JPH07238379A - Cvd法 - Google Patents

Cvd法

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JPH07238379A
JPH07238379A JP20004693A JP20004693A JPH07238379A JP H07238379 A JPH07238379 A JP H07238379A JP 20004693 A JP20004693 A JP 20004693A JP 20004693 A JP20004693 A JP 20004693A JP H07238379 A JPH07238379 A JP H07238379A
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JP
Japan
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substrate
gas
thin film
flow
inert gas
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Pending
Application number
JP20004693A
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English (en)
Inventor
Toshio Kusumoto
淑郎 楠本
Kazuo Takakuwa
一雄 高桑
Tetsuya Ikuta
哲也 生田
Akitoshi Suzuki
章敏 鈴木
Izumi Nakayama
泉 中山
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Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) [目的] 反応ガス流の安定性を外部的に制御すること
ができ、反応成分を基板近傍のみに集中させることによ
り、優れた再現性、均一性、制御性を得て良質の薄膜を
基板上に成長させ得る。 [構成] 真空槽10内にヒータ14を備えた基板ホル
ダー17を配設し、該基板ホルダー17に基板18支持
させ、反応性ガスRを上記真空槽10内の上記基板18
の表面にほぼ平行にシート状の流れで導入し、かつ上記
基板18の表面に対向するように不活性ガスのガス流Q
を導入しながら、かつ上記基板18を上記ヒータ14に
より加熱しながら、上記基板18の表面の近傍に上記不
活性ガスのガス流Qにより上記反応性ガスRの層流状態
を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCVD(Chemica
l Vapor Deposition)法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来のCVD法では、例
えば図15のA〜Gに示されるように単管1、多孔管3
又は多孔板4を通して単一方向から、反応ガス又はキャ
リヤガスで希釈した反応ガスが真空槽、もしくは反応炉
内に導入されている。なお、図15において、hはヒー
ター、2は排気口、5はウェハー支持台及び6はウェハ
ー(基板)を表わしている。
【0003】図15において、図15のAでは加熱基板
6の鉛直上方から単管1を通してガスを吹きつけてい
る。図15のBでは単管1から反応ガスを送り込んで流
出側での低い堆積速度を補償する為、傾斜した支持台5
が用いられている。図15のCでは浮力の影響が無視で
きる程度の減圧状態(<10Torr)では図15のB
と本質的に同じガスフロー方式である。図15のDでは
直接、反応ガスに基板6を曝さず、熱対流による再循環
流を利用している。図15のEでは縦型拡散炉方式で各
基板6の隙間に反応ガスを吹き込んでいる。図15のF
では最も一般的な拡散炉方式で、図15のDの場合と同
じく基板表面は直接、反応ガス流と接触しない。そして
図15のGではプラズマCVDで良く用いられる方法で
多孔板4を通して反応ガスを基板6に吹きつけている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】以上の従来例のいづ
れの方法でも、流れの制御パラメータとしては圧力と反
応ガス流量と云う二つの内部パラメータのみであり、乱
流発生の抑止、自然対流のの抑止等のために外部的にコ
ントロールする事は不可能である。従って広い圧力、流
量領域で再現性、制御性、均一性に優れた成膜を行えな
い問題点がある。また従来のいづれの方法でも反応成分
は炉内全域に拡散するので、炉壁、覗き窓等への反応成
分の付着は不可避である。これによりダストの発生、薄
膜内への不純物の混入などの問題点がある。
【0005】さらに、上記の従来のいづれの方式でも、
以下のような欠点がある。
【0006】すなわち、図14において、7はSi基板
で、その上に絶縁薄膜としてSiO 2 膜8が形成され、
これを形成していない部位、すなわちコンタクトホール
8aには金属薄膜9(例えばW)が形成されている。然
しながら、金属薄膜9を構成する金属Wを含むWF6
スと還元性ガスH2 を導入しながら薄膜成長させる過程
において、Si基板7と絶縁薄膜8との間隙に侵入して
成長するエンクローチメント(encroachmen
t)現象が不可避であった。図14において10は金属
元素侵入部位(エンクローチメント)を表わす。また甚
しくはSi基板7に空洞11を生じる事があった。
【0007】以上の従来方式では乱流又は自然対流が基
板6の近傍で生じているが、これが上述のエンクローチ
メント10や空洞11の成長を促進させているものと思
われる。然しながら従来方式では制御パラメータとして
は圧力と反応ガス流量と云う二つの内部パラメータのみ
であり、乱流発生の抑止、自然対流の抑止等のために外
部的にコントロールする事は不可能である。従ってエン
クローチメントや空洞の成長を抑えて広い圧力、流量領
域で再現性、制御性、均一性に優れた金属成膜を行えな
い問題点がある。本発明は上記各従来方式の欠点を除去
し、反応ガス流の安定性を外部的に制御することがで
き、反応成分を基板近傍のみに集中させることにより、
優れた再現性、均一性、制御性を得て良質の薄膜を基板
上に成長させ得る、また成長温度、反応ガス濃度などの
内部パラメータとは独立したパラメータにより上述のエ
ンクローチメントや空洞の成長を抑止し得るCVD装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、反応槽
内に加熱手段を備えた基板ホルダーを配設し、該基板ホ
ルダーに基板を支持させ、反応性ガスを前記反応槽内の
前記基板の表面にほぼ平行にシート状の流れで導入し、
かつ前記基板の表面に対向するように不活性ガスのガス
流又は不活性ガスを主体とするガス流を導入しながら、
かつ前記基板を前記加熱手段により加熱しながら、前記
基板の表面の近傍に前記不活性ガスのガス流又は不活性
ガスを主体とするガス流により前記反応性ガスの層流状
態を保持するようにしたことを特徴とするCVD法、に
よって達成される。
【0009】
【作用】反応性ガスの流れを基板近傍全域に於いて制御
性の良い層流状態に保つ事ができる。すなわち不活性ガ
ス又は不活性ガスを主体とするガスの流れは基板近傍で
反応性ガスの流れの舞い上がりを力学的に押え込むと共
に反応性ガスの乱流拡散を防止する。その結果、 1)不活性ガス又は不活性ガスを主体とするガス流の流
量制御により基板上の膜圧分布を制御する事が可能にな
る。 2)これらガスの流れが層流状態となり、エンクローチ
メントや空洞の成長を抑えて制御性、再現性の良い成膜
が実現できる。 3)反応性ガスの成分が基板近傍のみに押え込まれる
為、炉壁、覗き窓等の汚染を防止できる。 4)基板表面上に良質の膜を形成することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例によるCVD法につい
て、図1〜図10を参照して説明する。
【0011】図1〜図8は第1実施例を示すものである
が、真空槽10において一方の側壁部には反応ガス噴出
ノズル11が気密に取り付けられ、その先端部11aは
薄くなっていてスリット状の開口を有する。外部導管2
4から導入される反応ガスがこのスリット状の開口から
真空槽10の内空間13に噴出されるようになってい
る。又、真空槽10の底壁部の端部に排気口12が形成
されている。
【0012】真空槽10内でノズル先端部11aより下
方に位置して円形の基板支持台17が配設されており、
これはシール部材16により気密にシールされ、真空槽
10の外部から突出する回転軸15と一体的であり、こ
れにより矢印で示すように所定速度で回転させられるよ
うになっている。基板支持台17はヒーター14を内蔵
し、これによりこの上に載置させた基板18を加熱する
ようになっている。
【0013】真空槽10内において、基板支持台17の
上方にはこれと対向して不活性ガス噴出板19が配設さ
れ、これは中空部21を有し、ここにシール部材23に
よりシールされて真空槽10の上壁部に取り付けられて
いる導管22から不活性ガスが導入される。不活性ガス
噴出板19の底壁部には小さな多数の孔20が形成され
ており、ここから不活性ガスが下方へと噴出されるよう
になっている。
【0014】ノズル先端部11a(反応ガスの噴出方
向)は基板支持台17の基板18を載置させている上面
にほぼ平行に延びており、又そのスリット状開口も同上
面に平行に延びている。ノズル先端部11a、すなわち
スリット状開口の長さLに比べて、この開口の巾dは充
分に小さく、レイノズル数が10以上の流速にてここか
ら反応ガスが噴出されるものとする。又基板支持台17
の上面からノズル先端部11aのレベルまでの距離は基
板支持台17の上面から不活性ガス噴出板19までの距
離の約40%のところにあるものとする。
【0015】本発明の実施例は以上のように構成される
が、次にこの作用につき説明する。
【0016】ノズル先端部11aから2次元ジェット状
に反応ガスRが真空槽10内の空間13に噴出される。
なお、空間13は予め真空状態にされているものとす
る。他方、上方の不活性ガス噴出板19からは不活性ガ
スQが下方へと噴出される。反応ガスR及び不活性ガス
Qの噴出流量は外部から制御可能であるが、例えば後者
は前者の3倍の流量とされる。基板支持台17は所定速
度で回転し、かつヒーター14で加熱されている。
【0017】図3のAに示されるように反応ガスRの流
れは基板18の近傍に限られ、しかも層流状態が保たれ
る。これは不活性ガスQの流れが反応ガスRの流れを上
方から抑圧するためであると思われるが、このような安
定化作用はコンピュータによる数値シュミレーション並
びに四塩化チタン法可視化実験によって確認されてい
る。なお、流れを全体として見れば、図3のCに示すよ
うに反応ガスRの流れ(ハッチングしてある)は局限化
された層流となっており、不活性ガスQの流れがこの範
囲を定めている。換言すれば、不活性ガスQの流量を制
御することにより、ハッチングの部分の形状、大きさ、
もしくは領域を制御することができる。
【0018】図3のBは上方から不活性ガスQの流れが
ない場合を示すが、この場合には反応ガスRの流れは図
示するように拡散し、空間rの領域では乱流状態とな
る。このような流れによって従来方式のように炉壁、覗
き窓などが汚染されることになる。
【0019】然しながら、本実施例によれば、反応ガス
Rの流れは図3のA又は図3のCに示すように安定化さ
れるので、反応成分は基板18の近傍のみに限定され、
炉壁、覗き窓などの汚染が防止される。従って、基板1
8に形成される膜質の向上とダストパーティクルの低減
が可能となる。
【0020】又反応ガスRの流れが層流とされるため制
御性、再現性に優れ、不活性ガスQの流量制御により基
板18に形成される膜圧分布制御が可能となってくる。
【0021】次に具体的な基板18に本実施例が適用さ
れる場合につき説明する。図4は第1の具体例を示す
が、この例では表面の一部にSiO2 の絶縁薄膜39を
形成しているSiの基板18の絶縁薄膜39の形成され
ていない部分33aにWの金属薄膜を形成するのである
が基板ホルダ17を回転させ基板18を加熱しながら還
元性ガスであるH2 と金属元素を含んだガスであるWF
6 とを減圧下の槽10内にシート状に導入する。
【0022】従来のCVD法と同様に基板18の表面の
絶縁薄膜39の形成されていない部分33aにおいて
は、初期において次の(1) 式で示される WF6 +3/2Si→3/2SiF4 +W・・・・・・・(1) のような化学反応が生じると考えられ、第1の金属薄膜
に相当するWの金属薄膜40が図5に示すように形成さ
れる。しかし、上記(1) 式で示される化学反応は基板1
8の表面の絶縁薄膜39の形成されていない部分33a
にWの金属薄膜40が形成されると自動的に停止し、W
の金属薄膜40は1000Å以下の膜厚にとどまること
が知られている。
【0023】次いでWの金属薄膜40の表面においては
次の(2) 及び(3) 式で示される 3H2 → 6H・・・・・・・・・・・・・・・・(2) WF + 6H → 6HF + W・・・・・・・・・(3) のような化学反応が生じると考えられWが時間の経過と
ともに成長し、第2の金属薄膜に相当するWの金属薄膜
41が第1の金属薄膜に相当するWの金属薄膜40の表
面に図6に示すように形成される。
【0024】本具体例において成長温度、全圧、反応ガ
ス分圧を同一条件とし不活性ガス流Qによるガス流R、
R’の整流を行なった場合と行わなかった場合につき比
較実験を実施した。まず、真空槽内に置かれた2枚の表
面の一部に絶縁膜SiO2 を形成しているSiウェハー
のSiO2 を形成していない(Siの露出している)部
分、すなわちコンタクトホール部に反応性ガスとしては
六弗化タングステン(WF6 )、不活性ガスとしてはア
ルゴンArを用い、成長温度400℃、全圧約0.7T
orrの条件下にて第1のタングステン(W)膜に凡そ
数百Å堆積し2枚のうち1枚を一度真空槽外に取り出
し、その時のエンクローチメントの発生の状況を電子顕
微鏡断面観察により調べた。その後、真空槽内に残るも
う一枚のSiウェハーの表面にSiO2 を形成していな
い部分、すなわちSi表面上に成長した第1のW膜の上
に、反応ガスとして六弗化タングステン(WF6 )と水
素H2 、不活性ガスとしてアルゴンArを用い、上記と
同じ条件下で更に第2のW膜を成長させた。その上で、
第1のW膜形成後に発生していたエンクローチメントの
第2のW膜形成後に拡張された様子を電子顕微鏡により
断面観察した結果、第2のW膜形成時、不活性ガス流Q
を用いた場合は、用いなかった場合に比べてエンクロー
チメント発生領域の拡張が極めて少ないことが確認され
た。又、広範囲に亙る種々の条件下で同様の成膜実験に
より上記反応ガスの層流化作用によるエンクローチメン
ト抑止効果は、成長温度、圧力とは独立なパラメータと
して作用する事も確認された。
【0025】反応ガスの流れの状態がエンクローチメン
ト現象に及ぼす作用機序については未だ不明な点はある
が、以下のような作業仮設を立てる事が可能であろう。
著しいエンクローチメントは本来、金属薄膜によるシリ
コン(Si)面の被覆を以て自発的に停止する筈のシリ
コン還元反応、すなわち、WF6 + 3/2Si →
W + 3/2SiF4 ↑なる反応が金属薄膜形成後
も持続する現象でる。この時反応ガスは金属薄膜と絶縁
膜側壁間の間隙、金属薄膜結晶粒界間の微細な間隙を通
過して供給されるものと考えられる。金属薄膜−シリコ
ン界面に於いてシリコン還元が進行し続ける為には反応
生成物(上記反応式ではSiF4 )が有効に空間に排出
されなければならない。基板表面近傍に乱流域が存在す
ると、乱流拡散によるポンピング作用により、反応生成
物は上記間隙を通して速やかに拡散、排出される。しか
し表面が全面層流で被覆されている場合、反応生成物の
排出は分子拡散に因る他なく、これは上記間隙が充分狭
隘であれば乱流拡散に対して無視できる程に遅い過程で
ある。以上の仮説により基板表面近傍のガス流制御がエ
ンクローチメント現象に大きく関与する事実が理解され
よう。
【0026】なお上記第1の具体例では、還元性ガスに
2 、金属元素を含んだガスにWF6 をそれぞれ用いて
いるが、これらに限定されず還元性ガス及び金属元素を
含んだガスはいかなるものであってもよく、例えば、金
属元素を含んだガスはMoF6 、TaF5 、CrF4
TiF4 、TiCL4 、MoCL5 、WCL6 、ALC
3 等であってもよい。又、絶縁薄膜9にSiO2 を用
いているがこれに限定されることなく、例えばAl2
3 、BSG(Borosilicate glas
s)、PSG(Phosphosilicate gl
ass)、BPSG(Borophosphosili
cate glass)等の酸化物、若しくはBN、S
iNx等の窒化物、又はSiNxOy等の化合物であっ
てもよい(但しx、yは数値)。更に、第1の金属薄膜
及び第2の金属薄膜に相当するものとしてWの金属薄膜
を用いているが、これに限定されることなく、第1の金
属薄膜及び第2の金属薄膜は、例えば、Mo、Ta、C
r、Ti、Al等の金属、若しくはこれらの合金又はW
の合金であってもよい。基板18にSiを用いている
が、図7に示すように、Siの基板18の表面の一部に
元素周期律表の第III属又は第V属に属する元素42
をイオン注入で打ち込み、Siの基板18の表面の絶縁
薄膜39を形成していない部分33aには少なくともS
i元素が露出しているだけの基板でもよい。又、基板1
8は最上層にSiの薄膜が形成されていれば、いかなる
構造・材質のものでもよく、例えば、図8に示すように
サファイヤ43の表面にSiの薄膜44を形成したもの
であってもよい。更に、第1の金属薄膜に相当するWの
金属薄膜が成長する場合、予め基板18の表面に露出し
ていたSi元素がWの金属薄膜中に拡散したものであっ
てもよく、第1の金属薄膜に相当するMo、Ta、C
r、Ti、Al等の金属、若しくはこれらの合金又はW
の合金の金属薄膜が成長する場合にも、予め基板18の
表面に露出していたSi元素がWの金属薄膜中に拡散し
たものであってもよい。
【0027】なお、上記第2の具体例では、金属元素を
含んだ反応性を有するガスにWF6 を用いているが、こ
れに限定されず、金属元素を含んだ反応性を有するガス
はいかなるものであってもよく、例えば、MoF6 、T
aF5 、CrF4 、TiF4 、TiCL4 、MoCL
5 、WCL6 、ALCL3 等の金属ハロゲン化物のガス
のいづれか一つ又はそれら二つ以上の組合せであっても
よい。金属元素を含んでいない反応性を有するガスにS
iH4 を用いているが、これに限定されず、金属元素を
含んでいない反応性を有するガスはいかなるものであっ
てもよく、例えば、H2 、SiH2 Cl2 等であっても
よい。金属元素を含んだ反応性を有するガスであるWF
6 と、金属元素を含んでいない反応性を有するガスであ
るSiH4 とは共にArガスを混入して反応槽内に導入
されているが、これに限定されずWF6 とSiH4 とは
共にArガスを混入しないで反応槽内に導入してもよ
い。
【0028】又基板の材質については特に特定すること
なく、Siウェハーやウェハープロセスにおいて、既に
その表面に一定の薄膜形成、不純物拡散、微細加工等の
処理を施されたものであってもよい。あるいは、ガラ
ス、SiO2 、Al23 、各種金属合金等を素材とす
る基板にも本発明は適用可能である。
【0029】なお、以上の図4〜図6では基板は表面の
一部に絶縁薄膜を形成させ、その他はこれを形成させて
いない場合の金属薄膜の成長について説明したが、本発
明はこのような基板に限ることなく表面の一部に絶縁薄
膜を形成し表面の他の部分に、既に第1の金属薄膜を形
成させているような基板にも適用可能である。
【0030】この場合、図5に示すような基板18を他
装置で製造して、これを本具体例による図1の装置内に
配置することになる。
【0031】なお、この場合においても、還元性ガスに
2 、金属元素を含んだガスにWF6 をそれぞれ用いて
よいが、これらに限定されず還元性ガス及び金属元素を
含んだガスはいかなるものであってもよく、例えば、金
属元素を含んだガスはMoF6 、TaF5 、CrF4
TiF4 、TiCL4 、MoCL5 、WCL6 、ALC
3 等であってもよい。又絶縁薄膜にSiO2 を用いて
いるが、これに限定されることなく、例えば、Al2
3 、BSG(Borosilicate glas
s)、PSG(Phosphosilicate gl
ass)、BPSG(Borophos phosil
icate glass)等の酸化物、若しくはBN、
SiNx等の窒化物、又はSiNxOy等の化合物であ
ってもよい(但しx、yは数値)。更に、第1の金属薄
膜に相当するものとしてWの金属薄膜になっているが、
これに限定されることなく、例えば、Mo、Ta、C
r、Ti、Al、Pt、Pd、Au、Ni等の金属、若
しくはこれらの合金又はWの合金の薄膜であってもよ
い。更にそのうえ、第1の金属薄膜に相当するWの金属
薄膜代わりにWSix、TiSix、TaSix、MS
ix、PtSix等の金属シリサイド、又はTiN等の
金属窒化物の薄膜であってもよい。(但し、xは数
値)。第2の金属薄膜に相当するものとしてWの金属薄
膜になっているが、これに限定されることなく、例えば
Mo、Ta、Cr、Ti、Al等の金属、若しくはこれ
らの合金又はWの合金の薄膜であってもよい。第1の金
属薄膜と第2の金属薄膜との金属元素は同一又は異なる
ものであってもよい。基板3はSiを用いているが、こ
れに限定されることなく、例えば、SiO2 、Al2
3 ガラス又はサファイヤ等のいかなる構造・材質のもの
であってもよい。
【0032】なお、図5の基板では第2の金属薄膜を形
成させる前に、第1の金属薄膜40の表面を何らかの手
段で、例えばプラズマによりクリーニングしておくこと
が望ましい場合もある。
【0033】以上は、絶縁薄膜を形成させていない部分
に金属薄膜を形成させる(選択成長)場合であったが、
基板の表面全体に一様な薄膜を形成させた場合の実験デ
ータを得ている。
【0034】すなわち、本ガスフロー方法に従い第1の
ガス流としてノズル先端部11aのスリット状の開口を
仕切りを入れて上、下2段に分け、一方のスリットから
は金属元素を含んでいない反応性ガスであるSiH4
不活性ガスであるArガスとの混合ガスを、又もう一方
のスリットからは金属元素を含んだ反応性を有するガス
であるWF6 とArガスとを、それぞれシート状に導入
し、又第2のガス流として不活性ガスであるArガスを
導入して、一枚の基板(5インチシリコンウェハー)を
基板支持台と同心的に配置しこの支持台を回転させなが
ら成長温度350℃でタングステン・シリサイド膜の成
長を実施した(タングステン・シリサイド膜の成長は供
給律速であるため、流れの様子を忠実に反映しているも
のと考えられる)が理論と実験との一致は極めて良好で
あり、5インチウェハー内で±3.8%の高い均一性を
もった抵抗値分布を得た。理論的には8インチ内で±
8.6%の均一性が予測される。
【0035】なお、以上はいわゆる全面成長の場合であ
り、金属元素を含んだ反応性を有するガスにWF6 を用
いているが、これに限定されず、金属元素を含んだ反応
性を有するガスはいかなるものであってもよく、例え
ば、MoF6 、TaF5 、CrF4 、TiF4 、TiC
4 、MoCL5 、WCL6 、ALCl3 等の金属ハロ
ゲン化物のガスのいづれか一つ又はそれら二つ以上の組
み合わせであってもよい。金属元素を含んでいない反応
性を有するガスにSiH4 を用いているが、これに限定
されず、金属元素を含んでいない反応性を有するガスは
いかなるものであってもよく、例えば、H2 、SiH2
Cl2 等であってもよい。金属元素を含んだ反応性を有
するガスであるWF6 と金属元素を含んでいない反応性
を有するガスであるSiH4 とは共にArガスを混入し
て反応槽内に導入されているが、これに限定されず、W
6 とSiH4 とは共にArガスを混入しないで反応槽
内に導入してもよい。基板は平板なSiを用いている
が、これに限定されることなく、例えば、Siの代わり
にSiO2 、Al23 ガラス又はサファイヤ等の材質
の平板あるいは、その表面にすでに一定の薄膜形成、不
純物拡散、微細加工等の処理を施したものを用いてもよ
い。
【0036】図9は本発明の第2実施例を示すが、本実
施例では反応ガスの噴出用ノズル30の形状が第1実施
例と異なり、他は全く同一である。対応する部分につい
ては同一の符号を付すものとする。
【0037】すなわち、本実施例ではノズル30のスリ
ット状開口端30aは円弧状となっており、基板支持台
14と同心的であって、その径は少し大きい。
【0038】図10は本発明の第3実施例を示すが、本
実施例では装置全体が第1実施例とは90℃偏位した形
態とされる。なお、第1実施例と対応する部分について
は同一の符号を付すものとする。
【0039】すなわち、第1実施例では基板支持台17
は水平状態におかれているが、本実施例では鉛直状態に
おかれる。これに対応してノズル先端部11a、不活性
ガス噴出板19なども図示の如く鉛直状態に配設され
る。このような構成でも第1実施例と同様な作用を行な
い、同様な効果を奏することは明らかである。なお、基
板18が基板支持台17から滑落しないための手段は公
知の手段を用いるものとする。
【0040】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0041】例えば、以上の実施例では真空槽内での処
理が説明されたが、真空を必要としない常圧でも基板へ
の表面加工が可能なCVD装置にも本発明は適用可能で
ある。
【0042】又以上の実施例では反応ガスRを噴出する
ノズル11a、30はスリット状開口を有するものであ
ったが、図11に示すように上述の実施例のような偏平
な中空管体50の端壁に多数の小孔51を形成させたも
のであってもよい。あるいは、図12及び図13に示す
ように偏平な中空管体60、70の端壁に横方向に並ぶ
スリット61、62又は上下方向に並ぶスリット71、
72を形成させるようにしてもよい。又、これらの場合
には各スリット61、62又は71、72からは異なる
反応ガスが噴出されるようにしてもよい。この場合には
管体60、70内に仕切壁が設けられているが、一つの
スリットを有する二つの別の管体を左右又は上下に並設
するようにしてもよい。
【0043】又以上の実施例では不活性ガス噴出板19
にいわゆる多孔板が用いられたが、これに代えて適当な
アスペクト比をもつストレイナー、又はハネカム(ho
neycomb)を用いてもよい。あるいはこれと多孔
板とを併用するようにしてもよい。
【0044】又、以上の実施例では第2のガスとして不
活性ガスを用いたが、これに代えて一部反応性ガスを含
んでいるガスであってもよい。その場合、この反応性ガ
スはダストパーティクルを発生させないガス種であるこ
とが必要である。例えば、H2 、N2 、O2 などが含ま
れていてもよい。
【0045】なお、又本発明で加熱手段を備えた基板ホ
ルダーとは、図1に示すようにヒーター14を内部に設
けたホルダー17のみならず、外部に何らかの加熱手段
を設けたものも含むものとする。
【0046】
【発明の効果】本発明のCVD法によれば、反応ガスの
流れが層流である為、その制御性、再現性に優れてい
る。反応ガスの反応成分が基板近傍空間にのみ限定され
る為、炉壁、窓等の汚染が防止できる。従って膜質の向
上とダストパーティクルの低減が可能である。又図4〜
図6の成膜においては基板18内への金属元素の侵入、
いわゆるエンクローチメント現象を抑制することができ
る。不活性ガス又は不活性ガスを主体とするガスの流量
制御により基板上の膜圧分布制御が可能になる。基板回
転機構を組み合わせて、大面積で、高均一性のある成膜
が可能となるなど種々の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCVD法が適用される装置の第1実施
例の断面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面図で
ある。
【図3】A〜Cは本実施例の作用を説明するための図1
と同様な断面図である。
【図4】本実施例に適用される基板の具体例を示す断面
図である。
【図5】本実施例に適用される基板の具体例を示す断面
図である。
【図6】本実施例に適用される基板の具体例を示す断面
図である。
【図7】本実施例に適用される基板の具体例を示す断面
図である。
【図8】本実施例に適用される基板の具体例を示す断面
図である。
【図9】本発明の第2実施例のCVD法が適用される装
置の図2と同様な断面図である。
【図10】本発明の第3実施例のCVD法が適用される
装置の図1と同様の断面図である。
【図11】各変形例を示す要部の正面図である。
【図12】各変形例を示す要部の正面図である。
【図13】各変形例を示す要部の正面図である。
【図14】従来方法により薄膜形成処理した例を示す基
板の断面図である。
【図15】A〜Gは従来の各種のCVD法が適用される
装置のガスフロー方法を示す概略図である。
【符号の説明】
10 真空槽 11 反応ガス噴出ノズル 18 基板 19 不活性ガス噴出多孔板 30 反応ガス噴出ノズル 50 反応ガス噴出ノズル 60 反応ガス噴出ノズル 70 反応ガス噴出ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 章敏 神奈川県茅ケ崎市萩園1433富士見ハイツ 201号 (72)発明者 中山 泉 神奈川県平塚市菫平12−12−2−707パレ 平塚すみれ平

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応槽内に加熱手段を備えた基板ホルダ
    ーを配設し、該基板ホルダーに基板を支持させ、反応性
    ガスを前記反応槽内の前記基板の表面にほぼ平行にシー
    ト状の流れで導入し、かつ前記基板の表面に対向するよ
    うに不活性ガスのガス流又は不活性ガスを主体とするガ
    ス流を導入しながら、かつ前記基板を前記加熱手段によ
    り加熱しながら、前記基板の表面の近傍に前記不活性ガ
    スのガス流又は不活性ガスを主体とするガス流により前
    記反応性ガスの層流状態を保持するようにしたことを特
    徴とするCVD法。
  2. 【請求項2】 前記基板はSiやSiO2 、Al2
    3 、ガラスまたはサファイヤ等の材質の平板、あるい
    は、その表面にすでに一定の薄膜形成、不純物拡散、微
    細加工等の処理を施したものであり、前記反応性ガスは
    少なくとも金属元素を含んだ反応性を有するガスと金属
    元素を含んでいない反応性を有するガスとであって、前
    記基板の表面に、前記金属元素を含んだ薄膜を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のCVD法。
  3. 【請求項3】 上記金属元素を含んでいない反応性を有
    するガスをSiH4 、H2 、SiH2 Cl2 、のいづれ
    か1つ又はそれらの2つ以上、前記金属元素を含んだ反
    応性を有するガスをWF6 、MoF6 、TaF5 、Cr
    4 、TiF4 、TiCL4 、MoCL5 、WCL6
    ALCL6 等の金属ハロゲン化物のガスのいづれか1
    つ又はそれらの2つ以上にすることを特徴とする請求項
    2に記載のCVD法。
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