JPH0723458U - シートクッションの樹脂フレーム構造 - Google Patents

シートクッションの樹脂フレーム構造

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JPH0723458U
JPH0723458U JP5878493U JP5878493U JPH0723458U JP H0723458 U JPH0723458 U JP H0723458U JP 5878493 U JP5878493 U JP 5878493U JP 5878493 U JP5878493 U JP 5878493U JP H0723458 U JPH0723458 U JP H0723458U
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seat cushion
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秀雄 新堀
卓朗 高山
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性体の厚みを増加することなく、シートク
ッションの弾性を確保する。 【構成】 後半部の深い凹部12a と前半部の浅い段部12
b とを着座面に有するパンフレーム状の縦断面略逆凹形
状に、シートクッションフレーム12が樹脂材料から成形
されている。そして、各端末間を非連続とするスリット
14(14-1、14-2) によって部分的に囲まれた部分支持板16
(16-1 〜16-4) が、後半部の凹部12a と前半部の段部12
b とにそれぞれ配設されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、載置された弾性体によって着座者を弾性的に支持するシート、特 に自動車等のシートにおけるシートクッションの樹脂フレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
着座者に十分な弾性を与える弾性体(シートパッド)をシートフレームに載置 し、表皮等よりなるトリムカバーで弾性体、シートフレームを被覆して、たとえ ば、自動車等のシートのシートクッション、シートバックが形成されている。
【0003】 シートクッションを形成するシートクッションフレームとして、たとえば、鋼 板から縦断面略逆凹形状に折曲成形されたパンフレームと称する構成が知られて いる。パンフレーム(シートクッションフレーム)は、たとえば、着座者の尻部 を保持可能な深い凹部を後半部に、着座者の大腿部を支持する浅い段部を前半部 にそれぞれ有して形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近年、自動車等のシートの、特にシートクッションにおいては、自 動車のデザインの変化等に伴った薄型化、軽量化が要求されている。しかし、鋼 板からなるパンフレームを利用した公知のシートクッションにおいては、パンフ レーム自体が重量化しやすいため、シートクッションの全体的な重量の増加は避 けられない。
【0005】 また、パンフレームを使用したシートクッションは、いい換えれば、硬いプレ ート上に弾性体を載置した構成にすぎないため、シートクッションから着座者に 付与される弾力は、弾性体からのものに限定される。つまり、着座者を支持する のに適当なクッション性が、着座面において容易に確保できないため、着座者に 底づき感を与えやすい。
【0006】 シートクッションにおける底づき感は、着座者に不快感、疲労感を与えやすい ため、着座者の快適性の低下は避けられない。
【0007】 このような場合、通常、弾性体の厚みを増加させることで、着座面におけるク ッション性を確保しようとするが、弾性体の厚みが増すと、着座面、特に尻部の 落ち込みが大きくなりやすい。着座時において、尻部が大きく落ち込むと、姿勢 崩れの原因となりやすいため、特にドライバーシートにおいては、安全運転の遂 行上、好ましくない。
【0008】 この考案は、樹脂材料からの成形のもとで軽量化するとともに、シートクッシ ョンフレーム自体に弾性を確保するシートクッションの樹脂フレーム構造の提供 を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、着座者の尻部を保持可能な後 半部の深い凹部と、着座者の大腿部を支持する前半部の浅い段部とを着座面に少 なくとも有するパンフレーム状の縦断面略逆凹形状に、シートクッションフレー ムが樹脂材料から成形されている。そして、各端末間を非連続とするスリットに よって部分的に囲まれた部分支持板が、後半部の凹部と前半部の段部との少なく ともいずれかに配設されている。
【0010】
【作用】
この考案によれば、対応する位置への荷重の作用のもとで、部分支持板が、ス リットの各端末間を支点として、基部に対して弾性的にたわむため、シートクッ ションフレーム自体においても弾性が確保される。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0012】 図1、図2に示すように、この考案に係るシートクッションの樹脂フレーム構 造10においては、シートクッションフレーム12が、下面の中空な縦断面略逆凹形 状に、樹脂材料から成形されている。
【0013】 シートクッションフレーム(樹脂フレーム)12は、たとえば、公知のパンフレ ームと同様に、着座者の尻部を保持可能な後半部の深い凹部12a と、着座者の大 腿部を支持する前半部の浅い段部12b とを上面、つまりは着座面に有して形成さ れている。そして、着座者に十分な弾性を与えるシートパッドと称される弾性体 (図示しない)が、樹脂フレーム(シートクッションフレーム)12に載置される とともに、弾性体、樹脂フレームをともにトリムカバー(図示しない)で被覆し て、自動車等のシートのシートクッションが形成される。
【0014】 ここで、図1、図2を見るとわかるように、この考案においては、各端末間を 非連続とするスリット14(14-1、14-2) によって部分的に囲まれた部分支持板16(1 6-1 〜16-4) が、後半部の凹部12a 、前半部の段部12b にそれぞれ配設されてい る。部分支持板16(16-1 〜16-4) は、たとえば、少なくとも3辺の開放された所 定の形状に、スリット14(14-1、14-2) によってそれぞれ規定されている。
【0015】 後半部のスリット14-1は、前後方向に分割された一対の部分支持板16-1、16-2 を規定可能に、たとえば、前後方向から見た平面略H形状に形成されている。ま た、前半部のスリット14-2は、左右に分割された一対の部分支持板16-3、16-4 を 規定可能に、たとえば、前方から見た平面略山形状に形成されている。
【0016】 なお、部分支持板16-1、16-2 は着座者の尻部に対応する位置に、部分支持板16 -3、16-4 は着座者の左右の大腿部に対応する位置にそれぞれ配設されている。
【0017】 この考案においては、シートクッションフレーム12が樹脂フレームとして成形 されているため、着座者からの荷重が部分支持板16(16-1 〜16-4) に作用すると 、対応する部分支持板は、図2、図3に一点鎖線で示すように、スリットの各端 末間を支点18(18-1 〜18-4) として、樹脂フレーム自体の持つ弾性のもとで、回 動するように、樹脂フレームの他の部分、つまりは基部に対してたわむ。
【0018】 つまり、着座者の尻部、大腿部からの荷重が部分支持板16(16-1 〜16-4) に作 用すると、それぞれの部分支持板が荷重に応じてたわみ、着座者からの荷重が部 分支持板から逃がされるため、樹脂フレームにおける底づき感が十分に抑制でき 、十分なクッション性が着座者に付与される。
【0019】 従って、クッション性の不良に起因する不快感が防止でき、樹脂フレームを利 用したシートクッションにおける、着座者の快適性が改善される。
【0020】 そして、着座面の深い凹部12a 、浅い段部12b に所定形状のスリット14(14-1、 14-2) をそれぞれ設ければ足りるため、構成の複雑化を招かない。
【0021】 更に、弾性体の厚みを抑制できるため、シートクッション自体の薄型化が可能 になる。
【0022】 また、この考案においては、シートクッションフレーム12が、樹脂材料からパ ンフレーム状に成形されるため、鋼板からなるパンフレームに比較して、その重 量は十分に低減化される。つまり、シートクッションフレーム12を樹脂フレーム とすることによって、シートクッションの全体の軽量化が可能となる。
【0023】 ここで、実施例において、スリット14(14-1、14-2) は、平面略H形状、平面略 山形状にそれぞれ形成されているが、スリットの端末間を支点18(18-1 〜18-4) とするたわみの確保可能な形状に、部分支持板を残せばよいため、スリットの形 状はこれに限定されない。たとえば、平面略U形状や平面略コ字形状のスリット によって、対応形状の部分支持板を着座面の後半部の凹部12a 、前半部の段部12 b に形成する構成としてもよい。
【0024】 しかしながら、後半部の凹部12a に平面略H形状のスリット14-1を設ければ、 部分支持板16-1、16-2 が、図2に一点鎖線で示すように、それぞれの支点18-1、1 8-2 を中心として、前後方向に拡開するようにたわむため、着座者の尻部からの 荷重の作用のもとでの迅速、円滑なたわみが確保できる。従って、着座者への底 づき感等の付与が確実に防止でき、この点からも、着座者の快適性が改善される 。
【0025】 また、前半部の段部12b のスリット14-2を平面略山形状とすれば、左右個別に たわむ部分支持板16-3、16-4 が、着座者の大腿部を支持する位置で得られるため 、大腿部の動き等に応じたたわみが、図3に一点鎖線で示すように、左右個別に 確保できる。つまり、左右の大腿部の動きに応じて、対応する部分支持板18-3、1 8-4 が個別にたわむため、大腿部に違和感を生じさせることもなく、着座時のフ ィーリングが、更に向上される。
【0026】 なお、この考案のシートクッションの樹脂フレーム構造は、自動車等のシート のシートクッションに適するとはいえ、これに限定されず、たとえば、電車、飛 行機、船舶等のシートクッションフレームとして、この樹脂フレームを応用して もよい。
【0027】 上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限 定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て この考案に包含されることはいうまでもない。
【0028】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係るシートクッションの樹脂フレーム構造によれば 、後半部の凹部、前半部の段部に配置した部分支持板が、荷重の作用に対応して たわむため、樹脂フレームにおける底づき感が十分に抑制でき、十分なクッショ ン性が着座者に付与される。従って、クッション性の不良に起因する不快感が防 止でき、樹脂フレームを利用したシートクッションにおける、着座者の快適性が 改善される。
【0029】 そして、樹脂フレームとすることで、シートクッションフレーム自体の軽量化 がはかられるとともに、弾性体の厚みが抑制できるため、シートクッションの薄 型化が可能になる。
【0030】 また、平面略H形状のスリットによって、前後に分離した部分支持板を後半部 の凹部に配設すれば、前後方向に拡開するたわみにより、着座者の尻部からの荷 重の作用のもとでの迅速、円滑なたわみが確保できる。そのため、着座者への底 づき感等の付与が確実に防止でき、この点からも、着座者の快適性が改善される 。
【0031】 更に、前半部の段部のスリットを平面略山形状とすれば、左右個別にたわむ部 分支持板が、着座者の大腿部を支持する位置で得られるため、大腿部の動き等に 応じたたわみが、左右個別に確保できる。そのため、大腿部の違和感が十分に防 止でき、着座時のフィーリングが、更に向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るシートクッションの樹脂フレー
ム構造の一部破断の概略斜視図である。
【図2】図1の線A−Aに沿ったシートクッションの樹
脂フレーム構造の端面図である。
【図3】図1の線B−Bに沿ったシートクッションの樹
脂フレーム構造の端面図である。
【符号の説明】
10 シートクッションの樹脂フレーム構造 12 シートクッションフレーム(樹脂フレーム) 12a 樹脂フレームの後半部の凹部 12b 樹脂フレームの前半部の段部 14(14-1、14-2) スリット 16(16-1 〜16-4) 部分支持板 18(18-1 〜18-4) 支点

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座者の尻部を保持可能な後半部の深い
    凹部と;着座者の大腿部を支持する前半部の浅い段部
    と;を着座面に少なくとも有するパンフレーム状の縦断
    面略逆凹形状に、樹脂材料から成形されるとともに、 各端末間を非連続とするスリットによって部分的に囲ま
    れた部分支持板が、後半部の凹部と前半部の段部との少
    なくともいずれかに配設され、対応する位置への荷重の
    作用のもとで、スリットの各端末間を支点とした、基部
    に対する部分支持板の弾性的なたわみを可能とするシー
    トクッションの樹脂フレーム構造。
  2. 【請求項2】 着座者の尻部を保持可能な後半部の深い
    凹部と;着座者の大腿部を支持する前半部の浅い段部
    と;を着座面に少なくとも有するパンフレーム状の縦断
    面略逆凹形状に、樹脂材料から成形されるとともに、 少なくとも、後半部の深い凹部に、前後方向から見た平
    面略H形状のスリットを設けて、前後に分離した一対の
    部分支持板を形成し、対応する位置への荷重の作用のも
    とで、スリットの各端末間を支点とした、基部に対する
    一対の部分支持板の拡開状の弾性的なたわみを可能とす
    るシートクッションの樹脂フレーム構造。
  3. 【請求項3】 着座者の尻部を保持可能な後半部の深い
    凹部と;着座者の大腿部を支持する前半部の浅い段部
    と;を着座面に少なくとも有するパンフレーム状の縦断
    面略逆凹形状に、樹脂材料から成形されるとともに、 少なくとも、前半部の浅い段部に、前方から見た平面略
    山形状のスリットを設けて、左右に分離した一対の部分
    支持板を形成し、対応する位置への荷重の作用のもと
    で、スリットの各端末間を支点とした、基部に対する一
    対の部分支持板の独立した弾性的なたわみを可能とする
    シートクッションの樹脂フレーム構造。
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