JP4091120B2 - 光ディスクのホログラフ・セキュリティ・システム - Google Patents
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Description
この発明は、コンパクト・ディスクを認証するための保証マーカーに関する。特に、この発明は、コンパクト・ディスクの本物と不当な複製との間の複屈折の相違の検出に関している。
発明の背景
白色光ホログラムは、長い間、表面の美観を高める手段として、しばしば芸術の一形式としての手段を示唆するように使用されてきた。このようなホログラムは、プラスチックの物体を複製して認証された実物として通用させようとする試みを打破するために物体にマーカーとして使用されてきた。ホログラムは、従来、物体から反射されたコヒーレント光と光学媒体に直接入射する同一のコヒーレント光との間の干渉パタンを光学媒体に記録することにより形成される。見るときには、ホログラムは、記録された像を通るコヒーレント光の干渉パタンにより像を提供する。記録されたホログラム、すなわち記録された干渉パタンは、透過光あるいは反射光の位相の変調の記録であり、従ってそれを正確に複製するには、光の波長、例えば500nmのオーダーの何分の一かの寸法を正確に複製することができるような方法を要する。コンパクト・ディスクを製造するためのガラス製のマスターの作成が通常、光の波長の何分の一かの深さを有するエッチングされたピットの正確な制御を含んでいるので、このようなガラス製のマスターを作成するときにピットの深さをエッチングするのと同じ技術を用いてコンパクト・ディスクのデータが存在しない領域にホログラムを配置できることが示唆されてきた。
この発明においては、用語「ホログラフ」を光学的位相差の記録を意味する広い意味で使用している。特に、光ディスクのデータピットは、そのピットの近傍から反射する光の干渉パタンあるいは回折パタンを観察することにより読める程度のホログラムであると考えられる。
発明の概要
この発明において、保証手段としてホログラフの構造を使用するのは、ホログラフの像が光反射媒体の微小な構造的相違により生ずる位相シフトに感応するということによっている。このような構造的相違は、媒体に美的な可視ホログラムを与えようとすることとは無関係に存在し、コンパクト・ディスクの形式のマスターの不当な複製から真正な複製を区別するために使用することができる。
この発明は、不当な複製を検出する手段として、模造品の表面において変化した光の複屈折を検出する装置を提供する。その方法は、原版と疑わしい複製ディスクによる偏光の複屈折の効果の比較を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
図1は、この発明を示す斜視図である。
好適実施例の詳細な説明
用語「ホログラム」を二つの意味、第1は従来の場合で白色光ホログラムを記録する手段、第2は光ディスクのデータピットも位相を記録するという考えでホログラムであるとして使用する。それぞれの意味は、ここでは同等である。
光ディスクのホログラフの形状は、美的なものであろうとデータピットであろうと、その位相構造を定義する所定の規則に従わなければならない。この位相構造は、コンパクト・ディスクのデータピットから反射される単色光により観察される干渉あるいは回折に関連している。位相構造の格子は、一般に、エッチングの深さとピッチにより規定される。これらのパラメータのそれぞれは、ホログラフが見え、または記録されたデータが再生されるようにホログラフの形状の様相を規定する。
これらのパラメータが変動すると、ホログラフの見え方やデータの再生が否定的な意味で変化する。このような変質したディスクの性能や外観が受け入れられない程度にまで低下していなくても、この品質の低下は模写による著作権侵害の認定に使用するために検出可能である。
特に、著作権侵害はしばしば、外部の撮影記録手段上に一対一の比率でピット/ランドの像(位相構造)を光学的に投影することによってなされる。この記録手段は、通常の複製工程のガラス製マスターと同等のものとなる。
このような転写は、正確には一対一の比率で転写されることはない。転写の過程において波面に歪みが生じる。偽のディスクのエッチングの深さ及びピッチは、原版ディスクと比べると変化している。ホログラフの形状も変化する。光ディスクのホログラフ・セキュリティ・システムは、偽の光ディスクにおけるこのような変化を検出する。
疑わしい偽のディスクをテストするときには、次のような手順がふさわしい。まず、原版ディスクの複製が作られ、原版の複製と偽の複製とでテストのグループを構成する。次に、原版の複製が材質の応力試験のために偏光計内に配置される。図1に示されるように、偏光計は、レーザ1と、直線偏光子3と、この偏光子とは交差するような偏光方向を有する検光子5と、光検出器7とからなっている。原版の複製9は、偏光計の偏光子と検光子との間に置かれ、検光子5の偏光軸は光検出器に到達する光が最小の値となるように回転される。この状態が満たされると、偏光の交差がなされたこととなる。
ここで、原版の複製は偏光計から取り除かれ、光ディスクの偽の複製が代わりに置かれる。偽のディスクに存在するエッチングの深さの相違やエッジピッチの変化が、光検出器に到る光の増加として現われる。
検光子が受ける偏光の変化は、偽の複製のピット形状のわずかな相違の結果として製造時にプラスチック媒体に加わる応力の違いによっているものと考えられる。従って、偽の複製は原版ディスクのデータ内容を正確に再生するに十分なものであるが、模写の際にもたらされた応力が偽の複製のプラスチック基板の複屈折に相違を生じさせている。このような応力により引き起こされる複屈折は、原版ディスクによりセットされた偏光の交差に拘わらずに光が検光子を通過するためであると考えられる。その結果、偽の光ディスクの検出が行われる。光の通過は、フレームサンプリング器とコンピュータに接続されたCCDカメラによって監視される。
従って、この発明に係る偽のコンパクト・ディスクの検出システムは、迅速で且つ経済的である。
好適な実施例としてこの発明の基本的な新規な特徴が図示され、記述され、指摘されてきたが、当業者ならば、請求の範囲に規定されているこの発明の精神から逸脱することなく、図示された装置の形式及び詳細並びにその動作において種々の省略、代用及び変更が可能であろう。
Claims (1)
- (a)真正なコンパクト・ディスクの表面から偏光を反射させ、
(b)反射された偏光を、偏光軸を有する直線偏光子からなる検光子に通して、入射光に応答する手段を備えた光検出器に入射させた後に前記光検出器における強度が最小となるように前記検光子の偏光軸を回転させ、
(c)真正なコンパクト・ディスクをテスト用ディスクに交換すると共にこのテスト用ディスクに対して前記の工程(a)〜(b)を繰り返し、
(d)工程(b)及び(c)における光検出器の応答を比較し、
応答の違いによりテスト用ディスクが偽の複製であることを表わすことを特徴とする真正なコンパクト・ディスクの偽の複製の検出方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/IB1997/001228 WO1998012703A2 (en) | 1996-09-05 | 1997-09-05 | Holographic security system for optical discs |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002516639A JP2002516639A (ja) | 2002-06-04 |
JP4091120B2 true JP4091120B2 (ja) | 2008-05-28 |
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ID=11004611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51444898A Expired - Fee Related JP4091120B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 光ディスクのホログラフ・セキュリティ・システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4091120B2 (ja) |
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1997
- 1997-09-05 JP JP51444898A patent/JP4091120B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002516639A (ja) | 2002-06-04 |
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