JPH0723890B2 - 白血球測定用試薬及び白血球測定用試料調製方法 - Google Patents

白血球測定用試薬及び白血球測定用試料調製方法

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JPH0723890B2
JPH0723890B2 JP4228837A JP22883792A JPH0723890B2 JP H0723890 B2 JPH0723890 B2 JP H0723890B2 JP 4228837 A JP4228837 A JP 4228837A JP 22883792 A JP22883792 A JP 22883792A JP H0723890 B2 JPH0723890 B2 JP H0723890B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、臨床検査分野におい
て、赤血球を除去した白血球測定用試料を調製するため
の試薬および白血球測定用試料の調製方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】健常人の末梢血中の白血球には、リンパ
球、単球、好中球、好酸球、好塩基球の種類がある。こ
れらは各々その機能が異っており、血液中の白血球を種
類別に計数することによって、病気の診断に貢献するこ
とができる。たとえば、好中球の増加は、炎症、心筋梗
塞、白血病などにみられ、好中球の減少は、ウイルス性
疾患、再性不良性貧血、無顆粒球症などに見られる。好
酸球の増加は、寄生虫症、ホジキン病、アレルギー疾患
などにみられる。単球の増加は、感染症の快復期、単球
性白血病などにみられる。
【0003】白血球を分類・計数するために従来から最
も良く実施されている方法は、血液像鑑定(視算法、用
手法)と呼ばれるものである。
【0004】この方法は、血液をスライドグラス上に塗
抹し、血球を固定し、さらに染色したのち、顕微鏡で観
察し、一つずつの白血球の形態的特徴(白血球の大き
さ、核の形態、細胞質の形態、顆粒の有無等)や染色度
合から測定者がいずれの血球であるかを判定し、分類・
計数するものである。このとき、一般の検査室では10
0〜200個の白血球を計数し、白血球全体の数の中に
占める各々の血球の百分率(%)を測定値としている。
【0005】この方法は、顕微鏡による観察の前に、血
液の塗抹、固定、染色等の繁雑な標本作製操作が必要で
あることと、顕微鏡を用いた分類−計数は、血球のわず
かな差を見分けなければならないこととのために、測定
者に大きな負担をかけるものとなっている。さらに、計
数する白血球数が少い上に、塗抹試料上の血球が不均一
な分布となっている場合もあり、熟練した測定者でも再
現性のある測定値を出すことは難しい。
【0006】このために、白血球の分類・計数が自動的
に行なえる方法が強く求められており、現在のところ、
大きく分けて二種類の方法が実現されている。
【0007】そのうちの一つの方法は、血球像をビデオ
カメラ等でとらえ、コンピュータによる画像処理によっ
て白血球を分類するものである。この方法は従来の視算
法に原理的には近い方法であるが、コンピュータによる
処理では分類できない血球も多く、完全には視算法に取
ってかわるものとはなっていない。また、装置が複雑で
大型になり、価格が高くなるという問題もある。
【0008】白血球を自動的に分類・計数するもう一つ
の方法は、フローシステムを利用した方法である。この
方法は、血球を希釈液中に浮遊させた試料を用い、血球
が一個ずつ細い検出器中を通過するようにこの試料を流
し、このとき検出器で発生する信号を分析することによ
り白血球を分類するものである。このフローシステムを
利用した方法は、さらに、二つの方法に細分される。
【0009】第1の方法は、赤血球を四級アンモニウム
塩などの界面活性剤を含有する溶解剤で破壊し、白血球
のみが浮遊した電解液を細孔中に流し、血球が細孔を通
過したときの細孔部の電気的インピーダンス変化を検出
し、検出信号の大きさによって白血球を分類するもので
ある。
【0010】第2の方法は、光源と、試料中の細胞が1
個ずつ細い流路を流れるようにしたフローセルと、細胞
から発せられた光を検出する測光部と、検出信号を解析
する解析装置とを備えたフローサイトメーターを使用す
るものである。この方法では、血球を染色し、染色され
た血球を光で照射し、そのとき血球から発する蛍光およ
び場合によっては散乱光を一緒に検出し、検出信号の強
度によって白血球を分類しようとするものである。
【0011】この第2の方法に属するものとしては、例
えば特公昭59−853号公報およびエル・エイ・カメ
ンツキー(L.A.Kamentsky)「ブラッド・
セルズ(Blood Cells)」、第6巻、121
〜140頁、1980年に記載された方法がある。この
方法は、血液に10倍量のアクリジンオレンジ染色液を
加え、1分間インキュベートしたのち、アルゴンイオン
レーザー等の光源で照射したとき血球から発する緑色蛍
光と赤色蛍光を測定し、その二次元分布から、白血球を
分類・計数するものである。
【0012】第2の方法に属する他の例としては、特開
昭50−20820号公報およびエイチ・エム・シャピ
ロ(H.M.Shapiro)他(ザ・ジャーナル・オ
ブ・ヒストケミストリー・アンド・サイトケミストリー
(The Journalof Histochemi
stry and Cytochemistry)第2
4巻第1号、396〜411頁、1976年;同じく第
25巻第8号、976〜989頁、1977年に記載さ
れた方法がある。この方法は、血液に4倍量の染色液I
を加え、3分間インキュベートした後、血液と等容の2
0%ホルムアルデヒドを加え、5分間固定を行ない、希
釈用の染色液IIで15〜20倍に希釈し、フローサイ
トメーターで測定するものである。この測定に用いられ
るフローサイトメーターは、光源として光を3分割した
水銀アークランプ又は三本のレーザーを備え、染色液に
含まれる3種の蛍光染料を各々励起し、その3種の蛍光
と前方散乱光、側方散乱光、吸光の6つのパラメーター
を測定し、4段階の二次元分布解析により白血球を分類
・計数する装置である。
【0013】さらに、昭和61年9月10日出願の特願
昭61−213715号においては、緩衝液、無機塩類
及び蛍光染料からなる染色液に血液を加えて染色すると
いう一段階染色工程が開示されているが、未溶解の赤血
球が測定データに影響を及ぼし、測定が不明確となるお
それがあった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】フローシステムを利用
して白血球を分類・計数する方法のうち第1の方法にお
いては、赤血球を破壊しなければならないが、血液によ
っては赤血球の溶解が完全に行なわれ得ない場合もあ
り、このときには測定値の正確さが損なわれるという問
題がある。さらに、血液分析装置等に汎用される四級ア
ンモニウム塩などの界面活性剤で血液を処理する場合に
は、白血球の裸核化が生じることにより、白血球を3分
類以上に分類することが困難となる。
【0015】上記第2の方法の一つである前出の特願昭
61−213715号においては次のような問題があっ
た。すなわち測定用試料中の赤血球は非常に弱い蛍光し
か発しないので、蛍光強度を測定する限りにおいては、
赤血球が白血球と同時に検出部を通過(同時通過)して
も、白血球の測定には妨害を与えない。しかし、散乱光
を測定する場合には、赤血球は白血球と同レベルの強度
の散乱光を発するため、白血球の計数に対して妨害を与
える。このとき、蛍光と散乱光を同時に測定し、一定レ
ベル以上の強度の蛍光を発したもののみを白血球とする
ことはできるが、白血球と赤血球が同時通過したときに
は、白血球による散乱光に赤血球による散乱光が重畳さ
れるので、正しい白血球の散乱光強度を測定することが
困難である。なお、第1の方法である電気的インピーダ
ンス測定の場合は上述のような蛍光を併用できないので
赤血球が存在する場合、より重大な困難を生じる。
【0016】上記出願の発明においては、測定用試料の
希釈倍率をたとえば20倍とし、赤血球と白血球との同
時通過が起る確率を減少させたが、完全には赤血球によ
る妨害を阻止し得なかった。そのため蛍光強度によって
好酸球と好塩基球を除外したのちの残った白血球すなわ
ちリンパ球、単球、好中球を側方散乱光信号の強度によ
って識別する場合、第2図に示すように、これらを完全
に分離することは困難であった。
【0017】測定用試料の希釈倍率をさらに上げ、赤血
球と白血球との同時通過が起る確率を、赤血球による妨
害が完全に無視できる程度に抑えれば、リンパ球、単
球、好中球による側方散乱光信号強度の度数分布は第3
図のようになり、これら三つは完全に分離できるように
なる。しかし測定値の精密度を確保するためには白血球
数で約10,000個測定する必要があるため、希釈倍
率を上げて試料を薄くすると測定時間が長くかかりす
ぎ、実用的でなくなる。
【0018】測定試料に対して、赤血球溶血処理等の赤
血球除去操作を行えば、赤血球による妨害の上記問題は
解決できるが、従来技術では染色条件に適合する赤血球
溶血法等の赤血球除去方法が存在しなかったため行なえ
なかった。蛍光染色による白血球5分類で溶血を行なっ
ている先行技術例はない。又、1分以内で赤血球のみを
溶血し、白血球の形態情報(たとえば側方散乱光信号)
を損なわない様な方法は存在しなかった。
【0019】一般に赤血球を除去した白血球測定用試料
を調製するには、下記の方法が知られている。
【0020】i)赤血球溶血法 a)界面活性剤処理 b)アンモニウム塩(たとえばNH4 Cl)処理 c)低張処理(生理的pH) ii)分離法 d)遠心分離 e)沈降分離 f)その他 上記(a)〜(e)について以下に説明する。
【0021】a)界面活性剤処理は染色を阻害する、赤
血球溶血と同時に、白血球の裸核化、膨潤、収縮等の形
態的変化を生じ、散乱光信号による、白血球分画が困難
となる、白血球形態が経時的に変化する等の問題があ
る。
【0022】b)アンモニウム塩処理 染色を阻害する、赤血球溶血能力が低く、たとえば全血
を20倍希釈した濃厚試料は調製が困難、赤血球溶血に
時間がかかる(3〜5分)等の問題がある。
【0023】c)低張処理 一般に低張溶液中では、赤血球に比べ白血球の抵抗性が
高いことを利用し、赤血球のみを溶血し、白血球のみを
残す。しかし、生理的pHのもとでは赤血球が完全に溶
血する条件下では白血球の一部も、破壊される。
【0024】d)およびe)遠心分離と沈降分離 操作が繁雑で時間がかかる。
【0025】白血球の損失、分画比の変動がおこりやす
い等の問題がある。
【0026】この発明は、上記従来の第1の方法及び第
2の方法の問題点、特に赤血球の影響を解決するために
なされたもので、簡単な手順と構成で、赤血球を除去し
た、白血球測定用試料を調製するための試薬および白血
球測定用試料の調製方法を提供するものである。
【0027】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の白血
球測定用試薬は、(a)pHを酸性域に保つための緩衝
剤を含有する低張な溶液からなる赤血球溶血剤;および
(b)上記緩衝剤中の酸を中和するための緩衝剤と、溶
液を白血球の形態を保持する浸透圧に調整するための浸
透圧補償剤とからなる溶液からなる。
【0028】また、本発明の白血球測定用試料の調製方
法は上記試薬を使用するものであって、次の工程を含
む: (a)pHを酸性域に保つための緩衝剤を含有する低張
な溶液からなる赤血球溶血剤に、抗凝固処理を施した新
鮮な血液を加えて、赤血球を溶血させる工程;および
(b)上記緩衝剤中の酸を中和するための緩衝剤と、溶
液を白血球の形態を保持する浸透圧に調整するための浸
透圧補償剤とからなる溶液を、前記(a)で得られた、
赤血球溶血剤で処理された血液試料に加える工程。
【0029】さて、上記調製された試料を、たとえばフ
ローサイトメーターに流し、側方(90°)散乱光信号
を測定した場合、側方散乱光信号は細胞内情報を反映す
る。すなわち、細胞内の細胞核が大きいほど、また、顆
粒が多いほど細胞内での光の反射が強まり、側方散乱光
強度は増大する。したがって、リンパ球は、その内部に
顆粒が存在しないかあるいは少いので、散乱光強度は一
番小さく、好中球は、その内部に顆粒が多く存在し、ま
た、大きな核を持つので、散乱光強度は大きくなる。好
酸球の散乱光強度は好中球のそれにほぼ匹敵する。単球
による散乱光強度はリンパ球と好中球の中間にある。こ
のような理由により、赤血球の同時通過による影響がな
い場合各白血球の側方散乱光の相対強度は、第3図に示
すものとなる。ちなみに、赤血球の同時通過による影響
がある場合は第2図に示すものとなる。同時通過の赤血
球の影響でピークが不明瞭になってしまうことが明示さ
れている。
【0030】一方、白血球を分類するため蛍光染色した
場合は、得られる蛍光信号は、細胞化学的特性を反映す
るものであり、染料と各白血球との相互作用により、各
白血球から異なる強度の信号が得られる。
【0031】したがって、好酸球と好塩基球を特異的に
染色し、蛍光強度により好酸球と好塩基球を分離し、残
った白血球すなわちリンパ球、単球、好中球を側方散乱
光強度によって分離することにより、白血球の5分類が
可能となる。
【0032】この発明の方法は、前述のように、複雑な
前処理等の操作を必要とせず、二段階の工程のみで、血
液中の赤血球だけを溶解し、白血球測定用試料を調製す
るための試薬および白血球測定用試料調製方法に関す
る。ここで光学的信号測定に使用されるフローサイトメ
ーターの光学系の一具体例を第1図に示された図面に基
いて説明する。第1図は側方散乱光と赤蛍光と緑蛍光と
を測定する場合を示している。このフローサイトメータ
ーの光学系10に使用された光源は、波長;488n
m、出力;10mWのアルゴンイオンレーザー12であ
る。レーザー12から発せられた光は、シリンドリカル
レンズ16によって絞られ、フローセル14中を流れる
測定用試料を照射する。
【0033】測定用試料中の染色された白血球がレーザ
ー光によって照射されると、白血球からは散乱光と蛍光
が発せられる。
【0034】このうち、側方へ発せられた散乱光と蛍光
はコンデンサレンズ18によって集められ、アパーチャ
20を通過したのち、ダイクロイックミラー22に達す
る。
【0035】ダイクロイックミラー22は側方散乱光2
4を反射し、蛍光26を透過させる。ダイクロイックミ
ラー22によって反射された側方散乱光24は光電子増
倍管28によって測定される。ダイクロイックミラー2
2を透過した蛍光26のうち赤蛍光32はダイクロイッ
クミラー30によって反射させられ、緑蛍光38のみが
透過させられる。反射された赤蛍光32はカラーフィル
ター34を通過したのち、光電子増倍管36によって測
定される。透過した緑蛍光38はカラーフィルター40
を通過したのち光電子増倍管42によって測定される。
【0036】さて、本発明では、前述の赤血球−白血球
同時通過による、側方散乱光強度分布のような光学的信
号に限らず電気的インピーダンスなど他の信号の乱れを
低減させるため試料中の赤血球を酸性低張処理すること
により破壊している。
【0037】前述のように、生理的pH域で低張処理を
行なった場合、赤血球破壊と同時に一部の白血球の破壊
も生ずる。酸性pH域特にpH2.0〜5.0で低張処
理を行なった場合、白血球は完全に保持され赤血球のみ
が破壊される。この場合、白血球の裸核化、膨潤、収縮
等の形態学的変化は、生じない。
【0038】赤血球選択溶血の作用機序は不明である
が、おそらく低張処理による赤血球溶血の進行とともに
酸性低pHによる赤血球膜の脆弱化、白血球の酸性固定
が進行し、赤血球に比べ抵抗力のある白血球のみが残る
と考えられる。
【0039】酸性低張処理によって赤血球はゴースト化
され、一部フラグメント化される。その結果赤血球側方
散乱光信号強度は、リンパ球側方散乱光信号強度の1/
2〜1/3以下となり事実上赤血球−白血球の同時通過
は、無視しうるものとなる。電気的インピーダンスにお
いても同様である。
【0040】しかし、酸性低張処理においては、赤血球
が全部フラグメント化されるわけではないので、光学的
信号による白血球分類の場合、側方散乱光信号強度のみ
によって赤血球と白血球を完全に弁別することは困難で
ある。したがって、光学的に白血球を分類測定する場合
は赤血球と白血球との弁別は、前述のように蛍光信号強
度によって行なうことが望ましい。
【0041】以下、本発明の白血球測定用試料調製用試
薬および試料調製方法を、フローサイトメーターを用い
て光学的に白血球を分類測定する場合を例にとって詳細
に説明する。抗凝固剤処理を施された血液は、まず、赤
血球溶血剤と染料から構成される第1液と混合すること
により、赤血球がゴースト、フラグメント化され、次
に、第2液の添加により白血球が染色される。
【0042】第1液に含まれる色素は、白血球中の細胞
構成成分(特に、顆粒成分)とイオン的に結合すると考
えられる。
【0043】上記工程で使用される染料の化学構造式は
次のとおりである。
【0044】 アストラゾンオレンジGは、好塩基球顆粒中のヘパリ
ン、ヒスタミン等の酸性物質と強く結合すると考えら
れ、結合によりアストラゾンオレンジGの蛍光波長が5
20〜540nmから560〜580nmにシフトする
(これをメタクロマジー現象と言う)。アストラゾンオ
レンジGは、同時に、他の白血球(好酸球、リンパ球、
単球、好中球)顆粒とも結合するが、好塩基球に見られ
るようなメタクロマジー現象は認め難い。また、アスト
ラゾンオレンジGは核表面や細胞表面にも弱く結合し、
520〜540nmの蛍光を発する。
【0045】ニュートラルレッドも主に顆粒を染色し、
620nmの蛍光を発する。特に、好酸球顆粒において
強く結合し、他の白血球に比べ強い蛍光を発する。
【0046】第1液と第2液が添加された試料をフロー
サイトメーターで測定すると第4図に示されるような二
次元分布が得られる。第4図においてRed FL、は
赤蛍光の相対強度を、Green FLは緑蛍光の相対
強度を表わしている。また、1はリンパ球、2は単球、
3は好中球、4は好酸球、5は好塩基球、6は白血球以
外のものすなわち血小板、赤血球のゴースト、フラグメ
ントを表わしている(以下同じ)。
【0047】第4図において、6で示される血小板、赤
血球のゴースト、フラグメントは緑蛍光の強度が低いた
め、白血球と分離できる。好酸球4と好塩基球5は二次
元分布上で完全に分離される。特異的な蛍光を発しない
他の白血球(リンパ球1、単球2、好中球3)は緑と赤
の蛍光による二次元分布によっては分離されず、側方散
乱光強度によって第3図に示されるように分類される。
【0048】次に、第1液、第2液の組成、pH、浸透
圧について詳細に述べる。
【0049】(1)色素濃度 a.アストラゾンオレンジG濃度 アストラゾンオレンジG濃度は染色pH9.0の場合1
5ppmにおいて最も、好塩基球と好中球の分離が良
い。
【0050】15ppm以下では好塩基球の緑蛍光強度
の低下により分離能は悪化する。
【0051】15ppm以上では好塩基球の緑蛍光強度
の低下と、好中球の緑蛍光強度の増加により分離能は悪
化する。
【0052】最適分離能の得られるアストラゾンオレン
ジG濃度は、pHにより異なりpHの低下により染色性
は低下する。
【0053】b.ニュートラルレッド濃度 ニュートラルレッド濃度は、1〜10ppmの濃度域で
は、高濃度程好酸球と好中球の分離が良い。
【0054】低pH程好酸球の染色性は良い。
【0055】c.アストラゾンオレンジGとニュートラ
ルレッドの相互作用 ニュートラルレッドは好塩基球の顆粒をも染色する(蛍
光強度に特異性はない)ため、アストラゾンオレンジG
による好塩基球の特異染色を阻害する。したがって、好
酸球と好塩基球の両者に対して分離度の良いニュートラ
ルレッド濃度を決定する必要がある。
【0056】第5図はアストラゾンオレンジG濃度15
ppm、pH9.0の条件のもとでのニュートラルレッ
ド濃度に対する好酸球と好中球の分離能および好塩基球
と好中球の分離能の変化を図示したものである。第5図
において好塩基球/好中球緑色蛍光比は好塩基球と好中
球の緑蛍光強度の比を示し、好酸球/好中球赤色蛍光比
は好酸球と好中球の赤蛍光強度の比を示し(以下同じ)
ており、図中の上方の点ほど、好塩基球または好酸球と
好中球との分離の程度が良いことを表わしている。
【0057】第5図では、ニュートラルレッド濃度3.
0ppmで好塩基球、好酸球の分離が同程度となるが実
際には、白血球中の好塩基球の個数が通常は少ないの
で、好塩基球の分離能を向上させるため、ニュートラル
レッドの濃度を低めに、たとえば、2ppmに設定する
ことが望ましい。
【0058】なお、第1液と第2液の容積比を後の実施
例で述べるように9:1とする場合には、最終濃度をア
ストラゾンオレンジG15ppm、ニュートラルレッド
2ppmとするために、第1液中のアストラゾンオレン
ジGの濃度を16.5ppm、ニュートラルレッドの濃
度を2.2ppmとすれば良い。
【0059】(2)pH a.最終(混合時の)pH アストラゾンオレンジG濃度15.0ppm、ニュート
ラルレッド濃度3.0ppmの条件のもとでpHの変化
に対する、好塩基球または好酸球の好中球に対する分離
能の変化を第6図に示す。pHの上昇に伴い好酸球の好
中球に対する分離能は低下する。好塩基球の好中球に対
する分離能はpH9.0付近まではpHの上昇に伴って
上り、pH9.0以上では低下する。
【0060】なお、pHの上昇に伴い、好塩基球の染色
速度(蛍光強度が最大に達するまでの時間)は速くな
る。しかし、最大強度に達してから後の劣化も速くな
る。好酸球の染色速度はpHによって余り変化しない。
【0061】結局、好酸球、好塩基球の分離能と好塩基
球の蛍光強度の劣化を考慮して、最終pHは8.6〜
8.7付近にすることが望ましい。この最終pHの値を
染色pHと呼んでいる。しかし、上記染色pHは最適条
件を示したものであり、pH5〜11であれば、染色可
能であることは、特願昭61−213716に記載され
ている通りである。なお、染色pHは染料ごとに異るも
のであり、たとえばアクリジンオレンジではpH7.4
±1.0である(特公昭59−853号公報参照)。
【0062】前述の特願昭61−213715には一般
的な染色条件としてpH3.5〜10が記載されてい
る。
【0063】b.第1液pH 第1液pHは赤血球溶血能に影響する。赤血球の溶血は
pH5.0以下で速やかに進行し、pHの低い程溶血は
速くなる。しかしpH2.0以下では、溶血の進行とと
もに、ヘモグロビン等のタンパクの変性が始まり、変性
の進行は低pHほど速くなる。タンパクが変性した場合
には、最終の染色pHにした時点で凝集塊を生成してし
まう。上記の点を考慮し、第1液のpHは2.0〜5.
0とすることが望ましい。
【0064】(3)緩衝剤 a.第1液緩衝剤 第1液緩衝剤は、溶液のpHを溶血条件に維持するため
に添加するものであり、pKa3.5±1.5ならば、
いずれの緩衝剤でも使用可能である。たとえばマレイン
酸、マロン酸、フタル酸、ジグリコール酸、サリチル
酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸などであ
る。緩衝剤の濃度は、第1液の浸透圧を低くするためな
るべく少なくすることが望ましい。本発明の目的には5
0mM以下が望ましい。さらに好適には、5〜30mM
が望ましい。
【0065】b.第2液緩衝剤 第2液緩衝剤は、第1液緩衝剤中の酸を中和し、溶液p
Hを染色pHに維持するものである。上述の染料を用い
る場合にはpKa8.0〜9.5の緩衝剤であれば、い
ずれの緩衝剤でも使用可能である。たとえばトリス、ト
ライシン、ビシン、2−アミノ−2−メチル−1,3−
プロパンジオール、タウリン、ホウ酸、セリンなどであ
る。緩衝剤の濃度は、最終(混合時)濃度10mM以上
であることが望ましい。本発明の目的には最終濃度30
〜100mMが好適である。
【0066】(4)浸透圧 a.第1液浸透圧 第1液の浸透圧は低いほど赤血球の溶血が速やかに行な
われる。本発明の目的には0〜100mOsm/kgの
範囲、特に、0〜50mOsm/kgであることが望ま
しい。
【0067】b.第2液浸透圧(または最終浸透圧) 第2液浸透圧は最終(混合時)の浸透圧を決定するもの
である。最終浸透圧は白血球の形態保持に影響し、15
0〜600mOsm/kgの範囲、特に、150〜30
0mOsm/kgであることが望ましい。
【0068】
【実施例】本発明中の溶血剤を前述した組成範囲の中で
最も好適な条件のもとで使用した例を以下に示す。
【0069】試薬組成 第1液 (第1液は本出願人により既に出願された特願昭
61−213716に記載された蛍光染料と本発明の特
徴的部分に係る赤血球溶血剤とから構成される)蛍光染料 アストラゾンオレンジG(好塩基球特異染料) 16.5ppm ニュートラルレッド(好酸球特異染料) 2.2ppm赤血球溶血剤 クエン酸−水酸化ナトリウム(緩衝剤) 10mM pH3.0、浸透圧10mOsm/kg第2液 タウリン−水酸化ナトリウム(緩衝剤) 500mM 塩化ナトリウム(浸透圧補償剤) 300mM pH9.7〜9.8、浸透圧2600mOsm/kg染色方法 1容量部のEDTA2K抗凝固血液に18容量部の第1
液を加え、攪拌後25℃で20秒間インキュベートした
のち、2容量部の第2液を加え、攪拌後25℃で40秒
間インキュベートする。最終染色条件はpH8.7、浸
透圧260mOsm/kgとなる。
【0070】蛍光特性 上記組成の試薬で染色した場合の各白血球の波長特性を
第7図に示す。
【0071】フィルター、ダイクロイックミラーの選定 上記蛍光特性により、最適のフィルター、ダイクロイッ
クミラーは以下のように選定された。
【0072】 ダイクロイックミラー22 530nm(青反射) ダイクロイックミラー30 600nm(赤反射) カラーフィルター34 600nm(シャープ
カットフィルター) カラーフィルター40 540nm(シャープ
カットフィルター)分析結果 上記条件にて、フローサイトメーターで測定し、赤蛍光
強度と緑蛍光強度とによる二次元分布図を描くと第8図
のようになる。血小板等6は白血球と分離されている。
好酸球4と好塩基球5は他の白血球と良く分離されてい
る。残りの白血球すなわちリンパ球1、単球2、好中球
3について側方散乱光の度数分布を書くと第9図のよう
になり、三つは良く分離されている。なお、第9図にお
いて、Side Sc、は側方散乱光の相対強度を、F
req、は度数を表わしている。
【0073】なお、以上述べた実施例は、完全に染色が
終了したのちに(すなわち染色が平衡状態に達したのち
に)、測定を開始するものであるから、測定中に試料が
経時変化することはなく、また、白血球が極端に多い
か、または、少ない検体についても、常に、一定時間で
適正な強度にまで染色レベルが達している。したがっ
て、安定な測定が可能となるとともに、比較的低出力の
光源を使用しても、充分な蛍光強度の信号が得られる。
たとえば、この実施例では10mWのアルゴンイオンレ
ーザーをフローサイトメーターの光源として使用してい
る。
【0074】しかし、使用されるフローサイトメーター
の光源は、前述の低出力のアルゴンイオンレーザーに限
らず、他の光源、たとえば、水銀アークランプ、クセノ
ンアークランプ、He−Cdレーザー、He−Neレー
ザー、クリプトンイオンレーザー、大出力のアルゴンイ
オンレーザー等の光源であってもかまわない。そのとき
には、各光源に応じた染色条件、測定条件を決定すれば
良い。
【0075】
【発明の効果】この発明の白血球測定用試薬および白血
球測定用試料調製方法を使用することによって血液を測
定し、白血球を分類・計数すると、以下に述べる様な効
果が得られる。
【0076】(1)抗凝固処理を施した血液に赤血球溶
血剤を加え、次に緩衝剤と浸透圧補償剤を含む溶液を加
えるという二段階の処理で白血球の損傷を防いで赤血球
のみを溶血した測定用試料が得られる。
【0077】(2)1分程度の試料調製時間で測定する
ことが可能であるため、測定迄に要する時間が短くて済
む。
【0078】(3)酸性低張処理により赤血球のみを溶
血させてしまうので、赤血球と白血球の同時通過が無く
なったため、白血球の信号の分離が著しく良くなった。
【0079】第2図および第3図を比較してみると、後
者において白血球が明確に弁別されているのがはっきり
わかるが、これは本発明の試薬中の赤血球溶血剤による
赤血球の溶血処理にもとづくものである。本発明ではさ
らに、溶血処理後、溶血剤によって白血球が損傷しない
ための緩衝剤による酸中和処理と浸透圧補償剤による処
理によって白血球分類に適した血液試料を提供できる。
各種白血球をその微妙な差異によって鋭く細かく分類す
るには,これらの処理が不可欠である。
【0080】つまり、本発明によって初めて、簡単な工
程で、白血球の形態を維持したままで、赤血球を溶解す
ることができるようになった。
【0081】さらに、たとえば蛍光染色法と組み合わせ
ることにより、白血球分類が非常に明瞭に行なえるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いたフローサイトメーターの光学系
の一具体例を示す概略図。
【図2】赤血球の同時通過の影響があるときの側方散乱
光相対強度の度数分布を示す図。
【図3】赤血球の同時通過の影響が無いときの側方散乱
光相対強度の度数分布を示す図。
【図4】赤蛍光と緑蛍光を使用して、白血球を分類した
ときの二次元分布図。
【図5】ニュートラルレッドの濃度に対する好酸球と好
中球の分離能および好塩基球と好中球の分離能の変化を
示す図。
【図6】pHの変化に対する好酸球と好中球の分離能お
よび好塩基球と好中球の分離能の変化を示す図。
【図7】各白血球の蛍光波長強度分布を示す図。
【図8】実施例において、赤蛍光と緑蛍光を使用して、
白血球を分類したときの二次元分布図。
【図9】実施例において、白血球を分類したときの側方
散乱光相対強度の度数分布を示す図。
【符号の説明】
図1中の符号は次のとおりに説明される: 10 フローサイトメーターの光学系 12 レーザー 14 フローセル 16 シリンドリカルレンズ 18 コンデンサーレンズ 20 アパーチャー 22 ダイクロイックミラー 24 側方散乱光 26 蛍光 28 光電子増倍管 30 ダイクロイックミラー 32 赤蛍光 34 カラーフィルター 36 光電子増倍管 38 緑蛍光 40 カラーフィルター 42 光電子増倍管 図4、8および9中の符号は次のとおりに説明される: 1 リンパ球 2 単球 3 好中球 4 好酸球 5 好塩基球 6 血小板等

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)および(b)からなる白血球
    測定用試薬。 (a)pHを酸性域に保つための緩衝剤を含有する低張
    な溶液からなる赤血球溶血剤; (b)上記緩衝剤中の酸を中和するための緩衝剤と、溶
    液を白血球の形態を保持する浸透圧に調整するための浸
    透圧補償剤とからなる溶液。
  2. 【請求項2】 赤血球溶血剤のpHが2.0〜5.0で
    あり、浸透圧が0〜100mOsm/kgである請求項
    1記載の試薬。
  3. 【請求項3】 下記(a)および(b)の工程からなる
    ことを特徴とする白血球測定用試料調製方法。 (a)pHを酸性域に保つための緩衝剤を含有する低張
    な溶液からなる赤血球溶血剤に、抗凝固処理を施した新
    鮮な血液を加えて、赤血球を溶血させる工程; (b)上記緩衝剤中の酸を中和するための緩衝剤と、溶
    液を白血球の形態を保持する浸透圧に調整するための浸
    透圧補償剤とからなる溶液を、前記(a)で得られた、
    赤血球溶血剤で処理された血液試料に加える工程。
  4. 【請求項4】 赤血球溶血剤のpHが2.0〜5.0で
    あり、浸透圧が0〜100mOsm/kgである請求項
    3記載の方法。
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