JPH07239729A - 携帯形情報処理装置 - Google Patents

携帯形情報処理装置

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JPH07239729A
JPH07239729A JP6052712A JP5271294A JPH07239729A JP H07239729 A JPH07239729 A JP H07239729A JP 6052712 A JP6052712 A JP 6052712A JP 5271294 A JP5271294 A JP 5271294A JP H07239729 A JPH07239729 A JP H07239729A
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JP
Japan
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housing
protective cover
portable information
information processing
processing device
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JP6052712A
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English (en)
Inventor
Chikao Omae
親男 大前
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、入力面を保護する保護カバーの取り
外し作業を簡単に行える携帯形情報処理装置の提供を目
的とする。 【構成】上面(4a)に入力面(55)を有する筐体(2) と、こ
の筐体の入力面を覆う閉じ位置と、入力面を露出させる
開き位置とに亘って回動可能に筐体に連結された保護カ
バー(100) とを備えている。筐体は、一対のヒンジ部材
(84)を有し、これらヒンジ部材は水平なヒンジ軸(85)を
介して回動可能に筐体に支持されている。また、保護カ
バーはヒンジ部材に取り外し可能に連結される一対の連
結部(103,104) を有し、これら連結部はヒンジ部材との
係合を人為的に解除する解除ボタン(110) を夫々備えて
いることを特徴している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筐体の上面に例えば感
圧式のタブレットを有する携帯形の情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、携帯形の文章作成装置やパーソナ
ルコンピュータのような情報処理装置において、情報入
力用のキーボードを感圧式のタブレットに置き換え、ペ
ンによりアクセスを行うようにしたものが種々提供され
ている。
【0003】この入力用のタブレットは、入力面を構成
する透明なフィルム基板と、ガラス基板とを備えてい
る。これら両基板の間には、透明なX軸用電極とY軸用
電極とが挾み込まれており、これら電極の間に絶縁スペ
ーサが介在されている。そして、ガラス基板の下側に
は、上記入力面上に例えばキーボードに相当するキー配
列の画面を表示する液晶表示装置が配置されており、こ
れら液晶表示装置とタブレットとは互いに重ね合わされ
ている。
【0004】このようなタブレットは、フロッピーディ
スク駆動装置や回路基板と共に筐体の内部に収容されて
いる。この筐体は、平坦な上面を有する偏平な箱状をな
しており、この筐体の上面にタブレットの入力面が露出
されている。
【0005】また、この種の情報処理装置は、入力面を
保護するための硬質な保護カバーを備えている。保護カ
バーは、筐体の上面と略同じ大きさを有しており、この
保護カバーは、入力面を覆う閉じ位置と、この入力面を
露出させる開き位置との間に亘って回動可能に上記筐体
に支持されている。
【0006】この保護カバーは、主に情報処置装置を持
ち運ぶ際に、入力面が汚れたり傷付くのを防止するため
のものであるから、ペンを用いてタブレットの入力面を
押圧したり、この入力面上の所定にエリアに文字を手書
き入力する際には、不要となるものである。そのため、
従来の情報処理装置において、保護カバーを必要に応じ
て筐体から取り外せるようにしたものが知られている。
この従来の情報処理装置では、筐体に保護カバーを抜け
止め保持するロック機構が設置されている。このロック
機構は、保護カバーの抜け止めを解除する解除レバーを
有し、この解除レバーは、筐体の周面に露出されてい
る。
【0007】また、ペン入力方式を採用した情報処理装
置は、装置の動作状態を光で表示するインジケータを備
えている。インジケータは、発光ダイオードと、この発
光ダイオードからの光を筐体の外方に導くレンズとを備
えている。このレンズは、オペレータが視認し易いよう
に、筐体の上面に配置されており、上記保護カバーを閉
じ位置に回動させた時には、上記入力面と共に保護カバ
ーで覆い隠されるようになっている。
【0008】一方、携帯形の情報処理装置は、入力した
情報を記憶するためのフロッピーディスク駆動装置を備
えている。フロッピーディスク駆動装置は、フロッピー
ディスクが抜き差しされる開口部を有し、この開口部は
筐体の側面又は前面に開口された挿入口に連なってい
る。
【0009】また、このフロッピーディスク駆動装置
は、挿入されたフロッピーディスクを排出するためのイ
ジェクト機構を備えている。イジェクト機構は、フロッ
ピーディスクを筐体から排出する際に、指先で押圧する
イジェクトレバーを有している。このイジェクトレバー
は、上記挿入口に隣接した位置に配置されており、フロ
ッピーディスク装置から略水平に導出されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】保護カバーを取り外し
可能とした従来の情報処理装置においては、上記のよう
に保護カバーのロックを解除する解除レバーが筐体に取
り付けられている。そのため、保護カバーを筐体から取
り外す際には、まず、一方の手で解除レバーを操作して
上記保護カバーのロックを解除するとともに、他方の手
で保護カバーを握持し、この保護カバーを筐体から分離
させる必要がある。
【0011】したがって、保護カバーのロック解除操作
と、保護カバーの分離操作とを連続した一つの動作で行
うことができず、保護カバーを取り外す際の操作性の点
において、いま一歩改善の余地が残されている。
【0012】また、筐体の上面にインジケータを有する
従来の情報処理装置では、保護カバーを閉じ位置に回動
させると、この保護カバーによってインジケータのレン
ズが覆い隠されてしまう。そのため、保護カバーを閉じ
てしまうと、この保護カバーによってインジケータの発
光が遮られてしまい、例えば電源を切り忘れてもそのこ
とを認識することができなくなる。この結果、無駄な電
力を消費したり、筐体内部の発熱の原因となるといった
問題がある。
【0013】一方、携帯形の情報処理装置では、携帯性
を高めるために筐体を極力軽量化したいといった要請が
ある。そのため、フロッピーディスク駆動装置の前面を
覆う化粧パネルを省略し、その開口部を挿入口に直接連
通させることが考えられている。
【0014】ところが、上記化粧パネルは、イジェクト
レバーが貫通される孔を有して、このイジェクトレバー
を支える機能も有しているので、上記のように化粧パネ
ルを省略すると、イジェクトレバー自体がフロッピーデ
ィスク駆動装置に対し片持ち状態となる。このため、特
にイジェクトレバーが開口部の上部にレイアウトされて
いる場合には、この操作レバー自体が開口部内で浮き上
がっているような取り付け姿勢となってしまう。
【0015】したがって、イジェクトレバーを指先で押
圧する際に、このイジェクトレバーに下向きの押圧力が
加わると、イジェクトレバーが容易に折れ曲がってしま
う虞れがあり、フロッピーディスクの取り出し操作が妨
げられるといった問題がある。
【0016】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、その第1の目的は、取り外し可能な保護
カバーを有する携帯形情報処理装置において、上記保護
カバーの係合解除から取り外しに至る操作を、連続した
一つの動作によって行うことができ、保護カバーの取り
外しを容易に行える構造を得ることにある。
【0017】本発明の第2の目的は、筐体の上面を覆う
保護カバーを有する携帯形情報処理装置において、保護
カバーを閉じ位置に回動させた状態でも、インジケータ
を認識することができ、電源の切り忘れ等を未然に防止
できる構造を得ることにある。
【0018】本発明の第3の目的は、筐体の周面にイジ
ェクトレバーが露出されている携帯形情報処理装置にお
いて、イジェクトレバーに下向きの押圧力が加わった場
合でも、このイジェクトレバーの変形を防止でき、記録
媒体の取り出し動作が損なわれずに済む構造を得ること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の携帯形情報処理装置は、上面
に情報を入力するための入力面を有する箱形の筐体と、
この筐体の入力面を覆う閉じ位置と、上記入力面を露出
させる開き位置とに亘って回動可能に上記筐体に連結さ
れた保護カバーとを備えている。
【0020】そして、上記筐体は、一対のヒンジ部材を
有し、これらヒンジ部材は水平軸回りに回動可能に上記
筐体に支持されているとともに、上記保護カバーは、上
記ヒンジ部材に取り外し可能に係合される一対の連結部
を有し、これら連結部は、上記ヒンジ部材との係合を人
為的に解除する解除手段を夫々備えていることを特徴と
している。
【0021】請求項2によれば、請求項1に記載の各ヒ
ンジ部材は、弾性的に変形が可能な係合突起を有すると
ともに、上記各連結部は、上記係合突起が抜き差し可能
に挿入される筒状部を有し、この筒状部は上記係合突起
が係脱可能に係合される係合孔を有していることを特徴
としている。
【0022】請求項3によれば、請求項2に記載の各解
除手段は、上記連結部の外側面に露出される操作子を有
し、この操作子は、上記係合孔に向けて押し込まれる第
1の位置と、この係合孔から押し出される第2の位置と
の間に亘って移動可能に上記連結部に支持されていると
ともに、この操作子は、上記第1の位置に移動された時
に、上記係合突起を上記係合孔との係合を解除する方向
に押圧する押圧部を備えていることを特徴としている。
【0023】請求項4によれば、請求項2に記載のヒン
ジ部材は、その係合突起を下方に向けた位置まで回動可
能に上記筐体に支持されていることを特徴としている。
【0024】請求項5によれば、請求項1に記載の筐体
は、上記保護カバーを閉じ位置に回動させた時に、この
保護カバーに係脱可能に引っ掛かるラッチ装置を有する
とともに、上記ヒンジ部材は、保護カバーを常時開く方
向に回動付勢されていることを特徴としている。
【0025】請求項6によれば、請求項1に記載のヒン
ジ装置は、上記筐体の後端部に配置され、また、この筐
体は、この筐体をオペレータの手元側が低くなる方向に
傾斜させるためのティルトスタンドを別部品として備え
ており、このティルトスタンドは、上記ヒンジ部材が取
り外し可能に係合される一対の連結部を備えていること
を特徴としている。
【0026】また、上記第2の目的を達成するため、請
求項7に記載の携帯形情報処理装置は、上面およびこの
上面に連なる周面を有し、この上面に情報の入力手段が
配置された箱形の筐体と、この筐体の上面に配置され、
装置の動作状態を光で表示するインジケータと、このイ
ンジケータおよび入力面を覆う閉じ位置と、これらイン
ジケータおよび入力面を露出させる開き位置とに亘って
移動可能に上記筐体に支持された保護カバーとを備えて
いる。
【0027】そして、上記インジケータは、上記筐体の
周面に露出する位置まで延長された延長部を有し、この
延長部は、上記保護カバーを閉じ位置に移動させた状態
でも、この保護カバーから外れて位置されていることを
特徴としている。
【0028】請求項8によれば、請求項7に記載のイン
ジケータは、上記筐体内に配置された光源と、この光源
から発せられた光を筐体の外方に導くレンズとを備えて
おり、このレンズが上記筐体の上面から周面に連続して
露出されていることを特徴としている。
【0029】請求項9によれば、請求項8に記載の筐体
は、商用電源とバッテリとの二種類の電源によって駆動
される機能部品を有し、また、上記光源は、商用電源を
電源とした時に発光する第1の発光ダイオードと、上記
バッテリを電源とした時ならびに機能部品の動作中に発
光する第2のダイオードとを有し、これら第1および第
2のダイオードは、互いに異なる色に発光されることを
特徴としている。
【0030】上記第3の目的を達成するため、請求項1
0に記載の携帯形情報処理装置は、上面および底面に連
なる周面を有し、この周面に記録媒体が抜き差し可能に
挿入される挿入口が開口された箱形の筐体と、この筐体
の内部に設置され、上記挿入口を通じて挿入された記録
媒体を収容するための収容部と、上記挿入口の上側に略
水平に配置され、上記収容部に収容された記録媒体を取
り出す際に指先で押圧するイジェクトレバーとを備えて
いる。
【0031】そして、上記イジェクトレバーは、上記挿
入口内に直接露出される下面を有し、このイジェクトレ
バーが上記挿入口に連続して配置されているとともに、
上記筐体は、上記イジェクトレバーの下面を支える支持
手段を備えていることを特徴としている。
【0032】請求項11によれば、請求項10に記載の
支持手段は、イジェクトレバーの下面を支える支持部
と、この支持部の両端に連なるとともに、上記収容部に
引っ掛かる一対のフック部とを有し、これら支持部およ
びフック部は、一本の線材を折り曲げることで一体に成
形されていることを特徴としている。
【0033】
【作用】請求項1に記載した構成によると、保護カバー
の連結部にヒンジ部材との係合を解除する解除手段が配
置されているので、この連結部を手で握持し、この手の
指先で解除手段を操作することで、この保護カバーの連
結部とヒンジ部材との係合が解除される。そして、この
連結手段を操作した手でそのまま連結部をヒンジ部材か
ら離脱させれば、保護カバーを筐体から取り外すことが
できる。
【0034】したがって、保護カバーとヒンジ部材との
係合解除から取り外しに至る一連の操作を、手を変える
ことなく連続した一つの動作で行うことができる。
【0035】請求項2に記載した構成によれば、係合突
起を筒状部に差し込んだり、あるいは逆に引く抜くだけ
の作業で、保護カバーを筐体に対し着脱することがで
き、面倒な連結作業および連結を解除するための作業が
不要となる。
【0036】請求項3に記載した構成によれば、連結部
を握持した手の指先で操作子を第1の位置に押圧する
と、この操作子の押圧部が係合突起を押圧する。この押
圧により、係合突起が弾性的に変形し、係合孔との係合
が解除される。このため、係合突起と係合孔との係合解
除は、操作子を押圧することでなされるので、連結部を
握持した手の指先を大きくスライドさせたり、折り曲げ
る必要はなく、少ない力で以て簡単に係合突起の係合を
解除することができる。
【0037】請求項4に記載した構成によると、保護カ
バーを筐体から取り外した後、ヒンジ部材を係合突起が
下方を向くような姿勢まで回動させ、この係合突起を保
護カバーの係合孔に再度差し込むようにすれば、保護カ
バーを筐体の底部に重ねた姿勢で、この筐体に連結する
ことができる。このため、保護カバーを必要としない時
に、この保護カバーの紛失を防止できるとともに、保護
カバーの格別な保管場所も必要としない。
【0038】請求項5に記載した構成によれば、保護カ
バーとラッチ装置との係合を解除すると、この保護カバ
ーが開き位置に向けて自動的に回動される。このため、
保護カバーの開操作をワンタッチで行え、操作性が向上
する。
【0039】請求項6に記載した構成によれば、保護カ
バーを筐体のヒンジ部から取り外した後、このヒンジ部
にティルトスタンドの連結脚を連結すれば、保護カバー
の連結部を利用して筐体の後端部にティルトスタンドを
連結することができる。このため、筐体をオペレータの
手元側が低くなる方向に傾斜させることができ、この入
力面上で反射された照明光がオペレータの目に入り難い
ように、入力面の傾斜角度を変えることができる。
【0040】請求項7に記載した構成によれば、保護カ
バーを閉じ位置に移動させた場合でも、インジケータの
延長部が筐体の周面に露出されるので、このインジケー
タからの光が保護カバーによって遮られずに済む。この
ため、保護カバーを閉じても、装置の動作状態を認識す
ることができ、電源の切り忘れ等を未然に防止できる。
【0041】請求項8に記載した構成によれば、レンズ
がインジケータの延長部を構成し、この延長部に光源の
光を導くので、延長部を設けたにも拘らず、光源の数を
増やす必要はない。
【0042】請求項9に記載した構成によれば、電源の
種類によってインジケータの発光色が異なるので、一つ
のインジケータで現在使用中の電源の種類を識別でき
る。このため、電源の種類に応じた複数のインジケータ
が不要となり、部品点数を削減できる。
【0043】請求項10に記載した構成によれば、イジ
ェクトレバーが挿入口内で浮き上がっているような状態
でも、このイジェクトレバーの下面は支持手段によって
支えられる。このため、イジェクトレバーを指先で押圧
する際に、このイジェクトレバーに下向きの押圧力が加
わったとしても、イジェクトレバーが下向きに折れ曲が
るのを防止でき、記憶媒体の取り出し操作を円滑に行え
る。
【0044】請求項11に記載した構成によれば、支持
手段は、一本の線材を折り曲げることで構成されるの
で、構造が単純で安価に提供できる。しかも、全体形状
がコンパクトとなるから、取り付けに場所を取らず、既
存の保持部にも簡単に取り付けることができる。
【0045】
【実施例】以下本発明の一実施例を、ペン入力方式の文
章作成装置に適用した図面にもとづいて説明する。
【0046】図1は、ペン入力方式の文章作成装置1を
示している。この文章作成装置1は、偏平な四角形箱状
をなす筐体2を備えている。この筐体2は、ABS樹脂
のような合成樹脂材料にて構成されている。そして、筐
体2は、図3に示すように、上面が開口されたロアケー
ス3と、このロアケース3の上面開口部を覆うアッパケ
ース4とに分割されており、これら両ケース3,4は互
いにねじ止めされている。
【0047】ロアケース3は、矩形状をなす平坦な底面
3aと、この底面3aの四つの周縁部に連なる周面3b
とを有している。アッパケース4は、矩形状をなす平坦
な上面4aと、この上面4aの四つの周縁に連なる周面
4aとを有している。これらロアケース3の周面3bと
アッパケース4の周面4bとは、面一に連続されてお
り、これら周面3b,4bによって筐体2の前面、左右
の側面および後面が構成されている。
【0048】図6に示すように、筐体2の内部には、機
能部品としてのフロッピーディスク駆動装置7(以下F
DDと称する)が収容されている。FDD7は、箱状を
なす金属製のケーシング8を備えている。図10に示す
ように、ケーシング8の内部には、回路基板9や図示し
ないディスク駆動機構が収容されている。ケーシング8
の一端には、フロッピーディスク10を出し入れする開
口部11が形成されているとともに、この開口部11を
開閉するシャッター12が支持されている。
【0049】また、ケーシング8には、金属製のブラケ
ット13がねじ止めされている。ブラケット13は、図
13に示すように、ケーシング9の上面に重ねられる基
部13aを有し、この基部13aの一端縁部には、上向
きに折り曲げられたフランジ部14が形成されている。
このフランジ部14は、上記開口部11の上側に位置さ
れている。
【0050】ブラケット13は、そのフランジ部14側
の端部に一対の舌片13b,13cを有している。舌片
13b,13cは、ケーシング8の側方に張り出してお
り、これら舌片13b,13cをロアケース3にねじ止
めすることで、ケーシング8がロアケース3に固定され
ている。このケーシング8の開口部11は、筐体2の右
側面に隣接されており、この筐体2の右側面には、フロ
ッピーディスク10の挿入口15が開口されている。こ
の挿入口15は、ケーシング8の開口部11に連なって
いる。このため、本実施例の場合は、FDD7のケーシ
ング8が、筐体2の内部にフロッピーディスク10を収
容するための収容部を構成している。
【0051】なお、通常のFDD7は、開口部11の周
囲を取り囲む化粧パネルを備えているが、本実施例の場
合は、FDD7をより軽量化することを目的として、こ
の化粧パネルが除去されている。このことから、ケーシ
ング7の開口部11は、筐体2の挿入口15に直接連な
っている。
【0052】FDD7は、ケーシング8内に収容された
フロッピーディスク10を排出するためのイジェクト機
構18を備えている。このイジェクト機構18は、従来
周知のものと同様の構成であり、上記ケーシング8の内
部に収容されたスライド板19を有している。スライド
板19は、図10に示すように、薄い金属板にて構成さ
れている。このスライド板19は、ケーシング8の上面
に沿って水平に配置されており、上記フロッピーディス
ク10の挿入方向に沿ってスライド可能となっている。
【0053】図9に示すように、スライド板19は、イ
ジェクトレバー20を一体に備えている。イジェクトレ
バー20は、フロッピーディスク10を取り出す際に指
先で押圧するためのもので、上記開口部11から突出さ
れている。そして、イジェクトレバー20の突出部分の
外周面は、合成樹脂製のキャップ21によって覆われて
いる。キャップ21は、図7に示すように、上記挿入口
15を通じて筐体2の右側方に突出されており、この挿
入口15の開口上縁には、キャップ21を逃げる切り欠
き15aが形成されている。切り欠き15aは、挿入口
15に連続して開放されており、この切り欠き15aを
通じてキャップ21の下面21aが挿入口15にそのま
ま露出されている。
【0054】このため、キャップ21は、挿入口15の
内側で浮き上がった姿勢で配置されている。
【0055】図8に示すように、FDD7のブラケット
13には、上記キャップ21を支える支持金具24が取
り付けられている。支持金具24は、一本の小径な金属
線を折り曲げて構成したもので、上記キャップ21の下
面21aに接する支持部25と、この支持部25の両端
部に連なる一対の脚部26a,26bとを備えている。
脚部26a,26bは、キャップ21の両側を通って上
方に延びており、これら脚部26a,26bの上端に
は、クランク状に曲げられたフック部27a,27bが
形成されている。フック部27a,27bは、上記ブラ
ケット13のフランジ部14に引っ掛けられている。そ
して、フック部27a,27bをフランジ部14に引っ
掛けると、支持部25がキャップ21の下面21aに接
触又は近接し、このキャップ21を下方から支えるよう
になっている。
【0056】このような構成において、FDD7に差し
込まれたフロッピーディスク10を取り出す際には、筐
体2の挿入口15から突出されているキャップ21を指
先で押圧する。この押圧により、スライド板19が押し
込まれ、イジェクト機構18が動作されるので、フロッ
ピーディスク10が開口部11および挿入口15を通じ
て筐体2の右側方に押し出される。
【0057】この場合、キャップ21は、挿入口15の
内側において浮き上がった姿勢で配置されているので、
このキャップ21を押圧する際に、キャップ21を下向
きに押圧するような外力が加わると、薄い金属板からな
るイジェクトレバー20が折れ曲がる虞れがあり得る。
【0058】しかるに、上記構成においては、FDD7
のブラケット13に、キャップ21の下方に回り込む支
持金具24が取り付けられているので、キャップ21が
下向きに押圧された場合には、このキャップ21の下面
21aが支持金具24の支持部25によって支えられ
る。このため、キャップ21を通じてイジェクトレバー
20に加わる下向きの押圧力は、支持金具24の支持部
25を通じてブラケット13に逃され、この支持金具2
4が上記外力に対向することになる。
【0059】したがって、イジェクトレバー20の変形
を防止することができ、フロッピーディスク10の取り
出し操作を円滑に行うことができる。
【0060】また、支持金具24は、細い金属線を折り
曲げただけの単純なものであるから、部品単価も安く、
コスト的な面でも問題は生じない。その上、支持金具2
4は、フック部27a,27bをブラケット13のフラ
ンジ部14に引っ掛けるだけの作業で取り付けが完了す
るので、筐体2への組み込みも容易に行えるとともに、
支持金具24自体がコンパクトであるから、取り付け場
所も少なくて済み、既存のFDD7にも容易に対応でき
るといった利点がある。
【0061】なお、支持金具は、金属線を折り曲げた構
成に制約されるものではなく、例えばキャップが嵌合可
能な孔と、ケーシングに引っ掛かる係止部とを有するよ
うな板金材にて構成しても良い。
【0062】図6に示すように、ロアケース6の内部に
は、メイン回路基板31、電源基板32およびメモリ基
板33が収容されている。メイン回路基板31および電
源基板32は、ロアケース3の底面3a上において、F
DD7の前側から左側に生じたスペースに設置されてお
り、これらメイン回路基板31および電源基板32は、
ロアケース3の底面3aにねじ止めされている。これら
両基板31,32は、図示しないスタッキングコネクタ
を介して互いに接続されている。そして、このメイン回
路基板31に上記FDD7が接続されているとともに、
電源基板32の右端部には、商用電源の電源プラグが接
続される電源コネクタ35が配置されている。この電源
コネクタ35は、筐体2の右側面に露出されている。。
【0063】メモリ基板33は、上記FDD7の上面に
配置されている。メモリ基板33は、FDD7のブラケ
ット13と共にロアケース3にねじ止めされており、こ
のメモリ基板33は、図示しないスタッキングコネクタ
を介してメイン回路基板31に接続されている。
【0064】なお、上記各回路基板31,32,33に
は、夫々ICチップに代表される各種の回路部品34が
実装されている。
【0065】また、図3に示すように、電源基板32に
あっては、そのロアケース3の底面3aと対向し合う下
面に回路部品34が実装されており、この回路部品34
の中には、動作中に高周波ノイズを発する部品が含まれ
ている。このため、図11の(B)に示すように、ロア
ケース3の底面3aには、高周波ノイズの漏洩を防止す
る導電製のシールド板36が取り付けられている。シー
ルド板36は、例えば厚みが0.1mmのアルミニウム
板にて構成されている。このシールド板36は、底面3
aに接着される基板部36aと、この基板部36aの一
側に連なるとともに、上記FDD7の側面に重なり合う
起立片部36bとを有し、断面L形に折り曲げられてい
る。そして、このシールド板36は、底面3a上にセッ
トした時に、上記L形に曲げられるようになっている。
【0066】すなわち、シールド板36は、ロアケース
3にセットする以前は、図11の(A)に示すように、
基板部36aと起立片部36bとが面一に連続するよう
な平坦な板状をなしている。基板部36aの裏面には、
予め両面接着テープ38が接着されており、この基板部
36aと起立片部36bとの境界部分には、ミシン目状
の多数のスリット37aを有する折り曲げ線37が形成
されている。そして、このようなシールド板36は、そ
の基板部36aの両面接着テープ38を帯状の剥離台紙
39の表面に貼り付けることで、この剥離台紙39上に
間隔を存して複数枚づつ配置されている。
【0067】シールド板36をロアケース3にセットす
るには、まず、一枚のシールド板36を薄利台紙39か
ら剥がし、その基板部36aの両面接着テープ38を底
面3aに貼り付ける。基板部36aを底面3aにセット
すると、折り曲げ片部36bの下面がFDD7に接触
し、この折り曲げ片部36bが折り曲げ線37を支点と
して上向きに折り曲げられ、FDD7の側面に接触す
る。
【0068】したがって、上記構成のシールド板36に
よれば、基板部36aを底面3aに貼り付けると、折り
曲げ片部36bがFDD7の側面に沿うように上向きに
折れ曲がる。このため、予めL形に曲げられたシールド
板を、その都度接着剤やテープを介してロアケース3の
底面3a上にセットする必要はなく、作業性が向上す
る。
【0069】また、シールド板36は、ロアケース3に
セットする以前では、平坦な板状をなし、しかも、剥離
台紙39に複数枚づつ貼り付けられた状態で供給される
ので、L形に曲げられたシールド板を多数用意する必要
はなく、保管スペースが少なくて済むといった利点があ
る。
【0070】図3や図6に示すように、ロアケース3の
前端部には、バッテリ収容部42が形成されている。バ
ッテリ収容部42は、ロアケース3の全幅に亘るととも
に、このロアケース3の底面3aから前面に亘って連続
して開放するような凹所にて構成されている。このバッ
テリ収容部42の開口端は、取り外し可能なバッテリカ
バー43によって覆われている。
【0071】バッテリ収容部42は、ロアケース3の底
面3aから上向きに延びる起立壁44と、この起立壁4
4の上端とロアケース3の前面とを結ぶ天井壁45とに
よって定められている。起立壁44および天井壁45
は、バッテリ収容部42を筐体2の内側において区画し
ており、このバッテリ収容部42には、充電式のニッカ
ドバッテリ46が収容されている。ニッカドバッテリ4
6は、文章作成装置1を商用電源が得られない場所で使
用する際に、その駆動用電源となるもので、リード線4
7を介して上記電源基板32に接続されている。
【0072】したがって、本実施例の文章作成装置1
は、商用電源およびニッカドバッテリ46の二種類の電
源で駆動されるようになっている。
【0073】図3に示すように、アッパケース4には、
タッチパネル方式の位置情報入力装置50が取り付けら
れている。この入力装置50は、感圧式のタブレット5
1と、液晶表示装置(LCD)52とを備えている。タ
ブレット51は、図12に概略的に示すように、透明な
フィルム基板53とガラス基板54とを有している。フ
ィルム基板53の表面は、位置情報を入力するための平
滑な入力面55を構成している。これら基板53,54
の間には、X軸用の透明電極56とY軸用の透明電極5
7とが配置されており、これら透明電極56,57の間
には、絶縁スペーサ58が介在されている。絶縁スペー
サ58は、非入力操作時において、X軸用の透明電極5
6とY軸用の透明電極57との接触を防止している。
【0074】このため、図1に示すように、タブレット
51の入力面55をペン59で押圧すると、その押圧位
置に対応した部分の絶縁スペーサ58が変形し、X軸用
の透明電極56とY軸用の透明電極57とが接触するよ
うになっている。
【0075】液晶表示装置52は、ガラス基板54の下
方に配置されている。この液晶表示装置52は、入力面
55上に例えばキーボードに相当するキー配列の画面を
表示するフラットな表示パネル60を有している。ま
た、図3に示すように、表示パネル60の下方には、バ
ックライト装置61が配置されている。バックライト装
置61は、表示パネル60の下面と対向し合う導光板6
2と、この導光板62の一側縁部に沿って配置されたけ
い光ランプ63とを備えている。導光板62の表示パネ
ル60とは反対側の面は光反射面となっている。このた
め、けい光ランプ63からの光が導光板62内に入射さ
れると、この光は光反射面で反射されて表示パネル60
に向かい、この表示パネル60を下方から照らすように
なっている。
【0076】図3に示すようにタブレット51、液晶表
示装置52およびバックライト装置61は、合成樹脂製
のフレーム65に支持されている。フレーム65は、タ
ブレット51、液晶表示装置52および導光板62を取
り囲む枠部66を有し、この枠部66がアッパケース4
の内面に突設した係止爪67に取り外し可能に係合され
ている。この係合により、入力装置50は、そのタブレ
ット51の入力面55をアッパケース4の上面4aに向
けた姿勢で、このアッパケース4に支持されている。そ
して、このアッパケース4の上面には、入力面55を露
出させる矩形状の開口部68が形成されている。
【0077】図13に示すように、FDD7のブラケッ
ト13は、筐体2の後面に沿って左右方向に延びる支持
ステー72を一体に備えている。この支持ステー72の
上面には、合成樹脂製のペンホルダ73が取り付けられ
ている。ペンホルダ73は、上向きに開放された収容凹
部74を有し、この収容凹部74にペン59が取り外し
可能に収容されるようになっている。そして、ペンホル
ダ73は、筐体2の後面に開口された開口部75を通じ
て筐体2の後方に突出されている。
【0078】支持ステー72には、左右一対のヒンジ装
置76,77が取り付けられている。ヒンジ装置76,
77は、ペンホルダ73の左右両側に位置されており、
これらヒンジ装置76,77の構成は、左右共通である
ため、右側のヒンジ装置77を代表して説明する。
【0079】図15に示すように、ヒンジ装置77は、
合成樹脂製のホルダ80を備えている。ホルダ80は、
支持ステー72の上面に載置される支持片81a,81
bを有し、これら保持片81a,81bが支持ステー7
2にねじ82を介して固定されている。ホルダ80は、
筐体2の後方に向けて開口する筒状をなしており、この
ホルダ80の後端開口部には、左右一対の支持ステー8
3a,83bが一体に突設されている。支持ステー83
a,83bは、開口部75を通じて筐体2の後方に突出
されている。支持ステー83a,83bの間には、合成
樹脂製のヒンジ部材84が介在されている。ヒンジ部材
84は、ヒンジ軸85を介して支持ステー83a,83
bに支持されている。このヒンジ軸85は、筐体2の左
右方向に沿って水平に延びており、上記ヒンジ部材84
は、ヒンジ軸85を中心に上下方向に回動されるように
なっている。また、図17に示すように、ヒンジ軸85
は、ヒンジ部材84に対し偏心して位置されており、ヒ
ンジ部材84が支持ステー83a,83bよりも上方に
ずれている。
【0080】図14に示すように、ヒンジ部材84は、
ペンホルダ73とは反対側に張り出すアーム部86を有
している。アーム部86の先端には、ヒンジ部材84と
の間で右側の支持ステー83bを挾み込む方向に延長さ
れた第1の延長部87が形成されている。この第1の延
長部87の先端には、支持ステー83bとは反対側に向
けて延長された第2の延長部88が連続して形成されて
いる。第2の延長部88の先端には、係合突起90が一
体に形成されている。係合突起90は、第1の延長部8
7と略平行に配置されており、この係合突起90の右側
面には、係合爪91が突設されている。この係合突起9
0は、その少なくとも係合爪91を有する先端部分が第
1の延長部87に接離する方向に弾性変形が可能となっ
ている。そして、係合突起90の第1の延長部87との
対向面には、リブ状のガイド壁92が突設されている。
【0081】ホルダ80の内部には、押圧子95が収容
されている。押圧子95は、ヒンジ部材84に接離する
方向に前後にスライド可能となっており、この押圧子9
5は、スプリング96により後方に向けて付勢されてい
る。この付勢により、押圧子95の後面は、ヒンジ部材
84に常時接している。
【0082】また、ヒンジ部材84における押圧子95
との接触面は、カム面97をなしている。カム面97
は、図17に示すように、円弧状に湾曲された第1のカ
ム部97aと、この第1のカム部97に連続する平坦な
第2のカム部97bとを有している。このため、図17
の矢印Xに示すように、ヒンジ部材84がその係合突起
90を上向きにした姿勢に回動された時には、第1のカ
ム部97aの端部が押圧子95に接触する。この際、ヒ
ンジ部材84は上方に偏心しているので、このヒンジ部
材84は、上記押圧子95による押圧に伴って、その係
合突起90が後方を向く方向に強制的に回動させるよう
な力を受けるようになっている。また、図17の矢印Y
に示すように、係合突起90が下方を向く姿勢までヒン
ジ部材84が回動された時には、平坦な第2のカム部9
7bが押圧子95に接触し、ヒンジ部材84が上記回動
姿勢に保持されるようになっている。
【0083】一方、筐体2は、入力面55を保護する合
成樹脂製の保護カバー100を備えている。保護カバー
100は、アッパケース4の上面4aおよびロアケース
3の底面3aと略同じ大きさを有するカバーパネル10
1を有し、このカバーパネル101の一端部には、上記
ペンホルダ72を上方から覆うペンカバー部102が一
体に形成されている。
【0084】ペンカバー部102の左右両端部には、上
記ヒンジ装置76,77に取り外し可能に連結される連
結部103,104が一体に形成されている。これら連
結部103,104は、左右共通の構成であるので、右
側の連結部104を代表して説明する。図16に示すよ
うに、連結部104は、ペンカバー部102と直交する
方向に突出する中空の筒状部106を有し、この筒状部
106の内部に上記ヒンジ装置77の係合突起90が挿
脱可能に差し込まれるようになっている。
【0085】筒状部106の右側面には、係合孔107
が開口されている。この係合孔107の開口縁部には、
上記筒状部106に係合突起90を差し込んだ時に、こ
の係合突起90の係合爪91が係脱可能に係合するよう
になっている。この係合により、保護カバー100がヒ
ンジ装置76,77に連結される。そして、本実施例の
場合は、係合突起90を筒状部106に差し込むと、係
合突起90のガイド壁92が筒状部106の内面に接触
し、この係合突起90を係合孔107が開口された筒状
部106の内面に押し付ける方向に強制的に押圧するよ
うになっている。この押圧により、係合爪91と係合孔
107との係合がより確実になされ、筒状部106から
の係合突起90の抜け出しが防止されている。
【0086】そして、保護カバー100は、ヒンジ装置
76,77のヒンジ軸85を支点として上記入力面55
を含むアッパケース4の上面4aを覆う閉じ位置と、こ
れら入力面55および上面4aを露出させて、この上面
4aの後方で起立する開き位置とに亘って回動可能に上
記筐体2に支持されている。この保護カバー100を閉
じ位置に回動させた状態では、ペンカバー部102がペ
ンホルダ73の収容凹部74を上方から覆い隠すように
なっている。
【0087】図16に示すように、筒状部106には、
係合孔107と係合爪91との係合を解除するための解
除ボタン110が取り付けられている。解除ボタン11
0は、筒状部106の右側面に配置されており、文章作
成装置1の右側方に向けて露出されている。解除ボタン
110は、係合孔107側の一端部に一対の係止突起1
11a,111bを有している。係止突起111a,1
11bは、上記係合爪91の両側において、係合孔10
7の開口縁部に引っ掛かっており、これにより、解除ボ
タン110が筒状部106に支持されている。そして、
この場合、係止突起111a,111bと係合孔107
との間には、遊びが存在し、この遊びの分だけ解除ボタ
ン110の一端部を係合孔107内に押し込めるように
なっている。
【0088】そのため、解除ボタン110は、その一端
部が係合孔107内に押し込まれる第1の位置と、この
一端部が係合孔107から右側方に押し出される第2の
位置とに亘って移動可能に上記筒状部106に支持され
ている。
【0089】また、解除ボタン110は、係合孔107
に臨む一端部に、この係合孔107に向けて突出する押
圧突起112を備えている。この押圧突起112は、係
合突起90の先端部に対向されている。このことから、
係合突起90が筒状部106に差し込まれている状態に
おいて、解除ボタン110を第1の位置に押し込むと、
図15の(B)に示すように、押圧突起112が係合突
起90を係合孔107から離間する方向に押圧するよう
になっている。この押圧により、係合突起90が弾性的
に変形し、その係合爪91が係合孔107から離脱され
る。
【0090】したがって、解除ボタン110を第1の位
置に押圧したままの状態で、筒状部106を係合突起9
0から引き抜けば、保護カバー100を筐体2から取り
外すことができる。
【0091】図20に示すように、本実施例の文章作成
装置1は、筐体2をオペレータの手元側が低くなる方向
に傾斜させるティルトスタンド118を別部品として備
えている。ティルトスタンド118は、上下方向に延び
る左右一対の脚部119a,119bと、これら脚部1
19a,119bの下端部間を結ぶ連結脚部120とを
備えている。脚部119a,119bの上端部は、夫々
上記係合突起90が挿脱可能に挿入される筒状の連結部
121をなしている。この連結部121は、上記保護カ
バー100の連結部103,104と同一の構成を有す
るため、その説明を省略する。
【0092】また、連結部121の側面には、この連結
部121と係合突起90との係合を解除するための解除
ボタン122が夫々取り付けられている。この解除ボタ
ン122にあっても、上記保護カバー100の解除ボタ
ン110と同一の構成を有するため、その説明を省略す
る。
【0093】ティルトスタンド118を使用するには、
まず、筐体2から保護カバー100を取り外す。そし
て、各ヒンジ装置76,77のヒンジ部材84を、その
係合突起90が下方を向く姿勢に回動させ、この係合突
起90を脚部119a,119bの上端の連結部121
に差し込む。このことにより、係合突起90が連結部1
21に結合され、この状態で筐体2をティルトスタンド
118と共に机面に置けば、図21に示すように、筐体
2はその手元側が低くなるように傾斜された姿勢に保持
される。
【0094】したがって、この構成によれば、本来保護
カバー100を取り付けるためのヒンジ装置76,77
を利用して筐体2にティルトスタンド118を連結する
ことができ、このティルトスタンド118を取り付ける
ための専用の構造が不要となる。
【0095】また、筐体2を手元側が低くなる姿勢に傾
斜させることができるので、入力操作をする際に、入力
面55で反射された照明光がオペレータの目に入り難い
ように、この入力面55の傾斜角度を変えることができ
る。このため、入力面55が見易くなり、入力操作性が
向上する。
【0096】さらに、取り外した保護カバー100を筐
体2から取り外した時に、図23に示すように、ヒンジ
部材84を反転させて、その係合突起90を下向きの姿
勢に保持するとともに、取り外した保護カバー100を
上下反転させ、この保護カバー100の筒状部106に
上方から係合突起90を差し込むようにすれば、保護カ
バー100をロアケース3の底面3aを覆うような姿勢
で筐体2に連結することができる。
【0097】このため、入力面55を露出させたまま、
保護カバー100を筐体2に重ね合わせておくことがで
きる。よって、保護カバー100を必要としない時に、
この保護カバー100の紛失を防止できるとともに、保
護カバー100の保管場所も必要としないといった利点
がある。
【0098】ところで、図1に示すように、保護カバー
100は、開き位置に回動させた時にオペレータと対向
し合う内面に、手書き入力の仕方を示す文字、マーク、
図形等の表示130が描かれているとともに、保護カバ
ー100の外面は図示しない装飾用の模様が描かれてい
る。これら表示130や模様は、従来では保護カバー1
00を型成形した後、この成形品の内面に上記表示13
0を印刷したり、外面に模様を塗装するようにしていた
が、本実施例では、保護カバー100の射出成形時に、
上記表示130や模様をインモールド成形によって一体
に成形している。
【0099】具体的には、図24に示すように、保護カ
バー100は、透明なガラス繊維強化ポリカーボネート
系樹脂を射出成形した成形品100aにて構成され、、
この成形品100aの外表面に上記表示130のインキ
層131と、模様のインキ層132とが重ねて転写され
ている。この二種類のインキ層131,132を成形品
100aに転写するには、図24の(A)に示すよう
に、上記インキ層131,132を有する転写用のベー
スフィルム133を用意し、このベースフィルム133
を射出成形用の金型のパーティング面に装着する。この
ベースフィルム133としては、ポリエチレンテフタレ
ート樹脂が望ましい。この状態で、金型内に溶融された
高温のガラス繊維強化ポリカーボネート系樹脂を注入す
ると、この樹脂の表面に上記インキ層131,132が
一体に熱転写される。
【0100】そして、ガラス繊維強化ポリカーボネート
系樹脂による成形品100aは透明であるから、図24
の(B)に示すように、内側のインキ層131を成形品
100aを挾んだ反対側から透視することができ、この
成形品100aの射出成形と同時に、上記表示130や
模様を得ることができる。
【0101】保護カバー100い描かれている表示13
0や模様を、印刷あるいは塗装によって得ていた従来の
方法では、特に表示130や模様が種々の色を用いて描
かれている場合に、成形品100aの内面および外面に
何回も印刷や塗装を施す必要があり、その分、工程数が
増えてコスト高となる。
【0102】しかるに、上記のようなインモールド成形
法によって保護カバー100を成形すれば、表示130
や模様に多くの色が用いられている場合でも、保護カバ
ー100の成形と同時に表示130や模様を得ることが
できる。このため、保護カバー100の製造工程が簡素
化され、コストを低減することができる。
【0103】また、ガラス繊維強化ポリカーボネート系
樹脂は、ABS樹脂等に比較して剛性が高いので、保護
カバー100の内面に補強板を貼り付ける必要もない。
このため、補強板の分だけ部品点数を削減でき、この点
でもコストの低減に寄与する。
【0104】なお、本実施例の場合、保護カバー100
の内面には、多数の皺を形成する、いわゆるシボ加工が
施されている。このため、保護カバー100の内面上の
で光の反射が抑えられて、上記表示130の視認性が高
められている。
【0105】図1や図5に示すように、筐体2の前面に
は、保護カバー100を閉じ位置に保持するラッチ装置
140が取り付けられている。ラッチ装置140は、図
26に示すように、ロアケース3の前端部に取り付けら
れるラッチベース141と、このラッチベース141に
左右方向にスライド可能に支持されたラッチ142とを
備えている。これらラッチベース141およびラッチ1
42は、共に合成樹脂材料にて構成されている。
【0106】ラッチベース141は、ロアケース3の左
右方向に延びており、このラッチベース141の中央部
にはラッチ142がスライド可能に嵌合される嵌合凹部
143が形成されている。嵌合凹部143は、図28に
示すように、ラッチベース141の前面および上面に連
続して開放されている。この嵌合凹部143は、底面1
43aと、この底面143aに連なる後面143bとを
有し、この後面143bには、左右一対の切り欠き14
4a,144bが形成されている。また、嵌合凹部14
3の底部の中央部には、前方に向けて開口するガイド溝
145が形成されている。
【0107】ラッチ142は、前面壁147aと、この
前面壁147aの上端に連なる上面壁147bとを有し
ている。前面壁147aの内面には、切り欠き144
a,144bの下縁部にスライド可能に引っ掛かる一対
の係止爪149a,149bが突設されている。また、
前面壁147aの下端部には、ガイド溝145にスライ
ド可能に嵌合するガイド突起150が突設されている。
そのため、ラッチ142は、ガイド突起150をガイド
溝145に嵌め込んだ後、係止爪149a,149bを
切り欠き144a,144bの下縁部に引っ掛けること
で、ラッチベース141に左右にスライド可能に支持さ
れている。
【0108】ラッチ142の上面壁147bには、上記
保護カバー100に突設した係止部151が入り込むロ
ック凹部152が形成されている。ラッチ142は、ロ
ック凹部152が係止部151に引っ掛かるロック位置
と、このロックを解除する解除位置との間に亘って左右
にスライドされるようになっている。そして、本実施例
の場合は、ラッチ142が左側にスライドされた時がロ
ック位置であり、このラッチ142が右側にスライドさ
れた時がロック解除位置となるように規定されている。
【0109】図27に示すように、ラッチ142の内側
には、スライドピン155が取り付けられている。スラ
イドピン155は、その中間部にばね受け部156を備
えている。ばね受け部156は、上面壁147bに形成
された切り欠き157に係脱可能に引っ掛かっており、
このことにより、スライドピン155とラッチ142と
が一体にスライドされるようになっている。
【0110】スライドピン155の両端部は、ラッチ1
42の左右両側に突出されている。スライドピン155
の両端部は、嵌合凹部143の左右両端部に形成した略
U字形の切り欠き157a,157bを貫通してラッチ
ベース141の内側に突出されている。そして、このス
ライドピン155の外周上には、圧縮コイルばね160
が装着されている。圧縮コイルばね160は、ばね受け
部156よりも右側に位置されており、上記スライドピ
ン155をラッチ142に装着した状態においては、ば
ね受け部156と上記右側の切り欠き157bの周縁部
との間で挾み込まれている。
【0111】このため、圧縮コイルばね160は、スラ
イドピン155を介して上記ラッチ142を常時左方向
に押圧しており、この押圧によりラッチ142がロック
位置に保持されている。
【0112】図27の(B)(C)に示すように、圧縮
コイルばね160は、そのばね受け部156側とは反対
側の端部に、巻き径の大きな大径部161を備えてい
る。大径部161は、上記切り欠き157bの周縁部よ
りも、その外側にずれた位置に引っ掛かっている。この
ため、ラッチ142をロック解除に向けてスライドさせ
た時に、圧縮コイルばね160の端部が切り欠き157
bとスライドピン155との間に噛み込まれずに済み、
ラッチ142の円滑なスライドが保障されている。
【0113】図26に示すように、ロアケース3の前端
部には、ラッチベース141の下縁部を受ける取り付け
座164が形成されている。この取り付け座164の左
右両側には、左右一対の位置決め壁165a,165b
が形成されており、この位置決め壁165a,165b
にラッチベース141の左右両端部の位置決め突起16
6a,166bが係脱可能に引っ掛かるようになってい
る。
【0114】また、ロアケース3の前端部には、ラッチ
ベース141の内側に入り込む左右一対の支持壁168
a,168bが形成されている。各支持壁168a,1
68bは、その上端に突起169を備えており、この突
起169は、ラッチベース141の上面に開口された嵌
合孔170に嵌合されるようになっている。
【0115】このような構成のラッチベース141をロ
アケース3に取り付けるには、まず、その下縁部を取り
付け座164に載置し、左右の位置決め突起166a,
166bを位置決め壁165a,165bに引っ掛け
る。そして、ラッチベース141をロアケース3の内側
に向けて押し込み、その上面壁147bの嵌合孔170
に突起169を嵌め込む。
【0116】したがって、ラッチベース141は、その
左右両側部と前面の下縁部および上面の三箇所でロアケ
ース3に引っ掛かることになり、このロアケース3にし
っかりと固定される。
【0117】また、上記保護カバー100が閉じ位置に
保持されている状態において、ラッチ142をロック解
除位置にスライドさせると、ラッチ142と保護カバー
100の係止部151との係合が解除される。すると、
保護カバー100を筐体2に連結しているヒンジ装置7
6,77は、そのヒンジ部材84が常時上向きに回動付
勢されているので、ラッチ142をロック解除位置にス
ライドさせると、保護カバー100が開き位置に向けて
自動的に回動される。
【0118】そのため、ラッチ142をロック解除位置
にスライドさせつつ、保護カバー100を開くといった
別々の操作が不要となり、保護カバー100の開操作を
ワンタッチで簡単に行うことができる。
【0119】図1に示すように、アッパケース4の上面
4aには、電源スイッチ180の操作ボタン181と、
文章作成装置1の動作状態を光で表示するインジケータ
182とが配置されている。操作ボタン181とインジ
ケータ182とは、入力面55の右側に位置されてい
る。電源スイッチ180は、上記メモリ基板32の上面
右端部に実装されている。
【0120】図29や図30に示すように、インジケー
タ182は、第1および第2の発光ダイオード183,
184と、これら発光ダイオード183,184から発
せられた光を筐体2の外部に導くレンズ185とを備え
ている。発光ダイオード183,184は、メモリ基板
32の上面右端部に互いに並んで実装されている。そし
て、第1の発光ダイオード183は、商用電源を電源と
した時に赤色に発光するとともに、第2の発光ダイオー
ド184は、ニッカドバッテリ46を電源とした時、お
よびFDD7の動作中に緑色に発光するようになってい
る。
【0121】レンズ185は、第1および第2の発光ダ
イオード183,184の真上に位置されている。この
レンズ185は、図30に示すように、アッパケース4
の上面4aに露出される発光表示部186と、この発光
表示部186から下向きに延びる導光部187とを備え
ており、この導光部187の下端には、二つのダイオー
ド183,184を覆うように拡開された受光部188
が形成されている。
【0122】このため、第1および第2の発光ダイオー
ド183,184から発せられた光は、受光部188を
通じて導光部187に導かれるとともに、この導光部1
87を通じて発光表示部186に導かれ、この発光表示
部186の表面から筐体2の外部に放射される。
【0123】この場合、ニッカドバッテリ46を電源と
した時にFDD7が動作されると、第2の発光ダイオー
ド183のみが発光するので、レンズ185の発光表示
部186が緑色に光る。これに対し、商用電源を電源と
した時にFDD7が動作されると、第1および第2の発
光ダイオード183,184が共に発光するので、これ
ら二つのダイオード183,184の光が受光部188
および導光部187内で互いに混じり合い、このレンズ
185の発光表示部186が橙色に光る。
【0124】したがって、電源の種類によって電源スイ
ッチ180をONした時と、FDD7の動作中の夫々に
おいて、レンズ185の発光表示部186の発光色が異
なるので、一つのインジケータ182で現在使用中の電
源の種類を識別できる。そのため、電源の種類に応じた
複数のインジケータが不要となり、部品点数を削減でき
る。
【0125】レンズ185の発光表示部185は、アッ
パケース4の右側面に露出する位置まで延長された延長
部191を有している。この延長部191は、上記保護
カバー100を閉じ位置に回動させた状態においても、
この保護カバー100で覆われることなく筐体2の右側
方に露出されている。
【0126】このインジケータ182の構成によれば、
保護カバー100を閉じて、この保護カバー100で入
力面55を含むアッパケース4の上面4aを覆っても、
レンズ185の発光表示部185が筐体2の右側面に露
出されるので、この発光表示部185から放射される光
が保護カバー100によって遮られずに済む。このた
め、保護カバー100を閉じても、電源スイッチ180
がONとなっているか否か、あるいはFDD7が動作状
態にあるか否かを認識することができる。
【0127】したがって、電源スイッチ180の切り忘
れ等を未然に防止することができる。
【0128】このような構成の文章作成装置1におい
て、保護カバー100を筐体2から取り外す手順につい
て説明する。
【0129】まず、ラッチ142をロック解除位置に向
けて右方向にスライドさせる。このスライドにより、ラ
ッチ142のロック凹部152と保護カバー100の係
止部151との係合が外れるので、保護カバー100が
開き位置に向けて自動的に回動される。
【0130】次に、保護カバー100のペンカバー部1
02側の左右両端部を両手で握持し、夫々の手の指先を
筒状部106に添える。そして、各筒状部106の側面
に露出されている解除ボタン110の一端部を指先で押
圧する。この押圧により、解除ボタン110が第1の位
置に押し込まれ、その押圧突起112が係合突起90を
係合孔107から離間する方向に押圧する。すると、図
15の(B)に示すように、係合突起90の先端部が弾
性的に変形するので、その係合爪91と係合孔107と
の係合が外れ、保護カバー100と筐体2との連結が解
除される。
【0131】そして、この解除ボタン110を押圧した
ままの状態で、保護カバー100を筐体2の後方に向け
て押圧すると、筒状部106が係合突起90から抜け出
す。これにより、保護カバー100を筐体2の後方に引
き抜くことができ、この保護カバー100の取り外し作
業が完了する。
【0132】逆に取り外した保護カバー100を筐体2
に連結するには、係合突起90が後方又は上方を向く姿
勢に左右のヒンジ部材84を回動させる。そして、各ヒ
ンジ部材84の係合突起90と保護カバー100の筒状
部106とを位置合わせし、この筒状部106に係合突
起90を差し込んでいく。これにより、係合突起90の
先端の係合爪91が係合孔107の位置に達した時点
で、この係合爪91が係合孔107の開口縁部に弾性的
に係合し、この係合により、保護カバー100が筐体2
に抜け止め固定される。
【0133】このような本発明の一実施例によれば、保
護カバー100と筐体2との連結を解除するための解除
ボタン110が、この保護カバー100の筐体2への連
結部である筒状部106の側面に配置されている。その
ため、筒状部106と係合突起90との係合解除から保
護カバー100の引き抜きに至る一連の操作を、同じ手
で連続して行うことができる。
【0134】したがって、保護カバー100や筐体2を
持ち変えたり、その姿勢や向きを変える必要はなく、保
護カバー100の取り外し作業を簡単に行うことができ
る。
【0135】また、解除ボタン110は、係合突起90
が弾性的に変形させるだけで良いので、この解除ボタン
110の押圧ストロークは僅かで良く、保護カバー10
0の筒状部106を握持した手の指先を大きくスライド
させたり、折り曲げる必要はない。このため、係合突起
90と係合孔107との係合解除を少ない力で行うこと
ができ、上記解除ボタン110が筒状部106の側面に
露出されていることと合わせて、保護カバー110を取
り外す際の作業性がより向上するといった利点がある。
【0136】なお、本発明は上記実施例に特定されるも
のではなく、発明の範囲内で種々変更して実施可能であ
る。
【0137】例えば、上記実施例では、解除ボタンを筒
状部の側面に配置したが、この解除ボタンを筒状部の上
面または後面に配置しても良く、さらに、その係合解除
する際の操作も押圧式に限らず、スライド式としても良
い。
【0138】また、記憶媒体もフロッピーディスクに限
らず、メモリーカードのようなカード状電子部品であっ
ても良い。
【0139】さらに、本発明に係る情報処理装置は、文
章作成装置に特定されるものではなく、例えばペン入力
方式を採用したパーソナルコンピュータであっても同様
に実施可能である。
【0140】
【発明の効果】請求項1に記載した構成によれば、連結
部とヒンジ部材との係合解除から保護カバーの引き抜き
に至る一連の操作を、手を変えることなく連続して行え
るので、保護カバーや筐体を持ち変えたり、その姿勢や
向きを変える必要はなく、保護カバーの取り外し作業を
簡単に行うことができる。
【0141】請求項2に記載した構成によれば、係合突
起を抜き差しするだけで、筐体に対する保護カバーの着
脱操作を行えるので、面倒な連結作業やこの連結を解除
するための作業が不要となる。
【0142】請求項3に記載した構成によれば、係合突
起と係合孔との係合を解除する際に、連結部を握持した
手の指先を大きくスライドさせたり、折り曲げる必要は
なく、係合突起の係合解除操作を少ない力で簡単に行う
ことができる。
【0143】請求項4に記載した構成によれば、保護カ
バーを必要としない入力操作時に、この保護カバーを筐
体の底に重ね合わせた状態でこの筐体に連結することが
できる。そのため、保護カバーを取り外し可能としたに
も拘らず、この保護カバーの紛失を防止できるととも
に、保護カバーの保管場所も不要とすることができる。
【0144】請求項5に記載した構成によれば、保護カ
バーとラッチとの係合を解除すると同時に、この保護カ
バーが自動的に開くので、保護カバーの開操作をワンタ
ッチで行うことができ、操作性が良好となる。
【0145】請求項6に記載した構成によれば、保護カ
バーの連結部を利用してティルトスタンドを連結するこ
とができ、ティルトスタンドを連結する専用の構造が不
要となる。また、ティルトスタンドを使用すれば、入力
面で反射された照明光がオペレータの目に入り難い姿勢
に、筐体の傾斜角度を調整することができ、入力操作性
の向上に寄与する。
【0146】請求項7に記載した構成によれば、保護カ
バーを閉じても、インジケータからの光が遮られずに済
むので、装置の動作状態を認識することができ、電源の
切り忘れ等を未然に防止できる。
【0147】請求項8に記載した構成によれば、レンズ
がインジケータの延長部を構成するので、光源の数を増
やす必要はなく、構造の簡略化を図れる。
【0148】請求項9に記載した構成によれば、一つの
インジケータで現在使用中の電源の種類を識別できるの
で、使用可能な電源の数に応じた複数のインジケータが
不要となり、部品点数を削減できる。
【0149】請求項10に記載した構成によれば、イジ
ェクトレバーを押圧する際に、このイジェクトレバーに
下向きの押圧力が加わっても、このイジェクトレバーが
下向きに折れ曲がるのを防止でき、記憶媒体の取り出し
操作を円滑に行うことができる。
【0150】請求項11に記載した構成によれば、支持
手段は、線材を折り曲げただけの単純なものであるか
ら、部品単価も安く、コスト的な面でも問題は生じない
とともに、全体形状がコンパクトで取り付け場所も少な
くて済み、既存の保持部にも容易に取り付けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における文章作成装置におい
て、保護カバーを開いた状態を示す斜視図。
【図2】保護カバーを取り外した文章作成装置の斜視
図。
【図3】文章作成装置の断面図。
【図4】保護カバーのみを断面した文章作成装置の右側
面図。
【図5】文章作成装置の正面図。
【図6】筐体の内部構造を示す斜視図。
【図7】フロッピーディスクの挿入口回りを示す斜視
図。
【図8】イジェクトレバーを支持金具で支持した状態を
示す斜視図。
【図9】イジレクトレバーを有するスライド板の平面
図。
【図10】FDDの断面図。
【図11】(A)は、シールド板を剥離台紙に貼り付け
た状態を示す斜視図。(B)は、シールド板をロアケー
スにセットした状態を示す斜視図。
【図12】感圧式の入力装置の構造を概略的に示す図。
【図13】FDDのブラケットにペンホルダおよびヒン
ジ装置を取り付けた状態を示す斜視図。
【図14】ヒンジ装置の係合突起と保護カバーとの連結
部との関係を示す斜視図。
【図15】(A)は、係合突起と筒状部との係合状態を
示す断面図。(B)は、解除ボタンを押圧して係合突起
と筒状部との係合を解除した状態を示す断面図。
【図16】保護カバーの筒状部を係合突起から引き抜い
た状態を示す断面図。
【図17】ヒンジ装置の断面図。
【図18】解除ボタンを取り外した状態の筒状部の右側
面図。
【図19】図16のA−A線に沿う断面図。
【図20】筐体にティルトスタンドを連結した状態の斜
視図。
【図21】筐体にティルトスタンドを連結した状態の側
面図。
【図22】保護カバーを上下反転させて筐体に連結する
状態を分解して示す斜視図。
【図23】保護カバーを筐体の底部を覆った姿勢でこの
筐体に連結した状態を示す左側面図。
【図24】(A)は、インキ層を有するベースフィルム
の断面図。(B)は、インキ層が転写された射出成形品
の断面図。
【図25】ラッチ装置が取り付けられたロアケースの正
面図。
【図26】ラッチ装置をロアケースから取り外した状態
を分解して示す斜視図。
【図27】(A)は、ラッチ装置をロアケース側から見
た図。(B)は、図27(A)のB部を拡大して示す
図。(C)は、圧縮コイルばねを有するスライドピンの
平面図。
【図28】(A)は、図27(A)のC−C線に沿う断
面図。(B)は、図27(A)のD−D線に沿う断面
図。
【図29】インジケータの取り付け部分の断面図。
【図30】図29のE−E線に沿う断面図。
【図31】(A)は、保護カバーでインジケータを覆っ
た状態を示す平面図。(B)は、保護カバーを開いてイ
ンジケータを露出させた状態を示す平面図。
【符号の説明】
2…筐体 4a…上面 7…機能部品(FDD) 8…収容部(ケーシング) 10…記憶手段(フロッピーディスク) 15…挿入口 20…イジェクトレバー 24…支持手段(支持金具) 25…支持部 27a,27b…フック部 46…ニッカドバッテリ 50…入力手段(入力装置) 55…入力面 84…ヒンジ部材 90…係合突起 100…保護カバー 103,104…連結部 106…筒状部 107…係合孔 110…解除手段(解除ボタン) 112…押圧部(押圧突起) 118…ティルトスタンド 121…連結部 140…ラッチ装置 182…インジケータ 183,184…光源(第1および第2の発光ダイオー
ド) 185…レンズ 191…延長部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に情報を入力するための入力面を有
    する箱形の筐体と、 この筐体の入力面を覆う閉じ位置と、上記入力面を露出
    させる開き位置とに亘って回動可能に上記筐体に連結さ
    れた保護カバーと、を備えている携帯形情報処理装置に
    おいて、 上記筐体は、一対のヒンジ部材を有し、これらヒンジ部
    材は水平軸回りに回動可能に上記筐体に支持されている
    とともに、 上記保護カバーは、上記ヒンジ部材に取り外し可能に係
    合される一対の連結部を有し、これら連結部は、上記ヒ
    ンジ部材との係合を人為的に解除する解除手段を夫々備
    えていることを特徴とする携帯形情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記各ヒンジ
    部材は、弾性的に変形が可能な係合突起を有するととも
    に、上記各連結部は、上記係合突起が抜き差し可能に挿
    入される筒状部を有し、この筒状部は、上記係合突起が
    係脱可能に係合される係合孔を有していることを特徴と
    する携帯形情報処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記各解除手
    段は、上記連結部の外側面に露出される操作子を有し、
    この操作子は、上記係合孔に向けて押し込まれる第1の
    位置と、この係合孔から押し出される第2の位置との間
    に亘って移動可能に上記連結部に支持されているととも
    に、この操作子は、上記第1の位置に移動された時に、
    上記係合突起を上記係合孔との係合を解除する方向に押
    圧する押圧部を備えていることを特徴とする携帯形情報
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の記載において、上記ヒンジ部
    材は、その係合突起を下方に向けた位置まで回動可能に
    上記筐体に支持されていることを特徴とする携帯形情報
    処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の記載において、上記筐体は、
    上記保護カバーを閉じ位置に回動させた時に、この保護
    カバーに係脱可能に引っ掛かるラッチ装置を有するとと
    もに、上記ヒンジ部材は、保護カバーを常時開く方向に
    回動付勢されていることを特徴とする携帯形情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1の記載において、上記ヒンジ装
    置は、筐体の後端部に配置され、また上記筐体は、この
    筐体をオペレータの手元側が低くなる方向に傾斜させる
    ためのティルトスタンドを別部品として備えており、こ
    のティルトスタンドは、上記ヒンジ部材が取り外し可能
    に係合される一対の連結部を備えていることを特徴とす
    る携帯形情報処理装置。
  7. 【請求項7】 上面およびこの上面に連なる周面を有
    し、この上面に情報の入力手段が配置された箱形の筐体
    と、 この筐体の上面に配置され、装置の動作状態を光で表示
    するインジケータと、 このインジケータおよび入力面を覆う閉じ位置と、これ
    らインジケータおよび入力面を露出させる開き位置とに
    亘って移動可能に上記筐体に支持された保護カバーと、
    を備えている携帯形情報処理装置において、 上記インジケータは、上記筐体の周面に露出する位置ま
    で延長された延長部を有し、この延長部は、上記保護カ
    バーを閉じ位置に移動させた状態でも、この保護カバー
    から外れて位置されていることを特徴とする携帯形情報
    処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7の記載において、上記インジケ
    ータは、上記筐体内に配置された光源と、この光源から
    発せられた光を筐体の外方に導くレンズとを備えてお
    り、このレンズが上記筐体の上面から周面に連続して露
    出されていることを特徴とする携帯形情報処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の記載において、上記筐体は、
    商用電源とバッテリとの二種類の電源によって駆動され
    る機能部品を有し、また、上記光源は、商用電源を電源
    とした時に発光する第1の発光ダイオードと、上記バッ
    テリを電源とした時ならびに機能部品の動作中に発光す
    る第2のダイオードとを有し、これら第1および第2の
    ダイオードは、互いに異なる色に発光されることを特徴
    とする携帯形情報処理装置。
  10. 【請求項10】 上面および底面に連なる周面を有し、
    この周面に記録媒体が抜き差し可能に挿入される挿入口
    が開口された箱形の筐体と、 この筐体の内部に設置され、上記挿入口を通じて挿入さ
    れた記録媒体を収容するための収容部と、 上記挿入口の上側に略水平に配置され、上記収容部に収
    容された記録媒体を取り出す際に指先で押圧するイジェ
    クトレバーと、を備えている携帯形情報処理装置におい
    て、 上記イジェクトレバーは、上記挿入口内に直接露出され
    る下面を有し、このイジェクトレバーが上記挿入口に連
    続して配置されているとともに、 上記筐体は、上記イジェクトレバーの下面を支える支持
    手段を備えていることを特徴とする携帯形情報処理装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10の記載において、上記支持
    手段は、イジェクトレバーの下面を支える支持部と、こ
    の支持部の両端に連なるとともに、上記収容部に引っ掛
    かる一対のフック部とを有し、これら支持部およびフッ
    ク部は、一本の線材を折り曲げることで一体に成形され
    ていることを特徴とする携帯形情報処理装置。
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