JPH07235150A - ディジタル信号記録再生方法及びディジタル信号記録再生装置 - Google Patents

ディジタル信号記録再生方法及びディジタル信号記録再生装置

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JPH07235150A
JPH07235150A JP2654194A JP2654194A JPH07235150A JP H07235150 A JPH07235150 A JP H07235150A JP 2654194 A JP2654194 A JP 2654194A JP 2654194 A JP2654194 A JP 2654194A JP H07235150 A JPH07235150 A JP H07235150A
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digital
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JP2654194A
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Masaaki Hara
雅明 原
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 信号再生時に読み出され、再生、変換された
ディジタル再生信号データは識別器9で識別され、この
識別結果が等化誤差計算回路10に送られる。等化誤差
計算回路10では再生信号データと識別結果とにより等
化誤差を算出し、この等化誤差は2乗和計算回路11で
所定時間分加算され、評価値としてシステムコントロー
ラ5に送られる。この評価値に基づいて記録系回路3及
び再生系回路7に供給する記録系調整パラメータ及び再
生系調整パラメータをそれぞれ微小量変化させ、さら
に、等化誤差の2乗和値が小さくなる方向に記録系調整
パラメータ及び再生系調整パラメータを変化させる。 【効果】 記録系回路及び再生系回路の信頼性が増し、
互換性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号を記録
媒体上に記録し、この記録媒体上に記録された記録信号
を読み出してディジタル信号を再生するディジタル信号
記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル信号を磁気記録媒体上
に記録し、この記録信号を再生する記録再生装置とし
て、ディジタルビデオテープレコーダ(以下、ディジタ
ルVTRという)が存在する。このディジタルVTRの
記録系及び再生系のうち主に自動調整系の概略的な構成
を図6に示す。
【0003】信号記録系では、図6のプロセッサ4によ
り、図示しない入力端子から入力されたビデオ信号が記
録データに変換処理されて、記録系回路3に送られる。
この記録系回路3内の図示しない記録等化器により、記
録データに対して記録過程における非線形歪みを補正す
る波形処理が行われる。ここで、波形処理された記録デ
ータは記録磁気ヘッド2を介して磁気テープ1に記録さ
れる。この記録された記録データは再生ヘッド6により
読み出された後、再生系回路7を介して識別器9に送ら
れる。この識別器9では送られたビデオ信号を識別して
出力する。この識別結果は上記プロセッサ4に送られる
ことにより、上記プロセッサ4では再生されたビデオ信
号の誤り率、即ちエラーレートが検出される。このエラ
ーレートはシステムコントローラ5に供給される。この
システムコントローラ5では、上記供給されたエラーレ
ートを評価値とし、この評価値に基づいて記録系調整パ
ラメータを微小量変化させる。この微小量変化された記
録系調整パラメータは上記記録系回路3に供給される。
よって、上記記録系回路3内の記録等化器では、供給さ
れた記録系調整パラメータに基づいて特性調整が行われ
る。上記記録系回路3で波形処理された記録データは、
ディジタル信号として記録ヘッド2を介して記録媒体で
ある磁気テープ1上に書き込まれる。
【0004】また、信号再生系では、上記磁気テープ1
に記録された記録データが再生ヘッド6により読み出さ
れ、再生系回路7に送られる。ここで、上記システムコ
ントローラ5では、上記プロセッサ4から供給されたエ
ラーレートを評価値として再生系調整パラメータを微小
量変化させており、この微小量変化された再生系調整パ
ラメータは再生系回路7に供給されている。よって、再
生系回路7内の図示しない再生等化器の特性は、供給さ
れた再生系調整パラメータに基づいて調整される。
【0005】読み出された記録データの再生波形は、こ
の再生等化器によって波形整形されて上記識別器9に送
られる。この識別器9では、再生されたパルス信号によ
り、情報の”0”、”1”が識別されてディジタル信号
のビデオ信号が再生される。この識別結果は上記プロセ
ッサ4に送られる。このプロセッサ4から上記システム
コントローラ5に供給されるエラーレートの変化の仕方
から、上記システムコントローラ5ではエラーレートが
小さくなる方向を推測する方法を用いている。
【0006】このような記録系回路及び再生系回路の特
性の自動調整方法は、国際無線通信諮問委員会(CCI
R)による、スタジオにおける現行テレビジョンのディ
ジタル表現の規格である勧告601に基づいたD1−V
TR及びD2−VTRにおいて実現されている。
【0007】ここで、上記再生等化器の特性の自動調整
方法としては、LMS(least meansquare) アルゴリズ
ムやゼロ・フォーシング・アルゴリズム等が従来から広
く知られている。LMSアルゴリズムでは等化誤差の2
乗和を評価値とし、ゼロ・フォーシング・アルゴリズム
では等化誤差の絶対値の和を評価値としており、それぞ
れ評価値が小さくなっていくように再生等化器は調整さ
れる。ここで、対象となっている再生等化器は、トラン
スバーサル・フィルタと呼ばれる線形の直線位相フィル
タ特性をもつ非巡回型フィルタであるいわゆるFIRフ
ィルタ(finiteimpulse response filter)から成る。こ
のFIRフィルタを用いた再生等化器の自動調整では、
フィルタの各タップ係数の評価値に対する勾配を算出し
て加算し、所定の時間間隔で微小量だけ勾配の方向にタ
ップ係数を更新していく方法を用いる。この方法では、
等化基準に基づいた目標振幅値と実際の振幅値との差と
して定義される等化誤差が小さくなるように再生等化器
を調整していくので、等化基準にできるだけ近いような
特性を実現する再生等化器の調整が行われることにな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のディ
ジタルVTRにおける記録系回路及び再生系回路の特性
の調整は、伝送系としてのディジタル記録再生装置が要
求する調整基準である等化基準とは関係なく行われる。
【0009】具体的には、エラーレートが最小になるよ
うに調整されたときの記録系回路及び再生系回路の特性
は等化基準に近づくようには調整されておらず、磁気テ
ープ等の非線形性によって、等化基準から少しずれたと
ころに調整される。このとき、エラーレートが最小にな
るような等化特性はそれぞれのディジタルVTRによっ
て異なるので、単体でのディジタルVTRのエラーレー
トは良くても、多数のディジタルVTRにおける互換性
は悪くなってしまう可能性が高い。
【0010】また、ディジタルVTRの量産に先んじて
行われる基準磁気テープの作成の際にも、偶然に選ばれ
たディジタルVTRが基準となり、この基準ディジタル
VTRにおいてエラーレートが最小となるような特性を
もつように、記録系回路が調整される。
【0011】従って、後に、ディジタルVTR内の磁気
テープ及びヘッドを含むディジタル磁気記録再生系の改
良が行われた場合に、最初の基準磁気テープに反映され
ている基準ディジタルVTRの記録系回路の状態を忠実
に再現したうえでなければ、改良の効果を享受すること
ができない。
【0012】このように、エラーレートを評価値として
記録系回路及び再生系回路の調整を行う方法では、記録
系回路及び再生系回路が、ある時点でのエラーレートの
値が良かったときの特性に調整されるので、互換性や後
の改良にとって障害となっている。
【0013】また、エラーレートを評価値として記録系
調整パラメータ及び再生系調整パラメータを調整するに
は、エラーレートが変化するところまで記録系調整パラ
メータ及び再生系調整パラメータを変化させなければな
らないので、調整の途中で必ず一時的にエラーレートが
悪化することになる。従って、放送局のディジタルVT
Rにおいて、オンエア等の連続再生中に上述の調整を行
う自動調整を機能させることには大きな危険が伴うの
で、この連続再生中には記録系調整パラメータ及び再生
系調整パラメータの調整を行っておらず、従って磁気テ
ープ上の記録特性の変化に追従させることができなかっ
た。
【0014】さらに、上記再生等化器で用いられるLM
Sアルゴリズム及びゼロ・フォーシング・アルゴリズム
は、いずれもトランスバーサル・フィルタに対してのみ
適用可能な自動調整方法であり、記録系回路における記
録電流の調整やアナログ再生等化器の特性調整にそのま
ま適用することはできない。
【0015】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、各デ
ィジタル信号記録再生装置において、記録系回路及び再
生系回路の特性が等化基準に近づくように調整すること
ができると共に、エラーレートを変化させずに自動調整
を行うことができるディジタル信号記録再生装置を提供
するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
信号記録再生方法は、ディジタル信号を記録データに変
換する記録信号変換工程と、この信号変換工程からの記
録データに波形処理を施して信号書込みに適した記録信
号に変換し、この記録信号を記録媒体上に書き込む信号
書込み工程と、上記記録媒体上に記録された記録信号を
読出して再生等化を行う信号読出し工程と、上記信号読
出し工程からの再生波形信号をディジタル再生信号に変
換する再生信号変換工程と、上記再生信号変換工程から
のディジタル再生信号を識別し、この識別結果に基づい
た目標値と上記再生信号変換工程からのディジタル再生
信号との差分を算出し、この差分を用いて評価値を算出
した後、この評価値に基づいて上記信号書込み工程及び
上記信号読出し工程における特性を調整する調整パラメ
ータを得る制御工程とから成り、上記制御工程では上記
評価値が小さくなるように上記調整パラメータを変化さ
せて上記信号書込み工程及び上記信号読出し工程におけ
る特性を調整することにより上述した課題を解決する。
【0017】本発明に係るディジタル信号記録再生装置
は、ディジタル信号を記録データに変換する記録信号変
換手段と、この信号変換手段からの記録データに波形処
理を施して信号書込みに適した記録信号に変換し、この
記録信号を記録媒体上に書き込む信号書込み手段と、上
記記録媒体上に記録された記録信号を読出して再生等化
を行う信号読出し手段と、上記信号読出し手段からの再
生波形信号をディジタル再生信号に変換する再生信号変
換手段と、上記再生信号変換手段からのディジタル再生
信号を識別し、この識別結果に基づいた目標値と上記再
生信号変換手段からのディジタル再生信号との差分を算
出し、この差分を用いて評価値を算出した後、この評価
値に基づいて上記信号書込み手段及び上記信号読出し手
段の特性を調整する調整パラメータを得る制御手段とか
ら成り、上記制御手段は上記評価値が小さくなるように
上記調整パラメータを変化させて上記信号書込み手段及
び上記信号読出し手段の特性を調整することにより上述
した課題を解決する。
【0018】ここで、上記制御手段は上記識別結果に基
づいた目標値と上記再生信号変換手段からのディジタル
再生信号との差を等化誤差として算出する誤差算出手段
と、この誤差算出手段からの等化誤差の所定時間分の2
乗和を算出する2乗和算出手段とを有し、この2乗和算
出手段からの等化誤差の2乗和を評価値とすることを特
徴とする。
【0019】また、上記制御手段は上記識別結果に基づ
いた目標値と上記再生信号変換手段からのディジタル再
生信号との差を等化誤差として算出する誤差算出手段
と、この誤差算出手段からの等化誤差の所定時間分の絶
対値和を算出する絶対値和算出手段とを有し、この絶対
値和算出手段からの等化誤差の絶対値和を評価値とする
ことを特徴とする。
【0020】さらに、上記記録信号変換手段は記録デー
タと上記識別結果とから誤り率を算出し、上記制御手段
ではこの誤り率と評価値とから上記信号書込み手段及び
上記信号読出し手段の特性を調整する調整パラメータを
得ることを特徴とする。
【0021】また、上記制御手段は上記識別結果及び上
記再生信号変換手段からのディジタル再生信号を記憶す
る記憶手段を備え、この記憶手段に記憶した所定時間分
の識別結果及びディジタル再生信号を所定の間隔で取り
出して上記評価値を算出することを特徴とする。
【0022】さらに、上記制御手段は上記再生信号変換
手段からのディジタル再生信号を記憶する記憶手段を備
え、この記憶手段に記憶した所定時間分のディジタル再
生信号を所定の間隔で取り出して上記評価値を算出する
ことを特徴とする。
【0023】
【作用】本発明においては、記録媒体上に記録された記
録信号を読み出してディジタル信号データに変換し、こ
のディジタル再生信号データを識別した識別結果に基づ
いた目標値とディジタル再生信号データとの差を等化誤
差として、この等化誤差を用いた評価値を算出する。こ
の算出された評価値に基づいて信号書込み時の記録系調
整パラメータ及び信号読出し時の再生系調整パラメータ
を変化させて、上記評価値が小さくなるように上記信号
書込み時及び信号読出し時の特性を調整する。
【0024】ここで、上記識別結果に基づいた目標値と
上記ディジタル再生信号との差を等化誤差として算出
し、この等化誤差の所定時間分の2乗和を評価値として
用いたり、また、上記等化誤差の所定時間分の絶対値和
を評価値として用いたりする。
【0025】さらに、ディジタル信号を記録データに変
換する際に出力される誤り率と上記評価値とから上記信
号書込み時及び上記信号読出し時の特性を調整する調整
パラメータを得る。
【0026】また、上記識別結果及び上記ディジタル再
生信号、又は上記ディジタル再生信号のみを所定時間分
記憶し、この記憶された識別結果及びディジタル再生信
号を所定の間隔で取り出して評価値を算出する。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係るデ
ィジタル信号記録再生装置の概略的な構成を示す。
【0028】先ず、信号記録時には、図示しない入力端
子から入力されたビデオ信号に符号化等の信号処理が施
され、記録データとしてプロセッサ4から記録系回路3
に送られる。この記録系回路3内の図示しない記録等化
器では必要に応じて非線形歪みを補正するための波形処
理である記録等化がなされた後、記録電流値が調整され
る。ここで、記録等化器の特性と記録電流値の調整は、
システムコントローラ5から供給される後述する記録系
調整パラメータに基づいて行われる。上記記録等化器か
らの波形処理された記録データ及び調整された記録電流
値はディジタル信号として、図示しないロータリー・ト
ランス及び記録ヘッド2を介して磁気テープ1上に記録
される。
【0029】また、信号再生時には、上記磁気テープ1
上に記録された記録信号が再生ヘッド6により読み出さ
れ、図示しないロータリー・トランスを介して再生系回
路7に送られる。この再生系回路7内の図示しない再生
等化器では、送られた再生信号に波形整形を行う。この
波形整形された再生信号はアナログ/ディジタル(A/
D)変換器8でディジタル変換され、ディジタルの再生
信号データとして識別器9及び等化誤差計算回路10に
送られる。ここで、再生等化器の特性は、上記システム
コントローラ5から供給される後述する再生系調整パラ
メータに基づいて調整される。
【0030】上記識別器9では、送られたディジタル再
生信号データを識別し、この識別結果は上記プロセッサ
4及び等化誤差計算回路10に送られる。上記等化誤差
計算回路10では、上記ディジタル再生信号データと上
記識別結果に基づいた目標値との差が、ある瞬間の等化
誤差として算出される。この等化誤差は2乗和計算回路
11に送られる。この2乗和計算回路11では送られた
等化誤差の2乗値が所定時間分加算され、この所定時間
分の2乗和は評価値として上記システムコントローラ5
に送られる。また、この2乗和計算回路11に格納され
ている値は、上記システムコントローラ5から送られる
クリア信号により、所定時間分の2乗和値が上記システ
ムコントローラ5に送られる度にクリアされる。
【0031】上記システムコントローラ5には、上記記
録系回路3及び再生系回路7に供給する記録系調整パラ
メータ及び再生系調整パラメータをそれぞれ微小量変化
させ、そのときの等化誤差の2乗和値の変化から推測さ
れる、等化誤差の2乗和値が小さくなる方向に記録系調
整パラメータ及び再生系調整パラメータをそれぞれ変化
させるプログラムが格納されている。
【0032】次に、本発明のディジタル信号記録再生装
置の第1の変形例として図2に示す構成が考えられる。
ここで、図2において、図1に示した符号と同じ符号が
付されたものは図1に示すものと同様な動作を行うの
で、詳細な説明は省略する。
【0033】図2のA/D変換器8から出力されるディ
ジタル化された再生信号データは、識別器9及びメモリ
12に送られる。このメモリ12は、先入れ先だし(fir
st in first out:FIFO)を行うものであり、送られ
たディジタル再生信号データ及び上記識別器9から送ら
れる識別結果を格納する。この格納されたディジタル再
生信号データ及び識別結果は所定の時間間隔でシステム
コントローラ5に送られる。上記システムコントローラ
5では、内蔵されたプログラムにより上記送られたディ
ジタル再生信号データ及び識別結果に基づいた目標値と
の差を等化誤差として算出し、さらに、この等化誤差の
2乗和が評価値として算出される。この場合には、図1
に示した等化誤差計算回路10及び2乗和計算回路11
が省略されるので、より簡易なディジタル信号記録再生
装置を構成することができる。
【0034】また、本発明のディジタル信号記録再生装
置の第2の変形例を図3に示す。図3に示すディジタル
信号記録再生装置では、A/D変換器8から出力される
ディジタル化された再生信号データは、識別器9及びメ
モリ12に送られる。このメモリ12は上記ディジタル
再生信号データのみを格納することになる。この格納さ
れた再生信号データは上記システムコントローラ5に送
られる。このシステムコントローラ5では、等化誤差の
計算に用いられる識別結果はプログラムによって算出さ
れ、この算出された識別結果を用いて評価値が算出され
る。
【0035】上述した本発明のディジタル信号記録再生
装置の実施例では、評価値として等化誤差の2乗和を用
いる構成を示したが、上記評価値として等化誤差の絶対
値の和を用いて、図1、図2及び図3に相当する構成が
考えられる。これは、例えば図4に示すように、図1の
2乗和計算回路11を絶対値和計算回路13に置き換え
ることによって実現が可能である。
【0036】図4に示す本発明のディジタル信号記録再
生装置の第3の変形例では、等化誤差計算回路10から
出力される等化誤差が絶対値和計算回路13に送られ
る。この絶対値和計算回路13では、所定時間分の絶対
値が加算され、この所定時間分の絶対値和は評価値とし
て上記システムコントローラ5に送られる。また、この
絶対値和計算回路13に格納されている値は、上記シス
テムコントローラ5から送られるクリア信号により、所
定時間分の絶対値和が上記システムコントローラ5に送
られる度にクリアされる。
【0037】上記システムコントローラ5には、上記記
録系回路3及び再生系回路7に供給する記録系調整パラ
メータ及び再生系調整パラメータをそれぞれ微小量変化
させ、そのときの等化誤差の絶対値和の変化から推測さ
れる、等化誤差の絶対値和が小さくなる方向に記録系調
整パラメータ及び再生系調整パラメータをそれぞれ変化
させるプログラムが格納されている。
【0038】また、図2及び図3において等化誤差の絶
対値和を評価値として用いる場合には、ディジタル信号
構成装置の構成には変化はなく、上記システムコントロ
ーラ5内のプログラムにおいて等化誤差の2乗和を算出
する代わりに等化誤差の絶対値和を算出するようにすれ
ばよいだけであるので、図は省略する。
【0039】さらに、本発明のディジタル信号記録再生
装置の応用例を図5に示す。この図5に示すディジタル
信号記録再生装置では、上記プロセッサ4において得ら
れるエラーレートがシステムコントローラ5に供給され
る。このシステムコントローラ5では、上記プロセッサ
4により供給されるエラーレートと上記2乗和計算回路
11により送られる等化誤差の2乗和とを用いて記録系
調整パラメータ及び再生系調整パラメータをそれぞれ微
小量変化させていくことが考えられる。この場合には、
評価値が2つになり、それぞれの評価値をどのように利
用して上記記録系調整パラメータ及び再生系調整パラメ
ータの最適化を行うのかが問題となる。このときの最適
化の方法を以下に説明する。
【0040】先ず、初期の調整に適していると考えられ
る記録系調整パラメータ及び再生系調整パラメータの最
適化の方法を説明する。始めに、エラーレートが最小に
なるように記録系調整パラメータ及び再生系調整パラメ
ータを最適化する。この後、等化誤差の2乗和が最小に
なるように記録系調整パラメータ及び再生系調整パラメ
ータを最適化する。これを繰り返すことにより、エラー
レートが小さく、且つ、等化誤差が最小になるような記
録系調整パラメータ及び再生系調整パラメータを得るこ
とができる。
【0041】また、オンエア等の連続再生時に適した記
録系調整パラメータ及び再生系調整パラメータの最適化
の方法を以下に説明する。基本的には、等化誤差の2乗
和だけが小さくなるように記録系調整パラメータ及び再
生系調整パラメータを最適化する。但し、常にエラーレ
ートを監視しておいて、エラーレートが許容範囲を越え
て大きくなった場合には、記録系調整パラメータ及び再
生系調整パラメータの値を前の記録系調整パラメータ及
び再生系調整パラメータの値に戻す。
【0042】実際には、等化誤差の2乗和が最小に成る
ときにエラーレートも最小になるように、記録系回路及
び再生系回路の特性は調整されなければならない。この
ような関係が成り立たない場合には、どこかに非線形な
歪みが残留していることになるので、その原因を究明し
て何らかの対策を施すことが必要となる。つまり、ディ
ジタル磁気記録再生装置の完成度を開発の過程において
調査する目的においても、上述のような2つの評価値を
用いることは有効となる。
【0043】尚、上記識別器9は、通常の閾値検出器で
あってもよいし、より信頼性の高いビタビ復号器であっ
てもよい。
【0044】さらに、例えば、等化誤差の2乗和を評価
値とし、この評価値を基にして幾つかのパラメータを最
適化していくアルゴリズムとは、基本的にはパラメータ
をひとつづつ微小量増減させて評価値の増減を調べ、わ
ずかでも評価値が小さくなるようなパラメータの組合せ
を計算して設定することを繰り返すものである。このよ
うなアルゴリズムは、上記記録系回路3及び再生系回路
7の構成や調整の段階に応じてとるべき方法も異なって
くると考えられ、本発明の範囲を越えるので、詳細な説
明は省略する。
【0045】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るディジタル信号記録再生方法は、記録媒体上に
記録された記録信号を読出して再生等化を行った後にデ
ィジタル再生信号に変換し、このディジタル再生信号を
識別した識別結果から得られる等化誤差を用いて評価値
を算出して、この評価値が小さくなるように調整パラメ
ータを変化させて信号書込み工程及び信号読出し工程に
おける特性を調整することにより、記録系回路及び再生
系回路の等化基準をできるだけ満たす調整を行うことが
可能になるので、信頼性が増し、互換性が向上する。ま
た、磁気テープ及びヘッドを含むディジタル磁気記録再
生系に何らかの改良が加えられた場合には、その効果を
容易に生かすことができる。さらに、エラーレートを評
価値として用いないので、エラーレートを劣化させるこ
となく、記録系回路及び再生系回路の調整が可能にな
り、連続再生時にも自動調整機能を使用することが可能
になる。
【0046】本発明に係るディジタル信号記録再生装置
は、記録媒体上に記録された記録信号を読出して再生等
化を行った後にディジタル再生信号に変換し、このディ
ジタル再生信号を識別した識別結果から得られる等化誤
差を用いて評価値を算出して、この評価値が小さくなる
ように調整パラメータを変化させて信号書込み手段及び
信号読出し手段における特性を調整することにより、記
録系回路及び再生系回路の等化基準をできるだけ満たす
調整を行うことが可能になるので、信頼性が増し、互換
性が向上する。また、磁気テープ及びヘッドを含むディ
ジタル磁気記録再生系に何らかの改良が加えられた場合
には、その効果を容易に生かすことができる。さらに、
エラーレートを評価値として用いないので、エラーレー
トを劣化させることなく、記録系回路及び再生系回路の
調整が可能になり、連続再生時にも自動調整機能を使用
することが可能になる。
【0047】ここで、上記識別結果に基づいた目標値と
ディジタル再生信号との差を等化誤差として算出し、こ
の等化誤差の所定時間分の2乗和又は絶対値和を評価値
とすることにより、記録系回路及び再生系回路の等化基
準をできるだけ満たす調整を行うことが可能になるの
で、信頼性が増し、互換性が向上する。また、磁気テー
プ及びヘッドを含むディジタル磁気記録再生系に何らか
の改良が加えられた場合には、その効果を容易に生かす
ことができる。
【0048】また、ディジタル信号を記録データに変換
する際に出力される誤り率と上記評価値とを合わせて用
いて信号書込み手段及び信号読出し手段の特性を調整す
る調整パラメータを得ることにより、上記評価値と共に
上記誤り率も評価値として用いることができるので、非
線形な歪み等をディジタル信号記録再生装置の開発の過
程において調査することができる。
【0049】さらに、上記識別結果及びディジタル再生
信号、又はディジタル再生信号のみを記憶し、この記憶
された所定時間分の識別結果及びディジタル再生信号を
所定の間隔で取り出して評価値を算出することにより、
等化誤差及び評価値の算出をソフトウェアで行うことが
できるので、回路を簡易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル信号記録再生装置の概
略的な構成を示す図である。
【図2】本発明に係るディジタル信号記録再生装置の第
1の変形例の概略的な構成を示す図である。
【図3】本発明に係るディジタル信号記録再生装置の第
2の変形例の概略的な構成を示す図である。
【図4】本発明に係るディジタル信号記録再生装置の第
3の変形例の概略的な構成を示す図である。
【図5】本発明に係るディジタル信号記録再生装置の応
用例の概略的な構成を示す図である。
【図6】従来のディジタル信号記録再生装置の概略的な
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 記録ヘッド 3 記録系回路 4 プロセッサ 5 システムコントローラ 6 再生ヘッド 7 再生系回路 8 A/D変換器 9 識別器 10 等化誤差計算回路 11 2乗和計算回路 12 メモリ 13 絶対値和計算回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号を記録媒体上に記録し、
    この記録媒体上の記録信号を読み出して再生するディジ
    タル信号記録再生方法において、 ディジタル信号を記録データに変換する記録信号変換工
    程と、 この信号変換工程からの記録データに波形処理を施して
    信号書込みに適した記録信号に変換し、この記録信号を
    上記記録媒体上に書き込む信号書込み工程と、 上記記録媒体上に記録された記録信号を読出して再生等
    化を行う信号読出し工程と、 上記信号読出し工程からの再生波形信号をディジタル再
    生信号に変換する再生信号変換工程と、 上記再生信号変換工程からのディジタル再生信号を識別
    し、この識別結果に基づいた目標値と上記再生信号変換
    工程からのディジタル再生信号との差分を算出し、この
    差分を用いて評価値を算出した後、この評価値に基づい
    て上記信号書込み工程及び上記信号読出し工程における
    特性を調整する調整パラメータを得る制御工程とから成
    り、 上記制御工程では上記評価値が小さくなるように上記調
    整パラメータを変化させて上記信号書込み工程及び上記
    信号読出し工程における特性を調整することを特徴とす
    るディジタル信号記録再生方法。
  2. 【請求項2】 ディジタル信号を記録媒体上に記録し、
    この記録媒体上の記録信号を読み出して再生するディジ
    タル信号記録再生装置において、 ディジタル信号を記録データに変換する記録信号変換手
    段と、 この信号変換手段からの記録データに波形処理を施して
    信号書込みに適した記録信号に変換し、この記録信号を
    上記記録媒体上に書き込む信号書込み手段と、 上記記録媒体上に記録された記録信号を読出して再生等
    化を行う信号読出し手段と、 上記信号読出し手段からの再生波形信号をディジタル再
    生信号に変換する再生信号変換手段と、 上記再生信号変換手段からのディジタル再生信号を識別
    し、この識別結果に基づいた目標値と上記再生信号変換
    手段からのディジタル再生信号との差分を算出し、この
    差分を用いて評価値を算出した後、この評価値に基づい
    て上記信号書込み手段及び上記信号読出し手段の特性を
    調整する調整パラメータを得る制御手段とから成り、 上記制御手段は上記評価値が小さくなるように上記調整
    パラメータを変化させて上記信号書込み手段及び上記信
    号読出し手段の特性を調整することを特徴とするディジ
    タル信号記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は上記識別結果に基づいた
    目標値と上記再生信号変換手段からのディジタル再生信
    号との差を等化誤差として算出する誤差算出手段と、こ
    の誤差算出手段からの等化誤差の所定時間分の2乗和を
    算出する2乗和算出手段とを有し、この2乗和算出手段
    からの等化誤差の2乗和を評価値とすることを特徴とす
    る請求項2記載のディジタル信号記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は上記識別結果に基づいた
    目標値と上記再生信号変換手段からのディジタル再生信
    号との差を等化誤差として算出する誤差算出手段と、こ
    の誤差算出手段からの等化誤差の所定時間分の絶対値和
    を算出する絶対値和算出手段とを有し、この絶対値和算
    出手段からの等化誤差の絶対値和を評価値とすることを
    特徴とする請求項2記載のディジタル信号記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 上記記録信号変換手段は記録データと上
    記識別結果とから誤り率を算出し、上記制御手段ではこ
    の誤り率と評価値とから上記信号書込み手段及び上記信
    号読出し手段の特性を調整する調整パラメータを得るこ
    とを特徴とする請求項2記載のディジタル信号記録再生
    装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は上記識別結果及び上記再
    生信号変換手段からのディジタル再生信号を記憶する記
    憶手段を備え、この記憶手段に記憶した所定時間分の識
    別結果及びディジタル再生信号を所定の間隔で取り出し
    て上記評価値を算出することを特徴とする請求項2、3
    又は4記載のディジタル信号記録再生装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は上記再生信号変換手段か
    らのディジタル再生信号を記憶する記憶手段を備え、こ
    の記憶手段に記憶した所定時間分のディジタル再生信号
    を所定の間隔で取り出して上記評価値を算出することを
    特徴とする請求項2、3又は4記載のディジタル信号記
    録再生装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6847600B2 (en) 2000-05-10 2005-01-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for estimating the quality of an information recording medium utilizing equalization signals
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