JPH07237899A - 走行式可動リフト - Google Patents

走行式可動リフト

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JPH07237899A
JPH07237899A JP6055062A JP5506294A JPH07237899A JP H07237899 A JPH07237899 A JP H07237899A JP 6055062 A JP6055062 A JP 6055062A JP 5506294 A JP5506294 A JP 5506294A JP H07237899 A JPH07237899 A JP H07237899A
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JP
Japan
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arm
hydraulic jack
movable lift
link
base frame
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JP6055062A
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Tadayoshi Tai
忠誼 田井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で、安全で、コンパクトであって、設置
場所を取らず、移動範囲に制約のない、重量物の昇降、
運搬を可能にする走行式可動リフト、特に、寝たきりの
高齢者や身体障害者等をベッドから車椅子、浴槽等へ移
動させたりするために適した介護補助用走行式可動リフ
ト、または、エンジン等の重量物の昇降、運搬に適した
走行式可動リフトを提供する。 【構成】 下面にキャスターが設けられたベースフレー
ムと、ベースフレーム上面に立設された支柱と、先端部
に吊り部材係止手段を有し後端部が連結リンクと連結さ
れ中間部が前記支柱の上端部に揺動可能に枢支されたア
ームと、ベースフレーム上面に設置された油圧ジャッキ
と、先端部に油圧ジャッキのラムの伸縮に伴いラムに設
けられた摺動ピンの摺動を許容する長孔を有し後端部が
連結リンクと連結され中間部が前記支柱に枢支された作
動リンクと、作動リンクとアームとを連結する連結リン
クと、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人が持ち上げたり、
運搬したりすることが困難な重量物の昇降、運搬を可能
とする走行式可動リフトに関するものである。さらに詳
しくは、この発明は、寝たきりの老人や身体障害者等を
ベッドから車椅子、浴槽等へ移動させたりするための介
護補助用、または、エンジン等の重量物の昇降・運搬用
の走行式可動リフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術および解決しようとする課題】寝たきりの
高齢者、下肢が不自由な身体障害者等をベッドから車椅
子に移し変えたり、専用の浴槽等に移したり、または浴
槽の所まで移動させるには、以下のようにして行われて
いる。 介護者が寝たきりの高齢者等を抱き上げて行う。 病院等の天井等に設けられたレールを走行するクレー
ンに、寝たきりの高齢者等を吊るして行う。 図10に示される如き電動式リフトを用いて行う。 の場合、通常介護者は女性や高齢者であったりするこ
とが多く、これらの介護者単独では寝たきりの高齢者等
をベッドから抱き上げ、移動させることは容易なことで
はなく、他の人の協力を得なければならない。 の場合、クレーンのための設備が多大となるととも
に、レールが設置されている場所でしか使用できず、そ
の他の場所では介護者、付き添い者等が抱え上げて行わ
なければならなかった。また、このような設備は病院等
でしか設置できず、一般の家庭等においては設置するこ
とは困難であった。 の場合の図10に示される電動式リフトは、キャスタ
ーを有するベースフレーム脚部(101)が開閉可能
で、ベースに立設された支柱(102)の上端にはアー
ム(103)が揺動可能に枢支されており、該アーム
(103)先端には介助用ハンガー(104)が係止さ
れている。そして、一端が支柱(102)に、他端がア
ーム(103)の後端よりに取り付けられた電動式のシ
リンダーモーター(105)を有し、ベースにはコード
リールおよびバッテリを内蔵した構造からなっている。
介護者は、介助用のスリングシート(図示せず)をベッ
ドに寝たきりの高齢者等の身体の下に敷き、介助用ハン
ガー(104)にスリングシートを掛け、電動式のシリ
ンダーモーター(105)を作動させてベッドから吊り
上げ、車椅子に乗せることができるものである。このよ
うなリフトは、大型の設備を必要とせず、小型、コンパ
クトであることから有用なものである。しかしながら、
このリフトは、電動式のシリンダーモーター(105)
の一端を支柱(102)に、他端をアーム(103)の
後端よりに取り付けているため、シリンダーモーター
(105)として耐荷重の大きなものを使用しなければ
ならず、シリンダーモーター(105)の価格が高価と
なってしまう。また、電動式であるため、浴室等の湿気
が多く水に濡れやすい場所では漏電による感電の恐れが
あり、コードから電源を取る場合には使用場所が制限さ
れる。そして、バッテリ内蔵により重量、価格ともにア
ップしてしまう。さらに、ベースフレーム脚部(10
1)が開閉可能になっていることから構造が複雑とな
り、故障しやすい。
【0003】また、自動車整備工場などでエンジン等の
重量物を吊り上げ、修理場所等に運搬するのに、工場
内に設置されたフレーム上を移動する大型のクレーンが
用いられていたり、または、図11に示される如き油
圧式リフトが用いられている。 の場合、設備に多大の経費が係ることから町工場など
では設置することが困難である。 の場合、図11に示される油圧式リフトは、キャスタ
ーを有するベースフレーム脚部(111)が伸縮可能
で、ベースから立設された支柱(112)の上端に伸縮
式のアーム(113)が揺動可能に枢支されており、該
アーム(113)先端に重量物係止用のフック(11
4)が係止されている。そして、一端が支柱(112)
に、他端がアーム(113)の後端よりに取り付けられ
た油圧式シリンダー(115)を有している。このよう
なリフトは、の場合の如く大型の設備を必要とはしな
いことから有用なものである。しかしながら、自動車の
車体からエンジン等を取り出すためには、アーム(11
3)の先端の揺動範囲を大きくする必要があるが、その
ためにはストローク長の大きな大型の油圧式シリンダー
を用いることになる。そうすると油圧式シリンダー(1
15)の取付位置による重心位置等との関係から本体を
大型なものにせざるを得ない。従って、製造コストが高
くなり、また、ある程度広くかつ高さのある場所でしか
使用できない。そして、大型であり、ベースフレーム脚
部(111)、アーム(113)が伸縮自在な構成であ
るため、重量がアップし、リフトを移動させるのが困難
となってしまう。
【0004】この発明は、上記のような従来技術の欠点
を解決するために創案されたものであり、安価で、安全
で、コンパクトであって、設置場所を取らず、移動範囲
に制約のない、重量物の昇降、運搬を可能にする走行式
可動リフト、特に、寝たきりの高齢者や身体障害者等を
ベッドから車椅子、浴槽等へ移動させたりするのに適し
た介護補助用走行式可動リフト、または、エンジン等の
重量物の昇降、運搬に適した走行式可動リフトを提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するために、この発明の走行式可動リフトは、下面に
キャスターが設けられたベースフレームと、ベースフレ
ーム上面に立設された支柱と、先端部に吊り部材係止手
段を有し、後端部が連結リンクと連結され、中間部が前
記支柱の上端部に揺動可能に枢支されたアームと、ベー
スフレーム上面に設置された油圧ジャッキと、先端部に
油圧ジャッキのラムの伸縮に伴いラムに設けられた摺動
ピンの摺動を許容する長孔を有し、後端部が連結リンク
と連結され、中間部が前記支柱に枢支された作動リンク
と、作動リンクとアームとを連結する連結リンクと、を
具備する構成からなるものである。
【0006】ここで、油圧ジャッキは、手動で操作でき
るものが好ましい。油圧ジャッキを操作することによ
り、ラムの伸長をリンク機構、すなわち、作動リンク、
連結リンクを介してアームへ伝達する。こうして、アー
ムの先端部に係止された吊り部材係止手段によって重量
のある被吊上体を容易に上昇させることができる。油圧
ジャッキは市販の小型のものを採用することができ、被
吊上体の重量、上昇すべき高さ等に応じ耐荷重の異なる
油圧ジャッキ、もしくは、最大ストローク長の異なる油
圧ジャッキに交換できるようにすることが好ましい。そ
して、油圧ジャッキはベースフレームより分離可能に取
り付けることが好ましく、分離可能とする手段として
は、クランプ、ネジ等の通常の固定手段を用いることが
できる。
【0007】また、アームは角パイプ状材からなるもの
であって、アーム後端部の長手方向に沿って所定間隔で
設けられた複数の連結孔のいずれかと連結リンクとが連
結されていることが好ましい。そして、アームの前記吊
り部材係止手段は、アーム先端部に設けられた係止ピン
挿通孔に挿通された係止ピンであって、該係止ピンによ
ってフックまたはハンガー部材が係止されている。特
に、アームが、二本の側部材と該側部材に連結された連
結バーとからなるフレームであって、該フレームの先端
部にハンガーバーが挿通され、二本の側部材の中間部
が、それぞれベースフレーム上面に立設された二本の支
柱の上端部に揺動可能に枢支されているものは、長尺状
体またはより重量のあるものを吊り上げるのに適してい
る。
【0008】さらに、支柱とベースフレームとはネジに
よって分解・組立可能に構成されているのが好ましい。
こうすることにより現場での組立が可能となり、不要な
ときには分解して収納することができる。支柱とベース
フレームとは、溶接またはリベットで一体化されていて
もよいことはもちろんである。
【0009】そして、ブラケットが支柱の前後両面に設
けられ、作動リンクが該ブラケットのいずれかによって
枢支されるとともに、該作動リンクの後端部に設けられ
た複数の連結孔のいずれかと連結リンクが連結されてい
ることが好ましい。
【0010】次に、この発明の作用を図に従って説明す
る。図9はこの発明の作動原理を示すものである。すな
わち、油圧ジャッキのラムを上方に移動させると、作動
リンクは点(N)を支点として反時計回りに回動し、連
結点(R)を介し連結リンクは下方に引き下げられる。
連結リンクの下方への引き下げに伴い、アームの先端
(T)は連結点(S)を介し点(P)を支点として上方
に持ち上げられる。油圧ジャッキのラムを下方に移動さ
せれば、各リンクはこれと逆の動作を行いアームは下降
する(図9の(a)参照)。図9の(b)乃至(d)
は、油圧ジャッキのラムを同一長さ伸長させたとき、
(1)連結リンクとアームとの連結点(S)を(Sa)
に変更した場合、(2)作動リンクと連結リンクとの連
結点(R)を(Ra)に変更した場合、(3)作動リン
クの支点(N)を(Na)に変更した場合の各リンクの
動きを示す説明図である。図9の(b)は上記(1)の
場合を示すもので、連結リンクとアームとの連結点
(S)を(Sa)に変更した場合、アームの先端(T)
は、連結点を(S)とした場合よりも上方に変位するこ
とになり、より高く吊り上げることができる。ただし、
同一の油圧ジャッキにより吊り上げることのできる重量
の限界は小さくなる。図9の(c)は上記(2)の場合
を示すもので、作動リンクと連結リンクとの連結点
(R)を(Ra)に変更した場合、アームの先端(T)
は、連結点を(R)とした場合ほどには変位しない。し
かし、同一油圧ジャッキにより吊り上げることのできる
重量の限界は大きくすることができる。図9の(d)は
上記(3)の場合を示すもので、作動リンクの支点
(N)を(Na)に変更した場合、アームの先端(T)
は、支点(N)とした場合ほどには変位しない。しか
し、同一油圧ジャッキにより吊り上げることのできる重
量の限界は大きくすることができる。
【0011】この発明の走行式可動ユニットは、市販の
小型の油圧ジャッキを用い、油圧ジャッキからの力でリ
ンク機構によりアームを揺動するようにしていることか
ら、構造が簡単で、安価に製造することができ、かつ、
コンパクトであり、故障が少ない。そのため、設置に場
所をとらず、病院、自動車整備工場等に限定されること
なく、在宅看護のため一般の家庭にも設置することがで
きる。従って、介護者、整備士等の負担が軽減され、そ
の上、メンテナンスも容易である。また、油圧ジャッキ
を用いることから、従来のような電動式シリンダーを用
いたもののように漏電による感電の危険性がない。ま
た、リンク機構の連結点を種々に変更できるような構造
となっているため、同一油圧ジャッキを用いる場合で
も、荷揚げ力、吊り上げストロークを容易に変更するこ
とができる。また、油圧ジャッキを交換可能とした構造
とすれば、耐荷重の相違する油圧ジャッキまたはラムの
ストローク長の相違する油圧ジャッキに交換することに
よって、荷揚げ力、吊り上げストロークを容易に変更す
ることができる。また、360゜方向に転向可能なキャ
スターを用いることで、走行式可動リフトの走行方向が
限定されないことになり、重量物を吊り上げた状態でも
方向転換・移動が容易となる。また、ベースフレーム、
支柱、アーム等主要構成部材が中空状の角パイプ状材を
用いていることから軽量化でき、取扱が容易であり、ベ
ースフレームと支柱とは組立・分解可能な構造となって
いることから、分解して容易に運搬することができる。
また、二本の支柱と二本の側部材からなるフレーム状の
アームとを採用することで長尺状の重量物の吊り上げを
安全かつ確実に行うことができる。さらに、アーム先端
の係止手段への吊り部材を種々選択し交換することで、
各種の重量物の吊り上げ・運搬に使用することができ
る。特に、介助用のスリングユニットを用いれば介護者
が一人でも寝たきりの高齢者等をベッドから車椅子、浴
槽等へ移動させたりすることができる。また、自動車整
備工場等でエンジン等の重量物を一人で吊り上げ、運搬
することができる。
【0012】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発
明について説明する。もちろんこの発明は以下の例によ
って限定されるものではない。
【0013】
【実施例】
(実施例1)図1は、アーム(3)が角パイプ状材から
なる走行式可動リフト(A)である。この走行式可動リ
フト(A)は、ベースフレーム(1)と、一本の支柱
(2)、角パイプ状材からなるアーム(3)、ベースフ
レーム上に設置された油圧ジャッキ(4)、油圧ジャッ
キのラムを介して力が伝達される作動リンク(5)、
(5)、連結リンク(6)とを具備する構成からなる。
【0014】ベースフレーム(1)は、平面から観て略
コの字状の部分が断面中空の角パイプ状材によって構成
されている。そして、後端方向に若干狭くなる形状をし
た左右の脚(11a)、(11b)にはチャンネル材
(12)が固着されており、左右の脚(11a)、(1
1b)の上面と同一平面をなしている。図2に示される
ように、ベースフレーム(1)の後端部にL字形状をな
したベースプレート(21)が当接せられ、ボルトで容
易に取り外しできるように固定されている。また、支柱
(2)にはベースプレート(21)が固定され三角板で
補強されている。
【0015】図1に示すようにベースフレームの脚の先
端部にはゴム、プラスチック等からなるプロテクタを装
着することが使用上安全であることから好ましい。ベー
スフレーム(1)の下面にはキャスター(13)が設け
られており、キャスターとしては、ローラが360゜方
向に転向可能なものが採用され、このうち後方のキャス
ターにはストッパ(14)を有するものを採用する。そ
れによって、ローラは何れの方向にも転向することがで
き、走行式可動リフト(A)を任意の方向に移動させ、
停止させることが可能となる。
【0016】そして、ベースプレート(21)と油圧ジ
ャッキ(4)のベースとはネジによって固定・取り外し
可能に構成されている。固定手段はネジに限らずクラン
プなどを用いることができることはもちろんである。
【0017】支柱(2)は角パイプ状材からなり、該支
柱の前面にはブラケット(22)が設けられている。ブ
ラケット(22)は、図2(a)の如く支柱前面に設け
られたものばかりでなく、図2(b)の如く支柱後面に
設けられているものであってもよい。図2(b)の場合
は、ストロークは大きいもののより重量のあるものを吊
り上げることができる(図9(d)参照)。作動リンク
(5)、(5)およびブラケット(22)には枢支ピン
枢支孔が穿設され、これら枢支孔には枢支ピン(91)
が挿通されており、該枢支ピン(91)を支点にして作
動リンク(5)、(5)が回動可能になっている。この
作動リンク(5)、(5)の先端に設けられた長孔には
油圧ジャッキ(4)のラムに設けられた摺動ピン(9
2)が挿通されている。なお、アーム(3)、支柱
(2)、ベースフレーム(1)を構成する材料として
は、鉄、アルミニウム等が用いられる。
【0018】また、図2に示す如く、油圧ジャッキ
(4)にはラム伸長用の操作レバー(41)、リリーズ
バルブ開閉用の操作レバー(42)が連結されている。
これら操作レバーは、手元で操作できるように手元位置
まで延長した構造にしてもよいし、また、足元で操作で
きるように足踏み式構造にしてもよい(図示せず)。な
お、リリーズバルブ(図示せず)を開閉するには操作レ
バー(42)によらず、リリーズバルブにウオームギヤ
を設けこれをウオームで回動させるようにし、ウオーム
に可撓性ロッド、フレキシブルワイヤー等を連結し、手
元でウオームを回転させるような構造とすると、リリー
ズバルブの開閉を微調整しながら行うことができる。
【0019】ラム伸長用の操作レバー(41)によるポ
ンピング操作で油圧ジャッキ(4)のラムは伸長し、作
動リンク(5)、(5)は枢支ピン(91)を支点とし
て回動される。作動リンク(5)、(5)の後端および
連結リンク(6)の下端には連結ピン挿通孔が穿設され
ており、これら挿通孔には連結ピン(93)が挿通さ
れ、作動リンク(5)、(5)と連結リンク(6)とを
連結している。このような構成により、摺動ピン(9
2)は油圧ジャッキ(4)のラムの伸長によって長孔に
沿って円滑に摺動し、作動リンク(5)、(5)の回動
が連結リンク(6)によってアーム(3)に伝達され、
重量のある被吊上体を容易に上昇させることができる。
反対に、アーム(3)を下降させるには、油圧ジャッキ
(4)のリリーズバルブを操作レバー等を操作すること
でリリーズバルブを開くと、油圧ジャッキシリンダ中の
油がタンクに環流されてアーム(3)が下降する。そし
て、リリーズバルブの開閉を適宜調節することで、任意
の位置に下降、停止させることができる。なお、油圧ジ
ャッキとしては公知のものを用いるものであることか
ら、油圧ジャッキの詳細説明は省略する。
【0020】連結リンク(6)の上端およびアーム
(3)の後端には連結ピン挿通孔が穿設されており、こ
れらの挿通孔には連結ピン(93)が挿通されている。
そして、アーム(3)の後端下面は切欠かれ連結リンク
(6)が間挿できるようになっている。図1の如くアー
ムの連結ピン挿通孔(95)はアームの長手方向に沿っ
て所定間隔で複数穿設されており、油圧ジャッキ(4)
のラムの同一ストローク長でアームの上昇倍率・荷揚げ
力を変更する必要がある時などに、連結ピン挿通孔(9
5)を選択できるようになっている。荷揚げ力、アーム
の吊り上げストロークを変更する必要がなければ、該連
結ピン挿通孔(95)は複数設けなくてもよい。図1に
示すようにアーム(3)の先後端には、保護キャップま
たはカバーを設け端部を閉鎖するようにしておくことが
好ましい。
【0021】また、支柱(2)の上端部は切込状に形成
されており、該切込にアーム(3)の中間部が間挿され
ている。支柱(2)の上端部とアーム(3)の中間部に
はそれぞれ枢支ピン挿入孔が穿設され、枢支ピン(9
1)を挿通することにより、該枢支ピン(91)を支点
としてアーム(3)が揺動可能となっている。
【0022】そして、アーム(3)の先端には、係止ピ
ン挿通孔が穿設されており、これに係止ピン(94)が
挿通されている。該係止ピン(94)には、吊り部材と
して図3に示されるような介助用スリングユニット
(7)または図4に示されるようなフック(8)が装着
できるが、そのためにアーム(3)の先端下面が切欠か
れている。
【0023】枢支ピン(91)、連結ピン(93)、摺
動ピン(92)および係止ピン(94)はいずれも取り
外しができるようになっている。その結果、アーム、連
結リンク等の部材は分解可能となっている。
【0024】介助用スリングユニット(7)は、図3に
示されるように、先端にフック部(72)を有する板状
体を管状部材に固定した四手(71)、管状部材に挿通
され先端にスリングピン挿入孔を有し後端にフランジ部
を有する吊り金具(73)、スリング用ブラケット(7
4)、および、フック部(72)に係止するループ(7
6)を有するスリングネット(75)とからなる。吊り
金具(73)のフランジ部にはスラストベアリングが設
けられている。スリング用ブラケット(74)には係止
ピン(94)挿通孔と吊り金具(73)のスリングピン
挿通孔が穿設されている。このような構造の介助用スリ
ングユニット(7)は、寝たきりの高齢者等をベッドか
ら吊り上げ、半身を起こした状態で車椅子に移し換えた
り、あるいは走行式可動リフト(A)を浴槽の所まで走
行させ、浴槽で体を清浄したりするのに適している。
【0025】また、アーム(3)は支柱(2)と枢支さ
れた部分よりも前方でヘの字状に曲がっている。これに
より、支柱(2)を低くすることができるとともに、介
護用スリングユニット等の掛け外しの操作がし易く、そ
の上、アーム(3)の先端部を上昇させたとき天井など
に当たらないようになっている。そして、アーム(3)
の後端部、連結リンク(6)、作動リンク(5)、
(5)の作動によって介護者等の操作者が怪我などをし
ないようにするためのガードパイプ(25a)、走行式
可動リフトの移動・旋回等を行うためのハンドル(2
4)を取り付けたチャンネル状の取付板(23a)、そ
の下方にガードパイプ(25b)を取り付けたチャンネ
ル状の取付板(23b)が、それぞれ支柱(2)にボル
トで取り付けられている。
【0026】さらに、図1の如くアングル材の中間部を
平板で連結したA字形の補強部材(26)によって支柱
(2)を補強する構造となっている。補強部材(26)
は、ベースフレームの左右の脚(11a)、(11b)
および支柱(2)にネジで取り外し可能に取り付けられ
ている。
【0027】次に、本実施例の走行式可動リフト(A)
を用い寝たきりの高齢者等をベッドから車椅子に移す場
合を例に、本実施例の走行式可動リフト(A)の作用を
説明する。
【0028】走行式可動リフト(A)の操作レバーによ
るポンピング操作で油圧ジャッキ(4)のラムを伸長さ
せアーム(3)を所定の角度、例えば略水平状態にして
おく。次いで、走行式可動リフトのハンドル(24)を
介護者が押したり引いたりして走行式可動リフト(A)
をベット(図示せず)の所まで移動させ、所定の位置ま
で来たら、キャスター(13)のストッパ(14)を停
止状態にして走行式可動リフト(A)を固定する。寝た
きりの高齢者等の上半身を起こし、前もって、寝たきり
の高齢者等の臀部から背中にあてがっておいたスリング
ネット(75)のループ(76)を四手(71)のフッ
ク部(72)に掛ける。
【0029】次に、操作レバー(41)によるポンピン
グ操作で油圧ジャッキ(4)のラムを伸長させると、リ
ンク機構を介しアーム(3)は反時計方向に回動され、
寝たきりの高齢者等は介助用スリングユニット(7)の
上昇に伴ってベッドから吊り上げられる。所定の角度ま
でアーム(3)を回動させ、油圧ジャッキ(4)のポン
ピング操作を停止させると、寝たきりの高齢者等は介助
用スリングユニット(7)に座った状態で吊られベッド
から所定の高さで停止される。ここで、吊り金具(7
3)はスリングピンに緩く挿通されているので、アーム
(3)の上昇につれても介助用スリングユニット(7)
に吊り上げられた寝たきりの高齢者等は常に垂直状態に
吊られている。
【0030】そして、キャスター(13)のストッパ
(14)を解除状態にし、介護者が任意の方向にハンド
ル(24)を押したり引いたりして、ベッドから走行式
可動リフト(A)を離し、車椅子をベースフレーム
(1)の左右の脚(11a)、(11b)の間に引き入
れることができるようにする。次いで、そこに引き入れ
た車椅子のブレーキを掛けて寝たきりの高齢者等を車椅
子に降ろす準備を完了する。走行式可動リフト(A)か
ら寝たきりの高齢者等を車椅子に移すには、操作レバー
等の操作部材によってリリーズバルブを所定量開けばよ
い。そうすると、寝たきりの高齢者等の重量がアーム
(3)、連結リンク(6)、作動リンク(5)、(5)
を介し油圧ジャッキのラムに作用し、油圧ジャッキシリ
ンダ中の油がタンクに環流されラムが降下し始める。寝
たきりの高齢者等は油圧ジャッキ(4)の油の粘性抵抗
によってゆっくりと降下し、車椅子上に降ろされる。こ
の時、四手(71)は吊り金具(73)のスラストベア
リングによって旋回させることができるため、水平面に
おいて方向を自由に変えることができ、寝たきりの高齢
者等を水平回転させて車椅子の停止方向に合致させて降
ろすことができる。
【0031】その後、操作レバー等の操作部材によって
リリーズバルブを締め、アーム(3)の降下を止め、ス
リングネット(75)のループ(76)をフック部(7
2)から取り外す。そして、走行式可動リフト(A)を
待機位置にまで移動させるとともに必要ならばスリング
ネット(75)を寝たきりの高齢者等の臀部から取り除
く。なお、車椅子から寝たきりの高齢者等をベッドに戻
すには、これまでと逆の操作をすればよい。
【0032】本実施例の走行式可動リフト(A)を用い
寝たきりの高齢者等をベッドから浴槽に移し身体を清浄
する場合は、走行式可動リフト(A)に寝たきりの高齢
者等を吊り上げたまま浴槽まで介護者が移動させるよう
にすればよい。これらの場合における走行式可動リフト
(A)の操作の詳細についての説明は省略する。本実施
例の走行式可動リフト(A)は、寝たきりの高齢者等が
着座の姿勢で移動できるためスペースを取らず、操作が
簡単で、電気コンセントのない場所でも使用できること
から、病院、家庭等至る所で寝たきりの高齢者等の介助
等に有用に用いることができる。また、本実施例の走行
式可動リフト(A)は、寝たきりの高齢者等の介助に利
用するばかりでなく、身体障害者等の介助にも用いるこ
とができるものである。
【0033】そして、自動車整備工場等において、エン
ジン等を車体から吊り上げ修理場所へ運搬する場合に
は、本実施例の走行式可動リフト(A)の係止具として
図4に示すようなフック(8)を用いる。該フック
(8)には、係止ピン(94)の挿通を許容する大きめ
の挿通孔が設けられており、アーム(3)が揺動しても
エンジン等は常に垂直に吊り上げられるようになってい
る。吊り上げるには、エンジン等にワイヤーロープ、チ
ェーン等を掛け回し、フック(8)にワイヤーロープ、
チェーン等を引っかけるようにすればよい。
【0034】(実施例2)図5は、寝たままの高齢者等
長尺状の被吊上体を吊り上げる場合、または、より重量
のある吊上体を吊り上げる場合等に適した走行式可動リ
フト(B)である。実施例1と相違するところは、主
に、アーム(203)が二本の側部材(231a)、
(231b)と該側部材に連結された連結バー(23
3)、(234)とからなるフレームであって、該フレ
ームを揺動可能に枢支する二本の左右の支柱(202
a)、(202b)等を備えており、ベースフレーム
(201)の左右の脚(211a)、(211b)が先
端方向に若干拡開する形状をしていることである。従っ
て実施例1より、より重い物、長尺状物を吊り上げるこ
とができるように構成されている。
【0035】アーム(203)の先端部にはハンガーバ
ー(232)が挿通され、ハンガーバー(232)両端
には環状のストッパが設けられている。そして、左右の
支柱(202a)、(202b)の先端部には同一形状
に切込が設けられ、アームの側部材(231a)、(2
31b)がそれぞれ枢支ピン(291)、(291)に
よって枢支されている。側部材後端に連結された連結バ
ー(233)の下面にはブラケット(235)が設けら
れている(図6参照)。該ブラケット(235)には連
結ピン挿通孔が穿設されており、連結リンク(206)
上端に穿設された連結ピン挿通孔と連結ピン(293)
によって連結されている。
【0036】また、左右の支柱(202a)、(202
b)には連結バー(221)が設けられ、該連結バー
(221)下面にはブラケット固定用の角パイプ状材よ
りなる補助支柱(222)が設けられているが、左右の
支柱(202a)、(202b)、補助支柱(222)
はいずれもベースフレーム(201)に溶接されてい
る。しかも、ベースフレーム(201)の左右の脚(2
11a)、(211b)と左右の支柱(202a)、
(202b)は、それぞれ溶接によって補強アングル
(224)、(224)が固着され、補強アングル(2
24)、(224)は平板(225)で連結されてい
る。こうすることによって、耐荷重を大きくしている。
【0037】さらに、補助支柱(222)の前後両面に
はそれぞれブラケット(223a)、(223b)が設
けられている。図6に示す如く作動リンク(205)、
(205)には、複数の枢支ピン挿通孔(294)およ
び複数の連結ピン挿通孔(295)が設けられている。
補助支柱(222)の前後両面のブラケット(223
a)、(223b)の枢支孔のうちのいずれかと作動リ
ンク(205)、(205)の枢支ピン挿通孔(29
4)のいずれかを選択し、これらの孔を合致させ、これ
に、枢支ピン(291)を挿通することで適宜の荷揚げ
力、吊り上げストロークを選択することができる。ま
た、作動リンク(205)、(205)の複数の連結ピ
ン挿通孔(295)うちのいずれかを選択し、連結リン
ク(206)の連結ピン挿通孔とを連結ピン(293)
で連結することで適宜の荷揚げ力、アームの吊り上げス
トロークを選択することができる。
【0038】そして、ベースフレーム(201)の左右
の脚(211a)、(211b)間は幅広のチャンネル
材(212)が固着されている。油圧ジャッキ(20
4)は該幅広のチャンネル材(212)上にネジ、クラ
ンプ等で取り外し可能に固定されている(図示せず)。
【0039】図7は、寝たきりの高齢者等を寝たままの
状態で吊り上げるために有用な介助用スリングユニット
(207)を示す。該ユニットは、両端にフック部を有
するスリングベルト(273)、フック係止部(27
6)を有する短管(275)、該短管に挿通するスリン
グパイプ(271)、およびストレッチャー(272)
とからなる。ストレッチャー(272)の両端は半円弧
状に形成され、その径はスリングパイプ(271)の径
より少し小さめになっており、スリングパイプ(27
1)にストレッチャー(272)を装着した場合、スト
レッチャー(272)の半円弧状部の弾性によってスリ
ングパイプ(271)を挟圧し簡単に滑落または脱落し
ない。そして、使用に際しスリングパイプ(271)上
にストレッチャー(272)を梯子状に装着する。こう
した構造により、二本のスリングパイプ(271)を平
行に保持し担架状にすることができる。ストレッチャー
(272)は、プラスチックで成型され、図7の(d)
に示されるように長手方向に複数の補強用リブを持って
いる。なお、ストレッチャー(272)の表面にはスポ
ンジ等の弾性体を設けることで、身体を乗せた時痛くな
いようにすることが好ましい。その他の構成は、実施例
1と同様なため説明を省略する。
【0040】次に、本実施例の介助用スリングユニット
(207)を用い寝たきりの高齢者等を寝たままの状態
でベッドから移動させ布団やシーツを取り替える場合を
例に、本実施例の走行式可動リフト(B)の作用を説明
する。
【0041】走行式可動リフト(B)の操作レバー(図
示せず)によるポンピング操作で油圧ジャッキ(20
4)のラムを伸長させアーム(203)を所定の角度、
例えば略水平状態にしておく。次いで、走行式可動リフ
トのハンドル(226)を介護者が押したり引いたりし
て走行式可動リフト(B)をベット(図示せず)の所ま
で移動させ、所定の位置まで来たら、キャスター(21
3)のストッパ(214)を停止状態にして走行式可動
リフト(B)を固定する。次に、ベッド上の寝たきりの
高齢者等の身体に沿って二本のスリングパイプ(27
1)、(271)を平行に載置し、身体の下にストレッ
チャー(272)を順次入れ、ストレッチャー(27
2)の半円弧状部をスリングパイプ(271)、(27
1)に挟圧して梯子状に装着する。短管(275)はス
トレッチャー(272)をスリングパイプ(271)に
装着する前、または、装着中等適時にスリングパイプ
(271)に装着すればよい。
【0042】そして、短管(275)のフック係止部
(276)にスリングベルト(273)のフック部(2
74)を掛け、スリングベルト(273)をハンガーバ
ー(232)に掛ける。
【0043】操作レバーによるポンピング操作で油圧ジ
ャッキ(204)のラムを伸長させると、リンク機構を
介しアーム(203)は反時計方向に回動され、寝たき
りの高齢者等は寝たままの状態で介助用スリングユニッ
ト(207)の上昇に伴ってベッドから吊り上げられ
る。所定の角度までアーム(203)を回動させ、油圧
ジャッキ(204)のポンピング操作を停止させると、
寝たきりの高齢者等は介助用スリングユニット(20
7)に寝たままの状態で吊られベッドから所定の高さで
停止される。
【0044】次に、キャスター(213)のストッパ
(214)を解除状態にして、介護者が任意の方向にハ
ンドル(226)を押したり引いたりしてベッドから走
行式可動リフト(B)を離し、その間にベッドの布団や
シーツを取り替える。寝たきりの高齢者等をベッドに降
ろすには、操作レバー等の操作部材によってリリーズバ
ルブを所定量開けばよい。そうすると、寝たきりの高齢
者等の重量がアーム(203)、連結リンク(20
6)、作動リンク(205)、(205)を介し油圧ジ
ャッキのラムに作用し、油圧ジャッキシリンダ中の油が
タンクに環流されラムが降下し始める。寝たきりの高齢
者等は寝たままの状態で油圧ジャッキ(204)の油の
粘性抵抗によってゆっくりと降下し、ベッドに降ろされ
る。
【0045】その後、操作レバー等の操作部材によって
リリーズバルブを締め、アーム(203)の降下を止
め、介助用スリングユニットのスリングベルト(27
3)のフック部(274)を短管(275)のフック係
止部(276)から外す。そして、走行式可動リフト
(B)を待機位置にまで移動させる。なお、このスイン
グユニットは、病院内等で寝たままの患者を通常のベッ
ドより運搬用ベッドに移動させるとき等にも有用に使用
することができる。
【0046】また、図8は、アーム先端部に設けたハン
ガーバー挿通孔に係止ピン(296)、(296)をそ
れぞれ挿通することで、各係止ピンにフック(20
8)、(208)を装着し、該フックで複雑な形状の長
尺状体を吊り上げることができるようにしたものであ
る。操作は、二つのフック(208)、(208)にワ
イヤーロープ、チェン等によって吊り上げられる被吊上
体への掛け方が相違するものの、実施例1の走行式可動
リフトの操作と略同様なため詳細な説明は省略する。以
上の如く、本実施例の走行式可動リフト(B)を用いれ
ば、長尺状の吊上体、重量のある吊上体等を安定して吊
り上げ、運搬等をすることができる。
【0047】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。
【0048】市販の小型の油圧ジャッキを用い、油圧ジ
ャッキからの力でリンク機構によりアームを揺動するよ
うにしていることから、構造が簡単で、安価に製造する
ことができ、かつ、コンパクトであり、故障が少ない。
そのため、設置に場所をとらず、病院、自動車整備工場
等に限定されることなく、在宅看護のため一般の家庭に
も設置することができる。従って、介護者、整備士等の
負担が軽減され、その上、メンテナンスも容易である。
油圧ジャッキを用いることから、従来のような電動式シ
リンダーを用いたもののように漏電による感電の危険性
がない。リンク機構の連結点を種々に変更できるような
構造となっているため、同一油圧ジャッキを用いる場合
でも、荷揚げ力、吊り上げストロークを容易に変更する
ことができる。油圧ジャッキを交換可能とした構造とす
れば、耐荷重の相違する油圧ジャッキまたはラムのスト
ローク長の相違する油圧ジャッキに交換することによっ
て、荷揚げ力、吊り上げストロークを容易に変更するこ
とができる。360゜方向に転向可能なキャスターを用
いることで、走行式可動リフトの走行方向が限定されな
いことになり、重量物を吊り上げた状態でも方向転換・
移動が容易となる。ベースフレーム、支柱、アーム等主
要構成部材が中空状の角パイプ状材を用いていることか
ら軽量化でき、取扱が容易であり、ベースフレームと支
柱とは組立・分解可能な構造となっていることから、分
解して容易に運搬することができる。二本の支柱と二本
の側部材からなるフレーム状のアームとを採用すること
で長尺状の重量物の吊り上げを安全かつ確実に行うこと
ができる。アーム先端の係止手段への吊り部材を種々選
択し交換することで、各種の重量物の吊り上げ・運搬に
使用することができる。特に、介助用のスリングユニッ
トを用いれば介護者が一人でも寝たきりの高齢者等をベ
ッドから車椅子、浴槽等へ移動させたりすることができ
る。また、自動車整備工場等でエンジン等の重量物を一
人で吊り上げ、運搬することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の走行式可動リフトの一実施例の斜視
図である。
【図2】図1に示す走行式可動リフトの要部を示す一部
を破断した組立斜視図である。(a)はブラケットを支
柱の前面に設けたものを示し、(b)はブラケットを支
柱の後面に設けたものを示す。
【図3】図1に示す走行式可動リフトに係止される介助
用スリングユニットの分解組立斜視図である。
【図4】図1に示す走行式可動リフトに係止されたフッ
クの斜視図である。
【図5】この発明のもう一つの走行式可動リフトを示す
斜視図である。
【図6】図5に示す走行式可動リフトの背後からの斜視
図である。
【図7】図5に示す走行式可動リフトに係止される介助
用スリングユニットの斜視図である。(a)は全体図、
(b)は吊り上げベルトのフック部の拡大図、(c)は
短管の拡大図、(d)はストレッチャーの一部破断拡大
図である。
【図8】図5に示す走行式可動リフトに係止された状態
のフックを示す斜視図である。
【図9】この発明の動作原理を示す説明図である。
【図10】従来の電動式シリンダーを用いた介助用リフ
トを示す斜視図である。
【図11】従来の油圧シリンダーを用いた重量物吊り上
げ用のリフトを示す斜視図である。
【符号の説明】
1、201 ベースフレーム 2、202 支柱 3、203 アーム 4、204 油圧ジャッキ 5、205 作動リンク 6、206 連結リンク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面にキャスターが設けられたベースフ
    レームと、 ベースフレーム上面に立設された支柱と、 先端部に吊り部材係止手段を有し、後端部が連結リンク
    と連結され、中間部が前記支柱の上端部に揺動可能に枢
    支されたアームと、 ベースフレーム上面に設置された油圧ジャッキと、 先端部に油圧ジャッキのラムの伸縮に伴いラムに設けら
    れた摺動ピンの摺動を許容する長孔を有し、後端部が連
    結リンクと連結され、中間部が前記支柱に枢支された作
    動リンクと、 作動リンクとアームとを連結する連結リンクと、 を具備し、油圧ジャッキのラムの伸縮を利用して、リン
    ク機構によりアームを揺動させて被吊上体の昇降を可能
    としたことを特徴とする走行式可動リフト。
  2. 【請求項2】 アームが角パイプ状材からなるものであ
    って、アーム後端部の長手方向に沿って設けられた複数
    の連結孔のいずれかと連結リンクとが連結されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の走行式可動リフト。
  3. 【請求項3】 アームの前記吊り部材係止手段が、アー
    ム先端部の係止ピン挿通孔に挿通された係止ピンであっ
    て、該係止ピンによって、フックまたはハンガー部材が
    係止されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の走行式可動リフト。
  4. 【請求項4】 アームが、二本の側部材と、該側部材に
    連結された連結バーとからなるフレームであって、該フ
    レームの先端部にハンガーバーが挿通され、二本の側部
    材の中間部が、それぞれ、ベースフレーム上面に立設さ
    れた二本の支柱の上端部に揺動可能に枢支されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の走行式可動リフト。
  5. 【請求項5】 油圧ジャッキがベースフレームに分離可
    能に取り付けられていることを特徴とする請求項1、
    2、3、または4記載の走行式可動リフト。
  6. 【請求項6】 支柱がベースフレームに分解・組立可能
    に取り付けられていることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、または5記載の走行式可動リフト。
  7. 【請求項7】 ブラケットが支柱の前後両面に設けら
    れ、作動リンクが該ブラケットのいずれかと枢支される
    とともに、該作動リンクの後端部に設けられた複数の連
    結孔のいずれかと連結リンクが連結されていることを特
    徴とする請求項1、3、4、5、または6記載の走行式
    可動リフト。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001293045A (ja) * 2000-04-11 2001-10-23 Fuji Seisakusho:Kk 介護用ホイストの吊りハンガ
GB2378171A (en) * 2001-06-29 2003-02-05 Arjo Ltd An invalid hoist with removable load measuring device.
GB2567131A (en) * 2017-07-31 2019-04-10 Bluesky Solutions Ltd Material handling apparatus attachments assembly
CN109771184A (zh) * 2017-11-13 2019-05-21 许征文 一种带有重心平衡系统、智能化多功能移位机底座

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