JPH07235427A - 昇圧トランスおよびその巻線方法 - Google Patents

昇圧トランスおよびその巻線方法

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JPH07235427A
JPH07235427A JP6022520A JP2252094A JPH07235427A JP H07235427 A JPH07235427 A JP H07235427A JP 6022520 A JP6022520 A JP 6022520A JP 2252094 A JP2252094 A JP 2252094A JP H07235427 A JPH07235427 A JP H07235427A
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Japan
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winding
transformer
coil
wound
negative feedback
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JP6022520A
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Ki Matsuo
機 松尾
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SHIROGANE SEISAKUSHO KK
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SHIROGANE SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回路を構成する素子を削減することが可能とな
る昇圧トランスおよびその巻線方法の提供。 【構成】電気抵抗の比較的大きい抵抗線を巻線2として
昇圧トランスに直列接続される直流抵抗を省略可能とす
る。時計方向に向かって巻線2を所定回数巻付けた後
に、これとは逆方向に向かって残りの巻線2を巻付ける
ので、巻線2には、時計方向に電流を流す順方向部3
と、反時計方向に電流を流す逆方向部4とが形成され
る。このため全体のインダクタンス成分は、順方向部3
のインダクタンス成分から逆方向部4のインダクタンス
成分を減じたものとなるので、同一長さの巻線2で任意
のインダクタンス成分が確実に得られるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇圧トランスおよびそ
の巻線方法、特に弱電機器用の昇圧トランスおよびその
巻線方法に係り、カメラやレンズ付フィルム等の発光装
置等に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、写真撮影用の発光装置には、高
電圧の印加により高輝度に発光し、かつ、何度も使用で
きる電子管を有するものがある。このような発光装置に
は、電子管を発光させる高電圧を得るために、乾電池等
の直流低電圧を昇圧する直流コンバータが設けられい
る。
【0003】図8には、発光装置の一例として、高電圧
でキセノンランプ等を発光させる発光装置90の回路が示
されている。この発光装置90は、乾電池BTの直流低電圧
を昇圧トランスで昇圧して直流高電圧を発生する直流コ
ンバータ91と、キセノンランプ等からなる発光部92とを
有するものである。発光部92は、直流コンバータ91で発
生した直流高電圧により発光するものであり、キセノン
ランプを発光させるスイッチ部等を備えている。直流コ
ンバータ91は、電池BTの電圧を昇圧するための昇圧トラ
ンスT1と、この昇圧トランスT1の一次側電流i1を断続さ
せるトランジスタQ1と、昇圧トランスT1の二次側電流i2
を整流するダイオードDと、昇圧トランスT1で得た高電
圧を蓄えるコンデンサCとを含んで構成されるものであ
る。
【0004】昇圧トランスT1は、一次側コイルL1、二次
側コイルL2、および、負帰還コイルL3を有するものであ
り、一次側コイルL1に流れる一次側電流i1を遮断するこ
とにより、二次側コイルL2に高電圧を発生させるもので
ある。昇圧トランスT1の一次側コイルL1は、一端が電池
BTの+極に接続され、他端がトランジスタQ1のコレクタ
に接続されている。このトランジスタQ1のエミッタは、
電池BTの−極に接続されている。二次側コイルL2は、一
端がダイオードDの−端子に接続され、他端がスイッチ
SWを介してトランジスタQ1のベースに接続されている。
ダイオードDの+端子および電池BTの−極の間には、コ
ンデンサCが接続され、このコンデンサCに二次側コイ
ルL2で発生した高電圧を蓄えるようになっている。この
コンデンサCの両端には、発光部92が並列接続されてい
る。発光部92は、コンデンサCの高電圧により発光可能
となっている。
【0005】負帰還コイルL3は、一端が抵抗Rを介して
電池BTの+極に接続され、他端が二次側コイルL2の前記
他端とともにスイッチSWを介してトランジスタQ1のベー
スに接続されている。抵抗Rは、トランジスタQ1のベー
ス電流を決定するものとなっている。スイッチSWを閉じ
ることにより、トランジスタQ1のベースに起動電流i3
流れ、トランジスタQ1が導通状態になり、一次側コイル
L1に一次側電流i1が徐々に大きさを増して流れるように
なっている。一次側コイルL1に一次側電流i1が流れるこ
とにより、二次側コイルL2には二次側電流i2が流れ、こ
の二次側電流i2により負帰還コイルL3には、起動電流i3
とは極性が逆方向の逆起電力が生じるようになってい
る。この逆起電力の発生によって起動電流i3が遮断され
るため、トランジスタQ1が遮断状態となり、二次側コイ
ルL2に高電圧が発生するようになっている。トランジス
タQ1が遮断状態となることにより、一次側電流i1が遮断
されて二次側電流i2がなくなり、負帰還コイルL3の逆起
電力もなくなることから、再び起動電流i3が流れ始め、
スイッチSWが閉じられた時と同じ状態に戻り、高電圧の
発生を繰り返すようになっている。そして、コンデンサ
Cの両端に所定の高電圧が蓄積され、トランジスタQ1の
エミッタ電位がベース電位よりも常に高い状態となるま
で、トランジスタQ1が断続され、高電圧を連続的に発生
させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような発光装置90
では、最低限の構成要素で所定の直流高電圧を発生させ
るようにしていることから、これ以上、回路を構成する
素子を削減することができないため、発光装置の簡略化
が困難であるという問題がある。
【0007】本発明の第1の目的は、回路を構成する他
の素子を削減することが可能となる昇圧トランスを提供
することにある。本発明の第2の目的は、前記昇圧トラ
ンスの製作を容易にする昇圧トランスの巻線方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、昇
圧トランスに係り、電気抵抗の比較的大きい抵抗線が巻
線として巻かれていることを特徴とする。以上におい
て、電気抵抗の比較的大きい抵抗線としては、通常巻線
として用いられる銅線やアルミニウム線等よりも電気抵
抗の大きい抵抗線が採用できる。例えば、鉄、銅ニッケ
ル合金、銅マンガン合金、銅マンガンニッケル合金、ニ
クロム合金、鉄・クロム・アルミニウム合金、鉄ニッケ
ル合金、ステンレス等の線材が採用できる。また、前記
巻線には、時計方向および反時計方向のうちの一方向に
電流を流す順方向部と、これとは逆方向に電流を流す逆
方向部とを設けるのが望ましい。
【0009】本発明の第2発明は、巻線として電気抵抗
の比較的大きい抵抗線を使用し、この巻線を巻付けるに
あたり、当該巻線の巻付け完了前に、同巻線を時計方向
および反時計方向の両方向に巻付けたことを特徴とす
る。
【0010】ここで、巻線を時計方向および反時計方向
の両方向に巻付ける手順としては、前記巻線の所定箇所
を折り返すことにより同巻線が重なり合った部分を形成
した後、この重なり合った部分を有する巻線を巻付ける
手順、および、時計方向および反時計方向のうちの一方
向に向かって前記巻線を所定回数巻付けた後に、これと
は逆方向に向かって残りの巻線を巻付ける手順等が採用
できる。以上において、本発明の第1発明および第2発
明は、電池が接続される一次側コイルと、写真撮影用の
発光電子管が接続される二次側コイルと、この二次側コ
イルに流れる二次側電流により自己に加わる電圧とは逆
向きの起電力を生じる負帰還コイルとを備えた昇圧トラ
ンスに適用し、かつ、前記巻線を前記負帰還コイルに巻
付けるものとすることが好ましい。
【0011】
【作用】このような本発明の第1発明では、昇圧トラン
スのコイル自体が直流抵抗となるため、昇圧トランスに
直列接続される抵抗素子の省略が可能となる。この際、
所定の直流抵抗が得られる長さの巻線を全部巻付ける
と、コイルのインダクタンス成分が大きくなり過ぎる場
合でも、昇圧トランスの巻線に、時計方向および反時計
方向の一方向に電流を流す順方向部と、これとは逆方向
に電流を流す逆方向部とを適宜設ければ、全体のインダ
クタンス成分は、順方向部および逆方向部の一方のイン
ダクタンス成分から他方のインダクタンス成分を減じた
ものとなるので、所定値のインダクタンス成分が確実に
得られるようになる。
【0012】また、本発明の第2発明では、巻線を巻付
けるにあたり、巻線を時計方向および反時計方向の両方
向に巻付けるようにするので、コイルに順方向部および
逆方向部の両方を確実に形成できるようになる。この
際、巻線の所定箇所を折り返して巻線の重なり合った部
分を形成した状態で巻線を巻付ければ、巻付け方向を変
えずに、同一方向に巻線を巻付けるだけで、順方向部お
よび逆方向部の両方を容易に形成可能となる。また、巻
線を巻付ける作業の途中で、巻付け方向を反対方向に変
えることでも、順方向部および逆方向部の両方を確実に
形成でき、通常の自動巻線機等の利用が容易となり、こ
れらにより前記目的が達成される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、本発明の第1実施例として、カメラや
レンズ付フィルム等に内蔵される発光装置10が示されて
いる。発光装置10は、キセノンランプを備えた発光部92
と、本発明に基づく昇圧トランスTが設けられた直流コ
ンバータ11とを含んで構成されたものである。図におい
て、昇圧トランスT以外の構成要素は、前述した発光装
置90と同じものであるので、同じ部品には同じ符号を付
して説明を簡略化または省略する。昇圧トランスTは、
一つの鉄芯に一次側コイルL1、二次側コイルL2、およ
び、負帰還コイルL3の三つのコイルを有し、各コイルL1
〜L3のボビン等に巻線の端部を巻付ける四つのピン12〜
15を設けたピンタイプのものである。三つのコイルのう
ちコイルL1の巻線およびコイルL3の巻線は、一端がピン
12に一括して巻付けられている。このうち負帰還コイル
L3は、電気抵抗の比較的大きい抵抗線を巻線としてコイ
ルL3のボビンに巻いたものであり、巻線の内部抵抗rが
トランジスタQ1のベース電流を決定するようになっい
る。
【0014】図2には、負帰還コイルL3の巻線構造が模
式的に示されている。図2において、負帰還コイルL3の
ボビン1には、所定の内部直流抵抗rが得られる長さの
巻線2が巻付けられている。巻線2には、ボビン1の時
計方向に電流を流す順方向部3と、ボビン1の反時計方
向に電流を流す逆方向部4とが設けられれている。巻線
2の順方向部3の長さは逆方向部4よりも長くされてい
る。これにより、負帰還コイルL3のインダクタンスは、
順方向部3のインダクタンス成分から逆方向部4のイン
ダクタンス成分を減じたものとなるため、順方向部3お
よび逆方向部4の長さを適宜設定することにより、内部
抵抗rを変えることなく調整可能となっている。この結
果、負帰還コイルL3は、図3に示されるように、所定の
インダクタンス成分Lおよび直流抵抗rの両方を確保し
たものとなっている。なお、巻線2の表面には、エナメ
ル等により絶縁膜が形成されている。また、一次側コイ
ルL1および二次側コイルL2の巻線は、銅線の表面をエナ
メル等で絶縁した一般的なものである。
【0015】次に、負帰還コイルL3の具体例をあげて、
その作成手順を具体的に説明する。ここで説明する具体
例は、外周寸法が23.5mmのボビン(EE10タイプ)に
巻線を12.75 回巻付けたインダクタンス成分Lと、200
Ωの直流内部抵抗rとを有する負帰還コイルL3である。
まず、巻線となる抵抗線材を選定する。ここでは、直径
0.05mmの銅ニッケル線材(抵抗率250 Ω/m)を採用す
る。抵抗線材の種類が決定したら、所望の直流抵抗rの
値から巻線の長さS1を決定する。すなわち、200 Ωの直
流抵抗rを得るには80cmの長さS1が必要となる。また、
ボビンへの巻付け回数から、ボビンへの巻込み長さS2を
算出する。ここでは、ボビンへの巻込み長さS2は23.5mm
×12.75≒30cmとなる。
【0016】そして、巻線を折り返すにあたり、図4に
示されるように、折り返しにより巻線2の重なり合う部
分の長さS3と、これ以外の部分の長さS4とを、巻線の長
さS1および巻込み長さS2から予め設定しておく。すなわ
ち、連立方程式、S3×3+S4×2=S1(=800 ),S3+
S4×2=S2=(300 )を解き、S3=250mm,S4=25mmを得
ておく。なお、巻線2にはボビンに設けたピンに巻付け
る長さαが必要となるので、巻線2の全長は、800mm よ
りも多少長く設定しておく。次いで、巻線2の所定箇所
2A, 2Bを折り返し、巻線2の重なり合った部分を形成す
るとともに、この巻線2の重なり合った部分を縒った
後、巻線2の一端をボビンに設けたピン等に巻付けてか
ら、方向を変えずに同一方向に巻線2をボビンに巻付け
始める。巻線2の巻付けが完了したら、巻線2の他端を
ボビンの別のピンに巻付け、これによりコイルL3を完成
させる。
【0017】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、負帰還コイルL3の巻線を電気
抵抗の大きい抵抗線とし、巻線の有する内部抵抗rでト
ランジスタQ1のベース電流を決定するようにしたので、
直流コンバータ11には、負帰還コイルL3に直列接続され
る抵抗素子を別途設ける必要がなく、最低限の構成要素
で構成される直流コンバータから抵抗素子を省略でき、
直流コンバータのプリント基板や組立等を簡略化でき
る。
【0018】また、負帰還コイルL3の巻線2に、ボビン
1の時計方向に電流を流す順方向部3と、ボビン1の反
時計方向に電流を流す逆方向部4とを設け、負帰還コイ
ルL3のインダクタンスを順方向部3のインダクタンス成
分から逆方向部4のインダクタンス成分を減じたものと
したので、所定の内部抵抗rが得られる長さの巻線2を
全部巻付けても、負帰還コイルL3のインダクタンス成分
Lを所定の値にすることができる。
【0019】さらに、巻線2の所定箇所2A, 2Bを折り返
し、巻線2の重なり合った部分を形成した後、巻線2を
ボビン1に巻付けるようにしたので、同一方向に巻付け
るだけで巻付け方向を変えずに済むうえ、巻付け量が折
り返しにより短縮されるので、巻線2の全長を巻付ける
必要がなく、ボビン1への巻線2の巻付け作業が容易と
なり、負帰還コイルL3の製作を容易にすることができ
る。
【0020】また、折り返しにより重なり合った部分を
縒った後に、巻線2をボビン1に巻付けるようにしたの
で、巻線2に巻付けトルクが加わっても、巻線2の重な
り合った部分が解けることなく、所定の折り返し部分を
全部巻付けることができるので、所定のインダクタンス
成分Lを確実に確保することができる。
【0021】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能である。例えば、巻線の巻付
けは、巻線2を折り返して重なり合った部分を縒った状
態でボビンに巻付けるものに限らず、図5に示されるよ
うに、巻線2の折り返し部分を巻付け始めるにあたり、
巻線2の所定箇所2Aをボビン1の鍔1Aに設けた切欠部1B
に引っ掛けてからボビン1に巻付けてもよい。このよう
にしても、巻線2の折り返し部分が解けることがない。
【0022】また、昇圧トランスとしては、コイルL1〜
L3のボビン等に巻線の端部を巻付ける四つのピン12〜15
が設けられたピンタイプのものに限らず、ボビンにピン
がなく、コイルL1の巻線の一端16がコイルL1から飛び出
し、昇圧トランス本体の基部等に設けたピン17に巻付け
られ、図6に示されるように、コイルL3の巻線の一端18
とは別々に外部接続される巻線直出タイプの昇圧トラン
スT2でもよく、あるいは、ボビンやコア等のない巻線の
みからなる昇圧トランスでもよい。
【0023】さらに、巻線の巻付け手順としては、巻線
に重なり合った部分を形成した後、巻付作業を開始する
折り返し方式に限らず、図7(A)に示されるように、
時計方向および反時計方向のうちの一方向(図では反時
計方向)に向かって巻線2をボビン1に所定回数巻付け
た後に、図7(B)に示されるように、ピン5に巻線2
を掛止してから、前とは逆方向(図では時計方向)に向
かって残りの巻線2をボビン1に巻付ける逆転巻付方式
でもよい。
【0024】また、巻線の材質としては、銅ニッケル合
金に限らず、鉄、銅マンガン合金、銅マンガンニッケル
合金、ニクロム合金、鉄・クロム・アルミニウム合金、
鉄ニッケル合金、ステンレス等を実施にあたり適宜採用
できるが、組立作業性の点から半田付けが容易に行える
ものが好ましい。
【0025】さらに、線材の太さは、前記実施例で示し
た太さに限らず、実施にあたり適宜な太さものもを採用
することができる。例えば、JIS規格(JIS C2521 )
の銅ニッケル抵抗線材では、直径がそれぞれ0.063mm,0.
040mm,0.032mm のいずれもが採用できる。
【0026】また、巻線には、必ずしも逆方向部4を設
けなくともよい。この場合、巻線を所定のインダクタン
ス成分が得られる長さにし、かつ、この長さで所定の抵
抗値が得られるように、巻線の太さを小さくすればよ
い。例えば、前記具体例で述べたものと同仕様の負帰還
コイルL3を得るには、直径0.032mm の細い銅ニッケル線
材(抵抗率609 Ω/m)を採用し、この線材を巻線とし
てボビン1に12.75 回巻けば、23.5mm×12.75 ×609 Ω
/m=182 Ω≒200Ωの抵抗値が得られる。ただし、巻
線が細く断線するおそれがあるので、巻付け作業等にお
ける作業性、信頼性、耐久性の点においては、前記具体
例の方が優れている。
【0027】さらに、負帰還コイルL3の抵抗値やインダ
クタンス成分は、前記実施例の値等に限定されなず、実
施にあたり適宜設定することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の第1発明によれば、回路を構成
する素子を削減することができる。また、本発明の第2
発明によれば、回路を構成する素子を削減できる昇圧ト
ランスを容易かつ確実に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】前記実施例の昇圧トランスを構成するコイルL3
を示す模式図である。
【図3】図2のコイルL3の等価回路図である。
【図4】図2のコイルL3の巻線の折り返し状態を示す模
式図である。
【図5】図2のコイルL3の巻線を巻く工程の一つを示す
斜視図である。
【図6】本発明の変形例を示す回路図である。
【図7】本発明の変形例の製作工程を示す斜視図であ
る。
【図8】背景技術となる直流コンバータ回路の一例を示
す回路図である。
【符号の説明】
BT 電池 L3 昇圧トランスを構成する負帰還コイル T,T2 昇圧トランス 2 巻線 3 順方向部 4 逆方向部 10 発光装置 92 電子管を備えた発光部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気抵抗の比較的大きい抵抗線が巻線とし
    て巻かれていることを特徴とする昇圧トランス。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の昇圧トランスにおいて、
    前記巻線には、時計方向および反時計方向のうちの一方
    向に電流を流す順方向部と、これとは逆の方向に電流を
    流す逆方向部とを有していることを特徴とする昇圧トラ
    ンス。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の昇圧トランスにおいて、
    電池が接続される一次側コイルと、写真撮影用の発光電
    子管が接続される二次側コイルと、この二次側コイルに
    流れる二次側電流により自己に加わる電圧とは逆向きの
    起電力を生じる負帰還コイルとを備え、かつ、前記負帰
    還コイルに前記巻線が巻かれていることを特徴とする昇
    圧トランス。
  4. 【請求項4】巻線として電気抵抗の比較的大きい抵抗線
    を使用し、この巻線を巻付けるにあたり、当該巻線の巻
    付け完了前に、同巻線を時計方向および反時計方向の両
    方向に巻付けたことを特徴とする昇圧トランスの巻線方
    法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の昇圧トランスの巻線方法
    において、前記昇圧トランスは、電池が接続される一次
    側コイルと、写真撮影用の発光電子管が接続される二次
    側コイルと、この二次側コイルに流れる二次側電流によ
    り自己に加わる電圧とは逆向きの起電力を生じる負帰還
    コイルとを備え、かつ、前記負帰還コイルに前記巻線を
    巻付けることを特徴とする昇圧トランスの巻線方法。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5に記載の昇圧トラ
    ンスの巻線方法において、前記巻線の所定箇所を折り返
    すことにより同巻線が重なり合った部分を形成した後、
    この重なり合った部分を有する巻線を巻付けることを特
    徴とする昇圧トランスの巻線方法。
  7. 【請求項7】請求項4または請求項5に記載の昇圧トラ
    ンスの巻線方法において、時計方向および反時計方向の
    うちの一方向に向かって前記巻線を所定回数巻付けた後
    に、これとは逆方向に向かって残りの巻線を巻付けるこ
    とを特徴とする昇圧トランスの巻線方法。
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