JPH0723523Y2 - スクロール型流体機械 - Google Patents

スクロール型流体機械

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JPH0723523Y2
JPH0723523Y2 JP1990094995U JP9499590U JPH0723523Y2 JP H0723523 Y2 JPH0723523 Y2 JP H0723523Y2 JP 1990094995 U JP1990094995 U JP 1990094995U JP 9499590 U JP9499590 U JP 9499590U JP H0723523 Y2 JPH0723523 Y2 JP H0723523Y2
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JP
Japan
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scroll
wrap
type fluid
orbiting scroll
spiral
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Expired - Lifetime
Application number
JP1990094995U
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JPH0452501U (ja
Inventor
光敏 前田
昭治 深見
隆久 平野
隆英 伊藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は圧縮機、膨張機等として使用されるスクロール
型流体機械に関する。
(従来の技術) 従来のスクロール型圧縮機の固定スクロール及び旋回ス
クロールの1例が第4図及び第5図に示されている。
固定スクロール1は端板1bとその内面に立設されたうず
巻状ラップ1aとからなる。
旋回スクロール2は端板2bとその内面に立設されたうず
巻状ラップ2aからなり、このうず巻状ラップ2aは上記う
ず巻状ラップ1aと実質的に同じ輪郭を具えている。
これら固定スクロール1と旋回スクロール2とは図示の
ようにそのうず巻状ラップ1a、2aが所定の距離だけ偏心
し、かつ、その位相が180°ずれるように噛み合わされ
る。かくして、各ラップ1a、2aの先端面1c、2cが相手側
の端板2b、1bの内面2d、1dに密接し、各ラップ1a、2aの
側面が複数個所で線接触することによってうず巻の中心
に対して点対称をなす複数の密閉小室3、4が限界され
ている。
旋回スクロール2を図示しない自転阻止機構によって自
転を阻止しながら図示しない旋回駆動機構を介して駆動
することにより公転旋回運動させると、各ラップ1a、2a
の外終端から密閉小室3、4内にガスが取り込まれ、各
ラップ1a、2aの線接触部がうず巻の中心に向かって移動
するに伴って、その容積を漸次減少させながらうず巻の
中心に移動してその内部のガスを圧縮し、圧縮されたガ
スは端板1bの中央に穿設された吐出口5から吐出され
る。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来のスクロール型圧縮機においては、固定スクロ
ール1及び旋回スクロール2はそれぞれアルミニウム等
の単一の材質で製作され、また、密閉小室3、4内のガ
スの気密保持のため、ラップ1a、2aの側面と端板1b、2b
の内面1d、2dとの角隅部が直角とされているため、この
角隅部に応力が集中する。そして、密閉小室3、4内の
ガス圧力は密閉小室3、4がうず巻の中心寄りに位置す
る程高くなり、また、ラップ1a、2aの内端部(うず巻の
中心側端)は片持支持となるので内端部の強度は中央の
それより小さくなる。
この結果、ラップ1a、2aの高さや圧縮条件の如何により
各ラップ1a、2aの内端部におるラップ1a、2aの側面と端
板1b、2bの内面1d、2dとの角隅部にクラックや破損事故
が生ずるおそれがあった。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記課題を解決するために提案されたものであ
って、第1の考案の要旨とするところは、それぞれ端板
にうず巻状ラップを立設してなる固定スクロールと旋回
スクロールとを位相をずらせて互いに噛み合わせ、上記
旋回スクロールをその自転を阻止しながら公転旋回運動
せしめるスクロール型流体機械において、上記うず巻状
ラップの内端部にその先端面からラップの高さ方向に伸
びる孔を穿設したことを特徴とするスクロール型流体機
械にある。
上記孔内に高圧ガスを導入することもできる。
(作用) 第1の考案においては、ラップの内端部が所謂柔構造と
なるためこれに作用する応力が分散し、ラップの根元に
応力が集中することはない。
また、第2の考案においては、ラップの内端部に圧縮応
力が作用してラップの疲労強度が向上する。
(実施例) 第1図及び第2図には本考案の第1の実施例が示されて
いる。
固定スクロール1のラップ1a及び又は旋回スクロール2
のラップ2aの内端部にはその先端面1c、2cからラップ1
a、2aの高さ方向に伸び、この高さHより若干浅い孔10
が穿設されている。
しかして、孔10の周辺のラップ1a、2aの肉厚が減少して
ラップ1a、2aは所謂柔構造となり、これに作用する応力
が分散するのでラップ1a、2aの根元に応力が集中するこ
とはない。有限要素法による1試算例では孔10のない場
合のラップの内端部の最大応力は9.44Kg/mm2であり、孔
10のある場合のラップの内端部の最大応力は9.02Kg/mm2
であって約4%強の応力が減少する。
第3図には本考案の第2の実施例が示され、ラップ1a、
2aの先端面にスリット11が穿設され、このスリット11を
介して中央の室12内の高圧ガスが孔10内に導入されるよ
うになっている。なお、スリット11に代えてラップ1a、
2aの内側面から孔10に連通する小孔を穿設することがで
き、また、ラップ1a、2aの先端面1c、2cと端板1b、2bの
内面1d、2dとの隙間を経て高圧ガスを孔10内に導入する
こともできる。
孔10内に高圧ガスを導入することによって図に示すよう
に圧力が作用し、ラップ1a、2aにその高さ方向に向かう
圧縮応力を発生させることができるので、その疲労強度
を向上できる。
なお、有限要素法による応力の試算例ではラップの内端
部に0.15Kg/mm2の圧縮応力が生ずることが示され、これ
は内端部の強度が約2%弱向上したことになる。
(考案の効果) 本考案においては、うず巻状ラップの内端部にその先端
面からラップの高さ方向に伸びる孔を穿設したため、ラ
ップの剛性が低減し、ラップの根元部に応力が集中する
のを回避できる。また、この孔内に高圧ガスを導入すれ
ば、ラップにその高さ方向に向かう圧縮応力が発生する
のでラップの疲労強度を向上できる。
この結果、ラップの根元にクラックや破損事故の発生を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の第1の実施例を示し、第1
図は要部の斜視図、第2図は第1図のII-II線に沿う縦
断面図である。第3図は本考案の第2の実施例を示す要
部の縦断面図である。第4図及び第5図は従来のスクロ
ール型圧縮機の固定スクロール及び旋回スクロールを示
し、第4図は第5図のIV-IV線に沿う断面図、第5図は
第4図のV−V線に沿う断面図である。 旋回スクロール……1、端板……1b、ラップ……1a、先
端面……1c、旋回スクロール……2、端板……2b、ラッ
プ……2a、先端面……2c、孔……10

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ端板にうず巻状ラップを立設して
    なる固定スクロールと旋回スクロールとを位相をずらせ
    て互いに噛み合わせ、上記旋回スクロールをその自転を
    阻止しながら公転旋回運動せしめるスクロール型流体機
    械において、上記うず巻状ラップの内端部にその先端面
    からラップの高さ方向に伸びる孔を穿設したことを特徴
    とするスクロール型流体機械。
  2. 【請求項2】上記孔内に高圧ガスを導入することを特徴
    とする請求項(1)記載のスクロール型流体機械。
JP1990094995U 1990-09-10 1990-09-10 スクロール型流体機械 Expired - Lifetime JPH0723523Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1990094995U JPH0723523Y2 (ja) 1990-09-10 1990-09-10 スクロール型流体機械

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Publication Number Publication Date
JPH0452501U JPH0452501U (ja) 1992-05-06
JPH0723523Y2 true JPH0723523Y2 (ja) 1995-05-31

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ID=31833372

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