JPS5853029B2 - スイセイトフヨウソセイブツ - Google Patents

スイセイトフヨウソセイブツ

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JPS5853029B2
JPS5853029B2 JP15520075A JP15520075A JPS5853029B2 JP S5853029 B2 JPS5853029 B2 JP S5853029B2 JP 15520075 A JP15520075 A JP 15520075A JP 15520075 A JP15520075 A JP 15520075A JP S5853029 B2 JPS5853029 B2 JP S5853029B2
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aqueous
vinyl polymer
emulsion
coating composition
vinyl
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直人 安部
衛 小宮
勝 神戸
憲一 北原
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Konica Minolta Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水性塗布用組成物に関するものである。
詳しくはビニル重合体の水性乳化物を用いて支持体上に
ビニル重合体の層を塗設するに際し、平滑かつ均一な塗
膜を形成し得る水性塗布用組成物に関するものである。
更に詳しくはビニル重合体の水性乳化物を用いて支持体
上にビニル重合体の薄層を塗設する場合においても、平
滑かつ均一な塗膜を形成し得る優れた塗膜形成性を有す
る水性塗布用組成物に関するものである。
ビニル重合体の塗膜を形成することを目的とする、所謂
樹脂エマルジョンまたは台底ラテックスと称されるビニ
ル重合体の水性乳化物を含む水性塗布用組成物の応用分
野は多方面に渉っており、例えば塗料として使用されて
いる他、紙加工、紙およびプラスチックフィルムの防湿
加工、ラミネーション加工、ヒートシール性賦与、接着
性改良、印刷性改良等の目的で使用されている。
従来これらの使用分野においては比較的高濃度のビニル
重合体の水性乳化物を含有した水性塗布用組成物が使用
され、形成された塗膜も比較的厚く、塗膜の平滑性、均
一性は必ずしも完全であることが必要とされなかった。
ビニル重合体の水性乳化物を含有する水性塗布用組成物
は平滑性、均一性の優れた薄い塗膜を得るのが困難であ
り、溶剤として水が使用出来るので、取扱い易く、安価
でしかも火災の危険が無い、大気汚染の心配が無い等多
くの利点を有するにもかかわらず使用分野が限定されて
いた。
例えば写真感光材料は、通常プラスチック支持体上に2
層以上の写真用塗布液を積層することにより製造される
が、この際下側の層の平滑性、均一性が上側の層にも著
しい影響を及ぼし、感光材料の品質を左右する。
この様に極めて精密でかつ薄い塗膜を要求される分野に
おいてビニル重合体の塗膜を得ようとする場合、従来は
水性溶液ではなくビニル重合体の有機溶媒溶液を使用す
ることが一般的に行なわれていた。
写真工業において通常行なわれるプラスチックフィルム
支持体への下引加工の技術に関しては、例えば米国特許
第3053661号明細書、米国特許第3506445
号明細書、特公昭42−18642号公報、特公昭48
−14434号公報等に記載されている。
これらの明細書にはビニル重合体の溶剤としては、塩化
メチレン、クロロホルム、トリクロロエチレン、テトラ
クロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエー
テルエチレンクリコールモノメチルエーテル等のエーテ
ルおよびテトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エー
テル類;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸モノメチルグ
リコール、酢酸エチル、酢酸ブチへプロピオン酸エチル
、乳酸エチル、酢酸アミル等のエステル類;ベンゼン、
トルエン等の芳香族化合物あるいはこれらに混合して使
用し得るメタノール、エタノール、インプロパツール等
のアルコール類;ベンジルアルコール、アニソール等の
芳香族アルコールおよびエーテル類等が挙ケられ、また
場合によりフェノール、オルトクレゾール、メタクレゾ
ール、パラクレゾール、オルトクロルフェノール、パラ
クロルフェノール、ジクロルフェノール、トリクロルフ
ェノール、オルトフェニルフェノール、バラフェニルフ
、エノールの如きフェノール類;あるいはレゾルシン、
メチルレゾルシン、クロルレゾルシン、ハイドロキノン
、カテコール、ヒロカロール等ノ如キジヒドロキシベン
ゼン類;あるいは酢酸、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸
、トリクロル酢酸等の酢酸類;安息香酸、クロル安息香
酸等の安息香酸等が使用されるべきであると記載されて
いる。
しかしながら、これらの有機溶媒系塗布用組成物を使用
した下引加工においては、製造工程で労働衛生上有害な
有機溶媒蒸気に人体を曝さないようにするため、または
環境衛生上有害な有機溶媒の大気中への放出を防止する
ため多大の設備費用を投じて回収装置を始めとする各種
の設備が必要とされ、さらにまた火災防止のため著しく
作業が制約される場合もあった。
またプラスチックフィルム支持体の溶剤または膨潤剤を
使用する場合には、プラスチックフィルム支持体の透明
性を失なわせ、かつ平面性を損なう等、著しく品質を悪
化させるという整置がしばしば発生した。
かかる欠点を改良した下引加工方法として、ビニル重合
体の水性乳化物を含有する水性塗布用組成物を使用する
ことが例えば米国特許第 2627088号明細書、米国特許第 3460982号明細書、英国特許第 1177426号明細書等に記載され、提案されている
これらに記載されたビニル重合体の水性乳化物を含有す
る水性塗布用組成物を、支持体特に吸水性を有さないプ
ラスチックフィルム支持体に塗布乾燥することにより形
成された塗膜は、平滑性および均一性に欠け、例えばタ
テムラ、ヨコムラと呼ばれる塗布方向に対して平行また
は垂直に生ずるムラ、あるいはヨリ、カケと呼ばれる塗
布面の周辺に塗布液が寄って厚くなったり、逆に退いて
薄くなったりするように塗布が不均一になる、あるいは
高速度塗布に際して塗布液へ加わる機械的剪断力による
分散破壊作用のためビニル重合体粒子の凝集物が生成す
る、乾燥中に局部的に表面皮膜が生成する等写真用途に
は不適当な性能を有していた。
これらの特許明細書あるいは公報に記載されたもののう
ち、未延伸または一軸延伸後のプラスチックフィルム支
持体にビニル重合体の水性乳化物を含有する水性塗布用
組成物を塗布、乾燥し、次いでタテ方向とヨコ方向、も
しくはヨコ方向の延伸操作が行なわれる場合には、延伸
過程で薄膜化されるので比較的高濃度のビニル重合体水
性乳化物を含有する水性塗布用組成物を写真用支持体に
適用することが出来、従って塗膜の平滑性、均一性の悪
化の程度も比較的軽く、また延伸による薄膜化の過程で
塗膜の平滑性、均一性の欠如は相対的に軽減され、ポリ
エチレンテレフタレー)フィルムのように延伸が100
℃〜130℃の高温で行なわれる場合には、ビニル重合
体塗膜がフローし、平滑化、均一化が一層促進され、こ
の場合には写真用途に供されるプラスチックフィルムの
下引加工としても使用可能な平滑性、均一性を有するビ
ニル重合体の塗膜をビニル重合体の水性乳化物によって
得ることが出来る。
しかしながらこの方法においても、ビニル重合体塗膜を
設層した後に延伸されるため延伸時にクランプされてい
たプラスチックフィルム周辺部の回収再使用が不可能で
ありさらに製造原価が大巾に上昇する等の実用上の問題
があった。
本発明の目的は、前記欠陥を生起せずに、また延伸操作
によらずに平滑かつ均一なビニル重合体の薄層を塗設し
得るような塗布性の改良されたビニル重合体の水性乳化
物を含有する新規な水性塗布用組成物を提供することに
あり、本発明者らは鋭意研究の結果本発明に達したもの
である。
即ち本発明者は、ビニル重合体水性乳化物と下記一般式
で示される化合物(以下化合物Aと称する)を少なくと
も1種含有する水性塗布用組成物において前記目的が達
成されることを見出した。
一般式 (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数1〜18のアルキ
ル基、Mはカチオン、nは1〜50の整数を表わす。
)本発明のビニル重合体水性乳化物と前記化合物Aを含
有する水性塗布用組成物は、表面張力が低く、疎水性プ
ラスチック支持体に対する濡れが良好であり、かつビニ
ル重合体粒子の機械的剪断力による分散破壊作用のため
生成するビニル重合体粒子の凝集物の出現が軽減され、
かつ乾燥中に生成する表面皮膜の発生が抑止され、さら
にまたビニル重合体水性乳化物の含有量の小さい低濃度
の水性塗布液として支持体上に塗布した場合においても
ムラやヨリ、カケの無い極めて平滑かつ均一なビニル重
合体の薄い塗膜を形成し、写真工業等極めて精密な塗膜
の均一性、平滑性および薄膜性を要求される分野におい
ても充分実用し得るものである。
本発明に使用されるビニル重合体の水性乳化物とはビニ
ル重合によって重合し得る単量体を使用して得られる乳
化重合組成物のことであり、製造法は水に単量体が乳化
分散した状態で重合する通常の乳化重合法による。
一般には乳化重合組成物の重量を基準にしてビニル単量
体5乃至50重量%を、乳化剤例b−rラウリル硫酸ナ
トリウムのような脂肪族アルコールの硫酸エステルの金
属塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのようす
芳香族スルホン酸金属塩等のアニオン性活性剤、または
エチレンオキサイドを含むノニオン性界面活性剤を0.
01乃至10重量%を使用して蒸留水中に攪拌分散し、
水溶性重合開始剤、例えば過硫酸カリウム、過硫酸アン
モニウム等の過硫酸塩を0.001乃至0.1重量%加
え、必要に応じて加圧して50乃至80℃の温度で重合
を行なって、ビニル重合体の水性乳化物を得る。
また本発明に使用される化合物Aを、前記乳化剤の一部
または全部に代えてビニル重合体の水性乳化物を製造し
てもよい。
得られたビニル重合体を目的に応じた濃度に調整して水
性塗布用組成物とすることが出来る。
ビニル重合体の水性乳化物の製造に使用されるビニル単
量体としては、エチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン
、酢酸ビニル、α−クロル酢酸ビニル、スチレン、置換
スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸エチル、アク
リル酸メチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸のアル
キルエステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸のアルキルエ
ステル:塩素、フェニル基等を置換したアルキルアクリ
レート、あるいはアルキルメタクリレート、ビニルメチ
ルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルクロルエチ
ルエーテル、フタジエン、イソプレン、クロロプレン等
の疎水性単量体およびアクリルアミド、グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、アクリル酸、メ
タクリル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、イタコン酸
モノエチルエステル、マレイン酸、無水マレイン酸、マ
レイン酸モノメチルエステル、マレイン酸アミド、フマ
ール酸、2−ヒドロキシメチルアクリレート、4−ヒド
ロキシブチルアクリレート、ジー(2ヒドロキシエチル
)マレニー)、N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミ
ド等親水性単量体のビニル重合によって重合体が得られ
る単量体等を代表的な具体例として挙げることが出来通
常の乳化重合法によってビニル重合体の水性乳化物が得
られるような単量体を目的に応じて1種以上を選択し、
各種の重合体、共重合体の水性乳化物を製造する。
例えば写真用ポリエステルフィルム支持体の下引加工に
使用されるビニル重合体の水性乳化物の製造に好ましく
使用される単量体としては、塩化ビニリデン、クロル酢
酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、ブタジェン、ア
クリルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸
、無水イタコン酸、2〜ヒドロキシメチルアクリレート
等を挙げることができる。
本発明に特に好ましく用いることができるビニル重合体
の具体例を第1表に示した。
これらのビニル重合体は本発明に用いられるビニル重合
体の代表的な具体例で、本発明に用いられるビニル重合
体がこれらによって限定されるものではないが、例示化
合物(1)〜(6)は写真用塗布液に、また(7)〜(
8)は拡散転写法の中間層用塗布液として特に有用なも
のである。
本発明に使用される化合物Aは下記の一般式で表わされ
るアルキルアリールポリエーテルサルフェート系化合物
である。
一般式 (式中、R1、R2はそれぞれ炭素数1〜18のアルキ
ル基、Mはカチオン、nは1〜50の整数を表わす6
) 化合物Aはアリール基に導入されるアルキル基の炭素原
子数とポリエーテル構造の重合度とのバランスによって
本発明の目的に適する望ましい特性、即ち界面活性性、
乳化安定性等が得られる。
本発明における化合物Aの特徴とする所はアリール基に
アルキル基が2個導入されていることであり、ビニル重
合体の水性乳化物と化合物Aを含有した本発明の水性塗
布用組成物の平滑かつ均一な皮膜形成性は、ビニル重合
体水性乳化物と化合物Aを併用することによって始めて
達成される。
一般式中、R1、R2で示したアルキル基は炭素数1〜
18のアルキル基であるが、特に好ましい特性は直鎖状
よりも分岐状のアルキル基の導入によって達成されるの
で分岐状アルキル基を有するもの、さらに分岐状アルキ
ル基を2個有するものが特に有効である。
カチオンは化合物Aの界面活性性と水溶性を保持するも
のなら何でもよいが、通常はカリウム、ナトリウム、ア
ンモニウムイオンが使用される。
次に本発明に好ましく使用される前記化合物Aの代表的
な具体例を第2表に示すが、これらは単に前記一般式に
包含される化合物の一例を示したものであって、本発明
に使用される化合物はこれに限定されるものではない。
本発明に使用する化合物Aを本発明の水性塗布用組成物
に含有せしめるには、次の方法がある。
即ち、第1には通常の方法で乳化重合して得たビニル重
合体の水性乳化物を目的に応じて所定の濃度に水で希釈
した後に、別に水またはメタノールに溶解させた化合物
Aを添加して本発明の水性塗布用組成物を得る方法であ
る。
この場合化合物Aの含有量は塗布用組成物1kgあたり
0.01〜50yの割合で添加せしめ、特に好ましくは
0.1〜10?である。
この方法によれば市販のビニル重合体水性乳化物を使用
して本発明の水性塗布用組成物とすることが出来る。
第2にはビニル重合体の水性乳化物の製造時に化合物A
を乳化剤として単独もしくは他の乳化剤と併用して含有
させ、得られたビニル重合体を目的に応じて所定の濃度
に水で稀釈して本発明の水性塗布用組成物を得る方法で
あり、この場合の化合物Aの含有量は塗布用組成物1k
gあたり0.01〜50fの割合で添加され、特に好ま
しくは0.1〜10rである。
第1の方法に比較して第2の方法はビニル重合体の水性
乳化物の製造時に使用される他の乳化剤の悪影響を考慮
して化合物Aの製造量と他の乳化剤の量を調整できるの
で好ましい態様である。
また第1の方法と第2の方法を組合わせても本発明の目
的である水性塗布用組成物を得ることが出来ることはい
うまでもないことである。
化合物Aをビニル重合体水性塗布用組成物1kgあたり
501以上含有させた場合には、ビニル重合体塗膜に所
謂フラッシングと称される白化現象が認められ、さらに
プラスチックフィルム支持体との接着が著しく劣化し写
真感光材料の下引層としての使用には適さない。
本発明の水性塗布用組成物はビニル重合体の水性乳化物
を目的に応じた濃度に希釈して調製されビニル重合体の
層を支持体上に塗設する際に優れた平滑性、均一性を有
する塗膜を提供するが、1μ以下の薄い層を塗設する目
的で10%以下のビニル重合体濃度の水性塗布用組成物
を使用する場合に特に著しい効果が認められる。
従って写真工業の様に極めて精密な平滑かつ均一な薄層
の塗設が必要な用途にも本発明の水性塗布用組成物を使
用することが出来る。
その場合σ)支持体としてはプラスチックフィルム、プ
ラスチックラミネート紙およびそれらに樹脂被覆された
ものが使用される。
具体的には、写真用プラスチックフィルム支持体、即ち
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2・6ナフ
タレートを始めとするポリエステル支持体、ポリスチレ
ン支持体、三酢酸セルロースを始めとするセルロース誘
導体フィルム支持体、ポリエチレンラミネート紙等に塗
設して下引層として好ましく用いることが出来る。
また他の用途として樹脂層、例えばエチレン−マレイン
酸のn−ブチルエステルで被覆された上記支持体に塗設
して拡散転写方式のポジ用感光材料の中間層として好ま
しく用いることが出来る。
プラスチックフィルム支持体に直接本発明の水性塗布用
組成物を塗布する場合には、塗布するに先立って必要に
応じて適当な前処理、例えば酸化剤処理、溶媒処理、コ
ロナ放電処理、電子線処理、紫外線照射処理、火炎処理
等を行なうことによって支持体との濡れと接着性の向上
を企図することが出来る。
また本発明の水性塗布用組成物には必要に応じてジブチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート等の可塑剤あるい
はビニル重合体の膨潤剤、ポリビニルアルコール、カル
ボキシメチルセルローズ、酢酸ビニル−マレイン酸共重
合体のナトリウム基、ゼラチン等増粘剤、エチレンイミ
ン基を有する化合物、メチルスルホニルオキシ基を有す
る化合物、あるいはトリアクリロイル−8−1−IJア
ジン等の接着促進剤、各種の帯電防止剤、各種の色素、
顔料等を含むことが出来、サホニン等の天然界面活性剤
、ソルビタンアルキルエステルもしくはポリオキシエチ
レンアルキルエーテル等のノニオン界面活性剤、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリ
ウムのようなアニオン界面活性剤、酸化ケイ素、酸化チ
タン、澱粉、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン
等の有機、無機のブロッキング防止剤を添加することが
出来、また必要に応じて50%以下のメタノール、エタ
ノール、アセトン等の水に混和し得る溶剤を添加しても
良い。
本発明の水性塗布用組成物は浸漬塗布、ダブルロール塗
布、エアーナイフ塗布、キスロール塗布、グラビア塗布
、リバース塗布等の通常の塗布方法によってIOS’〜
40t?/mの割合で支持体上に塗布され、熱風、赤外
線、電磁波等を用いて60〜150℃で加熱乾燥される
以下に本発明を実施例によってさらに具体的に示すが本
発明は前記の例示化合物、以下の実施例によって限定さ
れるものではない。
実施例 1 第1表の例示化合物(1)および(4)の水性乳化物(
固形分40重量%)をドデシルベンゼンスルホン酸ソー
ダを乳化剤(モノマーに対して1重量%使用)として製
造した。
これを水で稀釈して固形分濃度がそれぞれ3重量%にな
るように調製し、更に第2表の例示化合物(A−1)を
調製液1に9あたり0.5Pの割合で添加して本発明の
水性塗布用組成物(a)、(b)とした。
次に第1表の例示化合物(1)および(4)の水性乳化
物(固定分40重量%)をドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダを乳化剤(モノマーに対して1重量%使用)とし
て製造した。
これを水で稀釈してそれぞれ固形分濃度30重量%にな
るように調製し、比較用の水性塗布用組成物(C)1.
(d)とした。
水性塗布用組成物a)、(b)、(C)、(d)、をあ
らかじめコロナ放電処理された厚さ100μのポリエチ
1/ ンテL/フタレートフィルムにダブルロールコー
ターを使用して毎分20mの速度で、塗布量20?/m
2で塗布し、100°Cの熱風で3分間乾燥してそれぞ
れ試料A1〜A4を作成した。
このようにして用意された各試料の塗膜の平滑性と均一
性を次の評価基準に従って評価した。
その結果を第3表に示す。
〔塗膜の平滑性と均一性の評価〕
(1)タテおよびヨコムラ 評価 ムラのない場合 A級 弱いムラの場合 B級 強いムラの場合 0級 (2)ヨリおよびカケ 評価ヨリおよびカ
ケのない場合 A級 ヨリおよびカケの弱い場合 B級 ヨリおよびカケが強い場合 0級 (3)ビニル重合体粒子の凝集物 評価ldmに5個
以下の場合 A級 ldmに6〜30個の場合 B級 ldmに31個以上の場合 C級 第3表から明らかな如く、本発明に係る水性塗布用組成
物(a)、(b)、によって得られた塗膜は優れた平滑
性、均一性を示した。
実施例 2 ポリゾールFF−08(アクリル酸エステル系共重合物
−昭和高分子社製)、ノーガタック5N304(スチレ
ン−ブタジェン系共重合物−住友ノーガタツク社製)、
サランEX−238Q(ビニリデン系共重合物−旭ダウ
社製)およびモビニール760H(アクリル酸エステル
系共重合物−ヘキスト合成社製)等の市販のビニル重合
体水性乳化物を水で稀釈して固形分濃度がそれぞれ3重
量%になるように調製し、更に第2表の例示化合物(A
−6)を調製液1に!9あたり1.0?の割合で添加し
て本発明の水性塗布用組成物(e)、(f)、(g)、
ヨ(h)とした。
又、上記市販のビニル重合体水性乳化物を水で稀釈して
固形分濃度がそれぞれ3重量%になるように調製し、こ
れを比較用の水性塗布用組成物i)、(j)、(k)、
(1)とした。
次に水性塗布用組成vAe)、(f>、(g)、(h)
および(i)、(j)、(k)、(1)をあらかじめコ
ロナ放電処理された厚さ100μのポリエチレンテレフ
タレートフィルムにダブルロールコータ−を使用して毎
分20mの速度で、20y/−の塗布量で塗布し、10
0℃で熱風で3分間乾燥してそれぞれ試料A5〜A8お
よび&9〜A、 12を作成した。
このようにして用意された各試料の塗膜の平滑性と均一
性を実施例1の評価基準に従って評価した。
その結果を第4表に示す。実施例 3 第1表の例示化合物(1)および(3)の水性乳化物(
固形分30重量%)を第2表の例示化合物(A4)を乳
化剤(モノマーに対して2重量%使用)として製造した
これを水で希釈して固形分濃度がそれぞれ5重量%にな
るように調製し、本発明の水性塗布用組成物(ホ)、(
n)とした。
この場合第2表の例示化合物(A−4)の含有量は水性
塗布用組成物−)およ0< n)のそれぞれlkyに対
して1zであった。
又第1表の例示化合物(1)および(3)の水性乳化物
(固形分30重量%)をドデシルベンゼンスルホン酸ソ
ーダを乳化剤(モノマーに対して2重量%使用)として
製造した。
これを水で希釈して固形分濃度がそれぞれ5重量%にな
るように調製し、比較用の水性塗布用組成物(0)、(
p)とした。
この場合ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダの含有量は
水性塗布用組成物o)およφp)のそれぞれ1kgに対
して11であった。
又別に前記水性塗布用組成物(ハ)および(n)は、同
組成物1 kgに対して第2表の例示化合物(A−4)
をLOPおよび6M’になるよう更に添加し水性塗布用
組成物(q)、(r)および(8)、(1)とした。
このように調製された水性塗布用組成物(州、(n)、
(0)、(p)、(q)、(r)、(s)、(1)を、
あらかじめ紫外線照射処理された厚さ100μのポリエ
チレンテレフタレートフィルムにダブルロールコータ−
を使用して毎分20mの速度で20 S’ / mの塗
布量で塗布し、100°Cの熱風で3分間乾燥した。
次にこれらの塗布層へ下記ゼラチン液組成物を20′?
/m″の割合で積層してハロゲン化銀感光材料用の下引
処理された試料A、 13〜m、20を作成した。
得られた試料は実施例1の評価基準に従かい塗膜の平滑
性、均一性を評価した。
ゼラチン液組成物 ゼラチン 10S’ サポニン 0、3 P 水 1000SI’ 更に各試料には沃臭化銀を含有するX線用ハロゲン化銀
乳剤を塗布し、乳剤層の接着性を評価した。
以上の結果を第5表に示す。〔接着試験方法〕 (1)乾燥時の接着試験 現像処理前および処理乾燥後の乳剤面にカミソリの刀で
支持体に到達する程度の傷を基盤目状につげその上にセ
ロハン接着テープを圧着したのち該テープを急激に剥離
する。
この方法において剥離面積が0〜5%の場合A級、5〜
30%の場合B級、30〜100%を0級とする。
(2)現像処理中の湿潤接着試験 現像処理中湿潤状態のままで乳剤面にキリ状の先端を有
する金属棒で基盤目状に傷をつげその面をこすり、乳剤
層が傷取上に剥離しない場合A級、剥離面積が30%迄
の場合B級、それより大の場合C級とする。
試料A15およびA16は乳剤層の表面がビニル重合体
塗膜の不均一性に対応した凹凸が認められ写真感光材料
として不適当な品質であった。
実施例 4 第1表の例示化合物(2)の水性乳化台(固形分50重
量%)を第2表の例示化合物(A−1)を乳化剤(モノ
マーに対して2重量%)として製造し、これを水で稀釈
して固形分濃度が5重量%になるように調製し本発明の
水性塗布用組成物(11)とした。
この場合第2表の例示化合物(A−1)の含有量は水性
塗布用組成物]Jgに対して11であった。
又第1表の例示化合物(2)の水性乳化物(固形分50
重量%)にラウリル硫酸ナトリウムを乳化剤(モノマー
に対して2重量%使用)として製造しこれを水で希釈し
て固形分濃度が5重量%になるように調製し、比較用の
水性塗布用組成物V)とした。
この場合ラウリル硫酸ナトリウムの含有量は水性塗布用
組成物v) 1 kgに対して1?であった。
次に水性塗布用組成物(u)、(V)をあらかじめコロ
ナ放電処理された厚さ100μのポリエチレンテレフタ
レートフィルムにリバースコーターを使用して毎分10
0mの速度で、塗布量2o?/rri”で塗布し、12
0℃の熱風で2分間乾燥させ試料厘21、煮22を作成
した。
得られた試料は実施例1の塗膜の平滑性、均一性の評価
基準に従がい評価した。
その結果を第6表に示す。
本発明の水性塗布用組成物は機械的剪断力の大きい塗布
方式によっても優れた塗膜の平滑性、均一性を得た。
実施例 5 実施例3で作成した試料(試料高、13、A14)およ
び比較試料(試料嵐15、嵐16)面上に下記処方のジ
アゾニウム感光液を50r/mの塗布量で塗設した。
ジアゾニウム感光液処方 2・5−ジェトキシ−4−モルポリ 1.02ノベ
ンゼンジアゾニウムテトラフル オロボレート 3−ヒドロキシ−2−ナフトイック1.5r酸エタノー
ルアミドの塩酸塩 セルローズアセテートブチレート スルホサリチル酸 クエン酸 塩化亜鉛 エチレンクロライド エチルアルコール ジオキサン 5.02 O051 0,5? 0.22 0m1 0rn1 07n1 次に塗設されたジアゾニウム感光層の平滑性、均一性を
実施例1の(1)ムラおよび(2)ヨリ、カケの評価基
準に従がい評価し、又実施例3の(1)乾燥時の接着試
験方法により接着性能を評価した所、本発明の水性塗布
用組成物を使用したA13、煮14の試料にジアゾニウ
ム感光液を塗設したジアゾニウム感光材料は優れた均一
性を有し、接着性も良好であった。
一方比較試料%、15、A16にジアゾニウム感光液を
塗設した感光材料の場合には接着性は良好であったがビ
ニル重合体層の不均一性と対応するムラを生じ実用に耐
えないものであった。
実施例 6 第1表の例示化合物(7)および(8)の水性乳化物(
固形分30重量%)を第2表の例示化合物(A2)を乳
化剤(モノマーに対して1重量%使用)として製造した
これを水で稀釈して固形分濃度がそれぞれ5重量%に調
製し、本発明の水性塗布用組成物置、(X)とした。
この場合第2表の例示化合物(A−2)の含有量は水性
塗布用組成物朝および(X) 1 kgに対して0.5
f?であった。
次にあらかじめエチレン−マレイン酸共重合体のn−ブ
チルエステルを被覆した厚さ100μのポリエチレンテ
レフタレートフィルムに上記の塗布用組成物を25′?
/mの割合で塗布乾燥した所平滑、かつ均一な塗膜を得
た。
更にカチオンモルダントおよびポリビニルアルコールと
ポリ−4−ビニルピリジン(混合比2:1)を含有する
固形分5%の水溶液を100’?/m″の割合で塗布乾
燥した所、拡散転写感光材料の受像用感光材として良好
な性質を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビニル重合体の水性乳化物と下記一般式で示される
    化合物を含有することを特徴とする水性塗布用組成物。 一般式 (式中R1、R2はそれぞれ炭素数1〜18のアルキル
    基、Mはカチオン nは1〜50の整数を表わす。 )。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6111593U (ja) * 1984-06-27 1986-01-23 種彦 副田 災害時用飲料水タンク
JPS6193497U (ja) * 1984-11-26 1986-06-17
JPS6193496U (ja) * 1984-11-26 1986-06-17
JPH0465798U (ja) * 1990-10-18 1992-06-09

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