JPH0723836B2 - 真空熱処理装置 - Google Patents

真空熱処理装置

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JPH0723836B2
JPH0723836B2 JP26206290A JP26206290A JPH0723836B2 JP H0723836 B2 JPH0723836 B2 JP H0723836B2 JP 26206290 A JP26206290 A JP 26206290A JP 26206290 A JP26206290 A JP 26206290A JP H0723836 B2 JPH0723836 B2 JP H0723836B2
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JP
Japan
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chamber
heating
heat treatment
delivery
multipurpose
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JP26206290A
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English (en)
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JPH04139383A (ja
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一平 山内
義郎 永田
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、金属の熱処理、セラミック等の焼成処理に利
用される真空熱処理装置に関するものである。
[従来の技術] 第4図は従来の真空熱処理装置のうち多目的処理を行う
タイプのものを示している。すなわち、この熱処理装置
は全体が準備室a、加熱室bおよび冷却室cから構成さ
れており、処理物Aをそれらの室a、b、cに順次搬送
することによって真空排気、加熱、冷却に係る操作を1
チャージで行い得るようになっている。この多目的タイ
プの期するところは、バッチ式などを利用する場合に比
べてイニシャルコストを安くし、省スペース化し、生産
効率を向上させることにある。
[発明が解決しようとする課題] しかし、焼成工程などにおいては真空排気や冷却工程に
比べて加熱工程に要する時間が相対的に遥かに長く、そ
の間は搬送手段を動かせないので、全くの待機状態とな
る。このため、上記の多目的タイプにおいても大きな無
駄時間が生じる不具合がある。このような無駄を省くた
めには、2台の真空熱処理装置を設置して稼動時間をず
らして運転し、一方の装置で加熱が行われている間に他
方の装置で処理物の交換などを行う対応をとることが考
えられる。しかし、この種の装置は極めて高価であるた
め、真空熱処理装置を増設するとコスト的な負担は大幅
に増大する。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的
としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手
段を講じたものである。
すなわち、本発明の真空熱処理装置は、多目的室の両側
に加熱室を設けたものであって、多目的室を受渡し室、
待機室および冷却室から構成し、受渡し室において両加
熱室との間で処理物の受渡しを行う搬送手段を設けたこ
とを特徴とする。
[作用] このような構成のものであると、一方の加熱室に処理物
を搬入し、加熱を行なっている間に、他方の加熱室に次
の処理物を搬入し、並列加熱を開始することができる。
このように、本発明によると従来の多目的タイプの装置
ほぼ2台分の働きをさせ得るものとなるが、コスト的に
は従来の装置2台分に比べて受渡し室が1室増えるもの
の冷却室と待機室(従来の準備室に相当)を1室づつ省
略でき、全体の扉の数も低減されるし、排気手段や搬送
手段など他の大半の設備も共用できるので、問題になら
ない程度に安価に構成することが可能になる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図を参照して説明する。
この真空熱処理装置は、多目的室1の両側に一対に加熱
室2、2を設けたものであって、多目的室1を受渡し室
11、待機室12および冷却室13から構成し、受渡し室11の
おいて両加熱室2との間で処理物Aの受渡しを行う周知
の搬送手段を設けている。
すなわち、多目的室1は内部全体が連続した空間を形成
し、内部を3つの領域に区成して中央に受渡し室11を、
一端側に待機室12を、他端側に冷却室13をそれぞれ構成
している。冷却室13にはファン14が隣設させてある。ま
た、この多目的室1と両側に設けられた加熱室2、2と
の間には断熱材製の扉21、21が設けてあり、扉21を閉め
た状態で加熱室2を多目的室1から熱的に遮断し、扉21
を開けた状態で両室1、2を連通させて処理物Aの搬出
入を行い得るようになっている。搬送手段を第2図及び
第3図に例示する。この例は冷却室13と受渡し室11の間
および受渡し室11と待機室12の間を搬送手段たるエレベ
ータ3によって接続したものであり、この点における限
りは第1図の搬送手段5(一般にチェーン駆動方式又は
シリンダ駆動方式)と構成が相違するが、受渡し室11と
各加熱室2の間をそれぞれ他の独立した搬送手段たる台
車駆動機構4、4によって接続するという本発明の基本
的特徴においては第1図のものと共通している。この台
車駆動機構4は、それ自体はインライン形式のチャンバ
等で常用されているところのチェーン駆動方式又はシリ
ンダ駆動方式によるものであって、扉21を開けた状態で
台車41を駆動し、この台車41の上に載置された処理物A
を加熱室2から受渡し室11へ、また受渡し室11から加熱
室2へ、それぞれ自在に移送し得るようにしたものであ
る。第1図に戻ると、受渡し室11と装置外の間の処理物
Aの出入れは紙面に垂直な方向に搬送手段を設けるか、
手操作によって行うようにしておく。なお、図示しない
が、多目的室1には外部から処理物Aを出入れするため
の扉や、排気手段、大気リーク系路等が設けられてい
る。
次に、このように構成される本実施例の使用例について
説明する。先ず、最初の処理物Aを受渡し室11に装入
し、多目的室1を排気後、一方の加熱室2の扉21を開け
て処理物Aを搬入し、扉21を閉めて加熱を開始する。し
かる後、多目的室1を大気リークし、次の処理物Aを受
渡し室11に装入する。そして、多目的室1を再び排気
し、他方の加熱室2の扉21を開けて処理物Aを搬入し、
扉21を閉めて加熱を開始する。さらに、多目的室1を大
気リークし、次の処理物Aを受渡し室11に搬入し、多目
的室1を排気するとともに、その処理物Aを待機室12に
搬送して待機させる。一方の加熱室2における焼成が終
了したら、扉21を開け、処理物Aを受渡し室11に搬出す
る。そして、その処理物Aを冷却室13に搬送する動作と
待機室12で待機している処理物Aを受渡し室11に搬送す
る動作とを連動させて行い、受渡し室11に来た処理物A
を加熱室2に搬入してさらに次の焼成に付する一方、焼
成後の処理物Aを冷却室13で冷却する。冷却後、その処
理物Aを受渡し室11に搬送し、多目的室1を大気リーク
して製品を取り出す。この時、さらに次の処理物Aを装
入する。
このように、本実施例の装置は上記の操作を連続して繰
り返すことにより、例えば従来の1150℃〜1250℃程度の
焼成において全工程時間が4時間、加熱時間が3、5時
間(うち昇温時間1、5時間)、冷却時間5分、残りが
搬出入に要する時間であるような焼成工程を常に2つの
処理物Aについて時間をずらして掛け持ちで行うことが
できる。このため、従来装置の2台分の効率で稼動させ
ることが可能となる。これを従来タイプの装置2台分と
比べれば受渡し室11が余分となるものの冷却室13および
待機室12(従来の準備室に相当)を1室づつ省略でき、
全体の扉の数も低減されるし、排気手段や搬送手段など
他の大半の設備も共用できるので、問題にならない程度
に安価に構成することが可能になる。
なお、本発明において加熱室2を1室のみ使用する場合
にも従来に比べて稼動効率を向上させることができる。
すなわち、既に処理が終わった処理物Aを次の処理物A
の加熱中に冷却室13から受渡し室11を経て取り出すとと
もに、次の処理物Aを受渡し室11を経て待機室12に移送
し、加熱が終わって加熱室2から受渡し室11に処理内A
が搬出されたとき、その処理物Aを冷却室13に移送する
動作と待機室12に待機している処理物Aを受渡し室11に
移送する動作とを連動させて行うようにすると、一方の
処理物Aについて搬出入や冷却に要する時間を他方の処
理物Aについて加熱に要する時間とオーバラッップさせ
ることができ有効となる。その他、本発明の趣旨の逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
[発明の効果] 本発明の真空熱処理装置は、以上のような構成であるか
ら、イニシャルコストを低減し、生産効率を向上させ、
省スペース化を果たし、メンテナンスを容易にするなど
の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す原理図、第2図は搬送
手段の具体的構成を示す模式的な断面図、第3図は第2
図の平面図、第4図は従来例を示す模式的な断面図であ
る。 1……多目的室、2……加熱室、4……搬送手段 11……受渡し室、12……待機室 13……冷却室、A……処理物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多目的室の両側に加熱室を設けたものであ
    って、多目的室を受渡し室、待機室および冷却室から構
    成し、受渡し室において両加熱室との間で処理物の受渡
    しを行う搬送手段を設けたことを特徴とする真空熱処理
    装置。
JP26206290A 1990-09-29 1990-09-29 真空熱処理装置 Expired - Lifetime JPH0723836B2 (ja)

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JP26206290A JPH0723836B2 (ja) 1990-09-29 1990-09-29 真空熱処理装置

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JP26206290A JPH0723836B2 (ja) 1990-09-29 1990-09-29 真空熱処理装置

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JPH04139383A JPH04139383A (ja) 1992-05-13
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JP4849785B2 (ja) * 2004-08-25 2012-01-11 大同特殊鋼株式会社 真空熱処理設備

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JPH04139383A (ja) 1992-05-13

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