JPH0723831A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置

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JPH0723831A
JPH0723831A JP6399494A JP6399494A JPH0723831A JP H0723831 A JPH0723831 A JP H0723831A JP 6399494 A JP6399494 A JP 6399494A JP 6399494 A JP6399494 A JP 6399494A JP H0723831 A JPH0723831 A JP H0723831A
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JP
Japan
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lock mechanism
shaft
electric motor
arm
operating
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JP6399494A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Masaoka
祥史 正岡
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 同一操作により自動的、手動的にロックでき
るシートリクライニング装置を提供する。 【構成】 把持部40の一方に軸線に沿って設けられた
アーム50と、軸支凸部60と、中間部に軸着された連
結部材70から構成され、把持部40には電動モータ4
1を内蔵し、アーム50は電動モータ41の駆動によっ
て回転する駆動軸51と、この駆動軸51の回転により
軸線方向に往復動する移動部材52からなり、軸支凸部
60はベースプレートBに軸着され、連結部材70は、
その自由端側に設けられた一対の長孔70a,70bを
介して移動部材52の連結ピン53及び作動部材30の
連結ピン32にそれぞれ連係して構成されており、把持
部40に内蔵されている電動モータ41を駆動すること
により、ロック機構Fを自動的に作動できると共に、把
持部40を軸支凸部60の軸着部61を中心として手動
で操作することにより、ロック機構Fを手動的に作動で
きるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロック機構を作動さ
せる操作手段を設けた車両用シートリクライニング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車両、特に、2ドアタイプの自
動車においては、リヤシートへの乗員の乗降を容易にす
るため、フロントシートにシートリクライニング装置を
装着し、リヤシートへ乗員が乗降する際にフロントシー
トのシートバックを前傾させて広い乗降通路を形成する
ことが行われている。
【0003】この種の車両用シートリクライニング装置
は、シートバック側に取付けられるアームに設けられた
アッパーツースと、このアッパーツースに係脱可能なロ
アーツースと、このロアーツースを作動させると共に、
付勢手段によりアッパーツースのロック方向に付勢され
た作動部材とからなるロック機構を備えており、手動用
操作レバーの操作により作動部材を付勢手段の付勢力に
抗して反ロック方向に回動させ、これによってロック機
構をロック解除してフロントシートのシートバックを前
傾させるものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来装置
では、リヤシートの乗降時に、その都度乗員が操作レバ
ーを操作しなければならず、荷物を持っていて手が不自
由な場合は、操作レバーの操作が困難であり、また降雨
時には、操作レバーの操作に手間がかかって体が雨に濡
れやすい等の問題があった。
【0005】そこで、上述した手動操作上の問題点を解
決すべくロック機構を、電動モータを内臓した駆動機構
により駆動させる電動式シートリクライニング装置が種
々提案されるようになった。しかし、この電動式シート
リクライニング装置では電気系統が故障した場合には、
ロック機構を作動させることができない。
【0006】したがって、上記電動式シートリクライニ
ング装置においては、手動でもロック機構を作動できる
ように駆動機構とは別個に手動用の操作レバーを設ける
必要があり、このため装置全体が大型になると共に、コ
スト高になるという問題があった。
【0007】この発明は、上述した従来技術の問題点を
解決すべくなされたもので、その目的とするところは、
同一の操作手段によりロック機構を自動的及び手動的に
作動できるようにした車両用シートリクライニング装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、シートバック側に取付けられるバック
アームに設けられたアッパーツースと、このアッパーツ
ースに係脱可能にベースプレートに設けられたロアーツ
ースと、このロアーツースを作動させると共に付勢手段
により前記アッパーツースのロック方向に付勢された作
動部材とからなるロック機構を備えると共に、このロッ
ク機構を作動させる操作手段を有する車両用シートリク
ライニング装置であって、前記操作手段は、把持部と、
この把持部の一方に軸線に沿って設けられたアームと、
このアームの一側に形成した軸支凸部と、この軸支凸部
の中間部に軸着された連結部材から構成され、前記把持
部には電動モータを内蔵し、前記アームは前記電動モー
タの駆動によって回転する駆動軸と、この駆動軸の回転
により軸線方向に往復動する移動部材からなり、前記軸
支凸部は前記ベースプレートに軸着され、前記連結部材
はその自由端側に設けられた一対の長孔を介して前記移
動部材の連結ピン及び作動部材の連結ピンにそれぞれ連
係して構成されており、前記把持部に内蔵されている電
動モータを駆動することにより、前記ロック機構を自動
的に作動できると共に、前記把持部を軸支凸部の軸着部
を中心として手動で操作することにより、前記ロック機
構を手動的に作動できるようにしたことを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】上述した構成によれば、把持部に内蔵されてい
る電動モータを駆動させると、駆動軸が回転し、この駆
動軸の回転に伴って移動部材が軸線方向に往復動する。
すると、連結部材が軸着部を中心として回動し、これに
よって、ロック機構を自動的に作動させることができ
る。
【0010】また、把持部を軸支凸部の軸着部を中心と
して手動で操作すると、ねじ軸及び移動部材と共に連結
部材が一体的に回転し、これによって、ロック機構を手
動的に作動させることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。
【0012】図1乃至図6は、この発明の第1実施例に
係り、図1は車両用シートリクライニング装置の正面視
説明図、図2は図1のD部拡大説明図、図3は図2の一
部を破断して示すIII −III 矢視説明図、図4はロック
機構のロック時における動作説明図、図5は自動による
ロック機構のロック解除時における動作説明図、図6は
手動によるロック機構のロック解除時における動作説明
図である。
【0013】図において、Eは車両用シートリクライニ
ング装置で、シートバック側に取付けられるバックアー
ムAに設けられたアッパーツース10と、このアッパー
ツース10に係脱可能にベースプレートBに設けられた
ロアーツース20と、このロアーツース20を作動させ
ると共に付勢手段としての捩りコイルスプリング34に
よりアッパーツース10のロック方向に付勢された作動
部材30とからなるロック機構Fを備えると共に、この
ロック機構Fを作動させる操作手段Gを有している。
【0014】そしてこの発明は、特に、操作手段Gは、
把持部40と、この把持部40の一方に軸線に沿って設
けられたアーム50と、このアーム50の一側に形成し
た軸支凸部60と、この軸支凸部60の中間部に軸着さ
れた連結部材70から構成され、把持部40には電動モ
ータ41を内蔵し、アーム50は電動モータ41の駆動
によって回転する駆動軸としてのボールねじ51と、こ
のボールねじ51の回転により軸線方向に往復動する移
動部材52からなり、軸支凸部60はベースプレートB
に軸着され、連結部材70は、その自由端側に設けられ
た一対の長孔70a,70bを介して移動部材52の連
結ピン53及び作動部材30の連結ピン32にそれぞれ
連係して構成されており、把持部40に内蔵されている
電動モータ41を駆動することにより、ロック機構Fを
自動的に作動できると共に、把持部40を軸支凸部60
の軸着部61を中心として手動で操作することにより、
ロック機構Fを手動的に作動できるようにしたことを特
徴としている。
【0015】さらに、この発明の第1実施例の構造を詳
細に説明する。
【0016】ベースプレートBは、シートクッション側
に固定されており、このベースプレートBに植設したバ
ックアーム取付軸11に、シートバック側に固定される
バックアームAが軸着されている。また、バックアーム
取付軸11には、バックアームAに植設した係止ピン1
2との間には、バックアームAを反時計方向に付勢する
渦巻スプリング13が巻装されている。
【0017】アッパーツース10は、バックアームAに
一体的に固定され、下縁部にバックアーム取付軸11を
中心とする円弧状の歯部10a及びこの歯部10aの左
端に連続して歯部10aより曲率半径の大きい歯無部1
0bがそれぞれ形成されている。ロアーツース20は、
基部をベースプレートに植設したロアーツース取付軸2
1に軸着しており、自由端側上面にアッパーツース10
の歯部10aと噛合し得る歯部20aが形成されてい
る。また、ロアーツース12の自由端側下面には、凹部
20bを挟んで左右両側にカム受部20c及び凸部20
dが形成されている。
【0018】作動部材30は、基部を枢軸61に軸着し
ており、一方の自由端側にロアーツース20のカム受部
20cと当接するカム部30aが形成され、他方の自由
端側に連結ピン32が設けられている。この連結ピン3
2と、ベースプレートBに植設した係止ピン33に、基
部を枢軸61に巻装した付勢手段としての捩りコイルス
プリング34の両端部がそれぞれ係止されており、この
捩りコイルスプリング34によって作動部材30は反時
計方向に付勢されている。
【0019】電動モータ41は、その外周面をカバー4
2によって被覆されており、その出力軸43にボールね
じ51の一端部が取付けられている。このボールねじ5
1は出力軸43の軸線方向に沿って配置されており、そ
の他端部はアーム50に設けたブッシュ54に嵌挿され
ている。
【0020】移動部材52はボールねじ51に螺合する
螺合部52aと、この螺合部52aの上面より突出した
凸部52bからなり、電動モータ41の駆動により出力
軸43を介してボールねじ51が回転すると、移動部材
52が軸線方向に往復動する。また、アーム50には所
定の間隔をおいて一対のリミットスイッチ55,56が
配置されており、このリミットスイッチ55,56の接
点55a,56aに移動部材52の凸部52bが接触す
ると、電動モータ41が停止する。さらに、電動モータ
41の右側面には最左端にあるとき移動部材52と隙間
Cをもってダンパー57が取付けられている。
【0021】軸支凸部60の中間部はベースプレートB
に植設された軸着部としての枢軸61に軸着されてお
り、下端に植設された係止ピン62と、後記ホルダープ
レート100に形成したフック部100aとの間に引張
スプリング63が係止され、この引張スプリング63に
よって軸支凸部60は枢軸61を中心として反時計方向
に回動するように付勢されている。また、軸支凸部60
の下部右側面にはダンパー64が取付けられており、こ
のダンパー64はベースプレートBに設けられたストッ
パ65と当接するように設定されている。
【0022】連結部材70は、その基部を枢軸61に軸
着しており、一方の自由端側には移動部材52に設けた
連結ピン53と係合する長孔70aが、他方の自由端側
には作動部材30の連結ピン32に係合する枢軸61を
中心とする円弧状の長孔70bがそれぞれ形成されてい
る。また、連結部材70の一方の自由端側に植設した係
止ピン71と作動部材30の連結ピン32には、基部を
連結部材70の軸着部に形成したボス部70cに巻装し
た捩りコイルスプリング72の両足杆72a,72bが
それぞれ係止されている。
【0023】また、バックアーム取付軸11には、後席
乗員用のバックレバー80の基部が軸着され、その先端
部にペダル80aが形成されている。バックレバー80
の中間部には連結ロッド81の一端が連結ピン82によ
り連結枢支されており、この連結ロッド81の他端は軸
支凸部60の係止ピン62により連結枢支されている。
さらに、バックアーム取付軸11には、ウォークインレ
バー90の基部が軸着され、このウォークインレバー9
0の自由端に図示しないシートスライド装置のロック機
構に連係するワイヤケーブル91の一端がピン92によ
り連結枢支されており、このウォークインレバー90を
時計方向に回動させることにより、ワイヤケーブル91
を押圧してシートスライド装置のロック機構をロック解
除し、フロント側シートを前方に移動できるように構成
されている。
【0024】なお、図1において符号100はホルダー
プレート(仮想線で示す)で、バックアームA、ロアー
ツース20及び作動部材30を挟持するようにしてバッ
クアーム取付軸11、ロアーツース取付軸21及び枢軸
61に固定されている。
【0025】つぎに、この発明の第1実施例の作用を説
明する。
【0026】図1及び図4はロック機構Fがロックされ
ている状態を示したもので、ロアーツース20のカム受
部20cに作動部材30のカム部30aが捩りコイルス
プリング34,72の両スプリング力により圧接してお
り、これによりロアーツース20が時計方向に回動し、
その歯部20aがアッパーツース10の歯部10aに噛
合してシートバックの回動をロックしている。このロッ
ク状態においては、移動部材52の凸部52bは左側の
リミットスイッチ55の接点55aに当接しており、ま
た作動部材30の連結ピン32は連結部材70の長孔7
0bの下端に当接している。
【0027】このロック機構Fのロック状態から自動的
にロック解除するには、電動モータ41のスイッチを一
方向に操作する。すると、電動モータ41が正回転し出
力軸43を介してボールねじ51が時計方向(図3にお
いて矢印a方向)に回転し、移動部材52が右側に移動
する。これにより、連結部材70の長孔70aが移動部
材52の連結ピン53に押圧され連結部材70が時計方
向に回動する。これに伴って作動部材30の連結ピン3
2が連結部材70の長孔70bに押圧される。
【0028】すると、作動部材30が捩りコイルスプリ
ング34のスプリング力に抗して時計方向に回動し、図
5に示すように作動部材30のカム部30aがロアーツ
ース20のカム受部20cから外れると直ちに、ロアー
ツース20の凸部20dに当接し、ロアーツース20を
反時計方向に回動させる。これによって、アッパーツー
ス10とロアーツース20の各歯部10a,20aの噛
合が解かれ、ロック機構Fはロック解除状態となる。
【0029】このロック状態からロック解除状態に移行
する過程において、連結部材70と作動部材30は一体
的に回動するので、捩りコイルスプリング72のスプリ
ング力は全く作用していない。したがって、電動モータ
41は捩りコイルスプリング34のスプリング力に抗す
るトルクのみでロック解除することができる。この結
果、電動モータ41のトルクを小さく設定することがで
きるので、電動モータ41のコストを低減させることが
できる。
【0030】また、移動部材52の凸部52bが右側の
リミットスイッチ56の接点56aに当接すると、電動
モータ41の回転は停止し、これに伴って移動部材52
の右側への移動も停止する。
【0031】このロック解除状態でシートバックの傾動
角度を調整した後、ロック機構Fを再びロック状態に復
帰させるには、電動モータ41のスイッチを他方向に操
作する。すると、電動モータ41が逆回転し出力軸43
を介してボールねじ51が反時計方向(図3において矢
印b方向)に回転し、移動部材52が左側に移動する。
これにより連結部材70の長孔70aが移動部材52の
連結ピン53により押圧され連結部材70が反時計方向
に回動する。
【0032】すると、作動部材30が捩りコイルスプリ
ング34,72の両スプリング力により反時計方向に回
動し、ロアーツース20を時計方向に回動させる。これ
によって、アッパーツース10とロアーツース20の各
歯部10a,20aが噛合し、ロック機構Fはロック状
態となる。
【0033】また、移動部材52の凸部52bが左側の
リミットスイッチ55の接点55aに当接すると、電動
モータ41の回転は停止し、移動部材52の左側への移
動も停止する。この際、電動モータ41の慣性による回
転により移動部材52が所定の位置より、さらに左側に
移動した場合ダンパー57に当接することによって、そ
の衝撃を吸収することができる。
【0034】また、上述したロック解除状態でシートバ
ックを前倒しした場合図5に仮想線で示すように、アッ
パーツース10の歯無部10bがロアーツース20の歯
部20aに当接した状態になるが、この状態で前述の如
く電動モータ41のスイッチを他方向に操作すると、前
述のように連結部材70が反時計方向に回動する。この
際、作動部材30はロアーツース20によりロックされ
ているので、捩りコイルスプリング72は、その足杆7
2bが作動部材30の連結ピン32により押圧されて撓
み、そのスプリング力が逐次増大する。
【0035】この状態からシートバックを手で後方に起
し、アッパーツース10の歯部10aとロアーツース2
0の歯部20aとが噛合する位置に達すると、捩りコイ
ルスプリング34,72の両スプリング力で作動部材3
0が反時計方向に回動し、ロアーツース20を時計方向
に回動させる。これによって、アッパーツース10とロ
アーツース20の各歯部10a,20aを噛合させるこ
とができる。
【0036】このように、シートバックの前倒し復元時
において、アッパーツース10とロアーツース20の各
歯部10a,20aを捩りコイルスプリング34,72
の両スプリング力により強力に噛合させることができる
ので、歯飛びの発生を確実に防ぐことができる。
【0037】ロック機構Fのロック状態から手動的にロ
ック解除するには、把持部40を把持して軸支凸部60
の軸着部である枢軸61を中心として引張スプリング6
3のスプリング力に抗して時計方向に回動させる。する
と、アーム50、軸支凸部60及び連結部材70も一体
的に同方向に回動し、これに伴って作動部材30が時計
方向に回動してロック機構Fをロック解除することがで
きる。
【0038】このロック解除状態からロック機構Fを再
びロック状態に復帰させるには、把持部40から手を離
す。すると、把持部40は引張スプリング63のスプリ
ング力により反時計方向に回動し、これに伴って作動部
材30が反時計方向に回動してロック機構Fをロックす
ることができる。
【0039】この際、作動部材30によりロアーツース
20をロックする前に、軸支凸部60のダンパー64が
ストッパ65に当接し、その後把持部40を少許反時計
回動させることによって、作動部材30によりロアーツ
ース20をアッパーツース10にロックすることができ
る。これによりロック機構Fのロックを確実に行うこと
ができる。
【0040】リヤシートの乗員が降車する際にバックレ
バー80のペダル80aを押圧すると連結ロッド81を
介して軸支凸部60が時計方向に回動し、前述の如くロ
ック機構Fをロック解除することができる。
【0041】図7乃至図12は、この発明の第2実施例
に係り、図7は車両用シートリクライニング装置の正面
視説明図、図8は図7のM部拡大説明図、図9は一部を
破断して示す図7のIX−IX矢視説明図、図10はロック
機構のロック時における動作説明図、図11は自動によ
るロック機構のロック解除時における動作説明図、図1
2は手動によるロック機構のロック解除時における動作
説明図である。
【0042】この第2実施例に係る車両用シートリクラ
イニング装置Eの操作手段Gは、把持部40Aと、この
把持部40Aの一方に軸線に沿って設けられたアーム5
0Aと、このアーム50Aの一側に形成した軸支凸部6
0Aと、この軸支凸部60Aの中間部に枢軸61により
軸着された連結部材70Aから構成され、把持部40A
に電動モータ41Aを内蔵し、アーム50Aは電動モー
タ41Aの駆動によって軸線方向に往復動する駆動軸と
しての軸部材51Aと、この軸部材51Aに固定された
移動部材52Aとからなり、軸支凸部60Aはベースプ
レートBに枢軸61により軸着され、連結部材70A
は、その上部自由端側に設けられた長孔70dを移動部
材52Aの連結ピン53に遊嵌することにより移動部材
52Aに連係すると共に、下部自由端70eを、例え
ば、この下部自由端70eと対向して作動部材30の下
部自由端30b側に設けられた連結ピン32に当接する
ことにより作動部材30に連係したことを特徴としてい
る。
【0043】また、連結部材70Aの軸着部に形成した
ボス部70fに捩りコイルスプリング72を設け、この
捩りコイルスプリング72の一方の足杆72aを移動部
材52Aの連結ピン53に係止し、他方の足杆72bを
作動部材30の連結ピン32に係止して作動部材30に
ロック方向の付勢力を付与するようにしたことを特徴と
している。
【0044】さらに、第1実施例と異なる第2実施例の
構造を詳細に説明する。
【0045】捩りコイルスプリング34は、基部34a
を枢軸61に巻装し、一方の足杆34bをアーム50A
に植設した係止ピン50aに、他方の足杆34cを連結
ピン32にそれぞれ係止しており、この捩りコイルスプ
リング34により作動部材30は反時計方向に回動する
よう付勢されている。
【0046】移動部材52Aは、軸部材51Aに固定さ
れる取付部52cと、この取付部52cの上面より突出
した凸部52dとからなり、この凸部52dはリミット
スイッチ55,56の接点55a,55bに択一的に接
触するように設定されている。また、アーム50Aに
は、移動部材52Aが最左方位置及び最右方位置に移動
したとき当接するダンパー57A,57Bが取付けられ
ている。
【0047】引張スプリング63は、軸支凸部60Aの
下端に植設された係止ピン62と、ベースプレートBに
固定されたフック部材67との間に係止されており、こ
の引張スプリング63によって軸支凸部60Aは枢軸6
1を中心として反時計方向に回動するように付勢されて
いる。
【0048】その他の構成は、第1実施例に示すもの同
様であり、符号のみ付し、その詳細な説明は省略する。
【0049】つぎに、この発明の第2実施例の作用を説
明する。
【0050】図7及び図10はロック機構Fがロックさ
れている状態を示したもので、第1実施例と同様の作用
により、ロアーツース20の歯部20aがアッパーツー
ス10の歯部10aに噛合してシートバックの回動をロ
ックしている。このロック状態においては、移動部材5
2Aの凸部52dが左側のリミットスイッチ55の接点
に当接している。
【0051】このロック機構Fのロック状態から自動的
にロック解除するには、電動モータ41Aのスイッチを
一方向に操作する。すると、電動モータ41Aが正回転
し、軸部材51Aが移動部材52Aと共に右方向に移動
する。これにより、連結部材70Aの長孔70dが移動
部材52Aの連結ピン53により押圧される。
【0052】すると、連結ピン32が連結部材70Aに
より押圧され、作動部材30が捩りコイルスプリング3
4のスプリング力に抗して時計方向に回動し、第1実施
例と同様の作用により、図11に示すようにロック機構
Fはアッパーツース10とロアーツース20の各歯部1
0a,20aの噛合が解かれたロック解除状態となる。
【0053】このロック状態からロック解除状態に移行
する過程において、連結部材70Aと作動部材30は一
体的に回動するので、捩りコイルスプリング72のスプ
リング力は全く作用していない。したがって、電動モー
タ41Aは捩りコイルスプリング34のスプリング力に
抗するトルクのみでロック解除することができる。この
結果、電動モータ41Aのトルクを小さく設定すること
ができるので、電動モータ41Aのコストを低減させる
ことができる。
【0054】また、移動部材52Aの凸部52dが右側
のリミットスイッチ56の接点56aに当接すると、電
動モータ41Aの回転は停止し、これに伴って移動部材
52Aの右側への移動も停止する。
【0055】このロック解除状態でシートバックの傾動
角度を調整した後、ロック機構Fを再びロック状態に復
帰させるには、電動モータ41Aのスイッチを他方に操
作する。すると、電動モータ41Aが逆回転し、軸部材
51Aが移動部材52Aと共に左方向に移動する。これ
により、連結部材70Aが連結ピン53を介して反時計
方向に回動する。
【0056】すると、作動部材30が捩りコイルスプリ
ング34,72の両スプリング力により時計方向に回動
し、第1実施例と同様の作用により、ロック機構Fは、
アッパーツース10とロアーツース20の各歯部10
a,20bが噛合したロック状態となる。
【0057】また、移動部材52Aの凸部52dが左側
のリミットスイッチ55の接点55aに当接すると、電
動モータ41Aの回転は停止し、移動部材52Aの左側
への移動も停止する。
【0058】なお、電動モータ41Aの慣性による回転
により移動部材52Aが所定の位置よりさらに移動した
場合、ダンパー57A,57Bに当接することによって
その衝撃を吸収することができる。
【0059】また、上述したロック解除状態でシートバ
ックを前倒した場合及びシートバックの前倒し復元時に
おける作用は、第1実施例の場合と同様であり、その説
明を省略する。
【0060】さらに、図12に示すロック機構Fを手動
でロック解除する場合も、第1実施例の場合と同様であ
り、その説明は省略する。
【0061】この第2実施例では、電動モータ41の駆
動によって軸線方向に往復移動する軸部材51Aを設け
たので、第1実施例のウォーム減速機と比べて、部品点
数の削減、構造の簡素化によるコストの低減及び作動音
の減少、並びに作動時間の短縮等の効果がある。
【0062】
【発明の効果】上述した通り、この発明によれば、同一
の操作手段によりロック機構を自動的及び手動的に作動
させることができる。これによって、装置全体を小型に
することができると共に、コストを低減させることがで
きる。
【0063】また、電動モータは付勢手段の付勢力に抗
するトルクのみでロック機構をロック解除することがで
きる。この結果、電動モータのトルクを小さく設定する
ことができるので、電動モータの製造コストを低減させ
ることができる。
【0064】さらに、ロック機構のロック時には、作動
部材を捩りコイルスプリングと付勢手段の両付勢力によ
り付勢しているので、アッパーツースに対するロアーツ
ースの係合を強固にすることができる一方、シートバッ
クの前倒し復元時における歯飛びの発生を防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る車両用シートリク
ライニング装置の正面視説明図である。
【図2】図1のD部拡大説明図である。
【図3】図2の一部を破断して示すIII −III 矢視説明
図である。
【図4】図1に示すもののロック機構のロック時におけ
る動作説明図である。
【図5】図1に示すものの自動によるロック機構のロッ
ク解除時における動作説明図である。
【図6】図1に示すものの手動によるロック機構のロッ
ク解除時における動作説明図である。
【図7】この発明の第2実施例に係る車両用シートリク
ライニング装置の正面視説明図である。
【図8】図7のM部拡大説明図である。
【図9】一部を破断して示す図7のIX−IX矢視説明図で
ある。
【図10】図7に示すもののロック機構のロック時にお
ける動作説明図である。
【図11】図7に示すもののロック機構の自動によるロ
ック解除時における動作説明図である。
【図12】図7に示すもののロック機構の手動によるロ
ック解除時における動作説明図である。
【符号の説明】
E 車両用シートリクライニング装置 F ロック機構 G 操作手段 A バックアーム B ベースプレート 10 アッパーツース 10a 歯部 10a 歯無部 20 ロアーツース 20a 歯部 30 作動部材 32 連結ピン 34 付勢手段(捩りコイルスプリング) 40 把持部 40A 把持部 41 電動モータ 41A 電動モータ 50 アーム 50A アーム 51 駆動軸(ボールねじ) 51A 駆動軸(軸部材) 52 移動部材 52A 移動部材 53 連結ピン 55 リミットスイッチ 55a 接点 56 リミットスイッチ 56a 接点 57 ダンパー 60 軸支凸部 61 軸着部(枢軸) 62 係止ピン 64 ダンパー 70 連結部材 70a 長孔 70b 長孔 71 係止ピン 72 捩りコイルスプリング 72a 足杆 72b 足杆

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバック側に取付けられるバックア
    ームに設けられたアッパーツースと、このアッパーツー
    スに係脱可能にベースプレートに設けられたロアーツー
    スと、このロアーツースを作動させると共に、付勢手段
    により前記アッパーツースのロック方向に付勢された作
    動部材とからなるロック機構を備えると共に、このロッ
    ク機構を作動させる操作手段を有する車両用シートリク
    ライニング装置であって、前記操作手段は、把持部と、
    この把持部の一方に軸線に沿って設けられたアームと、
    このアームの一側に形成した軸支凸部と、この軸支凸部
    の中間部に軸着された連結部材から構成され、前記把持
    部には電動モータを内臓し、前記アームは前記電動モー
    タの駆動によって回転する駆動軸と、この駆動軸の回転
    により軸線方向に往復動する移動部材からなり、前記軸
    支凸部は前記ベースプレートに軸着され、前記連結部材
    はその自由端側に設けられた一対の長孔を介して前記移
    動部材の連結ピン及び作動部材の連結ピンにそれぞれ連
    係して構成されており、前記把持部に内蔵されている電
    動モータを駆動することにより、前記ロック機構を自動
    的に作動できると共に、前記把持部を軸支凸部の軸着部
    を中心として手動で操作することにより、前記ロック機
    構を手動的に作動できるようにしたことを特徴とする車
    両用シートリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 連結部材の軸着部に捩りコイルスプリン
    グを設け、この捩りコイルスプリングの一方の足杆を連
    結部材の自由端側に設けられた係止ピンに係止し、他方
    の足杆を連結部材の長孔から突出した作動部材の連結ピ
    ンに係止して作動部材にロック方向の付勢力を付与する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両用シー
    トリクライニング装置。
  3. 【請求項3】 シートバック側に取付けられるバックア
    ームに設けられたアッパーツースと、このアッパーツー
    スに係脱可能にベースプレートに設けられたロアーツー
    スと、このロアーツースを作動させると共に、付勢手段
    により前記アッパーツースのロック方向に付勢された作
    動部材とからなるロック機構を備えると共に、このロッ
    ク機構を作動させる操作手段を有する車両用シートリク
    ライニング装置であって、操作手段は、把持部と、この
    把持部の一方に軸線に沿って設けられたアームと、この
    アームの一側に形成した軸支凸部と、この軸支凸部の中
    間部に軸着された連結部材から構成され、前記把持部に
    は電動モータを内蔵し、前記アームは前記電動モータの
    駆動によって軸線方向に往復動する駆動軸と、この駆動
    軸に固定された移動部材からなり、前記軸支凸部はベー
    スプレートに軸着され、前記連結部材は、その上部自由
    端側に設けられた長孔を前記移動部材の連結ピンに遊嵌
    することにより移動部材に連係すると共に、下部自由端
    を前記作動部材の下部自由端側に当接することにより作
    動部材に連係して構成されており、前記把持部に内蔵さ
    れている電動モータを駆動することにより、前記ロック
    機構を自動的に作動できると共に、前記把持部を軸支凸
    部の軸着部を中心として手動で操作することにより、前
    記ロック機構を手動的に作動できるようにしたことを特
    徴とする車両用シートリクライニング装置。
  4. 【請求項4】 アーム部に、移動部材の往復動を検出す
    る一対のリミットスイッチを設けたことを特徴とする請
    求項1及び請求項3記載の車両用シートリクライニング
    装置。
  5. 【請求項5】 連結部材の軸着部に捩りコイルスプリン
    グを設け、この捩りコイルスプリングの一方の足杆を移
    動部材の連結ピンに係止し、他方の足杆を前記連結部材
    の下部自由端と対向して作動部材に設けられた連結ピン
    に係止して前記作動部材にロック方向の付勢力を付与す
    るようにしたことを特徴とする請求項3記載の車両用シ
    ートリクライニング装置。
JP6399494A 1993-03-31 1994-03-31 車両用シートリクライニング装置 Pending JPH0723831A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030537A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Johnson Controls Technol Co 車両用シートのシートバック前倒し機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030537A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Johnson Controls Technol Co 車両用シートのシートバック前倒し機構
JP4562605B2 (ja) * 2005-07-22 2010-10-13 ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー 車両用シートのシートバック前倒し機構

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