JPH07239409A - 回折格子パターンを有する光情報記録媒体 - Google Patents
回折格子パターンを有する光情報記録媒体Info
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- JPH07239409A JPH07239409A JP3036994A JP3036994A JPH07239409A JP H07239409 A JPH07239409 A JP H07239409A JP 3036994 A JP3036994 A JP 3036994A JP 3036994 A JP3036994 A JP 3036994A JP H07239409 A JPH07239409 A JP H07239409A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、装飾効果ならびに偽造防止効果を高
め、かつ高密度な情報記録を行なうことを最も主要な目
的としている。 【構成】本発明は、平面状の基板の表面に、微少な回折
格子からなるセルを情報記録単位として複数個配設する
か、若しくは平面状の基板の表面に、微少な回折格子か
らなるセルを情報記録単位およびまたは画素として複数
個配設することにより形成される光情報記録媒体におい
て、各セル毎に、回折格子の形成面を基板の表面から任
意の角度で傾斜させたことを特徴としている。
め、かつ高密度な情報記録を行なうことを最も主要な目
的としている。 【構成】本発明は、平面状の基板の表面に、微少な回折
格子からなるセルを情報記録単位として複数個配設する
か、若しくは平面状の基板の表面に、微少な回折格子か
らなるセルを情報記録単位およびまたは画素として複数
個配設することにより形成される光情報記録媒体におい
て、各セル毎に、回折格子の形成面を基板の表面から任
意の角度で傾斜させたことを特徴としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、平面状の基板の表面
に、微少な回折格子からなるセルを複数個配設すること
により形成される光情報記録媒体に係り、特に装飾効果
ならびに偽造防止効果を高め、かつ高密度な情報記録を
行なえるようにした回折格子パターンを有する光情報記
録媒体に関するものである。
に、微少な回折格子からなるセルを複数個配設すること
により形成される光情報記録媒体に係り、特に装飾効果
ならびに偽造防止効果を高め、かつ高密度な情報記録を
行なえるようにした回折格子パターンを有する光情報記
録媒体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、バーコードやそれに類する、
光により情報を読み取ることが可能な記録媒体が多く普
及してきている。
光により情報を読み取ることが可能な記録媒体が多く普
及してきている。
【０００３】しかしながら、これらの情報は、一般的に
は印刷等によって記録されたものであり、偽造、改ざ
ん、模造等に関して防止力はなく、セキュリティ用途の
記録媒体としては用いることが不可能である。
は印刷等によって記録されたものであり、偽造、改ざ
ん、模造等に関して防止力はなく、セキュリティ用途の
記録媒体としては用いることが不可能である。
【０００４】また、これらの印刷による方法では、情報
の高密度な記録を行なうことが困難であり、情報記録の
ために広い面積を必要とし、情報記録媒体を貼付した物
品の装飾性を著しく損なうものとなっている。
の高密度な記録を行なうことが困難であり、情報記録の
ために広い面積を必要とし、情報記録媒体を貼付した物
品の装飾性を著しく損なうものとなっている。
【０００５】一方、エンボス・ホログラムにおいても、
その一部に情報を記録することにより、セキュリティ性
を持たせたものも考えられるが。この場合、装飾性等の
面ではそれほど問題はなくなるものの、最近の動向とし
て、例えばレーザー光による露光法等が一般化するに連
れて、偽造され易くなる、すなわち偽造防止効果（セキ
ュリティ性）が低くなってきている。
その一部に情報を記録することにより、セキュリティ性
を持たせたものも考えられるが。この場合、装飾性等の
面ではそれほど問題はなくなるものの、最近の動向とし
て、例えばレーザー光による露光法等が一般化するに連
れて、偽造され易くなる、すなわち偽造防止効果（セキ
ュリティ性）が低くなってきている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
情報記録媒体においては、情報の高密度な記録を行なえ
ないばかりでなく、偽造防止効果が低いという問題があ
った。
情報記録媒体においては、情報の高密度な記録を行なえ
ないばかりでなく、偽造防止効果が低いという問題があ
った。
【０００７】本発明は、上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、装飾効果ならびに偽造防止効果
を高め、かつ高密度な情報記録を行なうことが可能な回
折格子パターンを有する光情報記録媒体を提供すること
を目的とする。
ために成されたもので、装飾効果ならびに偽造防止効果
を高め、かつ高密度な情報記録を行なうことが可能な回
折格子パターンを有する光情報記録媒体を提供すること
を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項１に係る発明では、平面状の基板の
表面に、微少な回折格子からなるセルを情報記録単位と
して複数個配設することにより形成される光情報記録媒
体において、各セル毎に、回折格子の形成面を基板の表
面から任意の角度で傾斜させるようにしている。
めに、まず、請求項１に係る発明では、平面状の基板の
表面に、微少な回折格子からなるセルを情報記録単位と
して複数個配設することにより形成される光情報記録媒
体において、各セル毎に、回折格子の形成面を基板の表
面から任意の角度で傾斜させるようにしている。
【０００９】ここで、特に情報を記録するための第１の
元データに基づいて、各セルの回折格子の形成面の傾斜
の角度を設定し、情報を記録するための第２の元データ
に基づいて、回折格子の格子間隔およびまたは回折格子
形成面内での回折格子の方向を設定するようにしてい
る。
元データに基づいて、各セルの回折格子の形成面の傾斜
の角度を設定し、情報を記録するための第２の元データ
に基づいて、回折格子の格子間隔およびまたは回折格子
形成面内での回折格子の方向を設定するようにしてい
る。
【００１０】この場合、特に各セルの回折格子の形成面
の傾斜の角度を補償するように、回折格子の格子間隔お
よびまたは回折格子形成面内での回折格子の方向を設定
するようにしている。
の傾斜の角度を補償するように、回折格子の格子間隔お
よびまたは回折格子形成面内での回折格子の方向を設定
するようにしている。
【００１１】また、特に各セルの回折格子の形成面の傾
斜の方向が１方向または２方向としている。
斜の方向が１方向または２方向としている。
【００１２】一方、請求項６に係る発明では、平面状の
基板の表面に、微少な回折格子からなるセルを情報記録
単位およびまたは画素として複数個配設することにより
形成される光情報記録媒体において、情報を記録するた
めの第１の元データに基づいて、各セルの回折格子の形
成面の傾斜の角度を設定し、画像を表示するための第２
の元データに基づいて、回折格子の格子間隔およびまた
は回折格子形成面内での回折格子の方向を設定するよう
にしている。
基板の表面に、微少な回折格子からなるセルを情報記録
単位およびまたは画素として複数個配設することにより
形成される光情報記録媒体において、情報を記録するた
めの第１の元データに基づいて、各セルの回折格子の形
成面の傾斜の角度を設定し、画像を表示するための第２
の元データに基づいて、回折格子の格子間隔およびまた
は回折格子形成面内での回折格子の方向を設定するよう
にしている。
【００１３】また、請求項７に係る発明では、平面状の
基板の表面に、微少な回折格子からなるセルを情報記録
単位およびまたは画素として複数個配設することにより
形成される光情報記録媒体において、画像を表示するた
めの第１の元データに基づいて、各セルの回折格子の形
成面の傾斜の角度を設定し、情報を記録するための第２
の元データに基づいて、回折格子の格子間隔およびまた
は回折格子面形成内での回折格子の方向を設定するよう
にしている。
基板の表面に、微少な回折格子からなるセルを情報記録
単位およびまたは画素として複数個配設することにより
形成される光情報記録媒体において、画像を表示するた
めの第１の元データに基づいて、各セルの回折格子の形
成面の傾斜の角度を設定し、情報を記録するための第２
の元データに基づいて、回折格子の格子間隔およびまた
は回折格子面形成内での回折格子の方向を設定するよう
にしている。
【００１４】
【作用】従って、まず、請求項１に係る発明の回折格子
パターンを有する光情報記録媒体においては、情報記録
単位として微小な回折格子からなるセルを用い、回折格
子を形成した面の傾斜角を各セル毎に任意の角度に設定
することにより、セル毎に、回折格子の角度や格子間隔
とは独立に回折格子形成面の傾斜角を設定できるため、
回折光による情報の再生と、反射光による情報の再生と
が独立に行なえる。
パターンを有する光情報記録媒体においては、情報記録
単位として微小な回折格子からなるセルを用い、回折格
子を形成した面の傾斜角を各セル毎に任意の角度に設定
することにより、セル毎に、回折格子の角度や格子間隔
とは独立に回折格子形成面の傾斜角を設定できるため、
回折光による情報の再生と、反射光による情報の再生と
が独立に行なえる。
【００１５】特に、回折光として＋１次の回折光を用い
ることにより、回折光による情報再生時の回折光強度を
大きくして、読み取りエラーを少なくすることができ
る。
ることにより、回折光による情報再生時の回折光強度を
大きくして、読み取りエラーを少なくすることができ
る。
【００１６】これにより、光情報記録媒体としての装飾
効果が高められる。
効果が高められる。
【００１７】また、ミクロな回折格子と比較的マクロな
傾斜の構造を有することにより、模造することが極めて
困難であり、光学的な複製方法を用いても両方の構造を
複製することは不可能である。しかも、回折格子によっ
て表示される情報と、セル毎の傾斜によって表示される
情報とは、目視確認、機械読み取りのどちらに対応する
ことも可能であり、真偽の判定を容易に正確に行なうこ
とができる。
傾斜の構造を有することにより、模造することが極めて
困難であり、光学的な複製方法を用いても両方の構造を
複製することは不可能である。しかも、回折格子によっ
て表示される情報と、セル毎の傾斜によって表示される
情報とは、目視確認、機械読み取りのどちらに対応する
ことも可能であり、真偽の判定を容易に正確に行なうこ
とができる。
【００１８】これにより、光情報記録媒体としての偽造
防止効果が高められる。
防止効果が高められる。
【００１９】さらに、情報を記録する場合には、回折格
子の格子間隔、格子の方向、回折格子形成面の傾斜角等
を用いて、それぞれ独立した情報を記録することができ
るため、高密度な情報の記録が行なえる。
子の格子間隔、格子の方向、回折格子形成面の傾斜角等
を用いて、それぞれ独立した情報を記録することができ
るため、高密度な情報の記録が行なえる。
【００２０】さらにまた、同一面に回折格子と傾斜を形
成することにより、エンボス等の複製技術を用いて、簡
便な生産に対応できる。
成することにより、エンボス等の複製技術を用いて、簡
便な生産に対応できる。
【００２１】一方、請求項６および請求項７に係る発明
の回折格子パターンを有する光情報記録媒体において
は、情報記録単位およびまたは画素として微小な回折格
子からなるセルを用い、回折格子を形成した面の傾斜角
を各セル毎に任意の角度に設定することにより、セル毎
に、回折格子の角度や格子間隔とは独立に回折格子形成
面の傾斜角を設定できる。
の回折格子パターンを有する光情報記録媒体において
は、情報記録単位およびまたは画素として微小な回折格
子からなるセルを用い、回折格子を形成した面の傾斜角
を各セル毎に任意の角度に設定することにより、セル毎
に、回折格子の角度や格子間隔とは独立に回折格子形成
面の傾斜角を設定できる。
【００２２】これにより、画像と同一位置に情報の記録
ができるため、光情報記録媒体としての偽造防止効果が
より一層高められ、あるいは２種類以上の情報が同一位
置に記録できるため、より一層高密度な情報の記録が行
なえる。
ができるため、光情報記録媒体としての偽造防止効果が
より一層高められ、あるいは２種類以上の情報が同一位
置に記録できるため、より一層高密度な情報の記録が行
なえる。
【００２３】
【実施例】本発明では、平面状の基板の表面に、微少な
回折格子からなるセルを情報記録単位として複数個配設
するか、若しくは平面状の基板の表面に、微少な回折格
子からなるセルを情報記録単位およびまたは画素として
複数個配設することにより形成される光情報記録媒体に
おいて、各セル毎に回折格子形成面に異なる傾斜を持た
せることにより、装飾効果ならびに偽造防止効果が高
く、かつ高密度な情報記録を行なえる回折格子パターン
を有する光情報記録媒体を実現するものである。
回折格子からなるセルを情報記録単位として複数個配設
するか、若しくは平面状の基板の表面に、微少な回折格
子からなるセルを情報記録単位およびまたは画素として
複数個配設することにより形成される光情報記録媒体に
おいて、各セル毎に回折格子形成面に異なる傾斜を持た
せることにより、装飾効果ならびに偽造防止効果が高
く、かつ高密度な情報記録を行なえる回折格子パターン
を有する光情報記録媒体を実現するものである。
【００２４】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【００２５】図１は、本発明による回折格子パターンを
有する光情報記録媒体の構成例を示す斜視図である。
有する光情報記録媒体の構成例を示す斜視図である。
【００２６】すなわち、本実施例の回折格子パターンを
有する光情報記録媒体は、図１に示すように、平面状の
基板１の表面に、微少な回折格子からなるセル２を情報
記録単位として複数個配設することにより形成される光
情報記録媒体において、各セル２毎に、回折格子の形成
面を任意の角度で傾斜させることによって、反射型の光
情報記録媒体を構成している。
有する光情報記録媒体は、図１に示すように、平面状の
基板１の表面に、微少な回折格子からなるセル２を情報
記録単位として複数個配設することにより形成される光
情報記録媒体において、各セル２毎に、回折格子の形成
面を任意の角度で傾斜させることによって、反射型の光
情報記録媒体を構成している。
【００２７】この場合、情報を記録するための元データ
に従って、情報記録単位である各セル２の回折格子の格
子間隔や格子の方向、回折格子形成面の傾斜角を適切に
設定することにより、情報を記録しているものである。
に従って、情報記録単位である各セル２の回折格子の格
子間隔や格子の方向、回折格子形成面の傾斜角を適切に
設定することにより、情報を記録しているものである。
【００２８】次に、以上のように構成した本実施例の回
折格子パターンを有する光情報記録媒体においては、い
ま縦方向（ｙ方向）に着目して考えると、情報記録単位
である回折格子からなるセルは、図２に示すように機能
する。図２では、回折格子として、表面レリーフ型の回
折格子を用いる場合の例を示している。なお、図１およ
び図２では、回折格子形成面の傾斜は、ｙ軸に対して回
折格子の傾斜する角度がθだけの場合について図示して
いる。
折格子パターンを有する光情報記録媒体においては、い
ま縦方向（ｙ方向）に着目して考えると、情報記録単位
である回折格子からなるセルは、図２に示すように機能
する。図２では、回折格子として、表面レリーフ型の回
折格子を用いる場合の例を示している。なお、図１およ
び図２では、回折格子形成面の傾斜は、ｙ軸に対して回
折格子の傾斜する角度がθだけの場合について図示して
いる。
【００２９】すなわち、光情報記録媒体の場合、回折格
子形成面の傾斜は、反射光の出射方向を制御することに
相当し、反射光によって再生される情報は、その傾斜角
に依存する方向から検出できることになる（光検出器
Ａ）。この場合、情報は光検出器に検出されるかどうか
の２値である必要はなく、光を検出した検出器の配置位
置等に基づいて、傾斜角そのものを情報として読み取っ
てもよい。
子形成面の傾斜は、反射光の出射方向を制御することに
相当し、反射光によって再生される情報は、その傾斜角
に依存する方向から検出できることになる（光検出器
Ａ）。この場合、情報は光検出器に検出されるかどうか
の２値である必要はなく、光を検出した検出器の配置位
置等に基づいて、傾斜角そのものを情報として読み取っ
てもよい。
【００３０】一方、回折格子の格子間隔や格子の方向
は、回折光の出射方向を制御することに相当し、回折格
子によって再生される情報は、これらに依存する方向か
ら検出できる（光検出器Ｂ）。
は、回折光の出射方向を制御することに相当し、回折格
子によって再生される情報は、これらに依存する方向か
ら検出できる（光検出器Ｂ）。
【００３１】また、これらの回折光や反射光の出射方向
でない位置にある光検出器Ｃ等では光が検出されず、こ
れらの光検出器の検出状態を総合的に判断して情報を再
生することにより、誤認識が防止され、より厳しい真偽
判定が行なえる。
でない位置にある光検出器Ｃ等では光が検出されず、こ
れらの光検出器の検出状態を総合的に判断して情報を再
生することにより、誤認識が防止され、より厳しい真偽
判定が行なえる。
【００３２】さらに、光検出器において、光強度の他
に、光の波長も検出できれば、回折光は一つの方向には
１波長であり（下式参照）、反射光は入射光の波長分布
そのままであるため、回折光と反射光の識別が容易であ
り、より一層厳しい真偽判定が行なえる。
に、光の波長も検出できれば、回折光は一つの方向には
１波長であり（下式参照）、反射光は入射光の波長分布
そのままであるため、回折光と反射光の識別が容易であ
り、より一層厳しい真偽判定が行なえる。
【００３３】以上において、回折格子がｙ軸に垂直な方
向に形成されている場合、回折格子による回折の関係
は、次のような式で表わすことができる。
向に形成されている場合、回折格子による回折の関係
は、次のような式で表わすことができる。
【００３４】ｍλ＝ｄy （ｓｉｎαy −ｓｉｎβy ） ここで、ｍは回折光の次数（通常は＋１）、λは光の波
長、ｄy は回折格子の格子間隔のｙ成分、αy は回折格
子に対する入射光の角度（ｙ成分）、βy は同回折光の
角度（ｙ成分）である。なお、ここでは、回折格子の法
線（図２の破線）から時計回りの角度を＋にとり、反時
計回りの角度を−にとるものとする。
長、ｄy は回折格子の格子間隔のｙ成分、αy は回折格
子に対する入射光の角度（ｙ成分）、βy は同回折光の
角度（ｙ成分）である。なお、ここでは、回折格子の法
線（図２の破線）から時計回りの角度を＋にとり、反時
計回りの角度を−にとるものとする。
【００３５】そして、上記の式に基づいて、波長λの入
射光が回折格子の角度θのセル２に入射角αy で入射す
ると、格子間隔ｄy によって回折角βy が変化し、回折
角βy と角度とθによって、どの検出器で検出されるか
が決定される。
射光が回折格子の角度θのセル２に入射角αy で入射す
ると、格子間隔ｄy によって回折角βy が変化し、回折
角βy と角度とθによって、どの検出器で検出されるか
が決定される。
【００３６】上述したように、本実施例の回折格子パタ
ーンを有する光情報記録媒体においては、画像記録単位
として微小な回折格子からなるセル２を用い、回折格子
を形成した面の傾斜角を各セル２毎に設定するようにし
たものである。
ーンを有する光情報記録媒体においては、画像記録単位
として微小な回折格子からなるセル２を用い、回折格子
を形成した面の傾斜角を各セル２毎に設定するようにし
たものである。
【００３７】従って、以下のような種々の効果が得られ
るものである。
るものである。
【００３８】（ａ）セル２毎に、回折格子の角度や格子
間隔とは独立に回折格子形成面の傾斜角を設定できるた
め、回折光による情報の記録と、反射光による情報の記
録とを独立に行なうことが可能となる。
間隔とは独立に回折格子形成面の傾斜角を設定できるた
め、回折光による情報の記録と、反射光による情報の記
録とを独立に行なうことが可能となる。
【００３９】特に、回折光として＋１次の回折光を用い
ることにより、回折光による情報再生時の回折格子光強
度を大きくして、読み取りエラーを少なくすることが可
能となる。
ることにより、回折光による情報再生時の回折格子光強
度を大きくして、読み取りエラーを少なくすることが可
能となる。
【００４０】（ｂ）ミクロな回折格子と比較的マクロな
傾斜の構造を有しているため、模造することが極めて困
難であり、光学的な複製方法を用いても両方の構造を複
製することは不可能である。しかも、回折格子によって
表示される画像と、セル２毎の傾斜によって表示される
画像とは、目視確認、機械読み取りのどちらに対応する
ことも可能であり、真偽の判定を容易に正確に行なうこ
とができる。
傾斜の構造を有しているため、模造することが極めて困
難であり、光学的な複製方法を用いても両方の構造を複
製することは不可能である。しかも、回折格子によって
表示される画像と、セル２毎の傾斜によって表示される
画像とは、目視確認、機械読み取りのどちらに対応する
ことも可能であり、真偽の判定を容易に正確に行なうこ
とができる。
【００４１】これにより、光情報記録媒体としての偽造
防止効果が高められる。
防止効果が高められる。
【００４２】（ｃ）同一面に回折格子と傾斜を形成して
いるため、エンボス等の複製技術を用いて、簡便な生産
に対応することが可能である。
いるため、エンボス等の複製技術を用いて、簡便な生産
に対応することが可能である。
【００４３】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
【００４４】（ａ）上記実施例では、主にｙ軸に垂直な
方向に回折格子が形成されている場合について説明した
が、これに限らず、格子の方向は情報を記録するための
元データに従って任意に設定することが可能である。
方向に回折格子が形成されている場合について説明した
が、これに限らず、格子の方向は情報を記録するための
元データに従って任意に設定することが可能である。
【００４５】（ｂ）上記実施例では、ｙ軸に対して回折
格子形成面が傾斜する場合について説明したが、これに
限らず、ｘ−ｙ平面に対して回折格子形成面が傾斜する
角度を設定するようにしてもよい。
格子形成面が傾斜する場合について説明したが、これに
限らず、ｘ−ｙ平面に対して回折格子形成面が傾斜する
角度を設定するようにしてもよい。
【００４６】（ｃ）上記実施例では、情報を記録するた
めの元データに従って、情報記録単位である各セルの回
折格子の格子間隔や格子の方向、回折格子形成面の傾斜
角を適切に設定する場合について説明したが、この場
合、各セルの回折格子の形成面の傾斜の角度を補償する
ように、回折格子の格子間隔およびまたは回折格子形成
面内での回折格子の方向を設定するようにしてもよい。
めの元データに従って、情報記録単位である各セルの回
折格子の格子間隔や格子の方向、回折格子形成面の傾斜
角を適切に設定する場合について説明したが、この場
合、各セルの回折格子の形成面の傾斜の角度を補償する
ように、回折格子の格子間隔およびまたは回折格子形成
面内での回折格子の方向を設定するようにしてもよい。
【００４７】これにより、より一層高い情報隠蔽効果を
持たせることが可能となる。
持たせることが可能となる。
【００４８】（ｄ）上記実施例では、情報を記録するた
めの元データに従って、情報記録単位である各セルの回
折格子の格子間隔や格子の方向、回折格子形成面の傾斜
角を適切に設定する場合について説明したが、これに限
らず、平面状の基板の表面に、微少な回折格子からなる
セルを情報記録単位およびまたは画素として複数個配設
することにより形成される光情報記録媒体において、情
報を記録するための第１の元データに基づいて、各セル
の回折格子の形成面の傾斜の角度を設定し、画像を表示
するための第２の元データに基づいて、回折格子の格子
間隔およびまたは回折格子形成面内での回折格子の方向
を設定するようにしてもよい。
めの元データに従って、情報記録単位である各セルの回
折格子の格子間隔や格子の方向、回折格子形成面の傾斜
角を適切に設定する場合について説明したが、これに限
らず、平面状の基板の表面に、微少な回折格子からなる
セルを情報記録単位およびまたは画素として複数個配設
することにより形成される光情報記録媒体において、情
報を記録するための第１の元データに基づいて、各セル
の回折格子の形成面の傾斜の角度を設定し、画像を表示
するための第２の元データに基づいて、回折格子の格子
間隔およびまたは回折格子形成面内での回折格子の方向
を設定するようにしてもよい。
【００４９】これにより、目視による正偽判定がより一
層容易となる。
層容易となる。
【００５０】（ｅ）上記実施例では、情報を記録するた
めの元データに従って、情報記録単位である各セルの回
折格子の格子間隔や格子の方向、回折格子形成面の傾斜
角を適切に設定する場合について説明したが、これに限
らず、平面状の基板の表面に、微少な回折格子からなる
セルを情報記録単位およびまたは画素として複数個配設
することにより形成される光情報記録媒体において、画
像を表示するための第１の元データに基づいて、各セル
の回折格子の形成面の傾斜の角度を設定し、情報を記録
するための第２の元データに基づいて、回折格子の格子
間隔およびまたは回折格子面形成内での回折格子の方向
を設定するようにしてもよい。
めの元データに従って、情報記録単位である各セルの回
折格子の格子間隔や格子の方向、回折格子形成面の傾斜
角を適切に設定する場合について説明したが、これに限
らず、平面状の基板の表面に、微少な回折格子からなる
セルを情報記録単位およびまたは画素として複数個配設
することにより形成される光情報記録媒体において、画
像を表示するための第１の元データに基づいて、各セル
の回折格子の形成面の傾斜の角度を設定し、情報を記録
するための第２の元データに基づいて、回折格子の格子
間隔およびまたは回折格子面形成内での回折格子の方向
を設定するようにしてもよい。
【００５１】これにより、目視による正偽判定がより一
層容易となる。
層容易となる。
【００５２】（ｆ）上記実施例では、各セルの回折格子
の形成面の傾斜の方向が１方向である場合について説明
したが、これに限らず、各セルの回折格子の形成面の傾
斜の方向が２方向とするようにしてもよい。
の形成面の傾斜の方向が１方向である場合について説明
したが、これに限らず、各セルの回折格子の形成面の傾
斜の方向が２方向とするようにしてもよい。
【００５３】これにより、より一層高密度な情報の記録
を行なうことが可能となる。
を行なうことが可能となる。
【００５４】（ｇ）上記実施例では、表面レリーフ型の
回折格子を使用する場合について説明したが、これに限
らず、位相型、振幅型を問わず、どのようなタイプの回
折格子を用いるようにしてもよい。
回折格子を使用する場合について説明したが、これに限
らず、位相型、振幅型を問わず、どのようなタイプの回
折格子を用いるようにしてもよい。
【００５５】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、平
面状の基板の表面に、微少な回折格子からなるセルを情
報記録単位として複数個配設するか、若しくは平面状の
基板の表面に、微少な回折格子からなるセルを情報記録
単位およびまたは画素として複数個配設することにより
形成される光情報記録媒体において、各セル毎に、回折
格子の形成面を基板の表面から任意の角度で傾斜させる
ようにしているので、装飾効果ならびに偽造防止効果を
高め、かつ高密度な情報記録を行なうことが可能な回折
格子パターンを有する光情報記録媒体が提供できる。
面状の基板の表面に、微少な回折格子からなるセルを情
報記録単位として複数個配設するか、若しくは平面状の
基板の表面に、微少な回折格子からなるセルを情報記録
単位およびまたは画素として複数個配設することにより
形成される光情報記録媒体において、各セル毎に、回折
格子の形成面を基板の表面から任意の角度で傾斜させる
ようにしているので、装飾効果ならびに偽造防止効果を
高め、かつ高密度な情報記録を行なうことが可能な回折
格子パターンを有する光情報記録媒体が提供できる。
【図１】本発明による回折格子パターンを有する光情報
記録媒体の一実施例を示す斜視図。
記録媒体の一実施例を示す斜視図。
【図２】同実施例の回折格子パターンを有する光情報記
録媒体における回折格子形成面の傾斜角の設定の仕方を
説明するための概要図。
録媒体における回折格子形成面の傾斜角の設定の仕方を
説明するための概要図。
１…基板、２…セル。
Claims (7)
- 【請求項１】 平面状の基板の表面に、微少な回折格子
からなるセルを情報記録単位として複数個配設すること
により形成される光情報記録媒体において、 前記各セル毎に、回折格子の形成面を前記基板の表面か
ら任意の角度で傾斜させるようにしたことを特徴とする
回折格子パターンを有する光情報記録媒体。 - 【請求項２】 前記請求項１に記載の回折格子パターン
を有する光情報記録媒体において、 情報を記録するための第１の元データに基づいて、前記
各セルの回折格子の形成面の傾斜の角度を設定し、 情報を記録するための第２の元データに基づいて、前記
回折格子の格子間隔およびまたは回折格子形成面内での
回折格子の方向を設定するようにしたことを特徴とする
回折格子パターンを有する光情報記録媒体。 - 【請求項３】 前記請求項２に記載の回折格子パターン
を有する光情報記録媒体において、 前記各セルの回折格子の形成面の傾斜の角度を補償する
ように、前記回折格子の格子間隔およびまたは回折格子
形成面内での回折格子の方向を設定するようにしたこと
を特徴とする回折格子パターンを有する光情報記録媒
体。 - 【請求項４】 前記請求項１ないし請求項３のいずれか
１項に記載の回折格子パターンを有する光情報記録媒体
において、 前記各セルの回折格子の形成面の傾斜の方向が１方向で
あることを特徴とする回折格子パターンを有する光情報
記録媒体。 - 【請求項５】 前記請求項１ないし請求項３のいずれか
１項に記載の回折格子パターンを有する光情報記録媒体
において、 前記各セルの回折格子の形成面の傾斜の方向が２方向で
あることを特徴とする回折格子パターンを有する光情報
記録媒体。 - 【請求項６】 平面状の基板の表面に、微少な回折格子
からなるセルを情報記録単位およびまたは画素として複
数個配設することにより形成される光情報記録媒体にお
いて、 情報を記録するための第１の元データに基づいて、前記
各セルの回折格子の形成面の傾斜の角度を設定し、 画像を表示するための第２の元データに基づいて、前記
回折格子の格子間隔およびまたは回折格子形成面内での
回折格子の方向を設定するようにしたことを特徴とする
回折格子パターンを有する光情報記録媒体。 - 【請求項７】 平面状の基板の表面に、微少な回折格子
からなるセルを情報記録単位およびまたは画素として複
数個配設することにより形成される光情報記録媒体にお
いて、 画像を表示するための第１の元データに基づいて、前記
各セルの回折格子の形成面の傾斜の角度を設定し、 情報を記録するための第２の元データに基づいて、前記
回折格子の格子間隔およびまたは回折格子面形成内での
回折格子の方向を設定するようにしたことを特徴とする
回折格子パターンを有する光情報記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03036994A JP3421113B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 回折格子パターンを有する光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03036994A JP3421113B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 回折格子パターンを有する光情報記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07239409A true JPH07239409A (ja) | 1995-09-12 |
| JP3421113B2 JP3421113B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=12301962
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03036994A Expired - Fee Related JP3421113B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 回折格子パターンを有する光情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3421113B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010197798A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止機能を有する光学素子及びそれを具備する偽造防止表示体 |
| JP2011510339A (ja) * | 2008-01-17 | 2011-03-31 | オーファウデー キネグラム アーゲー | フィルムエレメント |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP03036994A patent/JP3421113B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011510339A (ja) * | 2008-01-17 | 2011-03-31 | オーファウデー キネグラム アーゲー | フィルムエレメント |
| US8928978B2 (en) | 2008-01-17 | 2015-01-06 | Ovd Kinegram Ag | Film element |
| US9983335B2 (en) | 2008-01-17 | 2018-05-29 | Ovd Kinegram Ag | Film element |
| JP2010197798A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Toppan Printing Co Ltd | 偽造防止機能を有する光学素子及びそれを具備する偽造防止表示体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3421113B2 (ja) | 2003-06-30 |
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