JPH0723903A - 内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents
内視鏡洗浄消毒装置Info
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- JPH0723903A JPH0723903A JP5173291A JP17329193A JPH0723903A JP H0723903 A JPH0723903 A JP H0723903A JP 5173291 A JP5173291 A JP 5173291A JP 17329193 A JP17329193 A JP 17329193A JP H0723903 A JPH0723903 A JP H0723903A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】複数の内視鏡をむらなく確実に洗浄できるとと
もに、内視鏡を浸漬するために必要な消毒液の使用量を
極力少なくすることができる内視鏡洗浄消毒装置の提供
を目的としている。 【構成】内視鏡31,32の洗浄・消毒を行なう内視鏡
洗浄消毒装置35において、2つの内視鏡31,32の
うちの第1の内視鏡31の全体と第2の内視鏡32の操
作部12b及びコネクタ13bとを洗浄槽30内の底面
近傍にセットするための下側保持部11と、第1の内視
鏡31のすぐ上方に設けられ第2の内視鏡32の挿入部
14bとユニバーサルコード15bとを載置するための
上側保持部16と、下側保持部11上において第1およ
び第2の内視鏡31,32のそれぞれの操作部12a,
12bとコネクタ13a,13bとを洗浄槽の中心に対
して互いに対称な位置に配置させる位置決め手段37と
を備えたものである。
もに、内視鏡を浸漬するために必要な消毒液の使用量を
極力少なくすることができる内視鏡洗浄消毒装置の提供
を目的としている。 【構成】内視鏡31,32の洗浄・消毒を行なう内視鏡
洗浄消毒装置35において、2つの内視鏡31,32の
うちの第1の内視鏡31の全体と第2の内視鏡32の操
作部12b及びコネクタ13bとを洗浄槽30内の底面
近傍にセットするための下側保持部11と、第1の内視
鏡31のすぐ上方に設けられ第2の内視鏡32の挿入部
14bとユニバーサルコード15bとを載置するための
上側保持部16と、下側保持部11上において第1およ
び第2の内視鏡31,32のそれぞれの操作部12a,
12bとコネクタ13a,13bとを洗浄槽の中心に対
して互いに対称な位置に配置させる位置決め手段37と
を備えたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内視鏡を洗浄・消毒する
ための内視鏡洗浄消毒装置に関する。
ための内視鏡洗浄消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内視鏡は体腔内の検査および
治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、
吸引等を行なうための各種の管路が組み込まれている。
そして、感染等を防止するため、使用するごとに前記内
視鏡の外表面およびその内部管路を洗浄消毒している。
治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、
吸引等を行なうための各種の管路が組み込まれている。
そして、感染等を防止するため、使用するごとに前記内
視鏡の外表面およびその内部管路を洗浄消毒している。
【0003】こうした内視鏡の洗浄消毒に使用される内
視鏡洗浄消毒装置としては、例えば特公平3−6811
号公報等に示されるものがある。この内視鏡洗浄装置
は、内視鏡を洗浄槽内にセットした後、洗浄槽内に設け
られた噴射ノズルから洗浄液を内視鏡の外面に向けて噴
射するとともに、内視鏡の内部管路に洗浄液を送液する
ことにより内視鏡の内外の洗浄を行なう。その後、洗浄
槽内に溜められた消毒液に内視鏡を浸漬させて浸漬消毒
を行ない、最後に洗浄液と同様にして清浄水によるすす
ぎを行なう構成となっている。
視鏡洗浄消毒装置としては、例えば特公平3−6811
号公報等に示されるものがある。この内視鏡洗浄装置
は、内視鏡を洗浄槽内にセットした後、洗浄槽内に設け
られた噴射ノズルから洗浄液を内視鏡の外面に向けて噴
射するとともに、内視鏡の内部管路に洗浄液を送液する
ことにより内視鏡の内外の洗浄を行なう。その後、洗浄
槽内に溜められた消毒液に内視鏡を浸漬させて浸漬消毒
を行ない、最後に洗浄液と同様にして清浄水によるすす
ぎを行なう構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内視鏡は、
一般的に構造上小さな半径で曲げることができず、ま
た、全長が長いものが多いため、延ばしたままの状態で
洗浄槽内にセットすることが難しい。このような理由か
ら、一般に、内視鏡は洗浄槽内で渦巻状に巻いてセット
される。
一般的に構造上小さな半径で曲げることができず、ま
た、全長が長いものが多いため、延ばしたままの状態で
洗浄槽内にセットすることが難しい。このような理由か
ら、一般に、内視鏡は洗浄槽内で渦巻状に巻いてセット
される。
【0005】しかし、洗浄槽内において、被洗浄物とし
ての内視鏡を渦巻状に巻いてセットしたり、内視鏡を狭
い範囲内に凝集してセットした場合、内視鏡の部材同志
間に重なり部分が生じてしまい、この重なり部分が噴射
洗浄の死角になって洗浄性が低下したり、重なり部分に
消毒液が十分に接触できずに想定した消毒効果が得られ
ないといった問題が生じる。
ての内視鏡を渦巻状に巻いてセットしたり、内視鏡を狭
い範囲内に凝集してセットした場合、内視鏡の部材同志
間に重なり部分が生じてしまい、この重なり部分が噴射
洗浄の死角になって洗浄性が低下したり、重なり部分に
消毒液が十分に接触できずに想定した消毒効果が得られ
ないといった問題が生じる。
【0006】また、洗浄槽全体の形状は、その設置性等
の理由から、直方体であることが極めて一般的である。
したがって、洗浄槽内で渦巻状にセットされた内視鏡と
洗浄槽の内側側壁との間、特に、洗浄槽の4隅に大きな
空間ができてしまい、この部分が無駄なスペ―スとなっ
ている。また、このような洗浄槽内に消毒液を満たして
消毒液中に内視鏡を浸漬して消毒しようとする場合、内
視鏡がセットされた状態で洗浄槽内には大きな空間が残
存するため、内視鏡全体を消毒液中に浸漬するためには
大量の消毒液が必要となり、コスト面でユ―ザ―の負担
が多くなる。したがって、渦巻状に巻いてセットされた
内視鏡の渦巻き中心部位に円柱状の液排除部材を突設し
て洗浄槽内に満たされる消毒液の削減を図ることが多
い。
の理由から、直方体であることが極めて一般的である。
したがって、洗浄槽内で渦巻状にセットされた内視鏡と
洗浄槽の内側側壁との間、特に、洗浄槽の4隅に大きな
空間ができてしまい、この部分が無駄なスペ―スとなっ
ている。また、このような洗浄槽内に消毒液を満たして
消毒液中に内視鏡を浸漬して消毒しようとする場合、内
視鏡がセットされた状態で洗浄槽内には大きな空間が残
存するため、内視鏡全体を消毒液中に浸漬するためには
大量の消毒液が必要となり、コスト面でユ―ザ―の負担
が多くなる。したがって、渦巻状に巻いてセットされた
内視鏡の渦巻き中心部位に円柱状の液排除部材を突設し
て洗浄槽内に満たされる消毒液の削減を図ることが多
い。
【0007】しかし、図9に示すように、内視鏡(図中
80a,80bで示す。)は、通常、操作部82と長尺
な挿入部81とから内視鏡本体が構成されるとともに、
コネクタ83を有するユニバーサルコード84が前記操
作部82に連結されて成り、前記操作部82や前記コネ
クタ83は比較的大きな外径を有している。したがっ
て、洗浄槽90内にこうした内視鏡を複数本セットする
場合において、外径の大きい前記操作部82や前記コネ
クタ83をも含めて内視鏡を完全に消毒液中に浸漬する
ためには、液排除部材92を洗浄槽90内に単に突設し
ただけで消毒液の大幅な削減を期待することはできな
い。
80a,80bで示す。)は、通常、操作部82と長尺
な挿入部81とから内視鏡本体が構成されるとともに、
コネクタ83を有するユニバーサルコード84が前記操
作部82に連結されて成り、前記操作部82や前記コネ
クタ83は比較的大きな外径を有している。したがっ
て、洗浄槽90内にこうした内視鏡を複数本セットする
場合において、外径の大きい前記操作部82や前記コネ
クタ83をも含めて内視鏡を完全に消毒液中に浸漬する
ためには、液排除部材92を洗浄槽90内に単に突設し
ただけで消毒液の大幅な削減を期待することはできな
い。
【0008】すなわち、例えば、図9の(a)に示すよ
うに2本の内視鏡80a,80bを単純に上下に重ねた
場合には少なくても操作部82の外径の2倍の高さまで
洗浄槽90内に消毒液を満たす必要があり、図9の
(b)に示すように2本の内視鏡80a,80bを横に
並べた場合には洗浄槽90が内視鏡2本をセットできる
十分な広さを有していることが必要であり、いずれの場
合にも、内視鏡80a,80bを完全に浸漬するために
必要な消毒液量は25〜30リットルになる。また、図
9の(c)に示すように2本の内視鏡80a,80bを
同一平面上の任意の位置に置いた場合には、内視鏡80
a,80bの部材同志間に重なり部分が多数生じてしま
い、洗浄時のむらが多く発生してしまう。
うに2本の内視鏡80a,80bを単純に上下に重ねた
場合には少なくても操作部82の外径の2倍の高さまで
洗浄槽90内に消毒液を満たす必要があり、図9の
(b)に示すように2本の内視鏡80a,80bを横に
並べた場合には洗浄槽90が内視鏡2本をセットできる
十分な広さを有していることが必要であり、いずれの場
合にも、内視鏡80a,80bを完全に浸漬するために
必要な消毒液量は25〜30リットルになる。また、図
9の(c)に示すように2本の内視鏡80a,80bを
同一平面上の任意の位置に置いた場合には、内視鏡80
a,80bの部材同志間に重なり部分が多数生じてしま
い、洗浄時のむらが多く発生してしまう。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、複数の内視鏡をむら
なく確実に洗浄できるとともに、内視鏡を浸漬するため
に必要な消毒液の使用量を極力少なくすることができる
内視鏡洗浄消毒装置を提供することにある。
であり、その目的とするところは、複数の内視鏡をむら
なく確実に洗浄できるとともに、内視鏡を浸漬するため
に必要な消毒液の使用量を極力少なくすることができる
内視鏡洗浄消毒装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、操作部と長尺な挿入部とから内視鏡本体
が構成されコネクタを有するユニバーサルコードが前記
操作部に連結されて成る2本の内視鏡を洗浄槽内に渦巻
状に積み重ねて、これらの内視鏡の洗浄・消毒を行なう
内視鏡洗浄消毒装置において、前記2つの内視鏡のうち
の第1の内視鏡の全体と第2の内視鏡の前記操作部及び
前記コネクタとを洗浄槽内の底面近傍にセットするため
の下側保持部と、第1の内視鏡のすぐ上方に設けられ前
記第2の内視鏡の挿入部とユニバーサルコードとを載置
するための上側保持部と、下側保持部上において第1お
よび第2の内視鏡のそれぞれの操作部とコネクタとを洗
浄槽の中心に対して互いに対称な位置に配置させる位置
決め手段とを備えたものである。
に、本発明は、操作部と長尺な挿入部とから内視鏡本体
が構成されコネクタを有するユニバーサルコードが前記
操作部に連結されて成る2本の内視鏡を洗浄槽内に渦巻
状に積み重ねて、これらの内視鏡の洗浄・消毒を行なう
内視鏡洗浄消毒装置において、前記2つの内視鏡のうち
の第1の内視鏡の全体と第2の内視鏡の前記操作部及び
前記コネクタとを洗浄槽内の底面近傍にセットするため
の下側保持部と、第1の内視鏡のすぐ上方に設けられ前
記第2の内視鏡の挿入部とユニバーサルコードとを載置
するための上側保持部と、下側保持部上において第1お
よび第2の内視鏡のそれぞれの操作部とコネクタとを洗
浄槽の中心に対して互いに対称な位置に配置させる位置
決め手段とを備えたものである。
【0011】
【作用】上記構成によれば、2本の内視鏡同士が接触す
ることがほとんどなく、また、2本上下に積み重ねてセ
ットした状態でも、外径の大きい操作部とコネクタを全
て洗浄槽の底部に配置したため、内視鏡をむらなく確実
に洗浄できるとともに、内視鏡のセット状態における全
体の高さが低くなり、2本の内視鏡の全体を浸漬するた
めに必要な消毒液量が少なくて済む。
ることがほとんどなく、また、2本上下に積み重ねてセ
ットした状態でも、外径の大きい操作部とコネクタを全
て洗浄槽の底部に配置したため、内視鏡をむらなく確実
に洗浄できるとともに、内視鏡のセット状態における全
体の高さが低くなり、2本の内視鏡の全体を浸漬するた
めに必要な消毒液量が少なくて済む。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1ないし図3は本発明の第1の実施例を示す
ものである。図2に示すように、本実施例の内視鏡洗浄
消毒装置35は洗浄される内視鏡31,32を収容でき
る洗浄槽30と洗浄水を供給する水道蛇口等の給水源1
9とを有している。給水源19には給水弁18を介して
給水管路1の一端が接続されており、給水管路1の途中
には給水タンク2が設けられている。給水タンク2の下
流側において、給水管路1は第1の分岐部51を介して
送液管路1aと排水管路1bとに分岐しており、排水管
路1bは第1の切換え弁53の切換え操作によって洗浄
水を廃液タンク52に排出できるようになっている。ま
た、送液管路1aの途中には洗浄ポンプ3が介装されて
おり、洗浄槽30の内部に設けられた複数のシャワーノ
ズル5を介して洗浄水を洗浄槽30内に供給できるよう
になっている。つまり、給水源19からの洗浄水は送液
管路1aを通じてシャワーノズル5から洗浄槽2内に噴
射される。
明する。図1ないし図3は本発明の第1の実施例を示す
ものである。図2に示すように、本実施例の内視鏡洗浄
消毒装置35は洗浄される内視鏡31,32を収容でき
る洗浄槽30と洗浄水を供給する水道蛇口等の給水源1
9とを有している。給水源19には給水弁18を介して
給水管路1の一端が接続されており、給水管路1の途中
には給水タンク2が設けられている。給水タンク2の下
流側において、給水管路1は第1の分岐部51を介して
送液管路1aと排水管路1bとに分岐しており、排水管
路1bは第1の切換え弁53の切換え操作によって洗浄
水を廃液タンク52に排出できるようになっている。ま
た、送液管路1aの途中には洗浄ポンプ3が介装されて
おり、洗浄槽30の内部に設けられた複数のシャワーノ
ズル5を介して洗浄水を洗浄槽30内に供給できるよう
になっている。つまり、給水源19からの洗浄水は送液
管路1aを通じてシャワーノズル5から洗浄槽2内に噴
射される。
【0013】また、内視鏡洗浄消毒装置35は消毒液タ
ンク7を備えており、消毒液タンク7から延びる管路が
第2の分岐部54を介して消毒液供給管路55と排液管
路56とに分岐している。排液管路56は第2の切換え
弁57の切換え操作によって消毒液を廃液タンク52に
排出できるようになっている。また、消毒液供給管路5
5の途中には注入ポンプ8が介装されており、消毒液タ
ンク7からの消毒液を洗浄槽30内に供給できるように
なっている。また、消毒液タンク7には洗浄槽30の底
部に設けられた排水口9に接続された消毒液回収管路5
8が接続されており、この消毒液回収管路58によって
洗浄槽30内の消毒液を消毒液タンク7に回収できるよ
うになっている。
ンク7を備えており、消毒液タンク7から延びる管路が
第2の分岐部54を介して消毒液供給管路55と排液管
路56とに分岐している。排液管路56は第2の切換え
弁57の切換え操作によって消毒液を廃液タンク52に
排出できるようになっている。また、消毒液供給管路5
5の途中には注入ポンプ8が介装されており、消毒液タ
ンク7からの消毒液を洗浄槽30内に供給できるように
なっている。また、消毒液タンク7には洗浄槽30の底
部に設けられた排水口9に接続された消毒液回収管路5
8が接続されており、この消毒液回収管路58によって
洗浄槽30内の消毒液を消毒液タンク7に回収できるよ
うになっている。
【0014】なお、前記排水口9には廃液管路59が接
続している。この廃液管路59は第3の分岐部71を介
して装置外部に通じる第1の廃液管部59aと廃液タン
ク52に通じる第2の廃液管部59bとに分岐してい
る。そして、第1の廃液管部59aの途中には排水ポン
プ10が介装されるとともに、第2の廃液管部59bに
は第3の切換え弁70が設けられており、弁70の切換
え操作およびポンプ10の駆動によって洗浄槽30内の
廃液を外部もしくは廃液タンク52内に排出できるよう
になっている。
続している。この廃液管路59は第3の分岐部71を介
して装置外部に通じる第1の廃液管部59aと廃液タン
ク52に通じる第2の廃液管部59bとに分岐してい
る。そして、第1の廃液管部59aの途中には排水ポン
プ10が介装されるとともに、第2の廃液管部59bに
は第3の切換え弁70が設けられており、弁70の切換
え操作およびポンプ10の駆動によって洗浄槽30内の
廃液を外部もしくは廃液タンク52内に排出できるよう
になっている。
【0015】また、前記消毒液供給管路55の途中から
分岐する分岐管路55aと前記送液管路1aの途中から
分岐する分岐管路1a´はそれぞれ逆止弁20,23を
介して合流し、内視鏡31,32のチャンネル等の内部
管路に連通するチューブ6が接続されるチャンネル接続
口部4に接続されている。なお、このチャンネル接続口
部4には逆止弁22を介してコンプレッサ21に接続さ
れた送気管路73も接続されている。
分岐する分岐管路55aと前記送液管路1aの途中から
分岐する分岐管路1a´はそれぞれ逆止弁20,23を
介して合流し、内視鏡31,32のチャンネル等の内部
管路に連通するチューブ6が接続されるチャンネル接続
口部4に接続されている。なお、このチャンネル接続口
部4には逆止弁22を介してコンプレッサ21に接続さ
れた送気管路73も接続されている。
【0016】ところで、図1に示すように、洗浄槽30
は、略正方形の形状を成しており、内視鏡を1本収容し
た状態で余分な空間を残さない広さに形成されている。
また、洗浄槽30は、2つの内視鏡31,32を上下に
積み重ねて配置できる2つの保持網11,16を有して
いる。これら保持網11,16によって洗浄槽30内に
セットされる内視鏡31,32はそれぞれ、操作部12
a,12bと長尺な挿入部14a,14bとから内視鏡
本体が構成され、端部にコネクタ13a,13bを有す
るユニバーサルコード15a,15bが操作部12a,
12bに連結されて成る。
は、略正方形の形状を成しており、内視鏡を1本収容し
た状態で余分な空間を残さない広さに形成されている。
また、洗浄槽30は、2つの内視鏡31,32を上下に
積み重ねて配置できる2つの保持網11,16を有して
いる。これら保持網11,16によって洗浄槽30内に
セットされる内視鏡31,32はそれぞれ、操作部12
a,12bと長尺な挿入部14a,14bとから内視鏡
本体が構成され、端部にコネクタ13a,13bを有す
るユニバーサルコード15a,15bが操作部12a,
12bに連結されて成る。
【0017】洗浄槽30の中央部には、内視鏡の挿入部
14a,14bおよびユニバーサルコード15a,15
bが渦巻状に巻装保持される円柱状の液排除部材33が
突設されている。また、この液排除部材33によって、
洗浄槽30内に満たされる消毒液の削減を図ることがで
きる。
14a,14bおよびユニバーサルコード15a,15
bが渦巻状に巻装保持される円柱状の液排除部材33が
突設されている。また、この液排除部材33によって、
洗浄槽30内に満たされる消毒液の削減を図ることがで
きる。
【0018】前記2つの保持網11,16はそれぞれ、
その中央部に前記液排除部材33を貫通させるための円
形穴11a,16aを有している(図3参照)。2つの
保持網11,16のうち下側に配置される下段保持網1
1は、洗浄槽30内にほぼフィットしてセットできる略
正方形の形状を成しており、洗浄槽30の底壁にセット
される。また、下段保持網11の四隅には内視鏡31,
32の操作部12a,12bとコネクタ13a,13b
とを位置決め配置するための載置部37(37a〜37
d)が形成されており、この載置部37は、後述するよ
うに、下段保持網11上において2本の内視鏡31,3
2のそれぞれの操作部12a,12bとコネクタ13
a,13bとを洗浄槽30の中心に対して互いに対称な
位置に配置させる位置決め手段を構成している。
その中央部に前記液排除部材33を貫通させるための円
形穴11a,16aを有している(図3参照)。2つの
保持網11,16のうち下側に配置される下段保持網1
1は、洗浄槽30内にほぼフィットしてセットできる略
正方形の形状を成しており、洗浄槽30の底壁にセット
される。また、下段保持網11の四隅には内視鏡31,
32の操作部12a,12bとコネクタ13a,13b
とを位置決め配置するための載置部37(37a〜37
d)が形成されており、この載置部37は、後述するよ
うに、下段保持網11上において2本の内視鏡31,3
2のそれぞれの操作部12a,12bとコネクタ13
a,13bとを洗浄槽30の中心に対して互いに対称な
位置に配置させる位置決め手段を構成している。
【0019】一方、上側に配置される上段保持網16
は、環状に形成されており、その大きさは下段保持網1
1よりも小さく、1本の内視鏡32の挿入部14bおよ
びユニバーサルコード15bを円形穴から突出する液排
除部材33に巻き付けた状態で配置するに足りるスペー
スを有している。
は、環状に形成されており、その大きさは下段保持網1
1よりも小さく、1本の内視鏡32の挿入部14bおよ
びユニバーサルコード15bを円形穴から突出する液排
除部材33に巻き付けた状態で配置するに足りるスペー
スを有している。
【0020】次に、上記構成の内視鏡洗浄消毒装置35
に2本の内視鏡31,32をセットして洗浄消毒する場
合について説明する。洗浄槽30には、図3に示す順番
で内視鏡31,32と保持網11,16とをセットして
いく(図中下側の下段保持網11から順に図中の上側の
部材31,16,32へとセットしていく。)。すなわ
ち、まず、使用済みの第1の内視鏡31を、洗浄槽30
の底部に置かれた下段保持網11上にセットする。セッ
トするには、第1の内視鏡31の操作部12aを予め決
められた図中右手前側の載置部37bに置き、図面では
一部省略してある挿入部14aを中央の液排除部材33
の周りに渦巻状にセットする。そして、ユニバーサルコ
ード15aを同じく渦巻状にセットし、末端のコネクタ
―13aを左奥部の載置部37cにセットする。
に2本の内視鏡31,32をセットして洗浄消毒する場
合について説明する。洗浄槽30には、図3に示す順番
で内視鏡31,32と保持網11,16とをセットして
いく(図中下側の下段保持網11から順に図中の上側の
部材31,16,32へとセットしていく。)。すなわ
ち、まず、使用済みの第1の内視鏡31を、洗浄槽30
の底部に置かれた下段保持網11上にセットする。セッ
トするには、第1の内視鏡31の操作部12aを予め決
められた図中右手前側の載置部37bに置き、図面では
一部省略してある挿入部14aを中央の液排除部材33
の周りに渦巻状にセットする。そして、ユニバーサルコ
ード15aを同じく渦巻状にセットし、末端のコネクタ
―13aを左奥部の載置部37cにセットする。
【0021】次に、下側の第1の内視鏡31の上部に上
段保持網16を載せる。この場合、上段保持網16の上
には第2の内視鏡32の挿入部14bとユニバーサルコ
ード15bのみを液排除部材33の周りに巻きつけた状
態で載置し、第2の内視鏡32の残る操作部12bとコ
ネクタ13bは下段保持網11にまで落とし込んで設置
する。この上側の第2の内視鏡32の操作部12bは右
奥部の載置部37a、コネクタ―部13bは左手前部の
載置部37dに設置する。
段保持網16を載せる。この場合、上段保持網16の上
には第2の内視鏡32の挿入部14bとユニバーサルコ
ード15bのみを液排除部材33の周りに巻きつけた状
態で載置し、第2の内視鏡32の残る操作部12bとコ
ネクタ13bは下段保持網11にまで落とし込んで設置
する。この上側の第2の内視鏡32の操作部12bは右
奥部の載置部37a、コネクタ―部13bは左手前部の
載置部37dに設置する。
【0022】したがって、このように2本の内視鏡3
1,32をセットした状態では、下段保持網11上にお
いて第1および第2の内視鏡31,32のそれぞれの操
作部12とコネクタ13とが洗浄槽30の中心に対して
互いに対称な位置に配置される。また、この場合、第1
の内視鏡31と第2の内視鏡32とが洗浄槽30の中心
に対して互いに90度回転された位置にセットされる。
1,32をセットした状態では、下段保持網11上にお
いて第1および第2の内視鏡31,32のそれぞれの操
作部12とコネクタ13とが洗浄槽30の中心に対して
互いに対称な位置に配置される。また、この場合、第1
の内視鏡31と第2の内視鏡32とが洗浄槽30の中心
に対して互いに90度回転された位置にセットされる。
【0023】このように、本実施例では、2本の内視鏡
31,32同士が接触することがほとんどなく、また、
2本上下に積み重ねてセットした状態でも、外径の大き
い操作部12とコネクタ13を全て洗浄槽30の底部に
配置したため、内視鏡31,32のセット状態における
全体の高さが低くなり、内視鏡31,32の全体を浸漬
するために必要な消毒液量が少なくて済む。つまり、洗
浄槽30内に内視鏡31,32を渦巻状に積み重ねてセ
ットする際、操作部12やコネクタ13のように高さが
高い部分を洗浄槽30の床面近くに配置し、挿入部14
やユニバーサルコード15のように高さが低い部分を保
持網11,16を介して積み重ねるため、全体の高さが
低く抑えられ、消毒液浸漬時に液面を低くでき、使用す
る消毒液を少なくすることができる。
31,32同士が接触することがほとんどなく、また、
2本上下に積み重ねてセットした状態でも、外径の大き
い操作部12とコネクタ13を全て洗浄槽30の底部に
配置したため、内視鏡31,32のセット状態における
全体の高さが低くなり、内視鏡31,32の全体を浸漬
するために必要な消毒液量が少なくて済む。つまり、洗
浄槽30内に内視鏡31,32を渦巻状に積み重ねてセ
ットする際、操作部12やコネクタ13のように高さが
高い部分を洗浄槽30の床面近くに配置し、挿入部14
やユニバーサルコード15のように高さが低い部分を保
持網11,16を介して積み重ねるため、全体の高さが
低く抑えられ、消毒液浸漬時に液面を低くでき、使用す
る消毒液を少なくすることができる。
【0024】因みに、図9に示すように、2本の内視鏡
を単純に上下に重ねたり(図9の(a))、横に並べた
場合(図9の(b))、内視鏡を完全に浸漬するために
は25〜30リットルの消毒液が必要であっが、本実施
例の場合、約15〜20リットル程度の消毒液量で済
む。
を単純に上下に重ねたり(図9の(a))、横に並べた
場合(図9の(b))、内視鏡を完全に浸漬するために
は25〜30リットルの消毒液が必要であっが、本実施
例の場合、約15〜20リットル程度の消毒液量で済
む。
【0025】ところで、内視鏡31,32を洗浄槽30
内にセットした後、内視鏡管路洗浄用チュ―ブ6を内視
鏡31,32およびチャンネル接続口4に連結させる。
その後,図示しない各種操作スイッチの操作にともない
洗浄、消毒、すすぎ、送気の各工程が行なわれる。
内にセットした後、内視鏡管路洗浄用チュ―ブ6を内視
鏡31,32およびチャンネル接続口4に連結させる。
その後,図示しない各種操作スイッチの操作にともない
洗浄、消毒、すすぎ、送気の各工程が行なわれる。
【0026】まず、洗浄工程では初めに給水弁18が開
き、例えば水道水等の給水源19からの洗浄水が給水タ
ンク2に溜められる。その後、洗浄ポンプ3がON動作
され、洗浄槽30内のノズル5から洗浄水が噴射され内
視鏡31,32の外表面が洗浄される。
き、例えば水道水等の給水源19からの洗浄水が給水タ
ンク2に溜められる。その後、洗浄ポンプ3がON動作
され、洗浄槽30内のノズル5から洗浄水が噴射され内
視鏡31,32の外表面が洗浄される。
【0027】また、同時に,逆止弁20と内視鏡管路洗
浄用チュ―ブ6とを介して、内視鏡31,32の各チャ
ンネル内にも洗浄水が送液され、内視鏡31,32の内
部管路内が洗浄される。なお、この洗浄工程中には排水
ポンプ10も動作し、洗浄槽内の洗浄水が排水される。
浄用チュ―ブ6とを介して、内視鏡31,32の各チャ
ンネル内にも洗浄水が送液され、内視鏡31,32の内
部管路内が洗浄される。なお、この洗浄工程中には排水
ポンプ10も動作し、洗浄槽内の洗浄水が排水される。
【0028】洗浄工程の終了後、洗浄ポンプ3が停止さ
れるとともにコンプレッサ―21が起動され、逆止弁2
2とチャンネル接続口4とを介して内視鏡31,32の
各種チャンネル内にエア―が導入されて内視鏡管路内の
水切りが行なわれる。
れるとともにコンプレッサ―21が起動され、逆止弁2
2とチャンネル接続口4とを介して内視鏡31,32の
各種チャンネル内にエア―が導入されて内視鏡管路内の
水切りが行なわれる。
【0029】その後、続いて消毒工程が行なわれる。ま
ず、消毒液タンク7内の消毒液が注入ポンプ8と消毒液
注入管逆止弁23とを介して、洗浄槽30および内視鏡
31,32の管路内に一定量供給され、内視鏡31,3
2を一定時間浸漬して消毒を行なう。この場合、前述し
た洗浄槽30の構成により、消毒液量は少なくて済む。
ず、消毒液タンク7内の消毒液が注入ポンプ8と消毒液
注入管逆止弁23とを介して、洗浄槽30および内視鏡
31,32の管路内に一定量供給され、内視鏡31,3
2を一定時間浸漬して消毒を行なう。この場合、前述し
た洗浄槽30の構成により、消毒液量は少なくて済む。
【0030】消毒工程の終了後、消毒液を回収管路58
を介して消毒液タンク7内に回収し、続いて、洗浄工程
と全く同様にして、すすぎ工程が行なわれる。すすぎ工
程の後、コンプレッサ―21の駆動により内視鏡31,
32の内部管路内の水切りが完全に行なわれる。さら
に,一定時間経過後、排水ポンプ10が停止して通常の
内視鏡の洗浄消毒工程が終了する。
を介して消毒液タンク7内に回収し、続いて、洗浄工程
と全く同様にして、すすぎ工程が行なわれる。すすぎ工
程の後、コンプレッサ―21の駆動により内視鏡31,
32の内部管路内の水切りが完全に行なわれる。さら
に,一定時間経過後、排水ポンプ10が停止して通常の
内視鏡の洗浄消毒工程が終了する。
【0031】このように、本実施例の内視鏡洗浄消毒装
置35は、外径の大きい操作部12a,12bとコネク
タ13a,13bとを載置できる載置部37を有する下
段保持網11と、第2の内視鏡32の挿入部14bとユ
ニバーサルコード15bのみを載置する上段保持網16
とを設けることにより、2本の内視鏡31,32同志の
接触を極力なくし、2本上下に積み重ねてセットした状
態で、外径の大きい操作部12a,12bとコネクタ1
3a,13bの全てを洗浄槽30の底部に配置したた
め、内視鏡31,32をむらなく確実に洗浄できるとと
もに、内視鏡31,32のセット状態における全体の高
さが低くなり、内視鏡31,32の全体を浸漬するため
に必要な高価な消毒液の使用量を少なくすることがで
き、ランニングコストを低減できる。
置35は、外径の大きい操作部12a,12bとコネク
タ13a,13bとを載置できる載置部37を有する下
段保持網11と、第2の内視鏡32の挿入部14bとユ
ニバーサルコード15bのみを載置する上段保持網16
とを設けることにより、2本の内視鏡31,32同志の
接触を極力なくし、2本上下に積み重ねてセットした状
態で、外径の大きい操作部12a,12bとコネクタ1
3a,13bの全てを洗浄槽30の底部に配置したた
め、内視鏡31,32をむらなく確実に洗浄できるとと
もに、内視鏡31,32のセット状態における全体の高
さが低くなり、内視鏡31,32の全体を浸漬するため
に必要な高価な消毒液の使用量を少なくすることがで
き、ランニングコストを低減できる。
【0032】なお、本実施例では、内視鏡を2本洗浄消
毒する場合について説明したが、2本に限らず、1本の
みの洗浄も無論可能である。さらに、この場合、2本目
の内視鏡がセットされるべき位置に消毒液排除部材を設
け、使用消毒液量を削減するようにしてもよい。
毒する場合について説明したが、2本に限らず、1本の
みの洗浄も無論可能である。さらに、この場合、2本目
の内視鏡がセットされるべき位置に消毒液排除部材を設
け、使用消毒液量を削減するようにしてもよい。
【0033】また、図4に示すように、上側の内視鏡3
2をセットするための上段保持網16を、可倒式にして
も良い。この場合、保持網16を取り外しする必要がな
くなるので、内視鏡32の洗浄槽30へのセットが簡単
になる。
2をセットするための上段保持網16を、可倒式にして
も良い。この場合、保持網16を取り外しする必要がな
くなるので、内視鏡32の洗浄槽30へのセットが簡単
になる。
【0034】図5は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。本実施例は第1の実施例と下段保持網40の構成
のみが異なる。図示のように、本実施例の下段保持網4
0は、若干歪んだ四角形状に形成されており、それぞれ
の内視鏡31,32の操作部12a,12bを載置する
ための2つの載置部37a,37bと、コネクタ13
a,13bをセットするための2つの係合溝45,46
とを有している。この場合、2つの載置部37a,37
bは下段保持網40の隣接する縁部に設けられ、また、
2つの係合溝45,46は下段保持網40の内側部分の
残余空間(内視鏡31が載置されない空間部分)に形成
されており、第1の実施例と同様、下段保持網40上に
おいて第1および第2の内視鏡31,32のそれぞれの
操作部12とコネクタ13とを洗浄槽30の中心に対し
て互いに対称な位置に配置させるとともに、第1の内視
鏡31と第2の内視鏡32とを洗浄槽30の中心に対し
て互いに90度回転させた位置にセットすることができ
るようになっている。
ある。本実施例は第1の実施例と下段保持網40の構成
のみが異なる。図示のように、本実施例の下段保持網4
0は、若干歪んだ四角形状に形成されており、それぞれ
の内視鏡31,32の操作部12a,12bを載置する
ための2つの載置部37a,37bと、コネクタ13
a,13bをセットするための2つの係合溝45,46
とを有している。この場合、2つの載置部37a,37
bは下段保持網40の隣接する縁部に設けられ、また、
2つの係合溝45,46は下段保持網40の内側部分の
残余空間(内視鏡31が載置されない空間部分)に形成
されており、第1の実施例と同様、下段保持網40上に
おいて第1および第2の内視鏡31,32のそれぞれの
操作部12とコネクタ13とを洗浄槽30の中心に対し
て互いに対称な位置に配置させるとともに、第1の内視
鏡31と第2の内視鏡32とを洗浄槽30の中心に対し
て互いに90度回転させた位置にセットすることができ
るようになっている。
【0035】しかして、本実施例の構成によれば、第1
の実施例と同様の作用効果を得ることができるととも
に、コネクタ13a,13bをセットするための係合溝
45,46を下段保持網40の縁部ではなく内視鏡31
が載置されない内側部分の残余空間部分に形成している
ことから、下段保持網40の形状を第1の実施例よりも
小さくできるとともに、結局、洗浄槽30自体を小さく
でき、消毒液使用量をさらに削減することができる。
の実施例と同様の作用効果を得ることができるととも
に、コネクタ13a,13bをセットするための係合溝
45,46を下段保持網40の縁部ではなく内視鏡31
が載置されない内側部分の残余空間部分に形成している
ことから、下段保持網40の形状を第1の実施例よりも
小さくできるとともに、結局、洗浄槽30自体を小さく
でき、消毒液使用量をさらに削減することができる。
【0036】ところで、内視鏡洗浄消毒装置は、内視鏡
の外表面及び内部管路内等を洗浄するための管路系や消
毒するための管路系等を有しているため、装置内の管路
の構造が非常に複雑にならざるを得ない。つまり、もと
もと管路が多い上に、これらの管路には各種の分岐部が
多数存在する。
の外表面及び内部管路内等を洗浄するための管路系や消
毒するための管路系等を有しているため、装置内の管路
の構造が非常に複雑にならざるを得ない。つまり、もと
もと管路が多い上に、これらの管路には各種の分岐部が
多数存在する。
【0037】そのため、管路の分岐部等に液が残ってし
まい、そこで汚れが蓄積したり細菌が繁殖したりする可
能性がある。また、消毒液は高価なこともあり、繰り返
し使用することがきわめて一般的であるが、分岐部等に
存在する残液により、消毒液が薄まってしまうことがあ
り、確実な消毒効果を持続できないこともある。そこ
で、このような問題を回避するための管路構成を以下に
示す。
まい、そこで汚れが蓄積したり細菌が繁殖したりする可
能性がある。また、消毒液は高価なこともあり、繰り返
し使用することがきわめて一般的であるが、分岐部等に
存在する残液により、消毒液が薄まってしまうことがあ
り、確実な消毒効果を持続できないこともある。そこ
で、このような問題を回避するための管路構成を以下に
示す。
【0038】図7は管路分岐用のブロック65を示して
いる。このブロック65には、図6に示す給水タンク2
からの管路74と、洗浄ポンプ78への管路75と、循
環管路76と、ドレ―ン管路77とが接続される口金部
60〜63が設けられている。この場合、各管路74,
75,76,77は、装置構造上の最適な位置に接続さ
れるが、ドレ―ン管路77は他の3本の管路74,7
5,76よりも低い位置に接続される。
いる。このブロック65には、図6に示す給水タンク2
からの管路74と、洗浄ポンプ78への管路75と、循
環管路76と、ドレ―ン管路77とが接続される口金部
60〜63が設けられている。この場合、各管路74,
75,76,77は、装置構造上の最適な位置に接続さ
れるが、ドレ―ン管路77は他の3本の管路74,7
5,76よりも低い位置に接続される。
【0039】図6は図2とはタイプの違う浸漬洗浄消毒
装置の管路図を示している。この装置では、前述したブ
ロック65によって各管路74,75,76,77が分
岐されている。以下、この浸漬洗浄式の装置の動作につ
いて説明する。
装置の管路図を示している。この装置では、前述したブ
ロック65によって各管路74,75,76,77が分
岐されている。以下、この浸漬洗浄式の装置の動作につ
いて説明する。
【0040】洗浄水が電磁弁18と洗浄ポンプ78とを
介して洗浄槽30に注入された後、通常の洗浄行程が行
なわれる。この時、洗浄液に内視鏡を浸漬して外表面を
洗浄するとともに、電磁弁79の開、電磁弁66の閉動
作後、洗浄ポンプ78を運転し、内視鏡の内部管路内を
洗浄する。つまり、この洗浄ポンプ78により洗浄液を
循環管路76内に循環させて、内視鏡の内部管路内の洗
浄を行なう。なお、ここで使用されている洗浄ポンプ7
8は、能力的、コスト的な面からマグネットポンプのよ
うな非自給式ポンプとなることがほとんどであり、ポン
プ停止後に噴出しきれなかった洗浄液が管路内やポンプ
内に残る。
介して洗浄槽30に注入された後、通常の洗浄行程が行
なわれる。この時、洗浄液に内視鏡を浸漬して外表面を
洗浄するとともに、電磁弁79の開、電磁弁66の閉動
作後、洗浄ポンプ78を運転し、内視鏡の内部管路内を
洗浄する。つまり、この洗浄ポンプ78により洗浄液を
循環管路76内に循環させて、内視鏡の内部管路内の洗
浄を行なう。なお、ここで使用されている洗浄ポンプ7
8は、能力的、コスト的な面からマグネットポンプのよ
うな非自給式ポンプとなることがほとんどであり、ポン
プ停止後に噴出しきれなかった洗浄液が管路内やポンプ
内に残る。
【0041】その後、ドレ―ン管路77中に設けられた
ドレ―ン弁66が開けられることにより、上記残液が全
てドレ―ンタンク67内に排出される。この時、ブロッ
ク65内の管路の中の最下部にドレ―ン管路77がある
ため、ブロック65内を含む各所の残液が重力により滑
らかにドレ―ンタンク67まで流れ落ちる。
ドレ―ン弁66が開けられることにより、上記残液が全
てドレ―ンタンク67内に排出される。この時、ブロッ
ク65内の管路の中の最下部にドレ―ン管路77がある
ため、ブロック65内を含む各所の残液が重力により滑
らかにドレ―ンタンク67まで流れ落ちる。
【0042】この洗浄行程の終了後、洗浄槽30内に消
毒液が満たされ、洗浄行程と同様にして消毒液を循環管
路76内に循環させ内視鏡の内部管路内の消毒を行な
う。なお、この場合も、上述したように、ブロック65
を含む循環管路76内に洗浄液は残っていないため、消
毒液が薄められることはなく、繰り返し使用する消毒液
も消毒効果が失われない。
毒液が満たされ、洗浄行程と同様にして消毒液を循環管
路76内に循環させ内視鏡の内部管路内の消毒を行な
う。なお、この場合も、上述したように、ブロック65
を含む循環管路76内に洗浄液は残っていないため、消
毒液が薄められることはなく、繰り返し使用する消毒液
も消毒効果が失われない。
【0043】このように、上記構成では、図6に示す装
置内の各管路を分岐させるブロック65において、ブロ
ック65を装置の底部に置くとともに、図7に示すよう
にブロック65に接続される各管路74〜77のうちド
レ―ン管路77を最低部に接続したので、ブロック65
内を含む各所の残液が重力により滑らかにドレ―ンタン
ク67まで流れ落ち、装置内の汚染が防止されるととも
に、消毒液の希釈が防止され、消毒効果が確実に持続さ
れる。
置内の各管路を分岐させるブロック65において、ブロ
ック65を装置の底部に置くとともに、図7に示すよう
にブロック65に接続される各管路74〜77のうちド
レ―ン管路77を最低部に接続したので、ブロック65
内を含む各所の残液が重力により滑らかにドレ―ンタン
ク67まで流れ落ち、装置内の汚染が防止されるととも
に、消毒液の希釈が防止され、消毒効果が確実に持続さ
れる。
【0044】図8には、管路抵抗を削減するための分流
ブロックの例が示されている。図中の矢印は洗浄液等の
流れ方向を示すものである。この構成によれば、各管路
が直線的に接続されているため、ブロックを含む管路内
部を流れる流体が壁面にぶつかることがほとんどなくな
り、流体が滑らかに流れる。また、簡単な構成であると
ともに、残水が重力によって落下するため、残水が溜ま
りにくい。
ブロックの例が示されている。図中の矢印は洗浄液等の
流れ方向を示すものである。この構成によれば、各管路
が直線的に接続されているため、ブロックを含む管路内
部を流れる流体が壁面にぶつかることがほとんどなくな
り、流体が滑らかに流れる。また、簡単な構成であると
ともに、残水が重力によって落下するため、残水が溜ま
りにくい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡洗
浄消毒装置は、第1の内視鏡の全体と第2の内視鏡の前
記操作部及び前記コネクタとを洗浄槽内の底面近傍にセ
ットするための下側保持部と、第2の内視鏡の挿入部と
ユニバーサルコードのみを載置する上側保持部とを設け
ることにより、2本の内視鏡同志の接触を極力なくすと
ともに、位置決め手段によって、2本の内視鏡を上下に
積み重ねてセットした状態で、外径の大きい操作部とコ
ネクタの全てを洗浄槽の底部に配置したため、内視鏡を
むらなく確実に洗浄できるとともに、内視鏡のセット状
態における全体の高さが低くなり、2本の内視鏡の全体
を浸漬するために必要な高価な消毒液の使用量を少なく
することができ、ランニングコストを低減できる。
浄消毒装置は、第1の内視鏡の全体と第2の内視鏡の前
記操作部及び前記コネクタとを洗浄槽内の底面近傍にセ
ットするための下側保持部と、第2の内視鏡の挿入部と
ユニバーサルコードのみを載置する上側保持部とを設け
ることにより、2本の内視鏡同志の接触を極力なくすと
ともに、位置決め手段によって、2本の内視鏡を上下に
積み重ねてセットした状態で、外径の大きい操作部とコ
ネクタの全てを洗浄槽の底部に配置したため、内視鏡を
むらなく確実に洗浄できるとともに、内視鏡のセット状
態における全体の高さが低くなり、2本の内視鏡の全体
を浸漬するために必要な高価な消毒液の使用量を少なく
することができ、ランニングコストを低減できる。
【図1】(a)は本発明の第1の実施例を示す内視鏡洗
浄消毒装置の洗浄槽の平面図、(b)は洗浄槽の概略構
成を示す側断面図である。
浄消毒装置の洗浄槽の平面図、(b)は洗浄槽の概略構
成を示す側断面図である。
【図2】図1の洗浄槽を有する内視鏡洗浄消毒装置の管
路配管図である。
路配管図である。
【図3】図1の洗浄槽の主要構成を成す保持網と内視鏡
とをセットしていく順番を説明するための説明図であ
る。
とをセットしていく順番を説明するための説明図であ
る。
【図4】可倒式の上側保持網付近の様子を示す側断面図
である
である
【図5】本発明の第2の実施例を示す洗浄槽の平面図で
ある。
ある。
【図6】図2と異なるタイプの浸漬洗浄消毒装置の管路
図である。
図である。
【図7】図6の装置に設けられる管路分岐用のブロック
の斜視図である。
の斜視図である。
【図8】管路抵抗を削減するための分流ブロックの斜視
図である。
図である。
【図9】従来における洗浄槽内への内視鏡のセット方法
を示す概略図である。
を示す概略図である。
11…下段保持網(下側保持部)、12…操作部、13
…コネクタ、14…挿入部、15…ユニバーサルコー
ド、16…上段保持網(上側保持部)、30…洗浄槽、
31…第1の内視鏡、32…第2の内視鏡、35…内視
鏡洗浄消毒装置、37a,37b,37c,37b…載
置部(位置決め手段)、45,46…係合溝(位置決め
手段)。
…コネクタ、14…挿入部、15…ユニバーサルコー
ド、16…上段保持網(上側保持部)、30…洗浄槽、
31…第1の内視鏡、32…第2の内視鏡、35…内視
鏡洗浄消毒装置、37a,37b,37c,37b…載
置部(位置決め手段)、45,46…係合溝(位置決め
手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 幹彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 操作部と長尺な挿入部とから内視鏡本体
が構成されコネクタを有するユニバーサルコードが前記
操作部に連結されて成る2本の内視鏡を洗浄槽内に渦巻
状に積み重ねて、これらの内視鏡の洗浄・消毒を行なう
内視鏡洗浄消毒装置において、 前記2つの内視鏡のうちの第1の内視鏡の全体と第2の
内視鏡の前記操作部及び前記コネクタとを洗浄槽内の底
面近傍にセットするための下側保持部と、第1の内視鏡
のすぐ上方に設けられ前記第2の内視鏡の挿入部とユニ
バーサルコードとを載置するための上側保持部と、下側
保持部上において第1および第2の内視鏡のそれぞれの
操作部とコネクタとを洗浄槽の中心に対して互いに対称
な位置に配置させる位置決め手段とを備えていることを
特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5173291A JPH0723903A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 内視鏡洗浄消毒装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5173291A JPH0723903A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 内視鏡洗浄消毒装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723903A true JPH0723903A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15957726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5173291A Withdrawn JPH0723903A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 内視鏡洗浄消毒装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0723903A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007202858A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Olympus Medical Systems Corp | 内視鏡洗滌消毒装置 |
JP2009112343A (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-28 | Olympus Medical Systems Corp | 内視鏡洗浄消毒装置 |
-
1993
- 1993-07-13 JP JP5173291A patent/JPH0723903A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007202858A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Olympus Medical Systems Corp | 内視鏡洗滌消毒装置 |
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