JP2939038B2 - ローラキルン焼成装置 - Google Patents

ローラキルン焼成装置

Info

Publication number
JP2939038B2
JP2939038B2 JP1916192A JP1916192A JP2939038B2 JP 2939038 B2 JP2939038 B2 JP 2939038B2 JP 1916192 A JP1916192 A JP 1916192A JP 1916192 A JP1916192 A JP 1916192A JP 2939038 B2 JP2939038 B2 JP 2939038B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller kiln
dryer
roller
trolley
bogie
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1916192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05215465A (ja
Inventor
保雄 清水
大祐 鮎川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takuma Co Ltd filed Critical Takuma Co Ltd
Priority to JP1916192A priority Critical patent/JP2939038B2/ja
Publication of JPH05215465A publication Critical patent/JPH05215465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2939038B2 publication Critical patent/JP2939038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理物を乾燥し、加熱
焼成するローラキルン(ローラハースともいう)焼成装
置に関し、とくに、タイルなどの窯業製品を焼成するの
に有用なローラキルン焼成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ローラキルンは、処理物を移動させつ
つ、加熱、熱処理、焼成などの操作を連続的に実施する
炉である。粘土などの無機成形物を高温下で焼成し、窯
業製品を製造するのに適した装置であって、数多く採用
されている。一般に、プレスなどを用いて成形した未乾
燥の成形物は乾燥機で加熱乾燥され、その乾燥物は台車
に積載されてストレージヤードに置かれ、ここから順
次、ローラキルンに運ばれる。台車に積載した乾燥物
は、ローラキルン入口で台車から払出され、ローラキル
ン内を出口に向かって移動しながら焼成される。焼成し
た成形物は台車に積載してストレージヤードに置き、適
宜、台車から降ろし、コンベアなどで検査などの後工程
に送られる。すなわち、以上の工程で、台車は単なる運
搬手段だけではなく、中間製品のストレージ手段として
の役割も担っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ローラキルンの昇温、
降温の繰返しは、設備保全とエネルギーコストの観点か
ら好ましくなく、24時間連続操業する必要がある。一
方、前工程の成形工程や、検査などの後工程は24時間
操業の必要性に乏しく、むしろ労働力の問題から日中の
操業にとどめたい。この工程間の操業時間のギャップを
調整し、ローラキルンを連続操業するためには、広い台
車のストレージヤードが要求される。ローラキルンを合
理化して生産能力を上げると、一方で必要な敷地面積が
益々広くなるという矛盾があった。さらに、従来の工場
では、ローラキルンと乾燥機とが別々に設置され、台車
のストレージヤードとともに、広い敷地が必要であっ
た。参考までに、図5に、従来のローラキルンを使用し
た焼成装置の一般的な配置図を示した。
【0004】この問題を解決するために、本発明者は、
乾燥機、ローラキルン、および台車のストックヤードを
まとめ、狭い敷地で効率的に操業できるローラキルン焼
成装置の開発を目的に種々研究の結果、本発明を完成し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、乾燥機とロー
ラキルンと処理物を積載する台車と台車のストックヤー
ドとからなるローラキルン焼成装置において、乾燥機と
ローラキルンと台車のストックヤードとが3層に積重ね
て構成され、その一端に未乾燥物を台車に積載する手段
と未乾燥物のストック手段とローラキルンから焼成物を
払出しする手段と台車の昇降機とが配設され、その他端
に台車からローラキルンに乾燥物を払出しする手段と乾
燥物のストック手段と台車の昇降機とが配設され、か
つ、前記の乾燥機が未乾燥物を台車に積載した状態で乾
燥するものであって、さらに、前記の台車が処理物を複
数の棚段に積載するものであり、前記の台車の昇降機が
台車を前記の棚段の間隔ごとに停止する手段を有するも
のであることを特徴とするローラキルン焼成装置を提供
する。
【0006】
【0007】さらに、上記のローラキルン装置の熱効率
を高めたるために、ローラキルンから排出した高温気体
を乾燥機に循環する循環経路を有することを特徴とする
ローラキルン焼成装置を提供する。
【0008】
【実施態様と作用】実施態様例を示す図面を参照しつ
つ、本発明を詳しく説明する。図1は本発明のローラキ
ルン焼成装置の実施態様例を示す概念図であり、図2
は、このローラキルン焼成装置を含む一般的な配置の1
例を示す図である。図3は本発明のローラキルン焼成装
置のローラキルン入口側端を、図4はローラキルン出口
側端を示す断面概略図である。
【0009】本発明のローラキルン焼成装置は、乾燥機
2とローラキルン3と台車のストックヤード4とが3層
に積重ねて構成されている。積層する順序はとくに限定
されないが、操作、設計、熱収支などを考慮すると、図
1に示したように、下から乾燥機2、ローラキルン3、
および台車のストックヤード4とすることが好ましい。
これらは直接積重ねてもよいし、適当な枠組みを利用し
て積重ねてもよい。また、乾燥機2やローラキルン3の
加熱方法は、電気加熱でも燃焼加熱でもよい。
【0010】次に、図面に示した実施態様例について、
処理物の流れに沿い、各機器の内容と作用とを説明す
る。
【0011】まず、成形機1で成形された未乾燥物は、
成形物用コンベア13でローラキルン2の出口側、すな
わち前記の一端側に搬送され、台車に積載する手段、た
とえば、積載機7の方へ、コンベア13によって直接、
またはローラコンベアなどを介して移動される。一方、
予め空の台車5を昇降機6で所定の位置にセットしてお
く。未乾燥物は、積載機7で順次台車5に積載される。
これらの未乾燥物の移動と積載を円滑に実施するため
に、たとえば物品を吸引、持上げて移動する吸引盤、ロ
ーラチャック、ローラクラッチ、ターンテーブルなどを
利用するとよい。本発明で昇降機7および9は、台車5
を昇降させる手段を広く意味し、公知のエレベータやリ
フトに台車5を乗せてもよいし、上下に通ずるガイド枠
内で台車5を直接吊上げ、または押上げてもよい。昇降
機6の位置決めは、公知のセンサー17やリミットスイ
ッチを用いて行うことができる。また、未乾燥物のスト
ック手段は、未乾燥物を一時的にストックする目的で設
けられており、たとえば複数の棚段を有するコンペンサ
ー8を取付け、台車5の昇降中にも連続的に成形機1か
ら送られてくる未乾燥物をコンペンサー8にストック
し、成形機1を一時停止することなく操業させる。スト
ックした未乾燥物は、順次台車5へ払出す。
【0012】未乾燥物を積載した台車5は、昇降機6で
乾燥機2の入口部に移され、公知のスライド式チェーン
15、プッシャーやワイヤーなど、またはこれらを組合
わせた移行装置で乾燥機2に送り込まれる。未乾燥物
は、台車5に積載されたままの状態で乾燥機2内を出口
に向かって移動しつつ乾燥される。ところで、ここで重
要なことは、乾燥機2は単に未乾燥物を乾燥する作用だ
けではなく、必要に応じて乾燥機2ないしその前後のス
ペースに、台車5をストックする作用を有することであ
る。ローラキルン3は、前記のように24時間の連続操
業を実施しているが、成形機1や乾燥機2の単位時間当
りの処理量は、通常ローラキルン3のそれよりも大き
く、24時間操業しない。そこで、乾燥機2を停止した
ときから、乾燥機2の操業を再開し乾燥物が搬出される
までの間、ローラキルン3において焼成するに必要な乾
燥物を台車5に積載したままストックし、これを順次、
24時間操業のローラキルン3に送入して、焼成を続行
するのである。
【0013】台車5は、乾燥機2出口まで送られてくる
と乾燥物とともに、公知の、たとえばスライド式チェー
ン15で昇降機9に載せられ、ローラキルン3の入口側
に設けた払出機10の位置まで移動させられる。台車5
の乾燥物は、その払出手段、たとえば、積載機7とおな
じ原理を利用した払出機10によって、台車5からロー
ラキルン3入口のローラコンベア11上に払出され、ロ
ーラキルン3内を出口に向かって前送りされつつ焼成さ
れる。ローラコンベア11は複数段であっても差支えな
い。焼成を終え、ローラキルン3から出た焼成物は、ロ
ーラコンベア11から焼成物用コンベア14に払出さ
れ、次工程またはストック用の台車5へと搬送される。
払出の手段としては、前記の吸引盤、チャック、ターン
テーブルなどを使用する。一方、空になった台車5は、
昇降機9によって台車5のストックヤード4の入口まで
移動し、スライド式チェーン15などでストックヤード
4に移される。台車5を送出した昇降機9は、次の台車
5を移送するために再び乾燥機2出口に移動する。ま
た、乾燥物のストック手段は、前記の未乾燥物の一時ス
トック手段と同様に、台車5の昇降中にも連続的に乾燥
物をローラキルン3へ送入するため、乾燥物を一時スト
ックするためのものであって、コンペンサー12、また
はこれに代る装置が取付けられる。
【0014】ストックヤード4には、乾燥機2が操業を
停止した後、再開するまでの間に空になった台車4をス
トックする。成形機1および乾燥機2の操業中は、スト
ックヤード4におかれた台車5は必要に応じて順次、プ
ッシャーなどを用いて前送りされ、スライド式チェーン
などで昇降機6に載せられ、移動して前記した未乾燥物
積載のために所定の位置にセットされる。このようにし
て、台車5は循環され、この間、成形機1から搬送され
る未乾燥物の乾燥台として、乾燥物をローラキルン3に
払出すまでの搬送手段として、また必要に応じ、処理物
のストック手段としての役割を果たす。
【0015】さらに、本発明のローラキルン焼成装置に
おいては、タイルなどの板状物を製造する場合に備え、
使用する台車5に複数の棚段16を設けて処理物を積載
する。積載物の積込み、払出しが余り複雑になることな
く台車1台分の積載量を増大することができる。とく
に、図3、図4に示されるように、棚段16に回転自在
なローラコンベア式を採用すれば、たとえば、積載機7
または払出機10に、クラッチを取付けた台車ローラの
回転機を装着することにより、積載物の積込み、払出し
が容易になるので好ましい。これにともない、台車の昇
降手段は、台車5を棚段16の間隔ごとに停止させるこ
とを必要とするが、これには適当なセンサー17やリミ
ットスイッチなどを利用すれば容易に実現できる。
【0016】さらに、本発明のローラキルン焼成装置に
おいて、ローラキルン3から排出した高温気体を乾燥機
2に循環する循環経路が設けてあれば、熱回収を図るこ
とができ、好ましい。本発明のローラキルン焼成装置で
は、ローラキルン3と乾燥機2とが隣接または近接して
配置されているので、この循環経路18も容易に、かつ
経済的に設置できる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、乾燥機とローラキルンと台車
のストックヤードとを単に一ケ所にまとめただけではな
く、立体的に配置されているので、全工程の自動化や無
人化が容易になった。また、台車を処理物の搬送、スト
ック棚、乾燥台に使用して各工程の合理化が図られてい
る。要所に処理物の1時ストック手段が配設されている
ので連続操業に切れ目を生じない。とくに、台車には可
動ローラからなる複数の棚段が設けられているので、タ
イルなど平板状物を焼成する際の積載量の増加と、積
載、払出の合理化に大きく寄与することができる。本発
明のローラキルン焼成装置は、タイルなど平板状物の焼
成に好適であり、用地が節減できるとともに操業、装置
点検が容易なった。また、装置が近接し、雰囲気ガスの
循環によって、熱エネルギーの節減を図れるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のローラキルン装置の実施態様例を示
す概念図。
【図2】 このローラキルン装置を含む一般的な配置の
1例を示す図。
【図3】 ローラキルン入口側端を示す断面概略図。
【図4】 ローラキルン出口側端を示す断面概略図。
【図5】 従来のローラキルンを使用した焼成装置の一
般的な配置図。
【符号の説明】
1:成形機 2:乾燥機 3:ローラキルン
4:台車のストックヤード 5:台車 6:昇降機
7:積載機 8:コンペンサー 9:昇降機
10:払出機 11:ローラコンベア 12:コ
ンペンサー 13:成形物用コンベア 14:焼成
物用コンベア 15:スライド式チェーン 16:
棚段 17:センサー 18:循環経路 19:台車レール 20:積載機 21:払出機
22:横行機 51:成形機 52:乾燥機 53:ローラキルン
54:台車のストックヤード 55:台車 5
6:コンベア 57:積載機 58:払出機 59:横行機

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥機とローラキルンと処理物を積載する
    台車と台車のストックヤードとからなるローラキルン焼
    成装置において、乾燥機とローラキルンと台車のストッ
    クヤードとが3層に積重ねて構成され、その一端に未乾
    燥物を台車に積載する手段と未乾燥物のストック手段と
    ローラキルンから焼成物を払出しする手段と台車の昇降
    機とが配設され、その他端に台車からローラキルンに乾
    燥物を払出しする手段と乾燥物のストック手段と台車の
    昇降機とが配設され、かつ、前記の乾燥機が未乾燥物を
    台車に積載した状態で乾燥するものであって、さらに、
    前記の台車が処理物を複数の棚段に積載するものであ
    り、前記の台車の昇降機が台車を前記の棚段の間隔ごと
    に停止する手段を有するものであることを特徴とするロ
    ーラキルン焼成装置。
  2. 【請求項2】ローラキルンから排出した高温気体を乾燥
    機に循環する循環経路を有することを特徴とする請求項
    1に記載のローラキルン焼成装置。
JP1916192A 1992-02-04 1992-02-04 ローラキルン焼成装置 Expired - Lifetime JP2939038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1916192A JP2939038B2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 ローラキルン焼成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1916192A JP2939038B2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 ローラキルン焼成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05215465A JPH05215465A (ja) 1993-08-24
JP2939038B2 true JP2939038B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=11991673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1916192A Expired - Lifetime JP2939038B2 (ja) 1992-02-04 1992-02-04 ローラキルン焼成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2939038B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8631859B1 (en) 2008-11-03 2014-01-21 Vista-Pro Automotive, Llc Modular heat exchanger
CN109654875A (zh) * 2019-01-24 2019-04-19 老梁(贵安新区)科技有限公司 一种低码快速焙烧窑系统及其工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05215465A (ja) 1993-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK151535B (da) Anlaeg til kontinuerlig fremstilling af braendte teglformemner
RU2333831C2 (ru) Комплекс для сушки и обжига кирпича с его транспортировкой в кассетах, кассета для транспортировки кирпича, автомат-садчик, автомат-укладчик, сушило и накопитель кассет
ZA200601945B (en) System and method for firing bricks
US5304333A (en) Concrete product molding and curing plant methods and apparatus
JPS61280385A (ja) セラミツク製成形品の焼成装置
JP2939038B2 (ja) ローラキルン焼成装置
KR101620393B1 (ko) 세라믹 전자부품 소성로용 투입 및 배출장치
JP5103475B2 (ja) 連続鋳造設備から取り出されたスラブの温度を保持する搬送装置
US9163878B2 (en) Device and a method for transporting blanks made from an initially plastic, especially ceramic, material to and from a dryer and a kiln
EP0005940B1 (en) Method and apparatus for firing ceramic products
US3598376A (en) Plant for drying, firing and stacking bricks
US3336018A (en) Kiln and related apparatus
US4382051A (en) Method for firing ceramic products
JPH0529527B2 (ja)
KR101461535B1 (ko) 압연용 가열로에서 가열능력과 열효율을 향상시키기 위한 장치 및 그 방법
JPS6332112Y2 (ja)
JPH046388A (ja) 窯業製品の焼成方法
US1818805A (en) Article conveyer system
JP2000086330A (ja) 窯業成形物の製造ラインシステム
JPH10250808A (ja) 焼成対象物品の保管方法及び保管設備
JPH0350492A (ja) 焼成炉
JP3435609B2 (ja) 焼成炉
JPH0468253B2 (ja)
JPH0618674Y2 (ja) 鍛造焼出し材の処理装置
JPH0259107A (ja) 高温鋼材の搬送方法及び装置