JPH07235505A - 半導体層の結晶成長方法 - Google Patents

半導体層の結晶成長方法

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JPH07235505A
JPH07235505A JP32078094A JP32078094A JPH07235505A JP H07235505 A JPH07235505 A JP H07235505A JP 32078094 A JP32078094 A JP 32078094A JP 32078094 A JP32078094 A JP 32078094A JP H07235505 A JPH07235505 A JP H07235505A
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semiconductor layer
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growth
semiconductor
temperature
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Mototsugu Ogura
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
    • C23C16/455Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating characterised by the method used for introducing gases into reaction chamber or for modifying gas flows in reaction chamber
    • C23C16/45557Pulsed pressure or control pressure

Abstract

(57)【要約】 【目的】 結晶品質の高い半導体層を成長させる方法を
提供する。 【構成】 成長室1のサセプタ2上に基板3をセット
し、基板を500℃に加熱する。水素ボンベ5、DMZ
nボンベ6、DMSeボンベ7、DMSボンベ8、Cp
2Mgボンベ9から流量制御計10〜15を用いて適切
な混合比率に調節された原料ガスを成長室1へ導入す
る。流量制御計15及び17を調節し、成長室内の圧力
を5kg/cm2に保ちながら原料ガスを基板近傍で分
解させ、Zn0.9Mg0.10.1Se0.9を基板3上にエピ
タキシャル成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体層の結晶成長方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスは、一般に基板上に形成
された一層以上の半導層からなる半導体構造を有してい
る。従来、液相成長方法(LPE法)等により、そのよ
うな半導体層が形成されていたが、近年、有機金属気相
成長方法(MOVPE法)や分子線エピタキシ法(MB
E法)などを用いて半導体層を形成するようになってき
ている。
【0003】例えば、高速電子デバイスや半導体レーザ
に用いられるGaAs系やInP系のIII−V族化合
物半導体の場合、半導体層を、GaAs基板あるいはI
nP基板上にMOVPE法などで良好にエピタキシャル
成長させることができる。得られた半導体層は十分満足
のいく特性を有しており、この様な方法により、GaA
s系やInP系のIII−V族化合物半導体からなる半
導体層が大量生産され、高速デバイスや半導体レーザに
用いられている。現在のMOVPE法によれば、ほぼニ
ーズを満たす半導体層が形成できることから、GaAs
系やInP系の半導体層を形成する技術はほぼ確立して
いると考えられる。
【0004】一方、次世代半導体材料と言われるII−
VI族化合物半導体の場合、一般に良好な特性を有する
半導体層を形成することは非常に困難である。このた
め、II−VI族化合物半導体からなる半導体層を用い
た半導体デバイスはまだ、実用段階にはない。また、I
II−V族化合物半導体であっても、良好な特性を有す
る窒素を含むGaN系の半導体層を得ることも難しい。
【0005】例えば、II−VI族化合物半導体を用い
たレーザを初めて室温で連続発振させたという報告がな
された程度である(例えばN.Nakayama他、Electron. Le
tt.29 (1993) 1488)。この報告において半導体レーザ
の寿命は数秒オーダである。
【0006】この報告はMBE法を用いてZnMgSS
eからなる半導体層をGaAs基板上に結晶成長させる
ことを開示している。この報告によるMBE法によれ
ば、低抵抗を有するp型ZnSeを得るために、窒素プ
ラズマドーピング技術(例えばK.Ohkawa他、J. Cryst.
Growth 117 (1991) 375)を利用している。このプラズマ
ドーピング技術はII−VI族化合物半導体層を形成す
るための有望な技術として注目されており、開発が進め
られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このMBE法では、半
導体を構成する構成元素やドーピング材料を分子線ビー
ムとして基板上に飛ばして結晶成長させるため、成長中
の真空度は10-6Torrの高真空に保たれている。ま
た、成長温度は約300℃に最適化されている。
【0008】しかしながら、300℃程度の低温で形成
されたZnSeからなる半導体層は、通常の半導体装置
製造工程で受ける熱履歴(例えば、パッシベーション膜
の形成工程、CVD法による電流狭窄用SiO2膜形成
工程、電極形成のためのアロイ工程などで受ける300
℃から400℃程度の熱履歴)により、半導体層の品質
が大幅に低下する。例えば、フォトルミネセンスの発光
強度が極端に低下してしまう。従って、電流狭窄用Si
2膜の代わりにポリイミド膜を形成したり、アロイ工
程が不要なノンアロイ型の電極を形成するなどして、高
い温度の熱履歴を半導体層が受けないようにしている。
しかし、この様な代用プロセスを用いて、高信頼性を有
する半導体デバイスを量産することは極めて困難であ
る。
【0009】また、通常III−V族半導体層が約60
0〜800℃で成長されていることを考えると、このM
BE法の成長温度は極めて低い。通常II−VI族化合
物半導体のバルク単結晶が約1000℃で形成されてい
ることを考えると、このMBE法において更に高い温度
で半導体層を成長させることが好ましいことが考えられ
る。
【0010】しかしながら、このMBE法において成長
温度を400〜500℃程度に上げると、得られる半導
体層の品質が大きく損なわれる。
【0011】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的は高い結晶品質を有する
半導体層の結晶成長方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体層の
結晶成長方法は、半導体層を構成する元素及を含む複数
の原料ガスであって、このうち少なくとも1種類は有機
金属化合物である複数の原料ガスを成長室に導入する工
程と、該成長室内の成長圧力を1気圧以上に保ちなが
ら、加熱された基板の表面近傍において該原料ガスを分
解させることにより、該基板上に該半導体層をエピタキ
シャル成長させる工程とを包含しており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0013】前記半導体層は少なくとも第1及び第2の
構成元素からなり、前記加熱された基板の温度におい
て、該第1の構成元素の飽和蒸気圧は該第2の構成元素
の飽和蒸気圧よりも高くなっており、該成長圧力を構成
する分圧のうち、該第1の構成元素を含む原料ガスの分
圧は該第2の構成元素を含む原料ガスの分圧よりも高く
なっていることが好ましい。
【0014】前記半導体層を1気圧以下の低圧に保ちな
がら加熱した場合、前記半導体層を構成する元素の少な
くとも1つが該半導体層から実質的に脱離して該半導体
層が分解を始める分解温度以上の温度で前記基板を加熱
することが好ましい。
【0015】前記半導体層はII−VI族化合物半導
体、III−V族半導体及びカルコパイライト系半導体
のうちの一つを含んでいてもよい。
【0016】前記構成元素の1つにセレン及び硫黄の少
なくとも一方を含んでいてもよい。
【0017】前記構成元素に窒素を含んでいてもよい。
【0018】また、本発明による半導体多層の結晶成長
方法は、第1の半導体層を構成する元素を含む複数の第
1の原料ガスであって、このうち少なくとも1種類は有
機金属化合物である複数の第1の原料ガスを成長室内へ
導入する工程と、該成長室の圧力を第1の成長圧力を保
ちながら、第1の温度に加熱された基板の表面近傍にお
いて該第1の原料ガスを分解させることにより、該基板
上に該第1の半導体層をエピタキシャル成長させる工程
と、第2の半導体層を構成する元素を含む複数の第2の
原料ガスであって、このうち少なくとも1種類は有機金
属化合物である複数の第2の原料ガスを該成長室内へ導
入する工程と、該成長室内の圧力を第2の成長圧力を保
ちながら、第2の温度に加熱された基板の該第1の半導
体層の表面近傍において該原料ガスを分解させることに
より、該第1の半導体層上に該第2の半導体層をエピタ
キシャル成長させる工程とを包含し、少なくもと該第1
の成長圧力及び該第2の成長圧力の一方は1気圧以上で
あって、そのことにより上記目的が達成される。
【0019】前記複数の第2の原料ガスを前記成長室内
へ導入する工程の前に、該反応室の圧力を実質的に1気
圧以下にする工程を更に包含していてもよい。
【0020】前記成長室は第1の副成長室と第2の副成
長室を備え、前記第1の半導体層を該第1の副成長室で
成長させ、前記第2の半導体層を該第2の半導体層で成
長させてもよい。
【0021】前記第1の成長圧力及び前記第2の成長圧
力の一方は1気圧以上であり、他方は1気圧以下であっ
てもよい。
【0022】前記1気圧以上の成長圧力で成長させられ
る半導体層は少なくとも第1及び第2の構成元素からな
り、前記第1の温度における該第1の構成元素の飽和蒸
気圧は該第2の構成元素の飽和蒸気圧よりも高くなって
おり、前記成長圧力を構成する分圧のうち、該第1の構
成元素を含む原料ガスの分圧は該第2の構成元素を含む
原料ガスの分圧よりも高くなっていることが好ましい。
【0023】前記1気圧以上の成長圧力で成長される半
導体層を1気圧以下の低圧に保ちながら前記半導体層を
加熱した場合、前記半導体層を構成する元素の少なくと
も1つが該半導体層から実質的に脱離して該半導体層が
分解を始める分解温度以上の温度で前記基板を加熱する
ことが好ましい。
【0024】また、本発明による半導体多層の結晶成長
方法は、第1の半導体層を構成する元素を含む複数の第
1の原料ガスであって、このうち少なくとも1種類は有
機金属化合物である複数の第1の原料ガスを成長室内へ
導入する工程と、該成長室の圧力を1気圧以上の第1の
成長圧力を保ちながら、第1の温度に加熱された基板の
表面近傍において該第1の原料ガスを分解させることに
より、該基板上に該第1の半導体層をエピタキシャル成
長させる工程と、該第1の半導体層をエピタキシャル成
長中、該成長室の圧力を該第1の成長圧力に保ちなが
ら、該第1の温度よりも低い第2の温度に該基板の温度
を下げ、その後、該成長室の圧力を1気圧以下の第2の
成長圧力に変化させる工程と、第2の半導体層を構成す
る元素を含む複数の第2の原料ガスであって、このうち
少なくとも1種類は有機金属化合物である複数の第2の
原料ガスを該成長室内へ導入する工程と、該成長室内の
圧力を該第2の成長圧力を保ちながら、該第2の温度に
加熱された基板の該第1の半導体層の表面近傍において
該原料ガスを分解させることにより、該第1の半導体層
上に該第2の半導体層をエピタキシャル成長させる工程
と、 第3の半導体層を構成する元素を含む複数の第3
の原料ガスであって、このうち少なくとも1種類は有機
金属化合物である複数の第3の原料ガスを該成長室内へ
導入する工程と、該成長室の圧力を該第2の成長圧力に
保ちながら、該第2の温度よりも高い第2の温度に該基
板の温度を上昇させ、その後、該成長室の圧力を1気圧
以上の第3の成長圧力に変化させる工程と、 該成長室
内の圧力を該第3の成長圧力を保ちながら、該第3の温
度に加熱された基板の該第2の半導体層の表面近傍にお
いて該原料ガスを分解させることにより、該第2の半導
体層上に該第3の半導体層をエピタキシャル成長させる
工程とを包含しており、そのことにより上記目的が達成
される。
【0025】前記第1及び第3の半導体層はZnMgS
Seからなり、前記第2の半導体層はZnSe及びZn
CdSeの超格子構造からなるものであってもよい。
【0026】
【作用】半導体層を成長させる際、成長圧力を1気圧以
上の高圧にし、また必要に応じて半導体層を構成する元
素のうち、飽和蒸気圧の高い元素を含む原料ガスが、飽
和蒸気圧の低い元素を含む原料ガスよりも過剰に存在す
るように原料ガスを供給する。これにより、結晶の品質
が向上する高温で半導体層を成長させても、飽和蒸気圧
の高い元素が基板上にほぼ化学量論的に結晶成長できる
とともに、成長した半導体層から構成元素が離脱するこ
とがない。従って、高品質の結晶性を有する半導体層が
得られる。
【0027】また、薄膜を多数積層する場合は、各層の
成長条件に最適化が必要ならばそれぞれの薄膜に対して
圧力を変えて最適圧力で成長することにより、良好なお
のおのの薄膜が得られる。化合物半導体の各層間の組成
の急峻性を改善するために、次の半導体層を結晶成長す
る前に反応室内を真空排気して構成元素をふくむキャリ
アガスの迅速な切り換えをおこなう。半導体多層の各層
に対して、別々の成長室をもちいることにより急峻性を
あげることもできる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)図1を参照しながら本発明による半導体層
の結晶成長方法を説明する。
【0029】まず、本発明に用いる半導体成長装置10
1の概略を説明する。半導体成長装置101はステンレ
ス製の成長室1を有しており、抵抗加熱方式のサセプタ
ー2が成長室1に備えられている。成長室1は高圧に耐
える構造を有しており、10気圧程度の高圧に耐える構
造であることが好ましい。サセプタ2は必要に応じて回
転できるように回転制御系21が取り付けられている。
またサセプタ2は抵抗加熱方式によって、900℃まで
加熱することができる。成長室1には成長室1内の雰囲
気4の圧力を測定するための圧力計16を備え付けられ
ている。サセプタ2上に半導体層を形成する基板3がセ
ットされる。
【0030】成長室1はブロックバルブ19を介して排
気ポンプ20に接続されており、成長室1内の雰囲気4
を排気する。排気されたガスは除害装置23を通して大
気へ排出される。ブロックバルブ19には流量制御計1
7が接続されており、ブロックバルブ19による切り換
えによって流量制御計17及び除害装置22を介して大
気へ放出することもできる。
【0031】半導体層を構成する元素を含む原料ガスを
供給するために、DMZn(ジメチルジンク)ボンベ
6、DMSe(ジメチルセレン)ボンベ7、DMS(ジ
メチルサルファ)ボンベ8、及びCp2Mg(シクロペ
ンタジエニルマグネシウム)ボンベ9を本実施例では用
いる。これらの原料ガスは水素と共に各ボンベ6〜9に
充填されている。また、キャリアガスとして水素ガスを
用いるため、水素ボンベ5も用いる。これらのボンベ5
〜9はそれぞれ流量制御計10〜14を介してブロック
バルブ18に接続されている。ブロックバルブ18は更
に流量制御計15を介し成長室1へ接続されている。流
量制御計10〜15、及びブロックバルブ18は各ボン
ベ5〜9の最高充填圧力に対応している。例えば、水素
ボンベ5は50kg/cm2、その他のボンベ6〜9は
数十kg/cm2の圧力で充填されている。
【0032】各流量制御計10〜15、及び17、ブロ
ックバルブ18、及び19、ならびに排気ポンプ20
は、圧力計16で検知した圧力に基づいて、成長室1内
の圧力を任意の値に保てるようにコンピュータで制御さ
れている。具体的には、流量制御計11〜14によって
原料ガスの分圧比をコントロールし、流量制御計10に
よって、これらの原料ガスの濃度をコントロールし、流
量制御計15によって、成長圧力をコントロールする。
Zn1-xMgxySe1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)の
ような混晶を作製する場合、DMZnボンベ6、DMS
eボンベ7、DMSボンベ8、及びCp2Mgボンベ9
をそれぞれの流量制御計11〜14を制御してブロック
バルブ18を経由して成長室1に導入させる。成長室1
内の雰囲気4を1気圧以上に保つ場合、排気ポンプ20
で成長室1内を排気する必要はない。流量制御計17に
よって、雰囲気4の圧力を制御し、大気圧との差によ
り、除害装置22から大気へ放出できる。一方、成長室
1内のガスをすばやく切り換えるためにはブロックバル
ブ19を切り換えて排気ポンプ20で成長室1内を排気
してやればよい。
【0033】成長した半導体層の膜厚や電気的特性(例
えばキャリア濃度、移動度等)、光学的特性(フォトル
ミネセンス強度や発光波長等)の均一性を高めるために
は、回転制御系21を用いて、サセプタ2を高速回転
(例えば1000rpm)させて、基板3上の境界層を
薄くすることが好ましい。これによって、構成元素が半
導体層にとりこまれる効率を上げることができる。ま
た、熱対流の影響を防ぐことができる。特に、飽和蒸気
圧の高い構成元素をふくむ半導体の成長には有効であ
る。更に基板3を低速で自転させてもよい。
【0034】以下に図1を参照しながら、Zn0.9Mg
0.10.1Se0.9のからなる半導体層を成長させる方法
を説明する。
【0035】成長室1のサセプタ2の上に、基板として
GaAs基板3をセットする。そして、水素ボンベ5か
ら成長室1に水素ガスを導入し、成長室1の圧力を成長
圧力5kg/cm2に保つ。成長室1の圧力は圧力計1
6で計測される。圧力計16で検出した値に基づいて、
流量制御計17が自動的に制御され、一定の成長圧力に
保たれる。
【0036】次にGaAs基板3の温度が500℃に保
たれるように、サセプタ2を加熱する。そして、各ボン
ベ6〜9の流量を流量制御計11〜14によって制御す
ることにより、成長させる半導体層の組成比に等しい構
成元素の比率となるように原料ガスを各ボンベ6〜9か
ら流す。混合された原料ガスは流量制御計15を介して
成長室1へ流し込まれる。成長室1の圧力が1〜10k
g/cm2程度好ましくは2〜5kg/cm2程度に保た
れるように流量制御計15、17が調節される。成長室
からのガスはブロックバルブ19及び流量制御計17を
介して除害装置22へ排気される。成長条件によって
は、制御系21により基板3を回転させつつ、結晶成長
してもよい。
【0037】成長室1内において、GaAs基板3だけ
が加熱されているため、成長室1へ流入してきた原料ガ
スは分解あるいは互いに反応したりせずにGaAs基板
3の表面に達する。そして、GaAs基板3の表面近傍
において、GaAs基板3から輻射される熱によって各
原料ガスが分解され、Zn0.9Mg0.10.1Se0.9の組
成を有する半導体層がGaAs基板3上にエピタキシャ
ル成長する。
【0038】通常、1気圧以下の低圧下でZn0.9Mg
0.10.1Se0.9の組成を有する半導体層が500℃に
加熱されると硫黄及びセレンが脱離してしまう。しか
し、本発明の方法によれば、反応室1内の圧力が高いた
め、成長した半導体層から、硫黄やセレンは非常に脱離
しにくくなっている。従って、高い品質を有するZn
0.9Mg0.10.1Se0.9半導体結晶がGaAs基板3上
に形成される。
【0039】GaAs基板1上に所望の厚さを有するZ
0.9Mg0.10.1Se0.9の半導体層を成長させた後、
ボンベ6〜9からの原料ガスの供給を停止する。原料ガ
スが成長室1に入らないようにブロックバルブ18と成
長室1との間にベントライン(図示せず)を設けてもよ
い。成長室1に入るガスを水素ガスだけにして、成長室
1内の雰囲気を水素に置換しながら温度を下げるととも
に、圧力も大気圧にもどしていく。圧力を大気圧にする
には、成長室1からのガスはブロックバルブ19によっ
て真空排気ポンプ20側に切り替えられて排気される。
【0040】このようにして、GaAs基板3上に高圧
下のもとでZnMgSSeからなる混晶半導体を成長さ
せることができる。上述したように、成長温度を高くし
ても混晶から原子が抜けることもないので、従来の減圧
雰囲気、低温の結晶成長に比べて極めて品質の優れた結
晶を成長することができる。
【0041】同様の手順によりZnSeやZnSからな
る半導体層も成長させることができる。特に、混晶半導
体でない場合には、半導体層を構成する元素のうち、飽
和蒸気圧の高い元素が過剰になる雰囲気を用いることが
できる。成長温度500℃での亜鉛と硫黄あるいは亜鉛
とセレンの飽和蒸気圧を比較した場合、硫黄及びセレン
の飽和蒸気圧は亜鉛の飽和蒸気圧に較べ、それぞれ約5
桁及び約2桁高い。従って、硫黄やセレンを含むDMS
やDMSeのガス流量を亜鉛を含むDMZnのガス流量
よりも非常に多くしてやり、成長圧力を構成するDMS
やDMSeの分圧をDMZnの分圧よりも高くしてやれ
ばよい。この様な方法により、硫黄やセレンの脱離が更
に抑制され、より高品質を有する半導体層を得ることが
できる。
【0042】実施例によって得られたアンドープZnS
eの半導体層は1x1015cm-3以下のキャリア濃度と
400cm2/Vsec以上の移動度とを有する良好な
特性を備えている。ドーピングが必要な場合、p型化の
ためには例えばプラズマ状態の窒素、n型化のためには
例えばクロライド(例えばZnCl2)を用いればよ
い。成長速度は成長圧力、成長温度、及び基板回転速度
に依存するが、本実施例の条件のもとでは約1μm/h
rである。成長速度をあげて、比較的短い時間で数10
μm以上の半導体層を作製することも可能である。
【0043】GaAsに格子整合(ミスフィットが1x
10-4以下)した、厚さ約200μmを有するZnSS
eの半導体層を作製し、GaAs基板を除去することに
より高品質なZnSSe基板を得ることもできる。従
来、II−VI族の大口径を有する基板は得られなかっ
たが、この方法によれば、結晶成長速度も大きくできる
ので、引き上げでつくるのよりも、大きな口径の基板を
製造することもできる。
【0044】(実施例2)以下に、図2から図4を参照
しながら、ZnSe系のレーザダイオードに用いられる
半導体構造形成する方法を説明する。
【0045】本実施例で用いられる半導体成長装置10
2は半導体を構成する元素を供給する原料ガスが異なる
以外、実施例1で説明した半導体成長装置101と実質
的に同じである。半導体成長装置102は、カドミウム
を供給するためのDMCd(ジメチルカドミウム)ボン
ベ25、塩素を供給するためのZnCl2ボンベ26、
窒素を供給するためのNH3(アンモニア)ボンベ2
7、ならびにこれらのボンベ9及び25〜27から流す
原料ガスの流量をコントロールするための流量制御計1
4及び28〜30を更に備えている。
【0046】図3に示されるように、本実施例で作成す
る半導体構造103は、n型クラッド層35、n型クラ
ッド層35上に形成された活性層36、及び活性層36
上に形成されたp型クラッド層37を有している。n型
クラッド層35及びp型クラッド層37はZn0.9Mg
0.10.1Se0.9から形成され、塩素及び窒素がそれぞ
れドープされている。活性層36は、アンドープZnS
e(厚さ:10nm)/アンドープZnCdSe(厚さ
50nm)が交互に複数回積層された超格子構造を有し
ている。
【0047】まず、成長室1のサセプタ2の上に、基板
としてGaAs基板3をセットする。そして、水素ボン
ベ5から成長室1に水素ガスを導入し、成長室1の圧力
を1〜10kg/cm2程度、好ましくは2〜5kg/
cm2程度に保つ。成長室1の圧力は圧力計16で計測
される。圧力計16で検出した値に基づいて、流量制御
計17が自動的に制御され、一定の成長圧力に保たれ
る。
【0048】次にGaAs基板3の温度が500℃に保
たれるように、サセプタ2を加熱する。そして、各ボン
ベ6〜9、及び26の流量を流量制御計11〜14及び
28から30によって制御することにより、成長させる
n型クラッド層35の組成比に等しい構成元素の比率と
なるように原料ガスをボンベ6〜9及び26から流す。
混合された原料ガスは流量制御計15を介して成長室1
へ流し込まれる。成長室1の圧力が常に5kg/cm2
程度に保たれるように流量制御計15、17が調整され
る。成長室からのガスはブロックバルブ19及び流量制
御計17を介して除害装置22へ排気される。実施例1
で説明したように、所望の組成比を有するn型クラッド
層35がGaAs基板3上に成長する。
【0049】本実施例では図4を用いて説明するタイミ
ングに従って、成長条件を制御する。所定の厚さを有す
るようになるまでn型クラッド層35を成長させた後、
図4に示すように、まず、サセプタ2の加熱を調節し
て、GaAs基板3の温度を300℃まで徐々に下げ
る。GaAs基板3の温度が300℃まで下がったら、
成長室1内の圧力が0.1気圧まで下がるように、排気
ポンプ20で成長室1内を排気する。
【0050】次に、流量制御計11、12、及び28を
制御し、活性層36の組成比に等しい構成元素の比率と
なるように原料ガスをボンベ6、7、及び25から流
す。成長圧力を5気圧から0.1気圧に下げることによ
り、従来の減圧MOVPEと同様の方法を用いて超格子
構造を有する活性層36を形成する。成長圧力を0.1
気圧程度に低下させているので、成長室1内にガスが滞
留することなく、雰囲気4を瞬時に変えることができ
る。従って、原料ガスの切り換えによって、成長室1内
のガスの切り替えが瞬時に行え、急峻な界面を有する超
格子構造を形成することができる。また、n型クラッド
層35の成長中に活性層を形成する温度及び圧力条件に
切り換えているため、半導体の組成が変化するn型クラ
ッド層35と活性層36との界面において、温度及び圧
力の変化により発生する格子欠陥が生じにくくなる。こ
れは、欠陥が生じる原因となる組成の変化、温度変化、
及び圧力変化のタイミングを互いにずらせているからで
ある。
【0051】活性層36が所望の厚さを有するようにな
ったら、図4に示すようにまず、各ボンベ6〜9及び2
7の流量を流量制御計11〜14及び30によって制御
することにより成長させるp型クラッド層37の組成比
に等しい構成元素の比率となるように原料ガスをボンベ
6〜9及び27から流す。次に、圧力を5気圧に上昇さ
せ、続いてGaAs基板3の温度が500℃になるよう
にサセプタ2を加熱する。これにより、同様にp型クラ
ッド層37を成長させる。以下の手順は実施例1と同様
である。
【0052】本実施例の方法によれば、n型クラッド層
35及びp型クラッド層37は1気圧以上の成長圧力下
で成長させるため、実施例1で説明したように、高品質
の結晶性を有しており、その中の格子欠陥は極めて少な
くなっている。また、活性層は、1気圧以下の成長圧力
下で成長させるため、原料ガスの切れがよくなり、その
結果、急峻な界面を有する超格子構造を形成することが
できる。また、活性層が形成されるn型クラッド層35
中の格子欠陥が極めて少ないため、活性層が受ける格子
欠陥の影響も極めて少なくなり、活性層中の格子欠陥も
少なくなる。更に、成長条件の変動による悪影響を受け
やすい活性層の成長中は、成長条件を一定にしている。
従って、本実施例の方法により形成された半導体構造を
用いれば、発光効率の高いレーザダイオードを得ること
ができる。
【0053】(実施例3)以下に図5及び図6を参照し
ながら、GaN系の発光ダイオードに用いられる半導体
構造を形成する方法を説明する。
【0054】本実施例で用いる半導体成長装置104は
半導体を構成する元素を供給する原料ガス及びキャリア
ガスが異なる以外、実施例1で説明した半導体成長装置
101と実質的に同じである。半導体成長装置102は
キャリアガスとして用いられるN2を供給するN2ボンベ
41、ガリウムを供給するためのTMG(トリメチルガ
リウム)ボンベ42、インジウムを供給するためのTM
I(トリメチルインジウム)ボンベ43、アルミニウム
を供給するためのTMA(トリメチルアルミニウム)ボ
ンベ44、及び窒素を供給するためのNH3(アンモニ
ア)ボンベ45、及びこれらのボンベ41〜45から流
す原料ガスおよびキャリアガスの流量をコントロールす
るための流量制御計46〜50を更に備えている。
【0055】図6に示されるように、本実施例で作製す
る半導体構造105は、非単結晶GaN層53、非単結
晶GaN層53上に形成されたGaN層54、GaN層
54上に形成されたGaInN層55、及びGaInN
層55上に形成されたGaN層56を有している。
【0056】まず、脱脂洗浄した6H−SiCからなる
基板51をモリブデン製のサセプタ52にセットする。
そして、流量制御計46を用いて、窒素ガスを窒素ボン
ベ41から成長室1に10L/minの割合で導入し、
成長室1の圧力を1〜5気圧程度、好ましくは2気圧に
保つ。成長室1の圧力は圧力計16で計測される。圧力
計16で検出した値に基づいて、流量制御計17が自動
的に制御され、一定の成長圧力に保たれる。サセプタ5
2は成長する半導体層の均一性を向上させるため、80
0rpmの割合で回転させる。
【0057】基板51の温度が1200℃になるように
サセプタ2を加熱し、基板51の表面を清浄化する。そ
の後、サセプタ2の加熱を調節し、基板51の温度を6
00℃に保つ。NH3ボンベ45から成長室1へ5L/
minの割合でアンモニアガスを流し、1分後、TMG
ボンベ42から成長室1へ50cc/minの割合でト
リメチルガリウムを流すことにより、基板51上に非単
結晶GaN層53を成長させる。非単結晶GaN層53
の厚さが約20nmに達したら、アンモニアガス及びト
リメチルガリウムの供給を停止する。
【0058】次に、基板51を約1000℃に保ちなが
ら、NH3ボンベ45から成長室1へ5L/minの割
合でアンモニアガスを流し、1分後、TMGボンベ42
から成長室1へ100cc/minの割合でトリメチル
ガリウムを流す。これにより、3μmの厚さを有するG
aN層54が非単結晶GaN層53上に成長する。Ga
N層54は十分な厚さを有しているため、基板51と非
単結晶GaN層53との界面で発生した欠陥の影響は著
しく低減され、GaN層54の表面は平坦となる。
【0059】次に、基板51を約800℃に保ちなが
ら、NH3ボンベ45から成長室1へ10L/minの
割合でアンモニアガスを流し、同時にTMGボンベ42
及びTMIボンベ43から成長室1へそれぞれ50cc
/min及び400cc/minの割合でトリメチルガ
リウム及びトリメチルインジウムを流す。これにより、
5nmの厚さを有するGaInN層55がGaN層54
上に成長させられる。
【0060】その後、トリメチルインジウムの供給を停
止し、1μmの厚さを有するGaN層56をGaInN
層55上に成長させた後、トリメチルガリウムの供給を
停止する。基板51の温度を徐々に低下させ、300℃
以下まで基板51の温度が低下したらアンモニアの供給
を停止する。
【0061】本実施例により得られた半導体構造105
の最上層であるGaN層56の表面は鏡面状になってい
る。また、GaInN層55からのPL発光によって、
GaInN層55中のInN組成は0.3と見積もられ
る。
【0062】一方、従来の方法に従って、0.1気圧程
度の成長圧力で半導体構造105と同様な半導体構造を
作製すると、得られる半導体構造の表面は凹凸を有す
る。TEM観察によれば、この原因は、GaInN層の
結晶の品質が悪いことに起因していることが分かる。ま
た、GaInN層中のInN組成は0.08と見積もら
れる。
【0063】本発明によれば、高圧力下で半導体層を成
長させることにより、アンモニアの分解効率が改善され
るので、GaInN層に窒素が十分取り込まれ、GaI
nN層中の窒素空孔が低減する。これによって、高品質
な結晶性を有するGaInN層が形成され、GaN/G
aInN/GaNからなる半導体多層全体の結晶性が向
上すると考えられる。
【0064】(実施例4)本実施例では、成長室内に滞
留する原料ガスを瞬時に切り替える方法について説明す
る。
【0065】図7(a)は本実施例で説明する方法に用
いる半導体成長装置106を概略的に示している。半導
体成長装置106において、図1に示される半導体成長
装置101と同じ構成要素には同一の参照符号を付して
いる。
【0066】半導体成長装置105は成長室61を有し
ている。成長室61は数10kg/cm2に耐える高耐
圧ステンレス製でできており、図7(b)に示されるよ
うに原料ガスが流れる主部62とサセプタ64を納める
ための基板保持部63とからなる。サセプタ64は、そ
の表面に基板3を保持したとき、基板の表面と主部62
の底部66とがほぼ同じ高さに位置するように基板保持
部63に納められている。主部62の断面積65は極め
て小さい。特に、基板3の表面の上方の空間が狭くなる
ように主部62の上面67と底面66との間隔はできる
だけ小さい方が好ましい。成長させる半導体材料にも依
存するが、1cm程度であることが好ましい。また、主
部62の幅もサセプタ64の直径程度であることが好ま
しい。
【0067】このように成長室61のガスが流れる部分
の断面積を小さくすることにより、流量制御計15を介
して反応室61へ流れ込むガスの流速を大きくすること
ができる。従って、基板3の上方に形成される境界層
(結晶成長に寄与するガスの流れ)が薄くなり、半導体
層の成長速度が上がる。飽和蒸気圧が高い構成元素を成
長させる場合はとくに有効である。また、流速を大きく
することにより、成長室61内の雰囲気の切り替えを速
くすることができる。
【0068】サセプタ64を加熱することにより生じる
熱の輻射によって成長室61の温度が上昇してしまう場
合には、冷却システム68を成長室61を内壁等に設け
てもよい。また、結晶成長によって、基板の自公転が必
要ならば制御系21を用いて適宜おこなう。
【0069】成長室61雰囲気4のガスの成分を更に急
峻に切り換える場合はブロックバルブ19を真空排気ポ
ンプ20系に切り換えて反応室61内を排気する。
【0070】実施例1〜3に示される半導体成長装置1
01、102、104の代わりに本実施例の半導体成長
装置106を用いることにより、各実施例で示される半
導体層の成長速度を高めることができる。
【0071】また、上述の構造を有する半導体成長装置
106はマルチチャンバ方式の半導体成長装置へ発展さ
せることもできる。高圧成長室と低圧成長室とを備えた
半導体成長装置を用いて、高圧成長室では1気圧以上の
高圧条件下で半導体層を成長させ、低圧成長室では1気
圧以下の低圧条件下で導体層基を成長させるようにすれ
ば、実施例2に示した半導体構造をより容易に形成する
ことができる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、いままで高品質な結晶
が得られることが難しいとされていた半導体材料、特に
ZnSe、ZnS、ZnMgSSe、ZnCdSSe、
ZnMnSSe等のII−VI族化合物半導体や、Cu
GaSe2、CuAlSe2、CuAlS2、CuGaS2
等のカルコパイライト系半導体、あるいは、GaN、G
aInN、AlGaInNなどの半導体層を得ることが
できる。特にセレンや硫黄等の飽和蒸気圧の高い元素を
ふくむ半導体層の成長に適しており、オプトエレクトロ
ニクス材料の製造には欠くことのできない結晶成長方法
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による半導体層を結晶成
長させる方法に用いるMOVPE装置の概略を示してい
る。
【図2】図2は本発明の第2の実施例による半導体層を
結晶成長させる方法に用いるMOVPE装置の概略を示
している。
【図3】図3は第2の実施例により形成される半導体構
造を示している。
【図4】図4は図2に示される装置を操作するタイミン
グを示すグラフである。
【図5】図5は本発明の第3の実施例による半導体層を
結晶成長させる方法に用いるMOVPE装置の概略を示
している。
【図6】図6は第3の実施例により形成される半導体構
造を示している。
【図7】図7(a)は本発明の第3の実施例による半導
体層を結晶成長させる方法に用いるMOVPE装置の概
略を示しており、図7(b)は主要部の斜視図を示して
いる。
【符号の説明】
1 成長室 2 サセプタ 3 基板 4 成長室雰囲気 5 H2ボンベ 6 DMZnボンベ 7 DMSeボンベ 8 DMSボンベ 9 Cp2Mgボンベ 10〜15、17 流量制御計 16 圧力計 18、19 ブロックバルブ 20 排気ポンプ 21 回転制御系 22、23 除害装置 101 半導体成長装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層を構成する元素含む複数の原料
    ガスであって、このうち少なくとも1種類は有機金属化
    合物である複数の原料ガスを成長室に導入する工程と、 該成長室内の成長圧力を1気圧以上に保ちながら、加熱
    された基板の表面近傍において該原料ガスを分解させる
    ことにより、該基板上に該半導体層をエピタキシャル成
    長させる工程とを包含する、半導体層の結晶成長方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体層は少なくとも第1及び第2
    の構成元素からなり、前記加熱された基板の温度におい
    て、該第1の構成元素の飽和蒸気圧は該第2の構成元素
    の飽和蒸気圧よりも高くなっており、該成長圧力を構成
    する分圧のうち、該第1の構成元素を含む原料ガスの分
    圧は該第2の構成元素を含む原料ガスの分圧よりも高く
    なっている、請求項1に記載の半導体層の結晶成長方
    法。
  3. 【請求項3】 前記半導体層を1気圧以下の低圧に保ち
    ながら加熱した場合、前記半導体層を構成する元素の少
    なくとも1つが該半導体層から実質的に脱離して該半導
    体層が分解を始める分解温度以上の温度で前記基板を加
    熱する、請求項1または2に記載の半導体層の結晶成長
    方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体層はII−VI族化合物半導
    体、III−V族半導体及びカルコパイライト系半導体
    のうちの一つを含む、請求項1から3のいずれかに記載
    の半導体層の結晶成長方法。
  5. 【請求項5】 前記構成元素の1つにセレン及び硫黄の
    少なくとも一方を含む、請求項4に記載の半導体層の結
    晶成長方法。
  6. 【請求項6】 前記構成元素に窒素を含む、請求項4に
    記載の半導体層の結晶成長方法。
  7. 【請求項7】 第1の半導体層を構成する元素を含む複
    数の第1の原料ガスであって、このうち少なくとも1種
    類は有機金属化合物である複数の第1の原料ガスを成長
    室内へ導入する工程と、 該成長室の圧力を第1の成長圧力を保ちながら、第1の
    温度に加熱された基板の表面近傍において該第1の原料
    ガスを分解させることにより、該基板上に該第1の半導
    体層をエピタキシャル成長させる工程と、 第2の半導体層を構成する元素を含む複数の第2の原料
    ガスであって、このうち少なくとも1種類は有機金属化
    合物である複数の第2の原料ガスを該成長室内へ導入す
    る工程と、 該成長室内の圧力を第2の成長圧力を保ちながら、第2
    の温度に加熱された基板の該第1の半導体層の表面近傍
    において該原料ガスを分解させることにより、該第1の
    半導体層上に該第2の半導体層をエピタキシャル成長さ
    せる工程とを包含し、少なくもと該第1の成長圧力及び
    該第2の成長圧力の一方は1気圧以上である、半導体多
    層の結晶成長方法。
  8. 【請求項8】 前記複数の第2の原料ガスを前記成長室
    内へ導入する工程の前に、該反応室の圧力を実質的に1
    気圧以下にする工程を更に包含する、請求項7に記載の
    複数の半導体層を成長させる方法。
  9. 【請求項9】 前記成長室は第1の副成長室と第2の副
    成長室を備え、前記第1の半導体層を該第1の副成長室
    で成長させ、前記第2の半導体層を該第2の半導体層で
    成長させる、請求項7記載の複数の半導体多層の結晶成
    長方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の成長圧力及び前記第2の成
    長圧力の一方は1気圧以上であり、他方は1気圧以下で
    ある、請求項7記載の半導体多層の結晶成長方法。
  11. 【請求項11】 前記1気圧以上の成長圧力で成長させ
    られる半導体層は少なくとも第1及び第2の構成元素か
    らなり、前記第1の温度における該第1の構成元素の飽
    和蒸気圧は該第2の構成元素の飽和蒸気圧よりも高くな
    っており、前記成長圧力を構成する分圧のうち、該第1
    の構成元素を含む原料ガスの分圧は該第2の構成元素を
    含む原料ガスの分圧よりも高くなっている、請求項7に
    記載の半導体多層の結晶成長方法。
  12. 【請求項12】 前記1気圧以上の成長圧力で成長され
    る半導体層を1気圧以下の低圧に保ちながら前記半導体
    層を加熱した場合、前記半導体層を構成する元素の少な
    くとも1つが該半導体層から実質的に脱離して該半導体
    層が分解を始める分解温度以上の温度で前記基板を加熱
    する、請求項7に記載の半導体多層の結晶成長方法。
  13. 【請求項13】 前記半導体層はII−VI族化合物半
    導体、III−V族半導体及びカルコパイライト系半導
    体のうちの一つを含む請求項7から12のいずれかに記
    載の半導体多層の結晶成長方法。
  14. 【請求項14】 前記構成元素の1つにセレン及び硫黄
    の少なくとも一方を含む、請求項13に記載の半導体多
    層の結晶成長方法。
  15. 【請求項15】 前記構成元素に窒素を含む、請求項1
    3に記載の半導体多層の結晶成長方法。
  16. 【請求項16】 第1の半導体層を構成する元素を含む
    複数の第1の原料ガスであって、このうち少なくとも1
    種類は有機金属化合物である複数の第1の原料ガスを成
    長室内へ導入する工程と、 該成長室の圧力を1気圧以上の第1の成長圧力を保ちな
    がら、第1の温度に加熱された基板の表面近傍において
    該第1の原料ガスを分解させることにより、該基板上に
    該第1の半導体層をエピタキシャル成長させる工程と、 該第1の半導体層をエピタキシャル成長中、該成長室の
    圧力を該第1の成長圧力に保ちながら、該第1の温度よ
    りも低い第2の温度に該基板の温度を下げ、その後、該
    成長室の圧力を1気圧以下の第2の成長圧力に変化させ
    る工程と、 第2の半導体層を構成する元素を含む複数の第2の原料
    ガスであって、このうち少なくとも1種類は有機金属化
    合物である複数の第2の原料ガスを該成長室内へ導入す
    る工程と、 該成長室内の圧力を該第2の成長圧力を保ちながら、該
    第2の温度に加熱された基板の該第1の半導体層の表面
    近傍において該原料ガスを分解させることにより、該第
    1の半導体層上に該第2の半導体層をエピタキシャル成
    長させる工程と、 第3の半導体層を構成する元素を含む複数の第3の原料
    ガスであって、このうち少なくとも1種類は有機金属化
    合物である複数の第3の原料ガスを該成長室内へ導入す
    る工程と、 該成長室の圧力を該第2の成長圧力に保ちながら、該第
    2の温度よりも高い第3の温度に該基板の温度を上昇さ
    せ、その後、該成長室の圧力を1気圧以上の第3の成長
    圧力に変化させる工程と、 該成長室内の圧力を該第3の成長圧力を保ちながら、該
    第3の温度に加熱された基板の該第2の半導体層の表面
    近傍において該原料ガスを分解させることにより、該第
    2の半導体層上に該第3の半導体層をエピタキシャル成
    長させる工程とを包含する、半導体多層の結晶成長方
    法。
  17. 【請求項17】 前記第1及び第3の半導体層はZnM
    gSSeからなり、前記第2の半導体層はZnSe及び
    ZnCdSeの超格子構造からなる、請求項16に記載
    の半導体多層の結晶成長方法。
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