JPH06205593A - 電動モータ制御構造 - Google Patents

電動モータ制御構造

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Publication number
JPH06205593A
JPH06205593A JP4347727A JP34772792A JPH06205593A JP H06205593 A JPH06205593 A JP H06205593A JP 4347727 A JP4347727 A JP 4347727A JP 34772792 A JP34772792 A JP 34772792A JP H06205593 A JPH06205593 A JP H06205593A
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JP
Japan
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contact
electric motor
sliding member
side sliding
reverse rotation
Prior art date
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Pending
Application number
JP4347727A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Masaoka
祥史 正岡
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Motor And Converter Starters (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 極めて簡単な機械的構造を用いた電動モータ
制御構造を提供する。 【構成】 スイッチ113,114,115のうちいず
れか1つ例えばスイッチ113を一方向に作動させるこ
とにより電動モータ50を正回転させる正回転回路13
0と、スイッチ113を他方向に作動させ電動モータ5
0を逆回転させる逆回転回路131とを有し、回路13
0,131間に電動モータ自動停止機構Hを介在せしめ
て構成される。電動モータ自動停止機構Hは、機枠11
7に正回転側摺動部材111と逆回転側摺動部材112
を摺動可能に配置し、正回転側摺動部材111の接点1
18aを正回転回路130の接点118bに、逆回転側
摺動部材112の接点119aを逆回転回路131の接
点119bにそれぞれ接続可能に付勢手段120により
付勢し、電動モータ50の被駆動系、例えばウォームホ
イール63に制御部材121を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、正逆両回転する電動
モータの制御構造に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチを一方向に作動させて電動モー
タを正回転させることにより、制御部材を所定の角度だ
け回転させた後、これを自動的に停止させ、また、スイ
ッチを他方向に作動させて電動モータを逆回転させた
後、これを自動的に停止させるようにした電動モータ制
御構造は、一般的に電気的手段が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電気的制御手段は、塵埃、振動、湿気などの環境によ
って、その性能が左右されるばかりでなく、構造が複雑
でコスト高になるなど問題点が多い。
【0004】この発明は、上述した従来の問題点を解決
すべくなされたもので、その目的とするところは極めて
簡単な機械的構造を用いた電動モータ制御構造を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る電動モータ制御構造は、スイッチを
一方向に作動させることにより電動モータを正回転させ
る正回転回路と、スイッチを他方向に作動させることに
より電動モータを逆回転させる逆回転回路とを有し、こ
の各回路間に電動モータ自動停止機構を介在せしめて構
成され、この電動モータ自動停止機構は、機枠に正回転
側摺動部材と逆回転側摺動部材を摺動可能に配置すると
共に、この正回転側摺動部材の接点を正回転回路の接点
に、逆回転側摺動部材の接点を逆回転回路の接点にそれ
ぞれ接続可能に付勢手段により付勢し、さらに、前記電
動モータの被駆動系に制御部材を設けて構成されてお
り、前記スイッチを正回転回路側にすると、電動モータ
が正回転し、これに伴って制御部材が一方向に移動し、
自動的に逆回転側摺動部材の接点が前記付勢手段の付勢
力により逆回転回路の接点に接続し、さらに制御部材の
一方向の移動が進行して正回転側摺動部材の非接点側を
押圧し、正回転側摺動部材の接点を正回転回路の接点か
ら離反せしめて電動モータの回転を停止せしめ、この状
態で前記スイッチを逆回転回路側にすると、電動モータ
が逆回転し、これに伴って制御部材が他方向に移動し、
自動的に正回転側摺動部材の接点が前記付勢手段の付勢
力により正回転回路の接点に接続し、さらに制御部材の
他方向の移動が進行して逆回転側摺動部材の非接点側を
押圧し、逆回転側摺動部材の接点を逆回転回路の接点か
ら離反せしめ電動モータの回転を停止せしめるように構
成されたことを特徴としている。
【0006】
【作用】この発明によれば、スイッチを一方向に作動さ
せると電動モータが正回転し、これに伴って制御部材が
一方向に所定角度だけ回転した後、正回転側摺動部材を
押圧して電動モータの回転を停止させることができる。
また、この状態でスイッチを他方向に作動させると電動
モータが逆回転し、これに伴って制御部材が旧位置復帰
すると共に、逆回転側摺動部材を押圧して電動モータの
回転を停止させることができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明に係る電動モータ制御構造を
図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0008】図1は電動モータ制御構造の概要を示す説
明図、図2(a)は図1のA部拡大説明図、図2(b)
は制御部材が中間位置に移動したときの状態を示す図2
(a)に相当する説明図、図3乃至図9は電動モータ制
御構造の動作説明図、図10は本発明を適用した車両用
シートリクライニング装置の正面視説明図、図11は図
10のB部拡大説明図、図12は図11のXII −XII 矢
視説明図、図13は車両用シートリクライニング装置の
ロック時における動作説明図、図14は車両用シートリ
クライニング装置の自動によるロック解除時における動
作説明図である。
【0009】図において、110は電動モータ制御構造
で、スイッチ113,114,115のうちいずれか1
つのスイッチ、例えばスイッチ113を一方向に作動さ
せることにより電動モータ50を正回転させる正回転回
路130と、スイッチ113を他方向に作動させること
により電動モータ50を逆回転させる逆回転回路131
とを有し、この各回路130,131間に電動モータ自
動停止機構Hを介在せしめて構成されている。
【0010】この電動モータ自動停止機構Hは、機枠1
17に正回転側摺動部材111と逆回転側摺動部材11
2を摺動可能に配置すると共に、この正回転側摺動部材
111の接点118aを正回転回路130の接点118
bに、逆回転側摺動部材112の接点119aを逆回転
回路131の接点119bにそれぞれ接続可能に付勢手
段120により付勢し、さらに、電動モータ50の被駆
動系、例えばウォームホイール63に制御部材121を
設けて構成されている。
【0011】そして、スイッチ113を正回転回路13
1側にすると、電動モータ50が正回転し、これに伴っ
て制御部材121が一方向に移動し、自動的に逆回転側
摺動部材112の接点119aが付勢手段120の付勢
力により逆回転回路131の接点119bに接続し、さ
らに制御部材121の一方向の移動が進行して正回転側
摺動部材111の非接点側111eを押圧し、正回転側
摺動部材111の接点118aを正回転回路130の接
点118bから離反せしめて電動モータ50の回転を停
止せしめる。
【0012】この状態でスイッチ113を逆回転回路1
31側にすると、電動モータ50が逆回転し、これに伴
って制御部材121が他方向に移動し、自動的に正回転
側摺動部材111の接点118aが付勢手段120の付
勢力により正回転回路130の接点118bに接続し、
さらに制御部材121の他方向の移動が進行して逆回転
側摺動部材112の非接点側112dを押圧し、逆回転
側摺動部材112の接点119aを逆回転回路131の
接点119bから離反せしめ電動モータ50の回転を停
止せしめるように構成されている。
【0013】さらに、この発明の構造を詳細に説明す
る。
【0014】電動モータ制御構造110は電動モータ5
0と、この電動モータ50の駆動により回転する減速歯
車群60と、電動モータ自動停止機構Hを備えている。
【0015】減速歯車群60は、電動モータ50の出力
軸53に連結されたウォーム61と、このウォーム61
に噛合すると共に機枠117にウォームホイール軸62
により軸着されたウォームホイール63からなってい
る。
【0016】電動モータ自動停止機構Hは、正回転側摺
動部材111と、逆回転側摺動部材112と、制御部材
121と、スイッチとしての113,114,115を
備えている。
【0017】正回転側摺動部材111は機枠117に取
付けられており、ウォームホイール軸62を中心として
円弧状に形成され、その左端に形成した突出部111a
に第1接点118の一方の接点118aが設けられてい
る。また、正回転側摺動部材111の内周面には、中間
部に凹部111b及びその凹部111bに連続して右側
に凸部111cが形成されている。
【0018】逆回転側摺動部材112はウォームホイー
ル軸62を中心として円弧状に形成され、正回転側摺動
部材111の内側に摺動可能に取付けられており、右端
に形成した突出部112aに第2接点119の一方の接
点119aが設けられている。また、逆回転側摺動部材
112の外周面には、正回転側摺動部材111の凹部1
11bに臨む凸部112c及びこの凸部112cに連続
して右側に正回転側摺動部材111の凸部111cを収
容する凹部112bがそれぞれ形成されている。
【0019】さらに、正回転側摺動部材111の凸部1
11cと逆回転側摺動部材112の凸部112cにより
形成された空間部には、付勢手段としての圧縮スプリン
グ120が収容されており、この圧縮スプリング120
により正回転側摺動部材111は矢印A方向に、逆回転
側摺動部材112は矢印B方向にそれぞれ付勢されてい
る。
【0020】制御部材121は台形状に形成され、ウォ
ームホイール63の外周側に固定されており、正回転側
摺動部材111及び逆回転側摺動部材112と当接する
位置に配置されており、図2(b)に示すように制御部
材121が非当接状態にあるときは、正回転側摺動部材
111の非接点側111e及び逆回転側摺動部材112
の非接点側112dはそれぞれ外方に突出している。
【0021】また、機枠117には、正回転側摺動部材
111の接点118aに接触する第1接点118の他方
の接点である正回転回路130の接点118bと、逆回
転側摺動部材112の接点119aに接触する第2接点
119の他方の接点である逆回転回路131の接点11
9bがそれぞれ設けられている。
【0022】スイッチ113,114及び115は、後
述する電動モータ制御構造110を車両用シートリクラ
イニング装置Eに適用した場合のリクライニングスイッ
チ113、第1ウォークインスイッチ114及び第2ウ
ォークインスイッチ115であり、これらのスイッチ1
13,114,115は、いずれも双方向作動スイッチ
で、この実施例では、自動復帰型になっている。すなわ
ち、リクライニングスイッチ113を例にして説明する
と、リクライニングスイッチ113を左側の接点113
bに操作した状態で、手を離すと右側の接点113aに
自動的に復帰するように設定されている。また、リクラ
イニングスイッチ113は第1及び第2接点118,1
19に、第1及び第2ウォークインスイッチ114,1
15はドア開閉センサー116を介して第1及び第2接
点118,119にそれぞれ接続されている。
【0023】なお、図1において符号122は車両内に
搭載された電源としてのバッテリーである。また、リク
ライニングスイッチ113,第1及び第2のウォークイ
ンスイチ114,115の左側の接点から右側の接点に
操作する場合、手動で行うようにしてもよい。
【0024】つぎに、この発明に係る電動モータ制御構
造110の作用を説明する。
【0025】図3において、逆回転側摺動部材112
は、非接点側112dを制御部材121により押圧さ
れ、接点119aが接点119bから離反している。ま
た、スイッチ113は右側の接点113aにあり、電流
が矢印の如く流れるが、接点119cと接点119bと
が離反しているため電動モータ50に電流は流れない。
【0026】この状態から図4に示すようにスイッチ1
13を左側の接点113b側に操作すると、電流は矢印
の如く第1接点118を通って電動モータ50に流れ、
電動モータ50は正回転する。これに伴って制御部材1
21が、図5に示すように時計方向に回転して逆回転側
摺動部材112の非接点側112dから離反する。これ
によって、自動的に逆回転側摺動部材112の接点11
9aが圧縮スプリング120の付勢力により逆回転回路
131の接点119bに接続する。
【0027】さらに、制御部材121が時計方向に回転
して正回転側摺動部材111の非接点側111eを押圧
すると、図6に示すように正回転側摺動部材111の接
点118aが正回転回路130の接点118bから離反
し、電動モータ50へ電流が流れなくなり、電動モータ
50は停止する。
【0028】この状態でスイッチ113から手を離す
と、リクライニングスイッチ113は図7に示すように
右側の接点113aに切替わり、電流は矢印の如く第2
接点119を通って電動モータ50に流れ、電動モータ
50は逆回転する。これに伴って制御部材121が、図
8に示すようにウォームホイール63と一体的に反時計
方向に回転して正回転側摺動部材111の非接点側11
1eから離反する。これによって、自動的に正回転側摺
動部材111の接点118aが圧縮スプリング120の
付勢力により正回転回路130の接点118bに接続す
る。
【0029】さらに、制御部材121が反時計方向に回
転して逆回転側摺動部材112の非接点側112dを押
圧すると、図9に示すように逆回転側摺動部材112の
接点119aが逆回転回路131の接点119bから離
反し、電動モータ50へ電流が流れなくなり、電動モー
タ50は停止する。
【0030】上述したように、この発明に係る電動モー
タ制御構造110によれば、スイッチ113,114,
115のうち、いずれか1つのスイッチ、例えばスイッ
チ113を一方向に作動させると電動モータ50が正回
転し、これに伴って制御部材121が一方向に所定角度
だけ回転した後、正回転側摺動部材111を押圧して電
動モータ50の回転を自動的に停止させることができ
る。また、この状態でスイッチ113を他方向に作動さ
せると電動モータ50が逆回転しこれに伴って制御部材
121が旧位置に復帰すると共に、逆回転側摺動部材1
12を押圧して電動モータ50の回転を自動的に停止さ
せることができる。したがって、この電動モータ制御構
造110を用いれば、極めて簡単な機械的構造により電
動モータ50の制御を行うことができる。
【0031】つづいて、上述した電動モータ制御構造1
10を車両用シートリクライニング装置Eに適用した場
合を例として説明する。
【0032】車両用シートリクライニング装置Eは、シ
ートバック側に取付けられるアーム10に設けられたア
ッパーツース20と、このアッパーツース20に係脱可
能なロアーツース30と、このロアーツース30を作動
させると共に、捩りコイルスプリング44によりロック
方向に付勢された作動部材40とからなるロック機構F
を備え、このロック機構Fを自動的に駆動する駆動機構
Gを設けている。
【0033】さらに、この車両用シートリクライニング
装置Eの構造を詳細に説明する。
【0034】アーム10は、シートクッション側に固定
されたベースプレート11に植設したアーム取付軸12
に軸着され、さらにシートバック側に固定されている。
また、アーム取付軸12とアーム10に植設した係止ピ
ン13との間には、アーム10を反時計方向に付勢する
渦巻スプリング14が装架されている。
【0035】アッパーツース20はアーム10に一体的
に固定されており、下縁部にアーム取付軸12を中心と
する円弧状の歯部20a及びこの歯部20aの左端に連
続して歯部20aより曲率半径の大きい歯無部20bが
それぞれ形成されている。ロアーツース30は、基部を
ベースプレート11に植設したロアーツース取付軸31
に軸着しており、自由端側上面にアッパーツース20の
歯部20aと噛合し得る歯部30aが形成されている。
また、ロアーツース30の自由端側下面には、凹部30
bを挟んで左右両側にカム受部30c及び凸部30dが
形成されている。
【0036】作動部材40は、基部をベースプレート1
1に植設した作動部材取付軸41に操作レバー42と共
に軸着しており、一方の自由端側にロアーツース30の
カム受部30cと当接するカム部40aが形成され、他
方の自由端側後部に係止ピン43が植設されている。こ
の係止ピン43と、後述するモータブラケット51に植
設した係止ピン52に、基部を作動部材取付軸41に巻
回した捩りコイルスプリング44の両足杆44a,44
bがそれぞれ係止されており、この捩りコイルスプリン
グ44によって作動部材40は反時計方向に付勢されて
いる。
【0037】作動部材40の他方の自由端側前部には、
突部40bが打出して形成されており、この突部40b
は操作レバー42の一方の自由端側に形成された当接部
42bに当接している。また、操作レバー42の他方の
自由端側は把持部42cを形成している。
【0038】また、アーム取付軸12には、後席乗員用
のバックレバー90の基部が軸着され、このバックレバ
ー90の一方の自由端側と操作レバー42の他方の自由
端側には、連結ロッド91が連結ピン92,93により
連結枢支されており、バックレバー90の他方の自由端
側にペダル90aが形成されている。さらに、アーム取
付軸12には、ウォークインレバー100の基部が軸着
され、このウォークインレバー100の自由端に図示し
ないシートスライド装置のロック機構に連係するワイヤ
ケーブル101の一端がピン102により連結枢支され
ている。
【0039】駆動機構Gは、電動モータ制御構造110
と、この電動モータ制御構造110とロック機構Fとを
連係する連結プレート70とから構成されており、電動
モータ50はモータブラケット51を介してベースプレ
ート11に取付けられている。
【0040】連結プレート70は、基部を作動部材取付
軸41に軸着しており、この連結プレート70の一方の
自由端側にはウォームホイール63に植設した突起63
aと係合する長孔70aが、他方の自由端側には作動部
材40の係止ピン43に係合する作動部材取付軸41を
中心とする円弧状の長孔70bがそれぞれ形成されてい
る。また作動部材40は、基部を作動部材取付軸41に
巻装し、一方の足杆80bを係止ピン43に、他方の足
杆80cを連結プレート70に設けた突起71にそれぞ
れ係止した捩りコイルスプリング80により、反時計方
向、すなわちロック方向に付勢されている。
【0041】電動モータ制御構造110のリクライニン
グスイッチ113は運転席近傍に、第1ウォークインス
イッチ114は助手席側のドア内側上部近傍に、第2ウ
ォークインスイッチ115はリヤシートの側方にそれぞ
れ設置されている。
【0042】つぎに、電動モータ制御構造110を適用
した車両用シートリクライニング装置Eの作用を説明す
る。
【0043】図10及び図13はロック機構Fがロック
されている状態を示したもので、作動部材40のカム部
40aが捩りコイルスプリング44,80のスプリング
力によりロアーツース30のカム受部30cに圧接して
おり、これによりロアーツース30が時計方向に回動
し、その歯部30aがアッパーツース20の歯部20a
に噛合してシートバックの回動をロックしている。
【0044】また、このロック状態においては、図3に
示すように、リクライニングスイッチ113は右側の接
点113aにあるので、第2接点119の接点119
a,119bは離反しているので、電動モータ50には
電流は流れず、電動モータ50は停止している。
【0045】このロック状態からロック機構Fをロック
解除するには、図4に示すようにリクライニングスイッ
チ113を左側の接点113bに操作する。すると、電
流は第1接点118を通って電動モータ50に流れ、電
動モータ50を正回転させる。これによってウォーム6
1を介してウォームホイール63が時計方向に回転し、
連結プレート70の長孔70aがウォームホイール63
の突起63aに押圧され連結プレート70が時計方向に
回動する。これに伴って作動部材40の係止ピン43が
連結プレート70の長孔70bに押圧される。
【0046】すると、作動部材40が捩りコイルスプリ
ング44のスプリング力に抗して時計方向に回動し、図
14に示すようにカム部40aがロアーツース30のカ
ム受部30cから外れると直ちに、ロアーツース30の
凸部30dに当接し、ロアーツース30を反時計方向に
回動させる。これによって、アッパーツース20とロア
ーツース30の各歯部20a,30aの噛合が解かれ、
ロック機構Fは解除状態となる。
【0047】このロック状態からロック解除状態に移行
する過程において、図5で説明したように第2接点11
9の両接点119a,119bが接続する。さらにウォ
ームホイール63が時計方向に回転すると、図6で説明
したように、第1接点118の両118a,118bが
離反し、電流が切れ電動モータ50が停止する。これに
よって、ロック機構Fをロック解除状態に保持すること
ができる。
【0048】上述したロック状態からロック解除状態に
移行する過程において、作動部材40と連結プレート7
0とは一体的に回動するので、捩りコイルスプリング8
0のスプリング力は全く作用していない。したがって、
電動モータ50は捩りコイルスプリング44のスプリン
グ力に抗するトルクのみでロック解除することができ
る。この結果、電動モータ50のトルクを小さく設定す
ることができるので、電動モータ50のコストを低減さ
せることができる。
【0049】また、減速歯車群60の減速比を小さく、
すなわちウォームホイール63を小型化させることがで
きるので、減速歯車群60の小型化、ひいては車両用シ
ートリクライニング装置E全体の小型化を図ることがで
きる。
【0050】ロック解除状態でシートバックの傾動角度
を調整した後、ロック機構Fを再びロック状態に復帰さ
せるには、リクライニングスイッチ113から手を離
す。すると、リクライニングスイッチ113は自動的に
右側の接点113aに切替わり、図7で説明したように
電動モータ50が逆回転する。これに伴ってウォームホ
イール63と制御部材121が一体的に反時計方向に回
転し、図8に示すように第1接点118の両端子118
a,118bが接続する。
【0051】そして、さらにウォームホイール63が反
時計方向に回転すると、図9で説明したように第2接点
119の両接点119a,119bが離反し、電流が切
れ電動モータ50は停止する。これによって、ロック機
構Fをロック状態に復帰させることができる。
【0052】また、上述したロック解除状態でシートバ
ックを前倒しした場合、図14に仮想線で示すようにロ
アーツース30の歯部30aがアッパーツース20の歯
無部20bに当接した状態になるが、この状態で前述の
如くリクライニングスイッチ113から手を離すと電動
モータ50は逆回転し、これに伴ってウォームホイール
63が反時計方向に回動する。すると、連結プレート7
0は、その長孔70aがウォームホイール63の突起6
3aに押圧されて反時計方向に回動する。この際、作動
部材40はロアーツース30によりロックされているの
で、捩りコイルスプリング80は、その足杆80cが連
結プレート70の突起71により押圧されて撓み、その
スプリング力が逐次増大する。
【0053】この状態からシートバックを手で後方に起
し、アッパーツース20の歯部20aとロアーツース3
0の歯部30aとが噛合する位置に達すると、捩りコイ
ルスプリング44と捩りコイルスプリング80の両スプ
リング力で作動部材40が反時計方向に回動し、ロアー
ツース30を時計方向に回動させる。これによって、ア
ッパーツース20とロアーツース30の両歯部20a,
30aを噛合させることができる。
【0054】このように、シートバックの前倒し復元時
において、アッパーツース20とロアーツース30の両
歯部20a,30aを捩りコイルスプリング44と捩り
コイルスプリング80の両スプリング力により強力に噛
合させることができるので、歯飛びの発生を確実に防ぐ
ことができる。
【0055】なお、リヤシートへ乗員が乗降する場合、
まず、助手席側のドアを開くと、ドア開閉センサー11
6によりドアの解放を検知する。つぎに、第1又は第2
ウォークインスイッチ114,115を前述のリクライ
ニングスイッチ113の場合と同じように操作すればロ
ック機構Fのロック解除及びロックをすることができ、
同時にウォークインレバー100を作動させてフロント
側シートを前方に摺動させることができる。
【0056】また、ロック機構Fを手動でロック状態か
らロック解除するには、操作レバー42を捩りコイルス
プリング44,80の両スプリング力に抗して時計方向
に回動させる。すると、操作レバー42の当接部42b
と当接している突部40bを介して作動部材40が時計
方向に回動し、前述の如く、ロック解除することができ
る。このとき、作動部材40の係止ピン43は連結プレ
ート70の長孔70b内を摺動するのみであるから、連
結プレート70は回動しない。
【0057】また、リヤシートの乗員が降車する際に、
バックレバー90のペダル90aを押圧すると、連結ロ
ッド91を介して操作レバー40が時計方向に回動し、
前述の如くロック機構Fをロック解除することができ
る。
【0058】また、上記実施例では、電動モータ制御構
造110を車両用シートリクライニング装置に適用した
場合について説明したが、リンクの往復運動によりシー
トを上下動させる車両用リフタ等にも適用することがで
きる。
【0059】
【発明の効果】この発明は、スイッチを一方向に作動さ
せることにより電動モータを正回転させ、制御部材を所
定の角度だけ回転させた後、正回転側摺動部材との協働
作用により電動モータの回転を自動的に停止させること
ができる。また、スイッチを他方向に作動させることに
より電動モータを逆回転させ、制御部材を旧位置に復帰
させた後、逆回転側摺動部材との協働作用により電動モ
ータの回転を自動的に停止させることができる。したが
って、この電動モータ制御構造を用いれば、極めて簡単
な機械的構造により電動モータの制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動モータ制御構造の概要を示
す説明図である。
【図2】(a)は図1のA部拡大説明図、(b)は制御
部材が中間位置に移動したときの状態を示す(a)に相
当する説明図である。
【図3】この発明に係る電動モータ制御構造の動作説明
図である。
【図4】同じく動作説明図である。
【図5】同じく動作説明図である。
【図6】同じく動作説明図である。
【図7】同じく動作説明図である。
【図8】同じく動作説明図である。
【図9】同じく動作説明図である。
【図10】本発明を適用した車両用シートリクライニン
グ装置の正面視説明図である。
【図11】図10のB部拡大説明図である。
【図12】図11のXII −XII 矢視説明図である。
【図13】車両用シートリクライニング装置のロック時
における動作説明図である。
【図14】車両用シートリクライニング装置の自動によ
るロック解除時における動作説明図である。
【符号の説明】
E 車両用シートリクライニング装置 F ロック機構 G 駆動機構 H 電動モータ自動停止機構 10 アーム 20 アッパーツース 30 ロアーツース 40 作動部材 42 操作レバー 43 係止ピン 44 捩りコイルスプリング 44a 足杆 44b 足杆 50 電動モータ 60 減速歯車群 61 ウォーム 63 ウォームホイール 63a 突起 70 連結プレート 70a 長孔 70b 長孔 71 突起 80 捩りコイルスプリング 80b 足杆 80c 足杆 110 電動モータ制御構造 111 正回転側摺動部材 111e 非接点側 112 逆回転側摺動部材 112d 非接点側 113 リクライニングスイッチ(スイッチ) 114 第1ウォークインスイッチ(スイッチ) 115 第2ウォークインスイッチ(スイッチ) 117 機枠 118 第1接点 118a 接点 118b 接点 119 第2接点 119a 接点 119b 接点 120 付勢手段(圧縮スプリング) 121 制御部材 130 正回転回路 131 逆回転回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチを一方向に作動させることによ
    り電動モータを正回転させる正回転回路と、スイッチを
    他方向に作動させることにより電動モータを逆回転させ
    る逆回転回路とを有し、この各回路間に電動モータ自動
    停止機構を介在せしめて構成され、この電動モータ自動
    停止機構は、機枠に正回転側摺動部材と逆回転側摺動部
    材を摺動可能に配置すると共に、この正回転側摺動部材
    の接点を正回転回路の接点に、逆回転側摺動部材の接点
    を逆回転回路の接点にそれぞれ接続可能に付勢手段によ
    り付勢し、さらに、前記電動モータの被駆動系に制御部
    材を設けて構成されており、前記スイッチを正回転回路
    側にすると、電動モータが正回転し、これに伴って制御
    部材が一方向に移動し、自動的に逆回転側摺動部材の接
    点が前記付勢手段の付勢力により逆回転回路の接点に接
    続し、さらに制御部材の一方向の移動が進行して正回転
    側摺動部材の非接点側を押圧し、正回転側摺動部材の接
    点を正回転回路の接点から離反せしめて電動モータの回
    転を停止せしめ、この状態で前記スイッチを逆回転回路
    側にすると、電動モータが逆回転し、これに伴って制御
    部材が他方向に移動し、自動的に正回転側摺動部材の接
    点が前記付勢手段の付勢力により正回転回路の接点に接
    続し、さらに制御部材の他方向の移動が進行して逆回転
    側摺動部材の非接点側を押圧し、逆回転側摺動部材の接
    点を逆回転回路の接点から離反せしめ電動モータの回転
    を停止せしめるように構成されたことを特徴とする電動
    モータ制御構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU757714B2 (en) * 1996-02-29 2003-03-06 Lg Electronics Inc. Geared motor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU757714B2 (en) * 1996-02-29 2003-03-06 Lg Electronics Inc. Geared motor

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