JPH07237167A - 部品把持装置およびその制御方法 - Google Patents

部品把持装置およびその制御方法

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JPH07237167A
JPH07237167A JP6027056A JP2705694A JPH07237167A JP H07237167 A JPH07237167 A JP H07237167A JP 6027056 A JP6027056 A JP 6027056A JP 2705694 A JP2705694 A JP 2705694A JP H07237167 A JPH07237167 A JP H07237167A
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piston
component
gripping
cylinder
gripping device
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JP6027056A
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Akio Tsuchida
昭夫 土田
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Komatsu Giken Co Ltd
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Komatsu Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品に干渉したりすることなく、確実に部品
の把持・開放を行うことができるとともに、様々な大き
さの部品の把持を可能とする部品把持装置およびその制
御方法を提供することを目的とする。 【構成】 把持装置Aの把持爪22,22で把持した部
品40を開放するときには、チャック駆動機構30でシ
リンダ26内への作動圧を抜圧した後、ピストン駆動シ
リンダ36の伸縮ロッド36aをピストン27の往復ス
トロークS内に突出させてピストン27を下方に移動さ
せる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子部品を回
路基板に実装するための電子部品実装装置等において、
部品を把持するのに好適な部品把持装置およびその制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子回路を構成する実装基板
は、回路基板上に集積回路(IC)、チップコンデン
サ、チップ抵抗等の各種電子部品を実装した後、これら
の電子部品の端子電極もしくはリード(脚)と、回路基
板上の配線とをハンダ付けすることにより構成されるも
のである。このように電子部品を回路基板に実装するた
めの電子部品実装装置は、回路基板を搬送する搬送軌道
と、実装すべき電子部品を供給する部品供給部と、電子
部品を把持して部品供給部から部品を取り出し、この部
品を回路基板上の所定の位置に移動させて、そのリード
を回路基板に形成された穴に挿入する部品把持装置と、
挿入された電子部品のリードをクリンチする(打ち曲げ
る)クリンチ部とを備えた概略構成となっている。
【0003】そして、前記部品把持装置は、部品を把持
するために、開閉自在な一対の把持爪を備えており、こ
の把持爪を開閉動作させることにより部品の把持・開放
を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の部品把持装置には、以下のような問題が
存在する。前記部品把持装置に備えた把持爪を開閉動作
させるには、構造が簡単で、しかも低コストであること
から、エアシリンダを用いるのが一般的である。しか
し、周知のように、エアシリンダは予め設定した二点間
で往復動するようになっているため、把持爪の開脚寸法
(最大開寸法)は、予め設定した寸法に固定されてい
る。しかも、これを開閉動させるときには、エアシリン
ダの作動を前記設定した二点でしか停止させることがで
きないため、把持爪を開状態あるいは閉状態にしかでき
ない。これにより、把持した部品を基板上に実装した
後、把持爪を基板上から退去させるときに、その場にて
把持爪を開いて部品を開放しようとすると、例えば基板
上の部品の実装密度が高い場合などには、開いた把持爪
が、既に隣接位置に実装した他の部品と干渉して部品の
破損等を招く恐れがある。このような問題に対して、予
め把持爪の開脚寸法を小さく設定しておき、部品を開放
するときに把持爪を開状態としても他の部品に干渉しな
いような構成とすることが考えられる。しかしながら、
このような構成とすると、部品供給部で部品を把持する
ために開状態の把持爪を部品に接近させるときに、部品
と把持爪とのクリアランスが小さいため、把持爪が部品
に干渉してしまうことがある。このため、部品を破損す
ることなく確実に把持するためには、部品自体の外形寸
法精度はもちろんのこと、部品供給部での部品の位置決
め精度や把持爪の作動精度を向上させなければならず、
結果的にコストの上昇を招いてしまうという問題があ
る。また、部品把持装置は、通常、1種類の部品に対応
したものとなっているので、把持爪の開脚寸法は、把持
すべき部品に対応して予め所定の寸法に設定されてい
る。このため、寸法の大きく異なる他の部品を把持する
場合には、部品把持装置を交換しなければならないとい
った不都合もある。本発明は、以上のような点を考慮し
てなされたもので、部品に干渉したりすることなく、確
実に部品の把持・開放を行うことができるとともに、様
々な大きさの部品の把持を可能とする部品把持装置およ
びその制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
部品を把持する部品把持装置であって、該部品把持装置
には、部品を把持する一対の把持爪と、該一対の把持爪
を開閉動作させるチャック機構とが備えられ、該チャッ
ク機構が、その本体内に形成された筒状のシリンダと、
該シリンダ内でその軸線に沿って往復動自在なピストン
と、前記シリンダ内への流体圧制御により前記ピストン
を往復動させる第一のピストン駆動機構と、該ピストン
の往復動を伝達部材を介して前記一対の把持爪に伝達
し、それぞれの把持爪を相対する方向に移動させてこれ
らを開閉動作させる把持爪開閉機構と、前記シリンダの
一端側に設けられ、該シリンダの軸線方向に沿って前記
ピストンの往復ストローク内に突出・退去するよう駆動
されるロッドを有した第二のピストン駆動機構と、を備
えた構成とされていることを特徴としている。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1記載の部
品把持装置において、前記第二のピストン駆動機構に
は、これの前記チャック機構本体に対する取付位置を前
記シリンダの軸線方向に沿って変更する位置調整部が備
えられており、前記ロッドを前記ピストンの往復ストロ
ーク内に突出させたときの突出寸法が調整可能な構成と
されていることを特徴としている。
【0007】請求項3に係る発明は、シリンダ内でのピ
ストンの移動にともなって、部品を把持するための一対
の把持爪が開閉動作するチャック機構に、シリンダ内へ
の流体圧制御により前記ピストンを移動させる第一のピ
ストン駆動手段と、前記ピストンの往復ストローク内に
突出・退去自在なロッドによって該ピストンを一定寸法
移動させる第二のピストン駆動手段とを備えた部品把持
装置の制御方法であって、前記把持爪を閉動作させて部
品を把持した後、該部品を開放するときに、前記シリン
ダ内への作動圧を抜圧し、前記ピストン移動手段の前記
ロッドを突出させることにより、前記ピストンを前記把
持爪の開動方向に移動させることを特徴としている。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項3記載の部
品把持装置の制御方法において、前記チャックで部品を
把持するときに、予め、前記ロッドを前記ピストンの往
復ストローク内から退去させておくことを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、チャック機構のピス
トンを、第一のピストン駆動機構で流体圧制御してシリ
ンダ内で往復動させると、このピストンの移動が把持爪
開閉機構の伝達部材を介して把持爪に伝達されて、把持
爪が開閉動作するようになっている。このようにして把
持爪を開閉動作させることにより、把持爪で部品を把持
・開放することができる。また、第二のピストン駆動機
構のロッドをピストンの往復ストローク内に突出させる
と、ロッドに押されてピストンが移動させられる。する
と把持爪が、このピストンの移動寸法に対応した一定寸
法だけ開閉動作することになる。
【0010】請求項2記載の発明では、第二のピストン
駆動機構の位置調整部でその取付位置を変更することに
より、ピストンの往復ストローク内へのロッドの突出寸
法を調整可能な構成とした。これにより、前記突出寸法
を変更すれば、ロッドをピストンの往復ストローク内に
突出させたときのピストンの移動寸法が変更されること
になり、これによって把持爪の開閉寸法の変更が可能と
なる。
【0011】請求項3記載の発明では、把持爪で把持し
た部品を開放するときに、シリンダ内への作動圧を抜圧
することにより把持爪の把持力が解除され、外力によっ
て開閉できるようになる。そして、この状態でピストン
移動手段のロッドを突出させてピストンを一定寸法移動
させると、把持爪が部品を把持した状態から一定寸法だ
け開くことになる。これにより、把持爪を全開状態とす
ることなく部品を開放することができる。
【0012】請求項4記載の発明では、チャック機構の
把持爪で部品を把持するときに、予めロッドをピストン
の往復ストローク内から退去させておくようにした。こ
れにより、ピストンをその往復ストローク全域に亘って
ストロークさせることができ、把持爪を全開状態として
部品を把持することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。ここでは、本発明に係る部品把持装置およ
びその制御方法を、例えば、電子部品を回路基板上に実
装するための電子部品実装装置に適用する場合の実施例
を用いて説明する。図1に示すように、電子部品実装装
置(以下、「実装装置」と略称する)1は、基台2と、
基台2上に設けられて、一方向(図1において紙面に直
交する方向)にプリント基板Zを搬送するためのコンベ
ア部3と、コンベア部3の側方に設けられた部品供給部
4と、部品供給部4から電子部品(以下、「部品」と略
称する)を受け取り、この部品をコンベア部3上のプリ
ント基板Zの所定位置に実装するための部品実装部5を
主要構成としている。
【0014】コンベア部3には、水平方向に延在する互
いに平行なレール6,6が基台2上に設けられており、
このレール6,6でプリント基板Zの両端部を保持し
て、これをレール6,6の延在する方向に沿って搬送す
るようになっている。
【0015】部品供給部4は、コンベア部3の側方に配
設された部品供給ステーション7と、平面視コンベア部
3に直交し、かつ側面視コンベア部3側に向けて前傾し
たストック部8と、ストック部8から部品を1個ずつ部
品供給ステーション7に送り出すシューター部9とから
構成されている。
【0016】部品実装部5は、以下に示すような構成と
されている。基台2上には、コンベア部3の搬送方向に
沿って、ガイドレール11,11、および駆動モータ1
2aで回転駆動されるボールねじ12が設けられてい
る。これらガイドレール11,11上には、側面視コ字
状のスライド台13が移動自在に設けられており、この
スライド台13は、駆動モータ12aでボールねじ12
を回転駆動させることにより移動する構成とされてい
る。スライド台13の上部には、水平面内でスライド台
13の移動方向に直交する方向に延在する一対のガイド
レール14(一方のみを図示してある),ボールねじ1
5が設けられている。そして、部品を把持するための把
持装置(部品把持装置)Aが、上下方向に伸縮自在なエ
アシリンダ16を介して、これらガイドレール14,ボ
ールねじ15に沿って移動自在に設けられている。この
ような構成により、部品実装部5の把持装置Aは、水平
面内の直交する二方向および鉛直方向に移動自在な構成
となっている。
【0017】一方、スライド台13の下部には、ガイド
レール14,ボールねじ15と平行に、一対のガイドレ
ール17(一方のみを図示してある)と、駆動モータ1
8aを備えたボールねじ18とが設けられている。そし
て、部品のリードをクリンチする(打ち曲げる)クリン
チ機構19が、これらガイドレール17,ボールねじ1
8に沿って移動自在に設けられている。このような構成
により、クリンチ機構19は水平面内の直交する二方向
に移動自在な構成となっている。
【0018】また、このボールねじ18とボールねじ1
5とは、タイミングベルト21で連結されており、これ
らボールねじ15,18が同期して回転するようになっ
ている。これによって、駆動モータ18aでボールねじ
15,18を回転駆動させると、前記把持装置Aとクリ
ンチ機構19とが上下に対向した状態のまま移動する構
成とされている。
【0019】図2に示すように、把持装置Aは、一対の
チャック爪(把持爪)22,22と、これらチャック爪
22,22を開閉動作させるチャック機構23とから概
略構成されている。チャック機構23は、いわゆる上下
方向に軸線を有したエアシリンダ24を主体構成として
おり、このエアシリンダ24の下部には、一対の取付板
25,25が水平方向に移動自在に設けられている。そ
して、これら取付板25,25の内側に、前記チャック
爪22,22が取り付けられた構成となっている。
【0020】エアシリンダ24は、本体24a内に形成
されて上下方向に軸線を有する筒状のシリンダ26と、
このシリンダ26内においてその軸線に沿った往復スト
ロークSの範囲で往復動自在で、かつピストンシール2
7aを備えたピストン27と、ピストン27の下面に、
垂直下方に向けて延在するよう取り付けられたシャフト
28とを備えた構成とされている。そして、シリンダ2
6の上下部には、工場エア,あるいはエアコンプレッサ
等の供給源(図示なし)から送給される圧縮空気(流
体)をシリンダ26内に送り込む配管29a,29bが
接続されている。これら配管29a,29bからシリン
ダ26内に送り込まれる圧縮空気は、図示しない電磁制
御弁およびその作動を制御する制御装置等からなる図示
しないチャック駆動機構(第一のピストン駆動機構,第
一のピストン駆動手段)によって制御されるようになっ
ている。
【0021】前記エアシリンダ24のシャフト28と、
チャック爪22,22が取り付けられた取付板25,2
5間には、略三角形状のアーム(伝達部材)31,31
が配設されている。各アーム31は、エアシリンダ24
の本体24aに固定された支点軸32を中心として回動
自在に設けられている。そして、各アーム31の一角部
には凹部31aが形成され、他の一角部には凹部31b
が形成されている。この凹部31aには、シャフト28
の先端部に形成された作動軸33がこれに沿って摺動自
在に係合し、凹部31bには、取付板25の基端部に形
成された作動軸34がこれに沿って摺動自在に係合した
構成となっている。これら取付板25,シャフト28,
アーム31,支点軸32,作動軸33,34によって、
チャック爪22,22を開閉動作させる把持爪開閉機構
35が構成されている。この把持爪開閉機構35では、
シャフト28が上下方向に移動すると、これと一体に移
動する作動軸33によって各アーム31が支点軸32を
中心として回動するようになっている。すると、この各
アーム31の回動にともなって作動軸34が変位させら
れ、取付板25が水平方向に移動するようになってい
る。
【0022】エアシリンダ24のシリンダ26の上部に
は、ピストン駆動シリンダ(第二のピストン駆動機構,
第二のピストン駆動手段)36が、エアシリンダ24の
本体24a内外を貫通するよう設けられている。ピスト
ン駆動シリンダ36には、一定の伸縮ストロークを有し
た伸縮ロッド(ロッド)36aが備えられており、この
伸縮ロッド36aは、図示しない供給源(図示なし)か
ら送給される圧縮空気によって、シリンダ26内のピス
トン27の往復ストロークS内に突出・退去自在とされ
ている。
【0023】また、このピストン駆動シリンダ36の外
周面には、螺条(位置調整部)37が形成されており、
これをエアシリンダ24の本体24aに螺合させ、ロッ
クナット38で締結することによって、ピストン駆動シ
リンダ36がエアシリンダ24に固定された構成となっ
ている。この螺条37は、上下方向に一定長さ形成され
ており、この長さの範囲内でエアシリンダ24の本体2
4aに対するピストン駆動シリンダ36の取付位置が変
更できるようになっている。
【0024】次に、上記のような構成からなる実装装置
1の把持装置Aの作用について説明する。上記したよう
な構成の把持装置Aでは、チャック駆動機構(図示な
し)で、配管29a,29bのいずれか一方からシリン
ダ26内に圧縮空気を送り込むとともに、他方からシリ
ンダ26内の空気を排気するようにすると、ピストンシ
ール27aを有したピストン27の上下で圧力差が生
じ、この圧力差によってピストン27が移動させられる
ようになっている。すると、このピストン27の移動が
把持爪開閉機構35を介して取付板25,25に伝達さ
れ、これによってチャック爪22,22が開閉動作する
ようになっている。このとき、言うまでもなく、上方の
配管29aからシリンダ26内に圧縮空気を送り込むと
ともに、下方の配管29bからシリンダ26内の空気を
排気するようにすれば、ピストン27は下方に向けて移
動し、チャック爪22,22は開くようになっている。
また、図3に示すように、下方の配管29bからシリン
ダ26内に圧縮空気を送り込むとともに、上方の配管2
9aからシリンダ26内の空気を排気するようにする
と、ピストン27は上方に向けて移動し、チャック爪2
2,22は閉じるようになっている。
【0025】また、ピストン27をその往復ストローク
Sの上端側に位置させた状態で、図4に示すように、ピ
ストン駆動シリンダ36の伸縮ロッド36aを伸長させ
てシリンダ26内に突出させると、ピストン27がこれ
に押されて下方に移動し、これによってもチャック爪2
2,22が開くようになっている。このとき、チャック
爪22,22の開脚寸法は、往復ストロークS内に一定
寸法突出した伸縮ロッド36aによるピストン27の移
動寸法に対応した一定寸法となっている。
【0026】さらに、ロックナット38を緩め、ピスト
ン駆動シリンダ36を回転させることにより、エアシリ
ンダ24に対するピストン駆動シリンダ36の取付位置
を変更することができるようになっている。これによ
り、ピストン27の往復ストロークS内への伸縮ロッド
36aの突出寸法が変更されて、ピストン駆動シリンダ
36で前記したようにしてチャック爪22,22を開く
ときの開脚寸法を変更することができるようになってい
る。
【0027】次に、上記のような構成からなる実装装置
1を用いて部品を実装する方法を説明しつつ、把持装置
Aの制御方法について説明する。なお、下記に説明する
実装装置1の作動は、全て、図示しない制御装置により
シーケンス制御されている。
【0028】図1に示した実装装置1で部品をプリント
基板Zに実装するには、まず、部品を部品供給部4のス
トック部8からシューター部9を介して部品供給ステー
ション7のベース部材7a上に移載する。そして、部品
を載置したベース部材7aをコンベア部3の側方の所定
位置Pに移動させる。一方、上記動作に並行して、部品
実装部5の把持装置Aを所定位置Pの鉛直上方に移動さ
せておく。
【0029】そして、ベース部材7aが、前記所定位置
Pに達した時点で、把持装置Aを下降させた後、これを
以下のように制御することによって、ベース部材7a上
の部品を把持させる。部品を把持するときには、図2に
示したように、予め、ピストン駆動シリンダ36の伸縮
ロッド36aを収縮状態としてピストン27の往復スト
ロークS内から退去させておく。これにより、チャック
22,22を全開状態としておく。そして、この把持装
置Aをエアシリンダ16(図1参照)により、把持すべ
き部品の直上位置まで下降させる。次いで、図3に示し
たように、チャック駆動機構(図示なし)で、下方の配
管29bからシリンダ26内に圧縮空気を送り込むとと
もに、上方の配管29aからシリンダ26内の空気を排
気するようにする。すると、ピストン27が上方に向け
て移動してチャック爪22,22が閉じ、部品40が把
持される。ただし、このとき、チャック爪22,22
は、ピストン27が往復ストロークSの上端にまで達す
る、いわゆる全閉状態にはならず、チャック爪22,2
2が部品40に当接した時点でその閉動作が止まり、こ
の状態で部品40の把持力を発揮するようになってい
る。
【0030】この後、図1に示したように、把持装置A
を、ボールねじ12,15の駆動により水平面内で移動
させ、コンベア部3のレール6,6上に位置決めされた
プリント基板Z上の定められた位置、すなわち実装すべ
き位置の鉛直上方に移動させる。そして、図3に示した
ように、把持装置Aを下降させて部品40のリードをプ
リント基板Zの所定の穴に挿入する。これとともにプリ
ント基板Zの下方で、把持装置Aと連動するクリンチ機
構19(図1参照)により、挿入されたリード(図示な
し)をクリンチする(打ち曲げる)ことにより、部品4
0の実装が完了する。
【0031】このようにして部品40の実装が終わると
同時に、以下のようにして実装装置Aを制御することに
より、実装の完了した部品を開放する。まず、チャック
駆動機構(図示なし)で電磁制御弁を開放し、配管29
a,29bからシリンダ26内への作動圧を抜圧する。
すると、チャック爪22,22の把持力が解除され、外
力によってこれが開閉できる状態となる。次いで、図4
に示したように、ピストン駆動シリンダ36の伸縮ロッ
ド36aを伸長させてこれをピストン27の往復ストロ
ークS内に一定寸法突出させる。すると、ピストン27
が下方に移動させられ、これにともなってチャック爪2
2,22が一定寸法だけ開き、把持していた部品40が
開放される。このとき、チャック爪22,22は全開状
態とはならず、基板Z上の隣接位置に既に実装されてい
る他の部品40’に干渉することなく、部品40を開放
することができる。
【0032】このようにして部品40を開放した後、把
持装置Aを部品供給ステーション7に移動させ、以下、
上記の手順を繰り返すことにより、プリント基板Z上に
所定数の部品を実装していく。
【0033】上述した把持装置Aでは、チャック駆動機
構(図示なし)で圧縮空気を制御してピストン27を移
動させると、このピストン27の移動が把持爪開閉機構
35を介してチャック爪22,22に伝達され、チャッ
ク爪22,22が開閉動作する構成とされている。これ
により、通常と同様に、チャック爪22,22を開閉動
作させることができる。また、ピストン27を往復スト
ロークSの上端側に位置させた状態で、ピストン駆動シ
リンダ36の伸縮ロッド36aを伸長させてシリンダ2
6内に突出させると、ピストン27がこれに押されて下
方に移動し、これによってもピストン27の移動寸法だ
けチャック爪22,22が開く構成とされている。これ
により、チャック爪22,22を一定寸法だけ開いた状
態とすることができる。したがって、把持装置Aでは、
チャック爪22,22を、開状態,閉状態の他に、一定
寸法だけ開いた中間の状態とすることができ、その開脚
寸法を3段階とすることができる。しかも、この把持装
置Aは、エアシリンダ24を主体構成としているため、
低コストでこれを構成することができる。また、ピスト
ン駆動シリンダ36には螺条37が形成されており、エ
アシリンダ24に対するピストン駆動シリンダ36の取
付位置を変更することができる構成とされている。これ
により、ピストン27の往復ストロークS内への伸縮ロ
ッド36aの突出寸法を変更することができるので、チ
ャック爪22,22の開脚寸法の設定を変更することが
可能となる。したがって、一基の把持装置Aで、複数種
の開脚寸法に対応することが可能となるため、例えば、
大きさの異なる部品40を把持するとき、あるいは実装
密度が異なるとき等にも、従来のように複数種の開脚寸
法に設定された多数の把持装置Aを準備しておいてこれ
を交換する必要がなくなるので、段取替え時間の短縮、
設備コストの低減といった効果を得ることができる。ま
た、例えば、実装装置1に複数種の大きさの部品に対応
するために複数の把持装置Aを備える構成とするときに
も、部品の大きさに対応させてそれぞれ専用の把持装置
を複数種製作する必要がなく、1種類の把持装置Aでピ
ストン駆動シリンダ36の取付位置を変更するのみで対
応できるので、これにより、部品の共通化を図って設備
コストを低減することが可能となる。
【0034】また、上述した把持装置Aの制御方法で
は、把持した部品40を開放するときには、チャック駆
動機構(図示なし)でシリンダ26内への作動圧を抜圧
した後、ピストン駆動シリンダ36の伸縮ロッド36a
をピストン27の往復ストロークS内に突出させてピス
トン27を下方に移動させる構成とした。すると、この
ピストン27の移動にともなってチャック爪22,22
が一定寸法だけ開き、把持していた部品40を開放する
ことができる。このとき、チャック爪22,22は、部
品40を把持した状態から一定寸法だけ開いて、全開状
態よりも狭い開脚寸法となっているため、基板Z上の既
に隣接した位置に実装されている他の部品40’に干渉
することなく、部品40を開放することができる。した
がって、基板Z上の部品40の実装密度が高い場合など
においても、この把持装置Aを適用して、部品40の実
装を行うことができる。また、部品40を把持するとき
には、予め、ピストン駆動シリンダ36の伸縮ロッド3
6aを収縮状態としてピストン27の往復ストロークS
内から退去させておく構成とした。これにより、チャッ
ク爪22,22を全開状態として、チャック爪22,2
2と部品40との間に十分なクリアランスを保った状態
で、部品40に干渉することなく確実にこれを把持する
ことができる。したがって、上述したようにして部品4
0を開放するときにチャック爪22,22の開脚寸法を
小さく設定する場合であっても、従来例で示したように
部品40の外形寸法精度,部品40の位置決め精度,チ
ャック爪22の作動精度等を向上させる必要がないの
で、コスト上昇を招くことなく確実に部品40を把持す
ることが可能となる。
【0035】なお、上記実施例において、電子部品を実
装するための実装装置1に把持装置Aを適用する構成と
したが、もちろん、他の部品を把持する場合にも、これ
を適用して同様の効果を奏することができるのは言うま
でもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る部
品把持装置によれば、チャック機構のピストンを第一の
ピストン駆動機構で流体圧制御してシリンダ内で往復動
させると、把持爪が開閉動作するようになっている。こ
のようにして把持爪を開閉動作させることにより、把持
爪で部品を把持・開放することができる。また、第二の
ピストン駆動機構のロッドをピストンの往復ストローク
内に突出させると、これによってもピストンが移動させ
られ、把持爪がピストンの移動寸法に対応した一定寸法
だけ開閉動作することになる。これにより、把持爪の開
脚寸法を、開状態,閉状態,および一定寸法だけ開いた
中間状態の3段階とすることができる。しかも、この部
品把持装置は、流体圧制御される、いわゆる市販のエア
シリンダ,油圧シリンダ等を用いて構成することができ
るため、低コストでこれを構成することができる。
【0037】請求項2に係る部品把持装置によれば、第
二のピストン駆動機構の位置調整部で、その取付位置を
変更することにより、ロッドの突出寸法を調整可能な構
成とした。これにより、前記突出寸法を変更すれば、把
持爪の開閉寸法の設定変更が可能となる。したがって、
一基の把持装置で複数種の開脚寸法に対応することが可
能となるため、例えば、大きさの異なる部品を把持する
とき、あるいは部品の密度が異なるとき等にも、従来の
ように複数種の開脚寸法に設定された多数の把持装置を
準備しておいてこれを交換したりする必要がなくなるの
で、段取替え時間の短縮、設備コストの低減といった効
果を得ることができる。また、例えば、複数種の大きさ
の部品に対応するために複数の把持装置を備える構成と
するときにも、部品の大きさに対応させてそれぞれ専用
の把持装置を複数種製作する必要がなく、1種類の把持
装置で対応することができ、これにより、部品の共通化
を図って設備コストを低減することが可能となる。
【0038】請求項3に係る部品把持装置の制御方法に
よれば、把持爪で把持した部品を開放するときに、シリ
ンダ内への作動圧を抜圧することにより把持爪の把持力
が解除され、外力によって開閉できるようになる。そし
て、この状態で第二のピストン駆動手段でロッドを突出
させてチャック機構のピストンを一定寸法移動させる
と、このピストンの移動によって把持爪が一定寸法だけ
開くことになる。これにより、把持爪を全開状態とする
ことなく部品を開放することができる。したがって、部
品を開放するときに、隣接して他の部品がある場合など
においても、他の部品に把持爪を干渉させることなく、
部品の開放を確実に行うことができる。
【0039】請求項4に係る部品把持装置の制御方法に
よれば、チャック機構の把持爪で部品を把持するとき
に、予めロッドをピストンの往復ストローク内から退去
させておくようにした。これにより、把持爪を全開状態
として、部品と把持爪との間に十分なクリアランスを保
った状態で、部品に干渉することなく確実に部品を把持
することができる。したがって、請求項3にかかる方法
において、部品を開放するときの開脚寸法を小さく設定
してあっても、従来のように部品の外形寸法精度,部品
の位置決め精度,把持爪の作動精度等を向上させる必要
がなく、確実に部品を把持することが可能となり、コス
ト上昇を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品把持装置を備えた電子部品実
装装置の一例を示す正面図である。
【図2】前記部品把持装置を示す図であって、これに備
えた把持爪を開いた状態を示す側面図である。
【図3】同、把持爪を閉じて部品を把持した状態を示す
側面図である。
【図4】同、把持爪を第二のピストン駆動手段で一定寸
法だけ開いた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
22 チャック爪(把持爪) 23 チャック機構 26 シリンダ 27 ピストン 31 アーム(伝達部材) 35 把持爪開閉機構 36 ピストン駆動シリンダ(第二のピストン駆動機
構,第二のピストン駆動手段) 36a ロッド 37 螺条(位置調整部) 40 部品 A 把持装置(部品把持装置)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品を把持する部品把持装置であって、 該部品把持装置には、部品を把持する一対の把持爪と、
    該一対の把持爪を開閉動作させるチャック機構とが備え
    られ、 該チャック機構が、その本体内に形成された筒状のシリ
    ンダと、該シリンダ内でその軸線に沿って往復動自在な
    ピストンと、前記シリンダ内への流体圧制御により前記
    ピストンを往復動させる第一のピストン駆動機構と、該
    ピストンの往復動を伝達部材を介して前記一対の把持爪
    に伝達し、それぞれの把持爪を相対する方向に移動させ
    てこれらを開閉動作させる把持爪開閉機構と、前記シリ
    ンダの一端側に設けられ、該シリンダの軸線方向に沿っ
    て前記ピストンの往復ストローク内に突出・退去するよ
    う駆動されるロッドを有した第二のピストン駆動機構
    と、を備えた構成とされていることを特徴とする部品把
    持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の部品把持装置において、
    前記第二のピストン駆動機構には、これの前記チャック
    機構本体に対する取付位置を前記シリンダの軸線方向に
    沿って変更する位置調整部が備えられており、前記ロッ
    ドを前記ピストンの往復ストローク内に突出させたとき
    の突出寸法が調整可能な構成とされていることを特徴と
    する部品把持装置。
  3. 【請求項3】 シリンダ内でのピストンの移動にともな
    って、部品を把持するための一対の把持爪が開閉動作す
    るチャック機構に、シリンダ内への流体圧制御により前
    記ピストンを移動させる第一のピストン駆動手段と、前
    記ピストンの往復ストローク内に突出・退去自在なロッ
    ドによって該ピストンを一定寸法移動させる第二のピス
    トン駆動手段とを備えた部品把持装置の制御方法であっ
    て、 前記把持爪を閉動作させて部品を把持した後、該部品を
    開放するときに、前記シリンダ内への作動圧を抜圧し、
    前記ピストン移動手段の前記ロッドを突出させることに
    より、前記ピストンを前記把持爪の開動方向に移動させ
    ることを特徴とする部品把持装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の部品把持装置の制御方法
    において、前記チャックで部品を把持するときに、予
    め、前記ロッドを前記ピストンの往復ストローク内から
    退去させておくことを特徴とする部品把持装置の制御方
    法。
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