JPH0723835U - 防塵用ブーツの装着構造 - Google Patents

防塵用ブーツの装着構造

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JPH0723835U
JPH0723835U JP5853493U JP5853493U JPH0723835U JP H0723835 U JPH0723835 U JP H0723835U JP 5853493 U JP5853493 U JP 5853493U JP 5853493 U JP5853493 U JP 5853493U JP H0723835 U JPH0723835 U JP H0723835U
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JP
Japan
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dustproof boot
mounting
rubber body
annular rubber
mounting end
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JP5853493U
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Inventor
正幸 酒向
年英 加藤
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KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熟練者でなくても防塵用ブーツの装着端の所
定位置への確実な装着を可能にするに最適となる防塵用
ブーツの装着構造を提供すること。 【構成】 被装着部材(H)に形成されて断面凹状の環
状溝からなる装着部hに適宜肉厚を有する環状ゴム体1
0(11,12)が配在されると共に、該環状ゴム体1
0(11,12)の外周に蛇腹状に形成されて伸縮可能
とされる合成樹脂製の防塵用ブーツBの装着端bが隣接
され、かつ、該装着端bの外周に巻装の締め付けリング
Rが締め付けられてなるとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、防塵用ブーツの装着構造の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
車両のシャシー周り等に配備されて摺動することある装置類、例えば、パワー ステアリング装置にあっては、所謂摺動部が蛇腹状に形成されて伸縮可能とされ る防塵用ブーツで覆われるとしているが、この防塵用ブーツを装着する構造とし ては、例えば、図4に示すような構造が従来から採用されている。
【0003】 即ち、防塵用ブーツBは、これが被装着部材とされるハウジングHから摺動可 能に突出するラック軸Aの突出端aを覆うように配設されるとき、該防塵用ブー ツBにおけるハウジングH側の装着端bがその外周側から巻装される締め付けリ ングRの締め付けで所定位置に定着されるとしている。
【0004】 因に、被装着部材とされるハウジングH側においては、防塵用ブーツBの装着 端bが臨在される断面凹状の環状溝からなる装着部hが形成されている。
【0005】 一方、防塵用ブーツBは、旧来弾性に富むゴム製とされていたが、ゴム製のも のは、重量が嵩む上に高価であり、しかも耐油性や耐久性に劣るために、近年で は、軽量かつ安価であり、しかも耐油性や耐久性に優れる比較的軟質の合成樹脂 製に代えられている。
【0006】 しかしながら、合成樹脂製の防塵用ブーツBは、ゴム製のものに比較すると、 軟質と言えども弾性に劣る。
【0007】 にも拘らず、防塵用ブーツBの装着端bの装着部hへの定着には、上記したよ うな、締め付けリングRの締め付けによる方策が踏襲されている。
【0008】 それ故、締め付けリングRによる締め付けが過度であると、ハウジングH側が 硬質であるが故に防塵用ブーツBの装着端bに破断が招来され易くなり、また、 締め付けが不十分であると防塵用ブーツBの装着端b部分から所謂内側に泥水が 浸入されることになったり、甚だしい場合には防塵用ブーツBの装着端bがハウ ジングHの装着部hから外れることになる等の不具合がある。
【0009】 そして、締め付けリングRによる締め付け作業は、所謂手作業によるとされて いるので、作業の実際を勘案すると、適宜の締め付け力を得るについて熟練者の 技術に依存するところが多くなり、生産性の向上を期し難い不具合がある。
【0010】 この考案は、上記した事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とする ところは、熟練者でなくても防塵用ブーツの装着端の所定位置への確実な装着を 可能にするに最適となる防塵用ブーツの装着構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この考案の構成を、蛇腹状に形成されて伸縮 可能とされる合成樹脂性の防塵用ブーツと、被装着部材に形成されて断面凹状の 環状溝からなる装着部と、該装着部に臨在される防塵用ブーツの装着端の外周に 巻装される締め付けリングと、を有してなる防塵用ブーツの装着構造において、 装着部に適宜肉厚を有する環状ゴム体が配在されてなると共に、該環状ゴム体の 外周に防塵用ブーツの装着端が隣接されてなり、かつ、該装着端の外周に巻装の 締め付けリングが締め付けられてなるとするものである。
【0012】 そして、環状ゴム体は、例えば、単なる筒状体に形成されてなるか、上下端に 外周側に適宜の長さに延在されるフランジを有する筒状体に形成されてなるか、 あるいは、Oリングからなるとする。
【0013】
【作用】 それ故、防塵用ブーツの装着端が被装着部材に形成の装着部に配在の環状ゴム 体の外周に隣接されている状態から、防塵用ブーツの装着端の外周に巻装の締め 付けリングが締め付けられると、その締め付け力に相応して装着部に配在の環状 ゴム体がその弾性力に抗して撓むことになる。
【0014】 その結果、防塵用ブーツの装着端は、締め付けリングからの締め付け力と環状 ゴム体の弾性力とで挟持されることになり、締め付けリングにおける締め付け力 が極端に不足しない限り、防塵用ブーツの装着端が被装着部材における装着部か ら外れなくなる。
【0015】 また、防塵用ブーツの装着端には、締め付けリングにおける締め付け力が環状 ゴム体の弾性限界を超える程に極端に大きくならない限り、その破断が招来され ない。
【0016】
【実施例】
以下、図示した実施例に基づいてこの考案を詳細に説明するが、この実施例に 係る防塵用ブーツの装着構造も、基本的な部分では、前記した従来の防塵用ブー ツの装着構造と同様に構成されている。
【0017】 従って、その構成が同一となる部分については、必要な場合を除いて、図中に 同一の符号を付してその詳しい説明を省略し、以下には、この実施例において異 なる部分を中心に説明する。
【0018】 即ち、図1に示す実施例の防塵用ブーツの装着構造は、被装着部材とされるハ ウジングHに形成の断面凹状の環状溝からなる装着部hに単なる筒状体に形成さ れた環状ゴム体10を配在してなる。
【0019】 該環状ゴム体10は、その肉厚が装着部hの深さを超えないように設定される ことが肝要である。
【0020】 また、該環状ゴム体10は、図示例にあって、装着部hの幅寸法に一致する長 さ寸法を有するように形成されているが、必ずしもその必要はなく、所謂短尺に 形成されているとしても良い。
【0021】 そして、環状ゴム体10が装着部hの幅寸法より短尺に形成されている場合に は、該環状ゴム体10の装着部hへの配在作業が容易になる利点を生む。
【0022】 上記環状ゴム体10の外周には、蛇腹状に形成されて伸縮可能とされる比較的 軟質の合成樹脂性の防塵用ブーツBにおける装着端bが隣接されており、該防塵 用ブーツBの装着端bの外周には、締め付けリングRが(図示例では二重に)巻 装されている。
【0023】 そして、締め付けリングRは、一般には、ワイヤと称される鋼線からなり、工 具を利用しての所謂手作業で締め付けられる。
【0024】 尚、防塵用ブーツBの装着端bの内径は、装着部hに配在されている環状ゴム 体10の外径に略一致するように設定されるのが好ましく、理想的には、環状ゴ ム体10の外径よりやや縮径傾向に設定されるのが良い。
【0025】 それ故、防塵用ブーツBの装着端bがハウジングHに形成の装着部hに配在の 環状ゴム体10の外周に隣接されている状態から、防塵用ブーツBの装着端bの 外周に巻装の締め付けリングRが締め付けられると、その締め付け力に相応して 環状ゴム体10がその弾性力に抗して撓むことになる。
【0026】 その結果、防塵用ブーツBの装着端bは、締め付けリングRからの締め付け力 と環状ゴム体10の弾性力とで挟持される状態になり、締め付けリングRにおけ る締め付け力が極端に不足しない限り、防塵用ブーツBの装着端bが装着部hか ら外れなくなる。
【0027】 そして、防塵用ブーツBの装着端bには、締め付けリングRにおける締め付け 力が環状ゴム体10の弾性限界を超える程に極端に大きくならない限り、その破 断が招来されないことになる。
【0028】 この実施例にあっては、環状ゴム体10が所謂ゴムチューブを所定の長さに裁 断することのみで所望部材として入手できることになる利点がある。
【0029】 図2の実施例にあっては、環状ゴム体11が、上下端に外周側に適宜の長さに 延在されるフランジを有する筒状体に形成されてなるとする。
【0030】 この実施例による場合には、該環状ゴム体11をハウジングHにおける装着部 hに配在すると、該装着部h、即ち、断面凹状の環状溝の内側がゴム体で被覆さ れる形態になる。
【0031】 その結果、装着部hを形成するハウジングHにおける角部h1がゴム体で被覆 される形態になって、防塵用ブーツBの装着端近傍部が該角部h1に直接接触し 得なくなる。
【0032】 従って、防塵用ブーツBにおける装着端近傍部の角部h1への接触が予め阻止 されることになり、該装着端近傍部における接触破断が予め阻止されることにな る利点を生む。
【0033】 図3の実施例にあっては、環状ゴム体12が、Oリングからなるとする。
【0034】 この実施例による場合には、環状ゴム体12をハウジングHにおける装着部h に直接配在するとしても良いが、好ましくは実施例のように、装着部hの所謂底 部にさらに断面凹状の環状溝からなる収容部h2を形成して、該収容部h2内に 上記環状ゴム体12たるOリングを収容するようにしても良い。
【0035】 そして、収容部h2を形成するように構成する場合には、環状ゴム体12たる Oリングの所謂遊びを阻止できる利点がある。
【0036】 また、この実施例による場合には、環状ゴム体12たるOリングを所謂部材と して入手するについて、それが容易になる利点を生む。
【0037】 尚、この実施例の場合には、図示するように、前記角部h1(図2参照)に面 取り(符示せず)が施されることが防塵用ブーツBの装着端近傍部における接触 破断を予め阻止する上で好ましい。
【0038】 前記したところは、防塵用ブーツBが車両に搭載のパワーステアリング装置に おける摺動部を覆う場合を例にして説明したものであるが、この考案の目的とす るところからすれば、防塵用ブーツBが車両に搭載のショックアブソーバにおけ る摺動部を覆う場合、あるいは防塵用ブーツBが油圧シリンダにおける摺動部を 覆う場合、であってもその利用が可能になること勿論である。
【0039】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、防塵用ブーツの装着端が臨在される被装着 部材における装着部に環状ゴム体が配在されることのみで、防塵用ブーツの装着 端の外周に巻装される締め付けリングにおける締め付け力が極端に不足しない限 り、防塵用ブーツの装着端が装着部から簡単には外れなくなる利点がある。
【0040】 そして、この考案によれば、締め付けリングにおける締め付け力が環状ゴム体 の弾性限界を超える程に極端に大きくならない限り、防塵用ブーツの装着端にそ の破断が招来されない利点がある。
【0041】 その結果、この考案によれば、熟練者でなくても防塵用ブーツの所定位置への 確実な装着が可能になり、従って、締め付けリングの締め付け作業が人手よると しても、その生産性の向上を期待し得ることになる利点がある。
【0042】 また、この考案によれば、環状ゴム体に単なる筒状体あるいはOリングが選択 されるときには、所謂部材入手が容易になり、従って、該防塵用ブーツの装着構 造の実施にあって徒らなコスト上昇化を招来しない利点がある。
【0043】 さらに、この考案によれば、環状ゴム体に上下にフランジを有する筒状体が選 択されるときには、防塵用ブーツの装着端近傍部における他部との接触破断を予 め阻止し得ることになる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る防塵用ブーツの装着
構造を示す部分拡大縦断面図である。
【図2】他の実施例に係る防塵用ブーツの装着構造を図
1と同様に示す部分拡大縦断面図である。
【図3】さらに他の実施例に係る防塵用ブーツの装着構
造を図1と同様に示す部分拡大縦断面図である。
【図4】従来例としての防塵用ブーツの装着構造を示す
部分断面図である。
【符号の説明】
10 筒状体からなる環状ゴム体 11 上下にフランジを有する筒状体からなる環状ゴム
体 12 Oリングからなる環状ゴム体 B 防塵用ブーツ H 被装着部材たるハウジング R 締め付けリング b 装着端 h 装着部 h2 収容部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛇腹状に形成されて伸縮可能とされる合
    成樹脂製の防塵用ブーツと、被装着部材に形成されて断
    面凹状の環状溝からなる装着部と、該装着部に臨在され
    る防塵用ブーツの装着端の外周に巻装される締め付けリ
    ングと、を有してなる防塵用ブーツの装着構造におい
    て、装着部に適宜肉厚を有する環状ゴム体が配在されて
    なると共に、該環状ゴム体の外周に防塵用ブーツの装着
    端が隣接されてなり、かつ、該装着端の外周に巻装の締
    め付けリングが締め付けられてなることを特徴とする防
    塵用ブーツの装着構造
JP5853493U 1993-10-04 1993-10-04 防塵用ブーツの装着構造 Pending JPH0723835U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013231392A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Yutaka Giken Co Ltd サーモアクチュエータ

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