも、座標検出パルス増幅器
の電源をONした状態にしておくと、甚だ電力を無駄に
消費することとなる。
【0005】一方、ペン入力装置としての種類は異なる
が、特開昭63−220195号公報に、入力ペンが液
晶パネルの面上に接しているかどうかにてペン入力操作
が行われているかどうかを検出し、この検出結果に基づ
いて座標検出部の電源をON/OFFし、消費電力の低
減を図ったペン入力装置の構成が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成のように、入力ペンが液晶パネルに接しているかど
うかを検出し、この検出結果に基づいて座標検出パルス
増幅器の電源をON/OFFすると、操作者がペン入力
後、ペンを構えた状態で次の入力に備えて待機している
間に、座標検出パルス増幅器の電源がOFFしてしま
い、次の入力をするときに座標検出パルス増幅器の電源
が安定するまでに時間を要し、座標検出ができなくな
り、素早いペン入力に追従できないといった問題を生じ
る。
【0007】そこで、本発明は、上記課題を鑑みて成さ
れたもので、その目的は、消費電力の低減を図りながら
も、素早い入力に追従可能な、低消費電力、高性能のペ
ン入力装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
ペン入力装置は、上記の課題を解決するために、液晶パ
ネルを利用した静電方式表示一体型タブレットと、入力
ペンと、入力ペンにて検出した座標検出パルスを増幅す
る座標検出パルス増幅手段とを備えたペン入力装置にお
いて、液晶パネルの交流化信号を用いて、入力ペンが液
晶パネルの近傍に位置していることを検出して第1信号
を出力する第1信号出力手段と、この第1信号に基づ
き、入力ペンが液晶パネル近傍にある場合は、上記座標
検出パルス増幅手段の電源をONする一方、入力ペンが
液晶パネル近傍から離間している場合は、上記座標検出
パルス増幅手段の電源をOFFする第1電源制御手段と
が設けられていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明のペン入力装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1記載のペン
入力装置において、上記入力ペンには、操作者にてON
/OFFされるペンスイッチが設けられており、このペ
ンスイッチのONにて、上記第1信号出力手段及び座標
検出パルス増幅手段の電源をONする一方、上記第1信
号から入力ペンが液晶パネル近傍から離れたことを検知
したときに、上記第1信号出力手段の電源をOFFする
第2電源制御手段が設けられていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項3記載の本発明のペン入力装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項2記載のペン
入力装置において、上記第1信号から、入力ペンが液晶
パネル近傍から離間している時間を測定する時間計測手
段が備えられており、上記第2電源制御手段は、この時
間計測手段にて計測された時間が、所定の時間に達した
際に、上記第1信号出力手段の電源をOFFするように
なっていることを特徴としている。
【0011】
【作用】上記の請求項1の構成によれば、第1信号出力
手段が、液晶パネルに印加される交流化信号を用いて、
入力ペンが液晶パネルの近傍に位置していることを検出
して第1信号を出力し、この第1信号に基づいて、第1
電源制御手段が、入力ペンが液晶パネル近傍にある場合
は、上記座標検出パルス増幅手段の電源をONする一
方、入力ペンが液晶パネル近傍から離間している場合
は、上記座標検出パルス増幅手段の電源をOFFするよ
うになっている。ここで、液晶パネルを利用した静電方
式表示一体型タブレットを用いたペン入力装置では、液
晶パネルの交流化信号を利用して入力ペンが液晶パネル
近傍に存在しているかどうかを検出可能である。
【0012】したがって、例えば従来の構成のように、
入力ペンが液晶パネルに接しているかどうかにて座標検
出パルス増幅器の電源をON/OFFすると、入力ペン
が液晶パネルの近傍に存在しているときにも電源がOF
Fされてしまっていたが、これにより、液晶パネルから
離れてはいるが近傍には存在するという状態で座標検出
パルス増幅手段の電源がOFFされるようなことはな
く、入力ペンが液晶パネルから充分に離れた時に、座標
検出パルス増幅手段の電源がOFFされ、入力ペンが液
晶パネルの近傍に位置した時点で、座標検出パルス増幅
手段の電源がONされる。その結果、操作者がペン入力
を行なっていない期間は、座標検出パルス増幅器の消費
電力を低減することが可能で、かつ、入力ペンが液晶パ
ネルに近づいたときに座標検出パルス増幅器の電源をO
Nすることで、素早い入力に追従可能となる。
【0013】上記請求項2の構成によれば、第2電源制
御手段が、入力ペンに設けられたペンスイッチのONに
て、上記第1信号出力手段及び座標検出パルス増幅手段
の電源をONし、上記第1信号から入力ペンが液晶パネ
ル近傍から離間したことを検知したときに、上記第1信
号出力手段の電源をOFFするようになっている。
【0014】したがって、例えば上記請求項1の構成に
おいては、座標検出パルス増幅手段の電源制御のため
に、常に、第1信号出力手段の電源をONしておく構成
も考えられ、そうすると、第1信号出力手段による消費
電力UPを招来する虞があるが、本構成を採用すること
で、操作者がペン入力を行なっていない期間は、座標検
出パルス増幅手段の電源だけでなく、第1信号出力手段
の電源もOFFしておくことができ、さらなる消費電力
の削減が可能となる。
【0015】上記請求項3の構成によれば、上記第2電
源制御手段が、時間計測手段の計測結果から、所定時間
入力ペンが液晶パネル近傍から離間していることを検知
すると、上記第1信号出力手段の電源をOFFするよう
になっている。
【0016】例えば上記請求項2の構成においては、入
力ペンが液晶パネル近傍から離れると即刻、第1信号出
力手段の電源をOFFする構成も考えられ、そうする
と、入力ペンを液晶パネル近傍から離した後、即座に入
力ペンを液晶パネル近傍に戻したとしても、第1信号出
力手段の電源も座標検出パルス増幅手段の電源もOFF
したままであり、再度、ペンスイッチがONされるまで
各増幅器の電源はONされないため、素早いペン入力に
追従できない虞がある。しかしながら、本構成を採用す
ることで、確実に操作者がペン入力を終えたときに第1
信号出力手段の電源をOFFすることが可能となり、こ
れにより、不必要な第1信号出力手段の電源OFFを防
止して、素早いペン入力に追従可能となる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図6に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0018】本実施例に係るペン入力装置は、図2に示
すように、液晶パネル1と、この液晶パネル1に対して
座標入力を可能とする入力ペン4と、座標走査及び座標
検出回路5と、座標検出パルス増幅器6と、PR信号増
幅器7と、電源制御回路8と、電源供給回路9と、増幅
器共通電源111と、CPU12とを備えている。
【0019】上記液晶パネル1は、静電方式表示一体型
タブレットとなっており、座標走査及び座標検出回路5
から、交流化信号100が入力され、交流電圧が印加さ
れる。この液晶パネル1には、コモンドライバ2とセグ
メントドライバ3とがそれぞれ設けられており、コモン
ドライバ2には、座標走査及び座標検出回路5からY座
標走査信号101が、セグメントドライバ3にはX座表
走査信号102が入力される。これら各ドライバ2・3
は、座標検出期間に動作を座標走査モードに切り換え可
能となっている。
【0020】上記入力ペン4には、操作者にてON/O
FFされるペンスイッチ11と、検出電極10とが設け
られている(図3参照)。この検出電極10は、入力ペ
ン4の先端部に露出しており、液晶パネル1に接触した
際に座標検出パルスを検出する。また、この検出電極1
0は、液晶パネル1に印加された交流電圧の反転を検出
するようにもなっており、これに基づいてPR信号(第
1信号)106が生成される。そして、この場合、液晶
パネル1に印加される交流電圧は大きいため、入力ペン
4の検出電極10が液晶パネル1の表面に接していなく
とも、PR信号106を生成することが可能である。そ
して、これら入力ペン4にて検出された信号は、ペン検
出パルス信号104として座標検出パルス増幅器6及び
PR信号増幅器7に入力される。一方、ペンスイッチ1
1のON/OFFを示す、ペンスイッチON/OFF信
号107は、電源制御回路8に入力される。
【0021】上記座標検出パルス増幅器(座標検出パル
ス増幅手段)6は、上記ペン検出パルス信号104に含
まれる座標検出パルスを増幅させ、座標検出パルス信号
105を出力するもので、座標検出パルス信号105
は、座標走査及び座標検出回路5へと出力される。
【0022】上記PR信号増幅器7は、入力ペン4にて
検出された液晶パネル1の交流電圧の反転にて生成され
るPR信号106を増幅させて出力するものであり、即
ち、このPR信号増幅器7と検出電極10とで、本発明
の第1信号出力手段が構成されている。上述したよう
に、液晶パネル1に印加される交流電圧は大きいため、
上記検出電極10は、液晶パネル1の表面に接していな
くともPR信号106を生成することが可能であり、こ
のことから、このPR信号106を液晶パネル1と入力
ペン4との離間距離に応じた信号として利用できる。つ
まり、PR信号106が出力されないときは、液晶パネ
ル1と入力ペン4とが、充分に離れている状態であり、
PR信号106が出力されているときは、入力ペン4が
液晶パネル1の近傍に位置している状態である。そし
て、このPR信号106は、電源制御回路8へと出力さ
れる。
【0023】上記座標走査及び座標検出回路5は、座標
検出期間にコモンドライバ2とセグメントドライバ3の
制御を行なうと共に、座標検出期間を示す信号103を
上記座標検出パルス増幅器6及びPR信号増幅器7へと
出力し、これら各増幅器6・7の制御を行なうものであ
る。さらに、座標検出パルス増幅器6から入力される座
標検出パルス信号105にて座標値を求めるものでもあ
る。
【0024】上記増幅器共通電源111は、座標検出パ
ルス増幅器6及びPR信号増幅器7の共通電源である。
この増幅器共通電源111は、電源制御回路8から出力
される電源制御信号110にて、電源供給回路9を介し
て後述のように制御されるようになっている。
【0025】上記電源制御回路8は、座標検出パルス増
幅器6及びPR信号増幅器7の共通電源111に電力を
供給する電源供給回路9に電源制御信号110を出力
し、共通電源111のON/OFFを制御するものであ
る。この電源制御回路8には、カウンタ8aが内蔵され
ており、このカウンタ8aは、上記座標走査及び座標検
出回路5から入力されるクロック信号108にて動作す
る。即ち、このカウンタ8aと、座標走査及び座標検出
回路5とで、時間計測手段が構成されている。このカウ
ンタ8aは、PR信号増幅器7から出力されるPR信号
106のOFF検出から作動し、電源制御回路8は、こ
のカウンタ8aによるカウント終了後に、電源制御信号
110をOFFして、共通電源111をOFFするよう
になっている。このカウンタ8aのカウンタ値は、図示
しないレジスタの設定を変えることで任意に行なえるよ
うになっており、操作者が、PR信号増幅器7から出力
されるPR信号106のOFF検出から、共通電源11
1をOFFするまでの時間を任意に設定できるようにな
っている。
【0026】また、この電源制御回路8は、制御信号1
09を上記座標走査及び座標検出回路5に出力し、座標
走査及び座標検出回路5から出力される座標検出期間を
示す信号103の出力を制御するようにもなっている。
【0027】上記CPU(Central Processing Unit)1
2は、本ペン入力装置の制御中枢であり、電源制御回路
8に制御信号112を出力すると共に、座標走査及び座
標検出回路5に制御信号113を出力して、電源制御回
路8及び座標走査及び座標検出回路5をそれぞれ制御す
るようになっている。即ち、上記CPU12と、電源制
御回路8と、座標走査及び座標検出回路5とで、本発明
の第1電源制御手段、第2電源制御手段が構成されてい
る。
【0028】次に、図4のタイミングチャートに基づい
て、PR信号106及び座標検出パルス105の検出タ
イミングを説明する。
【0029】座標検出期間を示す信号103は、ONに
て座標検出期間を示し、OFFにて表示期間を示してい
る。表示期間においては、座標走査及び座標検出回路5
から液晶パネル1へと出力される交流化信号100は、
HighからLow 、Low からHighへと交互に反転しており、
座標検出期間では、HighからLow へと強制的に反転され
(図中202)、後はLow に固定される。ペン検出パル
ス信号104は、このような交流化信号100による液
晶パネル電圧の反転にて、反転検出パルス203を検出
し、また、入力ペン4にて押圧された点のY座標とX座
標とを、Y座標検出パルス204、X座標検出パルス2
05として検出する。そして、このようにして反転検出
パルス203を検出することで、PR信号106が出力
され、また、Y座標検出パルス204、及びX座標検出
パルス205が増幅されて座標検出パルス信号105が
出力される。
【0030】次に、図1のフローチャート、及び図5、
図6のタイミングチャートに基づいて、本ペン入力装置
における増幅器共通電源111の制御を説明する。
【0031】尚、ペン入力開始にあたり、予め、S9に
て操作者がカウンタ8aのカウンタの設定値を好みに応
じたものに設定しているものとする。
【0032】図示しないシステム電源が起動されたと
き、座標検出パルス増幅器6及びPR信号増幅器7の増
幅器共通電源111はOFF状態である(S1)。操作
者にて入力ペン4のペンスイッチ11がONされ(S
2)、ペンスイッチON/OFF信号107がONする
と(図5−500)、制御信号109及び電源制御信号
110がONし(図5−501)、共通電源111がO
Nする(S3,図5−502)。これにて、座標検出パ
ルス増幅器6及びPR信号増幅器7が同時にONし、入
力ペン4が液晶パネル1に近づくと、PR信号106が
ONする。その後、入力ペン4が液晶パネル1の近傍か
ら離れてPR信号106がOFFするまで、共通電源1
11をON状態に維持し、PR信号106のOFF(図
6−400)を検出すると(S4)、座標走査及び座標
検出回路5から電源制御回路8にクロック信号108を
入力させ(図6−401)、カウンタ8aをスタートさ
せる(S5)。
【0033】そして、カウントが終了する前に入力ペン
4が液晶パネル1に近づき、PR信号106がONする
と(S6)、カウンタ8aをリセットして(S8)、S
3に戻る。
【0034】一方、PR信号106がOFFの状態でカ
ウンタ8aがカウントを終了すると(S7)、制御信号
109及び電源制御信号110がOFFし(図6−40
3)、共通電源111がOFFする(S1,図6−40
4)。
【0035】以上のように、本実施例においては、入力
ペン4に設けられたペンスイッチ11のONにて、増幅
器共通電源111をONする一方、入力ペン4が液晶パ
ネル1の近傍に位置しているときONし、液晶パネル1
から遠ざかるとOFFするPR信号106から、入力ペ
ン4が液晶パネル1近傍から離れたことを検知すると、
共通電源111をOFFするようになっている。
【0036】したがって、増幅器共通電源111は、ペ
ン入力が開始され、ペンスイッチ11がONされるまで
はOFFしており、ONされた後は、PR信号106が
OFFしたと判断するとOFFされるので、座標検出パ
ルス増幅器6やPR信号増幅器7による消費電力UPを
効果的に抑制して、装置の低消費電力化を図ることが可
能となる。
【0037】しかも、共通電源111をOFFする場
合、電源制御回路8内のカウンタ8aがカウントを終了
し、入力ペン4が液晶パネル1近傍から離れて所定時間
たった時点でOFFするようになっているので、例え
ば、このような措置を設けない場合、入力ペン4を液晶
パネル1近傍から離した後、即刻、PR信号106がO
Nする領域に戻しても、次にペンスイッチ11がONさ
れるまで共通電源111がOFFしたままで、素早いペ
ン入力に追従できないといった事態を招来する虞がある
が、これにて、不必要な共通電源111の電源OFFを
防止して、素早いペン入力に追従可能となる。
【0038】この結果、低消費電力で、高性能のペン入
力装置を得ることができる。
【0039】尚、本実施例では、座標検出パルス増幅器
6とPR信号増幅器7の各電源を共通電源111とし
て、両電源を同時に制御する構成としたが、座標検出パ
ルス増幅器6とPR信号増幅器7の各電源を別々に設
け、PR信号増幅器6の電源をシステム電源の起動と共
にONし、PR信号106のON/OFFに基づいて、
座標検出パルス増幅器6の電源のみを制御する構成とし
てもよい。この場合、上記実施例のように、PR信号増
幅器7の消費電力を低減することはできないが、座標検
出パルス増幅器6の消費電力を低減することは可能であ
り、この構成だけでも、充分に消費電力を低減すること
ができる。また、入力ペン4が液晶パネル1に接触する
前に座標検出パルス6の電源をONすることができるの
で、素早い入力に追従することもできる。
【0040】また、上記実施例中には、具体的数値につ
いては特に言及していないが、PR信号106がOFF
となる液晶パネル1と入力ペン4との離間距離は、通常
数cm程度(1cmm)で、PR信号増幅器7の能力に
て応じて決定されるものである。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のペン入力装置
は、以上のように、液晶パネルの交流化信号を用いて、
入力ペンが液晶パネルの近傍に位置していることを検出
して第1信号を出力する第1信号出力手段と、この第1
信号に基づき、入力ペンが液晶パネル近傍にある場合
は、上記座標検出パルス増幅手段の電源をONする一
方、入力ペンが液晶パネル近傍から離間している場合
は、上記座標検出パルス増幅手段の電源をOFFする第
1電源制御手段とが設けられている構成である。
【0042】これにより、液晶パネルから離れてはいる
が近傍には存在するという状態で座標検出パルス増幅手
段の電源がOFFされるようなことはなく、入力ペンが
液晶パネルから充分に離れた時に、座標検出パルス増幅
手段の電源がOFFされ、入力ペンが液晶パネルの近傍
に位置した時点で、座標検出パルス増幅手段の電源がO
Nされる。その結果、操作者がペン入力を行なっていな
い期間は、座標検出パルス増幅器の消費電力を低減する
ことが可能で、かつ、入力ペンが液晶パネルに近づいた
ときに座標検出パルス増幅器の電源をONすることで、
素早い入力に追従可能となり、低消費電力、高性能のペ
ン入力装置を得ることができるという効果を奏する。
【0043】請求項2記載の本発明のペン入力装置は、
以上のように、上記請求項1記載のペン入力装置におい
て、上記入力ペンには、操作者にてON/OFFされる
ペンスイッチが設けられており、このペンスイッチのO
Nにて、上記第1信号出力手段及び座標検出パルス増幅
手段の電源をONする一方、上記第1信号から入力ペン
が液晶パネル近傍から離れたことを検知したときに、上
記第1信号出力手段の電源をOFFする第2電源制御手
段が設けられている構成である。
【0044】したがって、例えば上記請求項1の構成に
おいては、座標検出パルス増幅手段の電源制御のため
に、常に、第1信号出力手段の電源をONしておく構成
も考えられ、そうすると、第1信号出力手段による消費
電力UPを招来する虞があるが、本構成を採用すること
で、操作者がペン入力を行なっていない期間は、座標検
出パルス増幅手段の電源だけでなく、第1信号出力手段
の電源もOFFしておくことができ、さらなる消費電力
の削減が可能となる。この結果、上記請求項1にて奏す
る効果に加えて、さらなる低消費電力のペン入力装置を
得ることができるという効果を奏する。
【0045】請求項3記載の本発明のペン入力装置は、
以上のように、上記請求項2記載のペン入力装置におい
て、上記第1信号から、入力ペンが液晶パネル近傍から
離間している時間を測定する時間計測手段が備えられて
おり、上記第2電源制御手段は、この時間計測手段にて
計測された時間が、所定の時間に達した際に、上記第1
信号出力手段の電源をOFFするようになっている構成
である。
【0046】例えば上記請求項2の構成においては、入
力ペンが液晶パネル近傍から離れると即刻、第1信号出
力手段の電源をOFFする構成も考えられ、そうする
と、入力ペンを液晶パネル近傍から離した後、即座に入
力ペンを液晶パネル近傍に戻したとしても、第1信号出
力手段の電源も座標検出パルス増幅手段の電源もOFF
したままであり、再度、ペンスイッチがONされるまで
各増幅器の電源はONされないため、素早いペン入力に
追従できない虞がある。しかしながら、本構成を採用す
ることで、確実に操作者がペン入力を終えたときに第1
信号出力手段の電源をOFFすることが可能となり、こ
れにより、不必要な第1信号出力手段の電源OFFを防
止して、素早いペン入力に追従可能となる。この結果、
上記請求項2にて奏する効果に加えて、さらなる高性能
なペン入力装置を得ることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のペン入力装置における処理
動作を示すフローチャートである。
【図2】上記ペン入力装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】上記ペン入力装置に備えられた入力ペンの要部
断面図である。
【図4】上記ペン入力装置における座標検出パルス信号
及びPR信号の検出タイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図5】座標検出パルス増幅器及びPR信号増幅器の電
源制御のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】座標検出パルス増幅器及びPR信号増幅器の電
源制御のタイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 液晶パネル 4 入力ペン 5 座標走査及び座標検出回路(時間計測手段、第1
電源制御手段、 第2電源制御手段) 6 座標検出パルス増幅器(座標検出パルス増幅手
段) 7 PR信号増幅器(第1信号出力手段) 8 電源制御回路(第1電源制御手段、第2電源制御
手段) 8a カウンタ(時間計測手段) 9 電源供給回路 10 検出電極(第1信号出力手段) 11 ペンスイッチ 12 CPU(第1電源制御手段、第2電源制御手
段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶パネルを利用した静電方式表示一体型
    タブレットと、入力ペンと、入力ペンにて検出した座標
    検出パルスを増幅する座標検出パルス増幅手段とを備え
    たペン入力装置において、 液晶パネルの交流化信号を用いて、入力ペンが液晶パネ
    ルの近傍に位置していることを検出して第1信号を出力
    する第1信号出力手段と、 この第1信号に基づき、入力ペンが液晶パネル近傍にあ
    る場合は、上記座標検出パルス増幅手段の電源をONす
    る一方、入力ペンが液晶パネル近傍から離間している場
    合は、上記座標検出パルス増幅手段の電源をOFFする
    第1電源制御手段とが設けられていることを特徴とする
    ペン入力装置。
  2. 【請求項2】上記入力ペンには、操作者にてON/OF
    Fされるペンスイッチが設けられており、 このペンスイッチのONにて、上記第1信号出力手段及
    び座標検出パルス増幅手段の電源をONする一方、上記
    第1信号から入力ペンが液晶パネル近傍から離れたこと
    を検知したときに、上記第1信号出力手段の電源をOF
    Fする第2電源制御手段が設けられていることを特徴と
    する上記請求項1記載のペン入力装置。
  3. 【請求項3】上記第1信号から、入力ペンが液晶パネル
    近傍から離間している時間を測定する時間計測手段が備
    えられており、 上記第2電源制御手段は、この時間計測手段にて計測さ
    れた時間が、所定の時間に達した際に、上記第1信号出
    力手段の電源をOFFするようになっていることを特徴
    とする上記請求項2記載のペン入力装置。
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