JP2001183774A - 写真画像形成要素用のアニールされた付着促進層 - Google Patents

写真画像形成要素用のアニールされた付着促進層

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JP2001183774A
JP2001183774A JP2000381253A JP2000381253A JP2001183774A JP 2001183774 A JP2001183774 A JP 2001183774A JP 2000381253 A JP2000381253 A JP 2000381253A JP 2000381253 A JP2000381253 A JP 2000381253A JP 2001183774 A JP2001183774 A JP 2001183774A
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Charles Leo Bauer
レオ バウアー チャールズ
Cathy Ann Fleischer
アン フレイシャー キャシー
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    • Y10S430/136Coating process making radiation sensitive element

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アニール処理条件下に下塗り層の化学崩壊無
しに改良された付着性を与える複合体を提供する。 【解決手段】 アクリル酸グリシジルおよび/またはメ
タクリル酸グリシジルのポリマーあるいはコポリマーを
含む隣接下塗り層を有し、その上にゼラチン層を塗布し
た後、アニール処理された写真ポリエステル支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル支持
体が、先ず、(メタ)アクリル酸グリシジルポリマーの
水性分散液層で塗布され、第二に、この下塗り層がゼラ
チン含有層で塗付され、そして第三に、この塗布支持体
がアニールされることによって下塗り処理に付された、
写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルムは、その目的の優
れた物性のために、感光性ハロゲン化銀写真材料の支持
体として広く使用されている。しかしながら、ポリエス
テルフィルムは非常に強い疎水性であり、乳剤は親水性
コロイドであるため、ポリエステル支持体とその上にあ
るゼラチンのようなバインダーを含む写真乳剤との間に
強い付着力を発生させ、維持しようとする際に、しばし
ば実際上の困難が生じる。
【0003】もしも写真の各層と支持体との間の付着が
不十分であると、いくつかの実際上の問題が生じる。仮
に、写真材料が、スプライシングテープのような粘着性
材料と接触すると、写真の各層が支持体から剥離して、
その結果画像形成能の喪失につながる惧れがある。製造
工程で、写真材料はスリットまたはカット操作に付さ
れ、多くの場合に、カメラおよび処理機でのフィルムの
前進のために材料に送り孔が穴あけされる。付着が弱い
と、写真材料の切り口で支持体から写真の各層の表層剥
離が起こる結果となり、それが削り取られた乳剤層のた
くさんの小断片を発生させ、次いで写真材料の画像形成
域にスポット欠陥を生ずる。
【0004】上記の性質は、“乾燥付着”とも言われ
る。この性質は、露光フィルムの湿式処理時に写真要素
が表層剥離する傾向を言う“湿潤付着”とは区別され
る。その要素は、典型的な現像溶液との高温での処理の
ため、スポット表層剥離や膨れを受け、また、処理時ま
たはその後に搬送ローラによって損傷されることがあ
る。
【0005】この問題に係る他の態様は、“粘着”であ
り、それは、写真要素の製造時に、下塗り層で塗布され
た連続ウェブを乳剤層で塗布する前にロール形状に巻き
取る際に発生する。この場合に、下塗り層を含む前面は
その裏面上の塗膜と密接して、その後両面がくっつく
か、あるいは結合する。これにより、下塗り層の塗布の
ためのロールのまき戻しが妨げられるか、またはそれが
困難となる。
【0006】支持体フィルムと親水性コロイド層間の改
善された付着力を与えるために、種々の下塗り処理およ
び材料が用いられ、また提案されてきた。例えば、写真
支持体が、例えば少なくとも一種のレゾルシノール、カ
テコール、ピロガロール、1−ナフトール、2,4−ジ
ニトロフェノール、2,4,6−トリニトロフェノー
ル、4−クロロレゾルシノール、2,4−ジヒドロキシ
トルエン、1,3−ナフタレンジオール、1,6−ナフ
タレンジオール、アクリル酸、1−ナフトール−4−ス
ルホン酸のナトリウム塩、ベンジルアルコール、トリク
ロロ酢酸、ジクロロ酢酸、o−ヒドロキシベンゾトリフ
ルオライド、m−ヒドロキシベンゾトリフルオライド、o
−フルオロフェノール、m−フルオロフェノール、p−フ
ルオロフェノール、抱水クロラール、および p−クロロ
−m−クレゾールを含むもののような付着促進剤で最初
に処理されてよい。
【0007】また、ポリマーも知られており、支持体と
乳剤層の間の付着力を促進するための下塗り層と言われ
ているものに用いられる。この目的のための適当なポリ
マーの例は、米国特許第2,627,088号、同第2,968,241
号、同第2,764,520号、2,864,755号、同第2,864,756
号、同第2,972,534号、同第3,057,792号、同第3,071,46
6号、同第3,072,483号、同第3,143,421号、同第3,145,1
05号、同第3,145,242号、同第3,360,448号、同第3,376,
208号、同第3,462,335号、同第3,475,193号、同第3,50
1,301号、同第3,944,699号、同第4,087,574号、同第4,0
98,952号、同第4,363,872号、同第4,394,442号、同第4,
689,359号、同第4,857,396号明細書;英国特許第788,36
5号、同第804,005号、同第891,469号明細書;および欧
州特許第035,396号明細書に開示されている。屡、これ
らには、分子中にカルボキシル基、カルボニル基、ヒド
ロキシ基、スルホ基、アミノ基、アミド基、エポキシ基
または酸無水物基のような極性基、例えば、アクリル
酸、ナトリウムアクリレート、メタクリル酸、イタコン
酸、クロトン酸、ソルビン酸、無水イタコン酸、無水マ
レイン酸、桂皮酸、メチルビニルケトン、ヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシクロロプロピルメタクリレート、ヒドロキシ
ブチルアクリレート、ビニルスルホン酸、ビニルベンゼ
ンスルホン酸カリウム、アクリルアミド、N−メチルア
ミド、N−メチルアクリルアミド、アクリロイルモルホ
リン、ジメチルメタクリルアミド、N−t−ブチルアク
リルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ビニルピロリ
ドン、アクリル酸グリシジルまたはメタアクリル酸グリ
シジルを有するモノマーのポリマー、あるいは上記モノ
マーと他の共重合可能なモノマーとのコポリマーが含ま
れる。更なる例には、例えば、エチルアクリレートもし
くはブチルアクリレートのようなアクリル酸エステルの
ポリマー、メチルメタクリレートもしくはエチルメタク
リレートのようなメタクリル酸のポリマーまたはこれら
モノマーと他のビニルモノマーとのコポリマー;あるい
はイタコン酸、無水イタコン酸、マレイン酸または無水
マレイン酸のようなポリカルボン酸とスチレン、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデンまたはブタジエンのようなビニル
モノマーとのコポリマー、またはこれらモノマーと他の
エチレン系不飽和モノマーとのトリマーがある。付着促
進層に用いられる物質には、しばしば塩化ビニリデンの
ようなクロリド基を有するコポリマーが含まれる。
【0008】ポリエステル支持体に対する写真乳剤の良
好な付着を与えるための一つの慣用的な実施方法には、
ポリエステル支持体に付着促進層または下塗り層を塗布
した後に、その下塗り層の表面にゼラチンまたはその他
の親水性コロイド物質を塗布することが含まれる。
【0009】ポリエステル支持体と乳剤間における付着
性の弱さについての上述した問題を解決するために提案
されたその他の組成物は、特開昭49−11118号公報に開
示されている。ポリエステルフィルム支持体は、ジオレ
フィンの乳化コポリマーと少なくとも2個のエチレンイ
ミノ基を有する化合物とを含む水性分散液で下塗りされ
る。このような下塗り層は、現像処理時の湿潤状態およ
び現像に続く乾燥後の乾燥状態にある時でも、優れたフ
ィルム付着特性を有することが見出されたけれども、そ
れでもそのような感光性ハロゲン化銀写真材料が自動現
像機で処理されるときには、そこで写真材料が自動現像
機の搬送ラックまたはゴムロールで擦られて、いわゆる
端部剥離現象が観察され、そこでハロゲン化銀写真乳剤
層が前記写真材料の端部で支持体から剥がれることが観
察された。
【0010】上記障害を克服しようと意図された方法
が、特開昭52−104913号公報に提案されたが、そこでは
メタクリル酸グリシジルとアクリル酸エチルでポリエス
テル支持体が塗布されてコポリマー下塗り層が形成さ
れ、その後、コロイド状シリカを含むゼラチン層がその
コポリマー下塗り層上に塗布される。しかしながら、こ
の方法の障害は、乾燥処理下で下塗り層にクラック現象
が観察され、その結果、そのように形成された下塗り層
が透明性を低下してしまうことであった。
【0011】また、表面処理によって、支持体の表面と
支持体の隣接層との間の接着力を改善することも知られ
ている。これらの表面活性化処理の例には、化学処理、
機械的処理、コロナ放電、火炎処理、紫外線照射、高周
波処理、グロー放電、プラズマ処理、レーザ処理、酸処
理、およびオゾン酸化が含まれるが、これらに限定され
ない。このような処理の詳細は、例えば、発明協会公開
技報の第94−6023号および米国特許第5,425,980号明細
書にみられる。かかる処理は、下塗り層を塗布しても、
あるいは塗布しなくてもよい。
【0012】いくつかの写真の適用には、特にPEN
(ポリエチレンナフタレート)から作られる支持体を用
いる小サイズのフィルム(例えば、APSフィルム)で
は、コアセット性を与えるために支持体が高温でアニー
ルされることが必要である。例えば、二軸延伸された写
真フィルム支持体を開示するLaney等の米国特許第5,75
9,756号明細書を参照されたい。Laney等には、それがコ
アに巻かれる際に、50℃からフィルムベース最外層の
一つの最も低いTgまでの温度で支持体をアニールする
ことが記載されている。PENを含むフィルムベースに
係る典型的なアニール条件は、6〜120時間、90℃
〜125℃の温度である。一つの例では、サンプルのア
ニール条件は、24時間、100℃であった。そのよう
なアニールの目的は、フィルム支持体の靭性を増加し
て、耐カール性および耐コアセット性を発生させるため
である。Laney等は、付着性を促進させるための好まし
い方法はグロー放電であると述べている。
【0013】アニール温度によってフィルムの付着性を
促進するための試みにおいて、慣用の塩化ビニリデン下
塗り材料のような塩化物含有ポリマーは、ロール結合を
発生させる系の付着特性を落としてそれによって付着特
性を低下させることが、出願人に見出されている。この
材料は、また支持体材料の再生利用を困難にしている。
【0014】外観上、ほんの僅かな商業的利用しか経験
していないが、グリシジル含有ポリマーが、ポリエステ
ル支持体に対する感光性乳剤の付着性を改善するために
提案されてきた。例えば、Nakadata等の米国特許第4,32
8,283号明細書には、以下の成分:(1)30〜70w
t%のアクリル酸グリシジルモノマーおよび/またはメ
タクリル酸グリシジルモノマー、(2)3〜45wt%
の2〜4個の炭素原子のアルキル基を有するヒドロキシ
アルキルアクリレートモノマーおよび/またはヒドロキ
シアルキルメタクリレートモノマー、および(3)0〜
67wt%の共重合性ビニルモノマーからなるコポリマ
ーを含む水性組成物で支持体表面を塗布することによっ
て形成された下塗り層をその表面上にもつポリエステル
支持体が、開示されている。湿潤フィルムの付着力は3
0wt%未満の第一成分が存在するときに低く、そして
乾燥フィルムの付着力は70wt%を超える第一成分が
存在するときに低下することが見出された。
【0015】西尾等の米国特許第3,645,740号明細書に
は、PET支持体用の下塗り層として、ゼラチンとメタ
クリル酸グリシジルまたはアクリル酸グリシジルのホモ
ポリマーあるいはコポリマーのいずれかとのブレンドを
使用する写真要素が記載されている。付着性を与えるほ
かに、塗布溶液は、良好な安定性を有し、そして巻かれ
た塗布ロール同士は付着しないことが見出された。
【0016】Kelly等の米国特許第4,098,952号明細書に
は、3〜25モル%の(メタ)アクリル酸グリシジルを
含むコポリマーを有するPET支持体用のプライマーが
記載されている。太田等の米国特許第4,128,426号明細
書には、20〜90%の(メタ)アクリル酸グリシジル
を有するコポリマーを含む写真フィルム用の下塗り層が
記載されている。山▲崎▼等の米国特許第4,609,617号
明細書には、0.01%〜70%の(メタ)アクリル酸
グリシジルを有するコポリマーを含む写真フィルム用の
下塗り層が記載されている。Mann等の英国特許第158334
3号明細書には、アクリル酸またはメタクリル酸のコポ
リマーおよびそれらの(メタ)アクリル酸グリシジル等
の誘導体を有する写真要素用の下塗り層が記載されてい
る。Kitihara等の英国特許第203779号明細書には、35
〜55wt%の(メタ)アクリル酸を有するコポリマー
を使用する写真ポリエステル支持体用の下塗り層が記載
されている。下塗り層は、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)の製造時に塗布され、次いでその塗布された
下塗り層は、追加の層が塗布される前にコロナ放電処理
に付される。一般に、写真用の下塗り層としてメタクリ
ル酸グリシジルを有するコポリマーを用いることを開示
している他の特許公報には、特開昭51−34356号公報、
特開昭59−094756号公報、および欧州特許第35614号明
細書が含まれる。Research Disclosure、RD 18358, 1
979年には、写真用下塗り層としてブチルアクリレート
−メタクリル酸グリシジル−スチレン(40−40−2
0)コポリマーを使用することが記載されている。上記
の開示にもかかわらず、(メタ)アクリル酸を含む下塗
り層は、そのように提案された下塗り材料および処理が
商業的利用に経済的でなく、また望ましい特性をも与え
ないと言われて、広範な商業的利用に供されていない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】したがって、感光乳剤
等の親水性コロイド層に対して優れたフィルム付着性が
得られる写真用途用の下塗りされたポリエステル支持体
を提供することが、本発明の主たる目的である。
【0018】上層にある非感光性ゼラチン含有層と組み
合わせて、かつ、アニ−リング処理と組み合わせてグリ
シジル官能性ポリマーを有する下塗り層を用いると、ア
ニール処理による低下無しに著しくポリエステル支持体
に対する写真乳剤の付着性を改善できることが見出され
ている。よって、本発明では、グリシジル含有ポリマー
でポリエステルウェブをインラインで塗布し、アニール
することを含む写真要素の製造方法を提供することを目
的とする。
【0019】また、本発明では、写真乳剤層と高Tgコ
アセット性の写真支持体であるポリエステル支持体との
間に良好な湿潤付着性を示すハロゲン化銀写真感光材料
を提供することを目的とする。一つの実施態様では、P
ENとPET等の低Tgポリエステルとのブレンド、ま
たはPENとPET等の低Tgポリエステルとの共押出
物を含め、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)を含む支持体の上に
グリシジル含有下塗り層が含まれる。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、後に塗
布する感光性乳剤層との付着性を促進するために、先
ず、ポリエステル支持体がグリシジル官能性ポリマーを
含む材料の第一層で塗布され、第二に、その第一層上に
非感光性ゼラチン含有層が塗布され、第三に、その支持
体上の下塗り層がアニール処理されることによって、支
持体が下塗り処理に付される写真要素のポリエステル支
持体が提供される。
【0021】用語“グリシジル官能性”とは、1〜4個
の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチル基に
結合したオキシラン環を含む基を意味する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施態様によれば、上
述した目的は、メタクリレート酸グリシジル(以下、
「GMA」という。)のホモポリマー、アクリル酸グリ
シジル(以下、[GA]という。)のホモポリマー、ま
たはビニルモノマーとGMAおよび/またはGAとのコ
ポリマーを含む下塗り層の塗膜をインラインで塗布する
ことによって達成される。第一の層の塗布後、ゼラチン
含有層が塗布され、その後コア上に巻き取られる最中に
その複合体がアニールされる。そのコポリマーは、ま
た、二種以上のビニルモノマーを有するターポリマーで
あってもよい。
【0023】GMAまたはGAと共重合される任意のコ
モノマーは、乳化重合時にグリシジル基と反応せず、乳
化重合に影響を与えるGMAまたはGAと実質的に共重
合するモノマーである。適当なビニルコモノマーは、例
えば、アルキルアクリレート(前記アルキル基は、1〜
4個の炭素原子を有する);アルキルメタクリレート
(前記アルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する);
その他の置換アルキルアクリレート;アクリルアミド誘
導体;メタクリルアミド誘導体;塩化ビニルのようなハ
ロゲン化ビニル;塩化ビニリデンのようなハロゲン化ビ
ニリデン;ビニルピロリドン;その他のN−ビニルアミ
ド;ビニルピリジン;スチレン;α−メチルスチレンの
ようなスチレン誘導体;ブタジエン;イソプレン;アク
リロニトリル;メタクリロニトリル等である。コポリマ
ーは、二種以上のビニルモノマーを有するターポリマー
であってもよい。GMA/またはGAとビニルポリマー
のコポリマーにおけるGMAまたはGAの割合は、50
モル%以上、好ましくは70モル%を超え、より好まし
くは約75モル%〜100モル%である。GMAまたは
GAのホモポリマーは、非常に優れた付着性を与えるこ
とが見出されている。
【0024】好ましくは、上述したグリシジル官能性を
有するポリマーは、重合性グリシジル官能性モノマーを
一種以上の重合性アクリルモノマーと反応させることに
よって製造される。好適な重合性アクリルモノマーの例
には、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルアクリルレート、ブチルメタクリレート、シクロヘ
キシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、
メチルアクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリル
メタクリレート、アリルメタクリレート、ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート等
が含まれる。好適な重合性グリシジル官能性モノマーに
は、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸グリシジル、
アリルグリシジルエーテルが含まれる。
【0025】本発明で用いられるポリマーの分子量は、
それがグリシジル基によって架橋構造を有することがあ
るため、常に正確には決定できないが、それは好ましく
は10,000以上、より好ましくは50,000を超
える。
【0026】上記したように、本発明の改良された熱的
に処理可能な画像要素には、画像形成層とグリシジル官
能性ポリマーを含む支持体との間に介在する付着性の中
間層が含まれる。そのグリシジル官能性ポリマー(コポ
リマーおよびホモポリマーを含む)は、好ましくは、次
に下塗り層の形成用に塗布液として使用される水性分散
媒体中に微細に分割された粒子として分散される。水の
一部が、水溶性有機溶媒(例えば、メタノールまたはア
セトン)によって置換されてもよい。本発明のポリマー
は、好ましくは、乳化重合によって製造され、つまり、
粒状乳化重合物の水性分散液、いわゆるラテックス、と
して得られる。一般に、水性組成物におけるグリジル含
有ポリマーの乳化重合による製造は、次の手順によって
実施されてよい。脱泡蒸留水で充填された適当な反応容
器に、前述した化合物から選定されたモノマーを添加
し、次いでそれに乳化重合のための適当量の界面活性剤
および水溶性重合開始剤、例えば過硫酸カリウム等を添
加する。その後、このように充填した混合物を、攪拌し
つつ、数時間、50℃〜90℃で加熱して、乳化重合に
付する。これに代えて、ポリマー含有水性組成物は、以
下のようにして得てもよい。適当な溶媒中にモノマー成
分を溶解して溶液を調整し、得られた溶液に必要量の重
合開始剤および重合促進剤を充填し、加熱して、その後
数時間放置する。次いで、このようにして得た反応液
を、水性媒体および乳化剤としての界面活性剤と激しく
混合する。
【0027】本ポリマーを含む水性組成物は、好ましく
は、本組成物の使用形態がその組成物を用いる目的、お
よびそれに用いる塗布技術によって変わってもよいが、
上述した代替法による水性分散液として調製されるポリ
マーは、必要な場合、前記ポリマーの希釈分散液の固体
濃度が0.1〜10wt%となるように水または水溶性
有機溶媒で希釈されるようにして用いられる。水性組成
物には、上記したポリマーの他に種々の添化剤が含まれ
てもよい。例えば、水性組成物には、ポリマー粒子の分
散性または下塗り処理時の組成物の塗布性を改善するた
めに、8〜18個の炭素原子を有するアルコール硫酸の
アルカリ金属およびアンモニウム塩;エタノールアミン
ラウリル硫酸塩;エチルアミノラウリル硫酸塩;パラフ
ィンオイルのアルカリ金属およびアンモニウム塩;ドデ
カン−1−スルホン酸、オクタジエン−1−スルホン酸
等のような芳香族スルホン酸のアルカリ金属塩;イソプ
ロピルベンゼン−硫酸ナトリウム、イソブチルナフタレ
ン硫酸ナトリウム等のようなアルカリ金属塩;およびジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクタデシルス
ルホコハク酸ジナトリウム等のようなスルホン化ジカル
ボン酸エステルのアルカリ金属またはアンモニウム塩な
どのアニオン界面活性剤;サポニン、ソルビタンアルカ
リエステル、ポリエチレンオキシド、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルなどのノニオン界面活性剤;オクタ
デシル塩化アンモニウム、トリメチルドデシル塩化アン
モニウムなどのカチオン界面活性剤;およびポリビニル
アルコール、部分鹸化酢酸ビニル、マレイン酸含有コポ
リマー、ゼラチン等のような前記したもの以外の高分子
界面活性剤が含まれてもよい。更に、本水性組成物に含
まれてよい添化剤には、酸化チタン、酸化ケイ素、コロ
イドシリカ、酸化亜鉛、酸化アルミニウム等のような無
機艶消し剤、ポリメチルメタクリレート等のようなポリ
マー粒子を含む艶消し剤、無機塩またはコポリマーを含
む帯電防止剤、および本水性組成物が使用される目的に
よって、着色目的の色素または顔料および本ポリマー含
有組成物のPh値を調節するためのアルカリまたは酸が
含まれる。更にまた、本組成物には、それらが使用され
る目的によって、ホルムアルデヒド、グリオキサール等
のようなアルデヒド含有化合物;テトラメチレン−1,
4−ビス(エチレン尿素)、ヘキサメチレン−1,6−
ビス(エチレン尿素)等のようなエチレンイミノ含有化
合物、トリエチレンビスメタンスルホン酸エステル等の
ようなメタンスルホン酸のエステル、ビスアクロイル尿
素、メタキシレンジビニルスルホン酸等のような活性ビ
ニル化合物、およびビスフェノールグリシジルエーテル
等のようなグリシジル含有化合物、およびイソシアネー
トが含まれる硬膜剤が含まれてもよい。
【0028】また、凝集助剤、より好ましくは、フェノ
ールまたはナフトール型の化合物(ここで、1個以上の
ヒドロキシル基が芳香族環上に置換されている)、例え
ば、フェノール、レゾルシノール、オルシン、カテコー
ル、ピロガロール、2,4−ジニトロフェノール、2,
4,6−トリニトロフェノール、4−クロロレゾルシノ
ール、2,4−ジヒドロキシトルエン、1,3−ナフタ
レンジオール、1−ナフトール−4−スルホン酸のナト
リウム塩、o−フルオロフェノール、m−フルオロフェノ
ール、p−フルオロフェノール、o−クレゾール、p−ヒ
ドロキシベンゾトリフルオライド、没食子酸、1−ナフ
トール、クロロフェノール、ヘキシルレゾルシノール、
クロロメチルフェノール、o−ヒドロキシベンゾトリフ
ルオライド、m−ヒドロキシベンゾトリフルオライド
等、およびそれらの混合物を使用することも好適であ
る。クロロメチルフェノールは、グリシジル官能性ホモ
ポリマーと使用するのに特に好ましい。その他の凝集助
剤には、アクリル酸、ベンジルアルコール、トリクロロ
酢酸、抱水クロラール、エチレンカーボネート、および
上記の組み合わせが含まれる。典型的には、凝集助剤の
濃度は、下塗り層中に、固体重量で、5〜30%、好ま
しくは10〜20%である。
【0029】水性ポリマー分散液中のグリシジル含有ポ
リマーの粒度は、慣用方法における乳化重合の条件、例
えば分散剤としての界面活性剤の量、反応時間および反
応温度をコントロールすることによって、調整できる。
粒度は、好ましくは0.05〜1μmの範囲である。
【0030】本発明の水性ポリマー組成物は、ポリエス
テル支持体上に、通常支持体のm2当り約0.3〜3g
のポリマー固体の付着量で、塗布、乾燥され、そして、
この場合に、慣用の下塗り層の塗布技術、例えば浸漬塗
布、ロール塗布、スプレー塗布等が適用可能である。塗
布処理は、横方向の延伸前あるいは二軸延伸後を除く、
支持体の二軸延伸前、縦方向の延伸後のような写真支持
体の製造時のいかなるときでも行なってよい。塗布およ
び延伸後に、支持体は、120℃を超える温度、一般に
は100〜150℃で数時間加熱緩和されてよい。延伸
後の最終乾燥付着量は、ポリマーの重量当り30mg/
2〜300mg/m2の範囲である。その量が上記より
少ないと、付着の促進効果が小さい。
【0031】下塗り層が乾燥したら、ゼラチンまたは親
水性コロイドの追加層が、標準の塗布および乾燥処理を
用いて塗布される。乾燥ゼラチン層の量は、好ましくは
30〜500mg/m2の乾燥付着量の範囲である。この
ゼラチン層は、グリシジル官能性ポリマーを含む下塗り
層と組み合わさって改善された付着力を与える。望むな
らば、下塗り層または非感光性ゼラチン層には、また、
界面活性剤、艶消し剤、硬膜剤、色素、顔料、アルカ
リ、酸および塩が含まれてもよい。
【0032】下塗り層およびゼラチン層が塗布された
後、次いで支持体は、高温でアニールされて、カールの
ような適当な支持体特性が与えられる。アニール条件
は、好ましくは40℃〜支持体のガラス転移温度の5℃
下で、6時間〜300時間、好ましくは24時間〜20
0時間である。PET支持体の場合は、アニール温度
は、好ましくは60℃〜85℃であり、そしてPENの
場合は、80℃〜110℃で、比較的長時間である。ア
ニール後に、ハロゲン化銀写真乳剤がその上に塗布さ
れ、乾燥される。
【0033】本発明によって、下塗りされたポリエステ
ル支持体を得るために使用されるポリエステル支持体
は、ポリエステル化合物を処理することによって作られ
るフィルム様の支持体であり、その代表は、ポリエチレ
ンナフタレートまたはポリエチレンテレフタレートであ
って、それは、例えばジオールとジカルボン酸含有化合
物を縮合重合することによって得られ、押出成型してフ
ィルムを作製し、そして得られたフィルムを二軸延伸お
よび熱硬化して結晶化する。
【0034】本発明に用いられる支持体には、疎水性の
高分子量ポリエステルからなるいかなる支持体も含まれ
る。適当な支持体は、典型的に90℃より高いガラス転
移温度(Tg)を有する。その支持体は、一種以上のジ
カルボン酸またはその低級アルキルエステル、例えば、
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,5−、
2,6−および2,7−ナフタレンジカルボン酸、コハ
ク酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、ジフェ
ニルジカルボン酸、およびヘキサヒドロテレフタル酸ま
たはビス−p−カルボキシルフェノキシエタンを、任意
にポバール酸のようなモノカルボン酸と共に、一種以上
のグリコール、例えば、エチレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、および1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールと縮合させることによって得られるいかなる適当
な合成線状ポリエステルから製造されてもよい。適当な
支持体には、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リヘキサメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート、ポリエチレン−2,5−ナフタレー
ト、およびポリエチレン−2,7−ナフタレートのよう
なポリエステルが含まれる。本発明で意図する範囲に
は、種々のモノマーをベースとしたコポリマー/または
ポリエステルの混合物に基づく支持体も含まれる。
【0035】本発明の一実施態様では、支持体は、PE
N(これは、実質的にエチレン−2,6−ナフタレート
単位から構成されるポリマーを引用する頭字語である)
から主として作製されている。しかしながら、PEN
は、第三成分として小部分、例えば10モル%以下のそ
の他の単位を有していてもよい。PENは、通常、適当
な反応条件下、触媒の存在下でナフタレン−2,6−ジ
カルボン酸またはそのエステル形成のアルキルエステル
をエチレングリコールと重縮合させることによって得ら
れる。第三成分としては、例えば、アジピン酸、セバシ
ン酸、テレフタル酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン
酸、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ールおよびポリエチレングリコールを挙げることができ
る。PENの固有粘度は、0.5〜0.8の範囲である
ことが好ましい。
【0036】好ましいその他の成分には、イソフタル
酸、フタル酸、無水フタル酸、コハク酸、シュウ酸、ま
たはそれらの低級アルキルエステルのような二塩基酸;
p−オキシ安息香酸、p−オキシエチルオキシ安息香酸、
またはそれらの低級アルキルエステルのようなオキシカ
ルボン酸;あるいはプロピレングリコールまたはトリメ
チレングリコールのようなグリコールが含まれる。ポリ
エチレンナフタレートの末端部分のヒドロキシル基また
はカルボキシル基は、安息香酸、ベンジル安息香酸、ベ
ンジルオキシ安息香酸、またはメトキシポリアルキレン
グリコールで停止されてよい。そうでない場合は、ポリ
エチレンナフタレートは、少量のグリセロールまたはペ
ンタエリスリトールのような3または4官能性化合物で
変性されてもよい。米国特許第5,294,473号および同第
5,368,997号明細書には、PENおよびその他のポリマ
ーとのコポリマーが広範囲にわたって記載されている。
【0037】本発明の一実施態様によるポリエステルフ
ィルム(PENまたはPENとのブレンド)は、二軸延
伸してよいが、これは、出発物質としてのPENを周知
の方法によって二軸延伸することによって形成できる。
即ち、PENまたはPENブレンドは、乾燥され、28
0℃〜320℃で溶融押出され、冷却、固体化されて、
実質的に非晶質の未延伸キャストシートが得られる。次
いで、その非晶質未延伸キャストシートは、縦方向に1
20℃〜170℃で2〜5倍に、また横方向に120℃
〜170℃で2〜5倍に延伸される。二軸延伸は、逐次
あるいは同時に行なわれてよい。延伸後、フィルム基体
は0.1〜10秒間、200℃〜250℃の温度で熱セ
ットされる。
【0038】PEN層を有するフィルムベースのための
典型的なアニール条件は、6〜120時間、90℃〜1
25℃の温度であり、その温度および時間は、特定の支
持体材料、寸法、および所望の特性に左右されてもよ
い。例えば、PENフィルム(または他の高Tgで低コ
アセットの写真支持体)に係る、Schrader等の米国特許
第4,141,735号明細書およびLaney等の米国特許第5,759,
756号明細書(後者は、前記フィルムのコア部に透明
で、非結晶性のポリマーを共押出することを目的として
いる)も参照されたい。芯に透明な非結晶性ポリマーを
有するポリエチレン2,6−ナフタレートは、典型的に
50〜180μmの厚さを有する。
【0039】好適な支持体は、英国、P010 7D
Q、ハンプシャー州、エムズワース、北通リ12a、Dud
ley Annexの Keneth Mason Publications社から入
手可能のResearch Disclosure、1994年9月、第3
6544項(以後、“ResearchDisclosure"という。)
および日本特許庁から入手可能の発明協会公開技報、第
94-6023号、日本発明協会、1994年3月15
日に開示されている。磁性層を有する支持体は、Resear
ch Disclosure、1992年11月、第34390項に
記載されている。本発明のフィルム支持体は、写真要素
用のフィルム支持体に通常見られる他の成分が含まれて
もよい。これらには、色素、滑剤およびガラスビーズの
ような有機および無機材料が含まれる。これらは、Rese
arch Disclosure、1995年2月、第37038項、
第79〜114頁に詳細に記載されている。支持体およ
びその結合層には、どのような周知の添加材料が含まれ
ていてもよい。それらは、透明であっても、あるいは二
酸化チタンまたはカーボンブラックのような色素または
顔料が含まれてもよい。
【0040】本発明によって得られる下塗りされたポリ
エステル支持体は、写真感光層を形成するための種々な
組成物、例えば、ハロゲン化銀写真乳剤、ジアゾ感光性
組成物等、またはハレーション防止剤を有するゼラチン
組成物、または支持体フィルムのカールバランスを好適
に保持するための裏打ち組成物で塗布されてよい。本発
明の下塗りされたポリエステル支持体を用いて得られる
感光性写真材料は、乾燥および湿潤フィルムの両付着特
性に優れ、そして写真感光層は支持体から全く剥離せ
ず、さらに写真特性に何らの悪影響ももたらさない。
【0041】ハロゲン化銀写真乳剤には、塩化銀乳剤、
臭化銀乳剤、塩臭化銀乳剤、臭沃化銀乳剤、塩臭沃化銀
乳剤等が含まれる。写真要素は、もちろん多層のハロゲ
ン化銀乳剤層を有してもよい。
【0042】本発明によって製造されるフィルム基体に
は、写真要素に用いられるフィルム支持体に通常見られ
る層が含まれてもよい。これらには、写真要素に普通見
られるような、磁気記録層、他の層と支持体との間の下
塗り層、感光層、中間層およびオーバーコート層が含ま
れる。これらの層は、当該技術分野で周知の技術によっ
て塗布され、上記で引用したResearch Disclosure、第
37038項に記載されている。
【0043】本発明の写真要素に用いられる磁気記録層
は、米国特許第3,782,947号、同第4,279,957号、同第5,
147,768号、同第5,252,441号、同第5,254,449号、同第
5,395,743号、同第5,397,826号、同第5,413,902号、同
第5,427,900号、同第5,432,050号、同第5,434,037号、
同第5,436,120号明細書、Research Disclosure、19
92年11月、第34390項、第869頁等、および
日本の発明協会による、発明協会技報、第94−602
3号、1995年3月15日発行に記載されている。
【0044】本発明の写真要素は、上で引用したResear
ch Disclosure、第37038項に示される構造と成分
を有することができ、そして像様露光されて、上記で引
用したResearch Disclosure、第37038項に記載さ
れるものを含む周知の技術および組成物を用いて処理さ
れる。
【0045】本発明で使用される写真層のための好適な
親水性バインダー(親水性有機保護コロイド層)の例に
は、合成または天然の親水性高分子量ゼラチンベースの
化合物、例えば、ゼラチン、アクリル化ゼラチン(フタ
レート化ゼラチンまたはマレート化ゼラチン)、カルボ
キシメチルセルロースまたはヒドロキシエチルセルロー
スのようなセルロース誘導体、ゼラチンにアクリル酸、
メタクリル酸またはそのアミドをグラフトすることによ
って製造されるグラフト化ゼラチン、それらのコポリマ
ーまたはそれらの部分加水分解物が含まれる。これらに
は、しばしば、カルボキシル基、カルボニル基、ヒドロ
キシ基、スルホ基、アミノ基、アミド基、エポキシ基ま
たは酸無水物基のような極性基を分子中に有するモノマ
ー、例えば、アクリル酸、アクリル酸ナトリウム、メタ
クリル酸、イラコン酸、クロトン酸、ソルビン酸、イタ
コン酸、無水マレイン酸、桂皮酸、メチルビニルケト
ン、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート、ヒドロキシクロロプロピルメタクリレ
ート、ヒドロキシブチルアクリレート、ビニルスルホン
酸、ビニルベンゼンスルホン酸カリウム、アクリルアミ
ド、N-メチルアミド、N−メチルアクリルアミド、ア
クリロイルモルホリン、ジメチルメタクリルアミド、N
−t−ブチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミ
ド、ビニルピロリドン、アクリル酸グリシジル、または
メタクリル酸グリシジルからなるポリマー、あるいは上
記モノマーと他の共重合性モノマーとのコポリマーが含
まれる。これらのバインダーは、個別にまたは混合して
使用してよい。
【0046】上記したバインダーのうち、ゼラチン誘導
体を含むゼラチンは、最も一般に使用されるが、ゼラチ
ンは一部が合成の高分子量物質に置き換えてもよい。
【0047】本発明で特に有用なものは、平板状粒子の
ハロゲン化銀乳剤である。写真乳剤のマイクロメーター
での平均有効ECD(平板状粒子の平均等価円直径)
は、実際上、乳剤のECDはめったに約4μmを超えな
いが、約10μmまでの範囲である。写真感度および粒
度の両者は、ECDの上昇に伴って増加するので、目的
の感度要件を達成するのに適合した最小の平板状粒子の
ECDを採用することが一般に好ましい。乳剤の平板度
は、平板状粒子の厚さの減少とともに著しく増大する。
【0048】適当な平板状粒子乳剤は、種々の通常の教
示、例えば以下のもの:ResearchDisclosure、第225
34項、1983年1月、英国、P010 7DQ,ハ
ンプシャー州エムスワースの Kenneth Mason Public
ations社発行、米国特許第4,439,520号、同第4,414,310
号、同第4,43,048号、同第4,643,966号、同第4,647,528
号、同第4,665,012号、同第4,672027号、同第4,678,745
号、同第4,693,964号、同第4,713,320号、同第4,722,88
6号、同第4,755,456号、同第4,775,617号、同第4,797,3
54号、同第4,801,522号、同第4,806,461号、同第4,835,
095号、同第4,853,322号、同第4,914,014号、同第4,96
2,015号、同第4,985,350号、同第5,061,069号および5,0
61,616号明細書から選ばれる。
【0049】乳剤は、表面活性乳剤、即ち、主としてハ
ロゲン化銀粒子の表面に潜像を形成する乳剤であってよ
く、また、乳剤は、主としてハロゲン化銀粒子の内部に
内部潜像を形成してもよい。乳剤は、表面活性乳剤また
はカブリの無い内部潜像形成乳剤のようなネガ型乳剤、
あるいは現像が均一光の露光でまたは核剤の存在下で行
なわれるときにポジ型である、カブリの無い内部潜像画
像形成型の直接ポジ乳剤であってもよい。
【0050】本発明では、他の写真的に有用な材料が、
下塗りされた支持体の隣接層に存在してよい。これらに
は、例えば、黒色コロイド状銀、予備成型色素、紫外吸
収性化合物、酸化された現像スカベンジャー、金属イオ
ン封鎖剤等が含まれる。これらの物質は、高沸点有機液
体中に分散されても、されなくともよい。これらの剤を
導入するのに使われる高沸点有機液体は、本発明で規定
される有機液体であっても、なくてもよい。
【0051】写真要素は、単色要素または多色要素であ
ってよい。多色要素には、スペクトルの三原色のそれぞ
れに感光性の画像色素形成ユニットが含まれる。各ユニ
ットには、スペクトルの任意領域に感光性の単一の乳剤
層または多層の乳剤層が含まれてよい。画像形成ユニッ
トを含めて、要素の各層は、当該技術分野で知られるよ
うな種々な順に配置されてよい。それに変わる態様で
は、スペクトルの三原色域のそれぞれに感光性の乳剤
は、単一の区画層として配置されてもよい。
【0052】典型的な多色写真要素には、少なくとも一
種のシアン色素形成カプラーを含む少なくとも一層の赤
感性ハロゲン化銀乳剤層からなるシアン色素画像形成ユ
ニット、少なくとも一種のマゼンタ色素形成カプラーを
含む少なくとも一層の緑感性ハロゲン化銀乳剤層からな
るマゼンタ色素画像形成ユニット、および少なくとも一
種のイエロー色素形成カプラーを含む少なくとも一層の
青感性ハロゲン化銀乳剤層からなるイエロー色素画像形
成ユニットを支承する支持体が含まれる。その要素に
は、更なる層、例えばフィルター層、中間層、オーバー
コート層、下塗り層等が含まれてもよい。
【0053】所望の場合には、写真要素は、Research
Disclosure、1992年11月、第34390項、英
国、P010 7DQ、ハンプシャー州、エムスワー
ス、12a 北通り、Dudley Annex、Kenneth Mason
Publications社発行(その内容は、参照したことにより
本明細書に含める)に記載されるように、塗布磁性層と
共に使用されてもよい。
【0054】Research Disclosure、1994年6月、
第36230項には、小版フィルム用のフィルムの適用
についての情報が提供されている。
【0055】本発明の乳剤および要素の使用に好適な材
料の以下の議論では、上記したように入手できる、Rese
arch Disclosure、1994年9月、第36544項
(以下、「Research Disclosure」という。)を参照す
る。Research Disclosureの内容は、そこに引用される
特許明細書および公報を含めて、参照されると本明細書
中に含める、また、以下で引用される節は、Research
Disclosureの各節である。
【0056】本発明の要素で使用されるハロゲン化銀乳
剤は、ネガ型またはポジ型のいずれでもよい。好適な乳
剤およびその製造、並びに化学増感および分光増感は、
第I〜V節に記載されている。UV色素、蛍光増白剤、
カブリ防止剤、安定化剤、光吸収および散乱材料、およ
び硬膜剤、塗布助剤、可塑剤、滑剤および下塗り剤のよ
うな物性改質剤は、例えば、第IIおよびVI〜VII
I節に記載されている。着色材料は、第X〜XIII節
に記載されている。走査促進剤は、第XIV節に記載さ
れている。支持体、露光、現像システム、および処理
法、処理剤は、第XV〜XX節に記載されている。
【0057】本明細書で引用した種々の特許明細書およ
びその他の公報の全ての内容は、参照されることによっ
て本明細書中に含まれる。
【0058】
【実施例】本発明は、以下の実施例に言及して具体的に
説明されるが、本発明の実施態様がそれらの実施例のみ
に限定されると解釈してはならず、また、それらが発明
の範囲を限定するものとして解してはならない。
【0059】実施例1 本発明による塗膜の作成に用いられるポリマーの種々の
典型的なタイプは、以下のような標準のラテックス重合
技術によって作製した。ポリ(メタクリル酸グリシジ
ル)を、20ガロンのガラス内張り反応器に19.14
kgの脱イオン水を加えて先ず合成した。20ガロンの
ガラス内張りの上部タンクに18kgの脱イオン水を加
えた。両容器の攪拌機を60RPMにセットした。その
系を窒素雰囲気とした。932.4gの量のRhoda
cal(登録商標)A246L、界面活性剤を、その容
器に1kgの脱イオン水と共にいれて、すすぎ洗いし
た。容器の内容物の温度を60℃に設定した。メタクリ
ル酸グリシジル(18.75kg)と932.4gのR
hodacal A246Lを、上部タンクに1kgの
脱イオン水と共に入れてすすぎ洗いした。モノマー乳濁
液が上部タンク中で作製され、その内容反応物の温度が
60℃に達した時、186.5gのアゾビス(4-シア
ノ)バレリアン酸(75%)を反応器に添加した。2分
以内に、反応器へのモノマー乳濁液のポンプ輸送を31
0〜320mL/分で開始した。モノマーポンプ輸送の
長さは、120分+/-10分であった。モノマーの添加
が完了したら、配管を通して反応器に入るように脱イオ
ン水をポンプ輸送して、上部タンクを2kgの脱イオン
水で水洗した。反応内容物を、2時間、60℃で攪拌し
た。12リットルの滴下ロートに、3980mLの脱イ
オン水と341.6gの(35%)過酸化水素を充填し
た。ポンプを37〜40mL/分に設定した。次いで、
1kgの脱イオン水に溶解させた32gのエリソルビン
酸を加えた。2分以内に、12リットルの滴下ロートか
らの添加を開始した。充填に30分かかった。添加が完
了したら、配管を通して反応器に入るように脱イオン水
をポンプ輸送して、1kgの脱イオン水でフラスコを水
洗した。反応内容物を、更に1時間60℃で攪拌した。
次いで、ラテックスを25℃に冷やし、30μのカート
リッジフィルターを通して濾過し、5ガロンの“Win
-Pak"バケット中に収納した。ラテックスの全収率
は、30%の固体で68kgであった。メタクリル酸グ
リシジルとブチルアクリレートとのコポリマーおよびメ
タクリル酸グリシジルとエチルアクリレートとのコポリ
マーも、また合成した。種々モノマーのモル%は、以下
の表1に示されている。
【0060】下塗りされた支持体を、注型し放しのPE
TまたはPEN上に下塗り材料の溶液を塗布することに
よって先ず作製した。その溶液は、7%のポリマーラテ
ックス、1%のレゾルシノールまたはクロロメチルフェ
ノール、0,2%のサポニンを水中に含んでいた。乾燥
後、下塗りしたPETを、延伸し、高温で幅出しして、
最終的に約100nmの厚さの付着層とした。この支持
体に、1%のゼラチン、0.01%のサポニン水溶液を
標準の塗布法を用いて塗布し、乾燥して、0.1μmま
での厚さの乾燥ゲルを得た。これら塗布物からのサンプ
ルを、その後、3日間、80℃でアニールした。未アニ
ール処理およびアニール処理のサンプルを、次いで、全
写真乳剤で塗布した。
【0061】これらサンプルの付着力を以下の試験法を
用いて測定した:乾燥付着力の測定法 サンプルの乳剤側の乾燥付着力を、C−41標準フィル
ム処理の前後で評価した。約1.9cm幅と1.5cm
長のサンプルを、作製した塗膜物から切断した。縦筋
を、ストリップの上部近く、上部から約2cmのところ
で、乳剤塗膜に沿ってサンプルを横切って切り傷をつけ
る。“3M4713/4”、感圧接着性ビニルイエローテ
ープの試験片をサンプルの上に貼りつけて、過剰のサン
プルをカミソリ刃でテープから切り取る。そのテープを
上部から縦筋マークまでゆっくりと引き戻し、テープで
乳剤を無理やり剥離する。そのサンプルをインストロン
引っ張り試験機に設置して、100cm/分の割合でテ
ープ/乳剤を除くのに必要な力の量を記録する。剥離力
の値をN/mの単位で報告するが、数値が高いほど付着
力が強いことを示す。乳剤がこのテープと剥がれない場
合は、“剥がれない”つまりDNPと報告している。
【0062】摩耗試験機の湿潤付着力試験 湿潤付着力は、湿潤摩耗試験機試験の測定によって以下
のように測定した。35mm×12.7cmのストリッ
プの塗膜を、Kodak Flexicolor(登録
商標)現像補充液に195秒間、37.8℃で浸漬し
た。次いで、ストリップを、先の尖った針の先端でその
ストリップの幅を横切るように刻み目を付け、これを現
像液で満たした小さなトラフ中に設置した。重さ(90
0g)を満たした天然ゴムパッドを上に置いた。パッド
を、刻み線に沿って1秒当り1回の割合で100回前後
に移動させた。その後、乳剤の剥離量をハンドスキャナ
ーで評価し、剥離した面の%で示した。剥離量が小さい
ほど、湿潤付着力が良好であることを示す。
【0063】負荷分解湿潤摩耗試験 また、湿潤付着力を以下のようにして負荷分解湿潤摩耗
(LRWW)測定法によって測定した。LRWW試験
は、400g、1000g、1600g、2200g、
および2800gの5個の負荷で、現像液を浸漬したフ
ィルムに反して(摩耗試験機の試験におけると同様
に)、Velcro(登録商標)フック摩耗パッドを6
0回往復させるように走査させることによって行なう。
実験後に光の透過測定値を求めて、塗膜から除かれた乳
剤の量を測定する。記録された複合体の破損率は、除か
れた乳剤の5個の負荷での線平均パーセントである。
【0064】以下の表1は、本発明による下塗り層に関
する湿潤付着力の結果を示している。これに反して、比
較のために、サンプルを作製するため、上記した典型的
な化合物に代えて対照ポリマー(アクリロニトリル、塩
化ビニリデンおよびアクリル酸のコポリマー)が用いら
れていることを除き、前記と同じ方法でサンプルを作製
し、かくして作製した比較サンプルを、同様にフィルム
付着力試験に付した。各サンプルは、アニールし、ま
た、比較のためアニールしなかった。本発明のサンプル
および比較サンプルの試験により得られた結果を、表1
に示した。
【0065】
【表1】 上記表1において、ポリマーP1〜P4は、次のとおり
であった: P1=アクリロニトリル、塩化ビニルおよびアクリル酸
のコポリマー; P2=ポリ(メタクリル酸グリシジル); P3=ポリ(メタクリル酸グリシジル-co-ブチルアクリ
レート)73/27モル比 P4=ポリ(メタクリル酸グリシジル-co-エチルアクリ
レート)68/32モル比;および CMP=クロロメチルフェノール
【0066】表1から明らかのように、本発明によって
作製されたサンプルは、フィルムの付着力において優れ
ていることがわかる。これに対して、比較サンプルは、
実際の使用に十分なフィルム付着力を示していない。
【0067】更に、サンプル2〜10の乾燥付着力は、
また、フィルムの写真処理前後で評価した。全ての未処
理サンプルは、DNPの乾燥付着力の試験結果を有して
いた。処理サンプルに関しては、単にサンプル6、アニ
ール処理しないポリ(メタクリル酸グリシジル−co−エ
チルアクリレート)75/25のみが、133N/mの剥
離力で、乾燥付着力試験における除去が示された。その
他の処理サンプルは、この試験でDNPの結果を有して
いた。
【0068】本発明は、ある好ましい実施態様に特に言
及して詳細に記載しているが、いかなる変形および改良
も、本発明の技術思想および技術的範囲に含まれること
が理解されよう。
【0069】最後に、本発明の好ましい実施の態様を列
記する。 1.(a) 支持体上に50〜100モル%のアクリル酸
グリシジルモノマーおよび/またはメタクリル酸グリシ
ジルモノマーを含むポリマーまたはコポリマーを有する
水性ポリマー組成物を塗布して、下塗り層を形成するこ
と、(b) 前記下塗り層上に非感光性ゼラチン含有組成
物を塗布すること、そして(c) 支持体のガラス転移温
度より50〜5℃低い温度で、少なくとも6時間その塗
膜をアニールすること、を含んでなる、写真ポリエステ
ル支持体の下塗り方法。
【0070】2.アニール後に、感光性ハロゲン化銀含
有乳剤が前記非感光性ゼラチン含有組成物上に塗布さ
れ、乾燥される、上記1に記載の方法。
【0071】3.水性ポリマー組成物が界面活性剤を更
に含む、前記1に記載の方法。
【0072】4.写真ポリエステル支持体がポリエチレ
ンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートフィ
ルムである、前記1に記載の方法。
【0073】5.写真ポリエステル支持体が二軸延伸さ
れたポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナ
フタレートである、前記1に記載の方法。
【0074】6.前記支持体がポリエステルのブレンド
を含む支持体および共押出された層を含む、前記1に記
載の方法。
【0075】7.アニール温度が80〜120℃で、ア
ニール時間が24〜200時間である、前記1に記載の
方法。
【0076】8.前記水性組成物がフェノール型の凝集
剤を更に含む、前記1に記載の方法。
【0077】9.前記凝集剤がクロロメチルフェノール
である、前記8に記載の方法。
【0078】10.前記ポリマー組成物がポリエステル
支持体上に支持体のm2当りポリマー個体の約0.3〜
3gの付着量で塗布、乾燥される、前記1に記載の方
法。
【0079】11.前記水性ポリマー組成物がポリマー
支持体材料の連続ウェッブ上に塗布され、それが、塗布
された支持体材料がアニールされた後にフィルムストリ
ップに切断される、前記1に記載の方法。
【0080】12.(a) 90℃より大きいTgを有す
るポリマーを含むフィルム支持体層、(b) その支持体
上に、支持体のm2当たり約0.3〜3gのポリマー固
体の付着量で存在する50〜100モル%のアクリル酸
グリシジルモノマーおよび/またはメタクリル酸グリシ
ジルモノマーを含むポリマーを有する下塗り層、(c)
その下塗り層上に存在する、非感光性ゼラチン含有組成
物の更なる層、および(d) 感光性ハロゲン化銀乳剤層
を含んでなる写真要素。
【0081】13.前記フィルム支持体がポリエチレン
ナフタレートフィルムを含む、前記12に記載の写真要
素。
【0082】14.ポリマーが実質的に50〜100モ
ル%のアクリル酸グリシジルモノマーおよび/またはメ
タクリル酸グリシジルモノマーと0〜50モル%の共重
合性ビニルモノマーを含む、前記12に記載の写真ポリ
エステル支持体。
【0083】15.前記共重合性ビニル化合物がアクリ
ル酸;メタクリル酸;アルキル基が1〜4個の炭素原子
を有するアルキルアクリレート;アルキル基が1〜4個
の炭素原子を有するアルキルメタアクリレート;アクリ
ルアミド;メタクリルアミド;塩化ビニル;塩化ビニリ
デン;N−ビニルアミド;スチレン;α−メチルスチレ
ン;アクリロニトリル;およびメタクリロニトリルから
なる群より選ばれるものである、前記14に記載の写真
要素。
【0084】16.前記ポリマーがメタクリル酸グリシ
ジル−ブチルメタクリレートコポリマー、アクリル酸グ
リシジル−エチルアクリレートコポリマー、およびメタ
クリル酸グリシジル−アクリル酸コポリマーからなる群
より選ばれるものである、前記12に記載の写真要素。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 支持体上に50〜100モル%の
    アクリル酸グリシジルモノマーおよび/またはメタクリ
    ル酸グリシジルモノマーを含むポリマーまたはコポリマ
    ーを有する水性ポリマー組成物を塗布して、下塗り層を
    形成すること、 (b) 前記下塗り層上に非感光性ゼラチン含有組成物を
    塗布すること、そして (c) 支持体のガラス転移温度より50〜5℃低い温度
    で、少なくとも6時間その塗膜をアニールすること、を
    含んでなる、写真ポリエステル支持体の下塗り方法。
  2. 【請求項2】 (a) 90℃より大きいTgを有するポ
    リマーを含むフィルム支持体層、 (b) その支持体上に、支持体のm2当たり約0.3〜3
    gのポリマー固体の付着量で存在する50〜100モル
    %のアクリル酸グリシジルモノマーおよび/またはメタ
    クリル酸グリシジルモノマーを含むポリマーを有する下
    塗り層、 (c) その下塗り層上に存在する、非感光性ゼラチン含
    有組成物の更なる層、および (d) 感光性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなる写真要
    素。
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