JPH06289536A - ポリエステルフィルム、積層フィルムおよびこれらのフィルムを用いたロール状写真感光材料 - Google Patents

ポリエステルフィルム、積層フィルムおよびこれらのフィルムを用いたロール状写真感光材料

Info

Publication number
JPH06289536A
JPH06289536A JP14402693A JP14402693A JPH06289536A JP H06289536 A JPH06289536 A JP H06289536A JP 14402693 A JP14402693 A JP 14402693A JP 14402693 A JP14402693 A JP 14402693A JP H06289536 A JPH06289536 A JP H06289536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
films
dicarboxylic acid
polyester resin
sensitive material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14402693A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuzane Oosaki
勝真 大▲さき▼
Masaru Suzuki
勝 鈴木
Toshihiko Hiraoka
俊彦 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP14402693A priority Critical patent/JPH06289536A/ja
Publication of JPH06289536A publication Critical patent/JPH06289536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 フィルム表面に対する水の接触角が70°以
下であり、かつ引き裂き強度が180(g/100μ
m)以上、ヤング率が390(kg/mm2 )以上、破
断強度が18(kg/mm2 )以上、熱収縮率が1.6
%以下であることを特徴とする芳香族ジカルボン酸また
は脂環族ジカルボン酸とジオールとを主たる構成成分と
するポリエステル樹脂からなるフィルムあるいはポリエ
ステル樹脂層と親水性ポリマー層とからなる積層フィル
ムおよびこれらのフィルムを支持体とするロール状写真
感光材料。 【効果】優れた巻きぐせカール回復性とPETと同等の
機械強度、寸法安定性を有するため、ロール状写真感光
材料用支持体として利用する場合、従来のTACフィル
ム以上の薄膜化が可能となり、撮影装置の小型化に非常
に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステルフィルム、
積層フィルムおよびこれらのフィルムを用いたロール状
写真感光材料に関するものであり、詳しくは、カール回
復性および機械強度、寸法安定性の優れたポリエステル
フィルム、積層フィルムおよびこれらのフィルムを用い
たロール状写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料は一般的に、プラスチック
フィルム支持体上に少なくとも1層の写真感光層を塗布
することによって製造される。このプラスチックフィル
ムとしては一般的にトリアセチルセルロース(以下「T
AC」という)に代表される繊維系のポリマーとポリエ
チレンテレフタレート(以下「PET」という)に代表
されるポリエステル系のポリマーが使用されている(繊
維と工業,41(9),329−324)。
【0003】一般に写真感光材料としては、Xレイ用フ
ィルム、製版用フィルム、カットフィルムのようなシー
ト状の形態のものと、35m/m幅またはそれ以下の幅
でパトローネ内に収められ、一般のカメラに装填され撮
影に用いられるロール状の形態のものとがある。
【0004】従来より、PETフィルムは優れた生産
性、機械的強度ならびに寸法安定性を有するため、シー
ト状写真感光材料用支持体としては主としてPETフィ
ルムが用いられてきた。
【0005】しかし、ロール状写真感光材料用支持体と
しては、巻きぐせカールが強く残留し、現像後の写真印
画紙への画像形成させる焼き付け工程等でのスリ傷の発
生、焦点ボケ、搬送時のジャミング等の問題が生じてし
まうため、上記の優れた性質がありながらロール状写真
感光材料用支持体としては用いられず、このカール回復
性に優れているTACフィルムが主に用いられてきた。
TACフィルムのこの優れたカール回復性はその分子構
造からくるものである。即ち、TACフィルムは、プラ
スチックフィルムとしては、比較的吸水性が高いため、
現像工程における吸水で分子鎖を流動させることができ
る。このため、ロールフィルムとして巻かれた状態で経
時保存された結果生じた巻きぐせカールを、固定化され
ていた分子鎖に再配列を生じさせることにより、回復す
ることができるのである。
【0006】また、近年の撮影時の高速化、撮影倍率の
高倍率化、ならびに撮影装置の小型化の進行に伴い、ロ
ール状写真感光材料の用途も多様化しており、そのため
に、ロール状写真感光材料用支持体としては、カール回
復性とともに薄膜化に充分な機械強度や寸法安定性等の
性能が要求される。
【0007】しかし、TACフィルムはその剛直な分子
構造のため、製膜後のフィルムの膜質が脆弱であり、こ
のため、これらの用途の使用に対しては充分な機械強
度、寸法安定性が得られていないのが現状である。
【0008】このカール回復性と機械強度、寸法安定性
を両立させる手段としては、特開平4−93937号公
報や特開平4−220329号公報等に提案されてい
る。
【0009】しかし、特開平4−93937号公報で
は、含水率の異なるポリエステル樹脂を積層したフィル
ムにより解決を図っているが、同実施例−1に示される
引裂き強度は160(g/100μm)であり、同比較
例−2に示されているPETフィルムの引裂き強度であ
る210(g/100μm)の約4分の3にしか満たな
い。一方、特開平4−220329号公報では、金属ス
ルホネート基を有する芳香族ジカルボン酸及び/又はそ
の誘導体と特定のポリエーテルジカルボン酸及び/又は
その誘導体とを含むことを特徴とするポリエステルフィ
ルムにより解決を図っており、TACフィルムとほぼ同
等のカール回復性およびPETフィルムとほぼ同等の熱
収縮率、引裂き伝播抵抗を示すものの、ヤング率、破断
強度がPETフィルムに比較し低い値となっている。
【0010】そのため、近年の撮影装置の著しい小型化
等に伴い、ロール状写真感光材料用支持体として要求さ
れる機械強度、寸法安定性等の性能も年々高くなり、P
ETフィルムと同等の性能を要求されるに至っている現
状においては今一歩の改良が望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題はTAC
フィルムと同等のカール回復性およびPETフィルムと
同等の機械強度、寸法安定性等の性能全てを満足するロ
ール状写真感光材料用支持体に適したフィルムを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の課題
は、フィルム表面に対する水の接触角が70°以下であ
り、かつ引き裂き強度が180(g/100μm)以
上、ヤング率が390(kg/mm2 )以上、破断強度
が18(kg/mm2 )以上、熱収縮率が1.6%以下
であることを特徴とする、香族ジカルボン酸または脂環
族ジカルボン酸とジオールとを主たる構成成分とするポ
リエステル樹脂からなるフィルムである第1の発明、あ
るいは芳香族ジカルボン酸または脂環族ジカルボン酸と
ジオールを主たる構成成分とするポリエステル樹脂層と
親水性ポリマー層とからなる多層構造を有し、かつ全厚
さの80〜95%が該ポリエステル樹脂層であることを
特徴とする積層フィルムである第2の発明によって達成
できる。
【0013】第1の発明はポリエステルフィルムの表面
を改質し、親水性を向上させることによって、該表層部
の親水性を利用してカール回復性を付与しつつ、同時に
内層部で機械強度を保持することによって、カール回復
性と機械強度の両立を達成している。一方、第2の発明
は表面改質に替えて、ポリエステルフィルムに親水性ポ
リマー層を積層することによって、第1の発明と同様の
作用効果を達成している。
【0014】第1の発明においては、水の接触角が70
°以下であることが必要であり、好ましくは69°以
下、特に好ましくは68°以下である。70°よりも大
きいと親水性が不足して充分なカール回復性が得られな
い。
【0015】第1の発明においては、引き裂き強度が1
80(g/100μm)以上であることが必要であり、
好ましくは190(g/100μm)以上、特に好まし
くは200(g/100μm)以上である。180(g
/100μm)よりも小さいと、薄膜化した際に充分な
耐引き裂き性が得られないため、パーフォレーション打
ち抜き時に引き裂けの原因となる。
【0016】また、第1の発明においては、ヤング率が
390(kg/mm2 )以上であることが必要であり、
好ましくは410(kg/mm2 )以上、特に好ましく
は420(kg/mm2 )以上であり、また、破断強度
は18(kg/mm2 )以上であることが必要であり、
好ましくは19(kg/mm2 )以上、特に好ましくは
20(kg/mm2 )以上である。これらが小さいと薄
膜化した際に充分な機械強度が得られないため、カメラ
内での巻取時や機械による自動現像・焼き付け時の外力
によって容易に変形あるいは破断してしまう原因とな
る。
【0017】また、第1の発明においては、熱収縮率が
1.6%以下であることが必要であり、好ましくは1.
4%以下、特に好ましくは1.3%以下である。1.6
%よりも大きいと写真感光材料用支持体として充分な寸
法安定性を得ることができない。
【0018】本発明における芳香族ジカルボン酸成分と
しては例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル
酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタ
レンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
4,4´−ジフェニルジカルボン酸、4,4´−ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸、4,4´−ジフェニルスル
ホンジカルボン酸等を挙げることができる。また脂環族
ジカルボン酸成分としては1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸等を挙げることができる。これらの酸成分は2
種以上併用してもよく、さらには本発明の効果を害さな
い範囲内においてアジピン酸、スベリン酸、セバシン
酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸、ヒドロ
キシエトキシ安息香酸等のオキシ酸、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、2−ナトリウムスルホイソフタル酸
等のエステル形成性スルホン酸塩化合物、トリメリット
酸、トリメチロールプロパン等の3官能以上のエステル
形成性化合物等を一部共重合してもよい。またジオール
成分としては例えば、エチレングリコール、1,2−プ
ロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ネオペン
チルグリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリアルキレングリコール、
2,2´−ビス(4´−β−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパン等の脂肪族、脂環族、芳香族ジオールを挙
げることができる。これらのジオール成分は1種のみ用
いてもよく、また2種以上併用してもよい。
【0019】本発明における芳香族ジカルボン酸または
脂環族ジカルボン酸とジオールとを主たる構成成分とす
るポリエステル樹脂の例としては、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレ
ンテレフタレート、これらのポリエステルにポリアルキ
レングリコールおよび/または5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸を一部共重合したもの等が挙げられる。
【0020】本発明におけるポリエステル樹脂は従来公
知のポリエステル樹脂の製造方法に従って製造すること
ができる。例えば、酸成分をジオール成分と直接エステ
ル化反応させた後、この反応の生成物を減圧下で加熱し
て余剰のジオ−ル成分を除去しつつ重縮合させることに
よって製造する方法や、酸成分としてジアルキルエステ
ルを用い、これとジオール成分とでエステル交換反応さ
せた後、上記と同様に重縮合させることによって製造す
る方法等がある。この際、必要に応じて、反応触媒とし
て従来公知のアルカリ金属、アルカリ土類金属、マンガ
ン、コバルト、亜鉛、アンチモン、ゲルマニウム、チタ
ン化合物等を用いることができ、さらに着色防止剤とし
てリン化合物を用いることもできる。
【0021】第1の発明におけるポリエステル樹脂から
なるフィルムは上述の通り、従来公知の方法によって製
造されたポリエステル樹脂を用い、従来公知の製膜方法
によって得られたポリエステルフィルムの表面を改質す
ることにより製造される。
【0022】具体的な製膜方法としては例えば、上記に
て得られたポリエステル樹脂を乾燥後、従来公知の溶融
押し出し機に供給し、スリット状のダイからシート状に
押し出し、冷却固化せしめて未延伸シートとした後、こ
の未延伸シートを二軸延伸することにより目的とするフ
ィルムを得ることができる。延伸方法としては、逐次延
伸法または同時二軸延伸法を用いることができる。逐次
二軸延伸法の場合、長手方向、幅方向の順に延伸するの
が一般的であるが、この順を逆にして延伸してもよい。
延伸倍率は特に限定されるものではないが、通常は縦、
横それぞれ2.0〜5.0倍が適当である。また、二軸
延伸後、縦または横方向のいずれかに再延伸してもよ
い。さらに、その後、このフィルムを熱処理してもよ
い。熱処理条件は特に限定されるものではないが、通常
180〜230℃、時間は0.5〜60秒が適当であ
る。
【0023】また、フィルム表面の改質方法は特に限定
されるものではないが、好ましくはプラズマ処理法や多
価アルコールのアルコキシドを含有した溶液中にフィル
ムを浸漬する、アルコキシド処理法などが用いられ、特
に好ましくはアルコキシド処理法などが用いられる。
【0024】ここで、多価アルコールとは2個以上の水
酸基を有するアルコールであって、例えばエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、グリセリン、1,2,
3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタントリオー
ル、トリメチロールプロパン、エリスリトール、1,
2,3,4−ペンタンテトロール、アドニトール、アラ
ビトール、ソルビトール、1,3,5−トリメチロール
ベンゼン等を挙げることができ、なかでも好ましくはエ
チレングリコール、グリセリン、エリスリトール等を挙
げることができ、特に好ましくはグリセリン等を挙げる
ことができる。また、多価アルコールのアルコキシドと
は、多価アルコールの水酸基の水素が各種の金属で置換
されている化合物をいい、該置換されている水酸基は複
数であっても、1個だけであってもいずれでも良いが、
1個だけ置換されている化合物が好ましい。さらに、多
価アルコールのアルコキシドを含有した溶液を製造する
方法は特に限定されるものではないが、通常はナトリウ
ム、カリウム、カルシウム等の金属や水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等を上記多価アルコール溶媒中に溶
解する方法やアルミニウム等のアマルガムを上記多価ア
ルコールに作用させる方法等により製造することができ
る。また、溶液中のアルコキシドの濃度も特に限定され
るものではなく、用いる多価アルコールやアルコキシド
の種類、処理温度、処理時間等によって適宜決定され
る。
【0025】該フィルムの該溶液中への浸漬は、所定温
度で所定時間、浸漬処理することにより行うことができ
る。溶液温度や浸漬時間は特に限定されるものではな
く、用いる多価アルコールの種類、アルコキシドの種類
や濃度等によって適宜決定されるが、例えば、グリセリ
ン中に0.1〜3重量%程度の金属ナトリウムを溶解し
た溶液を用いる場合には、100〜180℃程度の溶液
中に100〜1分間程度浸漬するのが好ましい。更に、
該処理フィルムの表面に付着した過剰のアルコキシドを
酢酸等の酸で中和したり、水で洗浄したりすることも好
ましく行なわれる。
【0026】第2の発明における親水性ポリマーとして
はポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分ア
セタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の合成親水性
ポリマーおよびこれら合成親水性ポリマーのうちから選
ばれる、2種以上のポリマーそれぞれの構成単位からな
る共重合体、ジアセチルセルロース、トリアセチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシルメ
チルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセ
ルロース誘導体、ゼラチン、ゼラチンに例えば酸ハライ
ド、酸無水物、イソシアナート類、ブロモ酸類、アルカ
ンサルトン類、ビニルスルホンアミド類、マレインイミ
ド化合物、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ化合物
類等の種々の化合物を反応させて得られたゼラチン誘導
体、ゼラチンと例えばアクリル酸、メタクリル酸、これ
らのエステル、アミド等の誘導体、アクリロニトリル、
スチレン等のビニル系モノマーの単一(ホモ)または共
重合体等の如き他の高分子とのグラフトポリマー、アル
ブミン、カゼイン等の蛋白質、アルギン酸ソーダ、澱粉
誘導体等の糖誘導体等を用いることができ、好ましくは
ポリビニルアルコール、ジアセチルセルロースである。
【0027】これらの親水性ポリマーには必要に応じて
可塑剤を加えることもできる。例えば、ポリビニルアル
コールの場合、可塑剤としてグリセリン、ポリエチレン
グリコール、エチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール、プロピレングリコ
ール、2,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等
のグリセロール類を単独または混合して加えることがで
き、なかでも好ましくはグリセリンとポリエチレングリ
コールの混合物が用いられる。また、セルロース誘導体
の場合は、可塑剤として、トリフェニルフォスフェー
ト、トリクレジルフォスフェート等の燐酸エステル、ジ
メチルフタレート、ジエチルフタレート、ジメトキシエ
チルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、
エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエ
チルグリコレート等のフタル酸エステル、グリセロール
トリアセテート、o−またはp−トルエンエチルスルフ
ォンアミド等を単独または混合して加えることができ、
なかでも好ましくはトリフェニルフォスフェートとジメ
チルフタレートの混合物が用いられる。
【0028】本発明におけるポリエステル樹脂および第
2の発明における親水性ポリマーには必要に応じて、難
燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止
剤、顔料、染料、脂肪酸エステル、ワックス等の有機滑
剤あるいはポリシロキサン等の消泡剤を配合することが
できる。さらには用途に応じて易滑性を付与することも
できる。易滑性付与方法としては特に制限はないが、ク
レー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、湿式または乾式シリカさらにはコロイド状
シリカ、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ等
の無機粒子さらにはアクリル酸類、スチレン等を構成成
分とする有機粒子等を配合する方法、ポリエステル重合
反応時に添加する触媒等により析出する、いわゆる内部
粒子による方法、界面活性剤を塗布する方法等がある。
【0029】第2の発明における多層構造の層数は特に
限定されるものではないが、好ましくは2または3層で
あり、特に好ましくは3層である。また、請求項3記載
の発明における親水性ポリマーからなる層は多層構造の
最外層にあってもその内層にあってもよいが、吸水性、
つまりカール回復性の点からは多層構造の少なくとも一
方の最外層が本発明の親水性ポリマーであることが好ま
しく、特に好ましくは両外層が親水性ポリマーであっ
て、内層がポリエステル樹脂である3層積層構造であ
る。
【0030】第2の発明において、ポリエステル樹脂と
親水性ポリマーとを多層構造とする方法としては、用い
る親水性ポリマーの種類により、予め製膜したポリエス
テル樹脂フィルムまたは親水性ポリマーからなるフィル
ムに、浸漬法、グラビアコーティング法、ドクターブレ
ート法、リバースロール法等を用いた溶液コーティング
法、エアナイフコート法、リバースロール法、ドクター
ブレード法等を用いたエマルジョンコーティング法、ロ
ールコーター法、リバースロール法等を用いたホットメ
ルトコーティング法等、従来良く知られた方法によりイ
ンラインまたはオフラインでコーティングする場合や、
湿式法、乾式法、ホットメルト法、押出しラミネート
法、共押出し法等の各種のラミネート法を用いる場合等
がある。なかでも、両外層が親水性ポリマーであって、
内層がポリエステル樹脂である3層積層構造のフィルム
の場合、浸漬法を用いた溶液コーティング法が比較的高
速度でコーティングできるため好ましい。
【0031】ここで、予め製膜したポリエステル樹脂フ
ィルムを用いる場合には、第1の発明におけるポリエス
テル樹脂からなるフィルムと同様、上述の通りの従来公
知の方法によって製造されたポリエステル樹脂を用い
た、従来公知の製膜方法によって得ることができる。
【0032】第2の発明においては、フィルムの全厚さ
の80〜95%がポリエステル樹脂層であることが必要
であり、好ましくは85〜90%である。80%未満と
すると薄膜化に充分な機械強度や寸法安定性が得られ
ず、一方、95%を越えると充分なカール回復性が得ら
れない。
【0033】第1の発明におけるポリエステルフィルム
および第2の発明における積層フィルムの厚さは用いら
れる用途分野によって適宜設定できるが、ロール状写真
感光材料分野の場合、好ましくは10〜250μmであ
り、特に好ましくは20〜150μmである。
【0034】さらに本発明のフィルムは、その少なくと
も一方の面に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤を塗布
することにより、本発明フィルムを支持体としたロール
状写真感光材料とすることができる。この際、本発明の
フィルムとハロゲン化銀乳剤との間に下引層を設けるこ
ともできる。
【0035】ハロゲン化銀乳剤としては、通常のハロゲ
ン化銀乳剤の任意のものを用いることができる。該乳剤
は、常法により化学増感することができ、増感色素を用
いて、所望の波長域に光学的に増感できる。また、該乳
剤には、カブリ防止剤、安定剤等を加えることができ
る。該乳剤としては、例えば、米国特許2,444,6
07号、同第2,716,062号、同第3,512,
982号、西独国出願公告1,189,380号、同第
2,058,626号、同第2,118,411号、特
公昭43−4133号、米国特許3,342,596
号、特公昭47−4417号、西独国出願公告2,14
9,789号、特公昭39−2825号、特公昭49−
13566号等の各明細書または公報に記載されている
化合物、好ましくは、例えば、5,6−トリメチレン−
7−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5−a)ピリミ
ジン、5,6−テトラメチレン−7−ヒドロキシ−S−
トリアゾロ(1,5−a)ピリミジン、5−メチル−7
−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5−a)ピリミジ
ン、7−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5−a)ピ
リミジン、5−メチル−7−ヒドロキシ−S−トリアゾ
ロ(1,5−a)ピリミジン、5−メチル−6−ブロモ
−7−ヒドロキシ−S−トリアゾロ(1,5−a)ピリ
ミジン、没食子酸エステル(例えば没食子酸イソアミ
ル、没食子酸ドデシル、没食子酸プロピル、没食子酸ナ
トリウム)、メルカプタン類、(例えば1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンツチ
アゾール)、ベンツイミダゾール類(例えば6−ニトロ
ベンツイミダゾール)等を用いて安定化することができ
る。
【0036】本発明においては、ハロゲン化銀写真感光
材料及び/または現像液中に、アミノ化合物を含有する
ことができる。
【0037】また、現像性を高めるためにフェニドンや
ハイドロキノンのような現像主薬、ベンゾトリアゾール
のような抑制剤を支持体に対して乳剤層を有する側の少
なくとも一層に含有せしめることができる。あるいは、
現像液の処理能力を向上させるためにバッキング層に現
像主薬や抑制剤を含有せしめることもできる。該乳剤層
は、硬膜することができ、また、可塑剤、水不溶性また
は難溶性合成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有さ
せることができる。
【0038】カラー写真用感光材料として用いる場合に
は、乳剤層にカプラーを添加する。更に、色補正の効果
を有しているカラードカプラー、競合カプラーおよび現
像主薬の酸化体とのカップリングによって現像促進剤、
漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜
剤、カブリ剤、化学増感剤、分光増感剤および増感剤の
ような写真的に有用なフラグメントを放出する化合物等
が用いられる。
【0039】感光材料には、フィルター層、ハレーショ
ン防止層、イラジエーション防止層等の補助層を設ける
ことができる。これらの層中および/または乳剤層中に
は現像処理中に感光材料から流出するかもしくは漂白さ
れる染料が含まれていてもよい。
【0040】感光材料には、ホルマリンスカベンジャ
ー、蛍光増白剤、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活
性剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白
促進剤を添加できる。
【0041】本発明の写真感光材料は種々の条件で処理
することができる。例えば、現像温度は好ましくは50
℃以下であり、特に好ましくは25〜40℃前後であ
る。また、例えば、水洗、停止、安定、定着、更に必要
に応じて前硬膜、中和等の工程を採用することは任意で
あり、これらを適宜省略することもできる。更にまた、
これらの処理は皿現像、枠現像等いわゆる手現像処理で
も、ローラー現像、ハンガー現像等機械現像であっても
よい。
【0042】ロール状写真感光材料としては35m/m
幅またはそれ以下の幅でパトローネ内に収められ、一般
のカメラに装填され、ロール状形態で撮影に用いられる
一般写真用のものや映画用のもの等がある。一般写真用
としては、たとえばネガ用ハロゲン化銀カラーまたは白
黒写真感光材料、リバーサル用ハロゲン化銀カラーまた
は白黒写真感光材料、赤外線写真感光材料等が挙げられ
る。
【0043】
【実施例】以下本発明を実施例により、さらに詳細に説
明する。実施例中の特性は次のようにして測定した。
【0044】A.巻きぐせカール回復性 フィルムから幅35mm、長さ133mmの試料を作
り、直径10mmの巻芯に巻き、30%RH下に70℃
で72時間の加熱処理を行った。その後、巻芯から解放
し40℃の蒸留水に30分間浸漬後、サンプルを垂直に
吊し、30gの荷重をかけ50℃の空気恒温槽で5分間
乾燥した。この処理したフィルムサンプルを平面上に置
いて、サンプル長を測定し、元のサンプル長133mm
に対する比(%)により、巻きぐせカール回復性を評価
した。
【0045】B.接触角 0.04mlの水滴を高さ5mmからフィルム表面に滴
下し、この時の水滴の接触角を、エルマ社製のゴニオメ
ータータイプの接触測角器を用いて測定した。
【0046】C.引裂き強度 東洋精機(株)製の軽荷重引裂き試験機を用い、引裂き
荷重500gで測定したときの引裂き伝幡抵抗を厚さ1
00μmに換算し、単位g/100μmで表わした。
【0047】D.耐折度 上島機械製作所(株)製の耐折度試験機を用い、試料幅
10mmで繰り返し折り曲げ、切断するまでの折り曲げ
回数で表わした。
【0048】E.ヤング率、破断強度 JIS−Z1702−1976に準じて、幅10mm、
長さ100mmの短冊片を試料として、ヤング率の測定
の際には20mm/分、破断強度の測定の際には300
mm/分の引っ張り速度で測定した。
【0049】F.熱収縮率 幅10mm、長さ250〜300mmのフィルムサンプ
ルを200mm間隔にマーキングし、サンプル支持版に
一定張力下で固定し、万能投影機(日本光学製V16
A)を用いてマーキング間隔の原長を測長した。測長し
たサンプルに3gのクリップを用いて荷重をかけ、15
0℃に設定した熱風オーブン中で回転させながら30分
間処理した。処理したサンプルは原長を測定した雰囲気
下に2時間放置後、原長測定法と同様にマーキング間隔
を測長して、式(1)により熱収縮率を求めた。 (原長−処理後の長さ)/原長×100(%) 式(1)
【0050】実施例1 常法により、固有粘度0.65のPETを作成、さらに
シート化し、90℃で縦方向に3.5倍、95℃で横方
向に3.8倍に逐次延伸した後、220℃で5秒間熱固
定することにより厚さ110μmの二軸延伸PETフィ
ルムを得た。
【0051】その後、98.5重量部のグリセリン中に
1.5重量部の金属ナトリウムを溶解し、160℃に保
ったこの溶液に、上記にて得られた二軸延伸PETフィ
ルムを10分間浸漬することにより、厚さ90μmの表
面改質PETフィルムを得た。
【0052】比較例1 表面改質処理を施す以外は実施例1で用いたのと同様の
方法で厚さ90μmの二軸延伸PETフィルムを製膜し
た。
【0053】実施例2 酸成分をテレフタル酸、グリコール成分のうち97重量
%をエチレングリコール、3重量%を数平均分子量40
00のポリエチレングリコールとした共重合ポリエステ
ルを常法により重合した後、実施例1と同様の方法で厚
さ100μmの二軸延伸共重合ポリエステルフィルムを
得た。このフィルムを実施例1で用いたのと同様の溶液
中に160℃で5分間浸漬することにより、厚さ90μ
mの表面改質共重合ポリエステルフィルムを得た。
【0054】実施例3 ポリビニルアルコール樹脂100重量部、グリセリン8
重量部、ポリエチレングリコール2重量部を水400重
量部に溶解し、濃度20%のポリビニルアルコール水溶
液とした。
【0055】この水溶液を実施例1で用いたのと同様の
方法で製膜した厚さ80μmの二軸延伸PETフィルム
の両側に、浸漬法を用いたオフラインコーティング法に
より塗布した後、これを130℃で乾燥することによ
り、芯層が厚さ80μmのPET樹脂で両外層がそれぞ
れ厚さ5μmのポリビニルアルコール樹脂からなる、3
層積層フィルムを得た。
【0056】比較例2 実施例3と同様の方法により、芯層が厚さ60μmのP
ET樹脂で両外層がそれぞれ厚さ15μmのポリビニル
アルコール樹脂からなる、3層積層フィルムを得た。
【0057】実施例4 ジアセチルセルロース100重量部、フタル酸ジメチル
17重量%、トリフェニルフォスフェート8重量部をア
セトン135重量部とメタノール16重量部の混合溶剤
に溶解し、濃度36%のジアセチルセルロース溶液とし
た。この溶液を実施例3で用いたのと同様の、厚さ80
μmのPETフィルムの両側に、浸漬法を用いたオフラ
インコーティング法により塗布した後、これを130℃
で乾燥することにより、芯層が厚さ80μmのPET樹
脂で両外層がそれぞれ厚さ5μmのジアセチルセルロー
ス樹脂からなる、3層積層フィルムを得た。得られた各
フィルムの各特性を表1に示した。
【0058】実施例1〜4は本発明の範囲内のものであ
り、巻きぐせカール回復性、引裂き強度、耐折度、ヤン
グ率、破断強度、熱収縮率ともに良好であった。
【0059】一方、比較例1は接触角が本発明の範囲外
のものであり、巻きぐせカール回復性が不良であった。
また、比較例2はフィルムの厚み構成比が本発明の範囲
外のものであり、巻きぐせカール回復性は良好であるも
のの、その他の特性はPETフィルムに比較して不良で
あった。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明のポリエステルフィルムおよび積
層フィルムは、優れた巻きぐせカール回復性とPETと
同等の機械強度、寸法安定性を有するものであるため、
ロール状写真感光材料用支持体として利用する場合、従
来のTACフィルム以上の薄膜化が可能となり、撮影装
置の小型化に非常に有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム表面に対する水の接触角が70°
    以下であり、かつ引き裂き強度が180(g/100μ
    m)以上、ヤング率が390(kg/mm2 )以上、破
    断強度が18(kg/mm2 )以上、熱収縮率が1.6
    %以下であることを特徴とする、芳香族ジカルボン酸ま
    たは脂環族ジカルボン酸とジオールとを主たる構成成分
    とするポリエステル樹脂からなるフィルム。
  2. 【請求項2】芳香族ジカルボン酸または脂環族ジカルボ
    ン酸とジオールを主たる構成成分とするポリエステル樹
    脂からなるフィルムを、多価アルコールのアルコキシド
    を含有した溶液中に浸漬することにより得られる請求項
    1記載のフィルム。
  3. 【請求項3】芳香族ジカルボン酸または脂環族ジカルボ
    ン酸とジオールを主たる構成成分とするポリエステル樹
    脂層と親水性ポリマー層とからなる多層構造を有し、か
    つ全厚さの80〜95%が該ポリエステル樹脂層である
    ことを特徴とする積層フィルム。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の積層フィルム
    上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するロー
    ル状写真感光材料。
JP14402693A 1993-02-02 1993-06-15 ポリエステルフィルム、積層フィルムおよびこれらのフィルムを用いたロール状写真感光材料 Pending JPH06289536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14402693A JPH06289536A (ja) 1993-02-02 1993-06-15 ポリエステルフィルム、積層フィルムおよびこれらのフィルムを用いたロール状写真感光材料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-15650 1993-02-02
JP1565093 1993-02-02
JP14402693A JPH06289536A (ja) 1993-02-02 1993-06-15 ポリエステルフィルム、積層フィルムおよびこれらのフィルムを用いたロール状写真感光材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06289536A true JPH06289536A (ja) 1994-10-18

Family

ID=26351835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14402693A Pending JPH06289536A (ja) 1993-02-02 1993-06-15 ポリエステルフィルム、積層フィルムおよびこれらのフィルムを用いたロール状写真感光材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06289536A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012036216A1 (ja) * 2010-09-16 2012-03-22 長瀬産業株式会社 ポリエステルフィルムの製造方法及びポリエステルフィルム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012036216A1 (ja) * 2010-09-16 2012-03-22 長瀬産業株式会社 ポリエステルフィルムの製造方法及びポリエステルフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5368997A (en) Silver halide photographic material with polyester support
EP0493008A2 (en) Polyester film and photosensitive material
JPH06289536A (ja) ポリエステルフィルム、積層フィルムおよびこれらのフィルムを用いたロール状写真感光材料
JP3183424B2 (ja) ポリエステルフィルムおよび写真感光材料
JP3082246B2 (ja) 写真感光材料用ポリエステルフィルム及び写真感光材料
JP3047476B2 (ja) 積層ポリエステルフイルム及び写真感光材料
JP3136717B2 (ja) ポリエステルフイルム及び写真感光材料
JPH0772584A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2879251B2 (ja) ロール状ハロゲン化銀写真感光材料
JPH04235036A (ja) ポリエステルフイルム及び写真感光材料
EP0681211B1 (en) Process for preparing a photographic support
JPH11202446A (ja) 写真用支持体及び写真材料
JPH0892390A (ja) 写真用ポリエステルフィルム
JP3353162B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP3517797B2 (ja) 写真用支持体
JP3458197B2 (ja) 写真用支持体
JP3496165B2 (ja) 写真用支持体
JPH0531804A (ja) ポリエステルフイルム
JP3041376B2 (ja) 写真用支持体
JPH07270966A (ja) 写真用支持体および写真感光材料
JPH06123937A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH11302362A (ja) ポリエチレンナフタレート共重合体およびそのフイルム
JPH0743856A (ja) 巻癖が軽減されたロール状フィルム及びハロゲン化銀写真感光材料
JPH09230537A (ja) 写真用支持体
JP2002131872A (ja) ポリエステル支持体