JPH07235435A - 分割輸送静止誘導機器およびその組立方法 - Google Patents

分割輸送静止誘導機器およびその組立方法

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JPH07235435A
JPH07235435A JP2799694A JP2799694A JPH07235435A JP H07235435 A JPH07235435 A JP H07235435A JP 2799694 A JP2799694 A JP 2799694A JP 2799694 A JP2799694 A JP 2799694A JP H07235435 A JPH07235435 A JP H07235435A
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JP
Japan
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tank
divided
welding
openings
sheet members
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JP2799694A
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English (en)
Inventor
Kyosuke Takahara
恭介 高原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塵埃の侵入およびタンク内面塗装の焼けを防
止することが可能な分割輸送静止誘導機器の組立方法を
得る。 【構成】 タンク1、2の分割部の両開口に当該開口を
それぞれ閉塞するようにシート部材を2重に装着し、シ
ート部材の内それぞれ外側に位置するシート部材を取り
はずすとともに残りの両シート部材11b、12b間に
冷却媒体15を封入して溶接を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、輸送制約によりタン
クの一部を分割してそれぞれ別個に輸送し、現地で再組
立を行う例えば変圧器、リアクトル等の分割輸送静止誘
導機器およびその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば変圧器、リアクトル等の
静止誘導機器は、設置される変電所等の立地条件または
機器の高電圧、大容量化に伴う大形化等の輸送制約によ
り、タンクの一部を分割して輸送し現地で再組立を実施
している。そして、この再組立における分割部の接続方
法として溶接またはボルト締め接続等が採用されている
が、特に溶接による接続の場合、溶接によって発生する
異物がタンク内へ侵入したり、溶接熱によってタンク内
面塗装の焼けが発生する等の恐れがあるため、溶接時に
はタンク内に油を充填して溶接部を保護している。な
お、以下の説明は静止誘導機器として変圧器を例に説明
するものとする。
【0003】図7はこの種従来の分割輸送変圧器の接続
組立方法を説明するための図、図8は図7における分割
輸送変圧器の分割部の詳細を示す図である。図におい
て、1は分割部にフランジ1aが形成された本体タン
ク、2は分割部にフランジ2aが形成された分岐タン
ク、3、4は本体タンク1内に収納された巻線および鉄
心、5は分岐タンク2の上部に配設されるブッシング、
6は巻線3とブッシング5とを接続する導体である。
【0004】上記のように構成された従来の分割輸送変
圧器では、輸送時には両フランジ1a、2a部で分割
し、両フランジ1a、2a部の開口を例えばビニールシ
ート等で覆って輸送し、現地で組み立てる際には、この
ビニールシートを取りはずして両フランジ1a、2a部
を当接させ、両タンク1、2の内面塗装の焼けを防止す
るために、この当接部よりも高いレベルまで例えば絶縁
油等の冷却用油7を両タンク1、2内に注入した後、当
接部を冷却しながら溶接作業を実施し、両タンク1、2
を接続一体化させて組立を行っている。
【0005】又、分割されたタンク部にリード部を内蔵
している場合、タンク接続・組立時にリード部に異物が
付着したり、リード部の絶縁物が吸湿して絶縁性が低下
する等の恐れがあるため、これらの解決策として例え
ば、特開平5−62838号公報等で図9に示すよう
に、内蔵リード部8を防湿フィルム9で覆うとともに、
変圧器本体側は巻線そのものを防湿フィルムで保護して
輸送し、現地においてリード通電部10を巻線に接続す
る直前に取りはずすことにより、内蔵リード部8の大気
曝露時間の短縮化を図るとともに、その後に実施される
リード結線作業時間内には乾燥空気を吹き流したり、フ
ィルムのテーピングによって吸湿防止を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の分割輸送静止誘
導機器は以上のように構成されるとともに現地において
再組立を行っているので、図に示すように両タンク1、
2の分割部近傍における内面塗装の焼けを防止するため
に、両タンク1、2内に冷却用油7を注入して冷却しな
がら溶接を行っているが、一般的に分割部は本体タンク
1の上部に位置しているため、冷却用油7を大量に注入
しなければならず、作業時間を非常に多く要するととも
に、火気使用による安全対策にも充分な配慮を要する等
の問題点があった。
【0007】又、図に示すように防湿フィルム9で内蔵
リード8を覆うとともに、変圧器本体側は巻線そのもの
を防湿フィルムで保護するようにした場合には、内蔵リ
ード部8および巻線そのものには異物混入防止が図れる
が、変圧器本体が収納された側のタンクの開口は外気に
曝されているため、タンク内に異物が混入する恐れがあ
り、また、タンク組立時に防湿フィルム9の表面に付着
した異物をそのまま内部に残すことになり、さらに又、
フィルムのテーピングによる吸湿防止は工場での作業時
間が必要であり作業効率が悪い等の問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、現地作業時間の短縮、塵埃の侵
入防止および作業効率の向上が可能な分割輸送静止誘導
機器およびその組立方法を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る分割輸送静止誘導機器の組立方法は、巻線および鉄心
を収納するタンクの一部を分割してそれぞれ別個に輸送
し現地において分割部を溶接で接続して一体化する分割
輸送静止誘導機器の組立方法において、タンクの分割部
の両開口に当該開口をそれぞれ閉塞するようにシート部
材を2重に装着し、このシート部材の内それぞれ外側に
位置するシート部材を取りはずして溶接を行うようにし
たものである。
【0010】又、この発明の請求項2に係る分割輸送静
止誘導機器の組立方法は、巻線および鉄心を収納するタ
ンクの一部を分割してそれぞれ別個に輸送し現地におい
て分割部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導
機器の組立方法において、タンクの分割部の両開口に当
該開口をそれぞれ閉塞するようにシート部材を2重に装
着し、シート部材の内それぞれ内側に位置するシート部
材の少なくともいずれか一方の一部に切れ目を形成する
とともに外側に位置するシート部材を取りはずして溶接
を行うようにしたものである。
【0011】又、この発明の請求項3に係る分割輸送静
止誘導機器の組立方法は、巻線および鉄心を収納するタ
ンクの一部を分割してそれぞれ別個に輸送し現地におい
て分割部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導
機器の組立方法において、タンクの分割部の両開口に当
該開口をそれぞれ閉塞するようにシート部材を2重に装
着し、シート部材の内それぞれ外側に位置するシート部
材を取りはずすとともに残りの両シート部材間に冷却媒
体を封入して溶接を行うようにしたものである。
【0012】又、この発明の請求項4に係る分割輸送静
止誘導機器の組立方法は、巻線および鉄心を収納するタ
ンクの一部を分割してそれぞれ別個に輸送し現地におい
て分割部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導
機器の組立方法において、タンクの分割部の両開口に当
該開口をそれぞれ閉塞するようにシート部材を装着し、
両シート部材間に冷却媒体を封入して溶接を行うように
したものである。
【0013】又、この発明の請求項5に係る分割輸送静
止誘導機器の組立方法は、巻線および鉄心を収納するタ
ンクの一部を分割してそれぞれ別個に輸送し現地におい
て分割部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導
機器の組立方法において、タンクの分割部の両開口に当
該開口をそれぞれ閉塞するようにシート部材を2重に装
着し、シート部材の内それぞれ内側に位置するシート部
材の少なくともいずれか一方の一部に切れ目を形成する
とともに外側に位置するシート部材間に冷却媒体を封入
して溶接を行うようにしたものである。
【0014】又、この発明の請求項6に係る分割輸送静
止誘導機器は、巻線および鉄心を収納するタンクの一部
を分割してそれぞれ別個に輸送し現地において分割部を
溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導機器におい
て、タンクの分割部の両開口にエアーカーテンを備えた
ものである。
【0015】
【作用】この発明の請求項1における分割輸送静止誘導
機器の組立方法は、溶接時に残された内側に位置する両
シート部材で溶接時における塵埃の侵入を阻止する。
【0016】又、この発明の請求項2における分割輸送
静止誘導機器の組立方法は、溶接時に残された内側に位
置し且つ切れ目が形成された少なくともいずれか一方の
シート部材で、溶接時における塵埃の侵入を阻止し、リ
ード接続作業時にはリード部材を切れ目を介して貫通可
能にするとともに、タンク内を接続作業側と非接続作業
側との雰囲気に隔離する。
【0017】又、この発明の請求項3における分割輸送
静止誘導機器の組立方法は、溶接時に残された内側に位
置する両シート部材で、その間に空間を形成するととも
に空間内に冷却媒体を封入してタンクの溶接部近傍の冷
却を行う。
【0018】又、この発明の請求項4における分割輸送
静止誘導機器の組立方法は、両シート部材でその間に空
間を形成するとともに、この空間内に冷却媒体を封入し
てタンクの溶接部近傍の冷却を行う。
【0019】又、この発明の請求項5における分割輸送
静止誘導機器の組立方法は、外側に位置する両シート部
材で、その間に空間を形成するとともに空間内に冷却媒
体を封入してタンクの溶接部近傍の冷却を行い、又、内
側に位置し且つ切れ目が形成された少なくともいずれか
一方のシート部材で、リード接続作業時にリード部材を
切れ目を介して貫通可能にするとともにタンク内を接続
作業側と非接続作業側との雰囲気に隔離する。
【0020】又、この発明の請求項6における分割輸送
静止誘導機器のエアーカーテンは、溶接時に両開口をエ
アーシールする。
【0021】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1はこの発明の分割輸送静止誘導機器の組立方
法が適用される実施例1における分割輸送変圧器のタン
ク構造を示す概略図、図2は図1における分割輸送変圧
器の現地組立における溶接時の状態を示す概略図であ
る。図において、従来装置と同様な部分は同一符号を付
して説明を省略する。
【0022】11a、11bは分岐タンク2の開口を閉
塞するように2重に装着された例えば耐油性ゴム、ポリ
エチレン等でなるシート部材、12a、12bは本体タ
ンク1の開口を閉塞するように2重に装着された例えば
耐油性ゴム、ポリエチレン等でなるシート部材、13は
分岐タンク2のシート部材11aが装着された位置より
外側の内部に連結された一対のバルブ、14は両タンク
1、2の各開口を覆う仮蓋、15は例えば絶縁油、不活
性ガス等でなる冷却媒体である。
【0023】上記のように構成された分割輸送変圧器
は、まず輸送時において、それぞれ本体タンク1のフラ
ンジ1aおよび分岐タンク2のフランジ2aに、仮蓋1
4を被せてそれぞれ開口を閉塞し、それぞれ分割した状
態で現地へ輸送する。次いで、現地において両タンク
1、2を一体化させる場合には、まず仮蓋14を取りは
ずした後、両タンク1、2の開口をできるだけ接近させ
両開口の外側にそれぞれ位置する両シート部材11a、
12aを取りはずすと同時に、すばやく両フランジ1
a、2aを当接させ、図示しないクランプ等で仮止めす
る。
【0024】そして、この状態で一方のバルブ13を開
放して例えば絶縁油、不活性ガス等の冷却媒体7を、残
された両シート部材11b、12b間に形成される空間
に注入し、冷却しながら溶接を開始し両フランジ1a、
2aを固着接続することにより両タンク1、2は一体化
される。なお、溶接途中における冷却媒体7の温度上昇
具合によっては、他方のバルブ13も開放して冷却媒体
7を循環させ冷却効率を上げる。その後、両タンク1、
2が一体化されると、両シート部材11b、12bが取
りはずされタンク内点検やタンク内リード接続作業が行
われる。
【0025】上記のようにして成される実施例1におけ
る組立方法によれば、仮蓋14の取りはずし時に侵入付
着した異物や塵埃等は、両シート部材11a、12aと
ともに取りはずし時に取り除かれ、表面が汚れていない
両シート部材11b、12b間に残って開口を閉塞して
いるので、異物や塵埃のタンク内への侵入を防止するこ
とができ、又、両シート部材11b、12b間に形成さ
れる空間に冷却媒体15を注入して冷却しながら溶接を
行っているので、溶接時に発生するタンク内面塗装の焼
けを防止することができるとともに、比較的狭い空間に
冷却媒体15を注入するようにしているので、冷却媒体
15を注入するための作業時間を従来と比較して大幅に
短縮することができる。
【0026】実施例2.尚、上記実施例1では、両タン
ク1、2の両開口にそれぞれシート部材11a、11b
および12a、12bを2重に装着した場合について説
明したが、両タンク1、2の開口にそれぞれシート部材
を1重に装着し、溶接時には、上記実施例1の場合と同
様に冷却媒体15を両シート部材間に形成される空間に
注入して冷却するようにしても、溶接時に発生するタン
ク内面塗装の焼けを防止することができるとともに、冷
却媒体は両シート部材間のみに注入するため、注入作業
時間を短縮することができる。
【0027】実施例3.尚、上記各実施例では各シート
部材の構成については詳しく説明しなかったが、図3に
示すように、例えば自転車のチューブ等のような環状チ
ューブ16aの内周に、円板状シート16bを接着等に
よって固着一体化させてシート部材16を構成し、タン
ク内に挿入した後、環状チューブ16a内に注入口16
cから圧縮空気を充填することによって膨張させ、環状
チューブ16aの外周を本体タンク1または分岐タンク
の内面に当接させることによって装着するようにしても
良い。この場合、シート部材16の内側に位置する個所
の両タンク1、2の内面に、突起部17を形成しておけ
ば、冷却媒体注入時に図中矢印で示す方向に力が作用し
ても、シート部材16が内側にずれて冷却媒体が漏れる
ことも解消される。なお、取りはずし時には、圧縮空気
を抜いて環状チューブ16aを圧縮させることにより、
容易に取りはずし作業が行える。
【0028】実施例4.又、図1および図2に示す実施
例1において、溶接時まで残される両シート部材11
b、12bには、図3に示す実施例3におけるシート部
材16と同様のものを適用し、溶接前に取りはずされる
両シート部材11a、12aには、図示はしないが、両
タンク1、2の内径に合わせた外径を有する円板状シー
トを用いて、その外周全域を両タンク1、2の内周面に
例えば粘着テープ等で固着するようにしても良く、実施
例1と同様の効果を奏することは言うまでもない。
【0029】実施例5.図4はこの発明の実施例5にお
ける分割輸送静止誘導機器の組立方法が適用される分割
輸送変圧器の構成を示す概略図、図5は図4におけるシ
ート部材装着部の詳細を示す図である。図において、従
来装置と同様な部分は同一符号を付して説明を省略す
る。18は両タンク1、2を現地で溶接した後、本体タ
ンク1側に残されたシート部材で、中央部にスリット1
8aが形成されている。6aは分岐タンク6側に設定さ
れるリード6の接続位置である。
【0030】上記のように構成された分割輸送変圧器
は、図示はしないが実施例1の図1に示す場合と同様
に、それぞれ本体タンク1のフランジ1aおよび分岐タ
ンク2のフランジ2aに、仮蓋14を被せてそれぞれ開
口を閉塞し、それぞれ分割した状態で現地へ輸送する。
次いで、現地において両タンク1、2を一体化させる場
合には、まず仮蓋14を取りはずした後、両タンク1、
2の開口をできるだけ接近させ両開口の外側にそれぞれ
位置する両シート部材11a、12aを取りはずすと同
時に、すばやく両フランジ1a、2aを当接させ、図示
しないクランプ等で仮止めする。
【0031】そして、この状態で両フランジ1a、2a
を溶接により固着接続して両タンク1、2を一体化す
る。その後、両タンク1、2間のリード接続をする場
合、すなわち、図4に示すようにリード6の接続位置6
aが分岐タンク2側の場合は、分岐タンク2側に残った
シート部材11bを取りはずし、図5に示すように本体
タンク1側に残ったシート部材12bに相当するシート
部材18のスリット18aから、変圧器本体側のリード
6を分岐タンク2側に貫通させ、ブッシング5側のリー
ド6との間の接続作業を行う。この時、分岐タンク2側
は作業者が内部に存在しているため、相対湿度20〜4
0%程度の乾燥空気が封入され、本体タンク1側は絶縁
物が吸湿しないレベルの低露点乾燥空気(例えば露点−
40℃以下)が封入される。
【0032】上記のようにして成される実施例5におけ
る組立方法によれば、スリット18aを有するシート部
材18によりリード接続作業側の分岐タンク2内と、リ
ード接続非作業側の本体タンク1内とを隔離しているの
で、両タンク1、2内を異なる雰囲気、すなわち上記の
ように本体タンク1内を低露点乾燥空気雰囲気とするこ
とができ、この雰囲気内におけるフィルムテーピングを
不要にすることができるという実用上優れた効果を発揮
し、また、シート部材18を取りはずすことなくリード
接続作業が可能になる。
【0033】実施例6.尚、上記実施例5では、シート
部材18により両タンク1、2内の雰囲気を隔離し、ス
リット18aを形成するとともにその中心部に貫通穴を
形成し、雰囲気を隔離したままの状態でリード6の貫通
を可能にしているが、この分割構造およびリード貫通部
は例えばファスナ構造、マジックテープ構造等によって
塞ぎシールすることにより、上記実施例5の場合と同様
の効果を奏することは勿論のこと、両雰囲気の隔離性を
さらに向上させることが可能になる。
【0034】実施例7.又、上記各実施例5、6では本
体タンク1内にのみシート部材18を残し、リード6を
貫通するための切れ目にスリット18a、ファスナ構
造、マジックテープ構造を採用しているが、両タンク
1、2内共にシート部材を残し、上記各実施例5、6と
同様の構造を採用してリードを貫通できるようにしても
良く、この場合、両シート部材間に緩衝室が形成された
ような格好となり、両雰囲気の隔離性は益々良好にな
る。
【0035】実施例8.尚、上記各実施例5〜7では、
両シート部材11a、12aを取りはずした後溶接する
場合について説明したが、両シート部材11a、12a
を取りはずすことなく、上記実施例1の場合と同様に両
シート部材11a、12a間に冷却媒体を注入して溶接
を行うようにしても良く、上記各実施例と同様の効果を
奏することは言うまでもない。
【0036】実施例9.図6はこの発明の実施例9にお
ける分割輸送変圧器の構成を示す概略図である。図にお
いて、上記各実施例と同様な部分は同一符号を付して説
明を省略する。19は両タンク1、2の開口部にそれぞ
れ配設されるエアーカーテンで、各バルブ20を介して
それぞれ導入、導出される乾燥空気により、両タンク
1、2の開口内外をそれぞれエアーシールする。
【0037】上記のように構成される実施例9における
分割輸送変圧器では、両タンク1、2の開口部にエアー
カーテン19を配設しているので、両タンク1、2の接
続時にはエアーカーテン19を作動させ、両タンク1、
2の開口をエアーシールしながら溶接を行うことがで
き、上記各実施例におけるシート部材を用いなくとも塵
埃の侵入を防止することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば巻線および鉄心を収納するタンクの一部を分割して
それぞれ別個に輸送し現地において分割部を溶接で接続
して一体化する分割輸送静止誘導機器の組立方法におい
て、タンクの分割部の両開口に当該開口をそれぞれ閉塞
するようにシート部材を2重に装着し、このシート部材
の内それぞれ外側に位置するシート部材を取りはずして
溶接を行うようにしたので、溶接時における塵埃の侵入
を防止することが可能な分割輸送静止誘導機器の組立方
法を提供することができる。
【0039】又、この発明の請求項2によれば、巻線お
よび鉄心を収納するタンクの一部を分割してそれぞれ別
個に輸送し現地において分割部を溶接で接続して一体化
する分割輸送静止誘導機器の組立方法において、タンク
の分割部の両開口に当該開口をそれぞれ閉塞するように
シート部材を2重に装着し、シート部材の内それぞれ内
側に位置するシート部材の少なくともいずれか一方の一
部に切れ目を形成するとともに外側に位置するシート部
材を取りはずして溶接を行うようにしたので、溶接時に
おける塵埃の侵入を防止することが可能であることは勿
論のこと、リード接続作業時に作業側および非作業側の
雰囲気をリードを貫通させた状態で隔離させることが可
能な分割輸送静止誘導機器の組立方法を提供することが
できる。
【0040】又、この発明の請求項3によれば、巻線お
よび鉄心を収納するタンクの一部を分割してそれぞれ別
個に輸送し現地において分割部を溶接で接続して一体化
する分割輸送静止誘導機器の組立方法において、タンク
の分割部の両開口に当該開口をそれぞれ閉塞するように
シート部材を2重に装着し、シート部材の内それぞれ外
側に位置するシート部材を取りはずすとともに残りの両
シート部材間に冷却媒体を封入して溶接を行うようにし
たので、溶接時における塵埃の侵入を防止することが可
能であることは勿論のこと、短い準備作業時間で溶接時
に発生するタンク内面塗装の焼けを防止することが可能
な分割輸送静止誘導機器の組立方法を提供することがで
きる。
【0041】又、この発明の請求項4によれば、巻線お
よび鉄心を収納するタンクの一部を分割してそれぞれ別
個に輸送し現地において分割部を溶接で接続して一体化
する分割輸送静止誘導機器の組立方法において、タンク
の分割部の両開口に当該開口をそれぞれ閉塞するように
シート部材を装着し、両シート部材間に冷却媒体を封入
して溶接を行うようにしたので、溶接時における塵埃の
侵入を防止することが可能であることは勿論のこと、短
い準備作業時間で溶接時に発生するタンク内面塗装の焼
けを防止することが可能な分割輸送静止誘導機器の組立
方法を提供することができる。
【0042】又、この発明の請求項5によれば、巻線お
よび鉄心を収納するタンクの一部を分割してそれぞれ別
個に輸送し現地において分割部を溶接で接続して一体化
する分割輸送静止誘導機器の組立方法において、タンク
の分割部の両開口に当該開口をそれぞれ閉塞するように
シート部材を2重に装着し、シート部材の内それぞれ内
側に位置するシート部材の少なくともいずれか一方の一
部に切れ目を形成するとともに外側に位置するシート部
材間に冷却媒体を封入して溶接を行うようにしたので、
短い準備作業時間で溶接時に発生するタンク内面塗装の
焼けを防止することが可能であることは勿論のこと、リ
ード接続作業時に作業側および非作業側の雰囲気をリー
ドを貫通させた状態で隔離させることが可能な分割輸送
静止誘導機器の組立方法を提供することができる。
【0043】又、この発明の請求項6によれば、巻線お
よび鉄心を収納するタンクの一部を分割してそれぞれ別
個に輸送し現地において分割部を溶接で接続して一体化
する分割輸送静止誘導機器において、タンクの分割部の
両開口にエアーカーテンを備えたので、溶接時における
塵埃の侵入を防止することが可能な分割輸送静止誘導機
器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の分割輸送静止誘導機器の組立方法が
適用される分割輸送変圧器のタンク構造を示す概略図で
ある。
【図2】図1における分割輸送変圧器の現地組立におけ
る溶接時の状態を示す概略図である。
【図3】この発明の実施例3における分割輸送変圧器の
シート部材の装着部の構成を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例5における分割輸送変圧器の
構成を示す概略図である。
【図5】図4におけるシート部材装着部の詳細を示す図
である。
【図6】この発明の実施例9における分割輸送変圧器の
構成を示す概略図である。
【図7】従来の分割輸送変圧器の接続組立方法を説明す
るための図である。
【図8】図7における分割輸送変圧器の分割部の詳細を
示す図である。
【図9】図7とは異なる従来の分割輸送変圧器の分割部
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 本体タンク 2 分岐タンク 1a、2a フランジ 3 巻線 4 鉄心 5 ブッシング 6 リード 7、15 冷却媒体 11a、11b、12a、12b、16、18 シート
部材 16a 環状チューブ 16b 円板状シート 13、20 バルブ 14 仮蓋

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線および鉄心を収納するタンクの一部
    を分割してそれぞれ別個に輸送し現地において上記分割
    部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導機器の
    組立方法において、上記タンクの分割部の両開口に当該
    開口をそれぞれ閉塞するようにシート部材を2重に装着
    し、上記シート部材の内それぞれ外側に位置するシート
    部材を取りはずして上記溶接を行うようにしたことを特
    徴とする分割輸送静止誘導機器の組立方法。
  2. 【請求項2】 巻線および鉄心を収納するタンクの一部
    を分割してそれぞれ別個に輸送し現地において上記分割
    部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導機器の
    組立方法において、上記タンクの分割部の両開口に当該
    開口をそれぞれ閉塞するようにシート部材を2重に装着
    し、上記シート部材の内それぞれ内側に位置するシート
    部材の少なくともいずれか一方の一部に切れ目を形成す
    るとともに外側に位置するシート部材を取りはずして上
    記溶接を行うようにしたことを特徴とする分割輸送静止
    誘導機器の組立方法。
  3. 【請求項3】 巻線および鉄心を収納するタンクの一部
    を分割してそれぞれ別個に輸送し現地において上記分割
    部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導機器の
    組立方法において、上記タンクの分割部の両開口に当該
    開口をそれぞれ閉塞するようにシート部材を2重に装着
    し、上記シート部材の内それぞれ外側に位置するシート
    部材を取りはずすとともに残りの両シート部材間に冷却
    媒体を封入して上記溶接を行うようにしたことを特徴と
    する分割輸送静止誘導機器の組立方法。
  4. 【請求項4】 巻線および鉄心を収納するタンクの一部
    を分割してそれぞれ別個に輸送し現地において上記分割
    部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導機器の
    組立方法において、上記タンクの分割部の両開口に当該
    開口をそれぞれ閉塞するようにシート部材を装着し、上
    記両シート部材間に冷却媒体を封入して上記溶接を行う
    ようにしたことを特徴とする分割輸送静止誘導機器の組
    立方法。
  5. 【請求項5】 巻線および鉄心を収納するタンクの一部
    を分割してそれぞれ別個に輸送し現地において上記分割
    部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導機器の
    組立方法において、上記タンクの分割部の両開口に当該
    開口をそれぞれ閉塞するようにシート部材を2重に装着
    し、上記シート部材の内それぞれ内側に位置するシート
    部材の少なくともいずれか一方の一部に切れ目を形成す
    るとともに外側に位置するシート部材間に冷却媒体を封
    入して上記溶接を行うようにしたことを特徴とする分割
    輸送静止誘導機器の組立方法。
  6. 【請求項6】 巻線および鉄心を収納するタンクの一部
    を分割してそれぞれ別個に輸送し現地において上記分割
    部を溶接で接続して一体化する分割輸送静止誘導機器に
    おいて、上記タンクの分割部の両開口にエアーカーテン
    を備えたことを特徴とする分割輸送静止誘導機器。
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