JPH07234733A - 最大電力点追尾方法 - Google Patents

最大電力点追尾方法

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JPH07234733A
JPH07234733A JP6023872A JP2387294A JPH07234733A JP H07234733 A JPH07234733 A JP H07234733A JP 6023872 A JP6023872 A JP 6023872A JP 2387294 A JP2387294 A JP 2387294A JP H07234733 A JPH07234733 A JP H07234733A
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JP
Japan
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voltage
value
optimum operating
solar cell
virtual
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JP6023872A
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Masahiko Hashimoto
昌彦 橋本
Kunio Tanaka
邦穂 田中
Toshiyuki Hirata
俊之 平田
Masahiro Makino
正寛 牧野
Masaaki Kanofuji
正明 甲野藤
Yuji Abe
裕司 阿部
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Abstract

(57)【要約】 【目的】太陽電池の動作点をその時点における真の最適
動作点の近辺に保ち、太陽電池の発電能力の利用率を可
及的に高めることを目的とする。 【構成】太陽電池の出力電力が増大するように制御目標
値Iampを段階的に変更する際に、太陽電池の出力電
圧の実測値と仮想最適動作電圧SVopとの差に応じ
て、制御目標値の変更幅ΔIampを増減する最大電力
点追尾方法であって、一定期間毎に出力電圧の平均値を
算出し、周期的に仮想最適動作電圧を平均値に置き換え
る処理、又は、予め記憶されている互いに異なる動作条
件のそれぞれにおける最適動作電圧の中から、太陽電池
の負荷状態と出力電圧の実測値とに基づいて、実際の条
件に最も近い動作条件に対応した最適動作電圧を選び、
それ仮想最適動作電圧として設定する処理を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池と電力変換器
とから構成される太陽光発電システムの最大電力点追尾
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電圧形電流制御方式のインバータを備
え、商用電力系統と連系して使用される太陽光発電シス
テムにおいて、太陽電池の発電能力を最大限に利用する
ために、いわゆる山登り法による最大電力点追尾制御
(MPPT制御)が行われている。
【0003】すなわち、太陽電池の出力電流を規定する
電流指令値(インバータの制御目標値)を適当な周期で
微小変化させて太陽電池の出力電力の増減を判定し、増
加傾向であれば前回と同様に電流指令値を変化(例えば
増加)させ、減少傾向であれば前回と逆に変化(例えば
減少)させるという手順で、太陽電池の動作点を段階的
に最適動作点(最大電力点)に近づけるインバータ制御
が行われている。
【0004】このようなMPPT制御において、図13
(A)に示すように、電流指令値の変化幅ΔIamp
(変化量の絶対値)を、太陽電池の動作点が最適動作点
Pmaxから遠い場合には大きくし、動作点が最適動作
点Pmaxに近づくにつれて小さくすれば、インバータ
起動時などにおいて動作点を迅速に最適動作点Pmax
に近づけることができるとともに、動作点が最適動作点
の近辺であるときの出力電力の変動を抑えることができ
る。つまり、運転開始から定常運転への移行の所要時間
の短縮、及び定常運転時における発電電力の有効利用を
図ることができる。ただし、太陽電池の出力特性(I−
V特性)は日射量や温度に依存し、実際の最適動作点P
maxは刻々と変化する。
【0005】そこで、従来では、特定の条件(例えば温
度が25℃、日射量が1kW/平方メートル)における
太陽電池の最適動作電圧Vopが基準電圧(仮想最適動
作電圧SVop)として設定され、太陽電池の出力電圧
の実測値と仮想最適動作電圧SVopとの差の大小に応
じて、電流指令値の変更幅ΔIampの増減が行われて
いた。なお、変更幅の決定にファジィ推論を用いる場合
もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の最大電
力点追尾方法では、図13(B)のように、日射量など
に応じて変動する実際の最適動作電圧Vopと予め固定
設定されている仮想最適動作電圧SVopとのずれが大
きい場合に、定常運転時に太陽電池の動作点が比較的に
大きく変動し、発電能力の利用率が低下してしまうとい
う問題があった。
【0007】本発明は、この問題に鑑みてなされたもの
で、太陽電池の動作点をその時点における真の最適動作
点の近辺に保ち、太陽電池の発電能力の利用率を可及的
に高めることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、上述の課題を解決するため、太陽電池の出力電力
が増大するように制御目標値を段階的に変更する際に、
前記太陽電池の出力電圧の実測値と仮想最適動作電圧と
の差に応じて、前記制御目標値の変更幅を増減する最大
電力点追尾方法であって、一定期間毎に前記出力電圧の
平均値を算出し、周期的に前記仮想最適動作電圧を前記
平均値に置き換えるものである。
【0009】請求項2の発明に係る方法は、前記太陽電
池の出力電圧が特定範囲内の値であるときに、前記仮想
最適動作電圧を前記平均値に置き換えるものである。請
求項3の発明に係る方法は、予め互いに異なる動作条件
のそれぞれにおける最適動作電圧を記憶しておき、前記
太陽電池の負荷状態と前記出力電圧の実測値とに基づい
て、実際の条件に最も近い前記動作条件を選び、それに
対応した前記最適動作電圧を前記仮想最適動作電圧とし
て用いるものである。
【0010】
【作用】最大電力点追尾制御を行う場合、定常運転時に
は太陽電池の動作点が最適動作点を含む範囲内で周期的
に変動する。つまり、動作点の変動範囲のほぼ中央が最
適動作点となる。
【0011】したがって、一定期間の出力電圧の平均値
に置き換える形で、仮想最適動作電圧を周期的に更新す
れば、仮想最適動作電圧を常に真の最適動作電圧の近辺
に保つことができ、最大電力点追尾のための動作点の変
化幅を最適化し、動作点と真の最適動作点とのずれを最
小限に抑えることができる。
【0012】また、予め日射量などの動作条件をパラメ
ータとして太陽電池の動作特性を測定し、各動作条件に
おける最適動作電圧を求めておけば、太陽電池の負荷状
態と出力電圧とに基づいて実際の動作条件を推定し、最
適動作電圧を特定することができる。太陽電池に対する
負荷と出力電流(制御目標値に対応する)との間には相
関関係がある。つまり、出力電圧と制御目標値とによっ
て仮想最適動作電圧を最適化することができる。ただ
し、実際上は特性測定のパラメータは離散値となるの
で、予め求めた複数の最適動作電圧の内、その時点の真
の最適動作電圧に最も近いものを、仮想最適動作電圧と
して選択することになる。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る太陽光発電システム1の
全体構成を示すブロック図である。
【0014】太陽光発電システム1は、太陽電池10、
及び電圧形電流制御方式のインバータ20から構成さ
れ、図示しない保護継電器などを介して商用電力系統5
と連系されている。配電線6には各種の家電製品などの
負荷Zが接続されている。
【0015】インバータ20は、複数のスイッチング素
子などからなるインバータ主回路21、1チップのマイ
クロコンピュータ24、デジタル信号プロセッサ(DS
P)25、出力電圧Voを検出する変圧器PT1、出力
電圧Voをディジタル信号Sbに変換するAD変換器2
6、出力電流Ioを検出する変流器CT2、出力電流I
oをディジタル信号Scに変換するAD変換器27、ゲ
ート回路28、及びドライバ回路29などから構成され
ている。
【0016】マイクロコンピュータ24は、太陽電池1
0の出力電流の制御目標値を示す電流振幅指令値Iam
pを生成してDSP25に送る他、インバータ20の全
体の制御を行う。
【0017】DSP25は、マイクロコンピュータ24
から送られた電流振幅指令値Iamp及びフィードバッ
ク信号Sb,Scに基づいて、所要のパルス幅値Pwm
を高速で次々と演算して出力する。また、インバータ2
0の単独運転を検出するために、系統電圧のゆらぎ成分
Seを抽出してマイクロコンピュータ24に送る。
【0018】ゲート回路28は、異常発生時にDSP2
5からドライバ回路29へのパルス幅値Pwmの伝送を
遮断するために設けられている。ドライバ回路29は、
パルス幅値Pwmに基づいて、インバータ主回路21の
各スイッチング素子のゲート制御信号として必要な複数
のPWMパルス信号Pgを生成し、インバータ主回路2
1に出力する。
【0019】次に、マイクロコンピュータ24及びDS
P25の構成及び動作についてさらに詳しく説明する。
図2はマイクロコンピュータ24で処理される内容の一
部を機能的に示すブロック図、図3はDSP25で処理
される内容の一部を機能的に示すブロック図である。
【0020】図2のように、マイクロコンピュータ24
には、太陽電池10の出力電圧Vi、及び変流器CT1
によって検出されたインバータ主回路21の入力電流I
iを、ディジタル値に変換するためのAD変換器24
1,242が設けられている。マイクロコンピュータ2
4は、AD変換された電圧Vi及び電流Iiに基づいて
太陽電池10の出力電力Pを算出し、出力電力Pを最大
とするMPPT制御のための演算処理を行って電流振幅
指令値Iampを出力する。
【0021】なお、MPPT制御処理においては、電圧
Viの変移方向と出力電力Pの増減状態とからパルス幅
値Pwmの増減方向が決定され、また、後述の仮想最適
動作電圧SVopと電圧Viとの差及び電圧Viに基づ
いて算出された電流振幅指令値Iampが出力される。
【0022】また、マイクロコンピュータ24は、DS
P25から入力されるゆらぎ成分Seが基準レベルを越
えたとき、又は出力電力Pが適正範囲外となったとき
に、遮断器CB及びゲート回路28をオフ状態とする制
御信号Sfを出力し、インバータ20を商用電力系統5
から切り離すとともに、インバータ主回路21の各スイ
ッチング素子のゲートブロックを行う。この2重の安全
策によって商用電力系統5の停電時におけるインバータ
20の単独運転、及び故障状態の太陽光発電システム1
の連系が防止される。
【0023】一方、図3のようにDSP25では、バン
ドパスフィルタ処理部251によって商用交流電圧波形
から基本周波数成分に対応した信号Sbが抽出され、乗
算処理部252によって、信号Sbと電流振幅指令値I
ampとの積である電流指令値信号Siが生成される。
エラーアンプ部253によって、電流指令値信号Siと
出力電流値Scとの差Δiに増幅率Aを乗じた値である
電流誤差値Eが求められ、PWM演算処理部254によ
って、電流誤差値Eに基づいてパルス幅値Pwmが算定
される。また、ピーク検出部255によって基本周波数
成分の各周期のピーク値が検出され、周波数解析部25
6によって複数個のピーク値に基づいてゆらぎ成分Se
が検出される。
【0024】次に、マイクロコンピュータ24が実行す
るMPPT制御の内容を説明する。図4はMPPT制御
処理の概略を示すフローチャートである。MPPT制御
処理は、仮想最適動作電圧SVopを周期的に更新する
本発明に特有の基準設定処理(#10)と、仮想最適動
作電圧SVopに基づいて上述の電流振幅指令値Iam
pを設定する制御目標設定処理(#20)とから構成さ
れ、ソフトウエア割り込みなどによって例えば50ms
毎に実行される。
【0025】図5は基準設定処理のフローチャートであ
る。このルーチンでは、例えば500msの周期で太陽
電池10の出力電圧Viを測定し、30個の測定値を得
る毎に以下の手順で仮想最適動作電圧SVopを更新す
る。
【0026】まず、約15秒間の出力電圧Viの推移を
示す30個の測定値の中から、最大値及び最小値を選び
出し、それら2つの測定値の平均値Pを算出する(#1
3)。次に、最大値及び最小値を除いた残りの28個
(27個以下の場合もある)の測定値の平均値Qを算出
する(#14)。そして、平均値Pと平均値Qとの差の
絶対値が所定値(例えば10V)より小さい場合に、仮
想最適動作電圧SVopを平均値Qに置き換える。絶対
値が所定値を越える場合は、仮想最適動作電圧SVop
を据え置く、すなわち前回と同一の値を仮想最適動作電
圧SVopとして設定する。なお、インバータ起動時に
は、仮想最適動作電圧SVopの初期値として、標準の
温度及び日射量条件における太陽電池10の最適動作電
圧Vopが設定される。
【0027】このようにして仮想最適動作電圧SVop
を出力電圧Viの推移に応じて変更することにより、特
に定常運転時において、仮想最適動作電圧SVopが実
際の最適動作電圧Vopに近い値となり、MPPT制御
のための制御目標の変化幅を最適化することができる。
加えて、2種の平均値P,Qを求め、仮想最適動作電圧
SVopの実質的な変更の要否を判定することにより、
制御応答の過渡期などに現れる瞬間的な状態変化の影響
を軽減することができる。
【0028】図6は制御目標設定処理のフローチャー
ト、図7はファジィルールFRの一例を示す図、図8は
メンバーシップファンクションMFの一例を示す図であ
る。まず、太陽電池10の現在(今回)の出力電力Pを
算出するためのデータとして、AD変換された電圧Vi
及び電流Iiを取り込む(#21)。次に、例えばファ
ジィ推論によって、電圧Viと上述の仮想最適動作電圧
SVopとの差の大小に応じた変化幅ΔIampを算定
する(#22)。
【0029】ここで、ファジィ推論のために、ファジィ
ルールFRメンバーシップファンクションMFが用いら
れる。メンバーシップファンクションMFにおいて、仮
想最適動作電圧SVopが要素番号「0」に対応する。
太陽電池10の出力電圧Viに応じて要素番号(横軸の
位置)が決定され、要素番号に応じてグラフから1つ又
は複数の適合度(縦軸の値)が決定される。得られた適
合度の加重平均演算などによって、離れている度合いが
求められる。離れている度合いから適当な計算式によっ
て変化の度合い(0〜1)が求められ、その変化の度合
いに定数を乗じた値が変化幅ΔIampとされる。
【0030】このようにして変化幅ΔIampを算定し
た後、出力電力Pを算出し(#23)、出力電力P及び
電圧Viについて前回の値と今回の値とを比較すること
によって推移状態を判別し(#24〜26)、その判別
結果に応じて所定の制御目標値を設定する。
【0031】すなわち、今回の電力Pが前回の電力Pよ
りも大きく且つ電圧Viが前回よりも増加している場
合、及び今回の電力Pが前回の電力Pよりも小さく且つ
電圧Viが前回よりも減少している場合には、太陽電池
10の出力電流Iiを減少させるための処理として、電
流振幅指令値Iampを前回の値から変化幅ΔIamp
を差し引いた値とする(#27)。また、その他の場合
には、出力電流Iiを増大させるための処理として、電
流振幅指令値Iampを前回の値に変化幅ΔIampを
加えた値とする(#28)。
【0032】なお、図9は電力P及び電圧Viの増減状
態とそれに対応する電流振幅指令値Iampの増減方向
とを示すテーブルであり、上述のステップ#24〜28
の処理を整理して示したものである。
【0033】図10は基準設定処理の他の例を示すフロ
ーチャート、図11は基準テーブルTSの一例を示す
図、図12は基準テーブルTSのデータ内容を示す特性
グラフである。
【0034】図10のルーチンでは、太陽電池10の出
力電圧Viを測定するとともに、現在の電流振幅指令値
Iampをレジスタから読み込み、それらのデータを蓄
積する。そして、30回の蓄積を行う毎に以下の手順で
仮想最適動作電圧SVopを更新する(#61、6
2)。
【0035】まず、ノイズなどの影響を除くために、電
圧Vi及び指令値Iampのそれぞれについて、30回
分のデータの平均値を求める(#63)。続いて各平均
値を電圧Vi及び指令値Iampのデータとした上で、
図11に示す基準テーブルTSを検索し、電圧Vi及び
指令値Iampの値に適合する1つの最適動作電圧デー
タを読み出す(#64)。そして、基準テーブルTSか
ら読み出した最適動作電圧データを仮想最適動作電圧S
Vopとして設定する(#65)。基準テーブルTS
は、予めマイクロコンピュータ24内のROMに設けら
れている。
【0036】以下、図12を参照して基準テーブルTS
の内容について説明する。太陽電池10の動作点は、特
定の動作条件における電圧と電流との関係を示す出力特
性IV1〜4と、太陽電池10からみた負荷(インピー
ダンスZ1〜7)であるインバータ20のIV特性(図
中で1/Z1,1/Z2…の傾きの直線)との交点であ
る。換言すれば、太陽電池10の出力状態(例えば電圧
値)と負荷の値Z1〜7とから、出力特性IV1〜4に
基づいて太陽電池10の動作条件を推定することによ
り、その時点において発電電力が最大となる最適動作電
圧(出力特性により一義的に定まる)を特定することが
できる。なお、図12においては、日射量をパラメータ
として計測した4つの出力特性IV1〜4と、それらに
対応した最適動作電圧Va〜dが示されている。
【0037】ここで、電圧形電流制御方式のインバータ
20(図1参照)では、電流振幅指令値Iampが大き
いほど、太陽電池10からみたインピーダンスが小さ
い。つまり、インピーダンスと電流振幅指令値Iamp
との間には相関関係(反比例)があり、電流振幅指令値
Iampによって太陽電池10の負荷状態を特定するこ
とができる。
【0038】基準テーブルTSは、適当に選定したイン
ピーダンスに対応する電流振幅指令値Iampのサンプ
ル値(図11では「Z1」〜「Z7」)と、太陽電池1
0の出力電圧Viとしてとりうる適当な複数のサンプル
電圧値(図11では「V1」〜「V4」)と、それらに
よって特定される最適動作電圧(「Va」〜「Vd」)
とを対応づけるものである。
【0039】基準テーブルTSの検索、すなわち図10
のステップ64#の処理においては、その時点の電流振
幅指令値Iampに最も近いサンプル値と、電圧Viに
最も近いサンプル電圧値とに対応する最適動作電圧が読
み出される。サンプル値及びサンプル電圧値を選ぶこと
は、基準テーブルTSに登録されている太陽電池10の
動作条件の中からその時点の実際の条件に最も近いもの
を選ぶことである。例えばサンプル値として「Z3」が
選ばれ、サンプル電圧値として「V3」が選ばれると、
最適動作電圧として「Vc」が読み出され、この場合に
は、出力特性IV3に対応した動作条件が選ばれたこと
になる。
【0040】上述の実施例によれば、仮想最適動作電圧
SVopが常に真の最適動作電圧Vopとほぼ一致する
ので、電流振幅指令値Iampの変化幅ΔIampを小
さくする範囲を仮想最適動作電圧SVopの近辺に限定
し、MPPT制御の応答性を高めることができる。
【0041】上述の実施例によれば、太陽電池10の出
力特性の推定に際して、インバータ20の制御対象であ
って波形歪みの生じ易い太陽電池10の出力電流Iiを
用いず、出力電圧Viと電流振幅指令値Iampとを用
いたので、波形歪みによるMPPT制御の乱れを防止す
ることができる。
【0042】上述の実施例において、基準設定処理にお
ける電圧Viのサンプリング周期、平均化のためのサン
プリング個数、平均化の演算式、実質的な設定変更の要
否判断の有無又はその方法などは、上述の例に限定され
ない。基準テーブルTSにおける電流振幅指令値Iam
p及び出力電圧Viのサンプル値の個数は、ROMの容
量を考慮して適宜選定すればよい。
【0043】上述の実施例において、仮想最適動作電圧
SVopの変更を、出力電圧Viが特定範囲内であると
き、すなわち太陽電池10の動作点が真の最適動作点に
比較的に近い定常運転状態であるときのみに行うように
してもよい。
【0044】上述の実施例においては、日射量をパラメ
ータとした出力特性に基づいて基準テーブルTSを作成
する例を示したが、温度、又は日射量と温度とをパラメ
ータとした出力特性に基づいて基準テーブルTSを作成
してもよい。その他、インバータ20の各部の構成、処
理動作、フローチャートの内容又は順序などは、本発明
の主旨に沿って種々変更することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、太陽電池の動作点をそ
の時点における真の最適動作点の近辺に保ち、太陽電池
の発電能力の利用率を可及的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る太陽光発電システムの全体構成を
示すブロック図である。
【図2】マイクロコンピュータの処理内容の一部を機能
的に示すブロック図である。
【図3】ディジタル信号プロセッサの処理内容を機能的
に示すブロック図である。
【図4】MPPT制御処理の概略を示すフローチャート
である。
【図5】基準設定処理のフローチャートである。
【図6】制御目標設定処理のフローチャートである。
【図7】ファジィルールの一例を示す図である。
【図8】メンバーシップファンクションの一例を示す図
である。
【図9】電力及び電圧の増減状態とそれに対応する制御
目標値の増減方向とを示す図である。
【図10】基準設定処理の他の例を示すフローチャート
である。
【図11】基準テーブルの一例を示す図である。
【図12】基準テーブルの内容を示す特性グラフであ
る。
【図13】最大電力点追尾制御の概要を示す図である。
【符号の説明】
10 太陽電池 P 出力電力 Iamp 電流振幅指令値(制御目標値) ΔIamp 変更幅 Vi 出力電圧 SVop 仮想最適動作電圧 Va,Vb,Vc,Vd 最適動作電圧 Z1〜Z7 インピーダンス(負荷状態)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 正寛 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 甲野藤 正明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 阿部 裕司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽電池の出力電力が増大するように制御
    目標値を段階的に変更する際に、前記太陽電池の出力電
    圧の実測値と仮想最適動作電圧との差に応じて、前記制
    御目標値の変更幅を増減する最大電力点追尾方法であっ
    て、 一定期間毎に前記出力電圧の平均値を算出し、周期的に
    前記仮想最適動作電圧を前記平均値に置き換えることを
    特徴とする最大電力点追尾方法。
  2. 【請求項2】前記太陽電池の出力電圧が特定範囲内の値
    であるときに、一定期間毎に前記出力電圧の平均値を算
    出し、周期的に前記仮想最適動作電圧を前記平均値に置
    き換えることを特徴とする請求項1記載の最大電力点追
    尾方法。
  3. 【請求項3】太陽電池の出力電力が増大するように制御
    目標値を段階的に変更する際に、前記太陽電池の出力電
    圧の実測値と仮想最適動作電圧との差に応じて、前記制
    御目標値の変更幅を増減する最大電力点追尾方法であっ
    て、 予め互いに異なる動作条件のそれぞれにおける最適動作
    電圧を記憶しておき、 前記太陽電池の負荷状態と前記出力電圧の実測値とに基
    づいて、実際の条件に最も近い前記動作条件を選び、そ
    れに対応した前記最適動作電圧を前記仮想最適動作電圧
    として用いることを特徴とする最大電力点追尾方法。
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