JPH07239528A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

Info

Publication number
JPH07239528A
JPH07239528A JP6032111A JP3211194A JPH07239528A JP H07239528 A JPH07239528 A JP H07239528A JP 6032111 A JP6032111 A JP 6032111A JP 3211194 A JP3211194 A JP 3211194A JP H07239528 A JPH07239528 A JP H07239528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
silver halide
group
sensitive material
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6032111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3445650B2 (ja
Inventor
Kentaro Shirato
健太郎 白土
Satoru Toda
悟 戸田
Tsukasa Yamada
司 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP03211194A priority Critical patent/JP3445650B2/ja
Priority to US08/397,494 priority patent/US5554496A/en
Publication of JPH07239528A publication Critical patent/JPH07239528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3445650B2 publication Critical patent/JP3445650B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/81Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers characterised by anticoiling means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/7614Cover layers; Backing layers; Base or auxiliary layers characterised by means for lubricating, for rendering anti-abrasive or for preventing adhesion
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C2200/00Details
    • G03C2200/47Polymer

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】水洗処理後の乾燥性が良好で、カールが小さ
く、かつ搬送性が良好なハロゲン化銀写真感光材料を提
供する。 【構成】支持体の一方の面に少なくとも一層の親水性コ
ロイドをバインダーとするハロゲン化銀乳剤層を塗設
し、支持体の該ハロゲン化銀乳剤層が塗設されている面
と反対側の面に親水性コロイドをバインダーとする非感
光性コロイド層と、該非感光性親水性コロイド層の最外
層に疎水性ポリマー層とが塗設されたハロゲン化銀写真
感光材料において、該疎水性ポリマー層を形成するポリ
マー素材が側鎖に炭素数が3〜16の環状アルキル基ま
たは環状アルケニル基を含むアクリルポリマーであるこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料、特に水洗処理後の乾燥性が改良され、迅速処理適性
に優れたハロゲン化銀写真感光材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料は一般にプラ
スチックフィルム、紙もしくはプラスチックで被覆され
た紙、ガラスなどの支持体に感光性乳剤層および必要に
応じて、中間層、保護層、バック層、アンチハレーショ
ン層、帯電防止層などの構成層が種々組み合わされて、
塗布されたものである。近年、印刷業界においては作業
の効率化、スピードアップが強く望まれており、スキャ
ニングの高速化及び感光材料の処理時間の短縮化に対す
る広範囲なニーズが存在している。これら印刷分野のニ
ーズに答えるために、露光機(スキャナー、プロッタ
ー)においてはスキャニングの高速化、および高画質化
のための線数増加やビームのしぼり込みが望まれてお
り、ハロゲン化銀写真感光材料においては、高感度で安
定性に優れ、かつ迅速に現像処理できることが望まれて
いる。ここでいう迅速現像処理とはフィルムの先端を自
動現像機に挿入してから、現像槽、渡り部分、定着槽、
渡り部分、水洗槽、感度部分を通過してフィルムの先端
が乾燥部から出て来た時間が15〜60秒で、かつ、自
動現像機のラインスピードが1000mm/min 以上で処
理することを言う。
【0003】現像処理時間の短縮の為には、ハロゲン化
銀写真感光材料の乾燥性を改良して乾燥時間を短縮する
手段が有効である。乾燥性改良の為の手段としてハロゲ
ン化銀写真感光材料のバインダー量を減らす方法がある
が、この方法は、ハロゲン化銀写真感光材料の力学強度
の低下、擦り傷黒化、ローラーマークの発生といった問
題を生ずる。擦り傷黒化は、現像処理前のハロゲン化銀
写真感光材料を取り扱う際、フィルム表面がこすられた
時、現像処理後この部分がすり傷状に黒化する現象であ
る。又ローラーマークとは、ハロゲン化銀写真感光材料
を自動現像処理する際ローラーの微細な凹凸により、ハ
ロゲン化銀写真感光材料に圧力が加わり、黒斑点状の濃
度ムラを生じる現象である。擦り傷黒化、ローラーマー
クは共にハロゲン化銀写真感光材料の商品価値を著しく
低下させてしまう。ハロゲン化銀乳剤層が支持体の一方
の側にあるハロゲン化銀写真感光材料(以降「片面感
材」と表わす)の場合にはバック面の非感光性親水性コ
ロイド層を除去するか、又はバック面の非感光層のバイ
ンダーを疎水性バインダーとする事で乾燥性が良化す
る。しかしこの方法ではハロゲン化銀写真感光材料のカ
ールが著しく悪化し、自動搬送系において、搬送不良を
起すなど実用には供せられない。
【0004】一方、環境保全の観点から多くの分野で、
資源、発生ガス、廃水、廃棄物などの見直しが行われて
いる。写真処理の分野では、省資源化、廃水量の減量、
使用容器の減量などの点から、感光材料の処理に使用す
る処理液の補充量の減量の必要性が高まっている。しか
し、現像液の補充量を減らすと著しく現像速度が遅くな
り、また、定着液の補充量を減らすと著しく定着液速度
が遅くなるため、従来はかなり多量(感光材料1m2当り
現像液は250〜500ml、定着液は500〜800m
l)の補充をおこなっている。現像速度及び定着速度を
早くするため、処理温度を高くしたり、処理時の攪拌条
件を強化することがおこなわれるが、臭気の発生、装置
コストの上昇を招くなど種々の問題がある。この様に、
迅速処理適性を有し、かつ、処理液の補充量の軽減が可
能なハロゲン化銀写真感光材料は強く望まれていた。
【0005】最近、特開平5−127282号公報、同
5−127306号公報に支持体のハロゲン化銀乳剤層
が塗設されている面と反対側の面に親水性コロイド層と
疎水性ポリマー層をこの順に塗設する技術が開示され、
迅速処理適性を付与する有力な手段として知られるよう
になった。しかしながら、検討の結果これらの発明にお
ける疎水性ポリマー層の処理液遮断性は決して大きいも
のではなく、高度な迅速処理適性付与、処理液補充量の
低減を達成しようとするとき、さらに処理液遮断性に優
れた皮膜を形成性のポリマー素材が必要であることが明
かとなった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的は
処理液遮断性に優れた疎水性ポリマー層を形成するポリ
マー素材を提供することにある。第2の目的は水洗処理
後の乾燥性が良好で、カールが小さく、かつ搬送性が良
好なハロゲン化銀写真感光材料を提供する事である。第
3の目的は、迅速処理適性を有し、かつ、処理液の補充
量が軽減されたハロゲン化銀写真感光材料を提供する事
である。第4の目的は塗膜のひび割れがなく、かつ、耐
付着性に優れた上記の如きハロゲン化銀写真感光材料を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
の一方の面に少なくとも一層の親水性コロイドをバイン
ダーとするハロゲン化銀乳剤層を塗設し、支持体の該ハ
ロゲン化銀乳剤層が塗設されている面と反対側の面に親
水性コロイドをバインダーとする非感光性コロイド層
と、該非感光性親水性コロイド層の最外層に疎水性ポリ
マー層とが塗設されたハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該疎水性ポリマー層を形成するポリマー素材が、下
記一般式で表される繰り返し単位を含有することを特徴
とするハロゲン化銀写真感光材料によって達成された。 一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】ここでR1 は水素原子もしくはメチル基も
しくは炭素原子数1から4個までの低級アルキル基、X
は−COO−、−CONR2
【0010】
【化4】
【0011】より選ばれる2価の連結基であり、Jは炭
素数が1から3個の置換または無置換のアルキレン基、
Lは−OCO−、−NHCOO−、−OCO−CH
2 −、−NHCONH−、−NHCO−、−NH−、−
O−より選ばれる2価の連結基である。R2 は水素原子
もしくはメチル基もしくは炭素原子数1から4個までの
低級アルキル基である。p,qは0または1である。Z
は構成炭素原子数が3から16個までの置換基を有して
もよい環状アルキル基または環状アルケニル基である。
以下に本発明について詳細に説明する。まず、本発明の
乳剤層が塗設された反対側の面の非感光性親水性コロイ
ド層(以降バック層と表わす)について述べる。本発明
のバック層は親水性コロイドをバインダーとする層であ
るがバック層に用いられる親水性コロイドとしては、カ
ールの観点からハロゲン化銀乳剤層が塗設されている面
の写真層のバインダーに近い吸湿率、吸湿速度を持つも
のが好ましい。本発明のバック層のバインダーに用いる
親水性コロイドとして最も好ましいものはゼラチンであ
る。ゼラチンとしては、いわゆる石灰処理ゼラチン、酸
処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、ゼラチン誘導体及び
変性ゼラチン等当業界で一般に用いられているものはい
ずれも用いることができる。これらのゼラチンのうち、
最も好ましく用いられるのは石灰処理ゼラチン、酸処理
ゼラチンである。ゼラチン以外の親水性コロイドとして
コロイド状アルブミン、カゼイン等の蛋白質、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体等の糖誘導体、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス等のセルロース化合物、ポリビニルアルコール、ポリ
−N−ビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等の合成
親水性高分子等を挙げることができる。合成親水性高分
子の場合、他の成分を共重合してもよいが、疎水性共重
合成分が多過ぎる場合、バック層の吸湿量、吸湿速度が
小さくなり、カールの観点から不適当である。これらの
親水性コロイドは、単独で用いてもよいし、2種以上を
混合して用いてもよい。
【0012】本発明のバック層には、バインダー以外、
マット剤、界面活性剤、染料、架橋剤、増粘剤、防腐
剤、UV吸収剤、コロイダルシリカ等の無機微粒子等の
写真用添加剤を添加しても良い。これらの添加剤につい
ては、例えばリサーチ・ディスクロージャー誌176巻
17643項(1978年12月)の記載を参考にでき
る。本発明のバック層には更にポリマーラテックスを添
加しても良い。本発明に用いられるポリマーラテックス
は平均粒径が20nm〜200nmの水不溶性ポリマー
の水分散物で、好ましい使用量はバインダー1.0に対
して乾燥重量比で0.01〜1.0で特に好ましくは
0.1〜0.8である。本発明に用いられるポリマーラ
テックスの好ましい例としてはアクリル酸のアルキルエ
ステル、ヒドロキシアルキルエステルまたはグリシジル
エステル、あるいはメタクリル酸のアルキルエステル、
ヒドロキシアルキルエステル、またはグリシジルエステ
ルをモノマー単位として持ち、平均分子量が10万以
上、特に好ましくは30万〜50万のポリマーであり、
具体例は次式で示される。
【0013】
【化5】
【0014】本発明のバック層は、1層でもよいし2層
以上であってもよい。又本発明のバック層の厚みに特に
制限はなく、適用する写真感光材料の種類によるが、カ
ールの観点からは感光性ハロゲン化銀乳剤層側の厚みに
対応させるかあるいは近くすることが望ましく、一般的
には0.2μ〜20μ程度、特に0.5μ〜10μが好
ましい。バック層が2層以上から成る場合にはすべての
バック層の厚みの和を、本発明のハロゲン化銀写真感光
材料のバック層の厚みとする。本発明のバック層は、疎
水性ポリマー層が塗設されることにより実質的に耐水性
であることが必要である。「実質的に耐水性」とは、2
5℃の水に1分間浸漬した後のバック層の厚みが、浸漬
前のバック層の厚みの倍以下である事をいい、1.5倍
以下となることが好ましい。
【0015】本発明のバック層を塗設する方法について
は特に制限はない。従来ハロゲン化銀写真感光材料の親
水性コロイド層を塗設する公知の方法を用いることがで
きる。例えばディップコート法、エアーナイフコート
法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバ
ーコート法、グラビアコート法、或いは、米国特許第2
681294号記載のホッパーを使用するエクストルー
ジョンコート法、又は米国特許第2761418号、同
3508947号、同2761791号記載の多層同時
塗布方法を用いることができる。本発明の疎水性ポリマ
ーより形成される疎水性ポリマー層(ポリマー層)につ
いて詳細に説明する。本発明のポリマー素材は一般式
(1)で表される繰り返し単位を含有するポリマー素材
である。 一般式(1)
【0016】
【化6】
【0017】ここでR1 は水素原子もしくはメチル基も
しくは炭素原子数1から4個までの低級アルキル基、X
は−COO−,−CONR2 −,
【0018】
【化7】
【0019】より選ばれる2価の連結基であり、好まし
くは−COO−もしくは−CONH−である。Jは水酸
基、塩素原子、またはメチル基より選ばれる置換基のい
ずれかによって置換された炭素数が1から3個のアルキ
レン基または無置換のアルキレン基であり、例えばメチ
レン基、エチレン基、プロピレン基、2−ヒドロキシプ
ロピレン基などが挙げられる。このうちメチレン基、エ
チレン基、2−ヒドロキシプロピレン基が好ましい。L
は−OCO−、−NHCOO−、−OCO−CH2 −、
−NHCONH−、−NHCO−、−NH−、−O−よ
り選ばれる2価の連結基であり、これらのうち−OCO
−、−NHCOO−が好ましい。R2 は水素原子もしく
はメチル基もしくは炭素原子数1から4個までの低級ア
ルキル基であり、p,qは各々独立に0または1であ
る。Zは構成炭素原子数が3から16個までの置換基を
有してもよい環状アルキル基または環状アルケニル基で
ある。Zが多環炭化水素基である場合には橋頭炭素原子
を含有しない二環系炭化水素基が好ましい。Zが長鎖ア
ルキル基、橋頭炭素原子を有する二環系炭化水素基、三
環系炭化水素基であり、非常に嵩高い構造の場合には
「実質的耐水性」を付与することはしばしば困難であっ
た。側鎖が嵩高い場合にはポリマー分子間の隙間に相当
する自由体積(free volume)が大きく、この部分が水分
子の透過を許容してしまうためだと考えられる。以上の
理由により、Zとしては一定程度の疎水性があり、極度
に嵩高くない構造であることが好ましい。
【0020】Zの好ましい例としては、シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデ
シル基、シクロドデシル基、1−メチルシクロヘキシル
基、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘ
キシル基、4−メチルシクロヘキシル基、2−シクロヘ
キシルシクロヘキシル基、4−シクロヘキシルシクロヘ
キシル基、2−エチルシクロヘキシル基、4−エチルシ
クロヘキシル基、2−n−プロピルシクロヘキシル基、
4−t−ブチルシクロヘキシル基、2,3−ジメチルシ
クロヘキシル基、2,6−ジメチルシクロヘキシル基、
3,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチル
シクロヘキシル基、2−クロロシクロヘキシル基、1−
シクロヘキセニル基、2−シクロヘキセニル基、3−シ
クロヘキセニル基、シクロドデセニル基等が挙げられ
る。これらの中でもシクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、2−メチル
シクロヘキシル基、2−シクロヘキセニル基が特に好ま
しい。本発明のポリマー素材から構成されるポリマー層
は「実質的に耐水性」でなければならないため、ポリマ
ー素材の25℃の溶解度が水100gあたり5g未満で
あり、さらに水100gあたり3g未満であることが好
ましい。「実質的に耐水性」とは38℃の水に1分浸漬
した後のポリマー層の厚みが浸漬前のポリマー層の厚み
の1.3倍以下である事をいい、1.1倍以下になるこ
とが好ましい。
【0021】本発明のポリマー素材は環状アルキル基を
有する繰り返し単位以外の繰り返し単位を含んでもかま
わない。環状アルキル基を有する繰り返し単位以外の繰
り返し単位を与えるエチレン性不飽和モノマーの好まし
い例としてはアクリル酸またはα−アルキルアクリル酸
(例えばメタクリル酸など)類から誘導されるエステル
類もしくはアミド類(例えば、n−ブチルアクリルアミ
ド、t−ブチルアクリルアミド、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、i−
プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−
ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクリレート、s
ec−ブチルメタクリレート、ベンジルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレートなど)、ビニルエステ
ル類(例えば酢酸ビニル)、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、ジエン類(例えばブタジエン、イソプレ
ン)、芳香族ビニル化合物(例えばスチレン、p−クロ
ルスチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレ
ン)、ビニリデンクロライド、ビニルアルキルエーテル
類(例えばビニルエチルエーテル)、エチレン、プロピ
レン、1−ブテン、イソブテン等が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。上述のエチレン性不飽和
モノマーは、共重合体成分として1種類だけを用いても
よいし、2種以上を用いてもかまわない。
【0022】本発明のポリマー素材は、溶液重合、懸濁
重合、乳化重合、分散重合、沈澱重合など一般的な高分
子合成法であるラジカル重合によって合成することがで
きる。ラジカル重合法全般については大津隆行・木下雅
悦共著:高分子合成の実験法(化学同人)や大津隆行:
講座重合反応論1ラジカル重合(I)(化学同人)に、
また乳化重合については室井宗一:高分子ラテックスの
化学(高分子刊行会)に、さらに分散重合についてはBa
rrett,Keih E.J. : Dispersion Polymerization in Org
anic Media (JOHN WILLEY & SONS) にの中で各製造法が
詳細に記されている。
【0023】本発明のポリマー素材が懸濁重合、乳化重
合、分散重合によって合成される場合は、共重合モノマ
ーとしてエチレン性不飽和基を少なくとも2個含有する
エチレン性不飽和モノマーを使用することができる。エ
チレン性不飽和基を少なくとも2個有するエチレン性不
飽和モノマーの好ましい例としては、ジビニルベンゼ
ン、4,4’−イソプロピリデンジフェニレンジアクリ
レート、1,3−ブチレンジアクリレート、1,3−ブ
チレンジメタクリレート、1,4−シクロヘキシレンジ
メチレンジメタクリレート、ジエチレングリコールジメ
タクリレート、ジイソプロピリデングリコールジメタク
リレート、ジビニルオキシメタン、エチレングリコール
ジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、エチリデンジアクリレート、エチリデンジメタクリ
レート、1,6−ジアクリルアミドヘキサン、N,N’
−メチレンビスアクリルアミド、N,N’−(1,2−
ジヒドロキシ)エチレンビスアクリルアミド、2,2−
ジメチル−1,3−トリメチレンジメタクリレート、フ
ェニルエチレンジメタクリレート、テトラエチレングリ
コールジメタクリレート、テトラメチレンジアクリレー
ト、テトラメチレンジメタクリレート、2,2,2−ト
リクロロエチリデンジメタクリレート、トリエチレング
リコールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、トリ
エチレングリコールジメタクリレート、1,3,5−ト
リアクリロイルヘキサンヒドロs−トリアジン、ビスア
クリルアミド酢酸、エチリジントリメタクリレート、プ
ロピリジントリアクリレート、ビニルアリルオキシアセ
テート等である。
【0024】この中でも、ジビニルベンゼン、エチレン
グリコールジメタクリレートが特に好ましい。本発明の
ポリマー素材が乳化重合によって合成される場合に使用
する界面活性剤好ましい例は、以下に示されるようなア
ニオン性界面活性剤であるが、これらに限定されるもの
ではない。。
【0025】
【化8】
【0026】本発明のポリマー素材に対して皮膜形成促
進などを目的として、例えばメタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール、ブタノール、アセトン、酢酸
エチル、アセトニトリル、メチルエチルケトンなどの揮
発性有機溶剤、およびエチレングリコール、エチレング
リコールモノイソプロピルエーテル、ジメチルテレフタ
レート、トリメチルホスフェートなどの可塑剤が加えら
れてもよい。本発明のポリマー素材が未架橋である場合
の平均分子量は5,000以上1,000,000未満
であることが好ましく、さらに好ましくは10,000
以上700,000未満である。本発明のポリマー素材
は一般式(I)で表される繰り返し単位を50重量%含
有していることが好ましいが、75重量%以上含有して
いることが特に好ましい。以下に本発明の一般式(I)
で表される繰り返し単位を有するポリマー素材の合成例
を示す。 合成例1 ポリシクロヘキシルアクリレート(P−4)
の合成 攪拌装置、温度計、還流冷却管を装着した300mlのガ
ラス製三口フラスコに、酢酸エチル156mlおよびシク
ロヘキシルアクリレート50gを入れ、窒素気流下70
℃で加熱攪拌した。ジメチル−2,2’−アゾビスイソ
ブチレート0.2gを酢酸エチル5mlに溶解したものを
1時間毎に3回にわたって添加し、70℃で4時間加熱
攪拌を続けた。
【0027】これを室温まで冷却後、メタノール5リッ
トルに再沈澱して精製し、分子量192,000のポリ
(シクロヘキシルアクリレート)45g(収率90%)
を得た。その他の(メタ)アクリレート系溶液重合体も
同様にして合成した。 合成例2 シクロヘキシルアクリレートラテックス(P
−4)の合成 攪拌装置、温度計、還流冷却管を装着した300mlのガ
ラス製三口フラスコに、界面活性剤S−2を0.5gお
よび蒸留水160g入れ、窒素気流下70℃で加熱攪拌
した。過硫酸カリウム0.16gを蒸留水20mlに溶解
したものを添加後直ちにシクロヘキシルアクリレート5
0gを定速滴下装置を用いて2時間にわたり滴下した。
滴下完了後直ちに過硫酸カリウム0.16gを蒸留水2
0mlに溶解したものを添加し、70℃で3時間加熱攪拌
を続けた。これを室温まで冷却後、ろ過して固形分1
8.9重量%、pH2.8、平均粒径62nmのラテッ
クス238g(収率90%)を得た。その他のポリマー
ラテックスも同様にして合成した。
【0028】合成例3 シクロオクチルアクリルアミド
の合成 攪拌装置、温度計、還流冷却管を装着した300mlのガ
ラス製三口フラスコに、アクリロニトリル21g(0.
39mol)およびシクロオクタノール50g(0.3
9mol)を入れ、70℃で加熱攪拌した。硫酸42ml
を2時間にわたり滴下した後、70℃で4時間加熱攪拌
を続けた。この後室温まで冷却し、氷水700g中に入
れ結晶化させ、乾燥後62.8gのシクロオクチルアク
リルアミドモノマーの白色結晶を得た(収率88.4
%)。
【0029】合成例4 ポリシクロオクチルアクリルア
ミド(P−10)の合成 攪拌装置、温度計、還流冷却管を装着した300mlのガ
ラス製三口フラスコに、1−メトキシ−2−プロパノー
ル120mlおよびシクロオクチルアクリルアミド40g
を入れ、窒素気流下70℃で加熱攪拌した。ジメチル−
2,2’−アゾビスイソブチレート0.2gを1−メト
キシ−2−プロパノール5mlに溶解したものを入れ、7
0℃で2時間加熱攪拌後ジメチル−2,2’−アゾビス
イソブチレート0.2gを1−メトキシ−2−プロパノ
ール5mlに溶解したものを入れ、さらに70℃で4時間
加熱攪拌を続けた。この後室温まで冷却し、蒸留水5リ
ットルに再沈澱して精製し、分子量15,000のポリ
(シクロオクチルアクリルアミド)36gを得た(収率
90%)。その他の(メタ)アクリルアミド系溶液重合
体も同様にして合成した。以下に本発明のポリマー素材
の好ましい例について列挙するが、本発明はこれらに限
定されるものではない(組成は重量百分率で表してあ
る)。
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】本発明においてバック層と疎水的ポリマー
層が積層された場合、バック層と疎水的ポリマー層の合
計厚みに対して38℃の水に1分間浸漬した後の合計厚
みが浸漬前の合計厚みの1.5倍以下、さらに好ましく
は1.45倍以下になることが好ましく、水に浸漬した
後の厚みの増加(膨潤厚み)が2μ以下であり、1μ以
下であることが好ましい。本発明のポリマー層には、必
要に応じてマット剤、界面活性剤、染料、すべり剤、架
橋剤、増粘剤、UV吸収剤、コロイダルシリカ等の無機
微粒子などの写真用添加剤を添加してもよい。これらの
添加剤についてもリサーチ・ディスクロージャー誌17
6巻17643項(1978年12月)の記載などの参
考にすることができる。本発明のポリマー層は1層であ
っても2層以上であっても良い。本発明のポリマー層の
厚みには特に制限はない。しかしポリマー層の厚みが小
さ過ぎる場合、ポリマー層の耐水性が不充分となり、バ
ック層が処理液に膨潤する様になってしまい不適切であ
る。逆にポリマー層の厚みが大き過ぎる場合、ポリマー
層の水蒸気透過性が不充分となり、バック層の親水性コ
ロイド層の吸脱湿が阻害されてカールが不良となってし
まう。勿論ポリマー層の厚みは用いるバインダーの物性
値にも依存する。従ってポリマー層厚みは、この両者を
考慮して決定する必要がある。ポリマー層の好ましい厚
みは、ポリマー層のバインダー種にもよるが、0.05
〜10μm、より好ましくは0.1〜5μmの範囲であ
る。なお本発明のポリマー層が2層以上から構成される
場合には、すべてのポリマー層の厚みの和を本発明のハ
ロゲン化銀写真感光材料のポリマー層の厚みとする。
【0040】本発明のポリマー層を塗設する方法に特に
制限はない。バック層を塗布乾燥した後に、バック層上
にポリマー層を塗布しその後乾燥しても良いし、バック
層とポリマー層を同時に塗布し、その後乾燥してもよ
い。本発明に用いるハロゲン化銀乳剤等、感光性ハロゲ
ン化銀写真感光材料のバック面以外の要素については、
例えば特開平5−127282号の欄8以降の記載を使
用することができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 両面に下引き層を塗布した厚さ100μm のポリエチレ
ンテレフタレート支持体の一方の面に下記処方のバック
層をスライドコートにより塗布した。 バック層処方 ゼラチン 2.5g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 30mg/m2 N,N’−エチレンビス−(ビニルスルホンアセトアミド) 25mg/m2 バック層のpHは1規定の塩酸により調整し、5.7と
した。用いたゼラチンの等電点のpHは4.8であっ
た。バック層を塗布後25℃65%RHで1週間放置し
てゼラチンの架橋硬膜を進めたのち、以下の塗布量とな
るようにポリマー層をワイアバーで塗布し35℃30%
RHの条件で乾燥した。塗布液中のポリマー濃度は18
重量%になるように調製した。 表1に記載の溶液重合体もしくはポリマーラテックス 2.0g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 16.5mg/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径3μ) 10mg/m28 17SO3 K 5mg/m2
【0042】
【化18】
【0043】このようにして得られた試料を25℃60
%RHの雰囲気下で1週間保存した後、以下の評価を実
施した。 (1) バック層の膨潤率 安立電気(株)製電子マイクロメーターで膨潤前の膜厚
は測定力30±5g、膨潤した膜厚は測定力2±0.5
gで25℃、38℃の2点で測定を行った。 (2) カール回復速度 長さ5cm、巾1cmに裁断した試料を25℃、60%RH
の条件下で3日間保存し、ついで25℃10%RHの雰
囲気下に移しその後のカールを測定した。カール値は以
下の式で定義した。 カール値=1/(試料の曲率半径(cm)) カール回復速度はカール値を以下の式に代入して算出し
た。 カール回復速度={(20秒後のカール値)/(2時間
後のカール値)}×100(%) カール回復速度の大きいものほど好ましく、実用上60
%以上が必要である。
【0044】得られた結果を表1に示す。表1から明ら
かな如く、本発明の溶液重合体もしくはポリマーラテッ
クスは比較例と比べ、膨潤厚み特に処理液の温度に相当
する38℃での膨潤厚みを抑えるのに有効であり、かつ
カール回復性も維持していることがわかる。
【0045】
【表1】
【0046】実施例2 支持体として両面にゼラチン下塗層を施した厚み100
μmのポリエチレンテレフタレートを用いた。上記支持
体の一方の面に下記処方のバック層を下層にポリマー層
を上層にして、スライドコートにより塗布した。スライ
ドコートによる塗布条件としては、注液器の先端から支
持体までの距離が0.25mm、支持体の搬送速度が15
0m/分であった。バック層処方 ゼラチン 2.5g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 30mg/m2 N,N’−エチレンビス−(ビニルスルホンアセトアミド) 25mg/m2 バック層のpHは1規定の塩酸により調整し、5.7と
した。用いたゼラチンの等電点のpHは4.8であっ
た。また、バック層塗布液の温度は35℃、剪断速度1
0(リットル/秒)における粘度は50〜6mPa・s
であった。 ポリマー層 表2の記載のポリマーラテックス 2.0g/m2 ドデシルベンセンスルホン酸ナトリウム 16.5mg/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子 10mg/m28 17SO3 K 5mg/m2
【0047】塗布後引き続いてチリングゾーンにて乾球
温度が20℃、湿球温度が15℃の風を吹き当てて塗布
膜をゲル化した後、乾球温度か35℃で湿球温度が20
℃の乾燥風を吹き当てて乾燥させた。このようにして得
られた試料を25℃60%RHの雰囲気下で1週間保存
した後、以下の評価を実施した。 (1) バック層の膨潤率 安立電気(株)製電子マイクロメーターで膨潤前の膜厚
は測定力30±5g、膨潤した膜厚は測定力2±0.5
gで38℃で測定を行った。 (2) 塗膜のひび割れ(クラック) 塗膜の割れの程度を以下の3段階で評価した。 ○:割れなし △:長さ2mm以下の細かい割れが発生 ×:長さ2mm以上の割れが発生 (3) 耐付着性 長さ5cm、巾5cmに裁断した試料各2枚を塗布面同士を
重ね合わせ、100kg/cm2 の加重下で16時間放置
し、付着の程度を以下の4段階で評価した。 ◎:付着面積 0〜5% ○: 〃 6〜30% △: 〃 31〜60% ×: 〃 61〜100% 例1と同様に膨潤率、耐接着性、クラックを評価した。
結果を表−2に示した。
【0048】
【表2】
【0049】表2から明らかな如く、本発明のポリマー
ラテックスは同時塗布においても耐水性、耐接着性、ク
ラックの点で優れた性能を示すことがわかる。
【0050】実施例3 二軸延伸したポリエチレンテレフタレート支持体(厚味
100μm)の両面に下記組成の下塗層第1層及び第2
層を塗布した後、一方の面に下記組成の導電層(表面抵
抗率:25℃10%RHで2×1010Ω)を塗布したの
ち実施例2と同様にバック層とポリマー層の同時塗布を
行った。ポリマー素材は表2におけるポリマーラテック
ス中から選択して使用した。比較例としてはポリマー層
なしでバック層のみの試料、バック層ゼラチンのない試
料およびポリマー層に本発明以外のポリマー素材を使用
した試料を作製し、使用に供した。
【0051】 <下塗層第1層> 塩化ビニリデン/メチルメタクリレート/アクリロ ニトリル/メタクリル酸(90/8/1/1重 量比)の共重合体の水性分散物 15重量部 2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリアジン 0.25 〃 ポリスチレン微粒子(平均粒径3μ) 0.05 〃 化合物−1 0.20 〃 水を加えて 100 〃 さらに、10重量%のKOHを加え、pH=6に調整し
た塗布液を乾燥温度180℃2分間で、乾燥膜厚が0.
9μm になる様に塗布した。 <下塗層第2層> ゼラチン 1重量部 メチルセルロース 0.05 〃 化合物−2 0.02 〃 C1225O(CH2 CH2 O)10H 0.03 〃 化合物−3 3.5×10-3 〃 酢酸 0.2 〃 水を加えて 100 〃 この塗布液を乾燥温度170℃2分間で、乾燥膜厚が
0.1μm になる様に塗布した。<導電層> SnO2/Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μ) 300mg/m2 ゼラチン(Ca**含有量30ppm) 170 〃 化合物−3 7 〃 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10 〃 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム塩 40 〃 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩 9 〃
【0052】
【化19】
【0053】さらにこの支持体のバック層と反対側に特
開平5−127282号の実施例3に記載の感光性層
(染色層、乳剤層および保護層上下層)を同時塗布し、
25℃60%RHの雰囲気下で1週間保存した後、以下
の評価を実施した。 (1) バック層、ポリマー層の処理液の膨潤度 バック層、ポリマー層の水洗工程終了後の膜厚dの測
定:下記の現像処理の水洗工程の終了した試料を、液体
窒素により凍結乾燥する。その切片の走査型電子顕微鏡
観察により、バック層、ポリマー層につきそれぞれdを
求める。バック層、ポリマー層の乾燥後の膜厚d0 の測
定:下記の現像処理の乾燥工程終了後の試料の切片の走
査型電子顕微鏡観察により、バック層、ポリマー層につ
きそれぞれd0 を求める。 (2) 乳剤層+保護層の膨潤率 安立電気(株)製電子マイクロメーターで膨潤前の膜厚
は測定力30±5g、膨潤した膜厚は測定力2±0.5
gで38℃で測定を行った。 (3) カール 長さ5cm、巾1cmに裁断した試料を25℃、60%RH
の条件下で3日間保存し、ついで25℃10%RHの雰
囲気下に移しその後2時間後のカールを測定した。カー
ル値は以下の式で定義した。 カール値=1/(試料の曲率半径(cm)) 但し、乳剤面が内側のときのカール値を正、外側のとき
のカール値を負とする。実用上許容されるカール値は−
0.02から+0.02の範囲である。
【0054】(4) 乾燥性 25℃60%RHの雰囲気下でFG−710NH自動現
像機(富士写真フイルム(株)製)を用いて、乾燥温度
50℃で、ラインスピードを変えることにより、乾燥時
間を変えて大全サイズ(51cm×61cm)の試料を現像
処理し、処理直後の試料が完全に乾いている最短の乾燥
時間を求めた。 (5) ジャミング 前記FG−710NH自動現像機の乾燥部のローラーを
フェノール樹脂製平滑ローラーに変えて、四つ切サイズ
(25.4cm×30.5cm)の試料20枚を下記の処理
条件で通し、ジャミングの発生を調べた。
【0055】処理条件 現像 38℃ 14.0秒 定着 38℃ 9.7秒 水洗 25℃ 9.0秒 スクイズ 2.4秒 乾燥 55℃ 8.3秒 合計 43.4秒 ラインスピード 2800mm/min
【0056】なお、現像液および定着液は下記組成のも
のを使用し、補充量はフィルム1m2当たり200mlで行
った。 現像液組成(処理温度38℃) 1,2−ジヒドロキシベンゼン−3,5−ジスルホン酸ソーダ 0.5g ジエチレントリアミン−五酢酸 2.0g 炭酸ナトリウム 5.0g ホウ酸 10.0g 亜硫酸カリウム 85.0g 臭化ナトリウム 6.0g ジエチレングリコール 40.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.2g ハイドロキノン 30.0g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3− ピラゾリドン 1.6g 2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2−チオキソ−4− (1H)−キナゾリノン 0.05g 2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム 0.3g 水酸化カリウムを加え、水を加えて1lとし pHを10.7にあわせる 1リットル 定着液(処理温度38℃) チオ硫酸ナトリウム 160g/リットル 1,4,5−トリメチル−1,2,4−トリアゾリウム −3−チオレート 0.25mol/リットル 重亜硫酸ナトリウム 30g/リットル エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム・二水液 0.25mol/リットル 水酸化ナトリウムでpH=6.0に調整する 得られた結果を表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】結果から明らかな如く、本発明による試料
は比較例と異なり、乾燥性が良好でカール、ジャミング
とも問題のないことがわかる。
【0059】
【発明の効果】本発明により疎水性ポリマー層の耐水性
(処理液遮断性)を改良することができ、水洗処理後の
乾燥性が良好で、カールが小さく、かつ搬送性が良好な
ハロゲン化銀写真感光材料を提供することができる。ま
た、迅速処理適性を有し、かつ、処理液の補充量が軽減
されたハロゲン化銀写真感光材料を提供することができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面に少なくとも一層の親
    水性コロイドをバインダーとするハロゲン化銀乳剤層を
    塗設し、支持体の該ハロゲン化銀乳剤層が塗設されてい
    る面と反対側の面に親水性コロイドをバインダーとする
    非感光性コロイド層と、該非感光性親水性コロイド層の
    最外層に疎水性ポリマー層とが塗設されたハロゲン化銀
    写真感光材料において、該疎水性ポリマー層を形成する
    ポリマー素材が下記一般式で表される繰り返し単位を含
    有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(1) 【化1】 ここでR1 は水素原子もしくはメチル基もしくは炭素原
    子数1から4個までの低級アルキル基、Xは−COO
    −、−CONR2 − 【化2】 より選ばれる2価の連結基であり、Jは炭素数が1から
    3個の置換または無置換のアルキレン基、Lは−OCO
    −、−NHCOO−、−OCO−CH2 −、−NHCO
    NH−、−NHCO−、−NH−、−O−より選ばれる
    2価の連結基である。R2 は水素原子もしくはメチル基
    もしくは炭素原子数1から4個までの低級アルキル基で
    ある。p,qは0または1である。Zは構成炭素原子数
    が3から16個までの置換基を有してもよい環状アルキ
    ル基または環状アルケニル基である。
  2. 【請求項2】 該請求項1における一般式(1)中の2
    価の連結基Xが−COO−もしくは−CONH−である
    ことを特徴とする該請求項1記載のハロゲン化銀写真感
    光材料。
  3. 【請求項3】 該請求項1における一般式(1)中のZ
    が構成炭素原子数が5から10個までの置換基を有して
    もよい環状アルキル基であることを特徴とする該請求項
    1記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 該請求項1における該ポリマー素材が一
    般式(1)で表される繰り返し単位を75重量%以上含
    有することを特徴とする該請求項1記載のハロゲン化銀
    写真感光材料。
JP03211194A 1994-03-02 1994-03-02 ハロゲン化銀写真感光材料 Expired - Fee Related JP3445650B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03211194A JP3445650B2 (ja) 1994-03-02 1994-03-02 ハロゲン化銀写真感光材料
US08/397,494 US5554496A (en) 1994-03-02 1995-03-02 Silver halide photographic material comprising emulsion layer and backing layer provided on support

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03211194A JP3445650B2 (ja) 1994-03-02 1994-03-02 ハロゲン化銀写真感光材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07239528A true JPH07239528A (ja) 1995-09-12
JP3445650B2 JP3445650B2 (ja) 2003-09-08

Family

ID=12349796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03211194A Expired - Fee Related JP3445650B2 (ja) 1994-03-02 1994-03-02 ハロゲン化銀写真感光材料

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5554496A (ja)
JP (1) JP3445650B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0926544A1 (en) * 1996-05-27 1999-06-30 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of producing a silver halide photographic photosensitive material
JP2002069131A (ja) * 2000-08-30 2002-03-08 Nippon Shokubai Co Ltd (メタ)アクリル酸エステル系樹脂組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102047863B1 (ko) * 2011-12-28 2019-11-22 제이에스알 가부시끼가이샤 감방사선성 수지 조성물, 중합체, 화합물 및 화합물의 제조 방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2328781A1 (de) * 1973-06-06 1975-01-09 Agfa Gevaert Ag Photographisches material mit einer mattschicht
US4196001A (en) * 1974-07-24 1980-04-01 Eastman Kodak Company Antistatic layer for photographic elements
JPS5933899B2 (ja) * 1978-08-31 1984-08-18 富士写真フイルム株式会社 写真感光材料
US4209584A (en) * 1979-06-15 1980-06-24 Eastman Kodak Company Manufacture of photographic elements having anticurl and antistatic layers
US4507385A (en) * 1983-03-25 1985-03-26 Eastman Kodak Company Acrylonitrile copolymers as protective overcoats in photographic elements
US5015562A (en) * 1988-03-09 1991-05-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Light-sensitive silver halide element containing modant, dye and sonic polymer

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0926544A1 (en) * 1996-05-27 1999-06-30 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of producing a silver halide photographic photosensitive material
JP2002069131A (ja) * 2000-08-30 2002-03-08 Nippon Shokubai Co Ltd (メタ)アクリル酸エステル系樹脂組成物
JP4499896B2 (ja) * 2000-08-30 2010-07-07 株式会社日本触媒 (メタ)アクリル酸エステル系樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
US5554496A (en) 1996-09-10
JP3445650B2 (ja) 2003-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2627088A (en) Preparation of oriented coated films
US4225665A (en) Photographic element in which the antistatic layer is interlinked in the base
US5006451A (en) Photographic support material comprising an antistatic layer and a barrier layer
US4013696A (en) Element comprising a coating layer containing a mixture of a cationic perfluorinated alkyl and an alkylphenoxy-poly(propylene oxide)
US3850640A (en) Coating quality and reducing static simultaneously
JPS60189742A (ja) 写真感光材料
JP3445650B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0756268A (ja) 改良した帯電防止性を有するハロゲン化銀写真材料
JP2001183774A (ja) 写真画像形成要素用のアニールされた付着促進層
EP0066100B1 (en) Method to improve subbing polyester support bases, subbed polyester support bases and photographic films comprising said improved support bases
JPS6052419B2 (ja) 感光性写真フイルムの製法
JPH0869084A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
US5554494A (en) Silver halide photographic material comprising emulsion layer and hydrophobic backing layer provided on support
JPH0915788A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04274233A (ja) 帯電防止フィルムベースおよび該帯電防止フィルムベースからなる写真材料
JPH0954387A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPS5853029B2 (ja) スイセイトフヨウソセイブツ
JPH07128770A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPS62172343A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0151824B2 (ja)
JPS5815780B2 (ja) シヤシンカンコウザイリヨウヨウ ポリエステルフイルムノ シタビキソウ
JP2000284420A (ja) 写真要素
JPH07134350A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP3409225B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0136927B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees