JPH0723643B2 - 瓦棒葺き屋根改修シート防水工法 - Google Patents

瓦棒葺き屋根改修シート防水工法

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JPH0723643B2
JPH0723643B2 JP17199689A JP17199689A JPH0723643B2 JP H0723643 B2 JPH0723643 B2 JP H0723643B2 JP 17199689 A JP17199689 A JP 17199689A JP 17199689 A JP17199689 A JP 17199689A JP H0723643 B2 JPH0723643 B2 JP H0723643B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 瓦棒葺き屋根に対して、瓦棒ハゼ凹部にバックアップ材
を詰めた後、瓦棒ハゼ凸部全体を非加硫ゴム系増し張り
シートを用いて増し張りした後、下地および瓦棒ハゼ凸
部全体に接着剤を用いて、非加硫ゴムシートを順次下地
に張り付けて、先に平場に張り付けたシートと重ね合せ
接合して、瓦棒葺き屋根全体に非加硫ゴムシートの連続
防水被膜層を形成せしめる防水工法に係るものである。
(従来の技術) 従来、瓦棒葺き屋根に対しては、 鉄板屋根の葺き替え工法。
瓦棒葺き屋根に鉄板を用いて瓦棒の上に重ね葺く工
法。
既設の母屋上面に対して棧木を組み付けてから下地板
を敷き詰めた後、この平面に防水層を設置する工法など
の改修工法が実施されているが、それぞれの欠点を有し
ている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明が解決すべき課題としては下記のものがあげられ
る。
鉄板屋根の葺き替え工法は、屋根を一度撤去するた
め、撤去する時の塵埃や撤去後の雨養生などに多大の費
用が必要となり、改修時に建築物内部を利用することは
不可能である。
瓦棒葺き屋根に同じく鉄板を用いた瓦棒の上に重ね葺
く工法では、屋根版の重量が多くなり、構造的に不安が
あり、実際に重ね葺き工法は小住宅屋根等に採用されて
いるが、大面積の屋根版には安全性の面から危険防止の
ためあまり使用されていない事情である。
又、ハゼ部と棟笠木の納まりなどが不確実な納まりにな
り易く、防水面からも不安である。
既設の母屋上面に対して、棧木を組み付けてから、棧
木に下地版を敷き詰めた後、平滑な下地に防水層を設置
する工法は、大規模な改修工法となり、母屋上面に棧木
を組み付けて、当該棧木に下地板を取り付ける費用が莫
大に必要となるのが最大の欠点である。更に下地を組み
付けた末端役物の納まりが困難となる欠点を有してい
る。
(課題を解決するための手段) 本発明の改修防水工法においては、凹凸の連続した瓦棒
葺き屋根に対して、柔軟な非加硫ゴムシートを直下に張
りめぐらしするために下地を特別に変形させることな
く、複雑な構造の瓦棒葺き屋根に対して非加硫ゴムシー
トを直接張り付ける防水工法に関するものである。
本発明は瓦棒葺き屋根下地に対して、瓦棒ハゼ部の凹部
にバックアップ材を取付け、瓦棒ハゼ部の凸部全体を巻
き込む如く、非加硫ゴム系増し張りシートを接着剤を介
して張り付け、下地および瓦棒ハゼ部の凸部全体に補張
した増し張りシートの面に接着剤を塗布、乾燥せしめた
後、既に接着剤を塗布した非加硫ゴムシートを下地と瓦
棒ハゼ部の凸部に順次非加硫ゴムシートを張り付け、さ
らに当該非加硫ゴムシート末端部と、先に下地に張りつ
けられた非加硫ゴムシートに対して、接着剤を介して重
ね合わせ部を接合して、瓦棒葺き屋根全面に連続した非
加硫ゴムシート防水被膜層を形成させることを特徴とす
る防水工法である。
即ち、瓦棒ハゼ部の凹部にバックアップ材を取り付けて
空間を充填し、更に瓦棒ハゼ凸部に、非加硫ゴム系増し
張りシートを増し張りして、漏水の原因となる箇所およ
び下地金属のムーブメントが発生する箇所を予め補張増
し張りしておいてから、下地金属面および増し張りシー
トを用いて巻き込んでハゼ部を補張した部分に対して、
下地全面に非加硫ゴムシートを張り付けてから当該シー
ト末端部と、先に張り付けたシート相互に接着剤を用い
て重ね合せ接合する工程を順次繰返して行くシート防水
工法である。
本発明に用いる非加硫ゴムシートは日本工業規格JIS A6
008「合成高分子ルーフイング」に規定される非加硫ゴ
ムシートが好適である事が施工例の経年調査において確
認されたものである。
更に使用する接着剤は、耐水性の良好なブチルゴム系
と、初期固着力の良好なクロロプレンゴム系との両方を
混合した接着剤が経験的に好適なことが確認された。
(構成) 本発明のシート防水工法の実施の態様を図について詳細
に述べると、先ず鉄板下地5は表面塗料の浮きやチョー
キング現象および鉄錆の発生があるので、ワイヤーブラ
シを用いたブラッシングにより下地表面の浮遊物を除去
する。鉄板下地5の処理として、防錆塗料の塗装や下地
の破損した部分等は必要により処理しておくのである。
瓦棒ハゼ部8の凹部7に対してバックアップ材4を施
す。バックアップ材4としては、ポリエチレン発泡シー
トを凹部7の幅より約5mm程度狭い幅で、凹部の深さに
対して20〜30%厚さをプラスしたバックアップ材4が好
適である。凹凸部に接着剤2を塗布し、オープンタイム
を見計って、先に用意したバックアップ材4を取り付け
る。
瓦棒ハゼ部8の凸部8A全体に接着剤2を塗布し、オープ
ンタイムを見計らって幅100〜120mm、厚さ1.5mmの非加
硫ゴム系増し張りシート11を、ハゼ全体を巻き込む如く
張り付ける。次に、鉄板下地5の平場と増し張り処理し
たハゼ部8の全体に接着剤2を塗布し、オープンタイム
を見計らって非加硫ゴムシートの530〜580mm幅、厚さ2.
0mm又は1.5mmの非加硫ゴムシート1を、入隅の基準線に
合せて下地5の平場に対して空気を抱き込ませないよう
にシートを張り付ける。
次にハゼ部8の入隅部8Bに対して、下地に十分そわせる
如く張り付け、順次ハゼ部8の凸部8Aにシートをそわせ
て丁寧に張り付けて行く。
更に、当該増し張りシート末端部11Aと、先に下地平場
に張り付けたシート1の相互に接着剤2を用いて重ね合
せ接合を行った後、下地5の平場、ハゼ部8、重ね合せ
接合部3に転圧ローラーを用いて充分転圧を行い、下地
5に非加硫ゴムシート1を十分接着させる。
ゴムシート1が3枚重ね合わさる箇所は、特に防水上欠
陥となり易いのでシート1の厚み段差を埋め合せる様
に、3枚重ね部の内部・外部に不定形シールリング材を
用いて雨仕舞を行う。全体にシート1が張り終った時点
で十分点検した後、シート防水層の保護塗料10を塗装し
て仕上げする。瓦棒葺き屋根においては、種々の役物を
十分に雨仕舞を行うことと、軒先などから風が吹き込ん
で非加硫ゴムシート1を引き剥すことがないように配慮
しなければならない。
(作用) 本発明による防水処理として、瓦棒ハゼ部8の凹部7の
幅に対して使用するバックアップ材4の幅を約5mm程度
狭くし、高さを凹部深さより20〜30%厚くすることによ
り接着剤2を塗布した後、凹部にはめ込み、取り付け易
く施工作業性が良好である。
更に、バックアップ材4がハゼ部8の凹部7より少し高
くなっている所に非加硫ゴムシートの幅約100〜200mm、
厚さ1.5mmの増し張りシート11を用いて、ハゼ部8の凸
部8Aの全体を巻き込む様に張り付ける時、施工作業性が
良好でスムースに張り付けられる。そして、ハゼ部8の
入隅部8Bに小さな空間が出来ることにより鉄板の伸縮や
屋根版のムーブメントを緩衝して非加硫ゴムシート1に
直接影響を与えない作用効果がある。
次に、ハゼ8の凸部8Aの全体を増し張りシート11を張り
付け処理することにより、下地5の平場からハゼ部8の
凸部8A全体に非加硫ゴムシートの530〜580mm、幅厚さ2.
0mm又は1.5mmの非加硫ゴムシート1を張り付けるのがス
ムースに張り付けられる特長が発揮される。更に、非加
硫ゴムシートはシート相互の接着接合性が良好で、施工
作業のバラツキを少くする特長があるため、勾配があ
り、且つ凹凸のハゼ部役物の多い屋根においてもシート
防水施工作業が容易に出来るので、瓦棒葺き屋根に対し
て、本発明のシート防水工法が適用されるものである。
本発明に至るまでは、数種の施工のやり方や種々の材料
の組合せを検討し試験施工した後、本発明による瓦棒葺
き屋根に対して合成ゴムシート防水材料を適用した防水
層を形成せしめる工法において、非加硫ゴムシートが最
適である確信を得たものである。実際の建築物におい
て、本発明に至る試験で、非加硫ゴムシートを用いた防
水層が10ケ年経過した後においても雨漏りしないことを
確認しており、シート防水単層は張り工法で軽量化され
ているので、屋根版全体の耐久性を損なうこともないの
で、その利用も拡大しつつある事から考えて、利用上顕
著な効果があると判断される。
(実施例) 実施例として使用した非加硫ゴムシートの基本物性と実
際の瓦棒葺き屋根において接着力の確認を行った結果を
示す。
I非加硫ゴムシートの基本物性 II塗装下地とシートの接着力 1.垂直引張り接着力 2.剥離接着力 本発明は一般の金属板を使用した瓦棒葺き屋根は竣工後
経年により、ハゼ部嵌合などが緩んで隙間が開いて雨漏
れが発生する事が多い。そこで雨漏れを防止する工法で
適切なものが見受けられなかったが、凹凸や役物の多い
屋根版に対して、柔軟な非加硫ゴムシートを適用するこ
とにより、瓦棒葺き屋根全面にゴムシート防水層を設置
することにより改修後長年月雨漏れが防止出来る特長が
ある工法である。
特に、非加硫ゴムシートは相互に接着し易いし、下地と
の接着性も良好であり、保護仕上げ塗料との密着性も良
好である。
(発明の効果) 本発明は、既設瓦棒葺き屋根は、建築物の竣工経年によ
り、ハゼ部の嵌合等が緩んで、隙間が開いて雨漏れが発
生することが多い。そこで雨漏れを防止する工法のう
ち、シート防水工法では、適切なものが見受けられなか
ったが、凹凸が多く存在し、役物の多い瓦棒葺き屋根版
の改修工法として、柔軟な非加硫ゴムシート防水材を適
用して瓦棒葺き屋根の全面に、合成ゴムシート防水層を
設置することにより、改修後長年月にわたって、雨漏れ
が防止出来る特徴の防水工法である。
特に、非加硫ゴムシートを適用したために、シート相互
の接着性が良好であり、また下地とシートの接着性が良
好でありシート保護塗料の密着性が良好である事を併せ
持つ特徴のある、既設瓦棒葺き屋根改修防水工法であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は瓦棒葺きハゼ部断面図、 第2図は瓦棒葺きハゼ部のシート防水層断面図である。 1…非加硫ゴムシート 1A…非加硫ゴムシートの末端部 2…接着剤 3…シート重ね合わせ接合部 4…発泡ポリエチレン製バックアップ材 5…鉄板下地、6…釣り子 7…ハゼ部凹部、8…ハゼ部 8A…ハゼ部の凸部、8B…カゼ部の入隅部 9…釣り子固定用ボルト 10…シート防水層の保護塗装 11…非加硫ゴム系増し張りシート 11A…増し張りシートの末端部 12…屋根下地

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】瓦棒葺き屋根下地5に対して、瓦棒ハゼ部
    8の凹部7にバックアップ材を取付け、瓦棒ハゼ部8の
    凹部8Aの全体を巻き込む如く、非加硫ゴム系増し張りシ
    ート11を接着剤2を介して張り付け、屋根下地5および
    瓦棒ハゼ部8の凸部8A全体に補張した非加硫ゴム系増し
    張りシート11の面に接着剤を塗布、乾燥せしめた後、既
    に接着剤2を塗布した非加硫ゴムシート1を、屋根下地
    5と瓦棒ハゼ部8の凸部8Aに順次非加硫ゴムシート1を
    張り付け、さらに当該非加硫ゴムシート1の末端部1A
    と、先に屋根下地5に張りつけられた非加硫ゴムシート
    1に対して、接着剤2を介して重ね合わせ部3を接合し
    て、瓦棒葺き屋根全面に連続した非加硫ゴムシート防水
    被膜層を形成させることを特徴とする防水工法。
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