JP3725192B2 - 光記録媒体及び光ディスク再生装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、光ディスクに関するもので、より詳細には複製防止機能を有する光ディスク、その光ディスクを製造するための光ディスク原盤の製造方法並びにその光ディスクの再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクは、一般に原盤からマスタ、マザー、スタンパを作製し、このスタンパを用いて、射出成形によって大量に複製して製造される。原盤から直接スタンパを作製する場合もある。
【0003】
光ディスク原盤は、一般に表面を研磨したガラス基板にフォトレジストを塗布し、このフォトレジストを、記録すべき情報信号により強度変調したレーザー光を用いて感光させ、その後、現像してその感光度に対応した凹凸状の信号もしくは溝、または凹凸状の信号および溝を形成して作製される。
【0004】
以下、この凹凸状の信号もしくは溝、または凹凸状の信号および溝を一括して信号ピットと呼ぶことにする。
【0005】
図18に原盤の記録装置のブロック図を示す。原盤であるガラス板5上のフォトレジスト5aをレーザー光で感光させるにおいて使用される焦点制御用のレーザー光学系や記録用レーザー光学系のビーム拡大器等は省略してある。
【0006】
図18において、1は記録用レーザー、2は光変調器、3はミラー、4はレンズアクチュエータ、5はフォトレジスト5aを塗布したガラス板、6はスピンドルモータ、7は信号源、8は記録イコライザである。
【0007】
信号源7で発生された信号は、記録イコライザ8によってパルス幅を一定量変化させられ、光変調器2に入力され、記録用レーザー1から出射されたレーザー光を強度変調する。その強度変調されたレーザー光はミラー3を通り、レンズアクチュエータ4のフォーカス制御されるレンズを通してガラス板5上のフォトレジスト5aを露光する。この様にしてフォトレジスト5aには、信号ピットが形成される。
【0008】
この様にして形成された原盤から上記の通りスタンパが製作され、このスタンパによって、原盤に記録された情報を有する光ディスクが製造される。
【0009】
光ディスクの再生装置は、光ディスクの信号面に半導体レーザーを集光し、信号面からの反射光の強度をフォトダイオード等で電気信号に変換し(この信号をRF信号と呼ぶ)、波形整形し、ディジタル信号に復調し、ディジタル信号処理を行って元の信号を再生するものである。
【0010】
図19に従来の光ディスク再生装置のブロック図を示す。図19において、9は光ディスク、10は光ピックアップ、11はスピンドルモーター、12はアナログ波形整形部、13はディジタル復調部、14はディジタル信号処理部、15は制御部、16はフォーカスサーボ部、17はトラッキングサーボ部、18は回転サーボ部である。
【0011】
RF信号やディジタル信号に復調する直前の信号は一般にアイパターンと呼ばれている。アイパターンの一例を図2の波形(9)に示す。アイパターンの中心と振幅の中心が多少ずれることがあるが(アシンメトリと云う)、ある程度のずれならディジタル信号に復調する際に、自動的にアイパターンの中心を検出できるようになっている。
【0012】
通常、再生時のアシンメトリを少なくするため、原盤の作成時には、原盤に記録する信号のデューティに補正を加えている。これを記録イコライズと云う。記録イコライズ量は、記録のパワーや現像条件、再生条件等によって最適な値が異なる。
【0013】
さて、従来の光ディスクには、論理的な複製禁止信号は定義されている。従って、複製防止フラグ信号の記録されている光ディスクは記録時に、この複製防止フラグ信号を検出されるため、記録装置において記録することが防止されるように構成されている。
【0014】
しかし、CD等のROMディスクの再生装置には従来、不法に複製された物の再生を防止あるいは禁止する機能を有していなかった。
【0015】
これは、一度だけ書き込め通常の再生装置で再生可能な光ディスク媒体が発売されているが、この光ディスク媒体を購入して、これに市販されている正規の光ディスクから複製を行うと、正規の光ディスクを購入するよりは価格的に割高になることや、あるいは複製の為の書き込み装置が高価で普及していないことから、不正複製の対策をとる必要性はほとんどなかったことによる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年では、光ディスクにゲーム等のソフトを記録するようになり、この様なゲームソフトが記録された市販の光ディスクでは、そのソフトウエアの付加価値によって販売価格も高いものとなっている。
【0017】
一方では一度だけ書き込め通常の再生装置で再生可能な光ディスク媒体の価格は、年毎に低下しており、この様な状況では、販売価格がある程度高価な光ディスクでは、複製を行った方が割安になる状況が出現している。
【0018】
この様な状況において、複製防止技術が要望されるようになってきた。
本発明は、光ディスクに関するもので、より詳細には複製防止機能を有する光ディスク、その光ディスクを製造するための光ディスク原盤の製造方法並びにその光ディスクの再生装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を、光ディスクに一定パターンの信号の後にアイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域を設け、再生装置に一定のパターンの信号を検出した後、RF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値を変化させる機能と、アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を再生しなければ再生を停止する機能を付加することにより達成する。
【0020】
【作用】
アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域から再生装置で再生されディジタルに復調された信号は、正規の信号であり、記録可能な光ディスク媒体に復調した信号を記録すると、再生した際にアイパターンの中心がほぼ振幅の中心にくるように記録される。このため、再生装置がRF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値を変化させて再生すると、正規の信号として再生されず、再生が停止してしまうので、複製されたディスクは再生できず、不正複製を防止することができる。
【0021】
【実施例】
以下、本発明をその一実施例と共に詳細に説明する。
【0022】
本発明ではCD等の光ROMディスクの原盤作成時の記録信号に、通常と異なる特殊なコピープロテクト信号を混入させて、特殊な原盤を作成し、複製を防止するものである。この特殊なコピープロテクト信号をCP信号と表現する。
【0023】
図6に示すように、本発明の光ディスクにおいては、特定パターンのオフセットCP信号配置情報信号の後にアイパターンの中心を振幅の中心から、所定の大きさだけデューティ比を十分にずらした信号24a〜24gを記録した領域を設けてある。
【0024】
又、特定パターンのCP信号先行信号26a〜26gを設けてあるので、その後に、アイパターンの中心を振幅の中心から所定量のオフセットだけずらした信号記録領域があることを明確にするための先行信号の役割をなす。
【0025】
図1に、本実施例の光ディスクの再生装置のブロック図を示す。図1において、9は光ディスク、10は光ピックアップ、11はスピンドルモーター、12はアナログ波形整形部、14はディジタル信号処理部、16はフォーカスサーボ部、17はトラッキングサーボ部、18は回転サーボ部、19はRF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値が変化可能なディジタル復調部、20は特定パターンのオフセット信号配置情報信号の再生を検出したときに前記のしきい値を自動的もしくはオフセット量VsRだけ予め変化するようにディジタル復調部19を制御する制御部である。
【0026】
図1に示すように、本実施例の光ディスク再生装置においては、図6に示す前記特定パターンとCP信号配置情報25とCP信号先行信号26a〜26gをCP信号配置情報再生部において検出した後、RF信号をディジタル信号に復調する際のレベルスライサー28のしきい値Vsを、前記の所定量に対応した量のオフセット量VsRだけ変化させる手段と、アイパターンの中心を振幅の中心から前記所定の量だけずらしたオフセット量VsRの信号が正しく再生しない場合は複製ディスクト判断し再生もしくはプログラムの動作を停止する停止手段を具備したものである。
【0027】
光ディスク9は、スピンドルモーター11で回転される。光ピックアップ10で光ディスク9の信号面に半導体レーザーを集光し、信号面からの反射光の強度をフォトダイオード等で電気信号に変換し、RF信号を得る。光ピックアップ10は、フォーカスサーボ部16によって光ディスク9の信号面に常に焦点が合うように制御されるとともに、トラッキングサーボ部17で信号トラックを半導体レーザーの焦点が追従するように制御をかける。
【0028】
RF信号は、アナログ波形整形部12で波形整形され、方形波となりディジタル復調部19でディジタル信号に復調され、ディジタル信号処理部14でディジタル信号処理され、元の信号が再生される。
【0029】
アイパターンの中心が振幅の中心付近になり、オフセット電圧が発生しない通常の記録をされた領域のアイパターンの一例を図2の波形9に示す。図の縦軸が反射光量を示し、上側が光量大を示している。
【0030】
また、アイパターンの中心を振幅の中心から、十分に大きな適当なオフセット電圧だけずらした信号を記録した領域のアイパターンの一例を図3の波形9に示す。
【0031】
制御部20は、再生装置全体の動きを制御するとともに、再生された信号によって、ディジタル復調部19の復調する際のしきい値つまりスライス値Vsを、記録信号における上記のアイパターン中心オフセット電圧に対応して短時間に変化させるよう指令を行う。
【0032】
本実施例における光ディスク9においては、図6に示すようにアイパターンの中心を振幅の中心から所望の量だけ適当に大きくずらした信号を記録した領域が設けられている。この光ディスク9には、アイパターンの中心がある一定の範囲の振幅の中心付近になるような通常の記録をされた領域にオフセットCP信号の配置状況を示す配置テーブル25や特定パターンのCP信号先行信号が記録されている。
【0033】
この特定パターンのオフセット信号配置情報25や先行信号を再生すると、本実施例の光ディスク再生装置は、この特定パターンの後には、オフセット信号配置情報に基づいてアイパターンの中心を故意に大幅にずらしたオフセットCP信号24が記録されているものと見なして、この信号を正しく再生するために、図1のRF信号をディジタル信号に復調する際の自動補正スライサー31のフィードバックループ31aにオフセット補正電圧を加え、スライスレベルを、前記のアイパターンの中心の変化に追従して瞬時に変化させる。このことにより、オートレベルスライサーの応答速度より速いオフセット電圧の変化に対応できるという効果がある。
【0034】
この様にして、特定パターンの信号に引き続きアイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域を再生する。この領域の再生においては、再生装置のRF信号をディジタル信号に復調する際のレベルスライサーのしきい値VsRをオフセット信号配置情報に応じて予めオフセット電圧△Vs分だけ変化させる。従って、アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域を正しく再生することができる。
【0035】
オフセットのない領域をさらに安定して再生するためには、オフセット信号を記録した領域にも特定のパターンのCP信号配置信号を記録しておく。
【0036】
この信号を再生すると、本発明の光ディスク再生装置は、RF信号をディジタル信号に復調する際のスライスレベルを、大幅に瞬時に変化させ、通常の値に戻す。
【0037】
これによって、特定パターンの信号に引き続きアイパターンの中心が振幅の中心付近にある通常の記録をされた領域を再生するが、再生装置のRF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値を、通常の値に戻してあるので、正しく再生することができる。
【0038】
RF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値を変化させる特定パターンの信号は、どのような信号でも特に問題はない。図6(c)に示すように特定のアドレスAnから別の特定のアドレスAn+1までの領域にアイパターンの中心が振幅の鏡面側(反射率の高い側)になるように例えば+1にしきい値をずらすか、または図6(d)に示すようにアイパターンの中心が振幅の鏡面と反対側(反射率の低い側)になるように例えば−1にしきい値のオフセット量をずらすかをこの図6のCP信号配置情報25もしくは特定パターンの信号で指示する。もしくはずらす方向をどちらか一方に特定しておいて、単にずらすことだけを1、0で示してもよい。
【0039】
さて、以上の様に、アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号領域を有する本発明の光ディスクについて、その複製の防止が如何に行われるかを説明する。
【0040】
本実施例における光ディスクを、一度だけ書き込め通常の再生装置で再生可能な光ディスク媒体に複製する場合、本実施例の光ディスクを再生装置で再生し、ディジタル信号に復調された信号をもとに書き込み光を変調して、上記の光ディスク媒体に書き込む。
【0041】
アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域も、再生装置ではスライスレベルをデューティ比が変化しても自動的に補正するオートレベルスライサーが設けられている。
【0042】
従って、オートレベルスライサーがディジタル信号に復調する際のしきい値を自動的に変化させるので通常の正しい信号として再生される。
【0043】
このため、複製された光ディスクには、アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録してあった領域にもアイパターンの中心がほぼ振幅の中心にある通常の信号が書き込まれてしまうことになる。
【0044】
再生装置が、上記の複製された光ディスクを再生すると、正規のディスクでは中心を振幅の中心から大きくずらしたオフセット値、例えばVs+△Vsをもつ信号を記録した領域では、オートレベルスライサーがRF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値VsRを変化させないので、アイパターンの中心がほぼ振幅の中心にある信号はオフセットがないため正規のディスクとは判別しない。
【0045】
アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域が正規の領域に存在し正しく再生しないと、再生を停止してしまう手段を具備してあるので、再生もしくはプログラムの動作を自動的に停止する。
【0046】
このように、複製された光ディスクのプログラムの再生又は動作ができず、不正複製された光ディスクの使用を防止することができる。
【0047】
光ディスクは、一般に最内周から外周に向かって螺旋状に信号が記録されている。コンパクトディスク(CD)等では、最内周にリードイン領域が設けられており、光ディスクの索引情報等が記録されている。
【0048】
本実施例の光ディスクでも、アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらしたCP信号を記録した領域を、図6(a)に示すようにCDのリードイン領域26内に相当する最内周部に設ければ、再生開始時に速やかに複製された光ディスクかどうか判別することができ望ましい。
【0049】
以下、複製防止プログラムをさらに詳しく説明する。大きく、コピープロテクト配置情報再生ルーチン40xとオフセット信号照合ルーチン40yと複製ディスク再生/プログラム停止ルーチン40zの3つのルーチンからなる図7のステップ40aでCDのプログラムの再生が始まる。
【0050】
ステップ40bでCP信号対応ディスクかをTOCのフラグ等で確認し、Yesならステップ40dで図6に示したように再生信号からCP信号配置情報25を入手する。ステップ40eでない時は停止し、ある時のみステップ40fへ進む。
【0051】
ステップ40fではオフセットCP信号の配置領域において、オフセットCP信号のチェックを行い、ステップ40gでCP信号、例えばオフセットのスライスレベルが存在するかチェックし、なければステップ40rへ進み、全チェックデータ終了でなければ、ステップ40fへ戻り、全チェックデータが終了すれば、ステップ40pへ進み、複製ディスクと判断する。
【0052】
ステップ40gでYesならステップ40hへ進み、オフセットCP信号配置情報のデータと、物理的に検出したオフセットCP信号の振巾や周期T0やアドレスや角度位置を図1の正規ディスク照合部33において一致するか確認する。
【0053】
ステップ40iで照合OKならステップ40jに進み、CP配置情報25に基づきスライスレベルに強制的にオフセット電圧△Vsを加えて、ステップ40kでCP信号配置領域でエラー又は正しくない信号が発生したかをチェックし、ステップ40mで一定以上のエラーが発生した場合、ステップ40pで複製ディスクであると判断し、しなければ、ステップ40nへ進み、全チェックデータが完了したら、ステップ40wでプログラムを動作させ、完了していなければ、ステップ40fへ戻る。
【0054】
さて、ステップ40pで複製ディスクと判断した場合、ステップ40qで“複製ディスク”の表示を表示部41に表示し、ステップ40sでディスクを排出し、ステップ40tでプログラムの動作停止と、データの出力停止を行いステップ40uで全動作を停止する。
【0055】
ここでステップ40kのエラーが発生する理由を述べる。図6(a)CP信号24a、24bのようにオフセット電圧が短時間に大幅に変わる場合、自動補正スライス回路31のフィードバック制御の応答速度が追従しない。このため通常の回路ではエラーが発生する。
【0056】
しかし、本実施例の場合、図6のオフセットCP信号配置情報25やCP先行信号26a、26h、26bにより、CP信号のオフセット電圧が変化することが、事前に知らされている。この先行情報をもとにして、図1のオフセット補正信号発生部29はオフセット補正信号△Vsを自動補正スライス回路31のスライスレベルVs出力部30のフィードバックループ31に加算する。
【0057】
このため、CP信号の変化点でオフセット補正信号△Vsを加えることにより、瞬時にオフセット△Vsを加えた値にスライスレベルVsは変化し、CP信号をエラーなく正常に再生できる。正規に製造されたディスク9ではディスクのピットに特定のデューティ比、例えば50:50、30:70、70:30のデューティが加えられているため、図6の(a)と(b)と(c)に示すように再生時にスライス電圧にオフセット電圧が加わり正常のVs、Vs+△Vs、Vs−△Vsの3つのスライス電圧が発生する。
【0058】
従って、オフセットCP信号配置情報に基づいて、スライス電圧に、正規のオフセット電圧を加えることにより、エラーを起こすことなく再生できる。正規ディスク照合部33では、CP信号配置情報37の所定のアドレス36の位置に、オフセット補正信号発生部29より、所定のオフセット電圧△Vsを加えた信号の位置に、エラー信号発生部38からのエラー信号が発生しないか照合する。
【0059】
もしくは、正常な信号コードがデジタル復調部19から再生されるか確認する。正規ディスクなら、照合結果が正しいため再生は継続される。
【0060】
そして、もし照合結果が正しくない場合は、再生/プログラム停止部39より停止信号を出し、再生信号の出力の停止、もしくはプログラムの動作を停止させる。正規ディスクの再生データから、不正に複製されたディスクではオフセット電圧は複製されないためCP信号配置情報25に記されている所定のアドレス位置に所定のオフセット電圧は存在しない。
【0061】
従って図1の照合部33において、このオフセット電圧を照合することにより、不正ディスクと識別できる。また、図1のスライスレベル補正回路31は通常オフセット電圧のオフセット電圧が大きい場合、追従可能な動作周波数は周波数f0程度に低下する。これをf0とすると、図6のようにオフセット電圧の高い部分と通常の領域を再生時にf0以上の周波数で、オフセット電圧の変化が発生するように設置することにより、スライス補正のスライスレベルはオフセット電圧の高い方向に固定される。
【0062】
従って通常オフセット値の領域は通常より高いスライスレベルでスライスされる。正規ディスクでは、この高めのオフセット電圧で、スライスした場合に正規の信号が再生されるように記録されているため、エラーは発生しない。
【0063】
しかし、正規のディスクのデータ信号だけを取り出し、不正に複製されたディスクでは、オフセット電圧は複製できないため上記のCP信号領域はオフセット電圧は発生せず通常のスライスレベルでスライスされる。このため、正規の信号が再生されずエラーが発生し、図1の正規ディスク照合部33で不正ディスクと判別され、動作は停止する。
【0064】
また、図6に示すように、+、0、−の3種のCP先行信号を26a、26h、26bを設けることにより、次のフレーム同期信号のデータのスライスレベルが予知できるため、このオフセット電圧△Vsを図1のフィードバックループ31に加算することにより、一瞬に正しいスライスレベルを設定変更できる。
【0065】
このため、スライスレベル補正回路の追従周波数よりも、高い周波数で正規ディスクのスライスレベルが変動しても、正規ディスクに規定された+、0、−のスライスレベルで常にスライスされるため、正しい信号がエラーなく再生される。
【0066】
変調信号レベルで複製ディスクを作成した場合は、オフセット電圧はコピーされない。従って各々のオフセットCP信号の記録領域においてオフセット電圧が変化しないでディスク原盤が複製される。
【0067】
一方CP先行信号26のデータは不法複製された原盤にそのままコピーされる。複製ディスクを再生し図6のように+のCP先行信号26aを再生した場合、図6(c)のようにスライサーのスライスレベルは+方向に上がる。複製ディスクではオフセット電圧が記録されていないため図6(b)のようなオフセットのないアイパターンになり、スライサーのスライスレベルが中心にないと正常な信号が出力されない。
【0068】
しかし、本実施例におけるオフセットCP信号配置情報に基づき、強制的にスライスレベルは+方向に設定される。このため誤ったデジタル信号が図1の自動補正スライス回路31から出力され、エラー検出部38よりエラー信号が出力され、正規ディスク照合部33で複製ディスクと判別される。
【0069】
アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録したオフセットCP信号記録領域は、記録イコライズ量を変化させることによりまずパルス巾つまりデューティ比が変化するため簡単に作製することができる。
【0070】
図3の波形(1)にようにデューティー制御信号を周期T0で変化させた時の負のレベルの時、図4のように記録イコライズ量は大きくなる。
【0071】
すると、図3の波形(2)のようなデューティー比となり図3の(3)の記録波形のようにガラス板上のフォトレジストに照射されるレーザーの照射時間が短くなり、図3の形状図(4)(5)のようにデューティの小さい短い深さλ/4の信号ピットが形成される。
【0072】
図3の波形(5)のように、短い信号ピットを再生すると、反射光量の低下が少ないため、図3の波形(6)のように反射光量の中心が正方向にシフトした信号が得られ図3の波形(9)のようにアイパターンの中心が振幅の鏡面側、つまり反射率の高い側にオフセット電圧△Vsだけずれた信号が得られる。
【0073】
この場合、図1の公知の自動補正スライス回路33が動作し、スライスレベルVsにオフセット△Vsを与えたVs+△Vsにスライスレベルを自動補正する。この状態を図3の波形(7)に示す。すると図3の波形(9)に示すように3Tの信号レベルでスライスされるため図3波形(8)のような3Tのパルス巾の正しいデジタル出力が得られる。
【0074】
こうして+△Vsのオフセット電圧がスライサーに発生する。逆に記録イコライズ値つまり“1001”量を小さくすると、図4に示すようにデューティが大きくなりレーザーの照射時間が長くなり、長い信号ピットが形成される。デューティ比の大きい信号ピットを再生すると、図6の波形(d)に示すようなアイパターンの中心のオフセット電圧が負方向つまり振幅の鏡面と反対側つまり反射率の低い側にオフセット電圧−△Vsだけずれた信号が得られる。
【0075】
アイパターンの中心を振幅の中心からオフセット電圧△Vsだけ大きくずらしたオフセットCP信号を記録したCP領域は、記録するレーザーのパワーを変化させることでも簡単に作製することができる。
【0076】
図4に示すように記録レーザーパワーを小さくすると、通常の記録パワーで適切な記録イコライズ量であっても、信号ピットが小さくなる。小さい信号ピットを再生すると、全体の反射光量が大きくなり、図3の(6)(9)のようにアイパターンの中心が振幅の鏡面側つまり反射率の高い側にずれた信号が得られる。
【0077】
記録パワーを大きくすると、図4のように通常の記録パワーで適切な記録イコライズ量であっても、信号ピットが大きくなる。大きな信号ピットを再生すると、反射光量が小さくなり、図6の(d)のようにアイパターンの中心が振幅の鏡面と反対側(反射率の低い側)にオフセット電圧−△Vsだけずれた信号が得られる。
【0078】
記録パワーと記録イコライズ量によるアイパターンの中心の振幅の中心との関係の変化を図4に模式的に示す。横軸は記録イコライズ量で、大きいほど記録信号のパルス幅が短くつまりデューティが小さくなる。縦軸はアイパターンの中心の振幅中心からのずれ量つまりオフセット量△Vsを振幅で規格化して百分率で示したもので、デューティ制御信号を小さくすると高反射率側にアイパターンの中心がずれるためオフセット電圧△Vsは正方向に大きくなる。(a)、(b)、(c)の順に記録パワーが大きくなっている。(a)の記録パワーを1.0とすると、(b)は1.1、(c)は1.2の場合を示している。
【0079】
記録パワーとデューティを変化させた場合の波形を図10の波形1〜7に示す。このようにレーザーパワーを変化させるとパルス巾の補正が必要であり、分留りは悪くなる。うまく製造できれば、波形5のようにスライスレベルかオフセット分だけ補正され、波形6のようなデジタル信号が出力される。この場合、分留りが悪いため複製は困難になる。
【0080】
記録イコライズ量や記録パワーを記録途中で変化させられる原盤の記録装置の一例を図5に示す。図5において、1は記録用レーザー、2は光変調器、3はミラー、4はレンズアクチュエータ、5はフォトレジスト5aを塗布したガラス板、6はスピンドルモーター、7は信号源、21は記録イコライザ、22は制御部である。焦点制御用のレーザー光学系や記録用レーザー光学系のビーム拡大器等は省略してある。
【0081】
原盤の作成方法を図5のブロック図と図17のフローチャート図を用いて説明する。ステップ40aで通常はコンピュータのソフト等の予めコピープロテクトプログラムが組み込まれたプログラムの入力データが入力され、これとは別に、ステップ40bでCP信号配置情報25は入力される。
【0082】
ステップ40cで内周部に記録するかチェックし、Yesの場合のみステップ40dでリードイン部にオフセットCP信号配置情報25と記録データを混合して記録する。
【0083】
次にステップ40eで記録データの記録を開始する。ステップ40fでオフセット信号記録領域かどうかをオフセットCP信号配置情報25から確認し、ステップ40gでNOならステップ40iで通常のデューティで記録する。Yesならステップ40hでオフセットCP信号配置情報に基づきCP信号発生部22aは記録レーザーへの信号のデューティ比を変化させる。
【0084】
こうして所定の波形にオフセット電圧が変化するように、レーザーのデューティや出力が制御される。
【0085】
ステップ40jで全データ終了しない時は、ステップ40fに戻り、終了した時はステップ40kで上述のオフセットCP信号配置信号25を外周部に記録するかをチェックし、NOの時はステップ40pで終了する。
【0086】
Yesの時はステップ40mで予めプログラムしたオフセットCP信号配置情報と実際にマスタリング装置で記録されたオフセットCP信号の量、周期、配置のずれを比較し、修正する。
【0087】
ステップ40nでは図5に示す。原盤5の外周部5bにオフセットCP信号配置情報記録領域を設け、この修正データを記録する。マスタリング装置では、内周部から外周部に向かってカッティングされるため、全部のデータを記録した後では、オフセットの作成結果がデータとしてある。外周部に記録する方式では、このデータで修正したオフセットCP信号配置情報25を記録することにより、原盤の製造分留りを大巾に向上するという効果がある。
【0088】
信号発生部7から特定パターンのオフセットCP信号配置信号が発生された後、記録イコライズ量を変化させる場合には、制御部22が記録イコライザ21のパルス巾制御部21aに指示して記録イコライズ量つまりデューティを変化させる。
【0089】
記録パワーを変化させるデューティを変化させる場合には、制御部22が記録用レーザー1に指示して記録パワーを変化させる。
【0090】
記録用レーザー1は、レーザーとパワー調整用の素子例えばノイズイーターやAO変調器を含み、レーザー自体のパワーを変化させたり、パワー調整用の素子でパワーを変化させたりする。記録イコライザ21は、外部からの指令によりイコライズ量を切り替えられる構成になっている。
【0091】
以上のような方法でアイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域は、原盤記録装置に大きな改造を加えることなく容易に形成することができる。本発明の光ディスクは、原盤の記録以外は従来の光ディスクと全く同様の工程で製造できるので、大量に安価に製造できる。
【0092】
本実施例のコピー防止プログラムの入ったソフトおよびコピー防止信号入り光ディスクおよびコピー防止機能付光ディスク再生装置では、複製されたディスクの再生もしくはソフトの動作を停止させることができ、実質的に光ディスクの複製を防止することができる。
【0093】
このオフセットCP信号配置情報25を光ROM領域に記録する例を図6に示したが図8に示すように、この情報を図9で示すようなRSA関数、もしくは楕円関数(ELLIPTIC CURVE FUNCTION)のような公開鍵方式の関数を一方向関数として用い暗号化して光ディスクの表面、もしくは裏面に設けた磁気記録部に記録する。
【0094】
すると磁気記録部に記録されたCP信号配置情報は暗号の鍵を入手しない限り改ざんできない。一方向関数で暗号化されているため、暗号デコーダの関数から暗号エンコーダの関数が解除できないからである。
【0095】
例えば図9のような用い方をした場合、暗号デコーダしかわからないため、2の512bit乗図演算をする必要があり、数百万年の時間を要する。こうして、CP信号配置情報の改ざんはできない。
【0096】
一方、オフセットCP信号は記録イコライザーのパルス巾のデューティ比を変えたりレーザーパワーを変えることにより、図10のように実現するがレーザー出力とピット穴の大きさの関係は非線性をもつ。従って、プログラム通りのオフセット電圧の配置された原盤を作る場合、分留りが低下することが予想される。
【0097】
しかし、本実施例では図11に示すようにCP信号配置情報25を論理IDと混合して一方向関数暗号エンコーダー42で暗号化して磁気記録回路44と磁気ヘッド45で光ディスクの磁気記録部46に記録する。前述のように、このCP信号配置情報25は改ざんできない。
【0098】
この暗号情報を記録再生装置47の磁気ヘッド45aと磁気再生部48で再生し、暗号デコーダ43で復号し、CP信号配置情報25を復号する。この場合、光記録部にCP信号配置情報25を記録し、光ヘッド10で再生しても同じである。そして、前述のディスク照合プログラム49で、光再生部50のオフセット電圧信号位置検出部52の中のアドレス検知部51とオフセット電圧Vs0検出部34とアドレスもしくは角度情報から測定したCP配置情報を照合プログラム49に送る。
【0099】
照合プログラム49では図7で説明した複製ディスク動作防止プログラム49のフローチャートに基づき、複製ディスクを検出し、プログラムの動作を停止させるか、再生信号の出力を停止する。
【0100】
この場合、図13のように応用ソフトプログラムの中の起動ルーチン40b、プログラムインストールルーチン40d、印刷ルーチン40f、ファイル保存ルーチン40hの中にディスクチェックルーチン40c、40e、40g、40iを組み込む。このことにより、海賊版米者がソフトを解析して、複製防止ルーチン40c、40e等をはずしても、全部の例えば154のルーチンをはずさない限り、複製ができないという効果がある。
【0101】
図11の実施例では光ディスク9aに設けた磁気記録部46に原盤作成後に原盤のオフセット電圧等のCP信号配置情報25を一方向性関数で暗号化して記録する方法を示した。
【0102】
この記録を図11の下例の光ディスク9bのように第1原盤52でプログラムとCP信号を記録し、外周部の第2原盤53にCP信号配置情報25を記録することもできる。
【0103】
この方法を図12を用いて詳しく説明すると、工程1、工程2で内周部の第1原盤にレーザー信号を与え、工程3では第2原盤53つまり、外周部を遮光保護膜54でカバーした上で第1感光部55のフォトレジスト層に感光させる。この時、第2感光部56工程4でエッチングにより、ピットパターンを形成し、工程5で実際にオフセット信号を測定し、オフセットCP信号配置情報25を得て、暗号化して工程6では第2感光部の遮光保護膜54をとり除き、上記の暗号信号を2回目のレーザー露光により記録する。
【0104】
工程7、8、9でメッキし、金属原盤を作り、成形によりディスク基板を作り、反射膜を形成し、CDができる。
【0105】
2回目の露光を行うことにより、第1原盤でオフセット制御信号をランダムに与えて記録を行い、合格したオフセットCP信号の配置を暗号化し、外周もしくは内周の第2原盤部に記録するため、分留りを気にすることなく、製造分留りが極端に悪いコピー防止信号を記録することができるという効果がある。というのは、例えば千分の1の分留りの信号を複製しようとすると、千回原盤を作る必要があり、経済的に複製ビジネスが成立しないからである。
【0106】
また、図11でモーター57や下6の回転パルスから回転角度検出部58でオフセットCP信号の配置されている回転角を測定し、図14のようにオフセットCP信号配置情報25aを作成できる。図16(a)〜(C)に示すように回転パルスを時間割することにより、角度位置はより正確に検出できる。図16(c)、(d)のようにアドレスとオフセット信号と周期との配置を検出しても良い。この場合、正規のディスクであるため、測定したオフセットCP信号配置情報25aは正しい。つまり、アドレスA4の位置に+のオフセット電圧の周期T1の信号が角度位置Z3の位置に記録されている。そして、コピー防止プログラムはプログラムを停止しない。
【0107】
しかし、図14(b)の不正複製されたCDのディスクでは、オフセットCP信号配置情報25cが正規のデータと異なる。これはCDがCLV記録されているからで、図15に実際のCDのアドレス配置が原盤ごとに異なることを示す、実験データを示す。同じアドレスでも原盤により線速やトラックピッチが、わずかに異なるため、誤差が累積されて大きな差異が発生する。
【0108】
図14に戻り、正規のCDではオフセットCP信号の角度配置がZ3、Z2、Z1、Z4である。しかし、図14(b)ではZ3、Z2、Z4、Z3であり、顕著な差が出る。この角度位置を正確にコントロールすることは、現在の入手できるマスタリング装置ではできない。
【0109】
このパターンが複製できず、かつオフセットCP信号配置情報25aも一方向関数の暗号により、改ざんできない。従って、複製業者はこのCDを複製することが現在の装置ではできないという大きな効果がある。
【0110】
又バーコード状の低反射部群によりオフセットCP信号配置情報25を光ディスク上に記録しても良い。
【0111】
【発明の効果】
本発明の光記録媒体並びに光ディスク再生装置及び光ディスク再生方法は、光ディスク等の光記録媒体に一定パターンの信号の後にアイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域を設け、再生装置に一定のパターンの信号を検出した後、RF信号をディジタル信号に復調する際のしきい値に故意にオフセット電圧を与えることによりアイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を再生し、そのオフセット信号を再生しなければ再生を停止する機能を付加する。
【0112】
又、アイパターンの中心を振幅の中心から大きくずらした信号を記録した領域から再生装置で再生されディジタルに復調された信号は、通常の信号であり、記録可能な光ディスク媒体に復調した信号を記録すると、再生した際にアイパターンの中心がほぼ振幅の中心にくるように記録される。このため、再生装置がRF信号をディジタル信号に復調する際のスライスレベルにオフセットを加えて再生すると、通常の信号として再生されず、再生が停止してしまうので、複製されたディスクは再生できず、不正複製を防止することができる。
【0113】
更に本発明の光ディスク原盤の製造方法によれば、上記の特徴を持つ光ディスクを作成するための原盤が容易に得られ、もってかかる光ディスクを成形により大量、安価に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における光ディスク再生装置の構成を示すブロック図
【図2】光ディスクの通常のオフセットのないアイパターンの一例を示す図
【図3】図1の実施例における光ディスクのオフセットを与えた場合のアイパターンの一例を示す図
【図4】同実施例における記録パワーと記録イコライズ量によるアシンメトリの変化図
【図5】同実施例における光ディスク原盤の記録装置の一例の構成を示すブロック図
【図6】同実施例における光ディスク上の記録信号の説明図
【図7】同実施例における複製ディスク動作防止プログラムのフローチャート図
【図8】同実施例におけるCP信号配置情報の4つの記録方法の説明図
【図9】同実施例における暗号を用いたディスク照合フローチャート図
【図10】同実施例におけるパルス巾とレーザーパワーを変化させた場合のオフセット電圧の波形図
【図11】同実施例における原盤作成装置を再生装置のブロック図
【図12】同実施例における1枚原盤2回分割記録方式の工程図
【図13】同実施例におけるコピー防止プログラムの入った応用ソフトのフローチャート
【図14】同実施例における複製防止の原理図
【図15】同実施例における測定したCDの原盤毎のアドレスの座標配置図
【図16】同実施例のオフセット信号の再度配置検出方法における波形図
【図17】同実施例における原盤にオフセットCP信号を記録するフローチャート
【図18】従来の光ディスク原盤の記録装置の構成を示すブロック図
【図19】従来の光ディスク再生装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 記録用レーザー
2 光変調器
3 ミラー
4 レンズアクチュエータ
5 フォトレジストを塗布したガラス板
6 スピンドルモーター
7 信号源
9 光ディスク
10 光ピックアップ
11 スピンドルモーター
12 アナログ波形整形部
14 ディジタル信号処理部
16 フォーカスサーボ部
17 トラッキングサーボ部
18 回転サーボ部
19 ディジタル復調部
20 制御部
21 記録イコライザ
22 制御部
23 記録回路
24 オフセット信号
25 CP信号配置情報
26 CP信号先行信号
27 CP信号配置情報再生部
28 スライサー
29 オフセット補正信号発生部
30 スライスレベル出力部
31 自動補正スライス回路
32 リードイン部
33 照合部
34 オフセット電圧Vs0検出部
35 スライスレベルVs出力部
39 再生/プログラム停止部
40 ステップ
41 表示部
42 暗号エンコーダ
43 暗号デコーダ
46 磁気記録部
49 正規ディスク照合プログラム
50 光再生部
51 アドレス検知部
52 原盤
53 第2原盤
54 遮光保護膜
55 第1感光部
56 第2感光部
57 モーター
58 オフセットCP信号配置情報記録領域
Claims (12)
- 通常の光記録媒体を再生したときにアイパターンの中心電圧と振幅の中心電圧とがほぼ等しくなるような再生装置で信号再生を行った場合にアイパターンの中心電圧と振幅の中心電圧との間を特定のオフセット電圧だけずらした信号が記録された記録領域を具備し、前記特定のオフセット電圧、もしくは前記記録領域の存在を認識するための、前記記録領域に先立つ、前記記録領域に対応した特定信号領域を更に具備した光記録媒体。
- 記録領域は、リードイン領域に形成されたことを特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
- 請求項1に記載した光ディスクを成形により製造するために用いる光ディスク原盤の製造方法であって、
光ディスク原盤となる基材にフォトレジストを塗布し、このフォトレジストを、記録すべき情報信号により強度変調した光により感光させ、その後、前記フォトレジストを現像して、その感光度に対応した凹凸状のピットを前記光ディスク原盤となる基材に形成するにあたり、
前記情報信号の記録イコライズ量を変化させ、ピットとピット間との長さのデューティ比を変化させることにより、アイパターンの中心を振幅の中心から特定のオフセット量だけずらした信号領域を形成することを特徴とする光ディスク原盤の製造方法。 - 請求項1に記載した光ディスクを成形により製造するために用いる光ディスク原盤の製造方法であって、
光ディスク原盤となる基材にフォトレジストを塗布し、このフォトレジストを、記録すべき情報信号により強度変調した光により感光させ、その後、前記フォトレジストを現像して、その感光度に対応した凹凸状のピットを前記光ディスク原盤となる基材に形成するにあたり、
前記フォトレジストを感光させる光の強度を変化させることにより、その強度変化に応じて、アイパターンの中心を振幅の中心から特定のオフセット量だけずらした信号領域を形成することを特徴とする光ディスク原盤の作製方法。 - 請求項1に記載した光ディスクを成形により製造するために用いる光ディスク原盤の製造方法であって、
光ディスク原盤となる基材にフォトレジストを塗布し、このフォトレジストを、記録すべき情報信号により強度変調した光により感光させ、その後、前記フォトレジストを現像して、その感光度に対応した凹凸状のピットを前記光ディスク原盤となる基材に形成するにあたり、
前記情報信号の記録イコライズ量を増加させ、かつ前記フォトレジストを感光させる光の強度を低減させることにより、もしくは前記情報信号の記録イコライズ量を低減させ、かつ前記フォトレジストを感光させる光の強度を増大させることにより、アイパターンの中心を振幅の中心から特定のオフセット量だけずらした信号領域を形成することを特徴とする光ディスク原盤の作製方法。 - 請求項1記載の光ディスクを再生する光ディスク再生方法であって、アイパターンの中心を振幅の中心から特定のオフセット量だけずらした信号を記録した領域があることを明確にするための先行信号を検出した後、RF信号をデジタル信号に復調する際のしきい値を変化させることを特徴とする光ディスク再生方法。
- 請求項1記載の光ディスクを再生する光ディスク再生装置であって、アイパターンの中心を振幅の中心から特定のオフセット量だけずらした信号を記録した領域があることを明確にするための先行信号を検出した後、RF信号をデジタル信号に復調する際のしきい値を変化させる手段を有することを特徴とする光ディスク再生装置。
- アイパターンの中心を振幅の中心から特定のオフセット量だけずらした信号を記録した領域の信号を再生しなければ、それ以降の再生を停止する手段を有する請求項7記載の光ディスク再生装置。
- 光ディスク上に変調されて記録されたデータの信号を光ヘッドにより読みとり、アナログ信号を再生し、上記アナログ信号をスライス回路によりスライス電圧を上記アナログ信号のデューティ比に応じて基準スライス電圧に対してオフセット電圧を与えて補正した補正スライス電圧でスライスすることにより、第1デジタル信号を再生し、上記第1デジタル信号より復調器により第2デジタル信号に復調し、上記第2デジタル信号を誤り訂正回路により第3デジタル信号を再生する再生装置において、上記オフセット電圧の変化が特定の量であることを検知するオフセット信号変化検知部を設け、上記オフセット信号変化検知部が上記オフセット信号の上記特定の状態であることを検知しない場合は、上記データの出力を停止させることを特徴とする光ディスク再生装置。
- 光ディスクの一部の領域に記録してあるオフセット信号配置情報を再生し、上記オフセット信号配置情報に示されている特定の状態でオフセット信号が光ディスクの特定の領域に記録されていることを上記オフセット信号検知部が検知した場合のみ、上記光ディスクのデータの出力を継続させ、検知しない場合は停止させることを特徴とする請求項9記載の光ディスク再生装置。
- 光記録部に記録されているオフセット信号配置情報を光ヘッドにより再生することを特徴とする請求項10記載の光ディスク再生装置。
- 磁気記録部に記録されているオフセット信号配置情報を磁気ヘッドにより再生することを特徴とする請求項10記載の光ディスク再生装置。
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